13日目?・非日常パート

昨日夜更かししたためか今朝は少し遅めの起床だった。

善吉「ふぁーあ……、早く食堂に行かねーとな」

寝ぼけた頭をふり、しっかりと目を覚まさせて身だしなみを整えた後、俺は自室を出た。

善吉「あれ、俺部屋の鍵開けっ放しだったっけな……」

昨夜はあわてていたからかけ忘れたのかもしれない。自分の不用心さにあきれつつ食堂に向かった。

食堂で困っている様子の苗木を見つけた。手には料理の乗った盆がある。

善吉「どうしたんだ? それ、球磨川のぶんか?」

苗木「おはよう人吉君。……あのね、実はさっき禊先輩の部屋に行ったんだけど、球磨川先輩がいなかったんだ」

善吉「なっ!? 外出してんのか?!」

苗木「そうだと思うんだけど……どこにもいないから出てきたみたいだから何かあったのかなって思って」

苗木は顔を青白くしながら心配していた。
確かに昨日までずっと引きこもっていた球磨川が部屋からいなくなったのなら、何か悪いことでも企んでいるのではないかと思ってしまう。

善吉「というか、なんで部屋にいねーってわかったんだ?」

苗木「部屋の鍵が開いてたんだ。だから入れたんだけど……」

善吉「球磨川の部屋も開いてたのか?」

苗木「えっ、ほかの人の部屋の鍵も開いてたの? ボクもなんだけど……」

善吉「おいおい、3人もあけっぱとかありえねえよな……」

……とてもよくない予感がする。
とにかく一刻も早く球磨川を見つけなければならない気がした。

苗木「……えっと、ボク2階と3階の方を探してくるね」

善吉「ああ。じゃあ俺は1階と寄宿舎の方をもう少し詳しく探してみるわ」

苗木「……大丈夫、かなあ」

善吉「カッ! 球磨川は殺しても死ぬような奴じゃねえよ!」

苗木「……うん、そうだよね。大丈夫だよね」

朝食を食べる前に、球磨川の捜索をすることにした。

苗木と別れたあと、まずは寄宿舎の方の捜索を開始した。

球磨川は確かに自室にはいなかった。鍵も閉まっていない。簡素な部屋には人のいた気配すらない。
球磨川の部屋を出て、他のメンバーに聞き込みをしたり、トラッシュルームやランドリーも見て回ったが、球磨川はいなかった。

善吉「……ったく、どこ行きやがったんだ」

頭をかきながらぼやく。思えば球磨川は再会してからロクなことをしなかった。
突然「殺されてあげようか」と言って来たり、狛枝先輩を刺したり、事件をかく乱したり、苗木に迷惑をかけたり、突然部屋に引きこもったり。

善吉「見つかったら文句の一つや二つ言ってやらねーとな」

球磨川には生理的嫌悪を感じてしまうが、今ならそのくらいのことはできる気がした。
そんなことを考えながら、大浴場の脱衣所を覗いた。

善吉「……え」




そこには





螺子で心臓を一突きにされて血まみれになっている球磨川の死体があった。




善吉「うわあああああああぁぁぁぁぁ!!??」

思わず大声を上げた。
あいつが? あの球磨川が? ―――殺された?
負の意味ではある意味信頼していた男があまりにもあっけなく死んでいた。

九頭龍「どうしたんだ? ……な!?」

不二咲「きゃああああ!?」

七海「……!?」

俺の声を聞きつけてやってきた九頭龍と不二咲と七海が驚いた顔をする。

善吉「なんで、お前が……?」

死人に口なし。薄ら笑いを浮かべた球磨川は返事をしなかった。



≪死体が発見されました! 一定の捜査時間のあとに学級裁判を行います!≫

モノクマの声がどこか遠くに聞こえた。



≪メンバー≫「生き残り10人」
人吉善吉(超高校級の???)
苗木誠(超高校級の幸運)
安心院なじみ[?年](超高校級の???)
戦刃むくろ(超高校級の軍人)
桑田怜恩(超高校級の野球選手)
●弐大猫丸[二年](超高校級のマネージャー)
狛枝凪人[二年](超高校級の幸運)
九頭龍冬彦[二年](超高校級の極道)
●球磨川禊[三年?](超高校級の過負荷)
不二咲千尋(超高校級のプログラマー)
七海千秋[二年?](超高校級のゲーマー?)
●朝日奈葵(超高校級のスイマー)
●不知火半袖(超高校級のフードファイター?)
名瀬夭歌(超高校級の生体工学者)
●音無涼子→江ノ島盾子(超高校級の絶望)


≪保有スキル≫
【お母さん直伝サバット】戦闘補正+2
【大博打・改】コンマが1~4なら0個、5~0なら7個のアイテムを手に入れられる。
【七光り】ミス時のダメージ減少
【詭弁】発言力の最大値増加
【アルゴリズム】発言ウィークポイントが3個以内になる。
【草食系】対人コンマ判定に+2
【情報通】書庫での情報収集時のコンマ判定に+1
【剛腕】遠距離戦闘コンマで+1
【生存本能】撤退コンマ判定に+2
【分析力】捜査時に、重要な証拠のある場所や人物が思い浮かぶ。

≪保有アイテム≫
【男のマロン】【松田の似顔絵】【星の砂】【財部ちゃんのパンツ】【無限タンポポ】【包帯】【須木奈佐木のマスク】
【熊の髪飾りの少女】【イン・ビトロ・ローズ】【シークレットブーツ】【週間少年ジャンプ】【須木奈佐木 咲のデビューシングル】
【球磨川がなくしたうさぎのぬいぐるみ】【手ぶらジーンズ写真集】【希望の乾パン】【黒神めだかのブロマイド】



≪捜査パートを開始します≫

苗木「……ねえ、人吉君。頼みごとがあるんだけど構わないかな」

遅れて脱衣所にやってきた苗木は、俺に向かってそういった。

善吉「なんだ」

苗木「一緒に捜査してもいいかな。僕は、真実を確かめなきゃいけないんだ」

苗木の目はいつになく真剣だった。

苗木はここにいるメンバーの中では音無と不知火と球磨川そして俺と仲がいい方だった。
それが今や俺と苗木しか残っていない。
特に苗木は球磨川と親しかったようだし、気持ちはとてもよくわかった。

一緒に捜査する?
↓1

する

善吉「ああ、わかった。一緒に捜査しようぜ」

苗木「ありがとう」

苗木と捜査することにした。


モノクマ「ではでは! 毎度おなじみモノクマレポートです!」

脱衣所の外で、モノクマからモノクマレポートを受け取った。
まずはモノクマレポートの確認をしなければ捜査は始まらない。
俺はモノクマレポートに目を通した。


言弾ゲット!
【モノクマレポート】被害者は球磨川禊。現場は脱衣所。午後10:30以降に死亡した。心臓を貫いている螺子が死因。



善吉「……は? おい、なんでこんなに曖昧なんだ?」

思わずそうつぶやいていた。
そのくらい、今回のモノクマレポートは今までのモノクマレポートに比べて圧倒的に情報量が少なかった。事件発生時刻など、午後10:30以降と表示されている。いくらなんでもアバウトすぎる。

