登録日:2025/09/03 Wed 13:40:00
更新日:2025/09/03 Wed 17:26:01NEW!
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『ネルケと伝説の錬金術師たち ~新たな大地のアトリエ~』は2019年1月31日に発売されたゲームソフト。対応機種はPS4/PSVita/Nintendo switch。後にsteam版もリリースされた。
当初は2018年末に発売予定だったが延期して翌年発売になっている。
アトリエシリーズ発売20周年を記念して製作された作品で、歴代の登場キャラクター達が時空を超えて舞台となる世界に集結し、主人公たちに協力していく。
ただし過去作品の全キャラクターが登場するわけではなく、登場する人数も作品によってまちまちで、グラムナートシリーズやイリスシリーズは少なめ。また立ち絵やボイスがあるのは歴代主人公+数名で、それ以外の登場キャラクターはアイコンのみとなる。
なおDS版は忘れられました→後に有料DLCで追加されました。調合はお願いできないけど。
キャラクターの立ち絵等は、不思議シリーズを担当したNOCO氏が原作のデザインを元に新たに描いている。
あらすじ
貴族令嬢であるネルケは、父の治める土地の一つである辺境の村・ヴェストバルトに担当管理官として赴任してきます。
彼女にはもう一つの目的がありました。それはこの地にあると噂される、「賢者の遺物」の一つ「グランツヴァイトの樹」を見つけること。
その為には錬金術の力が必要…なのですが、彼女は錬金術を使えず、他の錬金術士に協力を仰ぐのも難しい状況。
そんな折、この地に錬金術士を名乗る者たちが次々と現れて…。
概要
公式による作品のジャンルは『街づくり×RPG』。
アトリエやお店などの建物を建設し、アイテムを調合して販売、得られたお金で新たな施設を建設…という感じで街を発展させつつ、同時に各種課題や依頼をこなしていく。
ただし主人公は錬金術が使えないため、調合に関してはこの地にやってきた錬金術士の方々に依頼して作ってもらうことになる。
またアイテム販売や素材の採取に関しても他の方々にお願いすることになる。
…要は、街づくりをしつつ、ザールブルグシリーズにあった『妖精さんへの依頼』を最大100人以上にお願いして管理するゲーム。
これだけ見ると、『誰に何を依頼したか把握しきれないから無理!』と思う方もいるかもしれないが、アイテムが不足すればアイコンで教えてくれるし、ターンごとのアイテムの増減も一覧表で確認できるので案外何とかなる。あとゲームオーバーになっても難易度が下がった状態でやり直せる。
なお錬金術の素材や調合できるアイテムは基本的に過去作品に出てきたアイテムとなっているが、調合レシピが変わっていたり、価格やレア度などが過去作品とは違っていたりする(激安なエリキシル剤など)。シリーズ恒例のレア素材「ドンケルハイト」も、この世界では何と街中で大量栽培ができちゃったり…。
ゲームの流れ
本作はターン制となっており、1ターンは休日パートと平日パートに分かれる。
休日パート
休日パートに関しては最大12個の時間ゲージが存在し、訪問及び調査ではこのゲージを消費する。
新たなアイテムを開発する。
開発できるものは戦闘中に使用するアイテムから開拓用の資材・アイテム、イベント進行に必要なものまで多種多様。
開発には特定のアイテムと研究費用、関与する錬金術士の友好度が一定以上必要となる。
ある意味この作品のメインコンテンツ。錬金術士およびその仲間たちとの交流イベント。
過去の思い出話だったり、各作品の世界の違いに関する話だったり…。
錬金術士との友好度が上がると、特別な施設(ランドマーク)を建てられるようになるイベントも発生する。
会話1つにつき時間ゲージを2つ消費するため、1度の休日パートで最大6回まで使用可能。ただし後述の調査も行わないといけないため、どんどん溜まっていって「どれからやれば良いんだよ!」となるのが日常茶飯事。
メインキャラ4人および錬金術士達の中から最大5人のパーティーを組み、素材採集地へ行き調査を行う。
採取地では基本オート進行を見守る形で、制限時間内に終点までたどり着くとクリアとなり、クリアした採取地には平日パートで仲間を派遣することができるようになる。
途中でモンスターとの戦闘が発生することがある。戦闘ではメインキャラ4人はマニュアル操作(オートに変更可能)、錬金術士勢は基本オート操作で、スペシャルスキルのみ任意のタイミングで発動可能となる。
探索中は進行とともに時間ゲージが徐々に減っていく。上記の交流イベントで時間を消費していると終点に着くまでに時間切れとなってしまうため、あらかじめ資金を使って移動速度を上げておくか、途中でダッシュの使用が必要となる。ダッシュを使用した場合には採取量の低下、モンスターとのエンカウント時に不利な状況からスタート、というデメリットが生じる。
平日パート
各キャラクターに仕事を依頼する。
依頼できるお仕事は、アトリエでのアイテム「調合」、各種販売店でのアイテム「販売」、畑や牧場などでの素材アイテム「栽培」、素材採取地への「派遣」。
このうち調合に関しては「(一部を除いた)歴代主人公の錬金術士」にのみ依頼可能となっている。
1人の錬金術士に対して最大10種類のアイテムの調合依頼が可能。
その名の通り、街に施設を設置し拡張していく。
