KOFシリーズ

登録日:2010/07/25(日) 00:22:14
更新日:2023/10/10 Tue 14:56:11
所要時間:約 15 分で読めます




KOFとはSNK(現:SNK(2代目))開発・発売の格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS(ザ・キング・オブ・ファイターズ)』の略称。

シリーズ通して(一部例外有り)3対3のチームを組んで戦う。そしてそのシステム故に毎回30人前後というキャラの多さが特徴。
しかし、そのキャラの多さや、2003年までは1年に1作という開発期間の短さから、バランスが崩壊している作品も多かった。*1

タイトルは『2003』までは開催された(稼働した)年号であり、かつては「夏の風物詩といえばKOF」と言われた時代もあった。

他社の格ゲーキャラと同様に本シリーズの人気キャラクターが様々な作品にコラボ参戦することも多い。
格ゲーという形で共演した例としては『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』等がある。


○シリーズ一覧

※'95から初参戦のキャラは太字、ただし既存キャラと同一人物のバージョン違いやストライカー専用キャラは除外

●THE KING OF FIGHTERS '94

・キャラクター 24人+1人

日本最強チーム(日本チーム):草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム(イタリアチーム):テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
龍虎の拳チーム(メキシコチーム):リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム(ブラジルチーム):ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム(中国チーム):麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
女性格闘家チーム(イギリスチーム):ユリ・サカザキ 不知火舞 キング
キムの教育してやるチーム(韓国チーム):キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
アメリカンスポーツチーム(アメリカチーム):ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー



記念すべき第1作。
餓狼伝説』に『龍虎の拳』、更に『怒』や『サイコソルジャー』などのSNKのキャラが総参戦しているのが最大の特徴。
だが『サムライスピリッツ』のキャラ不在、新主人公・草薙京を始めとするオリジナルキャラの存在&ラスボスもオリジナル等、完全なオールスターとは言い難い。
そうは言っても当時としては考えられない程のキャラ数だった為人気を博した。
ちなみに本作ではまだチームエディットは存在しない。
一応は日本チームが主人公扱いなのだが、デフォルトカーソルは1Pが餓狼伝説チーム、2Pが龍虎の拳チームであり、
「餓狼VS龍虎」といった夢の対決の方がメインであったため、この頃はオリジナルキャラの影がやや薄かった。
また、無理やりチームに各国を割り振ったためか、メンバーに全く関係ない国が代表になっていたりとツッコミどころ満載である。
元々は「チームを率いて戦うベルトスクロールアクション」の企画で、そこから「剣道(武道)の団体戦のような国別代表ものの格闘ゲーム」、
さらに開発期間や人気の面から「既存のゲームの夢の対決」への変遷があったらしい。
あと、「3人チーム」というのも既存オールスター無関係で始まってた影響らしい。(原典の1P・2Pキャラとオリジナルで無理やり3人にしている怒やサイコチームがいい例)

●THE KING OF FIGHTERS '94 RE-BOUT

・追加キャラ +1人(+1人)

エディット専用:草薙柴舟 ルガール・バーンシュタイン

2004年にシリーズ10周年を記念して、チームエディット可能でハイレゾドットの「RE-BOUT」がPS2で発売された。
'95からのゲストとして柴舟が登場し、ルガールも上着を脱いだバージョンのみ使用可能になった。
背景も後のKOFシリーズキャラオールスターになるなど一新されている。


●THE KING OF FIGHTERS '95

・キャラクター 24人+2人

主人公チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム:ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
女性格闘家チーム:ユリ・サカザキ 不知火舞 キング
キムチーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
ライバルチーム:八神庵 ビリー・カーン 如月影二

中ボス:草薙柴舟
ラスボス:オメガ・ルガール


第2作。背景ストーリーであるオロチ編スタート。この作品を最後にKOFキャラは歳を取らなくなった。
今なおファンからの絶大な人気を誇る八神庵が初登場し、チームエディットにより自由にチームが組めるようになった。
特徴としてはパワーMAX時にサムスピと見間違える程の高火力が挙げられ、シリーズの中でもワンチャン即死率が際立って高い。
この高火力故に独特の緊張感を味わえるが、ガーキャンぶっぱや強弱すり替え、ラスボスのオメガ・ルガールが隠しコマンドでアーケードでも使用可とバランスは良くない。
だが、今でも僅かながらやりこみ勢が存在しており、細々と大会も定期的に行われている。
京、庵、ルガール、ハイデルンなどがぶっ壊れキャラの代表格。前作で人気がなかったせいか、アメスポチームが消えた。以降98にしか登場しない。
ちなみに正史ではここでルガールは死亡している。2000でストライカーとして出た際に普通に去る所には突っ込んじゃダメだよ。



●THE KING OF FIGHTERS '96

・キャラクター 27人+2人

主人公チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
新・怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
新・女性格闘家チーム:不知火舞 キング 藤堂香澄
キムチーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
八神チーム:八神庵 マチュア バイス
ボスチーム:ギース・ハワード ヴォルフガング・クラウザー Mr.BIG

中ボス:神楽ちづる
ラスボス:ゲーニッツ


第3作。三種の神器が集結し、オロチ八傑集も登場。念願のボスチームも参戦。
この作品からKOFの特徴ともいえる「中ジャンプ」が導入され、ゲームスピードが加速。
しかし多くの飛び道具が飛ばなくなってしまい、大人気のギースが見事にバッタと化した。
またエヴァブームにあやかろうとしたのか、エヴァネタが多め。新キャラのレオナはその典型例。
  • 寝て起き上がり攻撃するだけで多くのキャラに無双でき&HPが減ったら火を噴きまくってこちらはこちらで手が付けられなくなる鎮
  • その鎮に有利で屑風と琴月が壊れ性能の庵
など相変わらず対戦バランスは悪いが、上層のバランスは取れているとの声も。
緊急回避は無敵時間がかなり短くて使いにくかったり、キャラにもよるが吹っ飛ばし攻撃の発生と判定が全般的に良いせいで牽制代わりにふりまくったりなど、中々カオスな光景が見られる。

