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冥府三巨頭ザンデ・ミリオン(Battle Spirits)

登録日:2026/05/20 Wed 22:42:08
更新日:2026/05/22 Fri 00:39:46
所要時間:約 11 分で読めます




冥府の一角が司るは不死の集団。
無敵の軍勢は光を目指し、進軍を開始する……。

冥府三巨頭ザンデ・ミリオン
スピリット
8(6)/紫/無魔
<1>Lv1 7000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 14000
Lv1・Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
系統:「無魔」を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、相手は、相手のスピリット1体を破壊しなければブロックできない。
Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
系統:「無魔」を持つ自分のスピリットが相手によって破壊されたとき、自分のトラッシュにある、破壊されたスピリットよりコストの低いスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚できる。
ただし、『このスピリットの召喚時』効果は発揮されない。
シンボル:紫紫

冥府三巨頭ザンデ・ミリオンとは、TCGバトルスピリッツに存在するの大型スピリット(クリーチャー)。
収録ブースターは剣刃編 第4弾:暗黒刃翼。

効果

最大の特徴は、Lv1から発揮されるバトルでのルール変更効果。
「無魔」スピリットのアタックをブロックするためには相手にスピリット1体の犠牲を要求するという、TCGに多少なりとも触れた経験のあるものならば「いやちょっと待て」と言いたくなる恐ろしい効果である。
すなわち事実上相手は場のスピリットの半数までのアタックしか止められないということであり、1体しか場にいないならば止める手立ては無くなる。

「無魔」でさえあればBP1000の小型スピリットでも適用されるため、低コスト無魔を大量展開すれば相手は一気に苦しくなるだろう。
無論すでにアタックして疲労状態のスピリットを破壊すればブロッカーの数を減らすことはないが、攻撃を凌げたとしても以降の展開に支障をきたすことは明白である*1

では【装甲】*2などの耐性持ちならば無視できるのではないか?となるかもしれない。
実際に耐性持ちならばザンデ・ミリオンの効果による「ブロックしたい場合の犠牲」の対象にはならない。……否、対象にできない
そしてスピリットを破壊しないことを選んだ場合の「ブロックできない」効果の方は、スピリットそのものではなく「相手プレイヤーの行動」に影響を与えるものである。

そのため、いかなる耐性を持つスピリットであっても犠牲を捧げない限りブロック行動を行えない*3
すなわち紫の効果に耐性を持つスピリットを並べることは対策どころか、むしろ選択肢を狭めて己の首を絞めることになってしまうのである。

なお犠牲に捧げる対象は「スピリット」と明記されているためアルティメットを犠牲にすることもできない(スピリットを犠牲として破壊し、アルティメットでブロックすることは可能)。
このためスピリットをほとんど採用せずアルティメットを中心とした一部のデッキには強烈に刺さりまくる。

第1の効果の時点で十分すぎるくらいに凶悪性能だが、第2の効果がそれを助長する。
Lv2以上になれば自分の「無魔」スピリットが相手によって破壊されたときに、より低コストのスピリットをトラッシュからノーコスト召喚できる。
相手からすれば第1の効果でスピリットを犠牲にしてまでブロックしたというのに、うっかり破壊してしまえば次のアタッカーが出現するという非常に厭らしい動きとなる。
また効果発揮の条件は「相手によって破壊されたとき」であるため、マジックやバースト効果によって破壊された場合でも蘇生可能。

当然ながら蘇生したのが「無魔」ならば第1効果によるブロック制限が再度適用され、相手が破壊してくれたならば次のスピリットがトラッシュから蘇生する。
ただし蘇生できるのは「破壊されたスピリットよりコストの低いスピリットカード」であるため、連続で効果を使うと対象が狭まっていくために無限に蘇生を続けることはできない。

しかしこんなカードもある。

闇の聖剣
ネクサス
4(2)/紫
<0>Lv1 <1>Lv2
Lv1・Lv2
自分のスピリットが破壊されたとき、そのスピリットをコスト3/4のスピリットとしても扱う。
Lv2
相手のスピリットが合体したとき、その合体スピリットは疲労する。
シンボル:紫

アニメバトルスピリッツ ブレイヴにて獄龍隊の標準装備として幾度となく登場したネクサスカードである闇の聖剣
作中で主にクローズアップされたのはLv2のブレイヴ対策効果の方であり、Lv1・Lv2の効果は活きるデッキが限られることもありやや影が薄かった。
本来は【不死:コスト3/4】*4を持つスピリットをサポートするためにデザインされたものと思われるが*5、ザンデ・ミリオンのLv2・Lv3効果と相性が良い。
破壊されたスピリットの元のコストが3以下の場合でも、この効果でコスト4に変更することでコスト3以下のスピリットカードをトラッシュから呼び出せるようになる。

