≪スキル一覧≫
最大5つまでセットできます。
【七光】学級裁判時のミス時のダメージが1/2になる。
【詭弁】発言力の最大値が1つ増加
【アルゴリズム】発言ウィークポイントが3個以内になる。
使用しますか?
↓1
全部使用
≪アリバイ≫
全員無し。
食堂組:善吉・苗木・九頭龍・狛枝・戦刃(・安心院)
自室:桑田
情報処理室;七海
≪言弾一覧≫
【モノクマレポート】被害者は安心院なじみ。現場は植物庭園。犯行時刻は8:30頃。死因は首の圧迫による窒息死。
【はがされた顔】安心院の顔ははがされていた。
【太ももの傷】安心院の右太ももに「内通者」と鋭い刃物のようなものでつけられた文字があった。
【切られた指】安心院の小指を除いた両手の指が第一関節のあたりで切られていた。指の先は見つかっていない。
【出血量】顔面をはがされ、指をほとんど切り落とされた割には出血量が少なかった。
【首の跡】安心院の首の鬱血の跡は、均等に一周していた。
【包丁】血の付いた包丁が死体のそばに落ちていた。食堂のもの。
【縄】安心院の首をつるしていた紐。左肩上がりの結び方で固く木に括り付けられている。
【台】現場に倒れていた台。安心院をつるすときに使ったのだろうか? 足場にほんの少し、誰かが踏んでこすれてついたような血の跡がついている。
【みんなの意識不明】21日目の朝7:30頃朝食を食べている途中に全員が意識を失った。
みんなが適当な料理に手を付けているので、どれかの料理にだけ持ったわけではなさそうだ。朝食を食べていないのは桑田と七海。
【食べたもの】みんなの食べたもの。ごはん・コンソメスープ・野菜とベーコンの炒め物・リンゴがあった。
人吉:ごはん・野菜とベーコンの炒め物
苗木:野菜とベーコンの炒め物・コンソメスープ
むくろ:リンゴ・ごはん・コンソメスープ
安心院:ごはん・コンソメスープ・野菜とベーコンの炒め物
狛枝:ごはん・野菜とベーコンの炒め物・リンゴ
九頭龍:ごはん・野菜とベーコンの炒め物・コンソメスープ
ご飯 野菜ベーコン コンソメ リンゴ
狛枝: ○ ○ ○
苗木: ○ ○
九頭龍: ○ ○ ○
むくろ: ○ ○ ○
人吉: ○ ○
安心院: ○ ○ ○
【目覚めた順番】九頭龍、戦刃、苗木、狛枝、人吉の順番に眼ざめた。
【七海の行動】七海はマスターキーを受け取った後、情報処理室で外との接触を図ろうとしていた。ログは絶え間なく残っていた。
【桑田の引きこもり】桑田は疑心暗鬼に陥って19日目から外に出てこなかった。
【血の付いたシーツ】植物庭園の小屋に血まみれの白いシーツがあった。予備のシーツ。
【血の付いた手袋】植物庭園の小屋にキッチンのゴム手袋。血がついていた。
【狛枝と九頭龍の証言】20日目の夜12時ごろに寄宿舎の廊下で会っている。
【空になった睡眠薬】化学室に置いてあった睡眠薬の瓶の中身が空になっていた。
【ルミノール反応】九頭龍が見つけてきたルミノール液による反応結果。善吉の靴から、少し反応が出た。心当たりはない。
【オキシドール反応】安心院の回りの土にかけてみたが、特に反応はしなかった。
【傷】狛枝の右手の甲、人吉の左手の指先、九頭龍の右頬、桑田の額には小さな切り傷のような跡があった。
【安心院のメモ】安心院の部屋に置いてあった手紙。
毒解力:毒を無効化するスキル
自壊予告:自らの死期を悟るスキル
完成:他人のスキルを完成させるスキル
愚行権:主人公補正を否定するスキル
【昨日の食事当番】昨日の食事当番は戦刃だった。戦刃がうっかり食器を洗い忘れていたので、今朝人吉は食器を洗ってから使用した。
【戦刃の実験】戦刃が食堂の料理や、調味料、キッチンの食糧や食器などを片っ端から確認した。
薬品が混入していたのは「リンゴと米以外の料理」「調理道具」「野菜」「コンソメ」。
【巨大植物】現場の庭園にはなんでも食べてしまう食虫植物がある。ただその植物の口が高所にあるので、モノを投げ入れるのは困難。
戦刃の腕力でもモノを投げ入れるのは難しい。
【小さなプレゼント箱】手の平サイズの小さなプレゼント箱。
「決心したら開けるといい。そうじゃないならまだあけるな。腑抜けた男に興味はねーよ」と手紙が添えられている。
【倉庫の道具】現場のロープや台は倉庫から持ってこられたもの。ブルーラム(飲み物)の箱には最近開けられた跡があった。
第5の学級裁判
開廷
≪裁判開始≫
発言力 ●●●●●●
この裁判所もすっかり人が少なくなってしまった。
……やはり、調査時間中にクロの正体にまでたどり着いた人物はいないようだ。
順番に整理していくしかなさそうだ。
桑田「んな必要無いっしょ! だってクロはおまえだろ!? 人吉!」
善吉「ちげえよ!」
桑田「そうにに決まってるだろ! だって食堂にいたやつらは人吉の料理を食べて意識を失ったんだしよ!」
善吉「っ……」
確かに単純に考えたら怪しいのは俺だ。
善吉(まずは俺への疑いを少しでも減らさねえと……!)
何について話し合おうか?
↓1
睡眠薬について
善吉「睡眠薬について話そうぜ」
桑田「それはお前が入れたんだろ!」
七海≪決めつけるのはよくない……と思うよ?≫
パソコンの画面に映った七海はそういった。
苗木「七海さんと桑田君は食堂の状況もよくわかってないだろうし、一度話し合ってみようか」
むくろ「うん……」
≪ノーストップ議論を開始します≫
苗木「【倒れた順番は狛枝先輩、ボク、九頭龍先輩、戦刃さん、人吉君、最後に安心院さん】だね」
桑田「【人吉が料理に睡眠薬を入れた】んだよ! だって今日の食事当番は人吉だったんだしよ!」
狛枝「というか、みんなの意識不明の原因は本当に睡眠薬のせいでいいのかな?」
七海≪他に原因もなさそうだし……【化学室の睡眠薬がなくなってた】みたいだからそれでいいんじゃないかなあ≫
むくろ「使われてたのは睡眠薬で間違いないよ……」
狛枝「じゃあやっぱり人吉君が入れたのかな?」
九頭龍「そんなはずねえに決まってるだろ……!」
論破しろ!
↓2
桑田の発言を【戦刃の実験】で論破
善吉「それは違うぜ!」
善吉「睡眠薬が入れられてたのは料理じゃねえ」
桑田「……なんでそんなことがわかんだよ」
善吉「俺が料理に薬を仕込んだとしたら、薬は料理と食器ぐらいにしかついてないはずだ。だが睡眠薬はそれ以外のところからも見つかってんだ」
狛枝「へえ……それってどこからかな?」
睡眠薬が検出されたのは?
↓1
コンソメ
善吉(コンソメと……ほかにもあったはずだ)
↓1
野菜と調理道具
善吉(これだ!)
善吉「コンソメと野菜と調理道具からも睡眠薬は検出されたんだ」
戦刃「私が確認したから間違いないよ」
桑田「だからそれがなんだっての!」
七海≪……。もし人吉君が薬を入れてたんだとしたら、そこから薬が見つかるのはおかしいね≫
狛枝「……人吉君はどこに薬が仕込んであったんだと思う?」
善吉(薬が仕込んであった場所……それって……)
スポットセレクト!
↓2
野菜とコンソメ
善吉(これだ!)
善吉「薬が仕込まれてたのはコンソメと野菜の一部……つまり食材だったんだ!」
苗木「そうだね……それなら犯人自身が料理をしなくても薬を料理にしこめる」
九頭龍「大量の食材に仕込んでたんだとしたら、睡眠薬の瓶をまるまる使い切ってもおかしくはねーな」
七海≪味見とかはしなかったの?≫
善吉「そういや味見したな。なんでその時は大丈夫だったんだ?」
むくろ「そこまで強力なものじゃなかったから、味見くらいの量だったら大丈夫だったのかも……」
狛枝「なるほどね。じゃあ犯人は食堂の料理を食べるメンバーの意識を奪いたかったんだから、犯人自身は料理を食べてないことになる。本人が意識を失ったら本末転倒だしね!」
むくろ「料理を食べてないのって……」
善吉(今朝食堂にいなかったメンバーは……)
人物を指定しろ!
↓1
桑田と七海
善吉(お前らしかいない!)
善吉「桑田と七海……お前らだな」
桑田「はあああっ!?」
七海≪そうなる……よね≫
桑田「なんで俺が怪しまれてんだよ!? ありえないっしょ!?≫
狛枝「でも料理を食べてないのは君たちしかいないよね!」
七海≪でも私にはアリバイがあるよ≫
苗木「えっ、一人だったのに……?」
七海≪うん。そうだよね、人吉君≫
七海のアリバイを提示しろ!
↓1
【七海の行動】
善吉(これだ!)
