ストリンガー(Splatoon)

登録日:2022/12/22 Thu 15:34:02
更新日:2025/03/18 Tue 04:25:22
所要時間:約 8 分で読めます




既に確認されている弓のような新しいタイプのブキは、「ストリンガー」と呼ばれることが判明した。
ZRボタンで弦を引き絞り、離すと複数のインクを同時に発射するようだ。
地上では「ヨコ射ち」、空中では「タテ射ち」とブキを持つ姿勢が変化する。
使いこなすとカッコイイぞ!
*1

ストリンガーとは、Splatoonシリーズに登場するブキ系統である。


概要


Splatoon3より登場した、の形状をしたブキカテゴリー。

見た目通り、弦の張力によって遠距離までインクを飛ばす新しいタイプのブキである。
同じカテゴリでもブキ種ごとに性能が大きく異なるのが特徴。
発売当初から実装されているトライストリンガーLACT-450の時点で全く別の運用をするブキであり、アップデートで登場したフルイドVも前者2種とは操作感が全く異なる。


性能


発射口が複数備え付けられており、発射時にはそこから扇形にインク弾を発射する。
また、地上で発射すると弾が横に平行になるヨコ射、空中で発射すると縦に平行になるタテ射に変化する。

さらに、弓を引き絞る動作により、従来のチャージャーと同様チャージを行うことが可能。
ただし、ストリンガーはチャージした長さによって射程だけでなく弾の性質も変わる。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、とりあえずチャージすればするほど良くなるブキではないのが従来のチャージブキとの大きな違い。

チャージは2段階(ノーチャージ → ゲージ一周分以上フル未満の1段階チャージ → フルチャージ)。
概ね共通しているのはチャージするほどに射程が伸び、着弾点が収束するという点(後述するフルイドVは少し異なるが)。

上述をまとめると、シンプルに考えるだけでも、
ヨコ射でノーチャージ・1段階チャージ・2段階チャージ
タテ射でノーチャージ・1段階チャージ・2段階チャージ
と、性質の異なる6種の弾道を使い分けて戦うことが出来るノーチャージは縦横それほど違いはないけど

フルチャージで威力と有効射程を活かすことが前提のチャージャーとも、チャージするだけ制圧力に拍車が掛かるスピナーとも異なる全く新しい概念のチャージを操れるか否かが、このブキ種を扱う鍵になってくる。

その他、チャージャーとの大きな違いを述べると……
  • 曲射を行うことが出来る。
    照準を上向きにすることで、弾が山なりの軌道を描いて飛んでいく。この着弾時に威力減衰がないのが特徴。
    これにより、遮蔽物などを飛び越しての狙撃やインク塗りが可能となっている。
  • レーザーサイトが表示されない。
    チャージャーと異なり、攻撃の瞬間まで撃たれる方向を悟られにくい。
    ただしフルチャージすると手元が光るので、遠目からでも目立つのは変わらない。
  • 収束しない一発ごとの威力は低い。
    フルチャージを全弾命中させれば一撃で倒せるものの弾の判定は独立したままで、
    動き回るイカに安定して全弾命中させるのはチャージャー以上にシビア。


トライストリンガー


サブウェポン:ポイズンミスト
スペシャルウェポン:メガホンレーザー5.1ch
重量:中量級

ストリンガーの代表とも言えるブキ。メーカーは釣り具メーカーの「つり」。通称は「トラスト」など。
ベースとなっているのは釣り具。インクの冷却機能を搭載しており、チャージして発射したインク弾が着弾点で破裂する。

性能

一言で言えば、とにかく出来ることが多い器用さ重視のブキ。

撃ち分けによってインク弾の範囲をかなり器用にコントロールできる。これだけでも便利だが、冷却弾の破裂による追加攻撃もできるのが最大の特徴。
遠くから一撃でキルを狙うのはもちろん、中ほどの収束弾で敵の足元を奪って追撃したり、曲射で遮蔽物越しに狙撃、冷却弾で移動を強制させるなど芸達者な攻めが可能。遠距離だけでなく前線やや後方からの援護も積極的に行える。
敵や味方、盤面に合わせた手を打ちやすいのがトラストの大きな魅力でありアドバンテージ。
「やれることが増えたチャージャー」とも言えるだろう。
遠距離からキル以外でも貢献できる行動があるという点から、チャージャーより敷居が低い遠距離ブキとしても受け取れる。

