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#divclass(infobox){{ #divclass(countryNameJa){ウビウリ首長国共同体} #divclass(countryName){QoQopecuti-Mmogo'nguu Obyoli} |CENTER:&image(ウビウリ旗_100R.png)&br()([[国旗]])|| |>|CENTER:国の標語:| |>|CENTER:国歌:[[天空>https://soundcloud.com/user-284610638/ww-1]]| |公用語|ウビウ・ヘバム| |首都|バティウ・ククタ| |最大の都市|| |政府|首長国共同体| |国家元首の称号|大首長| |国家元首の名前|| |>|面積| |総計|km&sup(){2}| |水面積率|--| |>|人口| |総計|3億9600万人| |人口密度|| |建国|シンテーア暦13世紀頃| |国教|なし| |通貨|ブブ(ビー玉)| }}  &bold(){ウビウリ首長国共同体}(ウビウ・ヘバム:&bold(){QoQopecuti-Mmogo'nguu Obyoli}、&bold(){ココペチュティ・ンモゴングー・ウビウリ})とはヘンネベベ星系を起源とする「&bold(){ウビウ}」と呼ばれるエイビアン(鳥類生命体)のウビウ文明のである。  [[大宇宙連合会議]]に加盟している非ヒューマノイドの中では先進国の部類であり、加盟国全体を通して見ても中堅国の部類に入る。  特殊な生活環境の惑星発祥の国家ゆえに多くの特殊な資源を抱えており、特殊な工学技術を持っている。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *概要 *歴史 &i(){詳細は[[ウビウリ首長国共同体の歴史>ウビウリ首長国共同体/歴史]]または[[ウビウリ首長国共同体の歴史年表>ウビウリ首長国共同体/歴史年表]]を参照} *政治  各ワラボの長老衆と若人衆を招集し協議するウビウリ首長国代表会議があり、そこで共同体全体の政治的意思決定をする。  首長国代表会議は平時においては強い権力を持たないが、有事の際にはンタイ・ナバ(団結せよ)が宣言され、首長国代表会議臨時統一政府が設立され、政府代表の指揮の下で強権的な独裁政治が始まる。ただしここで言う独裁政治はあくまで強い一つの権力の下で計画経済を行いながら国家を運営するという意味であり、一般的なイメージの独裁政治に比べるとかなり穏健な印象となるだろう。 **首長国一覧 *軍事  ウビウリの軍隊にはその所属により三つに分けられる。ウビウリ首長国代表会議が組織する「&bold(){議会軍}(ンタコバウ・ナブブ)」、それぞれの首長国が組織する「&bold(){首長国正規軍}(ワラボバウ・ナブブ)」、各地の有力者やナブングー(格闘術を教える道場)の師匠が組織する「&bold(){傭兵団}(ナブゴングー・ナブブ)」の三つである。  飛行可能な種族であるウビウの性質上、陸軍と空軍は兼ねられており、「空軍」として一つになっている。空軍の他、本格的な宙軍とやや貧弱な海軍がそれぞれの所属の軍隊に存在する。 **議会軍  議会軍は代表会議に各首長国から人口の一定割合を兵士として採用している。基本的に議会軍は防衛戦力であり、他国との戦争などによりウビウリ領土を離れて出兵することはない。兵力としては最も多く、軍艦保有数も多い。特殊部隊は大気圏内・大気圏外飛行のエキスパートである「飛翔猟兵部隊」と、各地の情報収集や拠点破壊を専門とした「潜入特殊部隊」の二つに分けられている。  議会軍は他の軍隊に頼らず単独でウビウリの国防を完遂できるように運営されているため、演習等を除いて共同で作戦を行うことは少ない。 **首長国正規軍  首長国正規軍はウビウリの各首長国が保有する軍隊のことである。首長国の多くは首長国正規軍による侵略と解放を認めており、この提案を代表会議に通して認められれば、国際的な対外戦争に参加することができる。