ユメペディア
64系電車
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
64系電車
(64けいでんしゃ)は、ちばドリームエクスプレス(cdx)の交直流一般形電車である。
本項では64系電車の仕様違いとして製造される 65系電車 (65けいでんしゃ)についても記述する。このほか、本系列をベースにライナー仕様に設計変更した 66系電車 (66けいでんしゃ)については、こちらの記事を参照。
本項では64系電車の仕様違いとして製造される 65系電車 (65けいでんしゃ)についても記述する。このほか、本系列をベースにライナー仕様に設計変更した 66系電車 (66けいでんしゃ)については、こちらの記事を参照。
概要
cdxの次世代型電車
AC-TRAIN
・
AC2
をさらに進化させた
AC3
シリーズの一員で、61系5000番台・62系5000番台の交直流電車版である。
cdxではこれまで61系と62系を主に茨城県を通過する路線に投入し、効率的な運用とサービスアップに貢献してきた。2008年以降は AC-TRAIN (5000番台)へモデルチェンジすることで、更に安全面と環境面にも貢献してきた。
2020年代に入り、3系電車を改造した63系電車や東日本旅客鉄道(JR東日本)から購入して改造した41系電車が更新時期に入ったが、61系や62系の最終製造から10年以上が経過し、その間に鉄道車両に求める機能が技術面・社会面で変化してきていることから、設計を一から見直す必要が出て来た。そこで、2021年にデビューした24系・25系電車をベースに交流電化区間も走行可能な交直流電車バージョンが本系列である。
cdxではこれまで61系と62系を主に茨城県を通過する路線に投入し、効率的な運用とサービスアップに貢献してきた。2008年以降は AC-TRAIN (5000番台)へモデルチェンジすることで、更に安全面と環境面にも貢献してきた。
2020年代に入り、3系電車を改造した63系電車や東日本旅客鉄道(JR東日本)から購入して改造した41系電車が更新時期に入ったが、61系や62系の最終製造から10年以上が経過し、その間に鉄道車両に求める機能が技術面・社会面で変化してきていることから、設計を一から見直す必要が出て来た。そこで、2021年にデビューした24系・25系電車をベースに交流電化区間も走行可能な交直流電車バージョンが本系列である。
デザインコンセプト
基本構成
「通勤仕様車」「近郊仕様車」をそれぞれ用意。通勤仕様車(4ドア)を 64系 、近郊仕様車(3ドア)を 65系 としている。65系には機能を限定したローカル仕様車も存在するが、運行上の互換性は保たれている。また、姉妹車の66系電車は互いにコンバートが可能な車体構造となっている。
外装
「とにかくしかくい」をコンセプトに、全体的に四角いパーツで構成。シンプルかつ存在感のあるデザインにまとめている。なお、貫通幌をはじめ一部に他形式と共通の部品を使用しているため、全ての部品が角張っているわけではない。
車体そのものは、日立製作所製造分は従来のAC-TRAINと同じ「A-Train」を、カワサキ(川崎重工)製造分は「efACE」をそれぞれ採用。車体は長さ20m級・幅約2.9mのワイドボディである。客用ドアの数は、64系が片側4箇所、65系は片側3箇所である。
cdxではこれまでステンレスまたはアルミ無地、もしくは白色または銀色塗装をベースに車体の配色を考えていたが、今後は主に都市部の駅を中心にホームドアを設置して車体全体が見えにくくなることから、本系列では白や銀色以外のカラーで車体全体を塗装する方針とした。例えば、ゆめみや線向けの車は、ダークブラウンをベースにしている。
内装
「落ち着いたシンプルな空間」「それでいてcdxらしい」をコンセプトに、ライトグレーを基調に構成。車内の照明は季節や時間帯に応じて変化するギミックを備え、多くの利用客が落ち着くことが出来る空間を目指している。66系はライナー用であるため、より居住性を高めた設計としている。
座席は64系・65系ともにロングシートが基本だが、65系電車は転換クロスシートも用意している。
電装系
消費電力を62系と比較して10%以上、41系(旧JR東日本415系電車)と比較して35%以上抑えることを目標に設計している。
走行系
乗り心地の向上と車体軽量化を図るため、台車はcdxの交直流電車では初めて「ef-Wing」を採用している。車体軽量化によって前述の消費電力削減も図っている。
