CERO

登録日:2017/11/14 Tue 11:42:53
更新日:2024/04/23 Tue 15:46:38
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CERO(セロ)とは、日本のNPO法人・コンピューターエンターテインメントレーティング機構(Computer Entertainment Rating Organization)の略である。
主に日本のコンシューマーゲームを対象に、表現の倫理規定の策定や審査を行っている。

+ 目次


◆概要


2000年代以降、日本で発売される全てのゲームソフトのパッケージには、この機関の審査を受けた事を証明するマークが付加されている
ただし、近年はDL販売も活発であり、DL専売のソフトの中にはCEROの審査を受けていない作品も存在する。

ゲームを発売している各メーカーは、発売前にゲームのダイジェスト映像をCEROに送付し、CEROの審査員がその内容や描写に応じて対象年齢などを判定し、複数の審査員の意見をまとめてそのゲームの最終的なレーティングが決定する。(具体的な審査方法は後述)
ちなみに、ゲームソフトの審査を依頼する側は、審査料金を払う必要がある。

なお、レーティングの策定にあたっては、既にアメリカで設立されていた審査機関「ESRB」*1を参考にしている。

CEROの目的は「情報提供」であり、ユーザーが商品を購入する前に、そのゲームの対象年齢や、ゲームの内容・描写に含まれる要素(暴力表現・セクシャル表現など)を知ることができるようにしている。*2

CEROによるレーティングは、あくまでいちNPOが定めた基準に過ぎないため、基本的に法的拘束力はない。

ただし、CEROが長年かけて国や自治体と協議を重ねた結果、各自治体が有害図書を定める際にゲームについてはCEROレーティングを参考にするようになるなど、事実上の規制になっているケースはある。
具体的には、後述のレーティングが『Z区分』に該当するゲームに関する取り扱いが挙げられる。
CEROはZ区分のゲームを“18才以上のみ対象”と定義しており、ほとんどの県でCERO Zのゲームは有害図書に準じた取り扱いをするように指導したり、愛知県秋田県など一部の県ではCEROがZに指定したゲームは 自動的にその県の有害図書に指定する ように条例を整備しているところもある。

+ Z区分の取り扱いに関する事例紹介
■東京都の場合
例えば2023年時点の東京都では、CERO Zのゲームソフトについて、
  • 『A~D区分のソフト』と『Z区分のソフト』は明確に分けて陳列すること
  • 未成年にZ区分のゲームを売ることのないよう、場合によっては年齢確認すること
と定めている。


■愛知県の場合
愛知県では『Z区分のゲームは有害図書と同様の扱いとする』というルールの下、
  • 未成年への販売は禁止、違反した場合は罰金が課せられる
  • 有害図書(=CERO Zのゲーム)は、県が定めた陳列方法に従って置かなければならない
などの取り扱いを厳格に定めている。
陳列方法についてはいくつかのパターンが許容されており、
  • 例① 間仕切りなどで仕切られたエリアにまとめて置く
  • 例② 子供の視界に入らない150cm以上の高さの棚にまとめて置く
  • 例③ 一般書籍(=CERO A~D区分のゲーム)が置かれた棚から60cm以上離した棚にまとめて置く
などの方法が認められているため、各店舗のレイアウトに応じて陳列方法をある程度選択できるようだ。

ちなみに、CEROは会員制度を取っており、CEROの目的に賛同した個人や団体等を正会員としている。
一応、非会員であっても審査の依頼は可能だが、その場合、審査料金は正会員の約三倍も掛かってしまう。


◆沿革


2002年6月、社会法人コンピューターエンターテインメント協会(CESA)の関連団体として設立。
同年10月、審査開始。
2003年12月、東京都より特定非営利活動法人として認証。



◆レーティングマーク


◇○歳以上対象

恐らく一番目立つのはこのマークだと思われる。
発足当時は『全年齢』『12』『15』『18』と表記されていたが、後に以下のように『A』『B』『C』『D』『Z』の五種類に区分された。


これとは別途に、任天堂ソフトのうちニンテンドー3DSWiiでは通常白パッケージのところ、
C区分以上では黒パッケージに、Wii Uでは水色のところを同じくC区分以上でダークブルーに変更している。
また、パッケージの背表紙部分にあるCERO表記の部分の色はこの表の色に準ずる。


◇コンテンツディスクリプターアイコン

レーティングB以上のパッケージの裏に表示されている以下の画像のマーク。単にコンテンツアイコンとも。
どのような内容が理由で判定されたかを示すもので、内容によっては3〜4個付くこともよくある。実際にプレイしてみると首を傾げたくなるような付き方も割とよくある。
記載順は以下の通りになっていることが多いが、パッケージを作るのはメーカー側であることもあってか、必ずしも厳密に守られている訳でもなく、たまに入れ替わる。


+ ハートマーク:恋愛

ハートマーク:恋愛

異性愛・同性愛を問わず、恋愛表現・恋愛関係となる内容が含まれている場合。

当然のことながら『ときめきメモリアル』シリーズ、『ラブプラス』シリーズなどビジュアルノベルや恋愛ゲームにつく他、
RPGなどのストーリーで恋愛要素がある場合にも付けられることがある。
一方で、恋愛要素があれば何でも付けられる訳ではなく、例えば『トモダチコレクション』には付いていない。『ドラクエ5』や『ドラクエ8』も付いていない。
恋愛表現があっさりしているのがボーダーラインだろうか。

+ ♂♀:セクシャル

♂♀:セクシャル

男女を問わず、キャラクターが露出度の多いコスチュームや水着・下着・半裸になるシーンが含まれている場合やキスなどの軽いスキンシップがある場合につく。

適用範囲は幅広く、アイマスから無双シリーズ、近年コンシューマー進出を果たした東方Project作品まで、美男美女が登場するゲームではほとんど付く。
スーパーマリオ オデッセイ』がCERO:Bになったのはこれが原因(マリオの水着コスチュームがあるため)…というジョークが飛び交ったが、実際は後述の「暴力」「犯罪」要素が原因である。
ちなみに水着に関してはプールやといった自然な服装と言える場所での表現ならばセーフらしい。
このため、着せ替え要素のあるゲームでキャラクターに水着を着させると強制的にステージが海岸に指定されるシステムが実装されているケースもある。

+ 手にナイフ:暴力

手にナイフ…暴力

武器・銃器・兵器、拳等で攻撃を加える表現等がある場合。

ボクシングやプロレス等、スポーツとしてルールに則って行われる格闘技も含まれる。
出血や欠損、死体などが登場する場合にも付けられることがある。
こちらもアクション・格闘ゲーム・FPSなどなど適用範囲が幅広い。

+ お化け:恐怖

お化け:恐怖

アイコン通り幽霊や異形の怪物などが登場する場合に付くが、過度の出血や死体などが描写されている場合にも付けられる。

ただ、これに引っかかるのは大概サバイバルホラー系が多く、その場合は「暴力」アイコンに一括して認定されることも多く、
このアイコン単体で適用されるケースは正真正銘の「ホラーゲーム」のみである。

+ ワイングラス:飲酒・喫煙

ワイングラス:飲酒・喫煙

未成年のキャラクターがゲーム内で飲酒・喫煙をする表現がある場合。
ケースが比較的限られるため、ほとんどの場合は適用されない。

適用例を挙げるとPSPで発売された『大正野球娘。』など。
大正時代では未成年の飲酒はほとんどセーフだったのだが、現代の基準ではやはりアウトとなる。*3
飲酒がテーマである『ドリームクラブ』でさえ適用されていないことを見ても分かる通り、成人が飲酒していても一切抵触はしない。
同作にはどう見ても成人に見えない合法ロリ的なキャラクターも登場するが、成人なので適用されていない。まさに合法ロリ。