後述する傭兵団よりも兵士の質は優れているがその数は少ない。軍艦等の兵器も首長国単位で差異はあるものの、傭兵団と比べて全体的に優れている。  しかし、代表会議は比較的保守的であるため、「人命重視」の観点から出兵を認めないことは少なくない。その場合、首長国正規軍の将校や将軍らはそれぞれの私兵を率いて傭兵団に合流することがある。首長国の大半はこの職業軍人が傭兵団に合流することに関して特に何の処罰も設けていない。 **傭兵団  傭兵団とはウビウリ各地にある私兵団である。大抵の場合、各地の名士やナブングーによって率いられており、一部例外として各首長国の職業軍人が率いている場合がある。彼らの多くは他国と契約し、戦闘に参加する。  傭兵団という性質上、貧乏な農民や漁民、猟師などが多く、食料が凶作の年に志願者が急激に上昇するという特性を持つ。首長国正規軍よりも兵士の数は多いが、その質は高いとは言えない。軍艦の数も限られており、また傭兵団によって契約内容の差異、人命の取り扱いに対する意識、武勲を上げようとする意思はまちまちであり、傭兵団同士の連携は良くない。また、兵士たちの士気も練度や契約内容によって差が激しいため、傭兵団によっては敵兵を見ただけて逃亡するような連中ばかりの時もあれば、強固なレーザー砲陣地を易々と突破してしまうような古強者ばかりの時もある。 ***ラブブメデ傭兵団  元首長のラブブメデが設立した傭兵団。ウビウリ傭兵団の中では最も巨大な50万人規模の傭兵団。各地の貧乏農家や狩人たちを安い給料で大量雇用している。依頼費用が中小傭兵団と対して変わらないが、動員人数が圧倒的に多いためクライアント側からしてみたらとても経済的な武装組織と言える。そのためか、サーヴァリア政府とのコネクションがある。  なお、本人のラブブメデは自身への不正献金が発覚してワラボから追放された過去を持つ。 ***マロ・オビアブ傭兵団  マロ・オビアブという退役軍人が設立した傭兵団。総勢12万6500人を擁する巨大傭兵団の一つで、宇宙戦闘から地上戦まであらゆる分野をこなす。要求する報酬は非常に高いが、とても優秀。  ウビウリ政府が所有する小型宇宙戦闘艦と同等のものを大量に配備しており、大型宇宙戦闘艦母艦を3隻保有している。地上降下部隊、作戦司令部もあり、更には補給部隊、衛生兵と野戦病院など後方支援専門の部隊も傭兵団で組織している点で他の傭兵団とは一線を画する。そのため、高度に組織的な戦闘を行うことを可能としている。 ***ココブ傭兵団  義賊ココブが設立した傭兵団。総勢1万人ほど。傭兵団を立ち上げる前のココブは貧民を苦しめる首長から金を巻き上げ、貧民に与えていた人物。熱血で情け深い男だが、依頼する仕事を自分の倫理観で選んでしまうところが難点。傭兵団としては依頼費用が安く、それなりに優秀な人材が揃っている。  ラブブメデ傭兵団と対立しており、また義賊時代に有力首長を何人も殺したことからウビウリに帰国することができない。普段はツーンカのダウンタウンで生計を立てている。噂によると、ココブはツーンカからの送金で妻と幼い子供たちを養っていると言われる。 ***フラブブ傭兵団  中規模傭兵団の一つ。違法パーツを集めて作ったエイビアン(鳥人)型アンドロイド兵を戦力に導入しているという変わった特色を持つ。そのため中規模傭兵団の中では頭数を揃えられることがメリット。ただし電力供給やメンテナンスの都合上、雇用費以外に維持費を請求される。 ***ヒウブ傭兵団  中規模傭兵団の一つ。飛翔が得意なウビウが揃っており、偵察や爆撃をこなす空の戦士たちが揃っている。安価に惑星内戦闘の制空戦で優位を取りたい国家に雇用される。副業で曲芸飛行パレードを開催することがあり、ウビウリ各地の巡業をしている時は雇用ができないため雇用の時期が限定される。 *国際関係 **アポラ  ウビウリは封建制だけでなく共和制ともある程度の親和性を持っており、ファーストコンタクト国家であることからアポラとは友好関係を保ってきた。国交樹立と同時にヘンネベベ恒星系の採掘基地の一部をアポラが領有する代わりにアポラはウビウリへの技術指導を行っていたが、マーカス内戦でサーヴァリア企業連合が採掘権について強く圧力をかけたのでこの協定は破棄されることとなった。  