モノクマ「えーっとですねえ、それには深ーいわけがあるといいますか……」

モノクマは勿体ぶった様子でぶつぶつ言っていた。

善吉「……んだよ」

モノクマ「実はなんと! 昨日突然寄宿舎の監視カメラの映像が途切れたのです!」

善吉「は?」

モノクマ「というか更衣室にはそもそも監視カメラはついてないしね……何があったのかはボクにもわからないのです!」

苗木「じゃあ僕たちの指定したクロが本物かどうかどうやって確かめるの?」

モノクマ「……それじゃあまったね~!」

逃げるようにモノクマは去って行った。

善吉(監視カメラの映像が途切れた? でも校則じゃ監視カメラの破壊は禁止だったよな……廊下の監視カメラもパッと見は壊れた無かったし)

どんなトラブルがあったのだろうか。

善吉「……」


言弾ゲット!
【失われた映像】昨日突然監視カメラの映像が途切れたらしい。監視カメラに目立った外傷はないが……詳しいことはわからない。

七海「……私は昨日その時間帯には女子のみんなで集まってたからアリバイがあると思う。見張っておくね」

名瀬「俺と七海ちゃんとちーたんで見張っておいてやるよ」

不二咲「捜査できなくてごめんねぇ……」

善吉「いや、センキューな」


……さて、まずはなにから調べようか。

善吉「どっから調べるか……」


どこから調べる?
1球磨川の死体
2脱衣所の床に落ちているもの
3ロッカー
4そのほか(安価必須)
↓1

1

善吉「まずは球磨川の死体から調べるか……」

苗木「……うん」

俺たちは球磨川の死体に近づいた。
球磨川の死体は奥の方のロッカーにもたれかかっていた。

善吉「血がこすれてねえってことは……移動はされてねーな」

苗木「そうみたいだね」


言弾ゲット!
【血の跡】血の跡はにじんでいない。死体は移動されていないようだ。

苗木は球磨川の死体にさらに近づいた。
球磨川は薄ら笑いを浮かべたままだった。

こいつは、死ぬ時もへらへら笑っていたのだろうか?

善吉「……」

苗木「……この螺子って、禊先輩のものだよね」

苗木は球磨川の左胸に突き上げるように刺さっている螺子を指さしながら言った。

善吉「そうだろ。というかこいつ以外にこんな馬鹿でかい螺子を持ってるやつなんていねーだろ」

苗木「そうだよね……」

善吉「でもなんでこいつは自分の武器で殺されたんだ……?」

苗木「……奪われた、とか?」

善吉「それが一番有力だな」



言弾ゲット!
【球磨川の死体】球磨川は薄笑いを浮かべたまま息絶えている。突き上げるように刺さっている螺子は球磨川自身のもの。

善吉「球磨川の死体はこのくらいにしておくか……」


次はどこを調べようか?
1脱衣所の床に落ちているもの
2ロッカー
3そのほか(安価必須)
↓1

1

球磨川の死体の少し離れたところに落ちていたものを調べることにした。

善吉「……というか、これも螺子だな」

苗木「これも禊先輩のものだね」

死因となった螺子と違い、こちらは血で汚れていなかった。
しかし、ただ落ちていただけと結論付けるのはまずい気がする。

言弾ゲット!
【床に落ちている螺子】凶器の螺子以外にも、床にもう一つ螺子が落ちていた。床の螺子に血はついていない。

善吉「次はどうすっか……」


何を調べる?
1ロッカー
2そのほか(安価必須)
↓1

1

苗木「あれ……?」

善吉「どうしたんだ苗木?」

苗木「いや、このロッカーだけ鍵がかかってたから……」

苗木が指さしたのは、球磨川の死体からは少し離れた上から二段目の列のロッカーだった。

苗木「でも鍵がないよね……どこにあるんだろう?」

善吉「ちょっと高けえな……蹴りにくいけどやってみっか」

苗木「壊すの?!」

俺はロッカーの扉を壊すために構えた。

むくろ「その必要はないよ」

善吉「……戦刃?」

突如現れた戦刃は、独特の構えを取ると飛び上がった。

むくろ「やっ!」

ガン、と鈍い音が鳴り木製のロッカーの扉が綺麗に真っ二つに割れる。

苗木「え、えっ!?」

善吉「一撃かよ……」

むくろ「このくらいなら問題ない。……私にはこのくらいしか手伝えないから」

苗木「そんなことないよ! すっごく助かった。ありがとう戦刃さん」

むくろ「あっ……えーっと……、これくらいできないと戦場じゃやっていけないから」

戦刃は苗木に礼を言われると、眼をそらしてそういった。

善吉「ありがとな、戦刃」

むくろ「うん。それじゃあ……」

戦刃は脱衣所から出て行った。

ロッカーには一枚だけ写真が入っていた。

善吉「どれどれ……」

その写真には、見慣れない制服を着ている苗木と戦刃と球磨川がいた。

善吉「んだこの写真……とられた覚えとかあるか?」

苗木「……ううん、ないよ。でもこの制服は希望ヶ峰学園のものだったと思う」

善吉「希望ヶ峰の?」

それはおかしい。苗木と会ったのは希望ヶ峰学園に入学する直前で、入学式まえにここに連れてこられたはずなのだ。こんな写真が撮れるはずがない。
苗木にも覚えはないらしいが……

善吉「でもロッカーに隠してあったってことは、隠したかったもののはずなんだよな……」

言弾ゲット!
【写真】更衣室のロッカーに入っていた写真。希望ヶ峰学園の制服を着た苗木と球磨川と戦刃が写っている。
【行方不明の鍵】脱衣所の鍵。ロッカー自体は戦刃がこじ開けたが、鍵はいまだに見つかっていない。

善吉「……念のため大浴場の方も見とくべきか?」


次は何をしようか?
↓2

戦刃に写真のことを聞いてみる

善吉「戦刃に、この写真のことを聞いてみっか」

苗木「……うん。戦刃さんなら何か知ってるかもしれないもんね」

俺たちは更衣室を出て戦刃を探すことにした。



戦刃は食堂で携帯食を食べていた。

むくろ「……何か用なの?」

善吉「あのロッカーから出てきたものについて話が聞きてーんだ」

むくろ「ロッカーから出てきたもの……? こ、これって……!?」

戦刃は写真を見たとたん、驚いた。
どうやら何か知っているようだ。

むくろ「……言ったほうがいいのかな」

善吉「ああ、言ってくれると助かる」

戦刃は少し迷ったあと、了承してくれた。

むくろ「えっと……簡潔に言うと、私たちはもうすでに2年間一緒に過ごしてきたクラスメートなの」

善吉「……え?」

むくろ「私たちが……というか盾子ちゃんがみんなの記憶を消してからこのコロシアイをやらせるつもりだったみたいだから」

善吉「おい、ちょっと待ってくれ! どういうことなんだ!?」

むくろ「ごめんね……そのままの意味なの。みんなは入学式前の記憶しかないかもしれないけど、実はあれからすでに2年たってる」

善吉「……本当なのか?」

むくろ「うん」

戦刃が嘘をついているようには見えなかった。


言弾アップデート!
【写真】更衣室のロッカーに入っていた写真。希望ヶ峰学園の制服を着た苗木と球磨川と戦刃が写っている。
記憶を消された2年間の間にとられたもの。


善吉「」
他に何か聞く?
↓2

学年違うけどなんで一緒に写ってるのか?