ただし、CEROには関係ないが、このような作品では別途作中で「お酒は20歳になってから。」の表記が行われることが多い。
近年では、喫煙の描写にもメスが入ることが多く、「(例え成人済みのキャラクターであっても)飲酒や喫煙の描写が見られます」「当作品は飲酒や喫煙を推奨する物ではございません」といった旨の注意が促される事もある。

+ 貨幣袋:ギャンブル

貨幣袋:ギャンブル

ゲーム内で現金を賭けたギャンブルなどがある場合。

あくまでCEROでは現実でも容易に再現可能かつ違法な賭博のみ適用とされるため、『龍が如く』での丁半賭博等が引っかかる一方、お遊びとしてドラゴンクエストなどのゲーム内通貨を賭ける様なものや、「パチンコシミュレーターソフト」などは該当しない。

海外の審査機関ではこの分野の規制が日本より厳しい事で有名で、ポケットモンスターゲームコーナーはこれが理由で削除されたとも言われている。

+ 銃:犯罪

銃:犯罪

ゲーム内で犯罪行為を行えたり、奨励する表現がある場合。
作中では合法あるいは通常の行為としてみなされても現実では違法な場合は適用される。

主人公からして反社会的勢力に関与している『龍が如く』シリーズ、『グランドセフトオート』シリーズはもちろんのことだが、地味に『クレイジータクシー』シリーズ(現実の道交法違反どころのレベルではないため)『ゼルダの伝説 夢をみる島』(ゲーム内で万引きが出来るため)も入っている。

前述の『スーパーマリオ オデッセイ』が引っ掛かったのは「暴力」とこれだが、恐らくニュードンクシティ内部の描写が問題だと思われる。
ファンタジー要素の薄い等身大の人間が闊歩するリアルな大都会を、マリオが持ち前の自由度の高いアクションで駆け巡る様は非常に爽快なのだが、あまりにも自由に行動できてしまうのが問題視されたようだ。ここでは「道路を走るタクシーの進路を妨害」、「タクシーやニュードンカーをを踏み台にし足りして攻撃したり*4」、「マリオが自身が信号を無視*5」など、どう見ても危なっかしくてひやひやするな行動を好き放題にできてしまう。もちろんしなくてもクリアできるが。ただし、「街中で戦車で砲撃*6」は必須、「ビルの屋上から他のビルの屋上*7の駐車場に飛び降りる」という危険な行動をしないと取れないムーンはある。
既存シリーズのようなファンタジー感溢れる街並みならいくらキノピオを踏みつけようが問題はなかったものの、リアル系な世界観で同じような表現をすると「犯罪」を想起させる要素として捉えられるようだ。

+ 注射:麻薬等、薬物

注射:麻薬等、薬物

ゲーム内で薬物を使用する表現がある場合。

こちらも『グランドセフトオート』に適用されていないなど該当例は少ないが、『ロマンシング サ・ガ2』はボクオーン関連のイベントの影響でこれが適用されている。
また、『研修医 天堂独太』などといった、医療を題材にしたゲームにも適用される(手術シーン等で麻酔薬の注射を使うため)。

+ 吹き出し:言葉、その他

吹き出し:言葉、その他

過激な発言や人種などの差別用語などがゲーム内で出る場合。
意外にも適用例があり、『SIREN:New Translation』や『FINAL FANTASY ⅩⅢ』でも適用されている。


◇暴力シーンの注意書き

「このゲームには暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています」という注意書き。
所謂残酷ゲームにあたるもので、CERO発足よりこちらの方が若干登場が早かった。
大抵の場合、後述のC区分〜Z区分のゲームのパッケージに付加されている。


◆審査の手順


  1. メーカーは、審査の対象となるゲームの映像*8と、希望する年齢区分を表記した問診票、世界観の資料、そして審査依頼票をCEROに送付する。
  2. 三人の審査員はメーカーから提供された情報を見ながら、CEROの審査基準やマニュアルに従い、対象のゲームを審査する。
  3. 最終的な審査結果をメーカーに返送し、メーカーが審査結果を承諾すれば審査終了。審査結果が不服の場合は再審査となる。
  4. ゲームソフト完成後、メーカーは保存用にソフト1本をCEROに納品する。


◇CEROの審査員

審査員は20~60代の男女数十名が所属しており、職歴やゲームの腕前などは問われないが、「ゲーム業界に深い関わりを持っていないこと」が条件に含まれている。
書類選考と面接で採用されるらしく、学生や主婦などが審査員をやっていたりもするようだ。
審査員には謝礼金も支払われるが、少額とのこと。

1タイトルの審査につき3名の審査員が選ばれ、それぞれが専用のブースに入り、メーカーから送られてきたゲームの映像をチェックして審査を行う。
ブースはしっかり区切られているため、審査中に審査員同士が会話することはない。

なお、審査は審査員個人の感覚で「このゲームはけしからん内容だからCERO:D判定!」等と行われているわけではない。
CERO審査員の仕事とは、「CEROが定めた審査基準とゲームの映像を照合し、判断すること」である。

たとえばキスシーンの判断基準として
  • 子供がほっぺにする可愛らしいキス
  • 結婚式の誓いの口づけのような一般的なキス
  • 音が聞こえるような濃厚なディープキス
などの基準がCERO側で決められており*9、審査員はメーカーから送られたキスシーンのサンプル映像を見て、基準と照らし合わせてどの程度に該当するかをチェックする。
したがって、審査員個人の感覚が入る余地はあまりない。
大量に送られてくる審査待ちゲームの映像を見て、審査基準を参考に機械的に判断していく…といった地味な仕事である。


◆主要なゲームソフトのレーティング一覧(一部抜粋)


◇A区分(全年齢対象)のソフト

基準が一番厳しい区分で、低年齢層向けの作品はもちろん、未就学児童の情操教育用ソフトなども含まれる。
暴力表現やお色気描写はほとんどなく、あっても過激な表現にならないようデフォルメされていることが多い。

+ A区分のソフト一覧
(※1)後述の描写があろうが、あくまでA区分です。
(※2)リカンジュースを初めとしたアンドロメダ特有のイベントがあろうが、あくまでA区分です。
(※3)倒したモンスターが身体の一部分と思しき素材を落とそうが、2股以上をかけられようが、あくまでA区分です。
(※4)本作以前に海外でのみ『カプコンクラシックスコレクションREMIXED』(ESRB:T。CEROでいう所のB〜C区分)が発売されているが、収録作品は全く違う。
(※5)ラスボスの見た目はグロテスクですが、あくまでA区分です。
(※6)原作の『金田一』に登場する遺体の表現だとA区分では済まないものもある為、遺体の表現は『コナン』に寄せたといえる。
(※7)特撮TV番組『仮面ライダーエグゼイド』に登場する架空のゲーム。劇中ではA区分として発売されているが、その内容はとんでもないものである。詳しくは該当項目か『エグゼイド』本編を参照。