善吉「七海に会ったときに渡されたんだけどよ、情報処理室では逐一ログが記録されてたんだ」
七海≪ちなみに今も作業中なのです≫
苗木「作業しながら移動はできないの?」
七海≪できないかなあ。私のハードにコードがたくさんつないであったのは見たよね?≫
善吉「作業中あの状態を保たなきゃなんねーんなら、薬を仕込む暇なんてねえな」
桑田「……おいおい待てよ!? じゃあなんだ! 俺が犯人だって言うのか!?」
九頭龍「もしかして捜査前に人吉を怪しんでたのは犯行をなすりつけるためだったりしねーだろうな」
桑田「んなワケないっしょ!? 俺はやってねえ!」
狛枝「アリバイがなくて料理を食べてないのは桑田君だけだけど……」
桑田「アホアホアホアホアホアホアホ!」
狛枝「人吉君の容疑もまだ晴れたわけじゃないよね?」
桑田「アホアホアホアホアホ……アホ?」
善吉(そうだよな……俺にはまだあれがある)
人吉の怪しい点
↓1
靴から出たルミノール反応
善吉(これだ!)
善吉「……ルミノール反応のことか。なんであんたが知ってるんだ」
狛枝「たまたま君たちが話しているところを聞いちゃったんだ」
むくろ「ルミノール反応って……?」
善吉「俺の靴の裏から血液反応が出たんだ」
九頭龍「かがくしつでルミノール液を見つけたから使ったんだよ。現場にあった台には、靴でこすれたみてーな血の跡がついてたしよ」
桑田「……じゃあやっぱり人吉が犯人なんじゃねえか!」
善吉「……」
苗木「どうして血液反応が出てきたんだろう……」
≪ノーストップ議論を開始します≫
苗木「【人吉君の靴の裏には少量の血がついていた】……」
狛枝「しかもルミノール液を使わないと判別できないほどのね! これは犯人にとっても予想外だったんじゃないかな」
桑田「現場の台には【靴でこすれた血の跡がついてた】んなら、犯人は人吉で決まりっしょ!」
九頭龍「そうとも限らねえだろうが!」
七海≪私もそう思うよ≫
桑田「だったらなんでついてたんだよ!?」
九頭龍「真犯人がわざとつけた可能性だってあるだろうが!」
むくろ「【気づかれずに血をつけることなんてできない】よね……」
善吉(俺はやってねえ……だからこれは犯人が仕込んだもののはずだ……!)
論破しろ!
↓2
むくろの発言を【目覚めた順番】で論破
善吉「それは違うぜ!」
善吉「目覚めた順番を思い出してくれ。九頭龍、戦刃、苗木、狛枝の順に起きただろ? 俺は一番長い間気絶していた……気絶中ならだれでもつけられるだろ?」
むくろ「そっか……それなら気づかなくてもおかしくない」
苗木「台には靴らしき跡が残ってたんだから、もし真犯人がルミノール液の存在を知ってたなら、あえて見ただけじゃわからないくらい微量の血だけをつけてた可能性もあるね」
桑田「……まじかよ」
狛枝「そっか……それじゃあ犯人は桑田君で決まりなのかな?」
桑田「ちげえっつってんだろ! 人吉の自作自演の可能性だってまだあるんだしよ!」
九頭龍「だから自分はクロじゃねえってか?」
桑田「俺はずっと部屋にいたっつってんじゃん!」
七海≪待った! それ以上疑いあってるままじゃいけない……と思うよ≫
苗木「そうだね。わかってないことはまだあるんだし、もっとしっかり話し合わなきゃ」
桑田「……」
善吉「そうだな」
なんとか俺の疑いを晴らせたようだ……完全とは言えないが。
何について話し合おうか?
↓2
死体について
善吉「死体について話そうぜ」
苗木「今回の事件ってかなり猟奇的だったよね……」
九頭龍「なにより、安心院が内通者ってのは本当なのか?」
狛枝「どうやって特定できたんだろうね」
むくろ「死因が窒息なら、顔や指の傷の理由もわからないんだよね……」
善吉「話し合ってみるか」
≪ノーストップ議論を開始します≫
むくろ「安心院なじみにはたくさんの怪我があった……」
苗木「どういう順序でついたんだろう?」
九頭龍「【首つりが先】か……【顔はぎと指切りが先】か……」
桑田「つーかさ、なんでそんな無駄に猟奇的にしちゃったわけ?!」
狛枝「太ももの傷と言い……死体に何らかの意味合いを持たせていたのかもね」
苗木「顔を剥ぐのとか、指を切るのとかに、どういう意味があるのかな………」
善吉(あの状況からして、あっちが先だな……)
同意しろ!
↓2
【首つりが先】に【首の跡】
発言力●●●●●○
九頭龍「やっぱり首つりが先だったのか? だけどその証拠でどうやってわかるんだ?」
善吉(しまった……)
再安価
↓1
【出血量】
善吉「その意見に賛成だ!」
善吉「やっぱり顔を剥がれたのは死後だったんだ」
むくろ「首を吊った後に剥がれたの……?」
善吉「だって生きてる間……心臓が動いてる間なら、血がもっと出るはずだ。それにしては出血量がすくねえ」
狛枝「なるほどね」
九頭龍「死んでから作業する方がやりやすさって意味ではいいのかもな」
そう結論が出た時点で、苗木が口を開いた。
苗木「……ねえ、これって本当に首つりが死因なのかな?」
善吉「えっ……?」
苗木「ひょっとすると違うかもしれない」
安心院の死因が首つりでない証拠
↓1
首の跡
善吉(これだ!)
善吉「それって首の後のことか?」
苗木「そうだよ。首つりだったら、くびの前と後ろに均等に跡がついてるのはおかしいでしょ」
むくろ「体重のかかり方からして、もっと跡に差が出ててもいいはずだよね……」
九頭龍「じゃあクロは首つりをさせたんじゃなくて、首を絞めたのか?」
善吉「おそらくそうだろうな」
狛枝「じゃあ首つりも演出の一環なのかな?」
桑田「何の演出なんだよ……」
七海≪死体と言えば……顔剥ぎと、太ももの書き込みと、指切りについても話し合わないとね≫
九頭龍「なんでわざわざ太ももに内通者って切りつけたんだろうな……」
七海≪ズバリ萌えだね。太ももにもじって意味深だし≫
善吉「……」
七海≪偉い人にはそれがわからんのですよ≫
善吉「……」
七海≪冗談はここまでにして……≫
善吉(冗談……?)
苗木「何かすればするほど証拠が残ってしまうのに、あれほど死体を飾るのもおかしいよ」
狛枝「ねえ人吉君。君は小指って何を意味する指だと思う?」
善吉「?」
狛枝「ほら、小指だけ残してある意味についてだよ。何か意味があるんじゃないかと思ってね」
善吉「小指か……」
善吉(小指って言ったら……)
↓2
約束 指切りげんまん
善吉「約束……指切りげんまんとかか?」
狛枝「小指だけ残してるってことは何かそういう意味があるんじゃないかな?」
むくろ「指切りげんまん……安心院なじみが内通者という「嘘つき」だったから指切り、とかかな……」
狛枝「むかしの遊女が身をささげると決めた客に小指を切り落として渡すなんて週刊もあったそうだし……その逆かもね」
七海≪じゃあ顔剥ぎはうそつきの仮面を引きはがすとかそういう意味だったのかな?≫
善吉「ある意味で見立て殺人……ってことか」
狛枝「かもね!」
何を話そう?
↓2
殺害現場と作業現場
善吉「殺害現場と作業現場について話そうぜ」
苗木「そうだね。どこからも血は出てこなかったし……」
七海≪話し合ってみようか≫
≪ノーストップ議論を開始します≫
桑田「気絶したのは食堂のはずだろ? だったら現場は食堂なんじゃねえか?」
九頭龍「【食堂からは血は出てこなかった】ぜ」
狛枝「【でも首を絞めるだけなら出血なんてしない】しさ……」
七海≪植物庭園まで運んで行ってから殺したんじゃないかな≫
むくろ「【気絶した安心院さんを運んだ】ってことかな……」
九頭龍「面倒じゃねえか? いくら睡眠薬をつかったとはいえ、体を揺らしたら起きちまうかもしれねーんだぞ」
苗木「クロの心理的にはそういうことはしたくないよね」
善吉(いや、それはちがうはずだ!)
論破しろ!
↓2
むくろの発言を【安心院のメモ】で論破
善吉「それは違うぜ!」
善吉「安心院の部屋に会ったメモなんだが……」
【安心院のメモ】安心院の部屋に置いてあった手紙。
毒解力:毒を無効化するスキル
自壊予告:自らの死期を悟るスキル
完成:他人のスキルを完成させるスキル
愚行権:主人公補正を否定するスキル
善吉「これの毒解力の能力を見てくれ」
狛枝「毒の無効化……」
善吉「つまり、安心院には毒は聞かねーんだよ」
桑田「なんだそりゃ……!?」
善吉「桑田、お前だって自然血癒のすごさは身を持って味わってるだろ?」
桑田「そうだけどよ……」
七海≪うーん、ますます安心院さんの存在自体がチートじみてきたね……≫
苗木「そもそも、1階の食堂から5階の植物庭園まで死体を移動させる意味ってあんまりないと思うな」
九頭龍「かなり大変だよな」
苗木「安心院さんには毒は聞かない。クロが死体を移動させるのも大変。だけど現場は植物庭園だった……それってつまり」
安心院を移動させた人物を指定しろ!
↓2
安心院さん
善吉(お前しかいない!)
善吉「安心院は自分自身で移動したんじゃないか?」
むくろ「自分自身で……!?」
桑田「なんでわざわざ植物庭園に行ったんだよ!?」
苗木「なんでかはわからないけど……そう考えたほうが自然だよ」
狛枝「もしかしたら直前まで植物庭園でクロと話していたのかもしれないね」
善吉「その話って……やっぱり内通者関連の話だよな。普通に考えたら」
善吉(だけど、クロはどうやってあの安心院を殺したんだ? ……普通は無理だろ!?)