それ以降も比較的良好な関係を続けている。 **サーヴァリア  ウビウリが大宇宙連合会議加盟後、資源輸出による経済活性化を見込んだ当時の政府が[[サーヴァリア企業連合]]と関係を深める方針を打ち出した。ちょうど協商連合は慢性的に資源と兵力の不足に苦しんでいたことから、ウビウリの協商連合入りを歓迎した。  それからは経済支援を受けながら、[[アクース内戦]]と[[マーカス内戦]]に契約した傭兵団を出兵させるなどして信頼を獲得してきた。  ウビウとはサーヴァリア人(下級企業戦士)の定住を好み、安定した収入生活を好むような国民性とあまり合わないことから国民同士の交流は少なく、サーヴァリア人からは「ヘンテコ異種族のステレオタイプ」と見なされている。 **ジエール  [[ジエール帝国連邦]]はこの時代サーヴァリア企業連合と友好的な関係だったため、ウビウリと国交樹立し、比較的友好関係だった。一時期、マロ・ガスに幻覚性があるということが判明してからはマロ・ガスを輸入している。  帝国連邦人とウビウは、それぞれ享楽的な傾向と旅好きな傾向があり国民レベルでは多少気が合う部分がある。国際関係が悪化すると、帝国連邦人はウビウに対して「平和を脅かす悪い武器商人」として描かれるようになるなど、国際関係の影響が見られる。 **ニーネン=シャプチ  サーヴァリアと[[ニーネン=シャプチ]]は国交が樹立されていないなど険悪ではあったものの、[[アクース内戦]]時までは同じ陣営で戦争に加担したこともあり、多少の国交はあった。チタン合金の輸出をしていた時期もあったが、[[マーカス内戦]]でニーネン=シャプチがアイローム派に加わると、協商連合と全面的な敵対状態となったため輸出を停止し、最終的には国交断絶状態となった。  国民レベルではニーネン=シャプチの個性主義の国民性からウビウの個性も受け入れられていたことから、ウビウの国民感情は悪くはなかった。イェシュートに対して「獣人に擬態しているのはなぜなのだろう?」とケモ耳文化を擬態だと勘違いしているウビウも多い。国交断絶状態ではあるものの、ウビウはニーネン=シャプチ領内の観光を制限つきではあるが楽しむこともでき、非公式な留学も認められている。ただしウビウに対する居住権は与えられていない。 **ロフィルナ  1739年に国交樹立するものの、[[マーカス内戦]]の勃発で[[ロフィルナ連邦共同体]]がアイローム派についたため、協商連合との信頼のため国交断絶状態となる。再度国交を樹立するのはマーカス内戦後のXXXX年となる。  封建制と共和制を複合させたようなウビウリの政治体制は、それらを共立させているロフィルナの政治体制と類似点が多く、またお互いに資源国であることから友好関係となった。一部では協商連合内の市場で貿易摩擦が懸念されたこともあったが、両国間の調整があったため表立った問題にはならなかった。  国交樹立当時、民間では鎖国時期の長かったロフィルナでウビウの旅行記がロフィルナ国内で人気を博した。ロフィルナの報道機関がウビウのジャーナリストを次々と雇用し始め、彼らが手がけたドキュメンタリー映画がちょっとしたブームとなった。  その後はマーカス内戦で両国民の評価はお互いに下がったものの、戦後、ロフィルナとニーネン=シャプチが協商連合に接近したため、再び国交を樹立した。  17XX年にウビウリ・ロフィルナ両国で合同軍事演習が行われ、仮想敵国([[ヴァルエルク共和国]])への対抗意識を高めると同時に両国の結束をより一層高めた。  1780年のシャグマ=ラゴン戦争勃発でサーヴァリアがシャグマ=ラゴン植民地政府側についたため、再び断交状態となる。 *領土 **ヘンネベベ恒星系 ***アブブ・ペダ ***アブブ・オラバ **オラベベ恒星系 **ジャジャブブ **ペタコテ *主要都市 *地理 *経済  それぞれの首長国は、首長国ごとに異なる規範を持ち、税の種類も異なる。すなわち首長国ごとに地域の運営が異なるというわけである。代表会議は年一度の「全ワラボ中央大会」で各国の財政状況を確認したり、問題のある税や経済政策についての協議を行う。  