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ローマン・コヤス(Post Trauma)

登録日:2026/04/26 Sun 18:15:00
更新日:2026/06/28 Sun 17:26:47
所要時間:約 5 分で読めます




ローマン・コヤス(子安ローマン、Roman Koyasu)は、『Post Trauma(ゲーム)』の登場キャラクターである。

声:トーゴ・イガワ
コンセプトアート:パウ・プハダス
3Dモデル作者:アンドレ・モンタルポ

概要

『Post Trauma』のメイン主人公であり、三人の操作キャラクターの中で一番出番が多い。

老年の男性で、日系アメリカ人*1
「ローマン」はヨーロッパ系(フランスやウクライナ等)の名前であるため、日本人(もしくは日系人)とヨーロッパ系白人の血を引くハーフと思われる。
黄色い肌に茶色の瞳、顔立ちは典型的な縄文顔で、加齢により皺が多い。
髪は全て白髪だが、全く禿げておらずフサフサ
また、サークル型の髭を蓄えており、髭も全て白髪になっている。
日系人としては大柄で背が高く、中年太りのためか腹が出ている。
車掌の黒い制服、黄色いネクタイ、「M」と大きく記されたネームプレートを身に着け、フラッシュライトがベルトで肩に固定されている。


ハンマーを手にしたローマン・コヤス

英語と日本語を話せるバイリンガルだが、英語は日本語訛りであり、「L」と「R」の発音が同じ。
作中ではほぼ英語で話すが、第一言語は日本語であることが示唆されており、時折「何だこりゃ」「くそっ」「何だってんだ」「何言ってるんだ?」等の日本語をネイティブな発音で発言する。

性格は紳士的かつ穏やかで、思い遣りがあり、見ず知らずの少女を自らの危険を顧みずに助けようとする慈愛の心を持つ。
一方で作中では常に陰りのある表情を浮かべている。
超常現象に対して動揺することはあるものの臆せず対峙するが、勇敢というよりは自暴自棄なようにも見える。
また、異形の存在にも怯まず立ち向かうが、敵を倒した直後は強制的にバテる(スタミナ切れになる)ことから、クリーチャーを殺すことに不快感と嫌悪感を抱き、強いストレスが心肺機能に影響を与えるほどであることが推察でき、一概に精神的に強いとは言い難い。

身体能力は年齢の割には高く、ハンマーやバールでクリーチャーを撲殺したり、軽快なバックステップで敵の攻撃を回避できる。
しかしスタミナは年齢相応で、走り続けたり武器を振ったりバックステップを繰り返していると直ぐにバテてしまう。 
また、大きな年齢差があるとは言え小柄な女性であるフレイヤよりも足が遅い。

銃火器の扱いには慣れているようでロックオンした状態なら射撃を外すことはない。
しかしショットガンの反動を上手く逃がせていないため、どんな銃器でも完璧に使いこなすわけではない。

妻や娘がおり、娘は古代遺跡について詳しいことが示唆されているが、彼女達の現況は不明。

職業は「北部鉄道」の車掌
なお、日本やアメリカでは車掌と運転手は別々の職業だが、作中の描写では同一として扱われている。

その過去

ローマンの過去は作中ではっきりとは明示されないが、異界がローマンの記憶や心象風景であることからある程度の推察は可能となっている。
推察できる過去は以下の通り。

日本人(もしくは日系人)とヨーロッパ系白人のハーフとして生まれ、日本人村で育ち、やがて「北部鉄道」の車掌となった。
また、とある女性と結婚して娘をもうけた。

+ ネタバレ
ある時、人生に疲れ果て(曰く「待ちくたびれた」)、衝動的に列車の衝突事故を起こしてしまった。

詳細は不明だが周囲の人間を不幸にしてしまった過去があるらしく、そのことから「もう誰も傷つけたくない」という思いを抱き始め、それがやがて「もう終わりにしたい」という思いに変わり、最終的には思考停止して(曰く「考えるのをやめて暗闇の中にいた」)後先考えず発作的に犯行に及んでしまった。

その結果、多数の死傷者を出してしまい、そのことに深い後悔と罪悪感を抱いたことで煉獄のような異界「グルーム」に囚われてしまった。

なお、自殺願望は無かった(曰く「死にたくなんかなかったさ」)とのことだが、同時に「限界だった」とも述べており、自身の命を顧みないほど自暴自棄になっていたことを考慮すると鬱病などの何かしらの精神疾患を罹患していた可能性が高い。

現実世界のローマンがどうなっているのかは不明だが、既に亡くなっていることが曖昧に示唆されている。

「グルーム」に閉じ込められてからは幾度も死と再生を繰り返しており、その度に少しずつ人間性を喪失しているらしく、ゲーム開始時点で状況や自身の罪を忘れていたのもこのためだと思われる。