善吉「よく考えてみりゃ、クロはどうやって安心院を殺せたんだ?」
苗木「殺しても死ななさそうな人だよね……」
九頭龍「裁判後にケロッとした顔で出てくる可能性も否定できねーあたりがな……」
七海≪そのあたりを解明するためにも、少しずつで構わないから謎を解明していかないとね≫
善吉「ああ、そうだな」
何について話す?
↓2
なぜ安心院の股に内通者と刻まれたのか
善吉「なんで安心院の又に内通者と刻まれたんだ?」
狛枝「裏切り者の象徴じゃないの?」
善吉「いや、それ以前に安心院がどうして内通者だと特定できたのかだってわかんねえぜ?」
九頭龍「そうだよな……あの女は確かに胡散臭かったが、だからと言って内通者だと特定できるわけでもなかった」
苗木「それを考えるためにも……内通者がどうしてこの中にいたのかも考えてみようよ」
善吉「そうだな……」
七海≪内通者の目的……黒幕の目的達成の補助が妥当だよね≫
善吉(黒幕の目的のヒントになりそうなもの……俺は知っているはずだ!)
指定しろ! 自由安価
↓2
ちーたんが解析したファイル
善吉(これだ!)
善吉「黒幕の目的を予測できそうな者ならあったぞ」
桑田「何が……」
善吉「これを見てくれ」
【コロシアイ学園生活計画について】
希望ヶ峰学園の生き残りである第78期生立を閉じ込めてコロシアイをさせる。
超高校級の絶望である江ノ島盾子が考案した計画である。
しかしこのコロシアイは絶望を生むだけではなく、希望を生み、成長を促す。
私はこれを利用することにした。 過去の例を参考にしてこれを計画した。
そしてここには2種類のものがいる。望んで参加したものと、勝手に選ばれたものだ。
善吉「不二咲が解凍してくれた文書ファイルだよ」
苗木「このコロシアイは絶望を生み出すだけでなく、希望を生み、成長を促す……この文章がヒントになってそうだね」
桑田「つうかさ、内通者って黒幕の仲間だろ!? 要するに俺たちにコロシアイさせたかっただけじゃねーの!?」
善吉「いや、このデータからして内通者の役割はそれだけじゃないはずだ」
狛枝「……何なんだろうね?」
内通者の役割とは?
↓2
超高校級の才能を持つ学生達を成長させること
善吉「超高校硬球の才能を持つ学生たちを成長させる……それの補助が内通者の役割だったんじゃねーか?」
桑田「はああっ!? こんなことして何が意味あるんだよ!?」
狛枝「でも……君たちは事実、このコロシアイが始まる前よりも確実に成長してるはずだよ! 仲間の死という絶望を乗り越えるほどの希望の輝きを今まさに放っているんだから!」
むくろ「盾子ちゃんは希望のために死んだんじゃない!」
桑田「テメエが弐大を殺したようなもんじゃねーかっ!」
狛枝「でも事実でしょ? ぬるま湯のような日常の中よりも、絶望的な状況のほうが希望はいっそう強く輝くんだから!」
九頭龍「狛枝! 少し黙ってろ!」
狛枝「……」
苗木「……狛枝先輩。希望は免罪符じゃないんだよ」
狛枝「免罪符? 何を言ってるのかな、君は」
苗木「……」
苗木は複雑そうな顔をしている……
七海≪そんな役割を果たしていそうな人物って……≫
善吉(黒幕の目的からして……もしかして学級裁判での振る舞いがヒントか?)
内通者が取りそうな行動とは?
↓2
団結の誘導や推理の誘導
善吉「内通者は団結や推理の誘導をしていたんじゃねーか?」
苗木「過去の例は両方生存者がいるから……その2つを参考にしたなら、裁判でクロに勝たせちゃいけないもんね」
むくろ「そして内通者自身が率先して推理してしまっても、超高校級の生徒の希望の成長は望めないから……」
九頭龍「一歩引いたところで誘導ってところか」
桑田「でも裁判で活躍してたのは安心院だけじゃないっしょ? どうやって特定したんだよ」
善吉「1回目から4回目までの裁判でで裁判を誘導していた人物は……」
人物を指名しろ!(複数)
↓1
安心院、狛枝
善吉(お前らしかいない!)
善吉「裁判を誘導してたのは、安心院と狛枝。この二人だ」
狛枝「……」
九頭龍「人吉も活躍してたが、内通者の誘導って感じじゃなかったな……」
桑田「でも、そうだとしてもまだ候補は狛枝と安心院の2人っしょ? どうやって安心院が内通者だって特定したんだよ?」
狛枝「残ってるメンバーからして感情論や直接聞きに行ったって言う可能性も大きいと思うけど」
七海≪……ううん。たしかにその可能性もあるけど……2人まで絞れたら、安心院さんが内通者だって特定できる人がいるはずだよ≫
狛枝「……へえ」
善吉「安心院が内通者だと特定できた人物は……」
↓1
狛枝
善吉「狛枝先輩、あんたなら特定できたんじゃねーか?」
むくろ「そっか、候補が2人だから自分が内通者じゃないならもう一人が内通者だってわかるんだ……!」
桑田「っ、お前が安心院を殺して、俺に罪をかぶせようとしたのか!?」
狛枝「……はあ」
狛枝は呆れたようにため息をついた。
桑田「そうなんだろ?! お前が安心院を殺して……」
狛枝「は?」
善吉「あんたそういや安心院が怪しいとか、内通者が判明したら殺すとか言ってたよな」
狛枝「は?」
善吉(なんかすっげー腹立つ顔だな……!)
狛枝「僕なら特定できるから? 殺すだなんて言ってたから? だから僕が犯人だって言うの?」
善吉「それ以外に何かあるのかよ……」
狛枝「それは違うよ……。だってこの僕があの安心院さんを殺すだなんて、ありえないよ。できっこないよ」
九頭龍「だったら証拠を示してみろよ……!」
狛枝「証拠というかさあ。さっき君たちが話してたじゃないか。ボクが殺人なんてできない理由をさ」
狛枝が殺人できない理由とは?
↓1
目覚めた順番
善吉「……目覚めた順番か」
狛枝「そのとおりだよ! 僕は最後から2番目に起きたんだよ? 当然安心院さんの死亡時刻には気絶してたんだから!」
九頭龍「気絶してたのはふりで、全員が気絶してた間に殺人を犯した可能性だってあんだろうが……!」
狛枝「それもないよ。だって僕は人吉君の料理を食べてるんだから」
【食べたもの】みんなの食べたもの。ごはん・コンソメスープ・野菜とベーコンの炒め物・リンゴがあった。
人吉:ごはん・野菜とベーコンの炒め物
苗木:野菜とベーコンの炒め物・コンソメスープ
むくろ:リンゴ・ごはん・コンソメスープ
安心院:ごはん・コンソメスープ・野菜とベーコンの炒め物
狛枝:ごはん・野菜とベーコンの炒め物・リンゴ
九頭龍:ごはん・野菜とベーコンの炒め物・コンソメスープ
ご飯 野菜ベーコン コンソメ リンゴ
狛枝: ○ ○ ○
苗木: ○ ○
九頭龍: ○ ○ ○
むくろ: ○ ○ ○
人吉: ○ ○
安心院: ○ ○ ○
狛枝「ボクが倒れたところだってみんな見てるでしょ」
善吉「……確かにあの時最初に倒れたのは狛枝先輩だったな」
むくろ「野菜ベーコンには睡眠薬が入ってたし……」
桑田「じゃあお前がクロじゃねーのか……!?」
狛枝「ほかに内通者を特定できる要素があったんだろうね」
直下コンマ判定
5以上なら……?
0
苗木「ちょっと待って!」
狛枝はクロではないと結論が出かけたところで、待ったをかけたのは苗木だった。
善吉「どうしたんだ苗木?」
苗木「狛枝君が睡眠薬を飲まずに料理を食べる方法があるかもしれないんだ」
善吉「!?」
狛枝「……へえ、どんな理由があってそう思ったの? まさかなんとなくとかじゃないよね」
苗木「ちゃんと理由ならあるよ。人吉君、狛枝君の超高校級の才能は覚えてる?」
善吉「超高校級の幸運だったよな」
苗木「そう。狛枝君は幸運なんだよ。だから、うまく睡眠薬をよけた可能性があるんだ」
狛枝「は?」
狛枝は苗木に冷たい目線を向けた。
狛枝「いくら僕が幸運だからとはいえ、それはちょっとひどいな……」
七海≪反論とかは、あるの?≫
狛枝「当然だよ」
狛枝「それは違うよ……」
≪反論ショーダウンを開始します≫
狛枝「確かに僕は幸運だ」
「だけどね、幸運にも限界はあるんだよ」
「たとえば宝くじは当たるかもしれないけど、何もない空間からお金が出てくることはないし」
「【睡眠薬が入った食事をたべて平気】だなんてこともない」
「僕はただ幸運なだけの不幸せな人間なんだから」
「睡眠薬が仕込んであったんだから、【野菜を食べた僕は必ず気絶してしまうはず】だ」
「他のみんながそうなってしまったようにね」
「それに僕の子の才能を疑うなら、今間の事件はすべて安心院さんは犯行可能なんだよ?」
「靴に血がついていて、料理を作った人吉君を押しのけてクロ扱いされるのは困るよ……」
「もしかしたら人吉君が自分が【薬を仕込んだことを否定するために材料に薬を仕込んだ】のかもしれないしね」
善吉(こいつが本当に幸運なら、可能かもしれねえんだ……苗木のくれたチャンスを無駄にはできねえ……!)