一方、出来ることが多い分器用貧乏に陥りやすいのが難点。
射程・撃ち合い性能・曲射など、様々な性能で大抵はそれぞれに特化した上位互換が存在している。
トライストリンガーは一部分の強みにこだわらず、数多い手札を把握してすべてを使いこなす技術が求められる。
やれることが多い分チャージャーより遠距離ブキとしては敷居は低いが、対戦レベルが上がるにつれて「やれること」をフル活用しないと特化ブキには競り負けてしまうのだ。
触るだけでなく「勝ちたい」となると要求スキルはぐっと高くなる。

チャージャーのように単純に距離を取れば有利というブキではないし、一方で長射程からガンガン狙撃するプレイが求められることもある。
「チャージャーは難しいけどこっちなら出来そう」と考える初心者から中級者、役割の多さを苦に思わない上級者にまで広くオススメできる一張だ。

ヨコ射
  • ノーチャージ
自分の足元から扇形にインクを発射する。着弾点での爆発はなし。
発売当初は着弾点手前の塗りが甘く「とりあえず最低限塗れる」程度のものだったが、アップデートVer.2.0.0により塗り性能が向上したため、地面を塗る仕事もチャージャー以上、シューター未満くらいにはこなせるようになった。
威力は低いので、敵に詰め寄られた場合に慌ててノーチャージを連打するのはNG。その場合は下記の1段階チャージの爆発を利用して迎え撃ちたい。
  • 1段階チャージ
ノーチャージと2段階チャージのちょうど中間くらいの性能。弾は着弾点で爆発する。
フルチャージに比べると着弾点が収束せず拡散範囲が広いため、広域に渡る塗り性能が高め。
特に「逃げ回る相手の足場を奪う」「追撃の爆発を浴びせて弱らせる」などサポート性能がフルチャージより高い。
こちらが高台にいる時や、相手が射程・機動力の短い武器ならば、1段階チャージの爆風を何度も当ててそのままキルまでこぎ着けることも十分に可能。
一発でも足場を奪えるので、相手がまごついたらこちらのものである。
ただしこの戦法はマニューバーにはほぼ効かないので注意されたし。
  • 2段階チャージ
飛距離が長く、弾がより収束する。軌道上の塗り性能が弱く、着弾地点にもそこまでインクが塗り拡げられない。
一確持ちの遠距離ブキの都合上最終的には狙撃キルから逃げられない。エイムが要るが、これを用いたキルを積極的に狙えればチャージャーにも負けないアドバンテージを得られる。
……が、キル狙いなら後述のタテ射の方が基本おすすめ。
ジャンプが使えない・必要ない場面ならこちらで。
タテ射
  • ノーチャージ
縦に平行にインクを発射する。
塗れる範囲は狭く、攻撃としても威力は物足りない。
主に壁を塗る際に使う。
  • 1段階チャージ
縦並びの3発。着弾地点で爆発する。フルチャージよりも収束しておらず、高い壁も一気に太く塗ることが出来る。
また一直線に対して爆発範囲が広く、そこそこ射程もあることから、こちらを捕えている相手に対し射程勝ちを狙いやすい。
  • 2段階チャージ
ヨコ射2段階チャージに比べてインクの拡散範囲は少し狭く、弾が横に拡散しないため足場を奪うのは不得手だが、正面にしっかり捕らえた相手を仕留めやすい。
というのも、的が縦に長いヒト型の都合上基本こちらの方が当たる。ジャンプ中の照準合わせは入念に練習しておこう。

サブウェポン:ポイズンミスト

ダメージや塗りを補うのではなく純粋に狙撃を補助する。接近拒否、一地点の防衛など、トライストリンガー本体を理解すればするほどシナジーが高まっていくサブ。
とはいえ、各種ボムのようにダメージに直結はしないので中級者から上級者向け。塗りも発生しないので、初心者はまず「何のためにこれを使うのか?」を意識しつつ使うべし。
自然と戦略を立てつつ戦えるようになるぞ。