制作期間がシリーズで最も短く、開発者いわく「ロケテでキャラが動いたことが奇跡」
そんな中でグラフィック一新もしていたので、プロデューサーはマスターアップの直後、倒れて病院に運ばれた
そのためか、ほぼ全キャラ分の新技が没となってROM内に残されており、これらは一部を除いて後続作品で拾われた。
KOFを代表するBGMの「ESAKA?」や「Faery」、「嵐のサキソフォン2」も揃っており、操作だけでなく演出面も新たなKOFに相応しい高水準となっている。



●THE KING OF FIGHTERS '97

・キャラクター 29人+7人

主人公チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
女性格闘家チーム:神楽ちづる 不知火舞 キング
キムチーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
'97スペシャルチーム:ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二
ニューフェイスチーム:七枷社 シェルミー クリス
エディット専用:八神庵 矢吹真吾

隠しキャラ:'94草薙京 ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ
中ボス兼隠しキャラ(オロチチーム):乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
ラスボス:オロチ


第4作。オロチ編最終章。
投票で選ばれたスペシャルチームや、オロチ四天王の残りが登場した。前作ボスのちづるも通常キャラとして参戦。
これまで通りコマンドでゲージを溜めて攻撃避けの「エキストラ」と、攻撃によってゲージが溜まって緊急回避の「アドヴァンスド」を選択でき、ここにきてシステムはほぼ完成した。
しかし、性能の高い暴走キャラが対戦で使用可能という致命的な欠点がある。
更に隠しキャラだけでなく多くのキャラがハメ技や永久連続技、即死連続技を搭載しており、一方で弱キャラはとことん弱いとキャラバランスも完全に崩壊。
新PCを買ったらプリインストールで97が入っていたと言われるくらい97が普及している中国ではとんでもない程に研究が進み、どのキャラでも戦えるほどプレイヤーのレベルが進化している。
特にジョーの躍進が凄まじいが、ローカルルールが非常に多く、破るとリアルファイトはザラだったとか。

BGMは現実っぽくTVでの生中継を意識した演出とのことで、一部キャラ以外は環境音に近い寂しいものになっており、
この仕様はジョーが倒れてテリーが出ればBGMが流れ、テリーが倒れてアンディが出ればBGMが止まると言う事に。いじめか。
勝利メッセージも無い上に、デモ画面の絵が下手と演出面も残念な作品。
しかし、ラスボスであるオロチに至るまでの演出(暴走キャラ→オロチ四天王チーム→オロチのボス5連戦)は燃え、三種の神器チームのEDは更に燃える。



●THE KING OF FIGHTERS '98 Dream Match Never Ends

・キャラクター 36人+15人

主人公チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
女性格闘家チーム:神楽ちづる 不知火舞 キング
キムチーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
オロチチーム:七枷社 シェルミー クリス
'97スペシャルチーム:ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二
八神チーム(中ボス):八神庵 マチュア バイス
おやじチーム(中ボス):ハイデルン タクマ・サカザキ 草薙柴舟
アメリカンスポーツチーム(中ボス):ヘビィ・D! ラッキー・グローバー ブライアン・バトラー

エディット専用:ルガール・バーンシュタイン
乱入キャラ:矢吹真吾
隠しキャラ:裏オロチチーム(乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス) 裏テリー 裏アンディ 裏ジョー 裏リョウ 裏ロバート 裏ユリ 裏舞 裏ビリー '95草薙京

ラスボス:オメガ・ルガール


第5作。オロチ編終了後のストーリー抜きのお祭りといった位置付けの作品。参戦は全て過去に登場したキャラで、ラスボスもルガールが復活。
ストーリーで死亡してしまったキャラや原作に準じた別性能のキャラも多数登場するが、ボスチームの代わりに参戦したのはアメスポチームだった。
システムは'97を更に煮詰めて完成度を高めたものとなっており、キャラバランスも比較的良い為、未だに最高傑作の最有力候補に挙げられることが多い。
とはいえ、とりあえず大門と三種の神器が強い。'98は大門から始めろとはよく言う。
ただし、ランダムにその日のキャラの機嫌でゲージの引き継ぎが左右されるフィーリングバリエーションシステムは余計だったという声も多い。
ちなみにドリームキャスト版は翌年発売で『THE KING OF FIGHTERS DREAM MATCH 1999』というややこしいタイトルになっていたため、
メーカー側も間違えて'99のベスト版の中身が当初これになっており回収騒ぎになった珍事件がある。


●THE KING OF FIGHTERS '98 ULITIMATE MATCH

・追加キャラ +14人(計64人)

'96ボスチーム:ギース・ハワード ヴォルフガング・クラウザー Mr.BIG
隠しキャラ:裏マリー 裏キング 裏山崎 裏ギース
乱入キャラ(4戦目固定、プレイによって変化):矢吹真吾 如月影二 藤堂香澄 ルガール・バーンシュタイン ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ
中ボスチーム(6戦目固定、プレイによって変化):八神チーム おやじチーム アメリカンスポーツチーム '96ボスチーム 裏オロチチーム
ラスボス(7戦目固定、プレイによって変化):オメガ・ルガール ゲーニッツ オロチ


'98のリメイク版で、UMシリーズ第1弾。オロチ編の全キャラが登場するということで話題を集めた。
存在価値の薄かったEXTRAモードが大幅に調整され、さらにADVモードとEXモードのシステムを自由に組み合わせるULTIMATEモードも新搭載。
既存キャラも色々と調整が入り、新技が追加されているキャラクターも多い。不評だった機嫌システムも廃止。
戦えるキャラは無印より大幅に増えているのだが、頂点に君臨するクラウザーと庵がどうしようもない。

