EPILOGUE

≪エピローグ≫



沈んでいく。
そこのない海にゆっくりと沈んでいく。
まるで水の中にいるような浮遊感があるのに、息は全く苦しくない。
クラゲになったような気分だった。
きっと水中で息ができたのならこんな感じなんだろう。
沈んでいくにつれて、どんどん周りが暗くなってきていた。

善吉(……)

これがデータが消去されていく感覚なのだろうか。
沈んでいく体に反して、身体がどんどん軽くなってきている。
もう足が動かない。もうすぐ腕も消えていくはずだ。
そして最後は……

善吉(……あvacrれcr?)

いつの間にか俺のすぐ横に安心院がいた。
いつも通り、いつの間にかこいつは俺の隣に現れた。

安心院「……もうすぐ君のデータは消えてしまうだろう」

安心院の言葉に納得した。
やはりこの感覚は消去されていく感覚なのだ。

安心院「本当なら一瞬で消えるはずなんだけどねえ。プログラムを終了させると同時だからなのか、ずいぶんゆっくりみたいだ」

善吉(……なあ、安心yjag院。めだかちゃんは……みんなはbvacrts大丈夫だとnbysk2l思うか?)

安心院「データの復活は無理だろうね。今回も君たちの死は物語の中心に位置しすぎた。変えることはできない。所詮死者は死者なんだよ」

善吉(……)

安心院「おや、悲しまないのかい? 笑うなんて意外だな」

善吉(大丈夫だって。あいつらなら;kpyagfきっと……どうにか……するgkpfhkyhさ)

安心院「……その前向きさ加減はちょっとキモいんじゃないかな。でも……めだかちゃんならもう大丈夫だ。人吉君のおかげでね」

善吉(…めだかr94hka934gちゃlkap;ん……は)

思考がだんだんと停止してくるのを感じた。

安心院「めだかちゃんだけじゃない。みんなはこれから何回も間違えるだろう。失敗するし絶望だってする。でももう希望を見失うことはない。どんなことだって乗り越えていけるよ。……仲間がいるからね」

善吉(そjaaうfad45……か。よか……k;kpyagfyった。そjrりゃlr0oarjAgjroa安心……だ)

視界が真っ白に染まっていく。
だんだん眠くなってきて、どこか意識が離れて行ってしまいそうだ。

安心院「……人吉君、お疲れさま。疲れただろう? しばらくゆっくり休むといい」

善吉(ああavrjo……ちょahlvvg2aっと……眠いo5jovdhvai40ja…なhlvhjl……)

安心院が俺の顔にそっと触れた。

安心院「……またね。おやすみ」

安心院はやさしく俺の額に口づけると、やさしく笑った。

善吉(あa4wjあo;5;jo……またk;kpyagfyな2hjlfgb4j……)


俺はゆっくりとまぶたを閉じると、深い深い眠りに落ちていった。

きっとめだかちゃんとあいつらなら大丈夫だと、心の底からそう信じることができた。






END

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最終更新:2013年01月11日 01:03