草薙京

登録日:2010/07/13 Tue 12:20:50
更新日:2025/11/17 Mon 10:20:16
所要時間:約 20 分で読めます




「なってねえ! 俺とぶつかってその程度で済んだのは奇跡的だな。」



草薙(くさなぎ) (きょう)はSNK及び後継のSNK PLAYMORE(現SNK)の「THE KING OF FIGHTERS」シリーズに登場する男性キャラクターである。




【プロフィール】


  • 格闘スタイル:草薙流古武術+我流拳法
  • 出身地:日本
  • 誕生日:12月12日
  • 身長:181cm
  • 体重:75kg
  • スリーサイズ:不明
  • 血液型:B(RH−)
  • 趣味:詩を書くこと
  • 好きな食べ物:焼き魚(『KOF'96 ネオジオコレクション』*1によると「特にサンマ」)。
  • 大切なもの:単車*2・彼女(ユキ)
  • 嫌いなもの:努力
  • 得意スポーツ:アイスホッケー
  • 担当声優:



【概要】


KOFシリーズの初代主人公にして、同シリーズの看板キャラ。シリーズ全てに登場している。

古来より伝わる紅蓮の炎を操る武術、草薙流古武術の正統伝承者。
ちなみに、名前の由来は数字の単位の「(けい)」。

全日本格闘技大会に優勝し、二位の二階堂紅丸、三位の大門五郎と共にKOFに参加したのが物語の始まり。

彼が主人公である【オロチ編】ではライバル八神庵との因縁と、太古の神であり地球意思オロチを封じた三種の神器の一角「祓う者」草薙一族の末裔としての戦いが描かれる。
(もっとも本人はオロチに関して興味はなく、なし崩しに巻き込まれただけ)

【ネスツ編】オロチとの壮絶な戦いの果てに傷付き意識を失っていた所を草薙の力に目を付けていた秘密結社「ネスツ」により拉致されてしまう。
なんとか脱走には成功したものの、力を何割か奪われてしまう(その力はネスツ編主人公K'に移植された)。
ネスツの追っ手から逃れつつ世界中を放浪しながら、ネスツを潰すためにKOFに参戦する。
なお、この時期のクロスオーバー作品であるカプエス2のEDで突如行方不明になっていたのは当時ネスツ編が終わってなかったため(つまりまた逃亡生活に入った)と思われる。

【アッシュ編】ではちづるに誘われKOFに参加するも、三種の神器の力を狙う緑炎の青年アッシュと「遥けし彼の地より出づる者」と呼ばれる謎の勢力によりちづる、庵の力が立て続けに奪われ、オロチの封印が危うくなってしまう。
残るは京のみとなるが、京の与り知らないところですべての出来事は終結し、何かを忘れていながらも力を取り戻した庵との戦いを楽しんでいた。

【新章(シュンエイ編)】ではタン先生からの誘いでKOFに参加するもやっぱり超常現象に巻き込まれ、オロチの再封印を手伝うことになる。
その後、タン先生からシュンエイを任されるが、既に三種の神器チームを組むことが決まっていたため、シュンエイは紅丸に押し付けた。



【人物】


かなりの自信家。
「天才」と自称し「天才だから努力は必要ない」と語るなど傲岸不遜な言動が目立つ一方、感情的になりやすく、短絡的な部分も少なからずある。
素直な物言いができない意地っ張りな面はあるが、性格自体は割と単純。ワガママ。

当時、格闘ゲームの主人公と言えば修行大好きな求道者タイプが普通であり、このような主人公は前代未聞であった。
これは、当時の風潮に「天才だから強いじゃいけないのか」「スカしたイケメンじゃいけないのか」と疑問を持った企画者が、従来の主人公像に対するアンチテーゼとして設定したためであった*3

相当の負けず嫌いで、『'96』で大会前に現れたオロチ四天王・吹き荒ぶ風のゲーニッツに惨敗した際には一念発起。
リベンジのために重傷を負いながらも厳しい修行を行い、短期間で最終決戦奥義を習得するほど。
ただし、この技は制作期間とメモリーの都合でゲームには登場しておらず、次の『'97』から「無式」という技名で採用されている。
ちなみに最終決戦奥義だけあってかなりの高性能。
このように努力嫌いではあるが修行をしないわけではない。努力という認識をしていないし、外には出さないだけで*4*5
1年間武者修行の旅に出てめでたく留年していたことすらある。

意外に仲間から慕われており、矢吹真吾というパシリもとい弟子もいる。

と同じく喫煙者。そして二人とも炎出せるのにライターをご使用。

ドラマCDやDJステーションでは主人公ではあるがネタ要員でもある。
三種の神器の一人、神楽ちづるになぶられっぱなし。まあSNKだから仕方がない。
嬉野版ノベライズでは我儘な一面がかなり強調されており、特にパロディ編では何かあると真吾に八つ当たりするイジメっ子である。
『2000』ノベライズ版パロディ編では両親や仲間の家族、果ては恋人(高校生)にまでお年玉という名目のネスツからの逃走資金を貰おうとした。
当然、ユキにはキレられて脳天チョップを喰らった。

『'95』の頃は掛け声が「にゃあ! にゃあ!」と聞こえるため、ネコと呼ばれていた。
発端は攻略雑誌からだが、ネコ耳イラストが山のように投稿されていた。


◆年齢ネタ

京を語る時、避けては通れないのが留年ネタである。

『'94』での初登場時は、19歳にして学ランを着用する高校3年生であった。
つまり最初からダブりキャラだったのである。

『'95』でも20歳で学ラン。
『'96』でも学ランだったが、これ以降は年齢が20歳で固定され、サザエさん時空に突入した。

『'97』でも『'98』でも20歳で学ラン。
もうこのまま永遠の高校生になるのか? と思われていたが……

『'99』のネスツ編で、唐突に私服姿で参戦。
ついに卒業したのか!? とファンは色めき立ったが、『ネオジオフリーク』のインタビューでネスツから脱走する時にパクった服をそのまま着ていただけと明かされ、相変わらず20歳の高校生であることが判明した。
ただ、ネスツに狙われていたこの時期はとても高校に通える状況ではなかった*6ので卒業できなかったのは仕方ないが。

