サイロック(X-MEN)

登録日:2024/04/14 Sun 18:41:58
更新日:2024/04/18 Thu 02:46:03
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サイロック(Psylocke)は、米国MARVEL社のヒーローコミックス『X-MEN』の登場人物の一人。
80年代は本来の姿で、90年代以降は女ニンジャに変身させられた姿でX-MENの主力メンバーとなっていたが、現在はエンジェルと別れさせられた影響か主力からは外れている。
特に、女ニンジャとなってからの活躍ぶりとその優遇に伴う人気が高く、CAPCOM製の格闘ゲームシリーズでも貴重な女性枠として重宝されていた。

本名はエリザベス・“ベッツィー”・ブラドック。

英国を代表するスーパーヒーローにして、同時にXファミリーでもあるという英国政府直轄のヒーローチーム“Excalibur”に所属していたスーパーヒーロー“キャプテン・ブリテン”ことブライアン・ブラドックの双子の妹*1であり、初登場も英国で発刊されていた『Captain Britain』(76年)であった。
また、この当時より兄に代わって“キャプテン・ブリテン”を名乗って活動していたこともあったが、現在は正式に2代目“キャプテン・ブリテン”を襲名している。

その後、米国にて『New Mutants Annual』(86年)に登場。
正式にX-MENファミリーに編入されて『Uncanny X-MEN』(87年)よりレギュラー化した。


【主な活躍の歴史】

元々は双子であるキャプテン・ブリテンの活躍を支えるサポートメンバーとしてデビュー。
X-MEN加入後には淑やかな性格をしていたが、元々は活発な性格のお転婆キャラで変身していないと気弱なブライアンを振り回すトラブルメーカー的なヒロインであった。
モデルの経歴は後にX-MEN加入後にも語られていたが、この他にもパイロットや英国特殊部隊で訓練を積んでいたことも……。
後に本来の肉体の方のサイロックことルバンシェも女ニンジャだったことをツッコむ声もあったが、実際にはX-MEN加入時には猫を被っていただけで下地は出来ていたのかもしれない。
尚、この時期にも既に現在のコードネームである“キャプテン・ブリテン”として戦っていた経験あり。

X-MENへの加入は全く予期せぬものであり、ある時にキャプテン・ブリテンの仇敵スレイマスターとの戦いにより、ベッツィーは両眼を奪われてしまっていた。
それに目を付けたのが視聴率が権力を決める狂った価値観の異次元を支配する無脊椎生物の王“モジョー”であり、モジョーは予てより自身の番組の視聴率(権力)を盤石とするコンテンツとして異次元のヒーローチームであるX-MENに注目しており、度々に彼等に(はた迷惑な)接触を図っていたのだが、そのX-MENの活躍をリアルタイムで放送する為に盲目のベッツィーを誘拐させると、彼女にTVキャメラを兼ねたバイオアイを移植してやり、恩着せがましく“助けた”と繰り返しつつX-MENの下へと送り出したのである。

こうして“サイロック”のコードネームを与えられて、当時の第2期メンバー中心のX-MENに参加したベッツィーは自身の眼の秘密を知らずに米国でも正義の為に戦うことに。

……しかし、これから少しの後にX-MENは魔界での戦いにて“全滅”してしまい、同時にWIN-WINであったはずのモジョーの企みも潰えることに……。

それはどうでもいいにしても、X-MENは直ぐに女神ローマの力で復活させられたのだが、凡てが元通りとはいかずに、メンバー個々人で復活する順番も場所もバラバラという有り様で、これによって暫くはX-MENは事実上の解散・壊滅状態に追い込まれてしまったのだった。

そして、ここでベッツィーは更に過酷な“他者に強制的に人生を歪められる体験”をすることに。

ここで、X-MENの宿敵でもある悪のニンジャ集団“ザ・ハンド”に捕らえられたベッツィーは、何と英国淑女の姿から東洋人の女ニンジャの姿に転生させられると洗脳まで受けさせられることに。

そして、魔界から香港に現れたウルヴァリンは途中でミュータントの少女ジュビリーを(押しかけ)パートナーとしつつ他のX-MENメンバーを探して旅をしていたのだが、そこに刺客として差し向けられたのが改造・洗脳されたサイロックだったのだ。

全く姿は変わっていたが匂いにより正体を悟ったウルヴァリンはまともに戦うことが出来ずに捕らえられてしまうが、ジュビリーの活躍もあって洗脳の解けたサイロックが味方につきザ・ハンドの雇い主であったマンダリン(アイアンマンの宿敵として知られる東洋系ヴィラン)の館から脱出した3人は紆余曲折を経て、ジェノーシャ〜シャドウキングとの戦いをX-MEN、X-FACTOR、ニューミュータンツのXファミリーが勢揃いした戦いを制してようやく合流を果たしたのだった。

しかし、全く容姿が変わっていたばかりか、記憶はともかく性格も以前とは全く別物になっていたこともあってか腫れ物扱いされ、当人も実は自分の正体を疑っている有り様であったのだが一連の戦いを通じて信頼は勝ち得ており、再編されたX-MENではサイクロップスのブルーチームに所属。
日本で『X-MEN』が紹介され始めた頃にメインビジュアルとして使われていた“あのチーム”である。