論破しろ!
↓2
倒れてもたまたま少量で、真っ先に起きる可能性はあるんだよな
気絶したければ、もう一度料理を食えば良いんだから
安価なら↓
↑
発言力●●●●●
善吉「食べてもたまたま少量で真っ先に起きる可能性はあるんだよな。気絶した蹴ればもう一度料理を食えばいいんだから」
狛枝「でもそれって全員に言えることだよね?」
善吉「……」
苗木「狛枝君が幸運なのは間違いないんだ。料理はしっかり食べてるけど……」
善吉(睡眠薬の仕込まれてたのって……)
論破しろ!
↓1
野菜を食べずにベーコンだけ食べてたとか?
善吉「……野菜を食べずにベーコンだけ食べてたとか?」
狛枝「僕そこまで偏食じゃないんだけど」
善吉(つーか野菜もちゃんと食ってたよな……)
苗木「人吉君、野菜炒めって野菜を1個だけ使って作ったわけじゃないよね」
善吉「まあ数種類使ったけどよ……」
苗木「戦刃さんの話通りなら……」
↓1
睡眠薬の入った野菜と入ってない野菜がランダムに合った
善吉「それは違うぜ!」
善吉「戦刃の話じゃ、一部の野菜にだけ薬が盛られてたはずだ。「幸運」なことに、お前は薬の盛られてない野菜ばかりを食べたんじゃねーか?」
狛枝「……その確率がどれだけ低いと思ってるの?」
苗木「あり得ない話じゃないよ。だって君は第2のコロシアイの時にも幸運の才能を活用していたんだから」
狛枝「……そう。だったらそういう可能性もあるのかもね」
狛枝はそう認めた。
桑田「じゃあお前が犯人じゃ……!」
狛枝「でも! それってまだボクが捜査線上に上がっただけにすぎないよね! 僕は推測だけの可能性だけど、人吉君には物的証拠があるし、桑田君にだって薬は仕込めるんだから!」
桑田「っ……!」
七海≪そうだよね……まだ確定とまではいかないもんね≫
善吉「……そうだな」
何を話し合おうか?
↓2
【狛枝と九頭龍の証言】
善吉「九頭龍、昨日の夜に廊下で狛枝先輩と会ってるんだよな」
九頭龍「ああ、確かにそうだったぜ」
狛枝「僕はあの時ブルーラムを取りに倉庫に行ってただけだよ。目がさめちゃったからね」
善吉「倉庫って。現場に会ったロープや台の出所だよな」
狛枝「はあ……先入観をもった捜査はだめだと思うんだけど」
善吉「本当に何もやってないのか?」
狛枝「どうだろうね」
善吉(……狛枝には昨日殺人の仕込みをする暇があったってことか?)
何を話そうか?
↓1
安心院さんの切り取られた指について
善吉「安心院の切り取られた指について話そうぜ」
狛枝「えーっと、裏切り者への何らかのメッセージ性のある行動って結論じゃなかったっけ」
善吉「そうだとしても、安心院の指はどこに行ったんだ?」
苗木「ボクと戦刃さんで頑張って探したんだけど見つからなかったんだ……」
戦刃「少なくとも植物庭園には無いと思うよ」
桑田「もしかして今もクロが持ってたりするのか?」
戦刃「そんなに強いにおいはしないからその可能性はないよ……」
桑田「まじかよ……」
狛枝「クロはいったいどうやって指を始末したんだろうね!」
九頭龍「つーかなんで指を切ってその指を放置しなかったんだ?」
苗木「話し合ってみようか」
≪ノーストップ議論を開始します≫
「指を切った理由か」
「【何かを象徴してる】んじゃないの?」
「他の可能性も考えたほうがいいと思うなあ」
「指に残る証拠……」
「【指に犯人を示すダイイングメッセージがあった】とか!」
「【クロを爪でキズつけた】とか……」
「安心院さんの才能に関係あるかもしれないよね」
善吉(あいつの言ってることが正しそうだ……)
同意しろ!
↓1
【クロを爪で傷つけた】に【傷】で同意
善吉「その意見に賛成だ!」
善吉「俺もクロを爪で気づつけたからだと思う」
苗木「一番ありえそうなのはやっぱりそれだよね」
善吉「爪に血や黒の皮膚が付着して、取れなくなっちまったから、犯人はいっそ切り落とすことでごまかすつもりだったんじゃねーか?」
狛枝「そうか……インパクトのある死体を用意することで、指そのものの行方や、切った理由をごまかそうとしたんだね」
むくろ「それよりも……傷があるのって……」
善吉「……おれと、九頭龍と、桑田と、狛枝先輩だな」
「「「……」」」
七海≪この中の誰かがクロ……ってことなのかな≫
むくろ「その確率は高いとおもう」
善吉「……少しずつだが真相に近づいて行ってるはずだ)
この4人の中にきっとクロがいる……。俺はそれを確かめるためにも、黒幕と対峙するためにも、絶対に失敗できないのだ。
善吉「絶対に間違えらえねえ!」
俺は改めてそう心に決めた。
≪???≫
誰もいない教室にそれはいた。
「ふう、これでようやく僕の役目も終わりかな」
「まったくこんなしょーもねーことに僕を使おうだなんて、傍若無人にもほどがあるぜ」
「でもまあ5回目の事件は起こるって僕の予想はあたったからねえ」
「今度の放課後にはお菓子をおごってもらわねーと」
「あーあ、一仕事した後のお菓子はおいしいんだろうなあ」
「まあせいぜい僕は傍観者を決めさせてもらおう」
「……」
それは万能で完全だったので、どこにいたってすべてのことが手に取るようにわかった。
まさにこの瞬間、彼らが行き詰っていることもすべて。
「……はっはっは」
「やっぱやめるか」
「よく考えたらただ見てるだけなんてつまらないしね」
「あーあ、みてらんねー。みてらんねーな」
「しゃーねーから少しくらいは手助けしてやるか」
狛枝「どうやらクロはボクと人吉君と九頭龍君と桑田君の誰かってことでいいみたいだね」
むくろ「他のメンバーじゃないって確定していいのかな……?」
苗木「うん、この4人の誰かってことでいいと思うよ。だってそうじゃなきゃ指を切り取って隠す必要なんてないし」
桑田「……」
狛枝「ふふふ、クロはいったい誰なんだろうね!」
九頭龍「それをどうにか判明させるためにも、話し合っていかねーとな……」
七海≪話してないこともそろそろなくなってきたね≫
善吉(あとは4人のうち誰がクロかを暴けばいいだけだ……!)
何について話す?
↓1
傷のついた経緯を確認する
善吉「とりあえず傷のついた原因を確認してみようぜ」
七海≪そうだね≫
狛枝「僕は昨日倉庫にブルーラムを取りに行ったときにうっかりどこかに右手の甲をひっかけてしまったんだよ」
九頭龍「俺は昨日の夜自室で机に右ほおをぶつけたんだよ」
七海≪ぶつけた……にしては痣じゃないんだね。自室のテーブルって丸かったと思うんだけど≫
九頭龍「机っつーか、棚だな。そこの角にかすったんだよ」
善吉「俺は料理中に指先を切っちまったんだ」
桑田「……覚えてねえ」
九頭龍「なんでだよ」
桑田「つうかさ、オレ今の今まで額に傷を作ってたってこと自体知らなかったんだけど!」
九頭龍「本当か……?」
桑田「嘘なんてついてねーよっ!」
七海≪うーん、桑田君の傷ができた経緯はひとまずおいておいて……この情報から、1人クロ候補から除外できるんじゃないかな≫
苗木「そう……だね」
クロ候補から除外できそうなのは?
↓1
善吉
爪と包丁の切り傷は違う
善吉「……これで俺は候補から外れるんじゃねーか?」
むくろ「包丁の切り傷と爪のキズは違うだろうし……抵抗した時についたキズなら、指先になんてつかないだろうしね」
九頭龍「あの女、抵抗なんてするタマか……?」
苗木「た、確かにそうだけど……」
狛枝「これで人吉君はクロじゃないことが証明できたのかな? 自分の無実の証明を真っ先にするなんてさすがだね」
善吉「そんな言い方すんなよ……」
狛枝「でも事実でしょ?」
善吉「確かにそうだが……」
これで俺はクロ候補から外れた……ってことでいいのか?
苗木「残りの候補は狛枝君と桑田君と九頭龍君だね」
善吉「何について話せば特定できそうなんだ……」
何について話す?
↓1
巨大植物について
善吉「植物庭園にあった巨大植物について話そうぜ」
七海≪それって……えーっと≫
狛枝「植物庭園にはプラスチックでもなんでも食べてしまう食虫植物ならぬ雑食植物があったんだよ」
七海≪なるほど……≫
九頭龍「あの植物を使えば切り落とした指がどこにあるかがわかるんじゃねーか?」
むくろ「それなんだけど……」
苗木「ボクと戦刃さんで試してみたんだけど、高すぎて戦刃さんでもなかなか何かを投げ入れることは難しかったんだ」
九頭龍「戦刃でもか……?」
戦刃むくろは超高校級の軍人だ。そんな戦刃でも投げ入れられないとなると相当の高さだが……
苗木「近づいて入れるには、自分も食べられてしまうことを考えると難しい……」
善吉(だったらそれが可能なのって……?)
人物を指名しろ!