ネスツ編後も休学しているだけで卒業するつもりはあるらしい。ユキと同じ大学に行くのが目標とか。
ちなみに馬鹿ではない……はずなのだが、
  • 『激突!カードファイターズ』に登場するアクションカード「ダブリ」のイラストが、0点のテストを前に頭を抱えて泣く京の姿
  • 『R-2』の育成モードで京が周囲に当たり散らしている現場に遭遇するイベントが存在するが、その怒りの理由がまた(●●)留年が決まってしまった」から
  • 「R.E.D.KicK」の最後のKが大文字になっており、しかもその理由が「小文字のkがどんな字なのか思い出せず大文字と勘違い」というあんまりなもの*7
  • そもそも「R.E.D.KicK」は京が自分で考えて編み出したとされるオリジナル技なのだが、実は「七百七式・独楽屠り」という酷似した技が既に草薙流に存在しており、それを知ってもドヤ顔でオリジナルと言い張りレインボー・エネルギー・ダイナマイト・キックなどという恥ずかしい名前を付ける
と、ちょっと擁護できないくらいのアホ扱いを公式からされている。
まぁ、その京を越える真のアホとして「R.E.D.KicK」をクローンへコピーした際に「R,E,Dキック」などという誤植と誤変換、脱字*8かましたネスツがいたりするのだが。

一応、留年理由は日本を離れていることが多いために出席日数が足りないからで、勉強自体はやればできるらしい。
特に『'97』終了時~『2001』終了まではネスツに捕まったり逃亡中だったり出席日数どころではない状況だったのでさもありなん。
……なんだかんだネスツ編完結後は日本に腰を落ち着けてるのだが気にしてはいけない。
この言い分は明日から本気出すと言っているニートに近い。
なお、『KOFXII』では高校に通っていることが過去形扱いであった。

『MIA』で高校10年生の溝口誠と共演して掛け合いで親近感を持たれてしまった際にはガチで狼狽し、迷惑がっていた。

2010年に発売されたPSPのゲーム『ネオジオヒーローズ』では彼のプロフの職業の欄に職業「なし」と書かれてしまった。

職業「なし」である。

ちなみにかつて留年コンビを組んだ相方の麻宮アテナは職業「女子高生」と書いてあった。

スタッフ曰く、「学生服は卒業はしたけど高校は卒業していない」と言われてしまっている。
『XIII』では高校の話で返答を濁していたり、キムからは「復学しろ」と言われている。
ただ、もう学ラン着て戦う気はないらしく、今更「原点回帰」とか言ってセーラー服で戦ってるアテナには若干引き気味。
挙句の果てに「セーラー服もそろそろキツイだろ」というノンデリ発言をかましている。

ちなみに無事? 復学したらしい・・・既に2ダブしてるにもかかわらず。

なお、留年がネタにされ続ける京とそれに巻き込まれる形で留年疑惑*9を擦られ続けているアテナが例外なだけであり、サザエさん時空に守られていることもあって他の高校生の面々がネタにされることは基本的にない。

上記の『2000』のノベライズ版ではユキが高校に通ってると聞いて、
「お前……まだ卒業していなかったのか?」
と本気で驚いていた。
ユキちゃんはこれに「そうよ!」と逆ギレ気味に返し、
「来年も再来年もその先もずーっと受験間近の高校3年生をやっているような気がする」
メタ発言していた。

なお、現実的に高校を何年も留年することは可能なのか、という問題については、「あり得なくもない」という程度。
というのも、高等学校の在籍期間については法律で定められておらず、各校の裁量に任されているからである。
たいていの高校は5年まで在籍できる(つまり、2回まで留年が許される)のだが、世の中には6年も7年も在籍を許している高校もある……かもしれない。
『ろくでなしブルース』には3回留年した末にようやく卒業できた人物が居たりもする。
KOF世界ではKOF覇者・常連というのはかなりのネームバリューがあるので、高校側も京を退学させるのは惜しいのかもしれないが、世界に恥を晒しているだけのような気がしなくもない



【デザイン】


前述のように「20歳で高校生」という点が長らく京のアイデンティティであり、デザインもそれに引きずられていたが、ネスツ編以降は流石にキツくなったのか色々な衣装を着るようになった。
髪型は長めの前髪を真ん中分けにしたシンプルなものだが、設定画では人気の出るキャラクターにしたいという意気込みからか細かな注釈が数多く存在し、説明イラスト付きで「真ん中分けにするのは前髪のみ、髪全体を真ん中分けにするのは不可」という旨の注意が記載されている。
『'95』の販促イラストやら『MI』のグラフィックやらで髪全体が真ん中分けになってたのは禁句。


  • オロチ編
詰襟の学生服、いわゆる学ランの中でも、裾丈を短くした「短ラン」と呼ばれる部類の改造学生服。
腕まくりした学ランの下には白いTシャツと黒いベストを着ており、学ランの背中には草薙流継承者の証である金色の「日輪の紋」がでかでかと刻まれている。
この学ランで普段から登校していたとすれば、京のセンスもそれを許可している高校もなかなかにぶっ飛んでいる。
学ランの色はイラスト等では黒だが、ゲーム中(デフォルトカラー)では暗緑色で表現。
額には鉢巻のように白いバンダナを巻き、両手には金色の模様が入った黒い指抜きグローブを着けているが、地味に『'94』と『'95』以降ではグローブのデザインが異なり、『'95』以降はグローブの前腕部分にも金の「日輪の紋」が刻まれている。
エナメル靴と思われるベルト付きの白い靴を履いているが、設定画ではの靴下を履いているのはニセモノか京フォロワー」という謎の注釈が……。