「通勤仕様車」「近郊仕様車」をそれぞれ用意。通勤仕様車(4ドア)を 64系 、近郊仕様車(3ドア)を 65系 としている。65系には機能を限定したローカル仕様車も存在するが、運行上の互換性は保たれている。また、姉妹車の66系電車は互いにコンバートが可能な車体構造となっている。
外装
「とにかくしかくい」をコンセプトに、全体的に四角いパーツで構成。シンプルかつ存在感のあるデザインにまとめている。なお、貫通幌をはじめ一部に他形式と共通の部品を使用しているため、全ての部品が角張っているわけではない。
車体そのものは、日立製作所製造分は従来のAC-TRAINと同じ「A-Train」を、カワサキ(川崎重工)製造分は「efACE」をそれぞれ採用。車体は長さ20m級・幅約2.9mのワイドボディである。客用ドアの数は、64系が片側4箇所、65系は片側3箇所である。
cdxではこれまでステンレスまたはアルミ無地、もしくは白色または銀色塗装をベースに車体の配色を考えていたが、今後は主に都市部の駅を中心にホームドアを設置して車体全体が見えにくくなることから、本系列では白や銀色以外のカラーで車体全体を塗装する方針とした。例えば、ゆめみや線向けの車は、ダークブラウンをベースにしている。
内装
「落ち着いたシンプルな空間」「それでいてcdxらしい」をコンセプトに、ライトグレーを基調に構成。車内の照明は季節や時間帯に応じて変化するギミックを備え、多くの利用客が落ち着くことが出来る空間を目指している。66系はライナー用であるため、より居住性を高めた設計としている。
座席は64系・65系ともにロングシートが基本だが、65系電車は転換クロスシートも用意している。
電装系
消費電力を62系と比較して10%以上、41系(旧JR東日本415系電車)と比較して35%以上抑えることを目標に設計している。
走行系
乗り心地の向上と車体軽量化を図るため、台車はcdxの交直流電車では初めて「ef-Wing」を採用している。車体軽量化によって前述の消費電力削減も図っている。
基本構成
24系電車では「0.5M方式」を採り入れていたが、本系列は交直流電車ならではの機器を多く搭載するため、0.5M方式を踏襲しつつも24・25系電車とは構成が異なる。
編成例
仕様
車体
車体は日立製作所製造分が「日立A-Train」を、カワサキ製造分が「efACE」をそれぞれ採用。両者は構造の違いで細かな形状が若干異なるが、極力差異が出ない様にデザインされている。
材質はアルミ合金の中空押出型材を使用したダブルスキン構造で、摩擦攪拌接合による滑らかな外観が特徴である。車体長(連結面間距離)20,000 mm、車体幅2,930 mmのワイドボディである。
「とにかくしかくい」のコンセプト通り、車体の各部品は基本的にどれも角ばっているのが特徴(製造工程の都合で若干の丸み付けは行われている)。ただし、車両限界の関係で車体断面は完全な四角形ではなく、裾は絞り込まれ、屋根は若干丸い。
材質はアルミ合金の中空押出型材を使用したダブルスキン構造で、摩擦攪拌接合による滑らかな外観が特徴である。車体長(連結面間距離)20,000 mm、車体幅2,930 mmのワイドボディである。
「とにかくしかくい」のコンセプト通り、車体の各部品は基本的にどれも角ばっているのが特徴(製造工程の都合で若干の丸み付けは行われている)。ただし、車両限界の関係で車体断面は完全な四角形ではなく、裾は絞り込まれ、屋根は若干丸い。
客用扉
客用扉は全て両開き扉で、64系は片側4カ所、65系と66系の普通車は片側3箇所、66系のY CLASSは片側2箇所設置している。ドアエンジンはいずれも電動(リニアモータ)式で、押しボタン式の半自動モードに対応している。
- ドアの両側にLED式の足元灯を設置。ローカル駅の薄暗いホームでの転落防止を図っている。
側面表示器
側面表示器は、客用扉のすぐ隣にAGC社製の有機ELディスプレイ(屋外用デジタルサイネージ)を設置。号車番号・列車種別・行先・経由地・次の停車駅などを表示する。ローカル用の3000番台はディスプレイのサイズがひとまわり小さい他、中央の扉横には設置していない。
その他
- 転落防止幌を各車両の端部に設置。ゴム製である。
前頭部
貫通扉
貫通扉は併結時に通り抜け可能な構造である。貫通幌は下り方先頭車にあり、使わない時は車体にすっぽり収まるようになっている。また、自動幌連結システムに対応している。
前面表示器
前面表示器は、車両用の有機ELディスプレイを使用。横長のものを上部に2枚(3000番台は1枚)配置している。ディスプレイには列車番号・ワンマン表示・路線名・列車種別・行先・経由地・駅番号などを表示する。