また、それぞれの首長国は代表会議に対し一定割合の運営税を納入する。各地の傭兵団は傭兵税を代表会議に納めなければ、傭兵団としての認可を取り消される。代表会議の運営はほとんどこの運営税と傭兵税によって成り立っている。 *資源  ウビウリはそれほど広くない国土に比して資源利用量が多く、協商連合をはじめとしたいくつかの国家に輸出して外貨を獲得している。主な輸出品は以下の通り。 |資源名|利用規模|用途| |惑星ガス|ヘンネベベ恒星系などのガス惑星から大量に採掘|冷却、製造、溶接など| |チタン鉱石|アブブ・オラバの外を周回する小惑星群から大量に精製|宇宙船の船体、構造物などの材料| |マロ・ガス|居住惑星の一部の鉱山から採取|宇宙船やミサイルの推進補助剤、標本保存ガス、漂白、ウビウリネオンの封入ガス| |精製グリセリン|居住惑星の海洋や河川から大量に採取|化学製品や食品添加物など| *国民 **生理学的特徴  ウビウは多くの知的生命体にはない飛翔能力を持つ。そのため、飛翔は交通、流通などの移動のみならず、伝統や習慣などの日常生活にもその特色を反映している。 >&bold(){骨格}  ウビウは飛翔のために軽量な骨を持ち、内部には空気で満たされた大小様々な空洞を持つ。この空洞は呼吸器と繋がっている。また、カルシウムを含んだ特殊な構造をしており、通常のヒューマノイドよりも1.2~1.5倍程度の強度を持つ。頚椎を含めた関節部の可動域が広く、また肩甲骨の付け根などの軟骨を消耗しやすい部位には軟骨再生細胞があり、耐久性を高めている。 >&bold(){翼}  ウビウは腕についた翼を羽ばたかせて飛翔を行う。  手は翼の先端にあり、指は5本あるが、実質的な指としての機能(物体をつまんだり掴んだりするような機能)を持つ指は4本である。4本のそれぞれの爪は自然状態で鋭くなるように出来ているが、引っ掻いて怪我をしないために一般的なウビウはヤスリなどで丸める。また、これらの爪は指の内側に引っ込めることができるが、興奮している時や緊張している時は爪が出てきてしまう。親指は退化して手首の根元についたこぶのようになっており、爪は退化している。親指は他の4本の指の動きを補助するようにできており、力を入れやすくしている。  ウビウの飛翔は種族や体格にもよるが、1秒間に0.2~3回ほど羽ばたく。より素早く羽ばたこうとすると大きく体力を消耗する。大型鳥類のように滑空と羽ばたきを繰り返し、上昇気流を利用して高度を稼ぐこともある。1730年代からは上昇をアシストする反重力装置の登場によってより少ない羽ばたきで高度を稼ぐことができるようになった。 >&bold(){消化器系}  ウビウの消化器は独特のシステムを持っている。食物はまず歯のない口から食道へと送り込まれて、ひょうたん型の破砕嚢と呼ばれる食道が発達した胃のような袋に送り込まれる。破砕嚢のくびれの部分には軟骨質のリング状があり、食物は上や下に移動しながらこの軟骨質のリングで細かく噛み砕く。下の袋から続いて、噛み砕かれた食物は素嚢(そのう)と呼ばれる袋に一時的に蓄えられる。食物は胃に送り込まれて胃酸によって直ちにペースト状にされた後、小腸で栄養素が吸収される。残りカスは大腸で水分を濾し取った後、糞と尿が一緒に蓄えられる膀胱に送り込まれ、総排泄腔から排泄される。  ウビウは尿素とアンモニアを尿として排泄する。特に尿素は尿酸から素早く分解され尿素にする。体内の水分がヒューマノイドよりも少ないため、一般的に尿に含まれる尿素及びアンモニアはヒューマノイドのそれと比べて多い。  ウビウは陸上では決められた場所に排泄することが暗黙の了解となっているが、空中の場合ではその限りではない。居住区の約300m半径より外側では自由に排泄できる。社会的にウビウは排泄を隠すという風習がなく、そのためトイレは個室ではない。大宇宙接触後からは国際的な文化への配慮から個室のトイレが増えてきている。その代わり、痰や唾などを公共の場所で吐く行為については非常に厳しい。  このような独特の文化は、ちょうど「排泄と痰を吐く行為の規範がアース連邦人などのヒューマノイドのそれとちょうど真逆になっている」といった説明がされる。 >&bold(){生殖}  多くの亜種のオスには陰茎があり、これは普段総排泄腔下部のくぼみに収納されている。この陰茎をメスの総排泄腔下部の蓄精管(ちくせいかん)に挿入し、メスの精嚢(せいのう)に1週間から半年ほど蓄えて、排卵のタイミングに合わせて受精卵を産む。そのため、ヒューマノイドの精子よりもウビウの精子は長い間生存することができる。メスは一年の春と秋の時期に1~3個の卵を産むため、双子や三つ子になることが多い。  中には陰嚢からたくさんの精子を含んだカプセルを総排泄腔を通じてメスに受け渡すものもいる。このタイプの亜種ではメスの精嚢が発達していないか十分なスペースがないため、他の亜種との生殖で子供を産めないケースもある。  卵は10~20日ほどで孵化する。その間、夫婦は互いに卵を温める。亜種の中には卵を温めるための育卵嚢(いくらんのう)という袋を胸の下部に持っているものがあり、夫婦の代わりに卵を温める家政婦のような職業が存在する。  発情期は春と秋の年二回で、その期間中はそれぞれの首長国ごとに地域で順番に休業できるようシフトが組まれている。また、代表会議に申請することで発情を抑える薬を支給してもらうことができる。 >&bold(){呼吸器}  ウビウは飛翔のために優れた酸素交換能力を発達させた。亜種のほとんどはヒューマノイドよりも小さな四つの肺を持ち、それぞれ二つずつが呼気、吸気の機能に特化している。四つの肺は上に二つ、下に二つあり、左上の肺を左呼気肺、右上の肺を右吸気肺、左下の肺を左吸気、右下の肺を右呼気肺と呼ぶ。  呼吸する時はまず、右吸気肺、左呼気肺、右吸気肺、左呼気肺の順番で呼吸する。外敵に襲われたりパニックになると、呼吸が乱れて順番が入れ替わる。またパニック状態が続いたり風邪などの病気にかかると左呼気肺と右吸気肺の二つだけで呼吸する時もある。この場合、飛翔するとすぐに息切れを起こしてしまうため、長く飛翔し続けることはできない。 **国民性  ウビウは大宇宙一般的には「&bold(){旅好き}」と見なされており、彼らもそれを自負している。  旅好きの程度は時期や金銭事情によって差異はあるものの、概ね半年~1年の間隔で定住場所を移動することが多く、もっと旅好きなウビウはそれよりもさらに高い頻度で移動する。  そのため、伝統的に誰かの家に宿泊することは当たり前のことであり、泊まる側も泊まらせる側もお金を払ったり貰ったりすることはない。その代わり、泊まる側は泊まらせる側の手伝いをしなくてはならず、怠けてばかりの宿泊客は追い出されてしまう。また、多くの共同体には「宿泊法」という法律があり、宿泊客が罰せられるケースがある。 *文化 **ブブナコ占術  ブブナコ占術とはウビウリ古来から伝わる占術の一種である。かつては政治に利用されるほどブブナコ占術は広く浸透したが、科学の進歩によってその主要な立場は失われてしまったが、現在も国民の生活と文化に浸透している。  ブブナコ占術の最も代表的な占術は、金魚鉢のように丸いガラス瓶の中に水を満たしたものの中に占術で用いられる特殊な水溶性の染料(墨汁や紅花色素のようなもの)を溶かして入れ、その形や広がり方によって今後の運勢を占うといったものがある。現代では二人がかりで行われ、一人が染料を垂らし、もう一人がその結果を占う。  かつてはこの作業は一人で行われていた。染料を垂らす技能がとても上手な占術師が占いの結果を自在に操って朝廷を簒奪したという中世の終わり頃に起こった事件があってからは不正を働かないよう、二人で行われるようになった。 **球体信仰  宗教と呼ばれるほど体系化はされていないが、ウビウは球体に対しての信仰が盛んである。彼らは胎生ではなく卵生であるため、球体は子孫繁栄などの縁起物として信仰されてきた。ウビウの家にはほぼ必ずと言って良いほどこぶし大くらいの球体のガラス玉が置かれており、旅や観光をする際にもこれを持ち歩いている。  ウビウリ各地には「&bold(){ブブモカラ}(球体職人)」と呼ばれるガラス玉を作る職人がおり、観光客向けにご当地ガラス玉の販売なども手がけている。  