余談だが、イラスト等では写実的な絵柄なのにベルトのバックルが省略されており、ファンからは「カンピョウ」とネタにされていた*10


  • ネスツ編
立襟の白いジャケットにウォレットチェーン付きのブルージーンズと、一気におしゃれな装いにイメチェンした。
前述のように、この服はネスツ脱走の際にどっかから拝借したものなのだが……。
ジャケットの下に着ているのは十字架模様が白抜きされた黒の長袖シャツであり、指抜きグローブや靴もシンプルな黒いものになったことで、全体的にシックで大人びた印象になっている。

トレードマークの一つだった白いバンダナも着けていないが、『'99』では戦闘開始時の汎用モーションに「額に巻いていたバンダナを外して握り締め、そのまま燃やす」というものがあり、オロチ編からのプレイヤーにはぐっとくる演出となっている。


  • アッシュ編
背中に金の「日輪の紋」が入った黒い革のライダースジャケットと、ブラックジーンズを着用。
ジャケットの下は白の半袖Tシャツなのだが、設定画ではわざわざ「学生時代と同じもので」と注釈されており、グローブもオロチ編と同様のデザインに戻っている。

『XI』までは立襟のシングルライダースに焦げ茶の革靴だったが、『XII』以降はノッチドラペルのダブルライダースに黒い革靴になり、腰のウォレットチェーンも追加された。
……が、ドット絵だと若干のっぺりしていてチェーンというより白い紐みたいに見える


  • XIV
新章突入に合わせ、再びイメチェン。
立襟の白いジャケットとウォレットチェーン付きのブルージーンズの組み合わせ、シンプルな黒い指抜きグローブなど、全体的な印象はネスツ編の衣装に近い。
ジャケットは肩に黒いベルトが装飾され、背中や袖のジッバーの内側に金の「日輪の紋」が刻まれているが、本作のみ「日輪の紋」の形がアレンジされており、袖のものはジッパーの根本側、背中のものは左右両側に向かって炎が噴き出したように尖ったデザインになっている。
また、背中の「日輪の紋」の下には翼のような黒い模様も入っている。

ちなみに本作のみ髪型も変わっており、短めの前髪を分けずに下ろしている*11

時代の流れに合わせたスタイリッシュなデザインではあったのだが、グラフィックの3D化、声優交代、髪型を含めた外見の大幅変更を一度に全部やったことでプレイヤーが「このイケメンが草薙京……?」と違和感を抱く結果となってしまい、評価はイマイチであった。


  • XV
髪型を含めて『XII』及び『XIII』の衣装ほぼそのままに回帰しており、額にはオロチ編以来の復活となる白いバンダナが巻かれている。
『XIV』から受け継がれたのは、袖のジッパーの内側にも「日輪の紋」が刻まれている点くらい。



【バリエーションキャラ、クローンなど】


  • '94/'95京
『'97』/『'98('98UM)』にて登場した京の裏キャラクター。『'96』より前の技構成となっている。
『'98UM』ではボイスや効果音も昔の音に戻っており、ただの通常技なのに効果音で威嚇してくる。


  • EX京
『XI』の家庭用限定キャラ。衣装や技はネスツ編に近い。
ネオジオバトルコロシアムからの移植キャラ。


  • ネスツスタイル京
『XIII』で登場した京の裏キャラクター。
「ネスツスタイル」と冠されてはいるが、実際には「無式」を持っている割に「百八拾弐式」がなかったりとネスツ編要素は意外と薄い。
服装と専用BGMはネスツ編由来だが。


  • 京-1/京-2
『'99』と『2002UM』における京のクローンキャラ。
クローンだけあって見た目はオリジナルの京と瓜二つだが、やや肌が浅黒いことが特徴。
また、両者とも技名には「〇〇式」といった技番号が付かず、単に「鬼焼き」などと表記されている。

「京-1」はクローニング精度が低く、『'95』までの技構成をベースに『'96』以降の技を混ぜているなど、独自にアレンジした草薙流の技を使用するという設定。
学ランのデフォルトカラーは青みがかった黒(紺色)。
京-1と京-2のイラストや勝利デモは基本的に左右反転やコピペだが細部が異なり、京-1の場合イラストではカメラから目線を逸らしており、勝利デモでは無表情であることが特徴。
『2002UM』の勝利デモでは薄く笑みを浮かべており、追加された勝利メッセージは京-2に比べると若干ダウナーなものになっている。

「京-2」は『'98』準拠。精度が高いため、技の内容はほとんど完全にコピーしている。
学ランのデフォルトカラーは赤みがかった黒(茶色)。
イラストでは目線がカメラの方を向いており、勝利デモでは口元に笑みが浮かんでいる。
『2002UM』の勝利デモでは歯を剥いた厳しい表情をしており、勝利メッセージは京-1に比べると荒々しい言葉が多い。

いずれもオリジナルとは別の魚を好物としているが、挙げられている「メロ(京-1)」と「ホキ(京-2)」はいわゆる「代用魚」。
クローンという彼らの出自を踏まえると、なかなかに皮肉な設定となっている。
また、彼らは『'99』の開発が終盤に差し掛かってから急遽追加されることが決定し、既に現場を退いて管理職になっていたスタッフが熟練のスピードで作り上げ納期に間に合わせたというエピソードが残っている。


より『'95』の京に近い技構成を持ったそっくりさん
学ランの色は紫がかった黒。
クローン京よりも更に色黒な肌の色と赤い目が特徴で、声優も別人。
台詞の数々も京とは全く異なり、よりチンピラ要素が強い。
『2002(2002UM)』で登場したKUSANAGIはネスツ製のクローンだが、『2003』で登場したKUSANAGIはちづるが自分の中の京のイメージを元に生み出した鏡の中の京である。