灯具
灯具は前面窓の下に配置。24系などの直流電車と区別するため、ライトのデザインが異なる。
ヘッドライトは超高輝度白色LEDを使用し、四角いブロックが9つ配置されたような形となっている。下段の3個は赤色のLEDも仕込んでおり、これが点灯することでテールライトとなる。
ヘッドライトは減光も可能で、その際は一部のLEDを消灯する。
ヘッドライトは超高輝度白色LEDを使用し、四角いブロックが9つ配置されたような形となっている。下段の3個は赤色のLEDも仕込んでおり、これが点灯することでテールライトとなる。
ヘッドライトは減光も可能で、その際は一部のLEDを消灯する。
走行機器
床下機器はAC-Trainではお馴染みの「コンテナ方式」を採用。24系よりも高い速度(130km/h)で運転するため、高速運転に対応したセッティングがなされている。
制御装置・補機類
制御方式はVVVFインバータ制御で、日立製のCDX-SC64型を各車に搭載。永久磁石同期モータ(PMSM)に対応するため、1台の装置で1個のモータを制御する1C1M方式を4群搭載した個別制御となっており、落ち葉などによる空転に強い構造となっている。
サービス電源装置はCVCFインバータ(SIV)方式を採用しており、VVVFインバータ制御器と一体化している。万が一故障した際はVVVFインバータのうちどれか1群をCVCFインバータに切り替えられる様になっている。空気圧縮機(CP)はスクロール式で、パンタグラフ搭載車に搭載。
サービス電源装置はCVCFインバータ(SIV)方式を採用しており、VVVFインバータ制御器と一体化している。万が一故障した際はVVVFインバータのうちどれか1群をCVCFインバータに切り替えられる様になっている。空気圧縮機(CP)はスクロール式で、パンタグラフ搭載車に搭載。
台車・モータ
台車は24系用のカワサキef-Wingを交直流電車用に改良したもので、モータのある電動台車がCDX-DT64型、モータの無い付随台車がCDX-TR64型となっている。駆動方式はカルダン駆動である。
モータはcdxでは初めて本格採用した永久磁石同期モータ(PMSM)で、形式はCDX-MT64型。1時間定格出力は150kWである。
モータはcdxでは初めて本格採用した永久磁石同期モータ(PMSM)で、形式はCDX-MT64型。1時間定格出力は150kWである。
ブレーキ
ブレーキは、電動台車が踏面ユニットブレーキとなっており、付随台車が2枚のディスクブレーキとなっている。後述するSynaptra-Sによる台車単位でのきめ細かい制動が可能となっている。
集電装置
集電装置はシングルアーム式のパンタグラフを備えており、形式はCDX-PS64形。パンタグラフの搭載位置は24系とは異なる。また、一部の車にはパンタグラフを2基搭載しており、故障時の予備として使用する。
乗務員室・運転台
運転台は独立した箱状のモジュールとなっており、運転台側と助士席側に設置。「箱」と「箱」の間には仕切り扉が設けられ、客室と仕切ることが出来る。なお、25系のローカル型ワンマン仕様車は仕切り扉の代わりに収納式の運賃箱(後述)と可倒式の仕切り窓が代わりに設けられる。
- 運転台はグラスコックピットとなっており、従来計器が配置されていた箇所には液晶ディスプレイが2枚並んでいる(後述の「伝送装置」を参照)。マスコンはワンハンドルである。グラスコックピット化が進んだ結果、運転台まわりは61系や62系の後期型よりもすっきりとしている。
- 運転台モジュールの壁面と運転台にはM5のユーティリティナットが一定間隔で設けられており、将来、機器を増設する際のマウントとして利用出来る。
客室
概要でも記述した通り、「落ち着いたシンプルな空間」「それでいてcdxらしい」をコンセプトとし、ライトグレーを基調にデザインしている。
最大の特徴はロングシート座席にあり、一人当たりの座席幅を490 mmに拡大。これにより、大柄な人でもゆったりと座れる様になった。一方で、座席定員が61系または62系よりも減少している。
最大の特徴はロングシート座席にあり、一人当たりの座席幅を490 mmに拡大。これにより、大柄な人でもゆったりと座れる様になった。一方で、座席定員が61系または62系よりも減少している。
座席
シート配置は、64・65系が原則としてロングシートである。65系は転換クロスシート仕様も用意している。