…と言っても、設置できるのはアトリエや販売店に栽培地といった素材や調合アイテムに関係するものと、ランドマークと呼ばれる各作品や主人公にちなんだ特別な施設(施設ごとに特殊効果あり)。あとは道と、看板やたるなどの装飾品。住民の住居などは配置エリアの外側に勝手に増えていく。
アトリエや畑などの施設は1ターン中に設置できる上限がある。また道に隣接している必要があるため、奥まった場所に設置する際にはメイン通りから道を引く必要がある。
間違って配置してしまっても簡単に移動が可能。
設置物が増えると拡張工事が可能になる他、ストーリーを進めることで新たな地区の開発が可能になる。
その他の要素
アトリエや販売店、畑などに人員が配置されていない場合に代わりに入ってくれるモブの女の子。可愛い。
ただし当然ながら錬金術は使えないのでアトリエにいてもただのお留守番状態、販売店でも何故か安いアイテムをちょっと売るだけになってしまい大赤字。
畑などの栽培施設でも採取量は激減するが、それでもキャラを配置した場合の1/3~1/4くらいでそれなりの量を生産してくれるので、人手が足りない時にはそこにずらりと並ぶことになる。実はホムンクルスなのでは…とか言わないで
ザールブルグシリーズでは恒例であった妖精さんによるお手伝い。中規模以上の施設にキャラクターを配置する際に一緒に雇うことができる。中規模施設で1人、大規模施設で2人まで雇用可能。雇った施設では一定確率で生産数や販売数、採取数が増える。
最上級の妖精さんは非常に優秀で、もう妖精さんだけでいいんじゃないかな…となるレベル。(あくまでも妖精さんは「頑張っている人間のお手伝い」にやって来るので、誰か仲間を配置していないと雇えない)
アイテムを火・水・風・土それぞれの元素に分解するシステム。元素は採取地でも採取できるが量が少なく、調合アイテムの製作にはかなりの量を使用するため、定期的に余った採取アイテムを大量に分解することになる。
イリスシリーズにあったシステム『元素還元』を形を変えて実装したもの。
用語
本作の舞台。
ゲーム開始時点では人口30人程度の辺境の小さな村だが、交易の拠点になりうるとのことで注目はされていた。一方で沼地や森林地帯、大きな川や山など開拓の難しい地域も多い。
過去の偉大な錬金術士が遺したアイテムや知識等の総称。
ちなみにその半分近くは食べ物に関するもので、「え?こんなものが食べられるの?」的な感じらしい。現代で言ったらコンニャクの作り方とかそういう感じになるのだろうか。
上記の賢者の遺物の一つ。果実に関しては確認されているものの樹自体の目撃情報が無く、謎となっている。
登場人物
本作オリジナルキャラクター
以下の4人は休日パートの調査には参加可能。ただし平日はそれぞれの仕事があるためか、各施設への配置や派遣は出来ない。
CV:本泉莉奈
本作の主人公。貴族令嬢で、学校を首席で卒業するほど優秀。錬金術に興味を持っていたが「才能が無い」ために錬金術士にはなれなかった。
父親が治める土地の一つであるヴェストバルト村に、過去の錬金術士の遺産「賢者の遺物」である「グランツヴァイトの樹」があるとの情報を得た彼女は、父親を強引に説き伏せてこの地の管理官に就任する。ただし父親は彼女を手元に置いておきたいらしく、ネルケに課題を与え、達成できなければ父の元に戻るようにしている。
過去にとある出来事で生き別れとなった「ソルト」という年上の男の子を探している。
錬金術士ではないものの知識はある、という設定のため、戦闘中にアイテムを使用する際の消費コストが他のメンバーに比べて少ない。
レベルが上がるとシリーズ恒例の必殺技「アインツェルカンプ」を習得する。
CV:関根明良
ネルケに仕えるメイドさん。クールでたまに毒舌になることもあるが、基本的にはネルケに忠実。戦闘ではナイフを投げて戦う。
ヴェストバルトから更に奥に行ったところにあるメイドの養成学校出身。そこに通っていた際にクノスと知り合っている。
CV:辻井健吾
ヴェストバルトの若き村長。戦闘では斧を武器に暴れまわる。
元は大工で、ハゲルは大工時代の上司に当たる。
前村長である父親に村長の地位を無理やり継がされて現在に至る。ちなみにその父親は旅行に旅立っていて不在。
CV:成瀬誠
ネルケの父の部下であり、ネルケの審査官として村に滞在する。ハイテンションな笑い声や大仰なしゃべり方が特徴的。
ネルケは彼のことを苦手にしているが…。
シリーズ恒例の方々
アトリエ作品に何度も登場する2人。所謂
スターシステムで、異なるシリーズに登場する人物は名前や外見の似ている別人という扱い。
…と思われていたのだが…
各施設への配置や採取依頼が可能。
CV:立木文彦
スキンヘッドがトレードマークの親父。ザールブルグシリーズでの初登場時には名前が無かった(武器屋の「オヤジ」表記)が、後のシリーズで再登場した際に名前が付いた。
武器屋として登場することが多いが、本作では装備品の変更が無いため、村の大工として登場している。でも施設の手伝いでは武器屋に適性を持つ。
CV:谷井あすか
神出鬼没な女の子。グラムナートシリーズで宿屋に住み着く幽霊として登場し、その後の作品でも幽霊として登場したり、明言されてはいないもののそれっぽい事を匂わせたり…。
ロロナのアトリエ以降ではアイテム販売をしていることが多い。
本作では行商人として登場し、この地に滞在する。
追記・修正お願いします。
- 歴代キャラの登場範囲とか登場キャラとかも書いた方がいいのでは -- 名無しさん (2025-09-03 17:26:01)
最終更新:2025年09月03日 17:26