善吉「学年違うけど、なんで一緒に写ってるんだ? 球磨川はたしか俺の2個上だったと思うんだが……」

戦刃「えっと、学年は一緒だったんだ。希望ヶ峰学園は学年は同じでも授業を一緒に受けることは少ないから学習進度が違っても大丈夫だし、それに5年制の学校だから現役高校生であれば高3からまでなら入学可能なんだ。中学で3ダブした人とかもいるし」

善吉「……まじで?」

戦刃「そもそも、人吉君自体が元高2じゃなかったっけ」

善吉「……え?!」

苗木「嘘、年上だったの!?」

戦刃「……覚えてないの?」

善吉「ああ、俺には中学卒業までの記憶しかねえ」

戦刃「そっか……ごめん。私には原因はわからない。盾子ちゃんは入学時からの記憶しか消してなかったと思うから」

善吉「……」

どうしておれだけ記憶のなくなり方が違うのだろうか。それとも俺と同じ状態の人が他にいるのか……?

苗木「大丈夫?」

善吉「……ああ、平気だ。今は俺の記憶混乱より、事件の捜査をしねーと」

戦刃に礼を言い別れた後俺たちは捜査を再開させた。

何を調べようか?
↓2

大浴場

苗木「そういえば、まだ大浴場を調べてなかったよね」

善吉「そういやそうだな。一度戻るか」

俺たちは大浴場へと向かった。



大浴場は想像以上に広かった。

善吉「何か手がかりがあるといいんだが……」

苗木「風呂の方とサウナの方、手分けして探してみようか」

善吉「そうだな」



どっちを調べる?
↓1

風呂

俺が風呂を、苗木がサウナを調べることになった。

善吉「湯船には特に何もないか……シャワーにもシャンプーにも特になさそうだな……」

鏡や桶まで念入りに調べていく。

善吉「ん……なんだこれ?」

排水溝を調べると、妙な鍵を見つけた。詰まってしまっていたようだ。見覚えがある気もするが……。

善吉「保管しとくか」


言弾ゲット!
【排水溝に落ちていた鍵】大浴場の排水溝に詰まっていた謎の鍵。


そのあともしっかりと調べたが、とくに気になるものは見つからなかった。苗木も手掛かりは見つからなかったようだ。

善吉(そういや、球磨川には大嘘憑きがあったはずだよな……なんで死んだんだ? あれは死はなかったことにはできないのか?)

クロはどうやって球磨川を殺したのかも気になるが……


何を調べる?
↓2

傷口から凶器を特定

善吉「凶器って本当に螺子だったのか……?」

苗木「螺子だと思うよ。何かあるの?」

善吉「いや、今回のモノクマレポートってあんまり信用できねーからな」

苗木「……でも、血の跡からして別の凶器で殺して後から螺子を刺すのは難しいんじゃないかな」

善吉「……たしかにそうだよな」

死因は螺子で間違いなさそうだ。たしかほかに目立つ傷もなかった。


何を調べる?
↓2

名瀬に依頼し、死亡時刻をもう少し詳しく調べてもらう

今回の事件はあまりに死亡推定時刻の幅が広すぎて、ろくにアリバイも確認できないのが一番の問題だった。

苗木「もう少しはっきりすればいいんだけど」

善吉「そうだな。さすがにあれじゃあな……」

名瀬「あー、まったくしゃーねーなー。しかたねーなー。ま、そんなにどうしても知りたいってのなら、俺が調べてやらねーこともねーぞ?」

善吉(呼んでもいねえのにいきなり話に入ってきた?!)

名瀬「まあ、その辺のことは超高校級の生体工学者であるこの名瀬夭歌にまかしとけ。捜査がひと段落したらまた聞きにくりゃあ、教えてやらないこともねーしな」

そう言い残して名瀬は再び脱衣所に戻って行った。

善吉「調べ終わったら最後にここに来るか」



何をしようか?
↓2

事情聴取

誰から話を聞く?
↓1

安心院さん

球磨川について一番詳しそうだったのは安心院だ。安心院から話を聞いてみることにした。

安心院「おや、僕に何か聞きたいことでもあるのかな」

安心院は体育館でバスケットボールで玉乗りをしながら、野球ボールとテニスボールとバレーボールとドッジボールの4つ同時につかってリフティングをしていた。

苗木「すごい……」

安心院「何もしないのも暇だからね。せっかく封印が解けたんだ。やらなくてもどうせわかるけど、実際に調子を見てみるのも悪くない」

善吉「……安心院さんの無茶苦茶加減にはそろそろ慣れてきましたよ」

安心院「そろそろ本題の質問かな?」



善吉「」
何を聞く?
↓2

球磨川の大嘘憑きについて

善吉「球磨川の大嘘憑きと死体について聞きたいことがある」

安心院「球磨川くんが死んだことがそんなに不思議かい」

善吉「球磨川には大嘘憑きがあったんだ。死をなかったことにはできないのか?」

安心院はリフティングしていたボールを大きくとばし、すべてバスケットゴールに入れると、ボールから降りた。

安心院「確かに大嘘憑きは強力な欠点だ。僕ですら死んだ人を甦らせる才能は持っていないが、球磨川君の大嘘憑きは死そのものをなかったことにできる」

苗木「……」

安心院「でも、球磨川くんは死んでいる。考えられる理由は、大嘘憑きを使っていないか、なかったことにできなかったか、だ」

善吉「なかったことにできなかった? さっき死すらなかったことにできるって言ったじゃねーか」

安心院「この世に万能なんて存在しねーってことだよ。ただでさえ使い勝手のわるい大嘘憑きが劣化した。今の球磨川君にはなかったものにできないものだって存在するのさ」

苗木「……なかったことにできないモノっていうのはなんなの?」

安心院「強い思いが込められたもの」

善吉「強い思いが込められたもの……?」

安心院「そう。そういうものは、今の劣化大嘘憑きじゃなかったことにはできねーのさ」


言弾ゲット!
【劣化・大嘘憑き】球磨川の大嘘憑きは劣化していた。強い思いが込められたものはなかったことにできないらしい。


他に何か質問する?
↓2

球磨川が引きこもっていた理由

善吉「球磨川が引きこもっていた理由って知ってるか?」

安心院「おや、12日目の深夜に僕の入浴を元気よく覗きに来てたけどねえ」

善吉(何やってんだあの人!?)