なお、ガラス玉が割れたところを見ることは、不幸が訪れる前兆ともされ、ウビウはこれを恐れる。例えば、家で温めている卵が孵化しないこと(流産)の前触れだったり、飢饉、犯罪、殺人、友人の裏切るなどが起こるとされ、あるいは風切羽が抜け落ちる、男性はトサカが色褪せる、女性は繁殖期に羽の色が変わらないなどの悪い出来事をもたらすとされる。  また、多くの首長国では意図的に他人のガラス玉を割ったり、公共の場で意図的にガラス玉を割って不特定多数の人々に割れたところを見せるようなことをすると、「信仰秩序法」によって罰せられる。 **鳥類食忌避  多くのヒューマノイド文明で一般的に行われている鳥類食だが、ウビウの眼前でウビウの外見に近い鳥類を食すのは良くないこととされ、特に卵を食べることについては社会的に最も恐るべきタブーとしてウビウたちに認識されている。  そのため、鳥類を食べさせるのはもっての他だが、鳥類を食べている様子をウビウに見せるのも憚るべきであるとされる。  一部の鳥類食忌避運動家がウビウリ首長国内でしばしば過激な活動をすることがあり、問題視されている。 **通貨  通貨は「&bold(){ブブ}(Bubu)」と呼ばれる直径5cmほどの透明な球体のものを使用している。これはちょうどアース連邦のビー玉に近い。ブブは転がるなどして紛失したりしやすいため、小さい穴が開いており、そこに紐を通して使う。紐の長さによって何個ブブが入るかが決まっている。紐を通すための道具&bold(){ブブドカチ}(BubuduQaci)は各地のオラバで無料で貸し出したり無料配布していたりしており、公共施設、交通機関、大小様々な店や自宅で見ることができる。  ブブの製造は政府によって行われており、その製法は機密となっている。ブブは表面に偽造防止のための様々な模様や特殊な薬品による加工を施しており、それらは全自動で行われている。一般的にブブモカラ(球体職人)は&bold(){ブブモカラ免許}と呼ばれる国家資格があるためブブの偽造は厳格に禁じられているが、一部のブブモカラやツーンカマフィアや地下傭兵団とコネクションを持つ無免許ブブモカラ(闇モカラ)の偽造ブブが一部で流通しており、政府はこの件を問題視している。
#divclass(infobox){{ #divclass(countryNameJa){ウビウリ首長国共同体} #divclass(countryName){QoQopecuti-Mmogo'nguu Obyoli} |CENTER:&image(ウビウリ旗_100R.png)&br()([[国旗]])| |>|CENTER:国の標語:| |>|CENTER:国歌:[[天空>https://soundcloud.com/user-284610638/ww-1]]| |公用語|ウビウ・ヘバム| |首都|バティウ・ククタ| |最大の都市|| |政府|首長国共同体| |国家元首の称号|大首長| |国家元首の名前|| |>|面積| |総計|km&sup(){2}| |水面積率|--| |>|人口| |総計|3億9600万人| |人口密度|| |建国|シンテーア暦13世紀頃| |国教|なし| |通貨|ブブ(ビー玉)| }}  &bold(){ウビウリ首長国共同体}(ウビウ・ヘバム:&bold(){QoQopecuti-Mmogo'nguu Obyoli}、&bold(){ココペチュティ・ンモゴングー・ウビウリ})とはヘンネベベ星系を起源とする「&bold(){ウビウ}」と呼ばれるエイビアン(鳥類生命体)のウビウ文明のである。  [[大宇宙連合会議]]に加盟している非ヒューマノイドの中では先進国の部類であり、加盟国全体を通して見ても中堅国の部類に入る。  特殊な生活環境の惑星発祥の国家ゆえに多くの特殊な資源を抱えており、特殊な工学技術を持っている。 #divclass(indexbox){ 目次 #contents() } *概要 *歴史 &i(){詳細は[[ウビウリ首長国共同体の歴史>ウビウリ首長国共同体/歴史]]または[[ウビウリ首長国共同体の歴史年表>ウビウリ首長国共同体/歴史年表]]を参照} *政治  各ワラボの長老衆と若人衆を招集し協議するウビウリ首長国代表会議があり、そこで共同体全体の政治的意思決定をする。  