↓1
やきうの才能だから桑田かな
善吉「超高校級の野球選手の桑田なら、可能なんじゃねーか?」
桑田「はああああ!?」
九頭龍「確かに超高校級の野球選手と呼ばれるほどなら、それも可能かもな」
桑田「いやいやいや、ありえないっしょ!? 俺は何もやってねえよ!」
狛枝「でも人吉君は君が怪しいって言ってるみたいだけど?」
桑田「だったら人吉が間違えてるんだ!」
むくろ「証拠とかは……」
桑田「それは……」
九頭龍「傷を作った経緯を説明できなかったのも、指を始末できるのも、てめえだけみてーだが……」
狛枝「何か反論とはあるかな」
桑田「……俺は、絶対やってねえ!」
狛枝「その証拠を聞いてるんだけど?」
桑田「っ……」
狛枝「朝食を食べてなくてアリバイがないのも君だけだよね」
桑田「だからちげえ! ぜってえ俺はやってねえからな!」
苗木「……」
苗木は考え込んでいる……
桑田「そうやって……俺をはめようとしてるんだろ!? 俺はやってねえ! やってねえよ!」
むくろ「でも、状況からして……」
桑田「アホアホアホアホアホアホアホアホアホ!」
狛枝「ねえ、もう投票しちゃう?」
どうする?
↓1
まだしない
善吉「いや、まだ話し合うべきだ」
苗木「……そうだよね。だって、桑田君があの植物を利用したとは考えにくいし」
狛枝「ふうん……じゃあ話し合ってみようか」
桑田「そうだ! 俺はやってねえ!」
九頭龍「だからその物証を出せっつってんだよ……!」
七海≪まあまあ落ち着いて。本当に桑田君がやってないならきっと証拠があるはずだよ≫
苗木「話し合ってみよう」
≪ノンストップ議論を開始します≫
苗木「桑田君以外に確実に食虫植物にモノを投げ入れられるひとは多分いないよね」
むくろ「私でも難しかったから……確実でない手段をとるとは考えずらいし」
狛枝「桑田君がシロだという証拠はいったいなんだろうね?」
九頭龍「【動機がない】とかか?」
苗木「そもそも【桑田くんも投げ入れられない】んじゃないかな」
七海≪桑田君じゃ【安心院さんを殺せない】とか……≫
狛枝「それは全員に言えることだよね?」
善吉(本当に桑田がシロなら……何か証拠があるはずだ……!)
同意しろ!
↓3
【桑田の引きこもり】で【動機がない】に同意かな
発言力●●●●○
九頭龍「やっぱりそうなのか? でも引きこもりと動機とどう関係してくるんだ?」
善吉(しまった! 間違えちまった……!)
苗木「あのね人吉君。僕らが5階を探索した日って何日目だったか覚えてる?」
善吉「探索……?」
同意しろ!
↓2
桑田は探索してなくて食虫植物のことを知らないから
【桑田の引きこもり】で【桑田くんも投げ入れられない】
善吉「その意見に賛成だ!」
善吉「桑田は19日目に5階の探索に参加しなかった……だから植物庭園の巨大な植物がなんなのか知らなかったはずなんだ!」
苗木「だったらそこで指を始末しようなんて考えも出てこないはずだよね」
桑田「そうだよ! 巨大植物なんて、俺は現場に行くまで見たこともなかったんだぜ!?」
七海≪……というか私も知らなかったしね≫
狛枝「内通者の方は、安心院さんは案外直接聞いたら内通者だって自白してくれそうだし除外して……ロープの結び方なんかも、右利きの桑田君にしてはおかしかったもんね」
桑田「そうだって! だから俺はクロじゃねえんだ!」
むくろ「でも、それならクロはどうやって指を巨大植物に投げ入れたのかな……」
どうやって投げ入れた?
↓1
殺した後、台に乗って投げたとか
血ついてるし
発言力●●●●
善吉「殺した後、台に乗って投げたとか……」
狛枝「台ってそこまで高くないとおもうよ。足場も不安定になってかえって入れにくいんじゃないかな」
善吉「……そうだな」
再安価
↓2
何かに包んで桑田に投げ入れさせる
善吉「……誰かが、桑田に投げさせたのか?」
桑田「は……?」
九頭龍「それなら桑田はクロじゃねえが……」
むくろ「指の始末もできるね」
狛枝「君たちの話じゃ内通者が安心院さんだってわかるのは僕だけって考えらしいし……桑田君はボクとの共犯ってことになるのかな?」
桑田「……違うに決まってんだろ!」
苗木「でも指はどこからも見つからなかった……それ以外の方法は……」
桑田「俺が共犯者だッつうのか?! 弐大を殺した同然の狛枝と俺が共犯者だなんてありえないっしょ!?」
ヒント:桑田なら投げ入れられる
安価↓
狛枝「むしろさっきから桑田君や僕を怪しんでる人吉君が犯人なんじゃないの?」
善吉「はあっ?!」
桑田「……そうなのか?」
善吉「俺はクロじゃねえ!」
桑田「俺だってさっきそう言ったっしょ……! 靴に血がついてるのも、料理作ったのも、巨大植物で指を始末できる可能性があるのも全部人吉じゃねえか……!」
善吉「違う……! 俺じゃねえ……!」
狛枝「じゃあボクが誰かと協力して殺したって言うのかな人吉君は?」
桑田「俺はやってねえぞ……! お前なんだろ、人吉! なんで殺したんだよ!? 一緒にこんなところ出ようって言ったじゃねえか?! 俺をはめようとしたのか?!」
九頭龍「てめえらいい加減にしろよ! 人吉がやるはずねえだろ……!」
桑田「だったら俺や狛枝が犯人だったらいいって言うのかよ?!」
九頭龍「なっ……そういうわけじゃ……!」
ここは! 難しく! 考えなくていいですよ!
安価↓
誰も植物に指食わせてない
狛枝「もう話し合ってもどうにもならないよ……これはいっそ多数決でいいんじゃない? 僕は人吉君に入れようかな」
桑田「俺も人吉だ……さっきから俺ばっかり怪しみやがって!」
善吉「っ!!」
九頭龍「ふざけんな!」
苗木「まって! 票が割れたらまずいよ!」
桑田「そんなの割れるはずがねえ! だって人吉がクロなんだしよ!」
狛枝「共犯者に利益なんてないのにね……それでも人吉君は僕らの共犯を主張するのかな?」
七海≪……≫
善吉「俺は……間違ってるのか?」
その瞬間、視界が暗転した。
「やあ人吉君。今朝ぶり」
≪???≫
善吉「ここは?!」
いきなり見知らぬ教室に移動していた。希望ヶ峰学園の教室でもない。
「ようこそ僕の教室へ」
善吉「あんたはっ!」
教卓に腰かけていたのは……
安心院「あんたなんて言い方はやめてくれないかな。僕のことは親しみを込めて安心院(あんしんいん)さんと呼びなさい」
善吉「安心院!」
まぎれもない、第5の事件の被害者であるはずの安心院なじみその人だった。
安心院「やれやれ、僕は安心院(あんしんいん)とよべと言ったはずだぜ?」
善吉「えっと……安心院(あんしんいん)さん。なんであんたが生きてるんだ!?」
安心院「ボクが殺されると思ったの?」
善吉「それは……ないな」
安心院「ならいい。ここから先は内通者としての助言じゃない。僕はね、僕自身の気持ちで未熟で未完成な主人公に助言をしにあげたいと思って来てあげたのさ」
善吉「助言……?」
安心院「≪犯人が指を始末する手段は巨大植物だけとは限らない≫。さて、他にどんな手段があると思う?」
善吉「他の手段……」
何があると思う?(相談有で、正解が出次第採用)
食べた?
善吉「……たべた、とか」
安心院「大正解だよ」
指は、食べたいか食べたくないかの問題を置いておけば、食べられるものではある。
もしクロが指を食べて始末したのなら、どこからも発見されるはずがない。巨大植物に食べさせたのと結果的には変わらなくなるが……
善吉「そんなの狂ってるだろ。ふつうそんなこととっさに思いつかねえぞ……!?」
安心院「それでもクロは思いついたのさ。あそこに巨大植物の存在があることも考慮したうえで、共犯じゃなきゃクロじゃないって状況を作り上げた。桑田君を味方に引き入れるためにね」
善吉「おい、それじゃあクロって……」
安心院「さあね」
安心院は白々しくそういった。
善吉「でもそんなのどうやって証明すりゃいいんだ……!?」
安心院「さすがにそこまでは教えてあげられないね」
善吉「じゃあ……!」
安心院「あんまり甘えんじゃねーぞ」
安心院は冷たい目でそういった。
安心院「これは前座にすぎねーんだぜ? 黒幕と出会ってすらいねーのに、負けたらだめじゃないか」
善吉「……」
安心院「未熟で未完成で恋心も自覚してないお人吉。だけどそんな君だからこそ、あんなにたくさんの人が君の味方をしてくれて、キミは生徒会長になるんだから」
善吉「……?」
安心院「キミにはまだまだ頑張らなきゃいけないことがたくさんある。それは君自身で乗り越えていかなければならないことだけど……まあ大丈夫だよ。利用するために目を付けたとはいえ、人吉善吉はこの悪平等(ぼく)イチオシの主人公だぜ? ラスボス程度なら倒せる素養は持ってるはずだ」
善吉「安心院、あんたは……」
安心院「おっと、僕は誰にでも平等な悪平等だからね……これ以上不平等になるわけにはいかねーな。それと……」
安心院は俺に人差し指を向けて決め顔で言った。
安心院「僕のことは親しみを込めて安心院(あんしんいん)さんと呼びなさい」
そうして俺の意識は浮上していった。
安心院「……。まあ、混乱が落ち着くまでの間の安息所ぐらいにはなってあげないとね」
善吉「!」
俺は一瞬で裁判所に戻ってきていた。
苗木「……人吉君」
苗木が、九頭龍が、七海が、戦刃が、桑田が。そして狛枝がこちらを見つめている。
俺はみんなを見つめながらはっきりとした声で言った。
善吉「―――それは違うぜ!」
善吉「犯人は、巨大植物で指を始末したわけじゃなかったんだ!」
桑田「……じゃあどこで始末したわけ?」
善吉「食ったんだよ」
狛枝「!」
九頭龍「はああ!? 食ったって……あれだけの指を全部か?!」
善吉「肉をかみ切って骨だけにすれば、その気になれば飲み込めるサイズのはずだ。腹の中に証拠を隠せば絶対に見つからねえ」
苗木「でも食べるだなんて……」
善吉「……犯人はそうしたんだよ」
むくろ「じゃあ内通者を特定できる人物ってことからして、クロって……」
みんなが狛枝の方を向いた。
狛枝「……」
九頭龍「てめえみてえなキチガイなら、食べてもおかしくねえな……」
桑田「お前がやったのか……?!」
狛枝「はあ……で、証拠はあるの? まさか僕の腹を切り裂いて確かめるなんて言わないよね?」
善吉「……」
狛枝「こんな突拍子もないことを言うくらいなんだから、当然証拠あってのことなんだよね!」
善吉(考えろ……なにか、きっと確かめる方法があるはずだ!)