スペシャルウェポン:メガホンレーザー5.1ch

索敵・オブジェクト貫通・射程の長さなど、こちらもメインとの相性が良い。
相手に移動を強制させたり、炙り出すにはうってつけ。メインだけでは手の届かない遠距離だけでなく、上手く使えば短・中射程ブキに反抗する一助にもなりうる。
総じて痒い所に手が届く構成。
単純なキル性能はさほど高くないし、塗り性能はゼロ。ポイズンミスト同様考えて放つべし。


トライストリンガーコラボ

サブウェポン:スプリンクラー
スペシャルウェポン:デコイチラシ
重量:中量級

トライストリンガーのマイナーチェンジ版で、アウトドアブランドの「シグレニ」とコラボしたモデル。
通常版トライストリンガーも弓幹(ゆがら)は木製だが、コラボはよりウッディな柄、各部パーツもカーキー色など、キャンプグッズを思わせる意匠に仕上がっている。
もともとトライストリンガーのベースが釣り具なので、デザイン的にも実にマッチしたコラボと言えよう。

メイン性能はトライストリンガーと全く同じなので説明は割愛。通常版は痒い所に手が届くサブスペ構成だったが、コラボは塗り性能に特化したサブとスペシャルを備えている。
ブキチの説明によると、囮を配置して敵をおびき出すというのがコラボのコンセプトにあるようだ。
つまりこの武器でいうキャンプとは野戦やゲリラ戦みたいなニュアンスを含んでいるのだろうか……?

メインによる遠距離射撃はもちろん、サブスペにヘイトが向いた敵を撃ち抜く戦法が可能になっている。まさに「釣り」の戦術であり、単純ながら初回は決まりやすい。さすがに何回も通るものではないので、警戒され出したら逆に見え見えの囮で圧を掛けつつ塗りを広げていくべし。
反面、通常版よりさらに接近戦に弱くなっている点には注意。
狙撃を外さないエイムも重要。リザルトに釣果を刻むべし。

サブウェポン:スプリンクラー

ご存知スーパー塗りサブ。そもそもメインが割と自在に塗れる武器ではあるが、その塗りをさらに補助できる。
ブキチの説明でも「スプリンクラーをおとりに設置し、壊しに出てきた相手をフルチャージで狙い撃ち」と語られるので正確なエイムが勝負を分ける。
絶妙に壊しにくい位置に配置し、周りで敵がもたつきはじめたら大チャンス。

スペシャルウェポン:デコイチラシ

噂の新スペシャル。
ブキチ曰く、こちらもおとりとしての使用を想定しているらしい。過去のアップデートでデコイの塗り範囲とダメージが上がっているので、デコイとメインの爆風の併せ技という使い方もできる。
配置時点で敵の注意が逸れるし、爆発時には広範囲の塗りと小ダメージがある。デコイに気を取られた相手や、爆風で弱って足場も奪われた相手はどんどん撃ち抜いていきたいところ。


トラストのアップデート

概ね上方修正が貰えている。
アップデートVer.2.0.0後は塗り性能が強化され、塗りや援護射撃などの使い方なら初心者でもいくらか手を付けやすくなった。
また、アップデートVer.4.1.0にてさらに攻撃性能も強化。弾の威力上昇とチャージ/フルチャージ中の移動速度が上昇し、攻撃面でも使い勝手が向上している。追ってVer.5.1.0でメガホンレーザーが強化されたのも追い風。
ver.8.0.0ではさらに飛沫の塗りの大きさを上方修正され、縦横射共に塗りが一直線になりやすくなった。


相性の良いギアパワー

ギアパワーの選択は十イカ十色だが、トライストリンガーは特別尖らせなければならない部分はなく、「これは必須」というギアパワーもあまりない。
各々のスタイルによって伸ばしたい面は変わってくると思われるので、様々なカスタマイズを積極的に試そう。

  • メインインク効率アップ
  • サブインク効率アップ
  • インク回復量アップ
どんな場面でも腐らない、汎用性の高いインク管理関連。
トライストリンガーはインク効率は良好な部類であるため必須ではないが、当然積めば積めば役に立つ。
メインインク効率アップを積めば攻撃の手数を増やせる。
サブインク効率アップがあればポイズンミスト後の追い討ちがより快適に。
メインとサブを両方使いこなすトラストはインク回復量アップも役に立つだろう。