◇B区分(12歳以上対象)のソフト

ちょっとした暴力表現や軽いお色気表現が見られるソフト。
それでも後述のC~Z区分と比較すると、それなりに抑えられてはいる。

+ B区分のソフト一覧
(※1)当初はA区分だったが、後に不適切な描写が見つかり、回収。その後、今の区分に改められた。
(※2)北米で発売されたミッドウェイアーケードトレジャーズのローカライズ版。モータルコンバット3作等、原版にあった一部のタイトルは未収録。
(※3)GBA版はA区分であったが、Rの早期購入特典になった際、引き上げられた。
(※4)VC時期はA区分だったが、Switch online ファミコン収録の際に移行された。


◇C区分(15歳以上対象)のソフト

暴力表現がやや過激(出血や軽い欠損表現など)であったり、未成年者による飲酒や喫煙等の描写、露骨なお色気描写等がそこそこ見られるソフト。
前述した暴力シーンやグロテスクな表現ありの注意書きがパッケージに付加されるのはこの区分以降から。

+ C区分のソフト一覧


◇D区分(17歳以上対象)のソフト

C区分の作品以上に暴力表現やお色気描写が過激またはリアルになっているソフト。
18禁ゲームの全年齢版は大抵ここに仕分けられる。

対象年齢に満たなくても購入可能なソフトはここまでとなっている。
かつてはC区分だったシリーズが、ハードの表現力向上に伴ってD区分に繰り上げられるケースもある(DMC5など)。

+ D区分のソフト一覧


◇Z区分(18歳以上のみ対象)のソフト

人体の激しい欠損表現など、C区分やD区分とは比較できないほど過激な描写が満載のソフト。
この区分のみ明確に“18歳以上のみ対象”なので、対象年齢に満たない者は購入することができない。
児童に遊ばせないように警告が記載されていたり、購入の際は身分証明書が必要となる場合も。
ダウンロード版もクレジットカード登録が無いと買えないようになっている。

また、18歳未満が閲覧する可能性が高い雑誌等にはZ区分作品の広告を載せられなかったり*10、立て看板などの設置が禁止というルールがあったりする。

+ Z区分のソフト一覧
(※1)一見すると可愛い動物キャラクターが出てくる為、A区分に見えるが、実際の内容は……。
(※2)とあるキャラの追加ルートによってZ区分に指定された。このためPC版よりも家庭版のほうがレーティングが厳しくなっている。

近年ではバイオハザード7バイオハザードRE:2バイオハザードRE:3のように「CERO:D版」と「CERO:Z版」の二種類のバージョンを発売する例も見られている。
「CERO:D版」ではグロテスクな表現が一部修正されてマイルドな描写となっている一方、「CERO:Z版」ではその手の規制が解除されている。

なお、複数のソフトを収録した作品(過去作をいくつかまとめて収録したソフトや、復刻版ミニゲーム機など)にもレーティングは適用される。
この場合は収録されている個別の作品ごとではなく、全てまとめて一括で判定される為、収録作品の中で最も高いレーティングが適用される。(収録作品内に一つでもC区分の作品があれば、仮に他の作品が全てA区分でもCERO:C判定となる)


◆課題・問題点


◇CEROの区分はあくまで“目安”

概要で述べたが、そもそもCERO自体に法的拘束力はないため、A~D区分までのゲームに関しては対象年齢に満たなくても購入し、遊ぶ事ができる
例えば、B区分(対象年齢12歳以上)のゲームを10歳の子供が購入することは、ルール的には何の問題もない。
対象年齢を設定しているB~D区分のゲームは、対象年齢以下の低年齢層のプレイヤーがショックを受ける可能性のある、「ちょっと刺激の強い描写がありますよ」程度にとらえておけばよい。

+ 実例:B区分以上のゲーム記事を扱う小学生向け雑誌
モンスターハンターシリーズやFortniteはC区分(対象年齢15歳以上)だが、小学生(12歳以下)をメインターゲットにした漫画雑誌コロコロコミックにて記事が掲載されている。過去には読み切りとして、編集部が仕事そっちのけでこのゲームをやる漫画が掲載されたこともある、

コロコロ編集部曰く、「各ゲームの対象年齢は知っているが読者からの要望もあり、独自の判断で取り上げている」との事。
一方で開発者の方も「小学生にもゲームを楽しんで欲しい。」とコメントしていた。

同誌のモンハンの記事には、
「このゲームには15歳以上を対象とした表現がありますが、掲載に当たっては本誌基準を考慮しています」
というメッセージが表記されている。
その割には2007年7月号の記事にてガレオスが思いっきり斬られて血飛沫ブシャー!してたが
また、2008年5月号でMHP2Gが読者プレゼントになった時には、『CERO:C(15歳以上対象)』のマークが横にデカデカと表示された。
(ちなみに現物のパッケージには「このゲームには暴力シーンや~」の例の文言もあるという)

他にもモンハンは明らかに小学生をターゲットにしたコラボ企画が多数存在している。
  • 犬夜叉とのコラボで鉄砕牙が武器としてゲーム内に登場した時、サンデー+コロコロのコラボ武器という事で刀身に『5656』が刻まれていた。
  • 絶体絶命でんぢゃらすじーさんとのコラボが行われた。
  • モンハンフェスタにおいて親子部門が設けられた。
モンハン以外の類似例としては、同じくカプコンの『エクストルーパーズ』(B区分)において、コロコロコラボ武器としてプラズマボマーが登場した事例がある(2013年3月号にも詳しく掲載)。

コロコロコミックだけ見ても似たような事例は数多く存在し、そもそもCEROが発足する遥か昔には、コロコロ本誌に鬼武者やバイオ、サムスピ等、現在の基準なら明らかにB区分以上に該当すると思われるゲームの記事が掲載されていた。
2003年10月号~2004年1月号にかけて、B区分の鬼武者 無頼伝が掲載された事があるが、これは当時コロコロが扱っていたロックマンエグゼシリーズと関係がある為だと思われる。*11
その他、B区分のゲームとしては2010年8月号でラストランカー、2011年3月号ではスーパーストリートファイターⅣ、逆転検事2がそれぞれ掲載された他、同年4月号では戦国無双クロニクルが読者へのプレゼントになっていた。

コロコロ以外の事例を見てみると、女児をターゲットにした漫画雑誌なかよしでは『THE IDOLM@STER』シリーズ(C区分)や『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』(D区分)が掲載された例があり後者は『ニーア』シリーズのディレクターであるヨコオタロウ氏が掲載された事に驚いていた。
他に、児童向けの雑誌テレビマガジンにおいては、D区分の『龍が如く』や『METAL GEAR SOLID』が普通に掲載されていた。

他、『龍が如く8』ではガチャピンとムックのコラボも発表。
また、世界各国で人気を博しているApex Legends(D区分)やFortniteは低年齢層からの人気も高く、そのことを踏まえてか日曜朝に放送されていた仮面ライダーギーツではそれらのゲームから着想を得ていた。

こうした実情から、「対象年齢を決めても強制力がないなら、わざわざ区分を分ける意味があまりないのでは?」等、CEROの存在を疑問視する意見もちらほら存在する。(CEROの存在意義については後述)