ルミノール液を使おう
善吉「九頭龍、今ルミノール液は持ってるよな。さっき裁判中に取り出してたし」
狛枝「!」
善吉「ルミノール液は血液中の鉄成分と反応する物質だったはずだ。ちょっとやそっとじゃとれねえ。狛枝先輩が食べたなら、口から反応が出るはずだ!」
俺は九頭龍からルミノール液を受け取り、無理やり狛枝に使用した。
狛枝「ちょ、ちょっと!?」
善吉「……反応が出たな」
狛枝「っ……」
桑田「まじかよ……!?」
狛枝は咳き込んでいる……
善吉「口の周りと、歯から反応が出たな」
狛枝「げほっ……ひどいなあ」
善吉「……反論はあるか?」
狛枝「……ああ、そういえば捜査中に間違って口の中を切っちゃったんだよね」
善吉「まだ粘る気かよ……」
狛枝「ほら、僕ってどんくさいからさあ」
狛枝は笑っている。
狛枝「だから別に口内からルミノール反応が出てもおかしくないよね!?」
九頭龍「狛枝ッ!」
狛枝「ねえ、だからさ、犯人は人吉君なんじゃないかな?」
善吉「だからなんであんたはさっきから俺のことを犯人にしたがるんだよ……!?」
狛枝「キミがクロだからじゃないかな? ねえ、人吉君?」
狛枝はあくまで認めないつもりのようだった。
七海≪ううん、チェックメイト! ……と思うよ≫
狛枝「!」
七海が高らかに宣言すると同時に、裁判所におかしなことが起こった。
善吉「!?」
次々と、空中にモニターが浮かび始めたのだ。
モノクマ「ありゃりゃ、押し切られちゃった?」
≪狛枝あああああああ!! お前っ、またやったなあああ!?≫
一番大きな画面には、アホ毛(?)の目立つ男が映っていた。
苗木「日向君っ!?」
七海≪みんなが時間を稼いでくれたおかげで、ぎりぎり間に合ったんだ≫
日向≪どうしてお前はっ、毎回毎回……!≫
狛枝「えーっと………誰? あ、そういえば君って2回目のコロシアイの……」
日向≪……日向創だ≫
画面に映った男はそう名乗った。
七海≪私は外からここへの介入を試みている人たちと一緒に、内側からもいろいろ試してみてたんだ≫
日向≪そしてたった今つながったんだよ。外からは、映像データや音声データは簡単に入手できたんだが、介入に関しては異常にロックが固かった……遅れて悪かった≫
桑田「おいおい、どういうことだよ?!」
?≪つまり、その男の犯行はすべてこちら側には筒抜けということだ≫
?≪もとはと言えば一人で勝手に突入するから自体がややこしくなったのよ。相談もしないなんて、苗木君の癖に生意気よ≫
苗木「十神くんと、霧切さん!」
むくろ「あなたたちは……」
十神≪そういうことだ、狛枝凪斗≫
狛枝「……」
九頭龍「だからチェックメイトっだってか」
狛枝「……あはっ」
狛枝は笑い始めた。
狛枝「あはははははははははははははははははははははははははははは!」
狛枝「そうだよ! ボクが安心院さんを殺したんだ!」
桑田「てめえっ……!」
狛枝「ああ、ごめんね。罪をなすりつけようとしちゃって。でもほら、超高校級のみんなを相手にするんだから、それ相応の対応をしないと失礼でしょ?」
善吉「狛枝先輩……」
苗木「……」
狛枝「僕は書庫で1回目と2回目のコロシアイ学園生活の詳細を知ったのさ。だって……あのお人よしの苗木君が、僕の記憶を取り戻させまいとしてたんだよ? 何かあるって思うのが自然だよね。だから調べた。そして知ってしまったんだよ……。僕が希望なんかじゃなくて絶望だったってことをね! 僕だけじゃない、九頭龍君、キミもだよ!」
九頭龍「なっ……!?」
狛枝「2回目のコロシアイに参加した僕はそれはそれは失望しただろうね……だからこそあんなことをしたんだろうけど……その計画も失敗してしまった。あそこにいる予備学科の日向君たちのせいでね」
日向≪……≫
狛枝≪あの時僕は結局何もできなかった。失敗してしまった。希望になんてなれなかった。だからこそ……今度こそ成功させたかったんだよ!≫
善吉「内通者を殺すことが希望だってのか!?」
狛枝「それは違うよ……。内通者を殺して、君たちに……いや、人吉君にその謎を暴かせることこそが目的だったんだ!」
善吉「俺……!?」
狛枝「彼女も同意の上で殺された……所詮彼女も黒幕側ってこと。安心院さんが内通者だと特定したあと、今朝僕は話に行った。僕の推理した黒幕の正体や目的があっているかどうか聞いてみたら、それであってたみたいでね。サービスとして、僕は安心院さんを殺す権利を手に入れたのさ!」
九頭龍「殺す権利だあ!? 何言ってんだてめえ!」
狛枝「そのままの意味だよ。僕は安心院なじみという内通者であり、サポーターであり、チートキャラである彼女を脱落させて、ゲームをハードモードにする権利を得たんだ! 黒幕の交友関係から考えて、どう考えてもこの事件の主人公は人吉君だ。キミが勝って! キミが君自身の希望を輝かせることができて初めて! この事件は終焉を迎えるんだよ!そして黒幕を引きずり出した僕は君たちの希望の糧になれるんだ……!」
狛枝は恍惚とした表情で話し続ける。
狛枝「安心院なじみという所謂お助けキャラを失えば事件の解決はより困難になる。そのほうが希望は輝く! 君にとって大切な存在が奪われる絶望を乗り越えてこそ……君は希望をより強く輝かせる! 今度こそ僕は希望のための役に立てるんだ!」
善吉「何言ってんだ狛枝先輩! 何が希望だ!? そんなことで安心院を殺して……お前自身もクロとして死ぬ気なのかよ!?」
狛枝「当然さ! だって僕はもう死んでるんだよ? 死という最大の不幸を迎えているんだよ? だからね人吉君、そんな顔をしないでよ……僕は今最高についてるんだから!!」
善吉「っ、あんたは!」
何を言う?
↓2
あんたはたしかに狂ってる
でも俺逹のことをちょっとは友達だとか仲間だとか思わなかったのかよ!
たとえプログラムだとしても俺達がお前の死を悲しむとは思わなかったのかよ!
善吉「あんたはたしかに狂ってる。でも俺逹のことをちょっとは友達だとか仲間だとか思わなかったのかよ! たとえプログラムだとしても俺達がお前の死を悲しむとは思わなかったのかよ!」
九頭龍「人吉っ!?」
桑田「何言ってんだ?!」
狛枝「……友達? あはっ、まさか。僕みたいなゴミ虫が君たちみたいな超高校級であるみんなと友達だなんて。僕はそこまで思い上がっていないよ。現に、君たちは僕の死よりも内通者だったはずの安心院なじみの死のほうが悲しいだろう?」
善吉「それでも!」
狛枝「もし人吉君が悲しいなんて感じてるんだとしたら、それは勘違いなんだよ。君はやさしいから、僕みたいな存在を憐れんでいるだけに過ぎないんだ」
善吉「っ……」
なんと言う?
↓2
それは違うぞ
こいつは何を言ってもきっと卑屈になってしまうのだと、直観的に感じた。
善吉(……俺は何も知らねえ)
俺はどうしてこいつがこんなにも希望に執着するのかだとか、今までこいつがどんな人生を送ってきたのだとか、何も知らない。だからきっとうまく説明なんてできない。
善吉「それは違うぞ」
狛枝「……」
こいつが安心院を殺したのは間違いない。名瀬との約束を台無しにしてしまったのも間違いない。だけど、こいつが狂ったまま死んでいくだなんて、俺にはどうしてもできなかった。
狛枝「あはっ。人吉君は本当やさしいね。まさに超高校級の生徒会長の器にふさわしいんじゃないかな」
善吉「……」
狛枝「でも、もしも……もしもそれが本当だったら……」
善吉「……」
狛枝「すっごくうれしいよ」
狛枝は、初めて狂っていない笑みを見せた。
何か話を聞こうか?