すなわち自分の場とトラッシュの両方にコスト3以下の「無魔」スピリットが存在していれば互いが互いを呼び出す無限ループが形成され、相手は大人しくライフで受けるかスピリットを犠牲にしたうえでよりBPの低いスピリットを選びチャンプブロック*6するしか止める手段が無くなる。

これまで効果ばかりについて記述してきたが最大BP14000でダブルシンボル持ちと素のスペックも十分。
特にコスト8ながら軽減が6もあるため見た目以上に召喚しやすいのもポイント。
他の冥府三巨頭(リバイバル前)は同じコスト8なのに軽減4でシンボル1個とザンデ・ミリオンだけ優遇され過ぎ感がある

「冥府三巨頭よ、お前たちに新たな命と戦場を与えようではないかッ!」
「貴様に我らを従えるだけの力があるか、見定めさせてもらおう……」

冥府三巨頭ザンデ・ミリオン
スピリット
8(紫4神2)/紫/天渡・無魔
<1>Lv1 7000 <3>Lv2 10000 <6>Lv3 14000
Lv1・Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
系統:「無魔」を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、相手は、相手のスピリット1体を破壊しなければブロックできない。
Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
系統:「無魔」を持つ自分のスピリットが相手によって破壊されたとき、自分のトラッシュにある、破壊されたスピリットよりコストの低いスピリットカード1枚を、1コスト支払って召喚できる。
シンボル:紫紫

超煌臨編 第4章:神攻勢力にて他の冥府三巨頭とともにリバイバル版が登場。
背景世界では創界神ディオニュソスによって復活した模様。えらい反抗的だが

ブロック制限効果に関してはリバイバル前と全く同様。
というかこれ以上強くしようがない効果であり、剣刃編において如何に強力無比だったかが分かるというもの。

Lv2からの蘇生効果は発揮条件などについてはそのままだが、召喚に際して1コスト支払わなければならなくなり、代わりに召喚時効果が発揮されるようになった。
これは【ゼロカウンター】など当時登場した踏み倒し召喚メタ対策だと考えられるが、そういったカードを採用していないデッキ相手では単にコストが増えただけなので一長一短。
特にコア運用に悩まされがちな紫にとって1コストというのは決して軽い負担ではない。
召喚時効果が使えるようになった点も、以前より相手のバーストを踏みやすくなったという面がある。

総じてリバイバル前とは相互互換といった感じであり、どちらを採用するかはデッキによりけり。
リバイバルはインフレに合わせて前バージョンの完全上位互換になるか全く効果が一新される場合が多い中で一長一短の相互互換というのはやや珍しいと言える。

ゲーム環境において

その分かりやすく強力な効果から登場当初から猛威を振るいまくり、紫系デッキを環境トップへ押し上げた。
特に黒皇機獣ダークネス・グリフォンを始めとする紫シンボルを【連鎖】条件とする強力な白スピリットが同時期に多数登場したため、これらと組み合わせた【白紫連鎖】は大会において多大な結果を残した。
蘇生効果の発揮トリガーは「無魔」でなくてはならないものの、召喚するスピリットに関してはコスト以外の制限がないため他の色と組み合わせやすかったのも追い風となった。

剣刃編終了後のアルティメットバトル編でも前述の通りアルティメットにも通用するブロック制限効果を武器に暴れまわり、結果として目玉だったはずの新勢力であるアルティメットが一部を除いて大会であまり活躍できないという事態に。
度重なるインフレにより次第に採用率は減少していったが、その凶悪な効果は環境によっては未だに活躍する可能性を秘めている。

弱点

攻めに関してはほぼ隙のないスピリットであるが、他の冥府三巨頭と異なり破壊耐性などは一切持たないのが弱点といえば弱点か。
攻撃でこのスピリットの存在を前提としていた場合、除去されてしまうと一気に戦略が破綻しかねない。
耐性を与えられるブレイヴやネクサスを同時採用して守ると同時に、破壊されてしまった場合の回収手段も講じておきたい。
幸い前述の通り防御に長けた白と相性が良いのでフィールドに維持し続けることは難しくない。

また【装甲】を逆手にとる関係上、紫が得意とする無色化とは相性が悪い。
うっかりザンデ・ミリオンを無色化してしまうと本来ならば相手は破壊できなかったスピリットも破壊できるようになるため利敵行為となってしまう。
タイミングを吟味するか、そもそも同時採用しない方が良いかもしれない。