家庭用では課題に挑むチャレンジモードやギャラリーモード等が追加され、さらに無印'98も同時収録した豪華仕様になっている。

後にFINAL EDITIONと称したさらなるバランス調整版がNESiCAとSTEAMで登場しており、
こちらではほとんどのキャラが上方修正される中、クラウザーは当然のように大幅弱体化させられている。



●THE KING OF FIGHTERS '99

・キャラクター 30人+3人(+家庭用追加ストライカー)

主人公チーム:K' マキシマ 二階堂紅丸 矢吹真吾
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 不知火舞
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ウィップ
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
韓国チーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン
女性格闘家チーム:キング ブルー・マリー 藤堂香澄 李香緋
エディット専用:草薙京-1 草薙京-2

ラスボス:クリザリッド
乱入兼隠しキャラ:草薙京 八神庵(クリザリッド撃破後に条件を満たしていれば乱入)

DC版エキストラストライカー:セス ヴァネッサ 大門五郎 麻宮アテナSP(セーラー服)
 ビリー・カーン 山崎竜二 神楽ちづる 草薙京SP(革ジャン)
 アルフレッド フィオ 天童凱 霧島翔

第6作。サイバーチックなネスツ編スタート。 
京と庵が行方不明になり、京のクローンが現れ、ついでに拳崇の超能力が使えなくなるなど話は大きく動いている。
このため主人公がガングロオロチことK'に変更され、京(留年)は隠しキャラに。しかし代わりに京のクローン達がデフォで2人居る。
チーム人数が増えて4人制になり、内1人をお助けキャラとして呼び出す「ストライカーシステム」が導入された。要はマヴカプだが、こちらは「ストライカーボム」という回数制限あり。しかし呼び出せるのがニュートラル限定で専用ポーズ付き+出てくる度に暗転してテンポが悪い+ボム数を増やせないとお世辞にも完成度の高いシステムとは言えない。
ゲージ3つを消費して「一定時間超必殺技出し放題+スパキャン可」のカウンターモードと「一定時間スーパーアーマー」のアーマーモードが追加。また、なぜかバックステップが入力後戻ってくる「かわし移動」になり不評を買う。
超能力を失って強化された拳崇とインチキ臭い技を持つチョイによってゲームバランスは今イチ。
BGMや演出の評価は高く、公園ステージに降る大雨や、高速スクロールのある下水道ステージは非常にドット絵が美しい。
ドリームキャスト&Windows版『EVOLUTION』ではストライカー専用キャラが追加されている。
PS版はシリーズ初のカラーエディットモード*2と、一度見たエンディングを自由に見れるモード、音声だけだが掛け合いモードとかなり豪華だが、その分容量がカツカツ。


●THE KING OF FIGHTERS 2000

・キャラクター 30人+2人(+ストライカー多数)

主人公チーム:K' マキシマ ラモン ヴァネッサ
紅丸チーム:二階堂紅丸 矢吹真吾 麟 セス
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 ブルー・マリー
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア キング タクマ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ウィップ
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 包
韓国チーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン
女性格闘家チーム:不知火舞 ユリ・サカザキ 藤堂香澄 四条雛子
エディット専用:草薙京 八神庵


ノーマルストライカー:キャンディー・ダイアモンド
アナザーストライカー:アナザーK' ロッキー デューク・エドワーズ フィオ
 アナザー紅丸 コスプレイヤー京子 如月影二 大門五郎
 ギース・ハワード ビリー・カーン ダック・キング 山崎竜二
 楓 アナザーロバート 獅子王 天童凱
 ゲーニッツ 七枷社 シェルミー クリス
 初代アテナ ケンスウ 白湯 渡部薫
 キム・スイル キム・ドンファン キム・ジェイフン カン・ベダル
 神楽ちづる ナコルル 李香緋 リリィ・カーン
 霧島翔 マチュア&バイス フォクシー
マニアックストライカー:ネオ&ジオ ゲーマント アンノウン スマートチャン クールチョイ
 草薙柴舟 アナザー庵 ルガール・バーンシュタイン
PS2版追加マニアックストライカー:ブライアン・バトラー ラッキー・グローバー ヘビィ・D!
 ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ
 Mr.ビッグ ヴォルフガング・クラウザー ハイデルン オロチ クリザリッド


第7作。ついに2000年代に突入、かつ旧SNK最後のKOF。アーケードでは無理がある奥深い?ストーリー。
前作でテンポを悪くしていたストライカーシステムに変更が加えられ、食らい中以外に暗転無しで呼べる様になり、またストライカーボムも隙の多い挑発+1ゲージ消費で増やせるように。 
これにより、下段判定のストライカーに中段重ねてガード不能連携やら、強制ダウンした相手にダウン追撃判定を持つパンツ男のストライカーで強制的に立ち状態にしてボムがある限り永久やら、守りに強いストライカーを出しておいて攻めを盤石にするやら、色々と世紀末なバランスに。
しかしながらグラフィック、演出の良さはピカイチであり、ストライカーも有限+そもそもの多種多様さなどからファンは多い。
特にアナザーストライカーは全キャラに実装されており、未参戦や他作品、スマートチャンにクールチョイなどの別デザキャラ、ネオ&ジオ、ゲーマントなどキワどい所から来ているキャラクターも多い。
PS2単体版では条件を満たせば歴代オープニングが鑑賞でき、マニアックストライカーも増加した。
なおPS2ネスツ編はDC版の移植なので追加キャラは居ない点に注意。
ちなみに、本作からの新キャラはクーラを除いて色物祭りとなっている。旧SNKらしいといえばらしいか。


●THE KING OF FIGHTERS 2001

・キャラクター 40人+2人(+専用ストライカー3人)