【ゲーム上の性能】


『'95』まではオーソドックスな波動昇龍キャラだったが、テリーリョウ、庵などとの差別化からか、『'96』で大幅に技構成が変更された。
以降は飛び道具の「闇払い」や対空技の「朧車」が抜け、「荒咬み」や「荒咬み」を絡めた連続技を決めるテクニカルなキャラとなっている。
『XIII』からはまた『'95』までの仕様に戻っていたり、かと思えば『XIV』ではまた「荒咬み」主体の仕様に戻ったりと主人公なのに忙しく性能が変わる。

ちなみに、庵もそうだが技名の読み方については濁点の有無などの細かな表記揺れが頻発しており、『XIV』以降はフリガナが廃止された*12ため、当項目でもフリガナについてはそういった点を考慮する必要がある。


◆主な技

特殊技

  • 鳳麟(ほうりん)
肩でぶつかるふっとばし攻撃。
作品によっては下手な必殺技より高性能なことがある。


  • 外式・轟斧(ごうふ)
「こんのぉ!」

蹴り上げからのかかと落としという中段技。
キャンセルで出して連続技に組み込むことも可能だが、この場合は上段判定になる。


  • 外式・奈落落(ならくお)とし
空中から両手を揃えて打ち下ろすハンマーパンチ。
空中の相手にヒットさせると叩き落としてダウンを奪える。


  • 八拾八式
左右の脚で交互に足払いを繰り出す。
『'94』ではただのしゃがみ強キックだったが、『'95』から特殊技に格上げされた。
2段技で1段目にキャンセルがかかることが多く、小技→八拾八式→必殺技とつなぐのが定番パターン。


必殺技

  • 百式・鬼焼(おにや)
「おおりゃあっ!」

'94から皆勤賞の対空技。大抵の作品で頼れる性能をしている。ガードポイントが付いていることも。
EX版ではグルグルと回転してヒット数が増える。


  • 百八式・闇払(やみばら)
「食らえっ!」

地を這う炎の飛び道具
だが『'96』で技が刷新されて以来長らく登場せず、『XI』でコマンドが竜巻になって帰ってくるまでは裏キャラやクローン京(そして庵)の技だった。
続く『XII』と『XIII』では京が原点回帰したことにより正式に復活したが、『XIV』からはまた消えてしまった。


  • 百壱式・朧車(おぼろぐるま)
斜め上への飛び蹴り。弱は単発、強は最後に蹴り落とす三段技。
『'96』で技が刷新された際に消え、原点回帰要素を強めた『XII』及び『XIII』で復活するまでは「闇払い」と同じくご無沙汰だった。
対空や空中コンボの〆に。


  • 七拾五式・改
足を大きく開いての二段飛び蹴り。『'95』から実装。
『'94』の近距離立ち強キック「七拾五式」を改良し、必殺技に格上げとなったもの。
この技で浮かせて追撃するのが基本。


  • 弐百拾弐式・琴月(ことつき)
「チィッ……! 燃えろぉっ!」

突進して肘打ちをしたあとに掴み上げ、そのまま燃やす……というか爆発させる。
ちなみに、庵も「~陰」として対となる技を使用する*13
作品によっては移動部分にガードポイントがあったり、EX版がコマンド投げになったりする。

のちにサムスピの火月も似たような「大爆殺」という技を使ったが、「大爆殺」のパロディとして『るろ剣』に「紅蓮腕」が登場し、更に『月華の剣士』にて「焔咆吼」としてSNKがパロディ返しをしている。
そして大元のネタは恐らく初登場時の時代に流行ってたこれ


  • 百拾四式・荒咬(あらが)
『'96』以降の京の代名詞とも言える必殺技。右手を使ったボディブロー。
リーチが長く様々な技に派生するため、ヒット確認が上手ければコンボに固めにと万能な技。
派生専用技の他にも作品によって様々な必殺技に派生可能だが、割と頻繁に派生ルートが変わることもあって使いこなすためには多少の慣れが必要になる。

主な派生専用技は、アッパーカットで浮かせる「百弐拾八式・九傷(このきず)、肘を打ち下ろす中段技の「百弐拾七式・八錆(やのさび)、蹴りで真横に吹き飛ばす「百弐拾五式・七瀬(ななせ)の三種類。
『XIV』では久方ぶりに派生専用技が追加され、足元を刈るようなフックで相手を浮かせる下段攻撃の「百弐拾四式・六鎚(むのつち)と、そこから「奈落落とし」と同じモーションでハンマーパンチを放つ「外式・釣瓶落(つるべお)とし」が加わった。

ちなみに、技を繰り出す際の「ボディが!」で始まるボイスは、どの派生ルートを通ったかによって後半部が変わる。
バリエーションは主に「甘い!」「甘ぇぜ!」「お留守だぜ!」「ガラ空きだぜ!」の四種類だが、「六鎚」の派生ルートを通ると「ボディが! 丸見えだぜ!」というちょっと何を言ってるか分からないボイスになる


  • 百拾五式・毒咬(どくが)
「食らえぇっ!」

「荒咬み」とは逆側から放つボディブロー。派生技もあるが荒咬み程の多さではない。
なんなら「荒咬み」への派生もあったりする。

派生専用技は、ボディブローを放った勢いのまま肘で突き上げる「四百壱式・罪詠(つみよ)み」と、そのまま身体を捻りつつ跳び上がって肩で打ち上げる「四百弐式・罰詠(ばつよ)み」の二種類。


  • R.E.D.KicK/七百七式・独楽屠(こまほふ)
「いぃやっ!」
「こっちだぜ!」

朧車と入れ替わるように『'96』から追加された新たな蹴り技。山なりの軌道を描きながら飛び蹴りをかます。
飛び道具を飛び越えたり相手の飛び際を落としたり。
近年ではEXでコンボを伸ばす始動技や中継にも使われている。

前述のように、裏設定の方で色々とネタ満載な技。
作品によってはオリジナル技と言い張る京の抵抗も空しく二つの技名が併記されている。
技名の読み方だが、ドラマCDでは「レッドキック」、かつて『2000』の公式サイトに存在していた『KOF用語辞典』では「アール・イー・ディー・キック」となっている。


