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SCP-928-JP

登録日:2026/04/02 Thu 12:21:00
更新日:2026/04/24 Fri 09:26:55
所要時間:約 9 分で読めます





夢を忘れたあの子に告ぐ。

夢の国で夢を見られない無粋な人には、特別な体験をプレゼントするしかないでしょうね。


SCP-928-JPは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクトである。



特別収容プロトコル

  • 標準人型オブジェクト収容室に拘束した状態で収容し、半径30mの範囲は立ち入り禁止区域とする。
  • 出入りできるのはレベル3以上のセキュリティクリアランスを持つ財団職員のみ。
  • 収容室内部は常にカメラで監視すること。

……まあまあ危険そうなオブジェクトであるが……?


概要

このオブジェクトは、SCP-928-JP-AとSCP-928-JP-Bの2種類から構成されている。

まずSCP-928-JP-Aだが、【編集済】社のキャラクターである「███████に酷似した着ぐるみ

身長4.8m、重さ███kgの1人用だそうで、製造場所は特定できていない。
SCPでは最早お馴染みとなった、お馴染みの破壊耐性も備えている。


そして、SCP-928-JP-Bは、SCP-928-JP-Aの内部に入っている年齢不詳の男性……つまりは「中の人」。
X線検査により存在が確認されており、皮膚や骨が着ぐるみの内側の生地と組織レベルで一体化している。
そのため「中の人」を着ぐるみから脱がす事は不可能で身元は一切不明。一応、食事や排泄は不要だそうな。
日本語と英語で話せるそうで、その声は声優の████氏のものと酷似しているそう。


着ぐるみの半径30m以内にいる人間の思考を読み取る能力を有しているのだが、範囲内の人間が「着ぐるみの中の人」に対して思考した際に、真の異常性が発揮される。

具体的には、着ぐるみに「中の人」がいると考えた人物に襲い掛かり「中の人などいない!」とばかりに両手から鍵爪を伸ばして頭を中心にズタズタに切り刻んで惨殺するのだ。
そして、その死体を肉片に分解した上で着ぐるみに塗り付け、6時間かけて吸収・一体化させてしまう。

融合した肉片は「███████」の着ぐるみとして自然な色・形状・質感を保つように変型。
この能力の影響により、現在の着ぐるみの身長・体重は一般的な着ぐるみより遥かにデカい。
そりゃ約5mもある着ぐるみなんて、中身が融合してない限りはまともに動かせないだろう……


収容経緯

そんな「着ぐるみに「中の人」がいると考える、夢のない人」に対しての殺意に満ちた着ぐるみが回収された経緯についてだが、201█年に██にある【編集済】社のテーマパーク内にて発生した【編集済】事件にて発見された。

関係者には記憶処理を施し、カバーストーリー「無差別通り魔事件」が適用される事となった。
恐らく、子供の付き添いの親か誰かが犠牲になったのかもしれない……


実験記録

ここからはDクラスを用いた実験について。
  • 厚さ5cmのコンクリート壁で分けられたルームA、Bを用意
  • ルームAにD-1928を、隣室のルームBにSCP-928-JPを待機させ、D-1928には情報端末を持たせ、【編集済】社のキャラクター「███████」についてのインタビューを別室からの通信で行う。
  • ルームA、Bともにカメラで監視し、SCP-928-JPの反応を見る。

三木博士: 実験を開始します。D-1928、聞こえますか。

D-1928: ああ。聞こえる。

(SCP-928-JPはルームBで直立している。)

三木博士: では、これからいくつかの質問をしますのでそれに答えてください。

D-1928: 了解。

三木博士: まず1つ目の質問です。手元の端末に出てきた画像について思うことを述べてください。

D-1928: よし。(端末に「███████」がテーマパーク内にいる画像が映し出される。)ん。これ「███████」だよな。別になんとも思わないけど。

三木博士: では、どのような感情を抱きますか。

D-1928: 感情? まさか「かわいい」なんて思ってるとでも?(笑い声)そんなわけないだろ。なんとも思わねえよ。

三木博士: そうですか。では、次に映し出される動画を視聴してください。

D-1928: (端末に「███████」の着ぐるみが大学生の団体と写真を撮っている動画が映し出される。)次は何だ。アンタらは俺に何をさせたいんだ?