作中の活躍

  • 第1幕
パニック発作を起こして気絶した後、ひとりでに動き続ける無人の列車内で目を覚まし、脱出のために辺りを探索する。
その列車はローマンに馴染みのある列車であり、奥の車両は血に塗れ、その最奥には全身に包帯を巻かれた女性型マネキンと、その近くで頭を抱えた黒髪長髪の女性型マネキンがあった。
やがて運転席を封じていたダイヤル式の錠を解除して停車させ、線路を徒歩で進んで「地下鉄駅」にたどり着く。
遺体袋とストレッチャー、そして肉のツルに侵食された歪んだ地下鉄駅を探索していると、異形のクリーチャー「ツインズ」と遭遇し、バールで撲殺して先へ進む。
駅の出口はパスコードキーで封じられていたため、手掛かりを求めて監視室へ行くと、そこでジルという女性から無線越しに話しかけられる。
ジルはローマンを知っており、彼に対して「救われる価値は無い」としながらもパスコードを教える。
しかしパスコードを打ち込もうと出口に向かった瞬間、突然動き出した列車に轢き殺されてしまう

  • 第2幕
ローマンが目を覚ますと、そこは無人の病院であった。
ローマンが勤めていた「北部鉄道」で起きた事故により死傷した患者で溢れかえった病院である。

探索中にハンマーを手に入れた直後、巨大な頭部を持つ新たなクリーチャー「ポテトヘッド」に遭遇する。

その後、ローマンは病院のパソコンで二人の患者─頭に鍵が刺さった女性彼女の妊娠していた妹─についての情報を知る。
残念ながら妹の方は亡くなったという。
ローマンは探索中に「頭に鍵が刺さった女性」を模したマネキンをトイレで発見するが、それは列車内でも見かけた黒髪長髪の女性型マネキンであった。

また、電話線の無い電話越しにジルに接触され、彼女から強い憎悪を向けられる。

やがて厳重に封じられていた部屋の扉を覆う肉のツタに強酸をかけて先へ進むと、そこにはベッドの上で血を流す全身に包帯を巻かれたマネキンと、黒髪長髪の…半人半蜘蛛のアラクネの様な姿と化していたジルがいた。
ジルの正体は今までマネキンとして過去の姿が再現されていた列車事故で妹を亡くし、頭に鍵が刺さった黒髪長髪の女性であり、事故を起こしたローマンに強い恨みを抱いていたのである。
「貴方が苦しむのを見届ける」と吐き捨てるジルに部屋を追い出されたローマンは、病院内を徘徊する「人間」を目撃して後を追う。

人間はカルロスと名乗り、この異界が「グルーム」であること、ここに囚われた人間は人間性を喪失してしまうことをローマンに教え、肉でできた「穴」に入っていく。
ローマンは「穴」を通ってカルロスを追うが、抜け出た先にカルロスはいなかった。

  • 第3幕
「穴」の先は大きな学校の庭のような場所であり、そこで「ヘレン」という名の生徒の墓を目撃する。
その後、ヘレンと同じ制服を着て声帯が潰れているためスマホの合成音声で会話する奇妙な少女と遭遇。
彼女に話しかけるが、直後に少女は怪物に連れ去られてしまい、彼女を助けるために学校へ侵入する。

学校は無人であり、ローマンは少女を探す内に校舎内を徘徊する修道女の姿をした等身大人形「ナン」に遭遇して襲われたり、ヘレンにそっくりなマネキンを2体発見したりする。
ヘレンのマネキンは男性に性的暴行を受けたりトイレで自殺したりする様子が再現されており、性的暴行の場面が再現されたマネキンが置かれた場所には、教室の外から密かにその様子を見ている別の少女を模したマネキンの姿もあった。

その後、ロックを解除して入った礼拝堂で少女と再会する。
少女は無事であったが、ローマンを警戒し「殺されたくないし殺したくない」と言うが、ローマンの「君を助けたい」という誠実で紳士的な態度に心が揺れたのかフレイヤという名前を名乗る。

直後、ローマンは白い装束の巨大な修道女ヘッドミストレス(女校長)に襲われ、死闘の末に撃退するが頭を打ち付け気を失ってしまう。
気を失い眠っていたのも束の間、フレイヤが持ってきた気付け薬で覚醒したローマンは「この場所(学校)は地下鉄駅や病院と違って見覚えがない」と語り、自分達が囚われている異界が様々な人間の記憶によって形成されていることを知る。
共に異界からの脱出方法を探ることを二人で決め、礼拝堂の奥にある「穴」へと入って行く。

「穴」の向こう側は古代遺跡の迷路のようになっており、地下鉄、列車、学校、警察署の全てが混在していた。
やがてフレイヤと合流し、共にゲートを開く仕掛けを解除し先へ進もうとするが、先にゲートをくぐったフレイヤの後に続こうとした瞬間、崩れたゲートの下敷きになり圧死してしまう。