  • 九百拾式・鵺摘(ぬえつ)
「させるかっ!」
「なめんなっ!」

敵の攻撃を受け止めて反撃する、いわゆる「当て身技」。
当て身判定が二度発生する特徴があり、一度目の判定で受け止めた場合は「外式・虎伏せ」、二度目の判定で受け止めた場合は「外式・龍射り」に派生する*14


超必殺技

  • 裏百八式・大蛇薙(おろちなぎ)
「食らいぃ……やがれぇっ!」
「はぁぁぁ……! 食らいやがれぇっ!」

唯一の皆勤賞となる超必殺技。
1800年前、草薙家の先祖がオロチとの決戦の際に使用し、文字通りオロチを薙ぎ払ったとされる奥義。

闇払いの始動と同じモーションで炎を纏った片手を掲げ、その手を振り払うようにして前方を紅蓮の炎で焼き払う。
MAX版では掲げた手だけではなく全身に炎を纏い、この炎にも攻撃判定が発生しているためお手玉ができたりする。
ボタン押しっぱなしで若干のタメも可能で、コンボタイミングの調整に使えたり、威力が微増したりする。
ちなみにタメが可能になったのは『'95』から。
ボイスは上記のように「食らいぃ……」で溜め、「やがれぇっ!」で発動するものと、「はぁぁぁ……!」で溜め、発動時に「食らいやがれぇっ!」と一息で言うものの2パターンが主に使用されている。
『XIII』では『SKY STAGE』での修行の賜物により空中で出せるようになったが、『XIV』には引き継がれなかった。


  • 最終決戦奥義・無式(むしき)
「これが……草薙の(けん)だっ!」
「見せてやる……草薙の(こぶし)をっ!」

『'96』のストーリーにてゲーニッツを倒すために編み出した新たな超必殺技。だが実装されたのは『'97』からだった*15
「闇払い」のモーションで前方に巨大な火柱を発生させたあと、全身に炎を纏いながら残像を帯びた連続攻撃を繰り出す。
この攻撃は残像それぞれに攻撃判定が発生し、ある意味「質量を持った残像」と言える代物になっている。

通常版は炎と残像を伴った「毒咬み」で相手を殴り飛ばすというシンプルな構成。
MAX版は「毒咬み」から「罪詠み」「罰詠み」「鬼焼き」の順に繋げ、相手を空中に打ち上げて締めるが、『CAPCOM VS. SNK』では微妙に構成が変更され、「毒咬み」から「荒咬み」に繋いだあと「鬼焼き」で打ち上げるようになっている。

小技から繋がるほど発生が早く、引きつければ対空にも使える優等生。
『NBC』及び『KOF』におけるEX京が使うものは、技の終わりに専用挑発モーションを成功させると、体が点滅して「どこキャン」が使えるようになる。
だがネスツのミスによりアッシュ編で三神技之壱として復活するまでは使えなかった。シュンエイ編でもなぜか使っていない。


  • 百八拾弐式
「受けろ! このブロォーッ!」
「これで……決めるぜっ!」

ネスツ編から実装されたボディブロー。
なぜか技モーションが安定せず、複数のパターンが存在している。

『'99』(及び『2002UM』)→身体を屈めて力を溜めるモーション(タメ可)のあとに右肘から左アッパーで燃やす。
『2000』(及び『2003』、『XI』)→体を捻って力を溜めるモーション(タメ可)から大振りな左殴りを繰り出して燃やす。
『XIV』以降→『'99』と似ているが細かくポーズが変わっており、更にMAX版では『2000』版を元にした3発目が追加される。


  • 伍百弐拾四式・神塵(かむくら)
「遊びは終わりだ! 俺からは逃げられねぇんだよ! ……響けぇっ!」

『2001』で初登場した超必殺技。『2002(2002UM)』でMAX2、『XI』でリーダー技としても登場している。
京にしては珍しいコマ投げ技であり、相手を掴むことに成功するとMAX版無式に似たようなラッシュを叩き込む。
技発動時のボイスが「遊びは終わりだ!」であり、その時のモーションが庵の「八稚女」の締めモーションに非常に似ている。
『XI』で再登場した時は締めのモーションが「七拾五式・改」からの「大蛇薙」に変更されたが、技発動時一切喋らなくなった。ちょっと寂しい。
オロチ編以降の無式に変わる京の二つ目の超必殺技として定着しており、意外と登場回数は多い。


  • 裏百弐拾壱式・天叢雲(あめのむらくも)
「遊びは終わりだ! 俺からは逃げられねぇんだよ!」

『XIII』のNEO MAX超必殺技。
前方に小さな炎の塊を投げ、それを追うかのように巨大な火柱を走らせ焼き払う。

技名の由来は、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」の別名である「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」。


  • 最終決戦奥義・十拳(とつか)
「はぁぁぁ……! 燃えろぉぉぉっ!」

『XIII』のネスツ京のNEO MAX超必殺技。
身体を捻って力を溜めたあと、全身に炎を纏った大振りのパンチを繰り出し、画面全体を覆うほどの炎で周囲を焼き払う。
名前やモーションを見るに、『'97』の三種の神器チームのエンディングでオロチにトドメを刺した時の技と思われる。

技名の由来は、日本神話において長剣を示す一般名詞として登場する「十拳剣(とつかのつるぎ)」。


  • 裏千百弐拾七式・八重垣(やえがき)
「そろそろ決めるぜ! うおぉりゃあ! 歴史が違うんだよ……」

『XIV』でのCLIMAX超必殺技。
「荒咬み」からアッパーカット、更に「鳳麟」からの「鬼焼き」で打ち上げる。

技名の由来は、「草薙剣」の別名である「八重垣剣(やえがきのつるぎ)」。


  • 裏千弐百拾弐式・八雲(やくも)
「見せてやるぜ……草薙流の神髄! おぉぉぉっ、燃え尽きろぉっ! ……熱くなれたろ?」

『XV』でのCLIMAX超必殺技。
「闇払い」とは反対の腕で地を這う炎を飛ばし、ヒットした場合は炎を纏った大振りのパンチを叩き込んだあとにアッパーカットで相手を打ち上る。
最後に腕を横に払うような動きで「日輪の紋」を象った炎の輪を生み出し、落ちてきた相手を炎に包む。