- ロングシート :24系用と同じく、一人当たりの幅が490 mmのハイバックシートで、大柄な人でもゆったりと座ることが出来る。座席自体はアルミフレームをベースに座面と背面にクッションを配置したもので、ユニークな形状をしている。
- 転換クロスシート :62系用を改良したもので、クッションの厚みを見直して座り心地を改善している。座席自体はアルミフレームとプライウッド(合板)で出来たベースに座面・背面・ヘッドレストにクッションを配置したものである。
トイレ
トイレは系列によって配置が異なるが、いずれも車椅子に対応した大型トイレとなっている。
共通事項 :トイレは水洗洋式で、寒冷地での使用を考慮して便座にはヒータが設けられているが、洗浄機能は無い。普通車用は電動車椅子に対応した大型のもので、ドアの開閉とロックは押しボタンによる電動式である(故障時に備えて手動でも開閉可能)。特別車(Y CLASS)用はスペースの関係で車椅子には非対応で、扉の開閉とロックも手動となる。
64系・65系 :先頭車の運転席から数えて(中間車は前位側から数えて)1番目と2番目の扉の間に設置。奇数向き先頭車(クモハ645形・クモハ655形)は標準装備で、トイレの無い仕様も選べる。偶数向き先頭車(クモハ646形・クモハ656形)は7両編成以上の場合は標準装備、6両編成以下の場合はオプション装備、4両編成以下の場合は非装備となる。中間車は8両編成以上の付随車(サハ641形・サハ651形)にオプション装備だが、2022年時点で計画している編成には全て装備予定である。
共通事項 :トイレは水洗洋式で、寒冷地での使用を考慮して便座にはヒータが設けられているが、洗浄機能は無い。普通車用は電動車椅子に対応した大型のもので、ドアの開閉とロックは押しボタンによる電動式である(故障時に備えて手動でも開閉可能)。特別車(Y CLASS)用はスペースの関係で車椅子には非対応で、扉の開閉とロックも手動となる。
64系・65系 :先頭車の運転席から数えて(中間車は前位側から数えて)1番目と2番目の扉の間に設置。奇数向き先頭車(クモハ645形・クモハ655形)は標準装備で、トイレの無い仕様も選べる。偶数向き先頭車(クモハ646形・クモハ656形)は7両編成以上の場合は標準装備、6両編成以下の場合はオプション装備、4両編成以下の場合は非装備となる。中間車は8両編成以上の付随車(サハ641形・サハ651形)にオプション装備だが、2022年時点で計画している編成には全て装備予定である。
その他の設備
車椅子スペース
:いずれの系列も編成に最低1箇所は設けている。編成によってい設置する箇所が異なっている。
- 64系・65系 :2両編成の場合はトイレ付き車両のトイレの向かい側に1箇所設置、3・4両編成の場合は両先頭車に1箇所づつ設置、5両編成以上の場合は各車両に1箇所づつ設置。
側窓
:UVカットガラス(グリーン)を使用した大型のもので、一部の窓は下方向に開閉可能。カーテンはY CLASSのみ設置している。
荷物棚 :各座席の上に設置。アルミ製の板状で、下からも荷物が見えるようにスリットが設けられている。
つり革 :AC-TRAIN(第一世代)から採用しているものを使用。座席のレイアウトにかかわらず、扉付近を含めて車両全体にわたって設置している。ロングシート車の扉付近は九州旅客鉄道(JR九州)821系の様な環状配置となっている。
ごみ箱 :各車両に1箇所設置。
荷物棚 :各座席の上に設置。アルミ製の板状で、下からも荷物が見えるようにスリットが設けられている。
つり革 :AC-TRAIN(第一世代)から採用しているものを使用。座席のレイアウトにかかわらず、扉付近を含めて車両全体にわたって設置している。ロングシート車の扉付近は九州旅客鉄道(JR九州)821系の様な環状配置となっている。
ごみ箱 :各車両に1箇所設置。
車内案内ディスプレイ
旅客サービス用に案内ディスプレイを設置している。ロングシート車は各扉の上部に、クロスシート車はドア付近と車体中央部の天井から吊り下げる形で設置。
案内ディスプレイは2台の有機ELディスプレイで構成されており、向かって左側が「旅客案内ディスプレイ」、右側が映像コンテンツの提供を行う「ゆめビジョン」となっている。
なお、ローカル線向けに「ゆめビジョン」を設置しない仕様も存在する(準備工事となっており、後から設置可能)。
案内ディスプレイは2台の有機ELディスプレイで構成されており、向かって左側が「旅客案内ディスプレイ」、右側が映像コンテンツの提供を行う「ゆめビジョン」となっている。
なお、ローカル線向けに「ゆめビジョン」を設置しない仕様も存在する(準備工事となっており、後から設置可能)。