首長国代表会議は平時においては強い権力を持たないが、有事の際にはンタイ・ナバ(団結せよ)が宣言され、首長国代表会議臨時統一政府が設立され、政府代表の指揮の下で強権的な独裁政治が始まる。ただしここで言う独裁政治はあくまで強い一つの権力の下で計画経済を行いながら国家を運営するという意味であり、一般的なイメージの独裁政治に比べるとかなり穏健な印象となるだろう。 **首長国一覧 *軍事  ウビウリの軍隊にはその所属により三つに分けられる。ウビウリ首長国代表会議が組織する「&bold(){議会軍}(ンタコバウ・ナブブ)」、それぞれの首長国が組織する「&bold(){首長国正規軍}(ワラボバウ・ナブブ)」、各地の有力者やナブングー(格闘術を教える道場)の師匠が組織する「&bold(){傭兵団}(ナブゴングー・ナブブ)」の三つである。  飛行可能な種族であるウビウの性質上、陸軍と空軍は兼ねられており、「空軍」として一つになっている。空軍の他、本格的な宙軍とやや貧弱な海軍がそれぞれの所属の軍隊に存在する。 **議会軍  議会軍は代表会議に各首長国から人口の一定割合を兵士として採用している。基本的に議会軍は防衛戦力であり、他国との戦争などによりウビウリ領土を離れて出兵することはない。兵力としては最も多く、軍艦保有数も多い。特殊部隊は大気圏内・大気圏外飛行のエキスパートである「飛翔猟兵部隊」と、各地の情報収集や拠点破壊を専門とした「潜入特殊部隊」の二つに分けられている。  議会軍は他の軍隊に頼らず単独でウビウリの国防を完遂できるように運営されているため、演習等を除いて共同で作戦を行うことは少ない。 **首長国正規軍  首長国正規軍はウビウリの各首長国が保有する軍隊のことである。首長国の多くは首長国正規軍による侵略と解放を認めており、この提案を代表会議に通して認められれば、国際的な対外戦争に参加することができる。後述する傭兵団よりも兵士の質は優れているがその数は少ない。軍艦等の兵器も首長国単位で差異はあるものの、傭兵団と比べて全体的に優れている。  しかし、代表会議は比較的保守的であるため、「人命重視」の観点から出兵を認めないことは少なくない。その場合、首長国正規軍の将校や将軍らはそれぞれの私兵を率いて傭兵団に合流することがある。首長国の大半はこの職業軍人が傭兵団に合流することに関して特に何の処罰も設けていない。 **傭兵団  傭兵団とはウビウリ各地にある私兵団である。大抵の場合、各地の名士やナブングーによって率いられており、一部例外として各首長国の職業軍人が率いている場合がある。彼らの多くは他国と契約し、戦闘に参加する。  傭兵団という性質上、貧乏な農民や漁民、猟師などが多く、食料が凶作の年に志願者が急激に上昇するという特性を持つ。首長国正規軍よりも兵士の数は多いが、その質は高いとは言えない。軍艦の数も限られており、また傭兵団によって契約内容の差異、人命の取り扱いに対する意識、武勲を上げようとする意思はまちまちであり、傭兵団同士の連携は良くない。また、兵士たちの士気も練度や契約内容によって差が激しいため、傭兵団によっては敵兵を見ただけて逃亡するような連中ばかりの時もあれば、強固なレーザー砲陣地を易々と突破してしまうような古強者ばかりの時もある。 ***ラブブメデ傭兵団  元首長のラブブメデが設立した傭兵団。ウビウリ傭兵団の中では最も巨大な50万人規模の傭兵団。各地の貧乏農家や狩人たちを安い給料で大量雇用している。依頼費用が中小傭兵団と対して変わらないが、動員人数が圧倒的に多いためクライアント側からしてみたらとても経済的な武装組織と言える。そのためか、サーヴァリア政府とのコネクションがある。  なお、本人のラブブメデは自身への不正献金が発覚してワラボから追放された過去を持つ。 ***マロ・オビアブ傭兵団  マロ・オビアブという退役軍人が設立した傭兵団。総勢12万6500人を擁する巨大傭兵団の一つで、宇宙戦闘から地上戦まであらゆる分野をこなす。