登録日:2010/08/01 Sun 02:06:34
更新日:2026/03/22 Sun 22:55:40
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出典:『ジーコサッカー』、エレクトロニックアーツ開発、EAビクターより1994年3月4日発売
『ジーコサッカー』とは、現在『FIFA』シリーズで知られるエレクトロニック・アーツの合弁会社であるエレクトロニックアーツ・ビクター(現在のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)が開発、当時鹿島アントラーズの現役選手だったジーコが監修したとされるサッカーゲーム。
発売日は1994年3月4日、定価は9800円(税抜)、機種はスーパーファミコン。
世界中のサッカーを知り尽くし、栄光という言葉を欲しいままにしてきた男
ジーコの徹底監修による全く新しいシステムと、革命的サッカーゲーム
music by 小森田 実
概要
当時日本中は前年の
Jリーグ開幕などもあってサッカーブームが到来しており、ゲーム業界でも当然のようにサッカーを題材にしたゲームが多く出されていた。
そんな中でこのゲームは他と差別化する意味合いか、サッカーゲームの常識を覆す斬新なシステムを導入した。
どんなものかというと、「
2P対戦モードが存在しない」「
選手にパスやドリブルなどの指示を出し、カーソルで選手を誘導するだけ」というもの。
例を上げると、基本スライディングなどの行動はAI任せだが、スライディングしたい選手にカーソルを合わせてYを押すとその選手に向かい攻撃という感じ。
サッカーゲームより、どちらかといえば戦略シミュレーションのようなシステムである。
ゲームモードは4つ。
- EAカップ…一次リーグで他の4チームと試合をして得点差を競い、上位2チームは決勝トーナメントへ進出という、ワールドカップ仕様のモード。
- ジーコカップ…他チームすべてに勝ち抜くことを目指すモード。ちなみにこのモードクリア後に表示されるパスワードで応募すると、抽選でジーコの直筆サイン入りグッズが貰えた。
- エキシビション…CPUとの対戦モード。
- トレーニング…相手チームと1人対1人で自由に操作出来るモード。
しかし、上記のようなシステムのため、やることは全く一緒。
ちなみに使用できるチームは各国代表だが、その中に当時ジーコが所属していた鹿島アントラーズがしれっと紛れ込んでいる。鹿島は独立国家だった…!?
しかも鹿島の選手だけ全て実名で、他のチームの選手は実在の選手のもじりですらない全くの偽名。
じゃあ極端な鹿島優遇なのかというと、鹿島の選手だけ能力が非公開だったり、EAカップでは何故か使えなかったりと、よくわからない扱いを受けている。
仮にもジーコが主役なのに……
スーパーファミコンマウス対応だが、マウスがないと非常に操作しづらく、実質的にマウスはほぼ必須なものとなっている。
それ以外にも、
- 各モードを選ぶとキャンセルができない
- もっさりしたスピード感
- 頭の悪いNPC
- 試合中選手の名前は表示されず、固有グラフィックもないため、下画面の背番号でしか判別できない
- オフタイムやアディショナルタイムが存在しない
- ジーコカップを素通しでプレイすると、12時間くらいかかる
- チーム1つにつき11人しかおらず、選手がどんなに疲労しようが「ベンチメンバーと交替する」という概念が存在しない
- オフサイドはおろか、イエローカードやレッドカードの概念もなく、反則をしてもセットプレイになるだけ
という、特に下二つはサッカーゲームとしてちょっとそれどうなんだと言いたくなるような代物となっている。
サッカーブームだから売れると思われたのか多数生産されたようだが、あまりにもチープだったためかそんなに甘くはなく、結果は散々なものとなった。
結果、市場には大量の『ジーコサッカー』(しかも新品)が溢れることとなってしまった。
どこの店へ行ってもワゴンに大量に山積みされ、定価9800円が嘘のような捨て値で売られていた。
あるところでは10円で売られていたとの噂も。
奇しくも1993年にメガドライブで発売されて以降、2022年まで続いた『FIFA』シリーズ(2023年より「EA SPORTS FC」)がロングセラーヒット且つサッカーゲームの代表的存在となった事、元々提携していたビクターとの合弁で開発され日本限定での販売だったこともあり、本作はEAの黒歴史として葬られることとなった。
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+
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事ー故サッカー |
( 冥ω殿) <お、ジーコサッカーあるお。数百円だから洒落で買おうかなあ?
異様に値段が高いジーコサッカー(20,000〜円)
( 冥ω殿;) <ん…!?
