五大貴族(パシロフスク) - アルカナアリアwiki

　パシロフスクの社会において本来「貴族」は存在しない。
彼等が元々住んでいた場所では土地の権利者こそがその役割であり、パシロフスクの氷は全てが「王の所有物」だからである。
ただし私有財産として建物があるため「臣民の持ち物たる建物」を王が壊すならそれ相応の何かがいる。

　その上で「パシロフスクの五大貴族」という存在はただ「宮廷顧問官への任命」によってのみ権威づけられている。
財産や血統ではなく地位に紐付いた存在、それがパシロフスクの五大貴族である。

クヌース家
ホッキョクウサギの獣人。一族は皆足がスラッとしていて長い。
宮廷顧問官としては書記と治安行政を執り行うこもが多い。その為クヌース家には権限が集中しやすく、その分王による解任もされやすい。
だがクヌース家の者が王の筆頭顧問であることも多く、その分の忠誠を向けている。

タンデフェルト家
シマエナガの有翼人家系。丸っこくて小さい者が多い。
外交を担当することが多い。
その為、ペンドルトン家と並んでティタノガルズや神聖イルニクス帝国とのツテを有する。

ペンドルトン家
アイズベルクの一族、男児全員ニルスの狂った家訓で知られる。
宮廷顧問官としては財務と鋳貨担当を任されやすい。
その為他一族から恨まれやすいが、財務担当とはつまるところ他の首根っこを掴んでいるということでもある。

また、ペンドルトン家は分家が神聖イルニクス帝国のペンドルトン男爵家であるためその縁から対イルニクス帝国担当外交も任されたりする。

ヴァルデンストレーム家
トナカイの獣人。男性は立派な角を持つ。
宮廷顧問官としては国防を担当することが多い。

ヴァルデンストレーム家は武勇に長けたものが多く、角を活かした戦い方をする者もいる。
その為早世する可能性も高く、ヴァルデンストレーム家の顧問官は若い場合が多い。

イルゴルソン家
巨人族の家系。大城壁を作るためにティタノガルズから派遣されてきた大工の一人がパシロフスクを気に入り家族を呼び寄せ定住したのがはじまり。
宮廷顧問官としては正式には建築を担当するが、一つの都市で完結した国では早々にヒマが多くなりかつ建てた建物が正常に運営されているかまで気になりだした当主が現れたことで現在は実質的に治安以外の公共サービス全般担当といった趣。
また初代の縁から対ティタノガルズ外交も行う。