鳳岳 - アルカナアリアwiki

【種族】人族
【性別】男

伏龍六臣が一人にして、伏龍帝の武官時代からの部下。
背の高い美男子であり、性格も温厚、かといって決断は早く知恵も回ったという。

来歴としてはどうやら彼の家は古くからの劉帝国臣下であり、古くは泰龍帝の決起から支え続けた一族だという。
伏龍帝もとい黄杓山より一年早く武官となるが、二年後(黄が為った一年後)にはその部下に収まっていたという。
その為か黄からの信任が篤く、司馬嶺と並んで留守を任されることもあった。

司馬嶺が決起を促す際はしれっと劉帝国再興の為に司馬嶺に同調。これには司馬嶺も「鳳、君も唆す側なのだな」と発言。
これに対し鳳は「我が君子は黄様だけである」と発言。司馬嶺も失笑したという。

決起後の統一戦争では主君らの留守を任されたり、或いは後詰めを任されたりと武官の筆頭格として扱われる。
特に有名なのが、伏龍帝本軍が包囲されかかったところを、敵軍への側面攻撃を行うことで崩したという「塒坂(とぐろさか)の戦い」である。

その後も活躍を続けるが、龐帝国(ほうていこく、龐氏が龍帝を名乗ったためこう呼ばれる)首都、龐城攻城戦において毒を塗られた矢を受ける。
この毒は非常に厄介な代物で、ジワジワと身体を蝕んでいく代物であり、もしマトモに受けてしまえば二年は持たないというものだった。
ただし鳳の場合は解毒が何かしらの事情によって遅れた結果こうなったのであり、劉帝国による安寧の下で物流も整った今では解毒薬は比較的安価に入手できる。

その為伏龍帝即位を見届け、統一国家劉帝国の軍政の基本指針を策定してから没した。
遺言は「死んだ臣下は悪い臣下である。我は悪い臣下であり、善き臣下たる司馬殿には及ばない」とし、六臣筆頭は司馬嶺であるという認識を内外に知らしめた。享年34歳。
妻も先年に病で亡くなり、5歳となる長男だけが生き残っていた。

その長男鳳宗は司馬嶺に引き取られ、大切に育てられた後。秦王国の渡河作戦を阻止する為に指揮官として戦い、任務と祖国の安寧と引き換えに命を落とした。
鳳宗は見た目も父に似ていたそうだが、唯一父に似ていなかったのはどうも「養父のように華奢な女を好む」という点だったという。養父によって性癖が砕かれていたらしい。