  • ヒト移動速度アップ
ヒト状態で行動する時間は長いので、ギアパワーを発揮することは多くなる。
遮蔽物を利用してのピークショット、前に踏み込んで射程を伸ばすなどの操作を素早く行うために。
相手ブキの射程に捉えられた際はキルタイムの差で基本的に不利だが、射程端で撃ち合いになった際の戦闘力を上げる想定で積むのも悪くない。ただしステージごとに予想される仮想敵次第。

  • イカダッシュ速度アップ
どんなブキでもあってこまらないイカ速アップ。
棒立ち仕事だけではあっさり反撃されやすいブキではあるので、立ち位置のこまめな変更を意識するのも良いし、とっさの逃走などにも役立つ。

  • スペシャル増加量アップ
ノンチャージ、1段階チャージの塗り効率が優秀なので、塗り返しに意識を置けばかなりゲージが溜まりやすくなる。
近距離に詰められた時の咄嗟の切り返しや、インクが枯渇した時の回復手段としてもスペシャルをいつでも使えるようにしておくと安定感が増す。

  • スペシャル減少量ダウン
  • スペシャル性能アップ
メガホンレーザー5.1ch運用関連。性能アップは照射時間が伸びる。
特に性能アップは、スペシャルとメインの連携を活用したいのであれば、いくらかつけておくと「積んで良かった」と思うタイミングも生まれるかもしれない。

  • 復活時間短縮
0キルでデスを繰り返すと良い仕事ができないブキであるため、あまりこのギアパワーに頼るのは避けたいところ。
「キルが苦手だがサポートに徹する」という戦い方なら役に立つかもしれないが、遠くの敵もキルできる武器である以上、できれば積極的に自分でキルを取っていきデスを避けたいものである。
慣れるまでのお守りとして。

  • スーパージャンプ時間短縮
基本は後衛ブキだが、塗り性能の高さから前線の押し上げに参加するべき場面も多い。
スーパージャンプでの素早い前線復帰の他、追い詰められた時の緊急回避の手段として持っておくと安心。

  • サブ性能アップ
ポイズンミストの投擲距離が延びる。
トライストリンガーはポイズンミスト使いの中では断トツの射程を持つブキであるため、ポイズンミストを遠くに投げることができるようになるのはなかなか有効。

  • 相手インク影響軽減
いわゆる安全靴。ヒト形態を晒す時間が長いという弱点をある程度カバー出来る。
同じストリンガー同士での撃ち合いならスリップダメージを抑えて疑似確1を回避できる可能性も。
上述のヒト移動速度と併せても良い。

  • サブ影響軽減
こちらが遠距離ブキである以上、相手がサブで攻撃をしかけてくる場面も少なくない。
特に弓を構えている間はどうしても隙になりがちなので、いざというときの保険として悪くない。

  • ラストスパート
上述の通りインク効率は悪くないブキだが、終盤はインク管理など気にしていられないといった盤面も多い。
特にナワバリバトルであれば最後に塗り仕事をする状況も生まれがちなので、いざというときのインク不足を防ぐこともできる。

  • 逆境強化
トラストの立ち位置だと生存率は高い。
「仲間の復帰を待って反撃に出る際には積極的にスペシャルを発動させてひっくり返したい」という思考には合致するかもしれない……かも。

  • サーマルインク
メインブキのインクを命中させた相手が壁越しにいる場合に強調表示する。
他のブキでは優先して積むほどの有用性は無いが、ストリンガーは曲射で遮蔽物の奥の敵を攻撃する機会が多いため、撃ち漏らしの軽減、逃げられてもその後の索敵に繋げられるので、積んでいるといないとでは使用感が大きく変わる。
ただし、着弾時の爆発にはサーマルインクの効果がないので注意すること。

  • 復活ペナルティアップ
フルチャージをガンガン当てていけるプレイヤー向け。
遠距離ブキなのでチャージャー同様に十分選択肢には入るが、ストリンガー自体がアシスト向きのブキという性質上(アシストキルでは効果を発揮しない)、立ち回りのシビアさは格段に上がる。

  • ステルスジャンプ
ドンパチやりあっている最前線に飛ぶことは比較的少ないブキ種だが、前線にはすぐに赴くというプレイスタイルの場合は保険になる。

  • 対物攻撃力アップ
遠距離射程を活かして露払いをするのもトライストリンガーに出来る仕事なので、あると役に立つかもしれない。
特にホップソナーやグレートバリアがよく繰り出されがちなルール・ステージである場合には相手の設置物をどんどん壊してストレスを与えられるかも?


