登録日:2025/01/24 (金) 00:59:56
更新日:2025/02/01 Sat 15:23:39
所要時間:約 4 分で読めます
底辺から王妃の座を目指す下克上ファンタジック・サスペンス。
■概要
『メガロザリア』とは『青騎士』にて2021年12月20日から連載開始した漫画。既刊3巻。
著者は『魔女が下す鉄槌 マレウス・マレフィカルム』のみやまるん。
タイムリープ能力で周囲の邪魔な人間を消し成り上がろうとする悪役令嬢と、それを止めようとする探偵による頭脳バトル漫画。
……というのが大筋なのだが、誤解を恐れずに言うと本作は
「バカのデスノート」なため、頭脳戦を目当てに読むのはおすすめしない。
どちらかといえば無敵の力を持っているはずなのに短絡的な行動をして追い詰められる主人公が、サクサク人を殺していくのを楽しむ漫画である。
また公式が「悪役令嬢」といっているので、一応ジャンルとしては『悪役令嬢モノ』となる。
ただし流行の転生モノではなく、しかも言動が厳しいだけで根は優しいみたいなタイプではなく、本当に言動が小悪党な本物の悪役令嬢が主人公。
2024年12月から『カドコミ(ComicWalker)』にて配信開始した。1~3までと最新2話までが無料で読める。
青騎士が隔月誌ということもあり話題になることがなかったが、カドコミで配信したことでネットで大きな話題になる。
これについて作者は「web公開で感想が増えて嬉しい」と大喜びしている。
■あらすじ
これが本物の悪役令嬢、栄光の邪魔になる者は容赦なくぶち殺す。
時間を巻き戻す力を持つ魔女を騙し操り、ライバル令嬢を殺せ!
底辺から王妃の座を目指す下克上ファンタジック・サスペンス。
(公式より引用)
■主な登場人物
本作の主人公。鋭い目つきをした絶世の美女。
良くも悪くも純粋でおバカで身内には優しい性格。大きな子供ともいう。
幼いころ母親に目の前で性行為を見せられたあげく、その男と一緒に出ていかれた過去を持つ。
そして引き取られた孤児院でネズミやうんこを食わせられるという凄惨ないじめを受けたことで孤児院を脱走。スリとなる。
絶世の美女なので体を売れば安易に幸せになれただろうが、母親の件でトラウマができたため性行為そのものを毛嫌いしている。
このような体験をしたことから「自分がこんなに不幸であっていいわけがない。何を犠牲にしても幸せになるべきだ」という価値観へつながる。
メルディの魔法で過去に戻ったことで貴族の令嬢になることに成功する。
しかし、慕っていた義母が亡くなったことで「ロザリアは王妃になれる」という義母の言葉を成し遂げようとする。
そのために他の王妃候補をメルディの力で殺戮していくようになってしまう。
本来メルディの魔法は暗殺に使うなら証拠が一切残らない無敵の力なのだが、ロザリアがあまりに短絡的なので勝手に追い込まれていく。
殺人への抵抗が(善人や無関係な人すら)一切ない外道でクズなロザリア。
一方で腹パンされてゲロ吐いたり、頭のおかしい男に監禁されてお漏らししたり、顔を剝がされたり、うんこを食わされたり……等々、
クズな行いをすると相応な報いを受けている他、そのあまりに短絡的かつアグレッシブな行動や多くの顔芸など、
思わず失笑してしまう程にギャグマンガじみた反応をする事もあり、意外と読者からの好感度は低くはない。
本作のヒロイン。『時間を戻す魔法』が使える魔女。
ひっそりと孤独に暮らしていたが魔女狩りに捕まってしまったところを、ロザリアに魔法のトリガーを引いてもらったことで脱出。
ロザリアのやること為すことにドン引きしているものの、「友達として接してくれる」ロザリアに救われており、彼女を幸せにするために手助けをする。
そんな彼女もロザリアの義兄グレンには女の顔を見せ、ロザリアに引かれている。
メルディの魔法は絶大な効力を持つ反面、以下の制限が存在する。
- 魔法を使用するには、他人の死を目撃することが必要
- トリガーにした死人は時間が巻き戻ったら突然死する
- 自分とトリガーを引いた殺人者は記憶を引き継ぐ
- 一度巻き戻った時間軸よりもさらに前には戻れなくなる
本来メルディは人を殺せるような性格ではないので自主的に魔法を使えず投獄されてしまっていたが、人を安易に殺せるロザリアと組んだことでこの魔法の最大の制限が消えた。
■考魔会
魔女が魔法を悪用することを止めることを目的としている。
本作の探偵役の女性。卓越した洞察力でロザリアを追い詰める。
「魔女の保護」「魔女を楽園に連れていく」ということを目的としており、ロザリアを追うのも殺人を止めるためというよりも、周囲にいるであろう魔女を保護するため。
というか普通の人間への関心が薄い。
田舎から王都にやってきた女剣士。
その実力は男性も参加した武術大会で準優勝(不正があった)になるほど。
パメラの手伝いをしている新人。
図書館で魔法の日記を見つけたことでイケメンと仲良くなるが……。
■五大令嬢
本作の舞台となる国では王子は五大都市の令嬢から妻を選ばなければならないという、しきたりがある。
ゆえにロザリアは自分以外の令嬢の命を狙う。
フィンケルドの伯爵家に養子入りしたことで候補になった。
ブレンハーストの令嬢。兄とは上手くいっていない。
気弱でオドオドして鈍くさいので、ロザリアと出会うまで友達がいなかった。
いつも周囲に笑われていたが、そんな自分に優しいロザリアに心を開き……。
アクスゲートの令嬢。絶世の美女。
自分の美貌に絶対の自信を持っており、美貌のためなら残酷にもなれる。
一方で身内にはとても優しく、従者であるシーラを守るために顔に火傷を負ってしまう。
スタンワースの令嬢。
不治の病に侵されており、友達がいない。
秀才と評判で、領民から慕われている。
■用語
生まれつき一つの魔法が使える人。使える魔法は個人ごとに違う。
体のどこかが普通の人間と異なる。髪に花が咲く、足が根っこ等々……。
人間に迫害を受けているようで、魔女は人目につかないようにひっそりと生活をしている。
追記・修正は短絡的にしないようお願いします。
- ロザリア、王妃の必須要素に「子供を作る」があることに気付いてなさそう -- 名無しさん (2025-01-25 11:46:10)
- 跡取り作れない王妃とか価値ないもんな -- 名無しさん (2025-01-26 18:07:39)
- 面白いことは面白いんだけど、話をどこに着地させようとしてるのか不安になる作品 -- 名無しさん (2025-01-26 18:39:54)
- ロザリアが憎めないのは当人がアホだったり悲惨な目に遭うのもあるだろうけど、ヘイト要素はベラが持っていって早々に死んだってのもあると思う -- 名無しさん (2025-02-01 15:23:39)
最終更新:2025年02月01日 15:23