マニューバー(Splatoon)

登録日:2022/12/08 Thu 14:46:57
更新日:2025/10/10 Fri 14:19:02NEW!
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マニューバーとは、Splatoonシリーズに登場するブキ系統のひとつである。




概要

スプラトゥーンにおいてもっともベーシックなブキ種であるシューターから派生した、銃を二丁持つ二丁拳銃のブキカテゴリ。
射撃モーションの小ささや雷神ステップ等のテクニックで一定の機動力を確保していたシューターをさらに切り詰め、二丁化によるレート向上・後述の新機構によって機動力をさらに底上げしたのがこのマニューバー系統。
Splatoon2の新要素としてお披露目され、次回作の『3』でも続投。

最大の特徴は独自のアクションである『スライド』。
射撃中にジャンプボタン+移動方向を入力することで銃身基部のノズルからインクを噴射し、素早く任意の方向にステップする機能を搭載。
これにより至近距離で敵の攻撃を避けつつ仕留める立ち回りはもちろん、イカ移動よりも速く短距離を移動したり、障害物に出入りしたりと、普通のシューターでは真似出来ない縦横無尽な機動が可能。上級者が使うマニューバーはスタイリッシュに映ること請け合い。
さらにスライド後は「構え撃ち」となり射撃の性能が変化。大抵は強化されるがスライド分の移動時間とインク消費を挟む必要があり、移動も不可能。通常の立ち撃ちと構え撃ちの両方を使い分けるテクニックが要求される。

スプラトゥーンの戦術の幅を大きく広げ、鳴り物入りのデビューに相応しい脚光を浴びた画期的なブキである。


性質

元がシューターなので基本塗ってよし、近づいてよしの万能ブキ。ほとんどは近~中距離での戦闘を得意とする。
単発の威力はやや控え目だが、スライド後の構え撃ちでDPSを上げられるものが多い。

スライドによる瞬発的な高速移動をイカし、一対一の対面なら大抵のブキに有利。
相手の射線を外すだけでなく懐に潜り込む、近距離で背後に回る、敵インクの影響を無視して障害物に逃げ込むなど用途は広い。細かいところだと空中で発動することで即座に下方向に着地することが可能。
また、スライド後の構え撃ちは発射レートの向上と共に照準も収束する。インク消費が増えるもののエイムが正確なら一瞬で相手を仕留められるぞ。

代わりに、二つ持てる分銃一丁のサイズは小型なためか、射程は一部を除いて大抵短い。
障害物を渡り歩いて懐に入れば有利だが、長射程ブキに真正面から喧嘩を売りに行くのはご法度。

スライドは例外を除いて基本的に2回まで。スライド射撃は足が止まる他、2回とも使い切るとわりと大きめの硬直が発生する。スーパージャンプの着地狩りを回避する使い方もあるが、この際も硬直による隙は計算に入れておくべし。
忘れがちだがスライドでインクも消費する点に注意。基本インク補給の暇もない前線に留まるので、むやみに発動するといざという時にメインすら使えない……ということもよくある。特にサブウェポン使用後はキケン。

前線で暴れられるのは間違いないし生存力も高いが、スライドだけでは対応出来ない状況を見極め、素直に下がるかサブスペで対処しながら賢く戦えるウデマエが求められる。


種類


スプラマニューバー

基本的な型のマニューバー。スタイリッシュな見た目だが、よく見ると形は霧吹きそのもの。メーカーはわかばやスプラ系統でお馴染みの「スプライカ」。

入門編としてのブキであり、バランスよく纏まった性能で非常に使いやすい。
並のシューター程度の射程はあるが、単発威力の低さと射撃精度の問題で同射程のシューターとノーマルに撃ち合っては勝てない。
その差を埋めて追い抜くためにあるのがスライドである。コイツでマニューバーの基礎を学び、サブスペはもちろん、スライドを活用して柔軟な立ち回りが出来るスキルを身に付けておこう。


スパッタリー

射程を犠牲にしてスライドを素早くし、構え撃ちのレートをさらに上げた近距離特化のマニューバー。メーカーはフデを開発した画材メーカー「キャンバス」。
近距離に割り切って対面戦をしまくりたい玄人プレイヤー向け。マニューバーでありながら確定三発と高火力であり、特にスライド後の構え撃ちはかのハイドラントに迫る高DPSを誇る。
が、その超火力も敵に近づかなければ当てられない。塗りが強めなことも併せてイメージとしてはマニューバー界のボールドマーカー
詳細は個別項目を参照。


デュアルスイーパー

初代ではシューターだったブキだが、『2』においてパ○コの要領で真ん中をへし折ってマニューバーに改造された異色のブキ。メーカーはリッター系やジェットスイーパーと同じ「ハイドロ」。
ジェットスイーパー由来の高圧力か長い射程を有し、代わりに発射レートはやや低い。マニューバーでありながら中距離の撃ち合いを得意としており、スライドを相手から離れる「引き撃ち」の用途で使いやすい。相手が苦手な距離の維持を心掛けて立ち回ろう。
ちなみにスライド射撃の際には銃を取り付けて初代と同じ形状に戻る。

