傭兵隊長ワルド - アルカナアリアwiki

傭兵団経営者、帝国大元帥(虚名)、ズートラント公爵(虚名)
神聖イルニクス帝国には数多ある天空人の互助組織を率いていた指導者の1人
大剣を構えた突撃兵を飛行により敵中に突っ込ませる命知らずの強襲戦術とそれを可能にする部下との固い絆を武器に勢力を拡大、天空人以外も配下に加えて大傭兵団をなし、帝国内外で魔物掃討の仕事をこなしていた
花達の革命に際し国内で孤立したヴィルヘルム四世の窮状を好機と見て売り込みをかけ、大喜びの皇帝から帝国大元帥の称号と革命鎮圧の暁には蜂起した一帯を治めさせるという約束を得た
初期は革命側の蜂起軍や傭兵軍を次々に撃破して各個撃破の構えを見せ、革命側が支配する沿岸部を避けて内陸の農村を占領していった。戦後統治に備えて現地調達を厳重に慎み皇帝からの補給を最重要視するなど、一定の政略眼を持った人物ではあったようだ
最期はドローア城の決戦での戦死。なお、革命側から見れば一発逆転の大手柄のはずだが彼を倒した何者かの名は知られていない
彼の死後、統率者を失った傭兵団は暴走し略奪集団と化す。統率というアドバンテージが逆転したことで間も無く花達の革命は革命派の勝利に終わったものの戦火に巻き込まれた内陸農村部の疲弊は著しく、多くの村人が故郷を放棄して沿岸の都市部へ移住、港湾労働者として共和国同盟の黎明期を支えることとなった
農村の衰退は未だ修復されていない革命の傷跡で、共和国同盟における野山での知的種族の支配力の低下は魔物の増加やテネブル=イルニアス軍団国の伸長という潜在的軍事リスクとなっており、それを潜在段階に抑えるための神聖イルニクス帝国イルニアス方面軍駐屯の許容や南方傭兵の大量起用が今度は政治リスクの増大を引き起こしている。冒険者はその性質上、そこに人口≒需要が無ければ活動が鈍くなるし長期作戦には向かないのであまり頼れないのだ

備考

「ワルド当人が傭兵家業を始めた原点は出稼ぎ」「ワルドの最終目標は「ズートランド公国」に故郷の面々を呼び寄せること」
「ワルドが戦死したことで傭兵団と故郷の経済は崩壊」
「結果として故郷では若い女の身売りが起きるように……」「リリアーナ頭取のメイド三姉妹の出自は実はワルドの故郷だったんだよ！」

ちなみに「ズートラント」はドイツ語で「南の国」程度の意味をイメージした造語っす、文法に沿ってるかはｼﾗﾈ
花達の革命が鎮圧された暁には現地一帯をズートラント公爵領としてワルドに与えるぞ！という意味で、首輪が付いた傭兵の傘下に諸侯を納めて皇帝権力を強めようというヴィルヘルム四世の狙いがあった
諸侯の反感とかを一切考えず自分のやりたいことだけで動くというヴィリー四世のガバポイントだよ

「郷土愛ある」「故郷に置いてきた家族がいた(まあ60年以上前なので子孫が生きてる可能性はある)」「当人的には「革命派を倒した後主要人物だけ処断して他無罪放免か微罪でいいだろ」的な考えだった(戦後処理を「俺の領土だから」でやる算段)」「ってかまあワルドからすれば金持ってるやつを許さない理由がなかったし、革命派に知識人や商人が混じってるのだから都市包囲して開城狙いも考えてた」みたいな？
「でも育ちが育ちなので仮に計画成功しても短い天下だったろうな」と記録に残されてると美味しい

ベラクトルと契約していた