ハクセキレイ(野鳥)

登録日:2011/08/17 Wed 21:11:32
更新日:2025/05/31 Sat 07:04:30
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みんなは外を歩いていてこんな鳥を見たことがないかい?


\チュイリ~/





スズメ目
セキレイ

学名:Motacilla alba


その名をハクセキレイ。南のほうに住んでいるわけでもない限りは恐らく大抵の人が一度は見たことがあるのではないか。


名前を知らない人からは『トコトコあるく白と黒のやつ』と呼ばれることが多い。

元々、川などの水辺でよくみられる鳥であり関東などには冬季に飛来する冬鳥でもあったのだが近年急速に分布域を拡大。
人を恐れず都市鳥の代表的存在になっている。



【特徴】
セキレイ科共通の特徴として『尾を縦に振る』、『ウォーキング(歩く)』がある。

鳴き声は「チュイリ~」と澄んだ高い声。


色彩は頭頂から背中かけて黒く、全体的に白の割合が多い。
日本でみられるセキレイ科にセグロセキレイという似た種がいる。ちなみに日本固有種。




こちらは顔全体が黒いためそこで見分けがつく。鳴き声もハクセキレイよりも少し濁った感じ。



スズメが丸々としたぬいぐるみのような可愛さであるのに対し、小さい目、細くスラッとした美しさを兼ねた可愛さをもつ。べっぴんさん。



他の鳥のように普段はあまり木にとまることはなく、地上をトコトコ歩いて食べ物を探す。



【食性】
主食はミミズなど虫。パンくずも食べるが基本的には虫を食べるため、モノによっては餌台には上がらないことがある。



【生息域】
日本にはキセキレイ、セグロセキレイ、ハクセキレイの三大セキレイがいる。どれも河川で見られる鳥だが

キセキレイ…上流域

セグロセキレイ…中流域

ハクセキレイ…下流域

…とうまく生息域をわけている。だからといって下流でセグロセキレイが見れないわけじゃないよ。
ハクセキレイは河川下流域で人の暮らしに近かったためか、段々生息域を拡大している。現在では都会の公園や駅のホームでも簡単に見ることができる。



【巣作り】
巣は草の根本や石垣の間などで見られるが、最近では都市進出に伴い、建物の隙間などいたるところで見ることができる。
デパートの入り口などでちょっと顔をあげてみると発見できたりする。

また彼らは鳥のなかでも人を恐れなくなってきており、非常に観察しやすく、簡単に営巣場所に入っていくところが見れる。

過去に電車に営巣。しっかりとヒナも孵化しており、ちょっとしたニュースになったことがある。



【人慣れ】
上述のように近年の急速な都市進出に伴い彼らは全くと言っていいほど人間を恐れなくなってきている。
当然だが街中の個体ほどその傾向が強く、人が近づいても平気な顔して足下でトコトコ歩いている。


スズメのように人の近くにいることで身を守っているのだろうか?だとしたら警戒心の高いスズメとはエラい違いである。

都市鳥化が比較的最近であることと、スズメと違い、農作物を食い荒らすこともないため人から無用な攻撃を受けないから単純に人が恐くないだけかもしれない。


彼らを見た人が言われるのが「人なつっこく、トコトコ歩いていて可愛い」という言葉である。


自然に癒しを求める人が増加傾向にある都会人にとって、彼らはちょっとした癒しの存在なのかもしれない。



【余談】
日本書記には伊耶那岐命と伊耶那美命に交わりかたを教えたとある。つまりセックスの神様的存在である。

これはセキレイが歩く際に長い尾を上下に振る習性からきており、つまりエッチで腰をカクカクさせるのを彷彿とさせるため。




???「私も人なつっこいし、人に危害加えないのに人気ないよ…(泣)」


スズメ「帰れバカヤローチュン」


追記、修正よろしくお願いします。

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最終更新:2025年05月31日 07:04