ちなみに、相手キャラクターがオロチチームの場合のみ、ボイスが「見せてやる……草薙の拳を!」という『'98』での「無式」と同じ内容に変化するという小ネタが存在する。


◆各作品での扱い

主に『'98』と『2002』について記載する(UMシリーズを除く)。

  • 『'98無印』
強キャラ。通常技、必殺技共に非常に高性能で、攻撃力も高い。
「荒咬み」で牽制しながら強判定の技でゴリ押しできる。
また与える気絶値が高い技ばかりで、ワンチャンスで相手を気絶に追い込み瞬殺することもできる。
反面、安定させるのが難しく、シビアな立ち回りを要求される。経験と知識とセンス、全てが必要になる上級者キャラ。

  • 『2002無印』
安定した強さをキープしてきたこれまでのシリーズとは異なり、大幅に調整されてしまった。
各技の攻撃判定、性能、威力が全てが弱体化。
ウリだった気絶値の高さも気絶システムそのものが削除されてしまったために意味を無くした。

ゲージ効率も悪く、上位キャラに対して圧倒的に不利が付いてしまい、その不遇さから一時は最弱→ランク:Z→Z戦士、という不名誉なあだ名で呼ばれていた。
現在、研究こそ進んだものの状況を打破できる程ではない。

だが、当シリーズでも最上位の性能を誇る対空技・「鬼焼き」のおかげで強キャラの一人、チョイに有利が付き、またコンボも高火力のものが開発されたので以前よりは戦えるようになり、なんとか最弱候補からは外れた(最弱論は根強いが)。
それでもこのゲームで最も使用率が高く最強キャラと言われるビリー相手だと半ば詰むので依然としてチョイスするプレイヤーは少ない。

  • 『XIII』
強キャラ。
しかし上位のK'とライデンとの差は大きい。



【BGM】


オロチ編やお祭り作品では日本チームとして出場しているが、日本チームの曲=京の曲と言っていいだろう。

  • ESAKA(『'94』)
記念すべき最初の「ESAKA」シリーズ。全体的に重く暗めな94のBGMの中ではリズムの良い軽快さが特徴。
ちなみに曲名の「ESAKA」は、SNKの本社やSNK(2代目)の旧本社が置かれていた大阪府吹田市江坂町が由来。

  • FUNKY ESAKA(『'95』)
タイトル通りファンキーな曲調で、「ESAKA」やその後の作品との繋がりは薄め。
ホームステージのネオジオランドにはよく合っている。

  • ESAKA?(『'96』)
全体的に評価が高い『'96』のBGMの中でもトップクラスの人気を誇る、京の代名詞とも言えるBGM。
お祭り作品の『'98』でも新録され、クローン京やKUSANAGIの曲でもアレンジ版が採用されたりしている。

  • ESAKA FOREVER(『'97』)
演出の都合で環境音メインになった『'97』の中でも、数少ないBGMの一つ。主人公に無かったら大問題だ。
「ESAKA?」の流れを汲んでいるがどこか寂しさも感じる、オロチ編の最後らしい曲調。
98でも京VS庵戦での京のBGMとして続投している。

  • Tears(『'99』)
主人公を降りて隠しキャラとなった京の新たなBGM。
「ESAKA?」の流れを汲みながらもどこか大人びて寂しげな曲調は人気が高いが、容量の都合による音質の悪化でBGM全般の評判が悪い『2002』くらいしか新録されておらず、「ESAKA?」と比べるとかなり不遇。

  • GoodBye ESAKA(『2000』)
タイトルが哀しい旧SNK最後の「ESAKA」シリーズ。
「Tears」の流れを汲むので寂しげな雰囲気を感じさせるが、その中にどこか明るさも感じさせる不思議な曲。
『XIII』(ネスツ京)や『XV』(京VS庵時)でも新録が行われており、何かと優遇されている。

  • 無敵の炎(『2001』)
『2001』のBGMである。そういうことである。

  • ESAKA!!(『2002UM』)
『2002』では「Tears」だったが、『2002UM』では「ESAKA?」に回帰した。
「?」は付いていないが、「ESAKA」ではなく「ESAKA?」のアレンジである。
『2002UM』は全体的にエレキギターの音色が印象的なロック調のBGMが多く、「ESAKA?」との相性も抜群。
『スマブラSP』採用曲その1。

  • BLAZE(『2003』)
容量の都合で音質はかなりアレな『2003』のBGMだが、アレンジ版ではしっかりカッコイイ曲へと仕上がっている。
新主人公があんな感じなのでこっちの方がよっぽど主人公っぽい曲である。

  • New Order(『XI』)
庵、真吾と組んでいるため、ギター(「ESAKA」シリーズ)、サックス(「嵐のサキソフォン」シリーズ)、ハーモニカ・キーボード(「Still Green」)という三者の過去BGMの要素が混じっており、チーム曲としての印象が強いか。
だが家庭版では庵、真吾にそれぞれ固有BGMが当てられたため、事実上の京専用曲に。
『XIV』でも京VS庵戦の曲として新録されている。
『スマブラSP』採用曲その2(『XIV』ver)。

  • ESAKA Continues...(『XIII』)
久しぶりの結成となった日本チームの曲。
アッシュ編最後の曲だがゴリゴリに明るく激しい曲調。寂しさ成分はアッシュが持っていった。
「ESAKA」成分はあまりない。
『スマブラSP』採用曲その3。

  • YAPPARI ESAKA(『XIV』)
心機一転となった14の雰囲気に合わせたサイバーな「ESAKA」。でもベースになってる曲はやっぱり「ESAKA?」
京をクラシックコスチュームにすると「YAPPARI ESAKA?」になり、より直球の「ESAKA?」アレンジとなる。
『スマブラSP』採用曲その4。