正直俺たちも球磨川のことをあまりせめられないのだが。

安心院「今のトレンドが裸バスタオルだったから来たみたいだけど……まあ、元気そうだったぜ(笑)」

善吉「はあ……というか、話を逸らすんじゃねーよ。なんで引きこもってたのか知ってるのか?」

安心院「知ってるよ。球磨川くんはただ単に寝込んでただけだよ」

苗木「……へ?」

安心院「なにせ2年以上の記憶が一気に流れてきたんだ。知恵熱がでてもおかしくない。まあ引きこもり生活の2日目以降は考え事もしてたみたいだけどね」

善吉「二年以上の記憶って……! それってコレのことか!?」

俺は持っていた苗木と球磨川と戦刃の写った写真を安心院に見せた。

安心院「そのへんの記憶も思い出してたはずだよ」


言弾ゲット!
【球磨川の引きこもり】第二の裁判後、球磨川は記憶喪失をなかったことにした反動で熱を出していた。
考え事もしていたらしいが……。12日目の夜には安心院に目撃されている。

安心院「さて、あまりボクに質問ばかりしていてもなんだからね。次で最後にしようか。何か聞きたいことはあるかい?」


善吉「」
何を聞く?
↓2

安心院の知っている、メンバーとの学園生活のこと。

善吉「……安心院さん。ここにいるメンバーとの学園生活のことはどれだけ知ってるんだ?」

安心院「全部」

善吉「……は?」

安心院「僕はただの全知全能なだけの人外だぜ? せいぜい今起きていることのすべてくらいしかわからねーよ」

善吉「……」

安心院は謙遜するように言った。

苗木「……全部知ってるの?」

安心院「一通りはね。で、とくに聞きたいのは学園生活だったか……1年目はくそ詰まらねー日常編だったね。2年目に史上最低最悪の事件が起きて、3年目にはコロシアイってところかな」

善吉「もうそんなに年を取ってんのか……実感ねえな」

安心院「特にこの人物について聞きたいってことはあるかい?」


人物と何が知りたいか指定。
↓2

苗木について女性陣からの好感度を知りたい

善吉「ズバリ苗木について女性陣からの好感度は」

苗木「人吉君!?」

安心院「モテモテだね。主人公としては合格点だ」

苗木「安心院さん!?」

善吉「よかったなー苗木!」

安心院「いやー、舞園VS霧切の戦いと離れたところからみつめる戦刃、っていうのが日常風景だったよ」

苗木「いや、覚えてないのに言われても反応に困るというか……って、戦場さん?」

安心院「まあ、これ以上言うのはやめておこうかな」

苗木「えーっと……」

安心院「そろそろ他の場所の捜査をすることをお勧めするよ」

善吉「そうだな。ありがとな、安心院さん。助かったぜ」

苗木「……うん。ありがとう」

安心院「大したことじゃないよ。それから、一つ言っておかなきゃならないことがある」

安心院はいつも通りの様子で話し始めた。

安心院「今回の裁判では僕は助力しない」

善吉「……え?」

安心院「そのままの意味さ。今回は僕は裁判の誘導はしない。まあ、聞かれたことはしゃべってあげるけどね」

善吉「……何か理由があるんですか?」

安心院「さあね。好きにとりなさい」

安心院は笑っていた。

安心院「そのかわりと言っちゃなんだが、今まさに行き詰っている人吉君と苗木君にヒントをあげよう」

善吉「……ヒント?」

安心院「「今日はコロシアイ学園生活何日目か?」」

善吉「……13日目でしょう?」

安心院「さあ、がんばって調査しなさい。困ったときはモノクマに何か要求するのも手だぜ。あれは正当な要求には弱いしね」


安心院はそう言って体育館を去って行った。



さて、何をしようか?
↓2

鍵がどこの鍵か調べる

大浴場で見つけた謎の鍵がどこの鍵か調べることにした。

善吉「どっかで見かけたきがすんだけどな……」

苗木「それ、脱衣所のロッカーの鍵じゃないかな」

善吉「あ、そうだな!」

一度確かめに行くことにした。



苗木「……壊れちゃってるね」

善吉「というか壊しちゃったな」

うっかりロッカーを戦刃に壊してもらっていたのを忘れていた。
直接確かめることができないぞ……

苗木「まあ、消去法でいけるかな」

善吉「鍵の種類自体はロッカーの鍵と同じみたいだったしな」

俺たちはひとつ残らず戦刃に壊してもらったロッカー以外のロッカーの鍵があうかどうかを確かめて行った。
結果、消去法で排水溝に落ちていた鍵は写真の入っていたロッカーのカギだということが確定した。


言弾アップデート!
【排水溝に落ちていた鍵】大浴場の排水溝に詰まっていた写真の入っていたロッカーの鍵。

善吉「にしてもいまいち事件の真相に近づいてる気がしねーな……いっそ監視カメラの映像でも見れりゃ楽なんだけどよ」

苗木「それはできないんじゃないかな……」


さて、次は何をしらべる?
↓2

球磨川の部屋を調べる

球磨川の部屋に行ってみることにした。
球磨川の部屋は相変わらず簡素だった。

善吉「わかりやすい手掛かりがあるといいんだけどな……」

苗木「……あれ? なんだろうこれ」

苗木が球磨川のベットの下から、何かごちゃごちゃとしたものを取り出した。

苗木「……ボードゲーム? 娯楽室にあったやつかな」

善吉「かもな。にしても球磨川はそれを一人でやるつもりだったのか……? どんな奴なんだ?」

苗木「えーっと、駒が11個とさいころが4つ、それにボードがあるよ。……というか、手書きだね、これ」

善吉「え……コレ手作りなのかよ……」

駒をひとつとって書いてある文字を見てみた。

善吉「HOPE……?」

苗木「こっちはLUCKYだね……あとはGAMERとか、GOKU-DOとかもあるね」

善吉「駒が俺たちに対応してんのか……?」


言弾ゲット!
【謎のボードゲーム】球磨川の部屋のベットの下にごちゃごちゃにしておいてあった手作りっぽいボードゲーム。
11個の駒と4つのサイコロとボードのセット。駒はメンバーの才能に対応しているようだが……