↓2
狛枝、こっから出られたらどこに遊びに行きたい?
遊園地か? ゲーセンか?
善吉「狛枝、こっから出られたらどこに遊びに行きたい? 遊園地か? ゲーセンか?」
狛枝「……」
狛枝は一瞬ぽかんとした顔をしたが、すぐに考え込んでしまった。
狛枝「うーん、難しいね。遊園地のアトラクションは事故が起きそうで危ないし、ゲームセンターでも機械とかが爆発しそう」
善吉「爆発なんてするわけねーだろ」
狛枝「そうとも限らないよ。なんて言ったって僕だからね」
善吉「……」
狛枝「そうだね、強いてえば人吉君の家がいいな」
善吉「俺の家……?」
狛枝「うん。だって僕やってみたかったんだ。友達の家に遊びに行くってこと」
善吉「……ああいいぜ。一度とは言わず何度でも来いよ。俺のお母さんにも新しい友達ができたって言わなきゃなんねえな。放課後にコンビニよってお菓子でも買って帰ろうぜ。遊園地だってゲーセンだって行ってみようぜ」
狛枝「……」
善吉「俺は殺されたぐらいじゃ死なねえよ」
狛枝「あはは、それ君が言ったらダメなセリフだよ」
善吉「……確かにそうかもしれねーけどよ」
狛枝「うん。でももしそんなことができたなら、それって……幸福だなあ」
狛枝は、幸運ではなく、幸福だとそう言った。
善吉「もし、じゃねえ。絶対にやるんだよ。それに安心院だって生きてるぜ。お前なんかに安心院が殺せるはずねえだろ。安心院も一緒に誘うぞ」
狛枝「……うん、そうだね」
何を言おうか?(ラスト)
↓2
そーいやお前が推理した黒幕の正体や目的について聞かせてもらえるか?
善吉「そーいやお前が推理した黒幕の正体や目的について聞かせてもらえるか?」
狛枝「うん、いいよ。僕の予想……というか安心院さんとの答え合わせではね。黒幕は君の幼馴染で間違いないよ」
善吉「っ、嘘だろ……」
狛枝「嘘じゃないよ」
日向≪……やっぱり、そうなのか≫
苗木「……彼女が」
狛枝「僕の推理した目的は……詳細まではわからないけど、きっと君が第1回コロシアイ学園生活で、江ノ島盾子を道連れにして死んだことに関係があると思うな。詳しいことは苗木君の方がよく知ってるよね」
むくろ「盾子ちゃんが……?!」
善吉「!?」
苗木「……うん。そうだね」
苗木「簡単に説明すると……人吉君は第一回コロシアイ学園生活の黒幕を道連れにして死んでしまったんだ。最後の学級裁判で、往生際の悪かった彼女と一緒に、つぶされて死んでしまった」
善吉「俺が……」
実際に死んだという瞬間のことを聞くのは、なんというか不思議な気持ちだった。
善吉「でもなんで……」
狛枝「その出来事以来なんだ。キミの幼馴染の率いる未来機関が過激になってきたのは。いや、過激というよりは完璧かな」
苗木「……それ以来、黒神さんは過剰労働をするようになった。絶望を殺さず改心させ、彼女の出る件では死亡者ゼロが当たり前だった。異常なほどに完全な結末を用意して、それ以外の一切の個性が死んでしまった。そう、僕は感じたよ」
善吉「……」
狛枝「未来機関のトップが人吉君とと幼馴染で、人吉君が死んでしまってからどこかおかしくなってしまって、今回のコロシアイでは安心院なじみは人吉君のサポートを中心に行動していた。……間違いなく人吉君が目的と考えていいだろうね」
それに加えて不二咲の解凍したファイルの情報が加われば、目的の方向性自体は予想できそうだった。
善吉「……」
モノクマ「えーっと、そろそろいい? 投票いっちゃう?」
狛枝「構わないよ」
善吉「いや、最後にこの事件を振り返るぞ」
苗木「……うん、そうだね」
≪クライマックス推理≫
善吉「20日目の夜、犯人は倉庫にロープなどの犯行道具を取りに行っていた。そのとき九頭龍に目撃されたのは不運だったんだろうが、その代償の幸運は翌朝やってきた。
夜のうちに化学室からとってきた睡眠薬を食材に仕込んでおいた犯人は、幸運なことに「睡眠薬の入っていない野菜」のみを口にすることで被害を逃れ、毒解力を持つ安心院とともに植物庭園へ移動した。
そして何らかの話し合いの結果、安心院は殺されることを許容した。だが、首を絞めている最中に安心院は致命的な証拠を残していったんだ。それは安心院がひっかいたせいでできた傷だった。
安心院の指には犯人の血がついているし、ほおっておけば犯人が自分がクロだと特定されてしまう。だから指ごと切ってごまかしたんだ。
一度食堂に戻り包丁やシーツ、手袋などを持ち出して……ついでに俺の靴もその時とって行ったんじゃねーか? これらの道具を使って犯人は隠ぺい工作を行った。首つりや顔剥ぎなどを合わせることによって俺たちの目をそむけることも忘れずにな。
特に指先の始末は重要だった。見つかれば犯人が特定されかねないし、自分では植物に投げ入れることもできない。そこで犯人が選んだ手段は、「指を食べる」ことだった。こうすれば絶対に発見されることはねえ。証拠はすべて腹の中なんだからな。
犯行に使用した道具を始末したら、あとはもう一度睡眠薬の入った料理を食べて眠ってしまえばいい。少量なら眠ってしまう時間も調整できるはずだ。
そして犯人は何食わぬ顔で俺たちと合流した。
そうだろ、狛枝」
狛枝「うん、その通りだよ。さすが人吉君だね」
狛枝「僕は、やっぱり君を応援することにしたよ。さっきまでは黒幕のほうがより強い希望だと思っていた。今もその考えは変わらない。だけど、君が勝った方が希望のある結末になりそうな気がする」
善吉「……ありがとうございます」
狛枝「それと、一つだけ伝えておきたいことがあるんだ。これは人吉君自身が気づいて、乗り越えなきゃいけない試練だと思うから、僕から教えることなんてできない。でももし僕の推理が正しければ君は……」
狛枝はそこで言葉を切った。
善吉「俺は……なんだよ」
狛枝「いや、僕の勘違いかもしれないからね。確かめたかったら、名瀬さんの記憶喪失治療薬を使ってみるといい。僕の推理が正しければ、きっと証拠になるはずだから」
狛枝はそういった。
モノクマ「それじゃあドッキドッキの投票タイム行ってみよ~!!」
≪投票中……≫
モノクマ「大正解~! 今回の事件のクロは狛枝君でした!」
狛枝「……」
日向≪狛枝。お前……≫
狛枝「あはっ。えーと、初めまして。カムクライズルくん? 前回のコロシアイでは迷惑かけちゃったみたいでごめんね」
日向≪……ああ、お前には迷惑かけられっぱなしだったよ。本当にな……≫
七海≪……?≫
日向という人物は、七海を見ながらそう言った。
狛枝「じゃあね人吉君! 応援してるよ!」
善吉「……ああ。こんど、俺の家に来いよ」
狛枝「楽しみにしてるよ!」
モノクマ「それじゃあドッキドッキのオシオキタイム行ってみよー! と、その前に」
善吉「!?」
むくろ「なっ!?」
俺と戦刃を拘束するように、もう2体のモノクマが現れた。
善吉「何しやがる!」
モノクマ「これでよし、と。それじゃあ今度こそいくよ! 超高校級の幸運超高校級の幸運である狛枝君にふさわしい、スペシャルなオシオキを用意しました!」
狛枝「……」
≪コマエダクンガクロニキマリマシタ。オシオキヲカイシシマス≫
≪超高校級の幸運のオシオキ☆マジカルリリカルルーレット≫
狛枝は手足を拘束されて的らしき場所に磔二されている。
モノクマが6つの弾倉のある銃を持ち、弾を1つ入れてシャッフルした後撃った。はずれ。
弾が2つになった。はずれ。
弾が3つになった。はずれ。
弾が4つになった。はずれ。
弾が5つになった。はずれ。
弾が6つすべて入れられた。―――はずれ。
モノクマは不思議そうな顔をして銃を確認した。不幸なことに不発弾が混じっていたらしい。
つまらなさそうな顔のモノクマは銃を捨てると、長い槍で狛枝の腹を貫いた。
善吉「っ……!」
俺はモノクマに拘束されたまま、何もすることができなかった。
善吉「……」
裁判上に沈黙が流れる。
それを破ったのは苗木だった。
苗木「……ねえ、これで5回目の事件が終わった。出てきてもらえないかな」
モノクマの方をむいて、強い意志を秘めた目で苗木は言った。
モノクマ「……」
善吉「……」
するとモノクマの周りに白い煙があふれ……みるみるうちにそれがあふれていて……ボン、という効果音と主に黒幕は姿を現した。
善吉「お前は……」
?「おいおい、そうよそよそしい呼び方をするな」
めだか「昔のように―――めだかちゃんと呼ぶがよい!」
CHAPTER1≪ホワイト・トゥ・ブラック≫
被害者:弐大猫丸
クロ:朝日奈葵
CHAPTER2≪正直者と嘘つきゲーム≫
被害者:不知火半袖
クロ:江ノ島盾子
CHAPTER3≪失われたデイリーライフ≫
被害者:球磨川禊
クロ:球磨川禊
CHAPTER4≪0と1の箱庭≫
被害者:不二咲千尋
クロ:名瀬夭歌
CHAPTER5≪希望と絶望と普通と特例と異常と過負荷と悪平等と持たざる者の超高校級の悪あがき≫
被害者:安心院なじみ
クロ:狛枝凪斗
CHAPTER6≪さよなら絶望学園≫
開幕
≪メンバー≫「生き残り6人?」
人吉善吉(超高校級の生徒会長?)