  • Ficitious or Real(『XV』)
三種の神器チームのBGM。
ぶつかり合う京の「ESAKA?」と庵の「嵐のサキソフォン」、そしてそれを支えるちづるの「Fairy」が混ぜ合わさった三種の神器の集大成のようなBGM。



【その他】


実写版の吹き替えを担当した杉田氏は『東京エンカウント』にて『KOF 草薙京 年代順並べ替えクイズ』に挑戦したあと、スタッフに「へへっ……燃えたろ?」とカンペを出されたのだが、「俺この台詞言ったけど、今じゃ立派な偽者扱いだよ……」と嘆いた。
アジルスチャンネルのKOF回では「あれは草薙京という名の謎の外国人」と自虐している。

まぁ、実写版の京は
  • バイクの修理工として立派に働く日系ハーフ
  • 某ツキノヨルオロチノチニクルった人にフルボッコされたせいで精神崩壊した親父を甲斐甲斐しく介護する孝行息子
  • 格闘技は父から教わったもののルガールに速攻でボコられるレベル(庵曰く「(ハーフで)純粋な草薙じゃないし頼りにならん」)
  • 草薙の力が覚醒すると炎の中から日本刀が出現する
  • そしてそれを投げる
と完全に別人と言うか名前以外に草薙京の要素が全く見当たらない状態なので仕方ないというか……。
実写版自体、辛うじて「三種の神器がオロチを封じていた」「八神がオロチに魅入られた」という設定が残っているくらいであとはほぼ別物である。



【外部作品】


アーケードゲーム「LoV Re:2」にライバルのと共にゲスト参戦した。
何故か高校生の彼が神族扱いである。(同様に庵は何故か不死扱い)留年高校生のどこに神性があるのか?
もっとも、第二候補である人獣種族は火が弱点だったので杉田智和はこうなることを予想していたらしいが。
特殊技は「裏百八式・大蛇薙」。レベル制の炎範囲攻撃。
強力なのだが神族炎属性高コスト帯には同じくゲストキャラのケフカがもっと強いため採用率は微妙。
因みに京、庵をデッキに入れた状態で100勝すると称号「三種の神器」が手に入る。ちづるェ……。
3以降は排出停止となったが、称号を手に入れた時にBGMが変わる仕様は残った。
……のだが親会社のスクエニがヘマかましてSNKとの関係が悪化したためBGM変更もオミットされた。

【人間関係】


草薙家は1800年という皇室に匹敵する歴史を持つ旧家であり、家がらみで様々な因縁を背負っているのだが、本人は一向に気にしていない。


  • 草薙柴舟
父親。草薙流古武術の先代伝承者。
15歳の京に試合で敗れており、草薙流宗家の座と家督を息子に譲って(押し付けて)いる。
ルガールを危険視し、『'94』にて戦いを挑むも敗北。『'95』ではそのルガールの手で復活・洗脳されてしまうが、京の活躍で無事洗脳が解けた。
暗緑色の和服姿にラウンド髭の、古き良き日本の父親といった風体だが、趣味はおやじ狩り狩り*16で、当時15歳の学生だった息子に家督を譲って隠居した挙句、京がオロチと戦っている間はずっと行方不明になっているなど、草薙家としての自覚があるのかどうかは少々疑わしい。
京に敗れた際も、誰もがその結果に首をひねるほど強かったと言われており、実は面倒事を息子に押し付けるためにわざと負けたのでは?と京本人にすら疑われている。
嬉野小説のパロディ版では完膚なきまでにマダオである。


  • 草薙静
母親。メディアミックス作品でたまに登場する。
職業は医者で、収入源がおやじ狩り狩りでたまに行方不明になると、毎年留年していてたまに行方不明になる息子を抱えても特に困らない程度には稼いでいる模様。
ダメな夫と息子を離縁も勘当もせず頑張る仏のような人。


草薙から分家した八尺瓊家の後裔。
草薙と八尺瓊は、かつては共にオロチを封じた盟友であったが、660年前、八尺瓊家がオロチの力に惹かれて封印を解いてしまい、以降、草薙家とは敵対関係にある。
……が、当の本人たちはそんな因縁など関係なく、単に「コイツ気に入らねえ」だけで火花を散らしている。
京のライバルとして真っ先に名前が挙がるが、実は彼が出てきたのは『'94』ではなく『'95』から。


KOFにおけるチームメイトであり、京が「気心も実力も知れた頼もしい仲間」と認めている人物の一人。
最初は彼が京のライバルポジションであった。
SNKによくある後発のダークヒーローにライバルポジションを奪われた美形キャラだが、その後も真吾の後見人的立ち位置になるなど独自の立ち位置を保ち続けている。
全日本異種格闘技選手権決勝で京に敗れたのが馴れ初めであり、それ以来リターンマッチの機会を窺っている。


KOFのチームメイトであり、京が「気心も実力も知れた頼もしい仲間」と認めている人物の一人。
全日本異種格闘技選手権の準決勝で京に敗れて3位になったが、その縁で京・紅丸と共に日本最強チームを結成することになり、その後も二人と友好な関係を続けている。
日本チームの中では最年長であり、妻子持ちで人生経験も豊富であることから、血気盛んなチームメイト二人の抑え役を担う。


  • 神楽ちづる
草薙、八尺瓊家と共にオロチを封じた八咫家の後裔。オロチの封印を守る役割を担っている。
三種の神器の中では、唯一自分の使命を自覚しており、好き勝手に動く草薙、八尺瓊に頭を痛めている。


  • ユキ
彼女。京と同じ高校のクラスメイトで、2歳年下*17
実は1800年前にオロチに生贄にされかけた「クシナダ」の生まれ変わりである。
京はクシナダを救った草薙家の末裔であり、まさに前世からの赤い糸で結ばれていた……わけではなく、単に「おしゃべりしていたらウマが合った」程度の付き合い。
『SNKギャルズファイターズ』ではなんと彼女も戦うが、ふざけた内容ばかりの技の割に意外と強い。