球磨川の部屋からは、ボードゲームぐらいしかめぼしいものはおいていなかった。


さて何を調べようか?
↓2

モノクマに監視カメラの映像を要求
代償は苗木のお宝ビデオ

俺は思い切って、さっきの思いつきを試してみることにした。
どうせだめでも、確かめてみないとあとあと公開するような気がする。

善吉「おいモノクマ! いるんだろ!?」

モノクマ「はいはーい。呼んだ?」

善吉「お前に頼みたいことがあるんだよ」

モノクマ「何々? エッチなのはだめだよ? なんたって僕は清純派マスコットで売ってるんだからね!」

善吉「監視カメラの映像を見せてくれ」

モノクマ「な、なんだってー。その発想はなかったよ! いくらなんでもそれはだめだって! キミは推理小説を後ろから読んで先にネタバレ見ちゃうタイプなの!?」

善吉「たまにするぜ」

モノクマ「この外道! そんなのだめだめなんだからね!」

苗木「そこを何とかできないのか?」

モノクマ「だってそんなのね、やっぱり推理物としてはダメダメだし……」

善吉「今なら俺と苗木の秘蔵のビデオをつけてやるから」

苗木「え!?」

モノクマ「おっけーです! ちょっとまっててね! あ、あとでやっぱりだめとか言っても返さないんだからね!」

苗木「なんで今ので了承したんだよ!」

善吉「確かに謎だな」

数分もすると、モノクマはDVDを2枚持って帰ってきた。片方には「食堂」、もう片方には「ホール」と書かれてある。

モノクマ「はい! 昨日の分の寄宿舎の映像だよ。大事にしてよねもう」

善吉「えーっとだな、俺のおすすめはあのサイトの……」ボソボソ

モノクマ「ほうほう……!」

苗木「……」



モノクマ「まあ今回は事件の事情が事情だったので、特別サービスってことで! 次回からはだめだなんだからね!」

善吉「よし、見に行くか、苗木」

苗木「うん。視聴覚室だね」

俺たちはDVDを持って視聴覚室に向かった。

視聴覚室に向かった俺たちは、まずはホールの映像を確認してみた。
カメラはずっと脱衣所の入り口を監視しているが、もちろん誰も映らない。

善吉(そりゃあ、真昼から大浴場に入る奴はいねえもんな……)

時間短縮のため、早送りしながら確認していった。
午後7時…8時…9時…誰も映らないままどんどん時間が過ぎていく。

苗木「ストップ!」

善吉「ああ!」

そして10:00頃に、初めて人影が写った。

善吉「球磨川……!?」

脱衣所に入って行ったのは殺された球磨川本人だった。

苗木「どうして脱衣所なんかに入ったんだろう……」

善吉「たしか……」

俺は安心院の発言を思い出す。


――――


善吉「球磨川が引きこもっていた理由って知ってるか?」

安心院「おや、12日目の深夜に僕の入浴を元気よく覗きに来てたけどねえ」

善吉(何やってんだあの人!?)


――――

善吉「……まさかのぞき目的か?」

苗木「もう少し見てみない? 何かわかるかもしれないし」

善吉「ああ、そうだな」

俺たちは少しスピードを落としつつ、早送りをしていった。

そして、10時30分頃。

苗木「……! これって……!?」

善吉「狛枝先輩!?」

次に脱衣所にやってきたのは狛枝先輩だった。

善吉「どういうことだよ!? この時間帯は俺たちと男子会やってたはずだろ!?」

苗木「……」

苗木はじっと画面を見つめている。
そして、映像の狛枝は、まるで俺たちが見えているかのようにカメラに向かって笑いかけてきて……


ブツン


そして映像は途切れた。

苗木「……これだけ?」

善吉「みたいだな。映像が途切れたのは10:30だから……モノクマレポートの表記があんなに曖昧だった理由はこれか」

苗木「モノクマは寄宿舎のカメラって言ってたし……もしかしたらほかのカメラも壊れたのかもね」

善吉「全部のカメラが同時に壊れるなんつー偶然があるもんなのか……?」

そんなことが起きる確率がどれだけ低いと思っているのか。

善吉「つーか、この終わり方だとクロってもしかして……」

苗木「わからない。でも違うんじゃないかな」

善吉「なんでだよ」

苗木「だって、今までモノクマはこんなストレートなヒントなんてくれなかったでしょ? この情報をうのみにしちゃいけないと思う」

善吉「……そうだな」

突然カメラが故障した原因も、男子会に参加していたはずの狛枝がここにい映っている理由もわからない。
苗木の言うとおり、うのみにするのはまずそうだ。


言弾ゲット!
【男子会】12日の7時から12時すぎ頃まで善吉苗木狛枝桑田は男子会を開いていた。
【脱衣所前の監視カメラの映像】10:00すぎに球磨川が脱衣所に入っている。
10:30ごろには狛枝が映り、狛枝がカメラに向かって笑いかけたあと映像は途切れた。監視カメラのデータはそこまでしかないが……

ホールの映像はこれで終わりだ。

苗木と何か話す? もしくは2つ目の映像を確認する?
↓1

二つ目確認する

食堂の映像を確認してみることにした。

善吉「……ん?」

朝、食堂ではいつも通り皆がばらばらにやってきては食事をして出て行っている。
だが、そこにはありえないモノが写っていた。

善吉「球磨川?!」

そこにはなんと球磨川が写っていたのだ。

苗木「なんで……禊先輩が部屋から出てきてただなんて……!?」

善吉「……」

球磨川は普通に食事をして、安心院と話して、苗木に声をかけた後去って行った。

苗木「なんで……」

苗木は身に覚えがなさそうだ。
……あんなに球磨川のことを気にかけていた苗木が球磨川と話したことを忘れるなんてことはありえない。

善吉「……この映像がねつ造されたものって可能性も考えたほうがよさそうだな」

苗木「……とりあえず続きを見てみよう」

俺たちは早送りをしながら映像を確認していった。
そして、午後6:30頃まで何事も無かったのだが……

苗木「ねえ、なんだか妙に人が集まってきてない?」

善吉「11人中8人がいるってのはさすがに妙だよな」

ここにいないのは……球磨川と、安心院と、七海だ。
何が起こるのだろうか。

そしてきっかり7時になると同時にその疑問は解けた。

――――

七海≪みんなに集まってもらった理由はこれだよ。ちきちき、ボードゲーム大会ー≫

安心院≪ゲームマスタ―はこの安心院なじみがやらせてもらうよ≫

――――

七海と、眼を回して気絶している球磨川を引きづってきた安心院が食堂に入ってきたのだ。

善吉「ボードゲーム大会って……あのボードゲーム、球磨川の部屋に会ったやつじゃねえか!?」

苗木「この映像を見てる限りじゃ七海さんが作ったみたいだけど……」

確かに映像の七海本人が「七海考案七海製ボードゲーム通称【RRPG】だよ」と言っている。
……今はどういうことかわからない。とにかく見ていくしかないだろう。

――――

七海≪……というわけで、このゲームの駒はみんなの才能に対応してて、才能ごとに特殊能力というかスキルみたいなのを持ってるんだ≫

安心院≪LUCKYは可能性の低い出来事が起こりやすい、HOPEは逆境時に補正がつく、GOKU-DOは他の駒ができないような組織的な行動ができる、LOSERは勝負判定時に強制敗北、みたいなかんじでね≫