苗木誠(超高校級の幸運)
●安心院なじみ[?年](超高校級の???)
戦刃むくろ(超高校級の軍人)
桑田怜恩(超高校級の野球選手)
●弐大猫丸[二年](超高校級のマネージャー)
●狛枝凪人[二年](超高校級の幸運)
九頭龍冬彦[二年](超高校級の極道)
●球磨川禊(超高校級の過負荷)
●不二咲千尋(超高校級のプログラマー)
七海千秋[二年?](超高校級のゲーマー)
●朝日奈葵(超高校級のスイマー)
●不知火半袖(超高校級の影武者)
●名瀬夭歌(超高校級の生命工学者)
●音無涼子→江ノ島盾子(超高校級の絶望)
黒神めだか(UNKNOWN)
めだかちゃんは俺の知っているままだった。
すこし大人びていて、見たことない服装だったものの……身にまとう雰囲気は俺の知る黒神めだかのものだった。
善吉「めだかちゃん……本当にめだかちゃんなんだよな……!?」
めだか「さびしいことを言うなよ善吉。私は私以外の何物でもない! この身体のどこを疑うというのだ?!」
めだかちゃんはそう言いながら、元々露出過多だった服の前を思い切り開いた。
桑田「脱いだ!?」
苗木「ちょっと!?」
九頭龍「おい、人前で脱いだりすんじゃねえよ……!? 恥ずかしくねえのか……!?」
めだか「私の練り上げた肉体のどこに恥じるべき点がある?!」
七海≪……サービスシーンだね≫
むくろ「……むしろ誇ってる?」
善吉「いいからさっさと服を着ろ!!!」
俺は不満そうなめだかちゃんに、上半身の服を着なおすように促した。
善吉(間違いねえ……めだかちゃんだ……)
何を話す?
↓2
このゲームの目的
善吉「このゲームの目的はなんだ?」
めだか「……ふむ、そうだな。ではそれにするか」
めだかちゃんは顎に手を当てて、何かを思いついたかのように言った。
むくろ「それってなんなの……?」
めだか「目的だ。なぜ私がこれを計画したか。その目的と意味を当ててみろ。それを最後の学級裁判としよう」
九頭龍「はああ?!」
桑田「なんだよそれ!?」
苗木「目的……」
めだか「外の者たちと連絡を取っても構わん。いくらでも仲間と相談しても構わん。そして、真相にたどり着いたと思ったなら、私に声をかけろ。いつまでも待ってやる。このまま待ち続けて外のものが私を打ち破るのを待つというのも一つの手だ。だが……私は全力で迎え撃つ」
善吉「救援を待つのも無理かよ……!?」
桑田「なんでだよ!?」
善吉「めだかちゃんが全力で迎え撃つっつうことは! すなわち! めだかちゃんが必ず勝利するってことなんだよ!」
少なくとも……おれはめだかちゃんが誰かに負けるところを見たことがなかった。
七海≪ねえ、その当ててみろって言う話なんだけど……もし当てられたり、間違っちゃった場合はどうなるの?≫
めだか「ふむ、あてられた場合は「ここに残る」か「このプログラムを終了させる」か、好きな方を選ばしてやろう」
桑田「終了させるって、俺たちも脱出できんのか!?」
桑田は期待に満ちた目でめだかちゃんにそう聞いた。
しかし、返答は絶望的なものだった。
めだか「無理だ。貴様らはどうあがこうと生還できん。そういう仕組みになっている」
善吉「!!」
めだか「そもそもこのプログラムは、生き残りが全員同時に出なければ終了できないようにプログラムされておる。生きているものの記憶は現実の体の脳に上書きされ……初めから生きていないものはそこで完全にデータが消去される。私ですら設定を変えることはできんよ」
桑田「っ、それじゃあ俺たちはどうあがいても生きられねえってことかよ!?」
めだか「そうでもあるまい。ここに残るという選択をすれば、プログラムの中とはいえ生きていられるのだからな」
むくろ「そんな……」
めだか「だらだらと第6の裁判後に出るかでないか決めるのも面倒だ。開始前には話し合って意見をまとめておけ」
苗木「……意見がまとまらなかったらどうするつもりなんだ?」
めだか「出たくないモノの意見を優先しよう。全員「出たい」と思えば生きているものは脱出し他のものは消去される。意見がまとまらなければここに残れ」
桑田「俺たちが生きて出るって選択肢はないのか……!?」
むくろ「……」
七海≪……≫
苗木「……」
九頭龍「どうあがいても全員脱出は無理だっつうのかよ……」
善吉「……」
重苦しい空気が裁判上を支配していた……
苗木「話は戻るけど……ボクたちがもし「ここに残る」ことを選択したら黒神さんもここに閉じ込められることになるんじゃないの?」
めだか「……そういうことになるな」
十神≪貴様は未来機関のトップだぞ……!? 今、お前が消えたら本当の意味で世界は終わるぞ!?≫
ここで、初めて外の人たちがざわついた。金髪の男だけではない。モニターに映るたくさんの人たちが動揺していた。
しかしめだかちゃんはそれに全く動じず、返答した。
めだか「安心しろ。それに関しては安心院同級生に任せてある。あれは私ですら何も悪いことをしてなくても謝るレベルの存在だからな……心配はない」
苗木「……本気なんだな」
めだか「私が冗談半分で何かするように見えるか?」
善吉(……ねえよな)
めだかちゃんの悪ふざけにしては、この状況は悪趣味すぎた。
善吉(きっとなにかあるんだ……めだかちゃんには何か目的が……)
苗木「じゃあ、もし間違った答えを出してしまったらどうなるの?」
めだか「全滅してもらう」
即答だった。
善吉「全滅!? それって苗木や九頭龍もか!?」
めだか「この程度の謎も解けぬようならな。私以外の生者死者どちらもデータを完全に消去する。かけらも残さず、データ復活の余地も与えん」
九頭龍「んだと……!?」
桑田「……」
不安そうな俺たちに、めだかちゃんは笑顔を向けた。
めだか「大丈夫だ。貴様らなら正解できるさ。第1の裁判から第5の裁判まで、貴様らはすべて真実にたどり着いているではないか。それに、過去のコロシアイ学園生活でも最終決戦ではこのくらいのリスクを負ったうえでの勝負だったからな」
善吉「……」
何か言う?
↓2
生きてた頃の俺はめだかちゃんを残して死んじまったんだよな……。まずは謝らせてくれ。
ごめんなさい
善吉「生きてた頃の俺はめだかちゃんを残して死んじまったんだよな……。まずは謝らせてくれ。ごめんなさい」
めだか「……」
めだかちゃんはいきなり無表情になると、俺の顔をじっと見つめた。
九頭龍「何言ってんだ人吉?! こいつはコロシアイの黒幕なんだぞ!?」
桑田「そうっしょ!? なんだよ、人吉はそんな奴の味方をするってのかよ!?」
善吉「味方をするわけじゃねえ。……だけどよ、めだかちゃんは憎むべき黒幕である以前に、俺の大切な幼馴染なんだよ。だから、謝りてーんだ……」
めだか「……」
苗木「……黒神さん?」
めだか「いや、なんでもない。貴様らしい言葉だよ。さすがは善吉だ」
善吉「……」
めだかちゃんは再びいつもの自信満々といった表情に戻った。
めだかちゃんは裁判所の空気を切り替えるかのように持っていたセンスをぱちんと閉じ、再び笑顔で俺たちに声をかけてきた。
めだか「あまり立ち話をしても疲れるだろう。そろそろ寄宿舎に戻らんか? 今すぐ第6の裁判を始めるわけではないのだからな」
善吉「……戻らんかって、めだかちゃんも来るのか?」
めだか「当然だ。仲間外れはよくないぞ」
頬をふくらまして、すねたような顔だった。
モニターに映った人たちですら、状況についていけてないようだった。
何か問いかけたり、説明を要求したりしている。
しかし黒神めだかはその程度で動じはしなかった。
めだか「それでは、行こうではないか!」
凛! という効果音とともに、普段とまったく変わらない様子でめだかちゃんは言った。
……俺たちは何も言うことができなかった。
こうして第5の裁判は終わった。
俺は結局何もできなかった。
名瀬との約束を守ることもできず、安心院が内通者だと特定することもできず、狛枝を止めることもできず、処刑を止めることもできなかった。
すべて黒幕のせいだと責任を押し付けることができればまだ楽だっただろうか?
だが、黒幕は……
堂々と歩いていく幼馴染を見る。
相変わらず凛とした空気をまとい、胸元を露出した服を着ていた。すこし記憶よりも大人びているが、何一つ変わらないように見えた。
誰よりも正しい、俺のよく知ってるめだかちゃんだった。
だからこそ……だからこそ、絶対に間違っていた。
善吉「……なんでめだかちゃんがこんなことを」ボソッ
小さくつぶやいた疑問に、答えは返されなかった。
全員が乗り終わると、ゆっくりと扉が閉まる。
エレベーターはゆっくりと上昇し始めた。
6人のシロと―――黒幕を乗せて。
第5の学級裁判
閉廷
最終更新:2013年01月05日 05:53