旅客案内ディスプレイ(左側)
- 画面は上下に分割される。上部分では路線・列車種別・行先・号車番号・現在時刻を案内する。
下部分では路線図(経路図)・出口の案内・到着ホームの案内・乗り換え案内・運行情報(cdxと接続する他社線も対応)を随時切り替えながら案内する。 - 言語は日本語(漢字・ひらがな)・英語・中国語(繁体)・韓国語の4言語に対応し、外国語表示中でもひらがなを添えることで常に日本語が読める工夫がされている。なお、一部の案内は日本語と英語の2言語のみとなっている。
ゆめビジョン(右側)
- 前述の通り、旅客向けに映像コンテンツを提供する。提供されるコンテンツはニュース・天気予報・CMなど様々で、静止画だけでなく動画による配信も対応。なお、音声は流れない。
- 旅客案内用のディスプレイが故障した際は、自動または手動にて「ゆめビジョン」用のディスプレイが旅客案内用に切り替わることがある。
データ転送について
データの転送は車両に搭載された4GアンテナとWi-Fiアンテナを介して行われる。基本的に車両基地やWi-Fi設置駅で通信を行い、4G回線はWi-Fiが使えない場合や走行中に使用する。更新頻度は、運行情報がリアルタイムに更新されるほかは1日に4 – 6回ほどである。
将来は5G回線にも対応する予定である。
将来は5G回線にも対応する予定である。
ワンマン運転
いずれの系列も標準で都市型ワンマン運転に対応している。65系の2両編成は更に、ローカル型(車内収受式)のワンマン仕様車も選べる。
ワンマン仕様車には下記の設備を備える;
ワンマン仕様車には下記の設備を備える;
- 車外カメラ:各車両の側面に設置。従来、ホームに設置されていたミラーに代わり、運転席のマルチディスプレイ(または駅備え付けのディスプレイ)に表示された映像で安全確認を行う。
- 車外スピーカ:各車両の側面に設置。ホームに居る利用客に対して肉声もしくは自動音声で音声を流したり、発車メロディを流したりすることが出来る。
- 65系のローカル型ワンマン仕様車は、さらに下記の設備を備える;
- 運賃箱:運転席背後に収納されるタイプで、装置を引き出して使用する。
- 整理券発行機:車端部寄りの扉脇に設置。
- ICカード改札機(準備工事):cdxの電化路線は2022年現在全ての駅にICカード対応自動改札機を設置しているため、この機器を搭載する予定は今の所無いが、本系列ではいつでも取り付けられる準備を済ませている。
なお、従来は別個に設置されていたディスプレイで行っていた車外の出入口・締め切りの案内は、本系列では側面表示器に表示される。
伝送装置
61・62系の初期型で採用された「TIMS」、5000番台(AC-TRAIN)で採用された「DAIMS(日立ATI)」に代わり、日立製の
「Synaptra-S」
を搭載。通信速度が従来の3 Mbit/sから10 Gbit/s飛躍的に向上し、動画を使ったサービスの提供も可能になった。
- 運転席にタッチ式の液晶ディスプレイを設置。この液晶ディスプレイで速度・空気圧などをはじめとする計器類、保安装置(ATS・ATCなど)、各車両の状態の表示するほか、車内の各種装置の操作を一括して行える。
- 従来のDAIMS搭載車とは互換性がある。DAIMS搭載車と連結した時は、64・65系側の伝送装置の性能をDAIMS搭載車側に合わせることで対応している。それよりも古い情報装置を搭載した車とは原則として連結出来ないが、非常時は最低限の機器が接続出来る様になっている。
カラーリング
- 車体 :投入先の路線にあわせて「ベースカラー」と「アクセントカラー」を設定。例えば、ゆめみや線向けの64・65系は、ベースカラーを「マルーン色」、サブカラーを「象牙色」としている。さらに3ドア車の65系は4ドア車の64系と区別するため、アクセントカラーとして「山吹色」を入れた。なお、正面の側面の客用ドアはアルミの無地とし、デザインが単調にならないように配慮している。
- 客室 :グレーのモノトーンでまとめている。座席はダークグレーとし、アクセントに特定の色の波模様が描かれている。(波模様の色は投入先の路線によって異なる)
番台区分
基本仕様車はどの系列も共に
0番台
で、必要に応じて下記の数字を製造番号に加えている。
- パンタフラフ搭載車:500をプラス
- 寒冷地仕様:1000をプラス
- ローカル型ワンマン仕様:2000をプラス
一次車(0・1000番台)
1000番台
3000番台
スペックシート
64系 | 65系 | |
---|---|---|