念を押すが『Z区分』に関してはCEROのレーティングを元に各自治体が条例などを設けており、18歳未満への販売を禁止するという絶対に守らなければならない規制があるため、仮に小売店が年齢確認をせずに18歳未満の人間にZ区分のゲームを販売した場合、ゲームの出荷停止といった罰則もありうる(ただし、国家レベルでの法的拘束力はない)。
店によってはそもそもZ区分のゲームを取り扱わない、取り扱う場合は18禁アダルトゲームと同じ扱いにする、子供の手が届きにくい場所に陳列するというスタンスを取っているところもある。
一方で、家族などが代理購入して遊ばせてしまったり、(年齢確認の緩い)通販などで購入してしまうといった問題点も指摘されており、完全な対策とは言えないのも事実である。


◇メーカーの苦悩

ゲームを開発する側としては、仮にD区分相当と思って作ったゲームがCERO審査後にZ区分と判断された場合、そのまま発売すると上述の通り店舗によってはアダルトゲームと同じ棚に置かれてしまったり、広告が出せなかったり、最悪の場合は入荷すらされないため、売上に露骨に響いてしまうという悩みがある。
そのため、ゲーム内の演出等を多少変更してでもCやD区分あたりを目指すことが多いが、その際の修正が露骨すぎて作品として違和感があると、今度はプレイヤーから反感を買ってしまうという別の悩みも抱えている。

また、普段A区分のゲームばかり出している健全なシリーズ作品が、突然C区分やD区分の新作を発売してしまうと、そのシリーズや開発したメーカーのブランドイメージに少なからず影響してしまう。
そのため、大抵はそのシリーズの過去作に倣ってA区分(多少攻めた作品でもB区分)を目指すように演出を抑えたりすることはザラにある。

このように、クリエイターがそのゲームで本来表現したかったことがCEROを理由に断念せざるを得なくなった、という事例は珍しくない。

その他、Z区分を受けた海外産のゲームにおいても、日本でローカライズされた際に人体の欠損表現が修正されたりするケースもあり、「そもそも18歳以上しか購入できないZ指定のゲームに幾ら何でもそこまでの規制はやりすぎ……」と不満に思うユーザーも多い。

ちなみに日本と海外では審査基準が異なっており、日本ではA区分に分類されたゲームが北米でローカライズ販売された際、ESRB:T(13歳以上推奨。CEROで言う所のB〜C区分)に引き上げられたり、その逆(海外の一般的なゲームが日本でZ区分に分類される等)もしばしば。
メタルスラッグアドバンス、スマッシュブラザーズシリーズ、カプコンクラシックスコレクション(日本PSP版)、カードファイターズDS等が主な例。


◇自己申告制という制度の穴

CEROの審査は審査員が実際のゲームをプレイしているわけではなく、メーカーがそのゲームの暴力シーンやセクシャルなシーンをまとめた映像や資料を提出し、CEROの審査員がそれらを元に判断しているだけである。
つまり、問題になりそうなシーンをメーカー側が意図的に隠蔽することも可能であり、実際にそのような事例が確認されたケースがある。

有名どころでいえばガストが開発した『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』が挙げられる。
本作は女の子キャラの温泉シーン*12などの明らかにセクシャルな表現を含んでいたにもかかわらず、当初はA区分(全年齢対象)として発売されていた。
ユーザーの間でこのことが話題になるとCEROも動き、ガストに対して懲戒処分(再発防止に向けた始末書の提出、当該ソフトのレーティングの取り消しおよび出荷停止など)が下され、後に再審査の結果、B区分として再販された。

本作は、最初の審査でメーカーが提出した資料に一部のセクシャルなシーンが含まれておらず、結果的に不適切な審査が下されてしまったものと思われる。
これに関してはガストが意図的に隠蔽したのか、あるいは単なる不注意によるものだったのかは不明だが、いずれにせよガストの企業イメージを傷つける結果になった。
(ちなみに作品のプロデューサーは発売前インタビューで「『メルルのアトリエ』にハレンチな要素はありません!」と語っていた。現場と上層部で認識に齟齬があったと思われる)
本件は性善説に基づいた“自己申告制”というCEROの制度の穴が浮き彫りになった事例として、ゲーム業界では広く知られている。


◇CEROが定める禁止表現

CEROは『禁止表現』と呼ばれる「日本の社会における倫理水準から逸脱している表現」を定めている。
分かりやすい禁止表現としては、アダルトPCゲームのような性的な表現(女性の乳首を描いたりすること等)が挙げられ、禁止表現を含むゲームはCEROの審査を受けてもZ区分すら与えられない。

CEROの規定では暴力表現に関する禁止表現が多いため、海外のホラーゲーム等が日本で発売される際、演出が変更されるなどの事例は後をたたない。
逆に海外は日本と比べてセクシャル表現に厳しいため、日本産のゲームで実装されていた女性キャラクターの過激な衣装などが海外版には含まれていないなどのケースがある。


◇レーティング基準の見直しについて

CEROの定めたレーティングや禁止表現などの基準は不変というわけではなく、時代に合わせて見直しを行うことも常に検討しているという。

CEROの専務理事を務めた渡邊和也氏は、2014年に行われたインタビューにて「日本のゲームの表現規制に関するアンケートで『性的表現の制限はもう少し緩和してもよい』という意見が意外なことに女性側から寄せられた」という驚きの事実を挙げつつ、「常に時代にフィットするような審査基準を作っていかなくてはいけない」と述べている。

+ CERO専務理事(2014年当時)のインタビューより一部抜粋
(暴力表現に対する規制が日本は海外と比べて厳しすぎるのではないか、という意見に対して)

私達は数年前、Zの表現と禁止表現に関する調査を行いました。
最終的に400ページ近いレポートになったのですが、非常に面白い結果が出ています。

(中略)

日本はこれだけ制限しているにもかかわらず、「残虐な暴力表現はさらに禁止したほうがいい」という意見が多かったんです。

この調査の結果によって、実際にレーティング基準を変更してはいませんが、こうした意見が一般的になれば、暴力表現の制限を検討しなくてはならないでしょう。

一方、セクシャル表現については、現在のレーティング基準と比べて「もっと制限を緩くしてもいい」という意見が多く見られました。
これには女性も多数含まれています。

例えば、「女性の乳首」は禁止表現に該当していますが、「テレビや映画では見られるから、ゲームだけ禁止はおかしい」という意見が女性から寄せられました。

(中略)

かたくなにZや禁止表現の審査基準を守りたいと考えているわけではなく、以前には「セクシャルの表現について、制限を緩めてはどうか」と提案したこともあります。
ただ、そのときは業界団体として意見がまとまらなかったんですね。

とはいえ、2~3年後にどうなるかは分かりません。
「社会」というものは急には動かない。徐々にしか変わっていかないですから。



◇事例紹介:CEROに対する製作サイドの苦労・配慮

以下に、ゲームづくりにおいてCERO審査の影響が少なからずあった作品の実際の事例を記載する。
これらもCEROの弊害といえば弊害なのかも知れない。

+ スマッシュブラザーズの場合
カービィやスマブラの産みの親として知られる桜井政博氏は、『スマブラ3DS/WiiU』の開発において、CEROの審査結果で「女性キャラのスカートの中が見えて破廉恥だ」と指摘され、シリーズの方針としてA区分を目指していたため、何度も何度も作り直しては再審査することとなった。

その際、「海外の審査で銃火器類はNGというのは理解できる。しかし、日本の審査で下着が見える見えない位で神経質になるなんて、あまりに低レベルだ」と、愚痴を溢したことがある。