相性の良いカード

ピジョンヘディレス

スピリット
0(0)/紫/無魔
<1>Lv1 1000 <2>Lv2 2000
シンボル:紫

マミーヘディレス

スピリット
0(0)/紫/無魔
<1>Lv1 1000 <3>Lv2 3000
Lv1・Lv2『相手によるこのスピリットの破壊時』
ボイドからコア1個を系統:「エジット」を持つ自分の創界神ネクサスに置く。
シンボル:紫

地味に希少なコスト0の「無魔」。
序盤に展開し相手に破壊されても、あるいは不足コスト確保ォ!で消滅しても復活効果の布石となる。

バトル要員としては貧弱も良いところだが、ザンデ・ミリオンのブロック制限効果は「無魔」でさえあれば対象となるのでアタックすれば相手に犠牲1体かライフダメージを強要できる。
コスト0なので素ではザンデ・ミリオンの蘇生効果のトリガーとはなれないものの、前述の闇の聖剣による無限復活ループを狙う場合は低いBPがむしろメリットとなり、特にLv1だと相手は「バトルに負ける」ことができなくなるため止めることが困難となる。
創界神と組み合わせる場合はマミーヘディレスの方がメリットは大きいが、同時採用もアリだろう。

骸巨人ギ・ガッシャ

スピリット
8(3)/紫/無魔
<1>Lv1 5000 <5>Lv2 9000
自分のトラッシュに系統:「無魔」を持つスピリットカードが5枚以上ある間、手札にあるこのスピリットカードをコスト3にする。
Lv1・Lv2『このスピリットの召喚時』
コスト合計13まで自分のトラッシュにある系統:「無魔」を持つスピリットカードを好きなだけ手札に戻す。
Lv2『このスピリットの破壊時』
相手のスピリットすべてを疲労させる。
シンボル:紫

召喚時にトラッシュからコスト13までの「無魔」を回収するスピリット。
地のコストは非常に重いが、トラッシュに「無魔」が溜まっていれば軽減含めてノーコスト召喚も可能となる。

同名カードの回収も可能であるため、2枚採用すれば延々と回収ループを続けることも可能。
ザンデ・ミリオンの回収も可能だが、その場合はギ・ガッシャと同時に回収できないためループを打ちきる必要があることには注意。
とはいえ素のコストが高いことからザンデ・ミリオンの蘇生効果のトリガーとしても好相性であり「無魔」デッキを組むならば是非とも欲しいカードである。

ネクロマンシー

マジック
4(2)/紫
メイン:
自分のトラッシュにある、系統:「無魔」を持つスピリットカードすべてを手札に戻す。
フラッシュ:
このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。

ブースター第3弾という初期のカードながら驚異的な回収能力を持つマジック。
コストや枚数に一切制限がないため、トラッシュに落ちたザンデ・ミリオンもギ・ガッシャもまとめて全部手札に戻せる。
ギ・ガッシャとは異なり使い切りだが、予備として採用すると安心感がある。

旅団の摩天楼

ネクサス
3(2)/紫
<0>Lv1 <2>Lv2
Lv1・Lv2『このネクサスの配置時』
自分はデッキから1枚ドローする。
Lv2『自分のアタックステップ』
系統:「無魔」を持つ自分のスピリットがアタックしたとき、相手のスピリットのコア1個をリザーブに置く。
シンボル:紫

紫デッキ使いならば言わずと知れた超汎用ネクサス。
配置時効果でドローした後は維持コスト不要の軽減要員として置物になる場合も多いが、「無魔」デッキならばLv2のコアシュート効果も存分に活きる。
「無魔」で何度もアタックするデッキのコンセプト上、効果が何度も発揮されるため相手はコアの置き方に苦慮することとなる。

追記・修正は【白紫】にトラウマを植えつけられた方にお願いします。

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最終更新:2026年05月22日 00:39

*1 そもそもアタッカーとして使っているということは多くの場合「攻め」に重要なスピリットであるということなので、軽々しく犠牲にできない場合も多い

*2 指定された色のスピリット/マジック/ネクサスの効果を受けなくなる効果。【重装甲】ならばブレイヴ、【超装甲】ならばアルティメットへの耐性が追加される

*3 これは「巨蟹武神キャンサード」など他のブロック制限効果や、「オリンスピア競技場」などのアタック制限効果についても同様

*4 指定されたコストの自分スピリットが破壊されたときにトラッシュから復活する能力

*5 ブレイヴ作中では獄将デュックが魔界七将ベルドゴールの【不死】発動に使用した場面がある

*6 相手に破壊されることを前提として行うブロック