押しかけ弟子。学校の後輩。パシリ。
KOFの京の活躍を見て憧れ、弟子入りを志願する。
パシリの報酬代わりに一度技を見せてやるだけという、師弟とは程遠い関係であったが、驚くべき吸収力で草薙流の技を習得しており、その覚えの良さは評価している。
頑張ったご褒美にグローブを譲り渡すなど、普段はぞんざいに扱っているが満更でもない模様。
暴走庵に襲われても京を護りながら戦って全治数か月で済むという、驚くべきタフネスも持っている。
この件もあってか、『XII』では真吾のことを紅丸・大門と並ぶ「気心も実力も知れた頼もしい仲間」と認めている。本人の前では絶対に言わんだろうけど。


  • 霧島翔
『'99』と『2000』に登場したストライカーで京の初期デザイン。声はKUSANAGIと同じ人。
設定と声優から某作品のパロディであることは明らかである。


草薙の炎を移植された改造人間。よく勘違いされるが、後天的に炎の能力を移植されただけで京のクローンではない。
炎の制御が不完全で、右手の制御用グローブがなければ炎が暴走してしまう。


ネスツの幹部。K'のオリジナル……と見せかけて実はK'のクローン。
なので炎も京由来。


ネスツの改造人間で、クローン京の9999体目。
オリジナルの京に逃げられたこともあり、クローニングを重ねるごとに精度が悪化していったため、京とは似ても似つかない風貌や技を持つ。


ネスツがK'の遺伝子から生み出した9999体目の改造人間で、後天的に京の遺伝子を組み込むЖ'(ジェープライム)計画の唯一の生き残り。
なのでどことなく二人に似ている。


  • コスプレイヤー京子
『2000』で真吾のアナザーストライカーとして登場した、京のコスプレをした女性。それ以外の詳細は不明
SVC CHAOS』で京がデミトリの「ミッドナイトブリス」を食らうと彼女そっくりの姿になる。


ストリートファイターシリーズ』の主人公。
SNKとカプコンが手がけたクロスオーバー作品ではライバル関係が強調されており、作品にもよるが勝利メッセージでは相手をけなすことが多い京としては珍しく「結構強かった」と真っ当に強さを認めている。


SNKとカプコンによるクロスオーバー作品で共演している他、京(と真吾)が『さくらがんばる!』にゲスト出演した際にも共演。
ファイトを通じて意気投合した。また彼女の親友でイケメン男子好きである千歳ケイから一目惚れされてしまうというオチも。
こちらもリュウ同様に「結構面白かったぜ。年下でマジで戦える相手がいないからな」と実力を珍しく評価している。


SNKとカプコンによるクロスオーバー作品で共演している他、『さくらがんばる!』にゲスト出演した際にも共演。
同エピソードでは神月家と草薙家には代々親交があるという設定のため、幼少期から面識があったが、高飛車な性格の彼女のことが苦手な様子。



「肝心なのが抜けてるみたいだぜ! あとはてめえで追記・修正しな!!」

この項目が面白かったなら……\これが……草薙の拳だっ!/

最終更新:2025年11月17日 10:20

*1 ネオジオCDで発売されたデータベースソフト。

*2 車種は「カワサキ・750RS」、通称「Z-II(ゼッツー)」。

*3 『ストリートファイター V』公式サイトに設けられた「シャドルー格闘家研究所」のコーナーにおいて、旧SNKからCAPCOMに移籍したスタッフへのインタビューが行われた際に明かされた。

*4 ノベライズ版では紅丸が「京は口では努力は嫌いだなんだ言っているが、強くなるために絶対に隠れて修行しているはず(意訳)」と評している。なお、その紅丸もノベライズ版では大門から試合の合間にトレーニングに誘われると断る一方で実は京と大門には自分のそんな姿を見せたくないだけで遠出してトレーニングしていたことが京の口から明かされている。ある意味似た者同士である。

*5 KOF14の漫画版である『THE KING OF FIGHTERS~A NEW BEGINNING~』ではバースの力で暴走した庵との対戦後に入院している時に日課と言いつつトレーニングをしていた。京曰く日課とトレーニングは別物らしいが

*6 京自身も周囲を危険に巻き込まないために日本を離れていた。

*7 かつて『2000』の公式サイトに存在していた『KOF用語辞典』で明かされた公式設定である。旧SNKの倒産によって閉鎖されてしまったものの、ウェブアーカイブなどを利用すれば現在でも閲覧が可能。細かな裏設定や小ネタが満載されており、なかなかに読み応えがある。

*8 Dとキックの間に注目。

*9 3月生まれで18歳の高校3年生。KOFは夏の設定であり普通に考えると留年していることになってしまうため、スタッフがその後のコメントで強引にフォローした。

*10 『ザ・キング・オブ・ファイターズ完全読本』(147頁) では、スタッフすらそのことをネタにしていた。

*11 追加DLCのオロチ編衣装では、髪型が従来の前髪真ん中分けに戻る。

*12 英語版でローマ字読みの技名が確認できるため読み方が分からないわけではないが。

*13 「陽」の掴み上げに対し、地面に叩きつけるモーションになっている。

*14 書籍によっては技名が入れ替わっていることがある。

*15 没データやサウンドトラックに収録された没ボイスからその存在が窺える。

*16 つまりおやじ狩りにわざと引っ掛かって調子に乗った若造をブチのめす。しかもパロディ編とは言え嬉野小説版ではこれでせしめる小金が柴舟の主な稼ぎとされている。

*17 『'94』当時は1歳年下だったが、『'95』で京の年齢が一つ上がった際に同級生という設定のみが強引に維持された。そのためか、色々とアレな評価を受けている『'95』の小説版では高校卒業済みの設定になっている。