他に、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でテリー・ボガードが配信された際、彼の専用ステージには沢山の餓狼キャラやKOFキャラが姿を見せる中、代表的なヒロインである不知火舞が不在という自体に陥った。
桜井氏曰く、「良い子のCERO-Aなので、(舞は)出せませんでした」との事。カードファイターズDS…。

他のゲームのセクシー系女性キャラについては、衣装デザインを変更したり、演出を変えるなどして参加した者も多いのだが、舞はその余地すらなく出演見送りになっている。
これについてファンの間では「下手に衣装に手を加えると舞じゃなくなるから」という事情が推測されている。

舞に関してはかつて、本家餓狼伝説シリーズでも若干肌色面積が少ない衣装(それでも相当の露出)に変更されたことがあったのだが、その際のファンの評判が非常に芳しくなかったため、結局すぐに戻されたという過去がある。
CERO-Aのゲームに出られるような舞は、もはや不知火舞ではないのだ。*13

ちなみにCEROがレーティングの判断材料にしている“セクシャル表現”には「水着などを理由に服を脱ぐ場合」も該当している。
が、スマブラにおいて上半裸のカラーバリエーションがあるシュルクセフィロスカズヤは許されていたりするため、男性キャラクターの場合は多少脱いでもセクシャル表現には該当しないようだ。


不知火舞と同じくセクシャル表現関係で話題になった参戦キャラとして、ホムラとヒカリが挙げられる。
彼女らは任天堂でも異例のセクシャルのみでC判定を食らった作品のメインヒロインであり、そのままではとてもとてもA判定にお出しできるようなビジュアルではなかったため、スマブラにおいてはかなり露出度が抑えられている。特にヒカリ。
……が、抑えられているのは露出度くらいで、一挙手一投足ごとにぷるんぷるん揺れる突き出たバストはほぼ原作のデカさのまま。ただ単に胸が大きいだけなら別にセクシャルと見なされるわけではないらしい。

スマブラにおけるセクシャル以外の規制の例としては、『モンスターハンター』からリオレウスがボスキャラとしてゲスト参戦した際、原作の特徴である尻尾切断などの派手な部位欠損描写はカットされ、頭部や翼等が多少傷つく程度の部位破壊に留まるのみとなった。

+ バイオハザードの場合
バイオハザードRE:2』はCERO:D版とCERO:Z版の二種類のバージョンで販売している。
だが、CERO:Z版にも実際は日本独自の表現規制が入っており、海外版と比較して損壊表現が無い上に血しぶきの飛び散り方も控えめになっている。

これは単に表現の問題だけでなく、
「血しぶきの量が減ったせいで敵が完全に死んだかどうか判別しにくくなった」
「イベントで登場する上半身だけの這いずりソンビが普通のゾンビになったので、実質的に強化されている」
…など、ゲームバランスにも影響を与えてしまっている。

ホラーゲームに関しては悩みの種と言える問題であり、『バイオハザード4』でも海外版では特定の技で敵を倒すと頭が吹っ飛ぶためにとどめを刺したことがわかりやすい演出になっていたが、国内版では頭が残る為、音で確認するか、死体を見て確認するかで倒したかどうかを判断する必要があり、規制によってゲームバランスが変化し難しくなっていると言える。

+ モータルコンバットの場合
北米で人気の高い格闘ゲーム『モータルコンバット』シリーズが「4」以降は日本でローカライズされなくなったが、その原因として日本独自の表現規制が影響しているのではないかと言われている。

PS2で『ミッドウェイアーケードトレジャーズ』が日本向けにローカライズされた際、やはりというべきか、原版に収録されていた『モータルコンバット』3作は未収録となっていた。
その為、本作のレーティングはB指定となっているが、仮に『モータルコンバット』を収録した場合、間違いなくZ指定は確実になっていただろう。

シリーズ5作目に当たる『モータルコンバット デッドリーアライアンス』は当初、コーエーがローカライズした上で日本でも発売が予定されていたが、結局は発売中止になってしまった。

なお現在のレーティング規定に当てはめるとDA以降は「Z区分でもアウトな表現しかない」ため、日本では事実上発禁状態になっており、steam版も日本ではおま国に指定されているため、日本のアカウントからは購入が不可能となっている*14
ただXbox360/PS3以降の作品についてはリージョンロックが掛かっていないため、北米アカウントとドル決済可能なクレジットカードさえあれば日本でも入手可能*15

似た例としては『Deadspace』シリーズで、切断というシリーズ最大の特徴がCERO:Zに引っかかってしまう故に発禁状態。

+ アダルトPCゲームの移植
処女はお姉さまに恋してる~2人のエルダー~』ではPC版(18歳以上対象だがこれはCEROによる規制ではない)がPSPに移植された際、元々メインヒロインだった神近香織理と哘雅楽乃がサブヒロインに降格し、元々サブだった二人のヒロインが入れ替わる形でメインに昇格した。

香織理の降格に関してはシナリオライターがTwitterで「一般ゲームの倫理基準では出せない」とコメントしているが、これは香織理の出自が不倫によって産まれたという背景があり、彼女のルートもそれを軸としたものとなっていたため、CEROの規定である「不倫を肯定する表現はNG」という部分該当したことが原因と思われる。

+ 通常版と完全版でレーティングが異なる作品
3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』では通常版では全年齢対象(A区分)だが、二つのシナリオが追加された完全版ではC区分に引き上げられている。

これは追加シナリオがいじめや教師と生徒の恋愛といった非常に重い内容を扱う為。
製作者は「CERO審査を考慮して、通常版では一部のシナリオを没にし、完全版で復活させた」と言及している。

+ 音楽ゲームの場合
アーケード版『ポップンミュージック15 ADVENTURE』をベースにPSPに移植して発売された『ポップンミュージックポータブル』では、15の新曲の中で「ウォートラントルーパーズ/ウォートランメインテーマ」が未収録になってしまった。

これは、ハーネマンの頭にナイフが突き刺さってしまうBADアクションが「良い子のA区分のポップンシリーズに相応しくないと判断された為」とも言われている。

+ ドラゴンボールのゲーム作品における事例
ドラゴンボール』を原作にしたゲームで未来の孫悟飯が登場する際、原作の設定では片腕なのだが、ゲーム版では両腕に修正されていることが多い。

CERO対策が理由の一つだと思われるが、これについては「過剰な自主規制だ」との意見も多い。
とはいえ、ゲーム内で悟飯はほとんど片腕しか使わないなどの描写もあり、ゲームスタッフが原作を無視しているわけではないことがプレイヤーにも伝わるようにはなっている。

+ 逆転裁判シリーズの場合
逆転裁判シリーズ』は飲酒、喫煙ネタに振り回されていることでも有名。

逆転裁判3』ではハードボイルドを意識したキャラが登場するが、彼は当初「酒とタバコを嗜む」という設定予定だったものの、実際のゲームでは「コーヒーを嗜む」という設定に差し替えられている。

他に、『逆転裁判4』では明らかにワインを飲んでいるはずの場面が不自然な形でぶどうジュースに置き換えられている。

後のシリーズではタバコ代わりに飴玉を口に咥えたキャラや、明らかに酒なのに関わる人物が水として扱うというネタの落語、禁酒番屋の水カステラを題材にしたりとCEROを挑発するかのような描写を入れまくっている。