(SCP-928-JPが小刻みに振動し始める。何らかの思考をキャッチしたとみられる。)

三木博士: 無駄な私語は慎んでください、D-1928。どんな感情を…いや、これをみて何か思うことはありますか。ほんの些細なことでも構わないです。

D-1928: さあね。……ただ、大学生にもなって着ぐるみにここまではしゃぐのはなあ。だって所詮は人間が入ってるだけなんだぜ?

(SCP-928-JPの振動が大きくなり、徐々に爪が伸びる。そして、壁を攻撃し始める。)

D-1928: 俺が思ってるのはそんなとこだよ。……って、なんだこの音は。どんどん大きくなってるよな。(沈黙)おい。こっちの壁から聞こえるぞ。おい。おーい!

三木博士: 間もなく実験終了です。待機していてください。……機動部隊・救護班は即座に急行してください!

(SCP-928-JPが壁を破壊する。)

D-1928: うわああああ(ノイズ)おい(ノイズ)助け(ノイズ)(絶叫)(沈黙)

(SCP-928-JP-Bの笑い声)

なお、Dクラスの残骸を一体化させた後は大人しく収容室に戻ったらしい。
加えて、機動部隊隊員の証言では融合途中に「中の人」のことを思考しても反応しなかったことから、融合途中には思考を読み取る能力を使用できないか、または読み取れても身動きが取れないと思われる。


インタビュー動画

ここからは「中の人」本人へのインタビューについて。
能力による影響を防ぐため、インタビューは博士が別室からの通信にて行った。

三木博士: こんにちは、 SCP-928-JP-B。

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼく、████! よろしくね!(笑い声)

三木博士: いくつか質問をします。まず、あなたはいつ頃からその着ぐるみを着ているのですか?

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼく、████! よろしくね!(笑い声)

三木博士: 質問に答えてください、SCP-928-JP-B。

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼく、████! よろしくね!(笑い声)

三木博士: 質問を変えます。近くの人間の心を読むとき、あなたはどのような感覚を抱いているのでしょうか?

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼく、████! よろしくね!(笑い声)

(しばらくどの様な質問をしても同じ返答が帰ってくる状態が続く。特筆に値しないので省略。)

コミュニケーションが取れないパターンのようだ。
というか、ロボットのように決められた行動しか取れないと思われるが……

三木博士: 質問を変えます。あなたは人間を殺すとき、どのようなことを考えていますか?

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼく、████! よろしくね!(笑い声)

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼく、████! よろしくね!(笑い声)

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼく、████! よろしくね!(笑い声)

SCP-928-JP-B: (沈黙)ちがうよ。

おっと、状況が変わったようだ。

三木博士: ちがう、とはどういうことですか?

SCP-928-JP-B: (笑い声)ぼくは、みんなのそばにいたいんだ! だから、夢を見れないさびしそうな人がいたら、ずっといっしょにいてあげるんだ!(笑い声)

どうやら、彼からすれば一連の凶行は哀れみから来ていた模様。

三木博士: それは、つまり?

SCP-928-JP-B: ハハッ。

(しばらくどの様な質問をしても同じ返答が帰ってくる状態が続く。特筆に値しないので省略。)

……最早、何も言うまい……


夢見る心を忘れた人間と一緒に居てあげるそのあり方、少なくとも本人からすると……


SCP-928-JP

設定重視の着ぐるみ


……全国の着ぐるみ達に謝れ!




追記・修正は、子供の頃の心を失わない人にお願いします。



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最終更新:2026年04月24日 09:26

*1 1928年は、サウンドトラック方式のトーキー・アニメーションが世界で初めて公開された年