ルートヴィヒ狼帝
神聖イルニクス帝国初期の皇帝。極めて優れた武勇と軍略の持ち主であり、ダコメノス戦争にて頂点に達する彼の征服活動により帝国は西マジョリアの超大国としての地位を確立した。また、西マジョリアの大部分が遺失の時代を脱した。
一方で「魔物五分、知的種族五分」の血を流したと称される戦乱の治世はアルカナ教団からは強く批判されており、内政をほぼ放置した点などはいかなる観点からも擁護できるものではない。確かにルートヴィヒは頭脳より肉体に物を言わせる皇帝であったが、それは相対的な話であって、記録に残る鮮やかな軍略を見るに、むしろ並外れた知性の持ち主であったと思われる。単純にやる気が無かったのであろう。
余談だが、神聖イルニクス帝国の慣用句に「狼帝の狩りを真似る」というものがある。ルートヴィヒが狩猟の際、愛用の大剣の一投で二頭のドラゴンを仕留めることを楽しみとしていたことに由来し、達人だからこそできる偉業を凡人が真似ようとすることを意味する。さらに余談だが、その大剣は皇室の至宝として保存され現在ニコラス三世が戦場で振るっている。
また、彼は狼のコボルトと人族とのハーフ種族であり、彼の退位と出奔の後に帝位は従兄弟の家系(ルートヴィヒの父の弟)に渡った。
また、彼は狼のコボルトと人族とのハーフ種族であり、彼の退位と出奔の後に帝位は従兄弟の家系(ルートヴィヒの父の弟)に渡った。
人族と獣人の子であるルートヴィヒの顔面部は、人族の顔が狼の骨格に沿って引き伸ばされたような珍しいものであった
彼はこれを非常に苦にしており、顔面部をすっぽりと覆い隠す形状の兜を作らせこれを平時でも被っていたほか肖像画も兜着用の上で描かせた
顔面部の装甲が円錐状に突き出したハウンスカル式の兜がアルカナアリアで用いられるようになったのは彼の武勇にあやかってのことである
彼はこれを非常に苦にしており、顔面部をすっぽりと覆い隠す形状の兜を作らせこれを平時でも被っていたほか肖像画も兜着用の上で描かせた
顔面部の装甲が円錐状に突き出したハウンスカル式の兜がアルカナアリアで用いられるようになったのは彼の武勇にあやかってのことである