球磨川≪『安心院さん安心院さん、僕の駒だけ補正がひどくないかな』≫

苗木≪というか、HOPEって誰の駒なの?≫

安心院≪苗木君だよ?≫

苗木≪へ?≫

狛枝≪……≫

安心院≪LUCKYが二つあってもつまらないだろう?≫

苗木≪確かにそうかもしれないけど……≫

七海≪とにかくそこは置いといて……それに加えて、今回はみんなに使う駒をシャッフルしてもらおうと思うんだ≫

桑田≪へー、面白そうじゃん≫

狛枝≪確かにボクがLUCKYの駒の能力を持ってたとしても、あまり意味がなさそうだしね≫

安心院≪そうだろう?≫

球磨川≪『ねえねえ安心院さん。どうせ駒をシャッフルするのならもっと面白い方法があるよ』≫

そう言うと球磨川は安心院に小さな声で何か提案した。

安心院≪なるほどね。やってあげるよ。完全院さんの完全復活記念だ≫

善吉≪何をする気なんですか安心院さん……≫

安心院≪危険じゃないから安心しなさい(安心院さんだけに)。ただ僕の才能の【人身バイバイ】と【座標交体】を使うだけだよ≫

善吉≪は……?≫

安心院がそう言い終わると同時に……
全員が驚きの声を上げた。

不二咲≪はあ!? どうなっちゃってるわけ!?≫

桑田≪なにしたんだ!?≫

安心院≪大したことじゃないさ。ただ、君たちの体を入れ替えただけだからね。そう、言うならばこれはRRPG・Ver.Sってところかな≫

むくろ≪あんまなめたこと言ってんじゃねえぞ!≫

みんないきなりのことに動揺しているようだ。

九頭龍≪なるほど……うん、面白そうだね≫

しかし、九頭龍だけは妙に冷静だった。

九頭龍≪……。おいてめえら! こういうのはどうだ?≫

狛枝≪……?≫

九頭龍≪……中身の入れ替わった状態でゲームをプレイして、ゲーム終了後に誰の中に誰が入ってるかあてられた奴にはボーナス点、ってのはよお!≫

苗木≪ええっ? ちょっとまってよ!≫

むくろ≪何言ってやがる!?≫

安心院≪いい案だね。じゃあさっそくやってみようか。自分の体と対応する駒……才能碑を使ってね≫


――――

善吉「……はああ!?」

苗木「い、入れ替わってって……本当に?!」

善吉「安心院ならできないこともねえ……ってレベルじゃねえぞ!? というか、この映像は本物なのか!?」

わけがわからない。
安心院の無茶苦茶っぷりはいつものことだが……どういうことなんだ……!?


言弾アップデート!
【RRPG・Ver.S】七海の企画していたボードゲーム。個性のある駒を使用し、自由度の高いマップで遊ぶもの。
駒の個性はこの場にいるメンバーの才能に対応している。最終的な所持ポイントが多いプレイヤーの勝利。
Ver.Sは七海のゲームのアレンジバージョン。メンバーに対応した才能碑をシャッフルして遊ぼうという提案を聞いた安心院のサービスにより
碑ではなく精神がシャッフルされることになった。球磨川の部屋のベッドの下で発見された。

言弾ゲット!
【人身バイバイ】安心院の才能の一つ。人の精神を入れ替えるスキル? 詳細不明。
【座標交体】安心院の才能の一つ。詳細不明。

しばらくみんなの映像を見て行ったが、誰が誰の中に入っているのかはわからなかった。
しかし、よく見ればみんなの行動にどこか違和感があるような気がする。

そしてゲーム開始から数時間後……そろそろゲームも終わりに近づいてきた10:00すぎ頃。


――――

球磨川≪えーっと、ごめん。ちょっとトイレに行ってきてもいいかな?≫

安心院≪構わないよ≫

――――

括弧つけてない球磨川が、トイレに行きたいと言ってきた。安心院はそれを許可し、球磨川が一時的にゲームを抜ける。

善吉(このあと球磨川は脱衣所に行ったのか……?)

その後、ゲームの最終的な集計がおわり、順位が確定した。
七海と九頭龍が2トップの点数で、それを追うように苗木と俺、そしてふつう位のポイントの桑田名瀬不二咲戦刃と続き、球磨川が平均を大きく下回り、断トツの最下位は狛枝だった。


狛枝≪……あーあ。また勝てなかった≫

むくろ≪……あれだけハンデついてた球磨川の駒に負けるってある意味すごいよ≫

狛枝≪はあ、仕方ないなぁ≫

狛枝は残念そうな顔をした。

狛枝≪『仕方ないからこの苛立ちは君たちで晴らそうかな』≫

そして次の瞬間食堂にいる全員を螺子伏せた。

狛枝≪『なんてね』≫

狛枝は食堂のカメラの方を向くと、笑いかけた。



ブツン。



そこで監視カメラの映像は終わっていた。

――――

人吉「……この映像。狛枝先輩の中身って……」

苗木「普通に考えたらあの人だよね」

そして、食堂のカメラもホールのカメラも、故障した原因には間違いなく狛枝の中の人物が原因なのだろう。



言弾ゲット!
【食堂の監視カメラの映像】午後7:00ごろに食堂にメンバ全員が集まった映像。その後みんなでボードゲームをしているが、そんな記憶はない。
10:00ごろに球磨川がトイレに抜け、10:30頃に突然ほかのメンバーが狛枝に螺子伏せられた。映像はそこで終わっている。
【ゲーム結果】七海と九頭龍が2トップの点数で、それを追うように苗木と人吉
そしてふつう位のポイントの桑田名瀬不二咲戦刃と続き、球磨川が平均を大きく下回り、断トツの最下位は狛枝だった。

これで食堂の映像は終わりだ。


何をしようか?
↓2

安心院さんのところに行く

とにかく、このままでは埒が明かない。
事情に詳しそうな……理不尽極まりない才能をフル活用していた安心院の元へもう一度行くことにした。


何を聞こうか?
↓2

カメラの映像が本物か

安心院「もう来たのかい? 僕は青い猫型ロボットじゃないんだけどね。それともお前らの頭は僕が今回の裁判に協力しないって言ったことすら覚えられないのかな?」

善吉「……監視カメラの映像について、どうしても聞きたいことがあります」

安心院「言ってみなさい」

善吉「アレは本当のことですか?」


直下コンマ判定
【草食系】+2
【秘密】-2
5以上で……?