LACT-450


サブウェポン:カーリングボム
スペシャルウェポン:マルチミサイル
重量:軽量級

ストリンガーの軽量モデル。メーカーは.52ガロンやカーボンローラーと同じ「ペトロ」。通称は「ラクト」。
トライストリンガーに比べると、射程が短い代わりにチャージが早く連射力に優れている。
塗り線が太いこともあって塗り性能に優れた塗りブキ……なのだが、その真価はおそろしく速いヒト速とチャージ速度から成る塗りブキとは思えないほどの撃ち合い性能。

カーリングボムとマルチミサイルを持ち、初心者なら撃ち合いは避けつつ塗りとスペシャルの回転率で勝負する戦い方もできる。
しかし“当て勘”を把握したイカが持てば、塗りはもちろん軽快な機動力で高威力の矢を次々に叩き込む、塗りとキルを両立できるハイブリッドブキと化す。メインによる援護も得意でマルチミサイルによる干渉能力も備える。
初心者には塗り、中~上級者には撃ち合い性能で応えてくれるポテンシャルを秘めたストリンガー。

詳細とマルミサ関連のアレコレは該当項目にて。


LACT-450デコ

サブウェポン:スプラッシュシールド
スペシャルウェポン:サメライド
重量:軽量級

LACT-450のマイナーチェンジ版。通称「ラクデコ」。
オリジナル版が本体性能とマルチミサイルによるオールマイティな立ち回りが目玉であったのに対し、こちらはスプラッシュシールドを装備。敵陣に突撃し真っ向から対面する武闘派ストリンガーに仕上がっている。
スプラッシュシールドのおかげでおよそ撃ち合いには強い。射程の短ささえカバーできればシューターなど目ではない大活躍が期待できる。
サメライドの突撃性能も……素直に褒めたいところだが、スライド防御などの後隙をカバーする手段がないのが惜しいところ。他スペシャルへのカウンターピックや本体の塗り性能と合わせたガチエリア確保などで機能させていこう。
前線でガンガン相手をキルし最前線で塗りまくるというストリンガーの異端児。

詳細は同じく該当項目にて。


フルイドV(ファイブ)


サブウェポン:ロボットボム
スペシャルウェポン:ウルトラハンコ
重量:重量級

Splatoon3発売から1年9か月を経て遂に登場したストリンガーの新型モデル。メーカーはリッター系やホット・ロングブラスターと同じ「ハイドロ」。
名前の通り古井戸のような金属感のある弓幹に発射口を5門も携えたずっしりとしたストリンガー。弓というよりは射出機といったほうが近い。
なお、フルイド(fluid)とは流動という意味があり、フルイドアートなど絵の具の流動性を利用した描画法の用語でもある。
トライストリンガーと同じく弾の冷却機能があり、着弾点の爆発も実装されている。

性能

見た目通り、ブキ重量は堂々の重量級。こんな金属の塊が重量級なんて言葉で済むのかはさておき
1段階チャージ以降で着弾が爆発するのはトライストリンガーと同じだが、発射口が5門、つまり5Way攻撃になる。
しかし、トライストリンガーとの最大の違いは、チャージの性質である。
  • 1段階チャージまではインクショットが収束し、1段階チャージした瞬間に完全に収束する。
  • 1段階を超えるとインクショットが拡散し、フルチャージで最大の広範囲になる。
トライストリンガーと異なり、1段階チャージの狙撃が1確を狙う収束狙撃になる。チャージした状態で狙いを定めることができないので、近距離では瞬発的エイムが求められる。

フルチャージ時には弾が収束せず、広範囲に冷却弾を放つことができる。
横撃ちなら横並び、縦撃ちなら縦並び。ジャンプのタイミングと併せれば斜め撃ちも可能。
着弾地点へのインク塗りが広く、すばしっこい相手を逃がさないよう仕留めたり、相手の足場を奪うのは得意。
もちろんガチエリアでも大活躍。妨害が入らなければ永遠にエリアを塗り続けることができる。