  • 第4幕
目を覚ますと再び地下鉄駅であり、以前よりも遺体袋の数が増えていた。
探索中にジルが再び姿を表す。
ローマンはジルに自身の過ちを謝罪し、共に脱出しようと提案するが、ジルは自分が救われることなど考えていないと提案を拒否し、ローマンがもうすぐ人間性を完全に喪失して異形化して破滅すること、そしてそれを待ち望んでいることを告げて去っていく。

その後、ケンタウロスに似た新たな敵「セントーア」と遭遇したり、第1幕で轢き殺された自分の遺体を発見したりしながら電車を動かして壊れたゲートまで戻る。
ゲートの向こう側は病院と地下鉄駅が融合した混沌の場所であり、その奥でジルが待ち受けていた。

カルロスにより「このままでは先に破滅するのはジルの方」だと吹き込まれていたジルは、その前にローマンに苦痛を与え、殺し、異形化させて破滅させるために自ら襲い掛かる。
ローマンはなおも共に脱出することを提案するが拒絶され、対峙を強いられる。
ローマンは死闘の末にジルを無力化し、改めて謝罪し深い後悔を告白するが、ジルからは「人殺し」と罵詈雑言を浴びせられ尽きることの無い憎悪を返され、とぼとぼとその場から立ち去ることしかできなかった。

その後、グルームの「出口」の門で一部始終を眺めていたカルロスと対峙する。
ジルをローマンと戦うように仕向けたのは曰く「ヒマつぶし」であり、カルロスはグルームでの生活を楽しむ狂気的な人物であった。
彼からグルームの「王」の存在を知らされ、脱出の手掛かりを得るために列車を走らせ王がいるという古代遺跡のような世界へ向かう。 

  • 第5幕
古代遺跡でフレイヤと再会し、共に「王」の居城へ向かう。
「王」カカラーはグルームを作り出した張本人であり、意外にも穏やかで協力的な人物であった。
「脱出は必ず二人でなければならず、相手の瞳に自身の罪を見出し、心からの赦しを与える」ことで罪は浄化され、脱出できるという。

ローマンとフレイヤは脱出のために共に列車で「門」へ戻るが、その道中でジルの襲撃を受ける。
列車を破壊しようとするジルはやがてフレイヤの姿を見て「ジュリアン?」と呼びかける。
フレイヤを妹と誤認したのである。
ここでジルを轢き殺すかブレーキをかけるかでエンディングが分岐する。

列車を降り「出口」がある場所へ行くと門が開いていたが、それはカルロスの罠であった。
彼はグルームの出口の門がある儀式の間で「ヘンリー」という怪物を育てており、脱出するためにここへやってきた人間を餌にしていたのである。
カルロスは仕掛けを動かして門を閉じ、ヘンリーを呼び出して去っていった。

ローマンとフレイヤはヘンリーの猛攻を躱しながら協力して仕掛けを動かし、門を開く。

+ エンディングA
ジルを轢き殺した場合、ヘンリーは健在なためローマンとフレイヤに余裕が無く、逃げ延びるために慌てて出口へ行ってしまう。
王から教わった脱出の条件を満たしておらず、その結果グルームの地下鉄駅に戻され、満足気なジルの言葉によりローマンの異形化が始まってしまったことが示唆される。

+ エンディングB
ジルを生かすために列車のブレーキを掛けた場合、ジルはローマンが本当に反省したことを信じたようで、それ以上は何もせずに去っていく。

その後のヘンリー戦ではローマンとフレイヤが仕掛けを動かし門を開いた直後、ジルがヘンリーの頭上にあるオブジェを落下させてヘンリーを殺す
本作のラスボスを倒せるのはプレイヤーではなくジルだけなのである。

慌てて逃げる必要が無いため、ローマンとフレイヤは互いに罪と後悔を告白する。
ローマンは「あれはただの事故ではなかった」と列車事故が自らの自暴自棄による故意の犯行であることを告白し、フレイヤは友人がレイプされているのを目撃しながらも助けなかったせいで自殺に追い込んでしまったことを「助けられたのに」と後悔を告白する。
二人はその罪を赦し、手を繋いで出口へ向かっていった。
出口の向こう側が現実世界なのか天国かは不明だが、いずれにせよグルームからは脱出できたのだろう。

余談

声を担当したトーゴ・イガワは元日本人でイギリスに移り住んだ俳優であり、ネイティブ日本語話者である。
そのためキャラクター設定として彼の訛りは正しいのだが、一部の英語話者からは「没入感を削ぐ」と言われている。
また、イガワ氏の顔はローマンに似ており、モデルにした可能性もある。


画像出典
『Post Trauma』スクリーンショット
2025年4月22日発売/発売元:Raw Fury/開発元:Red Souls Games


追記、修正は“グルーム”を脱出してからお願いします。

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最終更新:2026年06月28日 17:26

*1 作中に登場する列車の側面には星条旗のマークがある一方、彼と馴染み深い病院では日本語が使用され、駅のアナウンスも日本語であるため、日本人村に住んでいると思われる