順調に任務をこなす中で無自覚にサイクを誘惑してしまい(※ジーンは勿論、後のエマ・フロストの例からもサイクはテレパスに惹かれられやすい傾向がある模様。……史上最強クラスのテレパスと交際しててもプライベートを守れる男だしなぁ。)実害こそ出なかったもののジーン・グレイを嫉妬させる……といったこともあったものの順調に任務をこなしていたサイロックであったが、そこに何と本来のエリザベス・ブラドックの姿をした別の女がX-MENの前に現れて混乱を引き起こすことに。

……実は、ベッツィーは肉体そのものを変異させられた訳ではなく、モジョー配下で過去にもサイロックを誘拐した実績を持つ人造生命体にして魔女のスパイラルがザ・ハンドに協力して、暗殺者として名高い女忍者“カンノン”とX-MENの“サイロック”の精神を入れ替えていたのだった。

つまり、現在のサイロックはベッツィー本人なのは間違いないが肉体はカンノンであり、ややこしいのがサイロックの体に入ったカンノンもベッツィーの記憶を得たことで自分をベッツィーと思うようになったという、言うなれば“二人のサイロック”が存在するような状態となってしまっていたのだった。

肉体は違えども互角の力を持ち同じ記憶を共有する二人は何だかんだで和解を果たすと、サイロックの体に入ったカンノンもまた“ルバンシェ”を名乗り、X-MEN入りはしなかったが暗殺者を止めてヒーロー稼業についたのだった。(しかし、それからややあって後にケーブルのクローンであるストライフが現在の時間軸にてバラまいたミュータントを殺す“レガシーウィルス”に感染して死亡。)
こうして、記憶の混乱から抜け出したサイロックことベッツィーは、ようやく元の性格を取り戻しはじめエンジェル(ウォーレン・ワージントンⅢ)と恋仲にまでなり、やっと幸せを掴んだのだった。

……が、この頃からX-MENはMARVEL世界全体を揺るがすような大事件に立て続けに巻き込まれてしまうことに。
サイロック自身も『恵まれし子らの学園』で治療を受けていたセイバートゥースに重傷を負わされ、その治療の為にウォーレンが魔界に触れさせたことで再び性格に変容が出てしまうといったトラブルを抱えることに。
更には、編集部の幸せカップルは曇らせの法則が発動し、性格の変容の影響かサンダーバードに心惹かれていたことを見抜かれて破局。
それでもウォーレンを想っていたが、後にウォーレンの方がダークエンジェルと化すなどしておかしくなってしまい、復縁が遠のいている。
尚、その隙にファントメックスという人間とミュータントのハーフのヒーローと恋仲となるが、女性型のファントメックスともキスをしているので両刀扱いされている。

そして、その後に紆余曲折を経て戦死する等していたものの、自らの魂を吸収したサファイアを他の吸収された魂と強力して力を集め内部から倒して脱出。
……それにより現世へ帰還した際に、何と本来の器である英国人ベッツィー・ブラドックの肉体で復活。
これに伴い、カンノンの肉体の方にはカンノンの精神が宿って復活したことが知らされたのだった。

この件を経て、現在では本来の肉体を取り戻したサイロックことベッツィーが“2代目キャプテン・ブリテン“のコードネームで、カンノンの肉体を取り戻したカンノンが“2代目サイロック”として活動してX-MEN入りしている。


【能力】

基本とする能力はテレパシーで、この辺はその時の参加メンバーによっても順位が入れ替わるがX-MENでは教授(プロフェッサーX)とジーン・グレイに続く位の、世界で見ても五指には入る位のテレパス。
……が、後には女ニンジャスタイルとなったことで純粋なテレパスというよりは体術使いとしてのイメージの方が強くなっている。

そして、女ニンジャスタイルになったサイロックを象徴する技がサイキック・ナイフサイキック(サイ)・ブレードと呼ばれる、精神波を拳に集中して相手の精神を刃のように切り裂く荒業で、超人的な体術から一撃で相手を仕留められる正に必殺の一撃となっている。

尚、ゲームとかを見てると勘違いしてしまいそうになるが、あくまでも相手の精神を切り裂く技であって物理的な破壊力は無い(はず)。


【実写映画】

当時のX-MENの中心メンバーであったもののアニメ版同様にハブかれてしまう。
初期三部作の最後となる『X-MEN:ファイナル ディシジョン』にてやっとこさ登場したものの、全くの別キャラに変えられていた上に二言喋っただけでフェードアウト……舐めとんのか。
挙げ句の果てにはクライマックスでダークフェニックスと化したジーンによって物のついでのようにこなみじんになって死んだ。
いくらなんでもあんまりすぎる……。

それから時を経て、シリーズ再始動後の『X-MEN:アポカリプス』に登場。
演者(オリヴィア・マン)の希望もあって可能な限り原作に近づけたコスチュームで登場。
サイ・ブレードも登場で鞭にまで変化する。
……ホースメンになってたし映画その物の評価は微妙だったけれども。




追記修正はハイレグ仲間(キャミィ)を助けてからお願い致します。

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最終更新:2024年04月18日 02:46

*1 …と、紹介されている場合がおおいのだが、英語特有のどっちが上か下か分からない問題のために訳者によって“姉”扱いの場合もあるのであしからず。