※動作確認済み
※中身はちゃんとジーコサッカーでした。
※通常のゲームソフトと異なる為、返品・交換は受け付けていません。
※以下の注意書きは全て実話です。
……さて、『ジーコサッカー』はあまりにも供給過多そして需要皆無故に新品とは思えない価格破壊で市場に出回ってしまった。
消費者もそうだが、一番の被害を受けたのは小売業者であり、あんまりな出来なのに大量に生産され、在庫も処分出来ないまま頭を抱えることに。
そこに目をつけたのが 任天堂非公認ソフトのメーカーである。
捨て値で売られていたこのソフトを 大量に買い占め、中の基板を取り替えて再利用したのだ。
当然任天堂非公認という時点でまともなゲームではなく、再利用で入れられたのは 『SM調教師瞳』というタイトルからしてどうしようもないほど露骨なエロゲ。
当然、このエロゲのラベルを剥がすと下に『ジーコサッカー』のラベルが出てくる。
この差し替えに使われていたROMは長い間ワゴンから手に入れた中古品だと思われていたが、2020年6月に発売された「ゲームラボ」に記載されたインタビューによると、なんと全て新品だったという。
どうやら、本作を大量に仕入れたはいいものの小売店が全く買ってくれず、在庫の山を持て余していた問屋が発売日前に1本300円で叩き売ったようだ。
近年は経年劣化で上に張られた『SM調教師瞳』のラベルが剥がれてしまった結果、「見た目は材料にされたゲームカセットで中身は『SM調教師瞳』シリーズ」という調教された(意味深)ゲームが中古ショップに紛れていることもあるという。
これを探すことは「ジーコサッカーガチャ」「瞳ガチャ」と言われ、芸人のカミナリはYouTubeで「視聴者から送られてきたジーコサッカーから瞳を探す」という瞳ガチャ企画を行っている。
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余談
雑誌『ゲームラボ』の投げ売り情報コーナーのタイトルに、このゲームの名を冠して「激安ZICO」とついていたこともあるそうな。
このソフトを収集し続け、某通販ショップのレートを80円から200円に高騰させた酔狂な猛者がいる。
もちろんアレ目的ではありません…多分。
後にジーコは自らをフィーチャーしたスマホのサッカーゲームの監修をした際、「ゲームの監修をしたのは今回が初めてで、これ以前はプロモーション活動として協力しただけ」。要するに
「単に名前を貸しただけ」
(要約)という趣旨の発言をしている。
つまり本作『ジーコサッカー』の「ジーコ」も名前だけであり、「ジーコサッカー」どころかただの「サッカー」だったというヲチである。もちろんお世辞にもサッカーと言えない内容だが。
この体たらくと、前述の通り
同人ゲームのROMとして使われたという経緯から、一部コミュニティでは同人ゲーム――特に
エロ同人ゲームが「ジーコ」と呼ばれている。
とんだ風評被害もいいところである。JFAとFIFAは訴えていい。
なお、発売から20年以上の時を経た2016年12月18日、鹿島はクラブワールドカップ決勝で
レアル・マドリードと対戦し、戦前の予想を遥かに超える大健闘を見せた。
本作では各国代表にまぎれて
独立国家鹿島が参加しているのだが、世界の大スターが集うマドリードと戦う姿はある意味、このゲームを超えた光景と言えるのかもしれない。
ツイッターでも
「現実がジーコサッカーに追いつく時が来た」と、ちょっとした話題になっていた。
また、本作はジーコの直筆サイン入りグッズが当たるダブルプレゼントが実施されていた。
追記、修正はラベルと注意書きを確認してからお願いします。
- まさかジーコサッカーのページでジーコサッカーの解説がされてるとは思わなんだ -- 名無しさん (2016-06-17 21:21:21)
- 検索してもこのゲームのプレイ記事がロクに出てこないってのがもうね… -- 名無しさん (2017-02-09 19:31:14)
- ゲーム以外のネタが有名になり過ぎてるのは「えりかとさとるの夢冒険」を思い出す -- 名無しさん (2019-01-30 08:27:55)
- このジーコサッカーのカセットを大量に収集してる人いるの笑う -- 名無しさん (2020-12-03 19:35:42)
- マウスでプレーするflashのサッカーゲームとかあったのを考えると、システム自体は斬新だったと思う。まぁ普通にコントローラーで操作させろやって話だが -- 名無しさん (2023-01-30 06:09:20)
- SMサッカー調教師ジーコ -- 名無しさん (2024-05-26 10:19:28)
- よくよく考えたらジーコが晩年とはいえ日本でプレーしたり監督してくれただけでもすごいことなのにこういう方面で伝説を作るのは芝生レベルで草 -- 名無しさん (2024-05-26 10:22:26)
- 妙に高いジーコサッカーが売られてるなと思ったらお察しください。 -- 名無しさん (2024-10-16 21:45:10)
- ぽかぽかでジーコサッカーがw -- 名無しさん (2025-02-27 14:54:48)
最終更新:2026年03月22日 22:55