ちなみに飲酒描写自体が皆無という訳ではなくパーティの翌日に二日酔いしている描写が第一作の時点で存在する。
該当する人物は20歳以上である。


◇CERO仕事しろ

明らかにCEROが審査怠慢をした(あるいはメーカー側が過激な描写を審査時に隠蔽した)のではないかと思われるゲームもある。

+ パワプロクンポケットシリーズ
パワプロクンポケットシリーズ
彼女との弾道イベント(特に13が露骨)自殺、殺害描写、山羊と獣○、鎮台高校と万台高校、アニキコーチにアッー!される精神崩壊してしまう、メロンパンにされる、未来から来た孫と近○婚……等々の描写があろうが、全シリーズA区分である。

尤も、パワポケシリーズの場合は、
「メインである野球部分しか見ていないから(=あくまでメインは野球部分)」
「グラフィックを用いた直接的な描写がなく、テキスト表現のみだから」
「キャラクターデザインがかなりデフォルメされており、生々しさがないから」
等の理由でA区分に指定されているのかも知れない。

とはいえ、「これでA区分はやり過ぎ」といった意見も少なからずあり、良い意味でも悪い意味でも「CERO仕事しろ」「CEROが審査怠慢した作品の代表格」等と揶揄されている。

もし、CEROがちゃんと仕事していたら、パワポケシリーズは少なくともB区分、ないしはC区分あたりに跳ね上がっていた可能性も高い(コンテンツアイコンは「セクシャル」「暴力」「犯罪」が付加されていた事だろう)。

2021年にswitchで発売されるパワポケRではなんと、B区分になる事が明らかになった。
暫くの間ネット上では、「あの頃は審査がガバガバだったんだね。」「さすがに今のご時世、A区分では誤魔化しきれなくなった。」「パワポケシリーズの伝統(=A区分)が此処で覆された。」「むしろ今までよくAで通ったな。」「えっ、B区分なの!?CとかDじゃなくて?」等のコメントが寄せられた。
そして開発陣がインタビューにて「CEROの判定が昔より厳しくなり、A判定は無理だった」と明かした。ついでに「要望が多かったら『Z判定』のパワポケも作りたい」とも明かした。

+ アルトネリコシリーズ
アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女
「オリカ…俺、初めてだから… 痛くないように出来るかどうか、わからないけど…」
「いいよ。ライナーだったら… あたし、頑張れるから…」


「大丈夫! …全部…入れて… や…やぁ…あぁぁ…」
「…全部…入ったよ。」
「ありがとう… もう少し… このままでいさせて…」

これでB区分である。
一応、本来このシーンに卑猥な要素はなく、単にプレイヤーがイマジネーションを働かせすぎただけという言い訳も立つのだが、このシーンを抜きにしてもヒロインがバスタオルや裸ワイシャツ姿で主人公に迫ってくるなど、きわどいシーンや描写が多々ある。

CERO側も「あ、やっぱこれアウトだ」と途中で気づいたのか『アルトネリコ3 世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く』ではC区分にレーティングが上昇し、一部世界観・設定を共有する『アルノサージュ~生まれいずる星へ祈る詩~』ではD区分になった。

+ サンダーフォースⅥ
サンダーフォースⅥ
ラスボスがC区分~D区分でもおかしくないグロテスクでショッキングな見た目をしているが、A区分である。
なお、肝心のゲームの出来に関してはお察し下さい。

ちなみに設定資料では「CERO対策として~」という文章があるため、審査を代替のグラフィックですり抜けた後に製品版で差し替えたのではないかという疑惑も指摘されている。

+ カードファイターズDS
カードファイターズDS
不知火舞モリガン・アーンスランド等と言った露出度の高い女性キャラもカードとして登場している。
それらのカードが引き裂かれる、撃ち抜かれる等と言った演出があるにもかかわらず、A区分である。

+ ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE
ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE(PS2版)
ギル、ユリアン、エレナ、トゥエルヴと言った露出度が高いキャラクター達が登場しているにもかかわらず、A区分である。
なお、一番危ないのは一部のモーションで股間がモロに見えてしまうオロだったりする。

流石に後年になってPS3やX-box360で配信された時はB区分になった。

+ 龍が如くシリーズ
龍が如く8
D区分であるにもかかわらず、ガチャピンとムックがゲスト出演。



一方で「CERO仕事した」と言える例も勿論ある。
分かりやすい事例では、A区分と判断されたゲームが数年後にリメイクされた際に改めて内容が審査され、現代の基準と照らし合わせてB区分やC区分などに引き上げられたり、といったケースが挙げられる。

+ CEROが仕事した例
PCゲーム(元々は18禁アダルトゲーム、その為CEROではなくソフ輪が審査している)である本作がPSPに移植された際、C区分(15才以上対象)を予定して審査を依頼したが、最終的にD区分(17歳以上対象)に引き上げられている。
これは原作CGを一切修正しなかった結果、CEROから「下着のしわの書き込みがリアル過ぎる」という指摘を受けた為

余談だが、同じくPCゲームの『CROSS†CHANNEL』がPS2及びPSPに移植された際には、元々下着が見えていたCGが見えないように修正されており、そのシーンで主人公も遠回しなメタ発言をしていた。

  • beatmania ⅡDX 14 GOLD
アーケード版がPS2に移植される際、AC版新曲「Sense 2007」楽曲のムービーにて「バブル期全盛期を彷彿とするボディコン女性が躍り狂うムービー』があったため、本来ならB区分以上に該当する予定であった。
スタッフは該当部分を汎用ムービーに差し替え、CEROにそれが認められたことでA区分に漕ぎ着けることができた。

オリジナルはA区分であったが、過激な言葉遣いや暴力シーン、犯罪描写や濃い恋愛描写等が多々見られた為、リマスター版ではB区分に引き上げられた。
コンテンツアイコンには恋愛、暴力、犯罪、言葉・その他が付加されている。

ボスとして登場するマルクも2020年の12月18日に配信された「セフィロスのつかいかた」で「本当はもう少しグロテスクにする予定だったが、CEROの都合でマイルドにした」との事である。
それでもかなりグロいので、その配信まではCEROの怠慢を疑う声もあった。


◆そもそも何故、CEROが発足したのか?


◇ゲームの過激な表現とバッシング

1992年。
アメリカでは『モータルコンバット』の記念すべき一作目が稼働。
そのゲーム内でサブゼロが脊髄ぶっこ抜きというトドメ演出を披露してしまい、人権保護団体から苦情が殺到してしまった。
またメガCDのゲーム『Night Trap』では女性の生着替えシーンがあり、抗議を受けた小売店が自主回収と販売会社にセガ開発ソフトの取り扱い禁止の措置を行い、アダルトショップのみ取り扱うよう厳命を受けた。
この煽りを受け、アメリカでは日本よりもいち早くレーティング機構ESRBを設立し、ゲームの対象年齢を決める制度を取り入れた。

それから月日は流れ、和ゲー/洋ゲーを問わずゲームのグラフィック等が綺麗になって行くと、ゲームと現実の区別がつかない(=ゲームから影響を受けすぎる)ユーザーが現れる様になった。
特にアメリカでは深刻で、レーティング機構発足から年月が流れた2013年になってもルイジアナ州にて僅か8歳の少年が「射殺してポイントを稼ぐゲーム」の影響を受けて祖母を射殺する事件が発生する等、現代でも問題視されている。