ノンチャージの射程はLACT-450と同程度だが連射速度が低いので塗り性能はやや低め。
何気にノンチャージが24.0*5なのでノンチャージで1確を狙える前代未聞のチャージブキ(理論上の話であり、よほど密着していない限り5発全部あたることはまずないが)。
また、1回射撃あたりの威力が高いので、対物性能が非常に高いとリリース直後から話題になっている。ホコバリアやカニタンク相手なら、この射程において破壊速度でかなう武器は存在しない。曲射を使えるのでグレートバリアも装置から簡単に破壊できる。

注意点として、インク射出量が多い分、燃費は悪いので注意されたし。
また、射程は最大でも4.8~一確を狙える1段階チャージの射程は3.0。
トライストリンガー(5.4)には射程で大きく劣っているほか、特に3.0帯はS-BLASTやロングブラスター、スクリュースロッシャーの格好のカモになってしまうので、反撃に関してはトライストリンガー以上に細心の注意が求められる。1確を狙うか、広範囲爆撃を使うかの素早い見極めが非常に重要となる。

サブウェポン:ロボットボム

索敵用。ロボットボムに追われて物陰に逃げ込んだ相手を曲射で撃つ快感はストリンガーならでは。
メイン爆撃で足場を奪う→ロボットボムに追い詰めさせる→さらにメインで追撃という流れも強力。
メインの燃費の悪さとの兼ね合いがネックになりがちなので、使用感は練習しておこう。

スペシャルウェポン:ウルトラハンコ

複数の使用パターンを持ち、状況判断力を求められるスペシャルウェポン。
ブキチは前線への突撃を想定しているらしい……が、当ブキは近接に弱い都合上考えなしに突っ込んでも片道切符となってしまう。
主な用途は近づいてきた相手へのカウンター。フルチャージを連発すればスペシャルの貯まりは早いのでいざという時に使えるようにしておくとよい。
このブキ独自の戦術としては、メインが相手の足場を奪ってからとどめを刺すなども面白い。ブキの射程上わりと前線に近づくことも多く、敵陣を滅茶苦茶に踏み荒らすチャンスがあれば逃さずに。


フルイドV(ファイブ)カスタム

サブウェポン:ポイントセンサー
スペシャルウェポン:ホップソナー
重量:重量級

フルイドVと同時にリリースされたマイナーチェンジ版。ラベルが変わっているほかはグリップの色が違うくらいで見た目はほとんど変化なし。
性能についてはオリジナルと変わりないので省略。

説明するまでもなく索敵を意識した分かりやすい編成。近接の天敵となりやすいスパッタリーボールドマーカーの早期探知、射程の有利を取りづらい中距離ブラスターとの位置取り調整などで役立つだろう。
攻撃性能が大きく下がっているので、よりメインの性能を重視する人向け。敵を絶対逃がさずメインで仕留めてやる、という意気込みに応えてくれるブキ。

サブウェポン:ポイントセンサー

オリジナル版のロボットボムと同じく索敵用。ロボットボムと異なり、攻撃性能はないかわりに視認性が大幅に上昇するので物陰に隠れた相手に曲射を利かせやすい。
サポートをメインにしていく、という使い方においては利が大きい。燃費が控えめなのも嬉しいポイント。

スペシャルブウェポン:ホップソナー

まさかの索敵用その2。ポイントセンサーとホップソナーの組み合わせはフルイドVカスタムが唯一である。
設置時のマーキングで相手の位置を特定できるだけでもフルイドV的にはかなりのアドバンテージになる。また、相手に縄跳びを強要させれば格好の的。
ただし、攻撃手段としては弱いのでこのスペシャルだけで敵を簡単に殲滅は出来ない。メインでのキルを純粋に補佐するスペシャルになっている。


余談

何気に完全新規の重量級ブキがアップデートで追加されるのは当武器がSplatoon3で初である。
というより、マイナーチェンジ版を除けば重量級ブキがアップデートで追加されること自体が初だったりする。