4

安心院「だから今回僕は干渉しないと言ってるだろう?」

善吉「……すみません」

苗木「あの! だったらせめて【人身バイバイ】と【座標交体】のことについてだけ教えてもらえませんか?」

安心院「それだったら構わないよ。人身バイバイは人と人の体を入れ替える才能で、座標交代は人と人の位置を入れ替える才能だ」

……やはりどちらもオカルトじみた才能だった。
安心院は話を続ける気はなさそうだ。


言弾アップデート!
【人身バイバイ】人の身体を入れ替えるスキル。精神のもとへほかの体がやってきて入れ替わる。
【座標交体】人と人の居場所を入れ替えるスキル。複数人同時に対象にできる。


何をしようか?
↓2

球磨川の部屋をもう一度調べる
特にボードゲーム関係

ボードゲームが置いてあったのは球磨川の部屋だ。調べなおしてみることにした。

苗木「……ボードゲームのほかに変わったものはなさそうだね」

善吉「だけど、ボードゲームが七海のものだったんだとしたらなんで球磨川のベットの下なんかにあるんだ?」

苗木「隠したかったからじゃないのかな」

善吉「その理由がわかんねーんだよなぁ……」

苗木「……このボードゲーム、駒やボードがごちゃごちゃに押し込まれてたんだ。やっぱり、あわてて隠したみたいだよね」

善吉「……」


言弾ゲット!
【球磨川のベッドの下のボードゲーム】七海のボードゲームがベッドの下にごちゃごちゃに押し込まれていた。あわてて隠したのだろうか。

他の捜査している人と話をしてみるのもいいかもしれない。


何をしようか?
↓2

七海にボードゲームについて尋ねる

監視カメラの映像からして、ボードゲームを作ったのは七海のはずだ。七海に話を聞いてみることにした。

善吉「七海、このボードゲームに見覚えはないか?」

七海「……あれ? それ私の作ってたやつだよ。今朝なくなってたのに……どうして人吉君が持ってるのかな」

善吉「やっぱりか……これ、球磨川の部屋にあったんだよ」

七海「……え?」

七海は驚いていた。

七海「どうして球磨川君の部屋に……」

苗木「やっぱり理由はわからないか……何か気になることはないかな?」

七海「……」

苗木「なんでもいいんだけど」

七海「……うーん。あ。これ、完成してる……?」

善吉「完成してたらおかしいのか?」

七海「うん。まだ作ってる途中だったから。今日の昼くらいには完成させるよていだったんだけど。……でもこの完成のさせ方はすごいかも。ルールの矛盾もないし」

善吉(いつの間にか完成していたボードゲームか……)


言弾ゲット!
【七海の証言】ボードゲームは七海が作っていたもの。今日の昼に完成させる予定だったが、朝にはなくなっていたそうだ。
完成された状態で球磨川の部屋に置いてあった。

かなり時間がたっている。そろそろ名瀬先輩の検死結果がでたころかもしれない。

何をしようか?
↓2

俺たちの事件のあった一日の記憶を振り替える

善吉「えっと……

7時から俺と苗木と狛枝と桑田で男子会を開いて、12時頃に不二咲と合流した後女子風呂を覗いたんだったな。
女子風呂には女子全員がいて……脱衣所には球磨川の死体なんてなかった。
その後男子会は解散して、女子は風呂を上がった後も一緒に過ごしたらしい。

朝になって、俺は球磨川を探している苗木に会って、一緒に球磨川を探すことにした。
そして脱衣所で球磨川の死体を発見したんだったけな」


事件の日はこんな感じだったとおもう。


何をしようか?
↓2

モノクマに今回の事件で黒幕側が監視カメラの映像の改竄や記憶の操作を行っていないか確認する

苗木「……ちょっといいかな?」

善吉「どうしたんだ苗木?」

苗木「ちょっとね。おい! モノクマ! いるんだろ!?」

モノクマ「はいはーい。呼んだ?」

苗木「確認しておきたいことがあるんだ」

モノクマ「えー、また? まったく、クマ使いが荒いんだから!」

モノクマは相変わらずふざけていた。

苗木「今回の事件って、黒幕側は干渉してないのか?」

モノクマ「……ええっ?! 苗木くんそんなこと考えてたの!?」

善吉「……たしかにその可能性はあるよな」

モノクマ「人吉君まで……ひどいなあ……しょぼーん」

モノクマ「宣言します! 今回の事件、僕は監視カメラの映像の改ざんをはじめとした干渉は一切行っておりません!」

善吉「本当だろーな」

モノクマ「もちろんです! 神に誓ってありえません! 僕は無神論者なんだけどね」

善吉「……」

苗木「嘘じゃないな」

モノクマ「そーそー! 今回の意味不明な事件はぜーんぶオマエラのうちの誰かがやったことなの! 疑うのなんてやめてよね!」

……これは、信じていいのだろうか。



ついでに何か聞く?
↓1

どうやってクロを特定させたのか

善吉「ちなみに監視カメラが使えなかったのにお前はどうやってクロを特定させたんだ?」

モノクマ「……ギクっ!」

モノクマは大げさなジェスチャーをして、ここから逃げようとした。

善吉「……もしかしてわかってねーのか」

モノクマ「ぎくっ!! ……だって仕方ないじゃん! わかんないものはわかんないの!」

苗木「それじゃあどうやって判断するの!?」

モノクマ「まあその辺は心配しなくてもいいよ! なんったって僕は……名探偵だからね!!」

善吉「……」

モノクマ「おお……人吉君冷たいなあ……。でも目星はついてるし、今回のクロは僕からも犯行を隠そうとするくらいの用意周到さを持ってるからね。きっと投票先を間違ったら自己申告すると思うよ」

苗木「……お前」

モノクマ「まったねー!」

そう言ってモノクマは去って行った。
どこまでいい加減なやつなんだ……。

善吉(でも今回の犯人はどうしてここまで犯人が特定できないようにしたんだ?)