日本も例外ではなく、80年代に少年犯罪の件数がピークを迎え、そして90年代に凶悪な少年犯罪がたびたび報道されるという時代背景の中で、同時期に急速に発展してきたゲームという文化はそれら少年犯罪の原因のひとつとしてしばしば語られた。
実際にゲームの影響があったかはさておき、世間の関心が高い事件の犯人にゲームやアニメなどのオタク趣味があったと判明すると、マスコミは殊更にそれを強調して報道したため、そもそもオタク趣味に対する印象は最悪と言ってよい時代であった。
そのため世間からのゲームに対する印象は良くなく、「ゲームが青少年に与える影響」を議論するような時には、一方的に悪いイメージで語られることが多かった。

そうして「ゲームは青少年に悪影響を及ぼす」という論調が強まるにつれ、日本のゲーム業界としても何かしらの対策を施し、業界としての姿勢を明確に示す必要が生じた。
そうした経緯の元、日本でゲーム開発を行っている各企業からの賛同を得て、CEROが発足されることとなる。


◇CEROはゲームを守る側面を持つ

実のところ、CEROの最大の目的は「日本のゲーム産業を守ること」にあるといえる。

もしもCEROによるレーティングが存在しない場合、先のアメリカの事例のような悲劇的な事件が発生してしまうと、「ゲーム=悪影響」の論調によって、真っ先にそのゲームや開発したメーカー、ひいてはゲーム業界全体が問題視されてしまう。
最悪の場合、行政の介入によってゲームの表現や販売方法等に何らかの法的な規制が入りかねない。

しかしCEROによるレーティングが存在することによって、仮に日本で暴力的なゲームに影響された子供が何かしらの事件を起こしたとしても、「ゲーム側はきちんと暴力的なゲームであることを明示し、対象年齢も明記していた」と主張することができ、「対象年齢が高く、暴力的な内容だと明示していたゲームを子供に買い与えた親や、あるいは子供に販売した店側に落ち度はなかったか?」という議論に持ち込むことができるのだ。

とはいえ、
「18歳以上しか購入できないZ指定のゲームにまで修正措置をするのはやり過ぎ」
「下着が見える見えない程度の性描写で目くじらを立て過ぎ」
「規制すればする程、演出が面白くない物になってしまう」
等、CEROの存在やレーティング基準に対して否定的な意見も少なくない。

最終的には保護者が子供にきちんとゲーム(非現実)と現実の区別をつける様に教育をする事が大事であると言える。


◇CEROの必要性

そもそもB区分以上のゲームに関しては、「対象年齢に満たない子供がプレイする場合、難易度が高く感じられたり内容が理解されない可能性がある」という面がある。
たとえ名作であっても、低年齢層のプレイヤーだとB区分以上のゲームからは楽しいゲーム体験が得られないことは十分に考えられる。

また、別の側面として、CERO設立前の家庭用ゲーム機ではゲームハードメーカーが似たような審査を行っており、各社で判断基準がバラバラな上に単純に負担も大きかったという事情がある。
例えばSFCN64では任天堂、サターンはセガ、PS1はSCEが直接チェックしていたのだが、そういった審査はそれらのメーカーの負担になってしまっており、さらにもし問題が起こった場合は審査した側も責任を問われてしまう状況にあった。

例を挙げると、セガサターンでは昔は乳首まで見えているエッチなゲームがリリースされていたのだが、それらのソフトはセガが直接審査して「全年齢指定」「18歳以上推奨」「18歳以上指定(X指定)」のレーティングが貼られていた。
ここで、もし「セガサターンの〇〇というソフトが卑猥すぎてけしからん!」とマスコミに叩かれたとすると、そのソフトを開発した会社はもちろん、審査してOKを出したセガも責任を問われて非難されてしまう。

ハードメーカーとしてはそういう責任面での重圧や、リリースされるソフトを審査する作業自体が大きな負担になっていたため、「そういうのは外部団体に委託しよう」という考えが生まれたのである。
ソフトをリリースするサードパーティーにとってもメリットはあり、もし同じソフトを任天堂とSONYのハードで出す場合、CEROがなければ任天堂とSCEがそれぞれ審査することになるため、「審査先も違うし基準も違う」ということになり、必要な手続きが増える上に両方の審査基準を満たすゲームづくりが求められてしまう。
このために「ゲームの表現を審査してくれる一括した団体」として求められたのがCEROなのである。

ちなみに前述した通り審査が始まったのは2003年。ハードで説明するとゲームキューブ初期のソフトが審査を受けずに発売されているといったところ。
ゲームキューブ屈指のホラーゲームである『エターナルダークネス』は2002年10月発売の為ギリギリですり抜けている。仮に審査を受けたらおそらくZ区分と思われる。


◆余談


◇Z区分のゲームをプレイする子供

2017年10月、フォーオナー(Z区分)の大会で15歳の少年が優勝するという出来事が起こった。
フォーオナーは18歳以上のみ対象のゲームである為、当然問題視され、大会主催者が謝罪する形となった。
そして再発防止策として「18歳未満のプレイヤーは出場禁止」等のルールを新たに制定する事となった。

Z区分のゲームでも保護者同伴ならば購入は可能であり、保護者が買って子に渡す等の抜け道がある為、やはり大会主催者のチェックが甘かったという意見が多い。


◇限定版の特典も審査対象(ただし抜け道も有り)

ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』(B区分)は、前作であるファイアーエムブレムif(C区分)の映像が収録されている限定版のみC区分に引き上げられている。
これにより、「if」のコンテンツアイコンは「セクシャル」のみという事実と収録映像を照らし合わせることで、ifがC区分となった原因の一つが明確になった。スマブラSPでも同じ箇所が引っかかった。

上記の例のように初回限定版等の特典や同梱品もCEROの審査対象となる一方で、「店舗別予約特典」のようなゲームとは別で配布されるアイテムに関してはCEROの手が及んでいないため、ゲーム本編で使われているものより攻めたイラストが描き下ろされることも多い。

例を挙げると、『アマガミ』や『キミキス』の一部の予約特典では「これ大丈夫なの?」と思えるほどに過激なイラストが使用されている。

やり過ぎた例もあり、『ラングリッサー トリビュート』ではとある店舗の予約特典ポスターは内容が明らかにR-18のシロモノとなってしまったため、店舗側の判断によって未成年者には特典を渡さないという措置が取られてしまった。


◇CEROの犠牲になったのだ

星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』が発売された際、シミラの顔にCERO:Aのアイコンが覆い被さったため、「シミラは犠牲になったのだ」とちょっとしたお祭り騒ぎになった事がある。

2017年よりマイクロソフト社が展開した『X-BOX GAME PASS』の関連サービスが約3年程の遅れを取ってしまったのは、マイクロソフトジャパン曰く「CEROが原因」との事。


◆海外の例


◇IARC(国際年齢評価連合)

こちらはCEROではない海外のレーティングシステムだが、参考として記載する。

International Age Rating Coalition(国際年齢評価連合、以降は略したIARCで表記)は2013年頃にゲームレーティング手続きの簡略化、グローバル化を狙って作られた組織で、IARCもレーティングを付与している。

CEROのような従来のレーティング機関は、ゲームメーカーが各種ゲーム資料を提出し、場合によっては追加の調査をした上で「このゲームのレーティングは全年齢である」などと決定するが、IARCの審査はメーカーがアンケート調査のような設問に答えてIARCに提出し、その内容によって「このゲームは7歳以上からだね」とIARCレーティングを付与する。

そしてIARCは北米のレーティング機関のESRBや、欧州のPEGI*16と連携しており、IARCで「7歳以上」と付与されると、自動的に北米のESRBや欧州のPEGIではそれに相応するレーティングが取れる