起動加速度 | 3.5 km/h/s | |
営業最高速度 | 85 – 130 km/h(投入路線による) | |
設計最高速度 | 130 km/h | |
減速度(常用最大) | 3.5km/h/s | |
減速度(非常) | 4.5km/h/s | |
車両定員 | 先頭車149名 中間車163名 |
(ロングシート車) 先頭車140名 (トイレ付き車両は129名) |
最大寸法(長×幅×高) | 20,000 × 2,940 × 3,760 mm | |
車両質量 | 27 – 36 t | |
軌間 | 1,067 mm | |
電気方式 | 直流1,500 V・交流20,000 V / 50 Hz | |
歯車比 | 1:6.77 | |
駆動装置 | TD平行カルダン駆動方式 | |
主電動機 | 永久磁石同期電動機 (CDX-MT64形 / 230 kW) | |
制御装置 | VVVFインバータ制御 (CDX-SC64型 / フルSiC-MOSFET素子・日立製・1C1M) | |
ブレーキ方式 | 電気指令式空気ブレーキ・回生ブレーキ | |
伝送装置 | 日立Synaptra-S | |
保安装置 | Digital ATC・ATS-G |
姉妹車両・派生系列
所属・運用
現在所属・運用している線区
真岡車両センター(宇モカ)




2023年11月現在、ゆめみや線の交流区間用として64系(10両編成・4+6両編成)・65系(2両編成)が在籍。いずれも1000番台で、編成両数によってさらに細分化している。ボディカラーは、■マルーン色(DIC-N756)・■象牙色(DIC-N789)。3ドア車の65系は区別のため、アクセントカラーの■萱草色(DIC-N742)も加わる。
64系は2022年10月から、65系は2023年3月からそれぞれ使用している。65系は主に宇都宮地区でのローカル運用が主体だが、日光線直通列車にも使用している。また、64系の4・6両編成と併結し、6・8両編成で新宿方面へ直通する運用も存在する。
61系・62系との併結は後期型を除いて非対応であるため、営業運転での併結は行われていない。
2023年11月現在の運用線区は以下の通り。
64系
64系
65系
つくば車両センター(水ツク)




2023年11月現在、古河線用として65系1000番台(4両編成)が、筑鉾線・霞が浦線・稲敷線用として65系3000番台(2両編成)が在籍。2023年6月より使用開始し、老朽化が進む41系はすべてこの65系に置き換わる予定。ボディカラーは■孔雀緑(DIC-N863)・■
4両編成は主に古河線で使用し、埼央線にも乗り入れる。2両編成はそれ以外の茨城地区の路線で使用し、ローカル型ワンマン運転も行う。
なお、茨城エリアの62系との併結運用は存在しない。2022年度から順次対応する改造を行ってはいるものの、電子機器の調達が遅れているため全ての編成が対応しているわけではないためである。
2023年11月現在の運用線区は以下の通り。
4両編成
4両編成
2両編成
今後の計画
2023年度以降も引き続き宇都宮・茨城地区に投入を続ける予定である。なお、茨城地区の車は、宇都宮地区への本系列投入で捻出した62系の初期型が転属予定であるため、茨城地区の旧型車両全てが65系に置き換わるわけではない。
添付ファイル
- 645-1000_ym_front.png
- 645-1000_ym_side-full.png
- 645-1000_ym_side.png
- 655-1000_kg_front.png
- 655-1000_kg_side-full.png
- 655-1000_kg_side.png
- 655-1000_ym_front.png
- 655-1000_ym_side-full.png
- 655-1000_ym_side.png
- 655-3000_kc_front.png
- 655-3000_kc_side-full.png
- 655-3000_kc_side.png
- 665-1000_ym_front.png
- 665-1000_ym_side-full.png
- 665-1000_ym_side.png
- formation_64-1000_10.png
- formation_64-1000_4-6.png
- formation_65-1000_2.png
- formation_65-1000_4.png
- formation_65-3000_2.png
- formation_66-1000_4-6.png