何をしようか?
↓2

くじらちゃんに死亡時刻を聞きに行く

名瀬「よお」

善吉「名瀬先輩!」

名瀬「検死結果の報告だ。耳の穴かっぽじって聞きやがれ」

苗木「ありがとう」

名瀬「褒めても何もださねーぞ。検死結果、球磨川禊は昨日の夜0:00前後に死亡した。誤差は1時間くらい。以上だ」

そう言って、名瀬先輩は脱衣所のほうに帰ろうとした。

善吉「わざわざありがとうございます」

名瀬「……だから褒めても何もださねーって言ってるだろ」


言弾ゲット!
【名瀬の検死】球磨川の推定死亡時刻は夜0:00前後。誤差は1時間くらい。


誰かと情報交換するのもいいかもしれない。
何をしようか?
↓2

狛枝と情報交換

狛枝「やあ」

善吉「……狛枝先輩!」

苗木「どうしたんですか?」

狛枝「情報交換でもしようと思ってね。二人とも、みんなの個室の異変には気が付いた?」

苗木「異変?」

狛枝「うん。どうやら今朝、全員が部屋の鍵を開けっ放しにしていたらしいんだ」

善吉「えっ!? みんなもなんですか!?」

狛枝「やっぱり君たちもか……ボクもなんだよね。確かに閉めてから寝たはずなんだけど」

苗木「全員うっかりしてるなんておかしいしね……」


言弾ゲット!
【鍵の開いた扉】今朝、全員の個室の部屋の鍵が開いたままだった。

狛枝「あと、今回のクロは脱衣所を現場に選んだみたいだけど、その理由も気になるかな」

善吉「確かに脱衣所は犯行現場にするにはちょっと目立つとこですけど……そこまで気になることがあるのか?」

狛枝「だって、脱衣所は唯一監視カメラのついていない場所だからね」

苗木「……そういえば」

確かに脱衣所には監視カメラがついていなかった。

狛枝「秘密話にはもってこいだと思ってね」

善吉「なにか話してたのか……?」


何か話す?
↓1

ボードゲームについて

善吉「狛枝先輩、ボードゲームについて何か覚えてませんか?」

狛枝「え? なにそれ」

やはり知らないようだ……。

狛枝「……それって球磨川禊の部屋にあったボードゲームのことかな? 覚えてるって言い方からして……何かあるの?」

俺たちは視聴覚室で見た映像について話した。


狛枝「……その話が本当なら、ありえるのは「映像のねつ造」か「記憶操作」のどちらかってことになるけど……」

苗木「映像のねつ造はモノクマが否定してましたけど……」

狛枝「なら信用してよさそうかな。あれは妙なところで律儀だし」

善吉「でも、この映像がわけわかんねーっつーか……」

狛枝「どちらにしろ、鍵になるのはこの映像の「入れ替わり」だろうね」

善吉「「入れ替わり」?」

狛枝「誰が誰になっているのか……それがこの事件を解く鍵になっていると思うんだ」

苗木「……そっか」



何をしようか?(最低限の調査は終了しました。捜査を終了しても構いません)
↓2

全員のアリバイを確認する

善吉「えっと……


人吉善吉…7時から0時まで男子会に参加。その後自室に向かう。
苗木誠…7時から0時まで男子会に参加。その後自室に向かう。
○安心院なじみ…7時から女子会参加。0時から大浴場を使用した後女子会を3時くらいまで女子会を続けていた。深夜に球磨川にあったらしい。
○戦刃むくろ…7時から女子会参加。0時から大浴場を使用した後女子会を3時くらいまで女子会を続けていた。
桑田怜恩…7時から0時まで男子会に参加。その後自室に向かう。
狛枝凪人…7時から0時まで男子会に参加。その後自室に向かう。
九頭龍冬彦…自室にいた。
●球磨川禊…11:00~1:00前後に死亡。12日目の深夜に安心院の風呂を覗きに行ったらしい。
不二咲千尋…7時から女子会参加。11:30から自室にいたが、0時頃男子会メンバーと覗きをした。その後は3時くらいまで女子会を続けていた。
○七海千秋…7時から女子会参加。0時から大浴場を使用した後女子会を3時くらいまで女子会を続けていた。
○名瀬夭歌…7時から女子会参加。0時から大浴場を使用した後女子会を3時くらいまで女子会を続けていた。


ぐらいかな」

何をしようか?(最低限の調査は終了しました。捜査を終了しても構いません)
↓1

ちーたんに女子会の様子を聞く

狛枝「ねえ、不二咲さん」

不二咲「へっ?」

狛枝が不二咲に声をかけた。

狛枝「よかったら女子会の様子を教えてもらえないかな? 捜査のためにもさ」

不二咲「女子会……うん、そうだよね。ボクは……」

善吉「不二咲大丈夫か!? 狛枝先輩、何泣かせてるんですか!?」

狛枝「あはは、ごめんね。で、どんなかんじだったの?」

不二咲「えぇっとぉ……7時から安心院さんの部屋に集まったんだ」

善吉「何をやってたんだ?」

不二咲「普通にしゃべったり、食べたりって感じだったよ。今までの体験談とか、いろいろ」

苗木「そっか……ありがとう、不二咲さん」

不二咲「うん……」

女子会の内容は事件には関係なさそうだな……
にしても、なんで不二咲は時々よくわからないところでなくんだろうか……


何をしようか?(最低限の調査は終了しました。捜査を終了しても構いません)
残り3回
↓1

安心院に今回の事件で記憶の操作を行っていないか確認する

善吉「……」

さっき別れた時のことを考えると、ものすごく会いにくいが……
失敗すればクロ以外全員オシオキなのだ。背に腹はかえられない。

狛枝「安心院さんに会いに行くの? ボクもついて行っていいかな?」

善吉「ぜひお願いします」

こうして人柱もとい盾を手に入れた俺たちは安心院のもとへ行った。


安心院「……物覚えの悪い子は嫌いだぜ?」

善吉「……悪い」

狛枝「あはっ、ボクごときが質問するだなんておこがましいにもほどがあるけど……一つだけかまわないかい?」

安心院「よくわかってるじゃないか。おこがましいにもほどがあるよ?」

狛枝「……」

安心院「ははは、冗談さ」

狛枝「……君は記憶操作ができるのか知りたくてね」

安心院「やってないよ。そもそもやる必要がない」

即答だった。

安心院「大体、僕ならそんな面倒なことはしない。完全犯罪どころか、僕にできないことはないんだから」

すごい自信だ。だが、無茶苦茶な理由だけに、変に理屈っぽい理由よりも妙な信憑性があった。

何をしようか?(最低限の調査は終了しました。捜査を終了しても構いません)
残り2回
↓1

ビデオの痕跡が残ってないか食堂を調べてみる

狛枝の提案で、食堂を調べてみることにした。

善吉「何か見つかるといいんだけどよ……」



直下コンマ判定。
5以上なら……?

9

善吉「……これは!」

苗木「何か見つけたの?」

善吉「ああ」

食堂のテーブルの下に落ちていたのは【LOSER】と書かれた駒だった。

狛枝「さすが人吉君だね……! キミの才能が判明するときが待ち遠しいよ!」

善吉「とにかく、これは重要な証拠だな」


言弾ゲット!
【負け犬の駒】食堂のテーブルの下に落ちていたLOSERの駒。七海のボードゲームのもの。

何をしようか?(最低限の調査は終了しました。捜査を終了しても構いません)
ラスト
↓1

モノクマに今日がコロシアイ学園生活何日目かを聞きに行く

狛枝「おーい! モノクマ!」

モノクマ「はいはーい! なんですかー! ってコレ何度目だよ! 何回質問すれば気が済むんだよ! 僕はマニュアル世代には厳しいよ!?」

狛枝「ねえ、今日ってコロシアイ学園生活の何日目?」

モノクマ「……」

善吉「だんまりか?」

モノクマ「はいはい、言えばいいんでしょーもう! 今日は14日目ですよ! 以上!」

それだけ言うとモノクマはどこかに行ってしまった。

狛枝「……やっぱりね」

言弾ゲット!
【モノクマの証言】今日はコロシアイ学園生活14日目。




≪捜査を終了します≫

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最終更新:2013年01月04日 17:09