このブキの初出の公式PVに登場した、アタマに「マルノミウーパー」を被ったインクリングが「フルイドくん」*2の愛称でXにファンイラストが多く投稿されている。
理由としては、三つ編みヘアスタイルのボーイで、フードを被った弓使いと、個性的な属性が際立っていることだろう。
ナワバトラーでも、フルイドVのカードイラストに使われている。


オーダーストリンガー


追加DLC『サイド・オーダー』で登場。秩序の塔をフウカのパレットで攻略する際に使用できるストリンガー。
オーダーシリーズに漏れず、クリームホワイトと銀のパーツが組み合わさった無骨な外見をしており、射出音もプラスチックやセラミックスのような乾いた音が響く。

素の状態ではトライストリンガーの劣化版だが、パレットのカスタマイズで性能の調整が可能。
サブはトライストリンガーと同じくポイズンミストとメガホンレーザー5.1ch。秩序の塔攻略に置いては他のサブ・スペシャルに比べると微妙であるため、途中の自販機で良いサブやスペシャルを見つけたら買い替えてしまってもいいだろう。

フウカのパレットを使っている間はムーブ系レンジ系のチップが出やすい。
レンジ系の爆発サイズチップはストリンガーの弾の爆発にも適用されるので、たくさん積めば敵を掃射するのに便利になる。
チャージャーやスピナー同様、チャージ時間のチップも適用される。しかし、チャージを使い分けることが肝要な当武器的には積み過ぎるとかえって使いづらくなることもあるため、計画的に強化していきたい。

フウカのパレットで秩序の塔をクリアすると通常のオンラインモードで「オーダーストリンガー レプリカ」が解禁される。オンラインバトル時の性能はトライストリンガーと全く同じのため省略。
性能面において使い分ける意味はないが、射出音が好きな方を選んだり、ステッカーやバッジが欲しければ両方を使ってバトルに挑んでみても良いだろう。


+ 門外不出・口外厳禁

クマサン印のストリンガー

重量:中量級

クマサン謹製、サーモンラン専用のストリンガー。ベースこそトライストリンガーっぽい見た目だが、魔改造により発射口が3倍の9個に増やされている。
照準など知らんとばかりに着弾点はバラバラ。フルチャージしても全く収束しないが、右側に照準が密集するポイントがあるためそこを活用するとバクダンを一撃で処理できるので試してみよう。
フルチャージした時の1発あたりのダメージは150で、全弾命中すれば150×9=1350という破格のダメージが最大の魅力。
至近距離まで接近し全弾ぶつければモグラやテッキュウといった高体力オオモノシャケもワンパンできる。さらに的のデカいオカシラシャケであれば全弾叩き込むのは容易。メインでイクラキャノン1発を超えるダメージを叩き出す対オカシラ特効兵器と化す。
照準の粗さをイカし、ノンチャでもかなり広範囲を塗ることができるほか、ベースとなったトライストリンガーと同じ1周チャージから着弾後の爆発が発生するため壁塗りも得意。

が、クマサンシリーズの宿命としてインク効率の悪さがあり、フルチャージすると4発しか打てず、ノンチャでも10発しか撃てないためインク残量には注意。



余談


ストリンガーの代表であるトライストリンガーはスプラトゥーン3のパッケージを飾っている。3という数字に所縁があるものが多いが、このトライストリンガーもその一つと言えよう。

  • フウカの得意武器
すりみ連合のフウカは、ラジオでたびたびステージ相性とストリンガーについて言及していることから、ストリンガーが得意武器であると予想されていた。
その後、サイド・オーダーにて、フウカのパレットブキで装備できるブキがストリンガーであったことから、ストリンガー使いであることが判明した。

  • ヒーローモードでのストリンガー
ヒーローモードでトライストリンガーが支給されることがあるが、「5-7 不可逆な時の中でこの街並みを選ぶ意味の場所」でのトライストリンガーチャレンジは屈指の難関の一つと言われている。トライストリンガーのエイムや着弾点の収束を熟知して臨まれたし。
ブラスターでクリアして放置してる人は正直に手を挙げなさい




追記・修正はヒーローモードのステージ5-7をトライストリンガーでクリアしてからお願いします。


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最終更新:2025年03月18日 04:25

*1 Splatoon公式TwitterアカウントのTweetより

*2 マユゲがボーイ限定のものになっている