そして、固有の仕様やテクニックが非常に多いのもこのブキの特徴。
まずスライド後の硬直が一切なく、少しだけだが構え撃ちを維持したまま動けるという変わった仕様をもつ。この移動はスライドの方向とは関係なく前後左右に可能。構え撃ちは立ち撃ちより弾が大きく精度も高いため、構え撃ちをしながら相手の狙いをさらにずらせる優位性は大きい。
また、マニューバーの中で唯一スライド移動中にジャンプができる。これは『ジャンプキャンセル』というデュアルスイーパーの有名なテクニックであり、さらに構え撃ちをしながらジャンプキャンセルした場合ジャンプ直後の数発だけはジャンプしながら構え撃ちの精度で射撃を行える。
この『構え撃ち移動』と『ジャンプキャンセル』は一回の射撃中に組み合わせることが可能で、操作を極めれば一気に万能ブキと化す。まさに縦横無尽としか言いようがないデュアル上位勢の射撃戦は一見の価値アリ。
これに加え、『2』ではメイン性能アップによる疑似確で環境の上位に君臨していたこともあった。


ケルビン525

レートと機動力を代償に、高い火力と長めの射程を手に入れたキル特化マニューバー。元ネタはグルーガン。メーカーはガロン系やバレルスピナーで知られる「ペトロ」。
通常の立ち撃ちでは三確だが、スライド後の構え撃ちで若干射程が伸びる上なんと威力が二確に変貌。同メーカーのガロンを彷彿とさせるキル性能を秘める。
一方でスライド速度は遅く、硬直もかなり大きい。さらに塗り性能も低いので完全にキル特化のシビアなマニューバー。
極めれば複数人を連続で仕留められる高いポテンシャルを発揮できるが、それを引き出せるかは使い手の力量に依存する上級者向けの二丁。


クアッドホッパーブラック

拳銃とスポーツシューズの靴底を合わせたような特徴的な見た目をしているブキ。メーカーはクツのブランドで有名な「アロメ」。
マニューバー唯一の4回連続のスライドが可能な超高機動型マニューバー。スライド2回を射撃戦で使い、不利になったら残りの2回で退却……などの選択肢の広さがウリ。しかもスライドが完全に終わるまで射撃できないマニューバーと違い、アクション映画の如くスライド中も弾を発射出来る
ただし一回のスライド距離は控えめで、移動速度もあまり速くない。転がりながらキビキビと移動する他の同種と異なり地面を滑るようにゆったりスライドするほか、塗り性能も微妙ととにかくスライド特化。
役割はひたすら最前線で長生きすること。スライドを連発しても当てられるエイムと瞬時の判断力が必須な超玄人向けのブキである。


ガエンFF

『3』で追加されたブキ。消火器がモチーフ。メーカーはデュアルスイーパーと同じ「ハイドロ」。
立ち撃ちは連射が遅いがジェットスイーパーに匹敵する長射程、構え撃ちは逆に射程が短くなるがスプラマニューバー並の速射、というまったく異なる二つの性質を併せ持つ。
他にもスライド一回の移動距離がマニューバー最長、代わりにスライドの使用回数が一回のみ、と特徴の多いマニューバー。
基本的に立ち撃ちの長射程を活かせる遠距離~中距離が得意。通常は立ち撃ちの長射程で牽制しつつ、近づかれたらスライドで距離を取る→高火力の構え撃ちでカウンターという流れが魅力的。不意打ちが狙える場面の構え撃ちも強力。
欠点はインク効率の悪さと全体的な機動力の低さ。スライドは移動距離こそ長いものの連続で使うことはできず硬直も大きい。四回スライドするだけでインクが空になるほど消費も重く、他のマニューバーのような頻繁にスライドする戦法は不向き。
性質の異なる立ち撃ちと構え撃ちを両方活かすメリハリを意識すべし。

ちなみに名前の『ガエン』は「臥煙」……すなわち昔の火消しを指す言葉。同じ任天堂出身のポケモンに登場するガオガエンも同じ由来である。
『FF』は消防士を表す「ファイヤーファイター」の頭文字であると同時に、16進数で255を意味する。これを意識してかバトル用ガエンの射撃ダメージは25.5ダメージに設定されており、非常に凝った名前となっている。そのおかげで減衰による確定数の増加がかなり起きやすくなっているが


オススメのギアパワー


  • インク効率アップ(メイン)/インク回復力アップ
二丁持ちの弊害で消費は多め。スライドにもインクを消費するので、デュアルスイーパーやガエンFFは欲しいギア。逆に短射程組はあまりいらない。

  • イカ移動速度アップ
前線組御用達のギア。スライドで素の機動力は高いが、単純に前線での立ち回り強化に使える。

  • 相手インク影響軽減
スライドは相手インク上でも行えるのが強みの一つだが、スリップダメージは当然受ける。前線だとスライドしまくる上それらをいちいち見て避けるのはほぼ不可能なので採用の価値は高い。

  • スペシャル増加量アップ
発射レートの高さはそのまま塗り性能に直結するため、スペシャルは比較的溜めやすい部類。ブキに搭載されているスペシャルにも依るが戦術次第では十分採用の範疇。

  • イカニンジャ
不意打ち重視のプレイヤー向け。
近づくまでが大変なマニューバーにおいて、射程圏内に踏み込むまでのリスクを軽減したり、センプクしながらの撃ち合いで動きを悟らせない事で有利な状況に持ち込みやすくなる。

  • カムバック/復活時間短縮/ステルスジャンプ
試行回数を増やして常にワンチャンを狙いに行く為のギア構成。積極的に相手の懐に踏み込んで行く都合どうしてもデスが嵩みやすいブキ種であるためリスク軽減にもなる。
「カムバゾンビステジャン」として前線ブキの鉄板構成で有名だが、マニューバーは特に相性の多いブキが多め。
勿論単品で採用してもよい。特にステジャンはスライドの着地狩り耐性を考慮しても積んだ方がよい。


余談

サーモンランでの立ち回りはサーモンラン(Splatoon)を参照。




追記・修正はマニューバーでガン=カタしながらお願いします。


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最終更新:2025年10月10日 14:19