筑鉾線

筑鉾線 (ちくほこせん・Chikuhoko Line)は、茨城県つくば市のつくば駅と同鉾田市の新鉾田駅とを結ぶちばドリームエクスプレス(cdx)の鉄道路線である。
路線記号は CH



路線データ

筑鉾線 Chikuhoko Line
営業距離
(営業キロ)
42.4 km
管轄 水戸支部 : 42.4 km (全線)
軌間 1067 mm
駅数 19 駅 (起終点含む)
路線記号 CH
平均駅間距離 2.38 km
複線区間 つくば駅北土浦駅
(北土浦駅 – 玉造駅間は線増可能)
電化区間 全線 (交流25000V / 50Hz)
閉塞方式 自動閉塞式(特殊)
保安装置 ATS-G
運賃区分 近郊線(つくば駅 – 玉造駅間)
地方線(玉造駅 – 新鉾田駅間)
  路線図

路線概要

茨城県の中南部を東西に結ぶ路線で、2007年に霞が浦線稲敷線と同時に開業した。運転本数は少ないものの、つくば市・土浦市といった主要都市と鹿島灘に面する鉾田市を結ぶ重要な路線である。
土浦駅玉造駅間は茨城県が1980年代に建設した高規格路線で、一部区間は将来の複線化にも対応している。この高規格路線は潮来駅まで到達しており、玉造駅以南は霞が浦線として開業している。なお、この高規格路線の玉造駅は当初、当時の鹿島鉄道玉造町駅よりも南側に建設される予定だった。しかし、2007年3月に廃止する鹿島鉄道線をcdxが買収したことから計画が変更され、玉造町駅に高架化の上で乗り入れる形となった。
玉造駅以北はかつての鹿島鉄道線で、交流電化と一部区間のルート変更を行ったこと以外は特に大きな変化はしておらず、往時の雰囲気を楽しむことができる。

運行形態

つくば駅土浦駅間が最も運転本数が多いものの、土浦駅以北は徐々に減少する。全線通しで運転する列車は快速を含めて少ない。
2023年3月現在の列車種別は 快速 普通 の2種別で、日中の2両編成の列車はローカル型ワンマン運転を、それ以外の列車は原則として都市型ワンマン運転を行っている。

2023年3月時点での日中の運行範囲は下記の通りである。(本数は1時間あたりの運転本数)
種別/駅名 つくば 土浦 玉造 鉾田 新鉾田
快速 古河線 1本
普通 1本
2本

快速(Rapid)

1時間に1本設定。玉造駅新鉾田駅間の殆どの便がつくば方面からの快速列車である。
  • 停車駅は つくば駅 - 南土浦駅 - 土浦駅 - 玉造駅、玉造駅 – 新鉾田駅間の各駅 である。
  • 玉造や土浦折り返しの快速もある。

普通(Local)

各駅に停車する。玉造駅以北は日中は快速列車のみ乗り入れるが、朝夕は普通列車も乗り入れる。
  • 一部の便はつくば駅から古河線に乗り入れる。
  • 運転間隔は、つくば駅 – 土浦駅間は毎時2 – 3本、土浦駅 – 玉造駅間は毎時1 – 2本である。
  • 土浦以北の2両編成の普通列車は、運賃車内収受式のワンマン運転を行っている。

車両

2024年3月現在、つくば車両センター(水ツク)(石岡支所を含む)所属の65系62系を使用。多くが62系での運用である。

現在使用している車両



65系:2023年から使用開始した当路線の最新系列。1000番台と3000番台が存在し、前者は古河線用の車で、つくば駅土浦駅間で使用。一方、後者は筑鉾線全線で使用し、ローカル型ワンマン運転も行う。41系電車の運用を置き換える形で勢力を拡大しつつある。



62系:筑鉾線の主力車両で、2007年の開業時から全線で使用している。今後、ゆめみや線からの転属車も仲間に加わる予定。

過去に使用していた車両。

41系:もとJR東日本の415系電車で、筑鉾線が開業時した2007年から使用していた。普通鋼製ボディの前期型とステンレスボディの後期型(1500番台)が存在し、全て走行機器を含めたリニューアルを行っていた。しかしながら2022年時点でリニューアルから15年が経過し、ベース車両の老朽化が進んでいることから、2024年3月16日ダイヤ改正の前日に引退した。

ラインカラー

ラインカラーは霞ケ浦をイメージした青緑色である。ただし、ラインカラーと使用車両の配色は必ずしも一致するとは限らない。

歴史

  • 2007年3月31日 – 【廃止】鹿島鉄道線石岡駅鉾田駅間が廃止。
  • 2007年4月1日
    • 【開業】筑鉾線つくば駅玉造駅間・鉾田駅 – 新鉾田駅間。
    • 【転換開業・編入】旧 鹿島鉄道線玉造駅(←玉造町駅) – 鉾田駅間。cdxの路線として筑鉾線に編入。
    • 【地下化】鉾田駅。
  • 2011年03月11日 – 【運転休止】東日本大震災とその後の計画停電により全区間運休。この時、鉾田駅は液状化現象等で大きな被害を受けた。
  • 2011年03月28日 – 【運転再開】つくば駅 – 玉造駅間。
  • 2011年05月29日 – 【運転再開】玉造駅 – 当間坂戸駅。同日、当間坂戸駅に設置した折り返し設備を供用開始。
  • 2011年12月10日 – 【運転再開】鉾田駅付近の復旧工事が完了。全線で運転再開。
  • 2020年03月14日 – 駅番号を振り直し。古河線つくば駅から続く番号に振り直した。同日、古河線も駅番号を振り直している。

駅一覧・接続路線

  • 2020年3月14日改正
  • 全駅茨城県に所在、水戸支部管轄
  • ●は停車駅、‖は通過駅、◆は折り返す列車のある駅
筑鉾線 Chikuhoko Line
駅間
キロ
営業
キロ

番号
駅名 普通 快速 接続路線・備考 所在地
- 0.0 CH45 つくば駅 H ひたちライン KG 古河線
首都圏新都市鉄道:つくばエクスプレス線
つくば市
2.0 2.0 CH46 花室駅
2.0 4.0 CH47 吉瀬駅
2.0 6.0 CH48 宍塚東駅 土浦市
1.5 7.5 CH49 下高津駅
2.0 9.5 CH50 土浦駅 IK 稲敷線
東日本旅客鉄道:常磐線
1.5 11.0 CH51 土浦北口駅
2.0 13.0 CH52 上大津駅
2.3 15.3 CH53 白鳥駅
3.3 18.6 CH54 宍倉南駅 かすみがうら市
3.6 22.2 CH55 宍倉城跡駅
2.1 24.3 CH56 ひたち安食駅
6.0 30.3 CH57
KU57
玉造駅 KU 霞が浦線(一部乗り入れ) 行方市
3.6 33.9 CH58 榎本駅
1.9 35.8 CH59 借宿前駅 鉾田市
2.4 38.2 CH60 巴川駅
1.3 39.5 CH61 ひたち坂戸駅
2.1 41.6 CH62 鉾田駅
1.2 42.8 CH63 新鉾田駅 鹿島臨海鉄道:大洗鹿島線
駅間
キロ
営業
キロ

番号
駅名 普通 快速 接続路線・備考 所在地



最終更新:2024-03-17 筑鉾線 路線

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最終更新:2024年03月17日 00:45