主人公チーム:K' マキシマ ウィップ 麟
日本チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎 矢吹真吾
庵チーム:八神庵 セス ヴァネッサ ラモン
ネスツチーム:クーラ・ダイアモンド フォクシー アンヘル K9999
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東 ブルー・マリー
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ハイデルン
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 包
韓国チーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ メイ・リー
女性格闘家チーム:不知火舞 キング 李香緋 四条雛子

中ボス:オリジナルゼロ
ゼロ専属ストライカー(PS2版のみ他キャラも使用可):グルガン 龍 クリザリッド
ラスボス:イグニス


第8作。ネスツ編最終章。開発がブレッツァソフトに変わり*3、公式絵を担当するのが森気楼氏からノナ氏に。
写実的な絵柄からアニメ的なはったりの強く効いた画風になった事に加え、キャラ設定を理解してない*4イラストも多く反発も強かった。
キャラを4人選び、自由にプレイヤーキャラとストライカーに振り分けられる「タクティカルオーダーシステム」が導入された。
これによりゲージ消費で最大3人のストライカーを同時に呼び出せるというカオスなゲームになってしまった。
1:3 2:2 3:1 4:0との分け方があるが、結局の所2~3人で使う人が多く、分け方によってはすぐ終わったりしてしまうのも難点だが……。
アナザーストライカーとカウンター&アーマーモードは削除され、代わりに一部攻撃に画面端まで吹っ飛んで戻ってくる「ワイヤーダメージ」システムが追加。
版権がプレイモア、開発がブレッツァソフト、販売とサポートがサン・アミューズメント、出資がイオリスという寄り合い所帯、開発交代時のごたごた、そもそも開発期間が殆どないため、寂しい背景・暗いBGM・出来の悪いグラフィック、色々とマズいK9999の登場、「俺達の戦いはこれからだ」という打ち切り臭がすごいラストもあって人気はかなり低かったが、現在では当時の裏事情や背景が判明し、何とかストーリーを畳んでシリーズを継続させた面から同情的な評価は受けている。
ゲームバランスは存在がバグで大会禁止に指定されたフォクシーを除けばそこそこ。とはいえ永久やバグまみれでまともなバランスとは言い難いが…
流石に芋屋もやばさは理解しており、公式ノベライズを上下巻出版してストーリーを補完し、PS2版はオープニングとグラフィックを一新&公式絵を流用して見栄えを良くさせた。
「ネスツ編」ではアケ版に戻ったが、BGMは全アレンジされている。


●THE KING OF FIGHTERS 2002 Challenge to Ultimate Battle

・キャラクター 39人+5人(+5人)

日本チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
韓国チーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
女性格闘家チーム:不知火舞 メイ・リー ユリ・サカザキ
KOF'96チーム:八神庵 マチュア バイス
KOF'97チーム:ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二
KOF'98チーム:七枷社 シェルミー クリス
KOF'99チーム:K' マキシマ ウィップ
KOF2000チーム:セス ヴァネッサ ラモン
KOF2001チーム:クーラ・ダイアモンド アンヘル K9999

隠しキャラ:乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス KUSANAGI
ラスボス:オメガ・ルガール

家庭用のみ:矢吹真吾 キング ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ ギース・ハワード ゲーニッツ


第9作。ネスツ編終了後のストーリー抜きお祭り作品第2弾。
ネスツ編の特徴だったはずのストライカーシステムが廃止され、従来の3対3による『'98』に近いゲーム性になった。
特徴としては、それまでは攻撃力アップ+のけぞり増加だったMAX発動が変更され、地上技のほぼ全てにキャンセルがかかる「どこでもキャンセル」が挙げられる。
これによりある程度コンボを繋げられるようになったが、コンボゲー否定派からは不評で賛否両論。
抜きん出た性能のキャラや詰みに近い組み合わせも多いが、KOFの中ではバランスが良好なので98と並んで対戦重視のプレイヤーには好評だった。
なお、演出は……。

家庭用では、DC版で真吾とキング、PS2&XBOX版で暴走庵・ギース・ゲーニッツが追加されたが、
それぞれ前者は『2001』から、後者は『SVC CHAOS』からのコピペであり、ほとんど弄らずに持ってきたせいか調整不足な面が大きい。
PS2版では初期版のみボタン配置が途中で切り替わってしまうというとんでもないバグが有ったが、ベスト版で修正された。


●THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE

・キャラクター 36人+7人(+5人)

日本チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
女性格闘家チーム:不知火舞 ユリ・サカザキ キング
韓国チーム:ジョン・フーン チョイ・ボンゲ チャン・コーハン
KOF'96チーム:八神庵 マチュア バイス
KOF'97チーム:山崎竜二 ブルー・マリー ビリー・カーン
KOF'98チーム:七枷社 シェルミー クリス
KOF'99チーム:K' マキシマ ウィップ
混合チーム:草薙柴舟 クーラ・ダイアモンド 矢吹真吾

隠しキャラ:キム ヴァネッサ ラモン 乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
ラスボス:ギース・ハワード(青年バージョン)

家庭用のみ:セス KUSANAGI オメガ・ルガール メイ・リー アンヘル*5

シリーズ初のATOMISWAVE向けに制作されたKOF。
開発は『戦国伝承2001』を手掛けたノイズファクトリー。AW-NET対応でカードによるプレイデータ記録ができる。
イラストは中野友和氏に変わったが、ゴローちゃん呼ばわりされるテリーを筆頭に男性陣のイラストは全体的に不評。
稼働順では2003の翌年に登場したが、ナンバリングもストーリーもない外伝作品で、実質的には2002のリメイクにあたる。
メンバー構成も2002から少し入れ替えた程度だが、柴舟が久しぶりに復活し、なんと龍虎の拳2以来の若ギースがラスボスを務めている。
実はネオジオからATOMISWAVEに移行するための試作品という意味合いが強く、ほぼコピペなのもそのせいだとか。
しかしゲームバランスは悪化しており、柴舟やチョイなどの凶悪さはぬきんでている。さらに隠しキャラを出す手段がAWネットでの課金だったため不評だった。
しかも使用可能にしたとしても、技術的にカードの読み取り精度が悪く、対戦のテンポをぶった切る事が多かった。
家庭用ではさらにキャラが増え、K9999を除くアーケード版2002のメンバーが全員揃った。
ちなみにK9999もデータ上では存在していたりする。


●THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH

・キャラクター 52人+11人(+3人)

日本チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 包
韓国チーム:キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
女性格闘家チーム:不知火舞 キング 藤堂香澄
美少女格闘家チーム:李香緋 四条雛子 メイ・リー
ジョンチーム:ジョン・フーン 麟 矢吹真吾
マスターチーム:ハイデルン タクマ・サカザキ 鎮元斎
八神チーム:八神庵 マチュア バイス
'97スペシャルチーム:ブルー・マリー ビリー・カーン 山崎竜二
オロチチーム:七枷社 シェルミー クリス
裏オロチチーム:乾いた大地の社 荒れ狂う稲光のシェルミー 炎のさだめのクリス
K'チーム:K' マキシマ ウィップ
エージェントチーム:セス ヴァネッサ ラモン
ネスツチーム(乱入キャラ):クーラ・ダイアモンド アンヘル フォクシー
クローンチーム(乱入キャラ):KUSANAGI 草薙京-1 草薙京-2
エディット専用(乱入キャラ):ネームレス

隠しキャラ:裏タクマ 裏ロバート 裏ケンスウ
ラスボス(プレイによって変化):クリザリッド クローンゼロ オリジナルゼロ イグニス
スペシャルボス:オメガ・ルガール

家庭用のみ:ゲーニッツ ギース・ハワード ナイトメアギース


『2002』のリメイク版でUMシリーズ第2弾。家庭用ではなんと参戦キャラ数66人である。
鉄雄もといK9999を除くネスツ編キャラが全員登場。そんなK9999に限っては性能をほぼ再現したネームレスが新キャラで参戦した。
システム関連の見直しやキャラ調整は勿論の事、公式絵、デモグラフィック、ステージ、BGMが完全新規・リメイクと力の入れようが半端なく、
一部キャラはモーションが追加・変更されていたりCVも新撮されている。ほぼコピペだった'98UM涙目。
ゲームバランス、各種演出はKOFの中でもトップクラス。
当初は家庭用のみだったがゲームバランスを更に見直されてアーケードに移植され、
更に闘劇に選ばれた記念に逆輸入で家庭用にもアーケードバランスの闘劇版として再発売、後にsteam版やPS4版も発売されるなど至れり尽くせり。
但しチャレンジモードやカラーエディット、ギャラリーモードはPS2版のみなので注意。


●THE KING OF FIGHTERS 2003

・キャラクター 32人+5人

主人公チーム:アッシュ・クリムゾン デュオロン シェン・ウー
餓狼チーム:テリー・ボガード ジョー東 グリフォンマスク
極限流チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
韓国チーム:キム・カッファン チャン・コーハン ジョン・フーン
怒チーム:レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
アウトローチーム:牙刀 ビリー・カーン 山崎竜二
女性格闘家チーム:キング 不知火舞 ブルー・マリー
紅丸チーム:二階堂紅丸 矢吹真吾 大門五郎
女子高生チーム:麻宮アテナ 四条雛子 まりん
K'チーム:K' マキシマ ウィップ
エディット専用:草薙京 八神庵

中ボス:KUSANAGI 神楽マキ 神楽ちづる(京・庵と組むと三種の神器チーム)
ラスボス(プレイによって変化):アーデルハイド 無界


第10作。キモいという評価しかないアッシュ・クリムゾンが主人公となったアッシュ編スタート。と同時にネオジオ最後のKOF。
ただし、後にキモカワイイなどという一見すると謎なワードが定着し、雑誌『アルカディア』でも人気投票では5位と健闘していた。
リアルタイムでキャラを交代しながら戦う「マルチシフト」が導入された。要はマヴカプである。
しかし、交代攻撃が強すぎることや、あまりにも強過ぎる大門&デュオロンのDDコンビの存在、操作性の悪さ等もあって人気は低い。
縁の下の力持ち的ポジションのキャラも多くが姿を消し、いつものとも一新とも言い難いキャラ選出に。
公式絵はFALCOON氏が担当したが、色々と言われて来たノナ絵より低評価になりがち。
画力は高くプロとして問題があるものではないのだが、ファンからのイメージとかけ離れたイラストになってしまったのが原因か。
効果音が軽いなど演出もやや微妙。BGMも02から引き続き音質の悪さが目立つが、アレンジ版は旧SNK時代のアレンジにも劣らないクオリティでおススメ。



THE KING OF FIGHTERS XI

・キャラクター 33人+7人(+7人)

主人公チーム:アッシュ・クリムゾン オズワルド シェン・ウー
ライバルチーム:エリザベート・ブラントルシュ デュオロン 二階堂紅丸
餓狼伝説チーム:テリー・ボガード キム・カッファン ダック・キング
龍虎の拳チーム:リョウ・サカザキ ユリ・サカザキ キング
怒チーム:ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ウィップ
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 桃子
アンチ極限流チーム:まりん 藤堂香澄 如月影二
餓狼MOWチーム:B・ジェニー 牙刀 グリフォンマスク
K'チーム:K' クーラ・ダイアモンド マキシマ
エージェントチーム:ヴァネッサ ブルー・マリー ラモン
京&庵チーム:草薙京 八神庵 矢吹真吾