従来なら北米で売るならESRB、欧州ならPEGIにいちいち料金払って審査をする必要があるのだが、IARCの審査を受ければそれらが自動で取れるのだ。しかもIARCの審査料はほぼ無料
アンケートをメールで送るだけなのでかなり手続きも早く済む。
中小ゲームメーカーにとってはすごくありがたいレーティング機関である。

日本のCEROは2020年現在ではIARCとの連携をしていないので上記のようなことはできず、日本国内でゲームを流通させるにはCERO審査を受けるしかない。IARCだけを取ってもダメ。
CEROも検討や意見交換はしているため将来的にどうなるかは不明だが*17、しばらくは国内でのゲーム審査はCEROを通すことになるだろう。

日本のハードメーカーは日本国内でのゲームの審査にIARCのみでの販売は腰が重かったが、マイクロソフトは2020年初頭に、任天堂は同年10月以降は徐々にIARCでのレーティングを付けたゲームを販売しているようだ。

すごく便利そうなのになぜ二の足を踏んでいるのかというと、たとえば日本はエロに甘くグロに厳しいと(海外では逆とも)言われていて、文化なんて国や地域で受け取り方ががらりと変わってしまう。
それでちょちょいとアンケートに入力しただけの審査で複数の国にまたがって販売の許可を出すと、日本では15歳以上のレーティングで問題なく販売してたゲームが、欧米では「これが15!?18歳以上じゃなきゃダメだろ!」とか揉めることもありうる。
簡単に審査できるということは、ミスや抜けも簡単に起きうるのだ
この辺が解決するかどうかを時間をかけて見定めていると思われる。将来に期待だ。

前述のIARCを国内で認めているメーカーもまだ実験段階ということなのか、IARCのレーティングは事後に変わる可能性があることを注意書きに入れたり、IARCでも対象年齢が高くなるソフトは許諾していない模様。
ちなみにIARCはデジタル配信専用のゲームしか対応していないので、パッケージ版も併売するつもりなら使えない。


◇海外と日本の基準の違い

日本と海外(欧米)ではゲームの審査基準に違いがあり、ゲームの海外展開をする上でお互いの障害になっている。
一般に、日本は「セクシャル表現に緩く、グロテスク表現に厳しい」とされ、海外はその逆(エロはNGで、グロはOK)と言われている。

この違いから、海外の人気作品でも「グロすぎる」との理由で日本では販売すらされなかったり、逆に日本の基準ではセーフな作品でも海外の基準では「エロすぎるのでアウト」、という例は非常に多い。

なお実際のところ海外では「(海外基準で)ロリのセクシャル表現に厳しい」というのが実情であり、
海外基準の「大人」のキャラの場合、SwitchやPSのゲームでもセックスシーンや乳首の露出と言った日本ではNGの表現が普通に登場する事も多い。

エロ・グロ以外で日本と海外の違いを挙げると、海外ではアルコール関係が特に厳しかったりする。
  • ワリオランド2 盗まれた財宝』ではワリオが敵にビールを浴びせられると酔っぱらってフラつくというリアクションがあるのだが、海外版では鉄球をぶつけられてフラつくというリアクションに変更されている。
  • ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』では主要人物に「無職で飲んだくれのダメ親父が居る」という設定があるのだが、海外版ではこの設定が大きく変更されている。

また、近年ではポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)の台頭から、差別表現や人種問題などの表現に気を遣う必要が出てくるようになった。
完全なオリジナル作品であればともかく、続編やリメイクなどでポリコレに配慮したキャラクターや設定が強引に追加されると物議を醸すことになる。

日本のゲームソフトが海外の審査機関に認められない場合は、実質的に発売禁止措置となる。*18
発売禁止措置が取られた例の作品を挙げると下記の通り。
  • クリミナルガールズ2
  • オメガラビリンスZ
  • ぎゃる☆がん2
  • VALKYRIE DRIVE -BHIKKHUNI-
この中でオメガラビリンスZについては豪州、イギリス、ドイツで発売禁止、クリミナルガールズ2ではドイツのみで発売禁止、VALKYRIE DRIVE -BHIKKHUNI-はドイツと欧州で発売禁止となっている。
海外といっても審査機関は複数存在し、審査基準も一律ではないのがこの規制の差によって読み取れる。*19
ちなみにオメガラビリンスZは北米でも発売されていないが、これは北米の機関ESRBによる審査拒否ではなくソニーの自主規制である。ESEBの審査は17歳以上対象で通過している。

なおESEBの審査の解説文を読むと「女性キャラクターが裸で入浴している様子も描かれていますが、胸と股間部分は蒸気で覆い隠されています」とゲーム内容が細かに説明されている。
ストーリー重視のゲームの場合、こういった解説・補足がネタバレになりうるので注意が必要である。



追記・修正はCERO:Aを取得してからお願いします。

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最終更新:2024年04月23日 15:46
添付ファイル

*1 エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会、Entertainment Software Rating Board

*2 特に、ゲームに詳しくない親が子供にゲームを買い与える際の判断基準になることを想定している。

*3 一応、作中の時代は大正14年なので大正11年に制定された飲酒禁止法に引っかかる。ちなみに『はいからさんが通る』は大正7年なのでセーフなのだが、それでもアニメ化された際は飲酒に関する当時の時代考証についてテロップで説明していた。

*4 マリオカートでは障害物として現実味のある車がしばしば登場するが、プレイアブルキャラクターだけが一方的に弾き飛ばされる。スターで無敵になって接触したらすり抜ける、

*5 そもそも機能しているかどうか怪しい

*6 一応、たまの着弾エフェクトが花火っぽくなる配慮はされている

*7 実際にはバイクを担いで屋上に持っていくしか止める方法がない場所に駐車場がある。ゲームでもほかに注射する人がいなかった事が語られる、

*8 15~20分程度の映像で、主にセクシャルなシーンや暴力シーンなど審査が必要と思われる場面を収録している。

*9 この辺の評価基準は不定期でアップデートされているらしいが、一般には公開されていない。

*10 一般PC雑誌の様な、大人が読む事が前提となっている物に関しては問題視されない。

*11 エグゼとゼロ以外の隠しキャラクター達の出現方法が載っていなかった事から窺える

*12 乳首などの局部は湯気や泡、タオルで隠れているが、複数の女の子キャラの裸が堂々と描かれている。

*13 この件については「お色気キャラとして箔がついた」「貫禄を見せた」と、彼女のファンから好意的に解釈される向きもある。

*14 なお、日本以外ではインドネシアとウクライナがおま国に指定されている

*15 ただしPS3は決済システム的にクレジットカードが使えなくなったために再び入手不能になった。

*16 欧州のうちドイツはUSKという独自のレーティングを持っているがここでは省略。

*17 スマホゲームやインディーゲームの増加から審査対象も幅広くなっているが、CEROが日々審査できるゲームの数にも限りがあるため、そういったゲームはIARCのような制度が必要という見方がCERO内部にもあるようだ。

*18 ニュースでは審査拒否というワードが使われるが、審査自体を拒否しているのではなく、審査した上で年齢区分を与えないという形で拒否している

*19 クリミナルガールズ2に関してはエロ要素ではなく、主人公が着ているナチス風の衣装と軍帽についているライヒスアドラー(鷲のマーク)がひっかかった可能性がある