乱入キャラ:アーデルハイド 天童凱 邪頭 ズィルバー ショー・疾風
中ボス:紫苑
ラスボス:禍忌

家庭用のみ:不知火舞 Mr.BIG ロバート・ガルシア ギース・ハワード タン・フー・ルー 双葉ほたる EX草薙京


第11作。本来なら出るはずの2004年は番外編のNEOWAVEが代わりに稼働し、シリーズ本編の本作がさらに1年後の2005年に出ることになったため、
本作からタイトルが西暦ではなくナンバリング方式に突然変更。基板もNEOWAVEと同じくATOMISWAVEに移行した。
キャラクターも長年のマンネリから一新され、「餓狼-MARK OF THE WOLVES-」「風雲黙示録」「武力」など多数のタイトルから集結している。
(なお、ズィルバーの代わりに「ゲーマント」「カズウ」「ジョーカー」など物凄いキャラが参戦しかけた事も付け加えておく。)
マルチシフトはそのままだが大幅に改良が加えられており、独特の爽快感が味わえる。
更にBGM、背景のクオリティも戻って来た為、『ガトクラオズ』と呼ばれる3強を覆すことが厳しいバランスはイマイチなもののプレイモア産のKOFの中では特に高い人気を誇る。
そのためか、レベルの高い対戦動画もしばしば見かけられる。
家庭用では『NBC』からの移植でキャラが増え、更にバランス調整した「アレンジモード」も存在するが、まだまだオンライン対戦の土台が出来ていなかった時代なので色々と恵まれない。



●THE KING OF FIGHTERS XII

・キャラクター 20人(+2人)

アッシュ・クリムゾン デュオロン シェン・ウー
草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
八神庵 
テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
キム・カッファン ライデン
リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア
麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル レオナ・ハイデルン

家庭用のみ エリザベート・ブラントルシュ マチュア


第12作。前作から4年のブランクを経て2009年に登場。前作で使われたATOMISWAVEのサポート終了に伴いシステム基板が変更され、Windows PCベース基板であるTaito Type X2に移行。
前作までのマルチシフトが撤廃され、普通のラウンド制3対3に戻ったが、代わりに新システムを多数追加。
そしてコピペと揶揄され続けてきたドットをついに一新。かなりの美麗グラフィックに。
しかし、その作業故にドット絵以外のすべてを犠牲にしており、ストーリー無しでキャラの数は歴代最低。そしてなんとデフォルトチームが無い。
かなりの常連であった舞、キング、ユリ、タクマもおらず、なんだか寂しい。今作からの初参戦もライデンのみ。
また、多数のキャラが大きくイメチェンしており、ラルフとクラークはヤバそうな薬でもやってそうな程マッチョ化。
サイコソルジャー原作衣装再現の拳崇はイメージが大きく異なったが好評でもある。
ハードな衣装のレオナは好評だが太まし化の波に飲まれたアテナは賛否が分かれる。ちなみに本作の女性キャラは見ての通りこの二人のみである。
ちなみに家庭用公式ではK'と舞のイラストが公開されたが、追加されたのはエリザベートと作りかけ感漂うマチュアであった。
更にドットがかさむため技の数も少ない、キャラが少ないためチームもストーリーもない、勿論ボスもいないため盛り上がりに欠ける。
中間デモも終始ニュースキャスターがチームの勝ち抜き状況などを伝える淡々とした平和なものであるが、
ある意味では悪の組織の暗躍などが全く存在しない純粋な「格闘大会のKOF」として終われるのはこの作品のみである。
ゲーム性やバランスそのものは悪くないとも言われているが、結局全く流行らずにKOFの対戦の盛り上がりは『XIII』を待つ事に。



THE KING OF FIGHTERS XIII

・キャラクター 31人+2人(+5人)

エディット専用:アッシュ・クリムゾン(後のAC版での乱入キャラ)
エリザベートチーム:エリザベート・ブラントルシュ デュオロン シェン・ウー
日本チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
餓狼チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー東
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
怒チーム:ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル レオナ・ハイデルン
女性格闘家チーム:不知火舞 キング ユリ・サカザキ
八神チーム:八神庵 マチュア バイス
龍虎チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア タクマ・サカザキ
キムチーム:キム・カッファン ホア・ジャイ ライデン
K'チーム:K' クーラ・ダイアモンド マキシマ

中ボス:斎祀
ラスボス:血の螺旋に狂うアッシュ

家庭用乱入キャラ(後のAC版にも追加):ビリー・カーン 斎祀(変身前)
家庭用DLCキャラ:ネスツスタイル京 炎を取り戻した庵 Mr.カラテ


第13作。ストーリー無しだった前作から1年、ようやく登場となったアッシュ編最終章。 
前作の問題点はほとんど改善され、前作で追加された新システムもほぼリセットされて、いつものKOFが帰って来た。
システムのベースは2002時代のものに戻り、EX必殺技やドライブゲージ等の新要素が多数導入された。
だが稼働初期は永久コンボ、EXゲージバグ、フリーズなどがあり、キャラバランスもイマイチだった。
大幅にシステム改修が行われた家庭用版と、更にそれをベースにしたAC版CLIMAXで上記の点は全て解消されている。
そのため対戦環境はかなりマシにはなった。
発売から結構経ったが、独特の爽快感や最後の2DグラフィックKOFという事もあって根強い人気を誇る。

今までテキストデモと1枚絵が基本だったストーリー描写も、家庭用版で初めて本格的なストーリーモードが導入された。
消化不良気味になっていた部分や本作の舞台裏などがしっかりと描かれているため、一度遊んでみてほしい。

本作ではタイトルロゴを筆頭にOPムービーや家庭用のスペシャルムービーなどの随所にアッシュを思わせる緑の炎の意匠が組み込まれており、
アッシュ編の最後であることを強く象徴している。何気にKOFでは珍しい試みである。

アッシュ編の重要キャラであるはずのアーデルハイドも結局非参戦だったが、一応家庭用のストーリーモードでサブキャラながら主役級の扱いとなっている。
発売後も美しいドット版のオズワルド、チャン・コーハン、まりん、桃子が公式ブログに挙げられていたため、KOF XIVが登場する時には彼らも……と思われていたのだが……



●THE KING OF FIGHTERS XIV

・キャラクター48人+2人+DLC

日本チーム:草薙京 二階堂紅丸 大門五郎
八神チーム:八神庵 マチュア バイス
餓狼チーム:テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ
龍虎チーム:リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
キムチーム:キム ガンイル ルオン
悪人チーム:ザナドゥ チャン・コーハン チョイ・ボンゲ
オフィシャル招待チーム:シルヴィ・ポーラ・ポーラ ククリ ミアン
南米チーム:ネルソン サリナ バンデラス・ハットリ
メキシコチーム:ラモン アンヘル キング・オブ・ダイナソー
サウスタウンチーム:ギース・ハワード ビリー・カーン ハイン
中国チーム:シュンエイ タン・フー・ルー 明天君
サイコソルジャーチーム:麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎
怒チーム:ラルフ クラーク レオナ・ハイデルン
異世界チーム:ナコルル ムイムイ ラブ・ハート
K´チーム:K' クーラ・ダイアモンド マキシマ
女性格闘家チーム:キング 不知火舞 アリス

中ボス:アントノフ
ラスボス:バース
DLC:ウィップ、山崎竜二、ヴァネッサ、ロック・ハワード、オズワルド、ハイデルン、ナジュド、ブルー・マリー


第14作。2016年にPS4で登場。
評判こそ良かったものの製作コストがかかりすぎたことや将来を視野に入れて前々作・前作で培った新規ドット絵を全て捨て去り、まさかのフル3Dで復活。
ストーリーは完全新作が開始された。なお、3Dとは言ってもかつてのMAXIMUM IMPACTシリーズとは違いシステムは2D準拠(所謂2.5D)である。

第一報では「誰だお前」としか言いようが無い京の顔で悪い意味で話題をかっさらったが、
その後も新キャラ・旧キャラが次々と公開され、歴代でも屈指の参戦キャラ数や3DでありながらいつものKOFらしい挙動は好評。
日本・餓狼・龍虎・怒・サイコソルジャー・K’チームはもちろん健在。
そして完全新規キャラのみのチームや久々にキムと別れての参戦となるチョイ&チャン
濃いメキシコ人3人をまとめてぶち込んだ94とは違ってメキシカン100%のメキシコチーム、久々の正式参戦のギース、
『サムスピ』から時空を超えて『熱闘'95』以来の参戦となるナコルルなどなどなど、バラエティ豊富。
実に総キャラクターの1/3が新規参入とKOFでは近年稀に見る新規組の多さとなっている。
ルオンやハインみたいな完全新規はもちろんの事、アリスやラブ・ハートのようなパチスロから参戦しているキャラもいる。
なお、今作ではアテナや舞などの一部キャラを除いて声優陣が大幅に変更されており、京や庵、K'などの主役級キャラも例外ではない。
ただ、剣サムで見られたようなキャラクターのイメージとそぐわない変更はほぼ存在せず、
むしろ「このキャラ変わってたの?」と思うくらい旧ボイスそっくりに寄せられているキャラも少なくない。
また、『サムスピ』のキャラは世界観の違いにより参戦しないとこれまで説明されていたが、
実際にはゲームエンジンの違いにより参戦させられなかったことが本作発売前の開発陣インタビューで語られている*6

当初はゲームバランスやCGが尖っていたが、後に無料DLCで細かいバランス調整や美麗なCG、
新カラーや一部キャラの特殊コスチューム、新規ステージにDLCキャラなどを配信している。
舞は本作の発売と近い時期にコーエーテクモゲームスの『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』への参戦が発表されており、
本作のデザインや技と比較されることもある。

公式サイトでは今シリーズにおけるキーキャラクター、シュンエイのプロローグストーリーや、
ククリの企みによって女性キャラ達が一堂に集うギャグ4コマ漫画が連載。
2018年1月1日より、マガジンポケットにてあずま京太郎の漫画版が連載された。


●THE KING OF FIGHTERS XV

初期キャラクター39人+ボス2人+DLCシーズン①13人+DLCシーズン②7人

ヒーローチーム:シュンエイ/明天君/二階堂紅丸
三種の神器チーム:草薙京/神楽ちづる/八神庵
K'チーム:K'/マキシマ/ウィップ
アッシュチーム:アッシュ・クリムゾン/エリザベート・ブラントルシュ/ククリ
ライバルチーム:イスラ/ハイデルン/ドロレス
餓狼チーム:テリー・ボガード/アンディ・ボガード/ジョー東
龍虎チーム:リョウ・サカザキ/ロバート・ガルシア/キング
オロチチーム:七枷社/シェルミー/クリス
スーパーヒロインチーム:麻宮アテナ/不知火舞/ユリ・サカザキ
怒チーム:レオナ・ハイデルン/ラルフ/クラーク
G.A.W.チーム:アントノフ/ラモン/キング・オブ・ダイナソー
クローネンチーム:クローネン/クーラ・ダイヤモンド/アンヘル
エージェントチーム:ブルー・マリー/ヴァネッサ/ルオン
餓狼MOWチーム(DLC):ロック・ハワード/牙刀/B・ジェニー
サウスタウンチーム(DLC):ギース・ハワード/ビリー・カーン/山崎竜二
裏オロチチーム(DLC):オロチ社/オロチシェルミー/オロチクリス
サムライチーム(DLC):覇王丸/ナコルル/ダーリィ・ダガー
単独参戦(DLC):オメガ・ルガール 矢吹真吾 キム・カッファン シルヴィ・ポーラ・ポーラ ゲーニッツ ナジュド デュオロン 四条雛子

中ボス:リ・ヴァース
ラスボス:オトマ・ラガ
ボスチャレンジ:オメガ・ルガール ゲーニッツ


6年越しの2022年発売となったナンバリング15作目。前作から引き続き3Dグラフィックによる2D格闘ゲーム。

前作で大量に登場した新キャラたちはバッサリ切られ、5人まで減ってしまった(DLCでもう少し復活)。
一方、オロチ編からオロチ四天王とルガール、ネスツ編からK9...クローネン、アッシュ編からアッシュ&ベティと、
再登場を絶望視されていた人気キャラたちが多数復活している。
その他のキャラクター達も色物が少なめの正統派人気キャラで固められており、手堅い人選と言えるか。
昨今の情勢を反映してか女性キャラクターが多いのも特徴的だが、KOFは人気の高い女性キャラが多いシリーズなので、あまり違和感はないだろう。

システムはおおむね前作を引き継ぎつつ、EX技が生で出せるようになったり、発動がゲージ2本消費になったりと、細かく調整が入っている。
グラフィック面も順当にパワーアップし、京も何故かハチマキが復活したけど見慣れた顔ヘと戻っている。
長らくSNKゲームのネックだったネット対戦の弱さも改善され、さらにロールバックコード採用により日本からなら韓国、台湾、中国あたりなら充分に対戦が可能。
発売の翌年にはSNK初となるクロスプレイにも対応し、対戦の土壌はさらに強化された。

対戦に関わない新システムとして『DJステーション』が追加され、過去のKOFナンバリングタイトルやSNK作品のBGMをゲーム内で鑑賞でき、さらに対戦BGMとしても設定可能。
ステージ毎に違うBGMを割り振れるのはもちろん、キャラクターセレクト画面もいじれるので、画面は15だけどBGMは全部96にする、なんてことも可能である。



他にもGB版の「熱闘」シリーズ、ネオポケ版の「R」シリーズ、GBA版の「EX」シリーズ、3Dの「MAXIMUM IMPACT」シリーズ、
アドベンチャーゲームの「京」、シューティングの「SKY STAGE」、各種スマホアプリなどの作品が存在するが割愛。


作中での扱い

何かしら企てている主催者がKOFのネームバリューを使って参加者を集め、決勝戦後に姿を現すのが恒例なのでハプニングが常の危険な大会と化している。
そもそも主催者も一定ではない。招待やら宣伝費用などさえどうにかすれば何とかなるらしい。
そもそも本シリーズ第一作からして餓狼1ではギースが主催していたKOFをルガールが主催しているわけで……。
特に、優勝チーム決定後主催者が乱入or参戦した挙句、会場が謎の大災害に見舞われた『'96』や『XIV』、優勝セレモニー中に庵やレオナが暴走を起こした『'97』、謎の美女に会場が粉砕された『XI』などは死者が出ていてもおかしくない。
それ以外にも開催時期に事故や事件が重なり、洋上で不審な空母が大爆発を起こしたり、謎の衛星兵器で街一つが消滅したり、謎のスペースコロニーが天から堕ちてきたりと民間人からすればたまったものではない。
というか主人公達にとっても大抵いい迷惑なので辟易としていることが多い。
極稀にまともな大会の場合もある。

ただしこれらすらも人気の要因であるらしく、開催時期になると専門雑誌が組まれたりするようだ。
参加するチームの目的も、腕試しに出場してみる、開催者に因縁がある、別のチームに雪辱を果たす、どうせ陰謀だろう?と見込んで阻止するため、など多岐にわたる。

ノベライズ版でも「KOFは波乱続き」と世間で評されている事が判明しており、『'97』ではレオナの暴走により負傷した警備員が出てきたどころか、決勝試合が行われる予定だったスタジアムの警備員がオロチチームに皆殺しにされ、
スタジアムに至ってはオロチチーム戦→オロチ戦→京VS庵を経て焼失。中からは誰だか判別がつかないほどの状態になった遺体が多数見つかったと語られている。
後付けとはいえどうやってネスツは京を回収したのか、そして庵はやっぱり異世界に飛ばされてたのだろうか
そのせいで『'98』シリアス編の大会は珍しくまともに進んでいるとされているほど。コメディ編?聞いてくれるな。
しかし、ノベライズ版『'99』では真吾が「KOFって色々(不穏な事が)あった」という会話を去年の大会で組んだ紅丸としているので、『'98』シリアス編の大会も決勝辺りで何か起きている*7疑惑が…



1994年。
KING OF ANIOTARSを開催する。
なお、本wikiは特別ルールとして
3人1組のチーム追記・修正形式にて取り行う。
以上……。

[R]

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最終更新:2023年10月10日 14:56

*1 まぁ旧作をリフォームしてるとは言え、そもそも1年という短期間でキャラ追加やストーリー作り、システム調整をして仕上げるというのは無理ゲーにも程があるのだが……スタッフのインタビューなどからは、会社への泊まり込みなど当時の緩めのコンプライアンスでもギリギリアウトになりそうな環境でようやく稼働に漕ぎつけている状態であったことが分かる。

*2 コンテストも開催し、入賞したK'のカラーは以後隠しカラーとして搭載されている

*3 といってもブレッツァソフトは旧SNKの関連会社で、社員も旧SNKに在籍していたスタッフが多かったようだ

*4 後々にスタッフ側の伝達ミスと判明。

*5 メイ・リーとアンヘルはPS2版のみに登場

*6 https://www.4gamer.net/games/317/G031749/20160613002/

*7 ノベライズ版『'98』シリアス編は決勝に入る前に話が終わった