要求する報酬は非常に高いが、とても優秀。  ウビウリ政府が所有する小型宇宙戦闘艦と同等のものを大量に配備しており、大型宇宙戦闘艦母艦を3隻保有している。地上降下部隊、作戦司令部もあり、更には補給部隊、衛生兵と野戦病院など後方支援専門の部隊も傭兵団で組織している点で他の傭兵団とは一線を画する。そのため、高度に組織的な戦闘を行うことを可能としている。 ***ココブ傭兵団  義賊ココブが設立した傭兵団。総勢1万人ほど。傭兵団を立ち上げる前のココブは貧民を苦しめる首長から金を巻き上げ、貧民に与えていた人物。熱血で情け深い男だが、依頼する仕事を自分の倫理観で選んでしまうところが難点。傭兵団としては依頼費用が安く、それなりに優秀な人材が揃っている。  ラブブメデ傭兵団と対立しており、また義賊時代に有力首長を何人も殺したことからウビウリに帰国することができない。普段はツーンカのダウンタウンで生計を立てている。噂によると、ココブはツーンカからの送金で妻と幼い子供たちを養っていると言われる。 ***フラブブ傭兵団  中規模傭兵団の一つ。違法パーツを集めて作ったエイビアン(鳥人)型アンドロイド兵を戦力に導入しているという変わった特色を持つ。そのため中規模傭兵団の中では頭数を揃えられることがメリット。ただし電力供給やメンテナンスの都合上、雇用費以外に維持費を請求される。 ***ヒウブ傭兵団  中規模傭兵団の一つ。飛翔が得意なウビウが揃っており、偵察や爆撃をこなす空の戦士たちが揃っている。安価に惑星内戦闘の制空戦で優位を取りたい国家に雇用される。副業で曲芸飛行パレードを開催することがあり、ウビウリ各地の巡業をしている時は雇用ができないため雇用の時期が限定される。 *国際関係 **アポラ  ウビウリは封建制だけでなく共和制ともある程度の親和性を持っており、ファーストコンタクト国家であることからアポラとは友好関係を保ってきた。国交樹立と同時にヘンネベベ恒星系の採掘基地の一部をアポラが領有する代わりにアポラはウビウリへの技術指導を行っていたが、マーカス内戦でサーヴァリア企業連合が採掘権について強く圧力をかけたのでこの協定は破棄されることとなった。  それ以降も比較的良好な関係を続けている。 **サーヴァリア  ウビウリが大宇宙連合会議加盟後、資源輸出による経済活性化を見込んだ当時の政府が[[サーヴァリア企業連合]]と関係を深める方針を打ち出した。ちょうど協商連合は慢性的に資源と兵力の不足に苦しんでいたことから、ウビウリの協商連合入りを歓迎した。  それからは経済支援を受けながら、[[アクース内戦]]と[[マーカス内戦]]に契約した傭兵団を出兵させるなどして信頼を獲得してきた。  ウビウとはサーヴァリア人(下級企業戦士)の定住を好み、安定した収入生活を好むような国民性とあまり合わないことから国民同士の交流は少なく、サーヴァリア人からは「ヘンテコ異種族のステレオタイプ」と見なされている。 **ジエール  [[ジエール帝国連邦]]はこの時代サーヴァリア企業連合と友好的な関係だったため、ウビウリと国交樹立し、比較的友好関係だった。一時期、マロ・ガスに幻覚性があるということが判明してからはマロ・ガスを輸入している。  帝国連邦人とウビウは、それぞれ享楽的な傾向と旅好きな傾向があり国民レベルでは多少気が合う部分がある。国際関係が悪化すると、帝国連邦人はウビウに対して「平和を脅かす悪い武器商人」として描かれるようになるなど、国際関係の影響が見られる。 **ニーネン=シャプチ  サーヴァリアと[[ニーネン=シャプチ]]は国交が樹立されていないなど険悪ではあったものの、[[アクース内戦]]時までは同じ陣営で戦争に加担したこともあり、多少の国交はあった。チタン合金の輸出をしていた時期もあったが、[[マーカス内戦]]でニーネン=シャプチがアイローム派に加わると、協商連合と全面的な敵対状態となったため輸出を停止し、最終的には国交断絶状態となった。  国民レベルではニーネン=シャプチの個性主義の国民性からウビウの個性も受け入れられていたことから、ウビウの国民感情は悪くはなかった。イェシュートに対して「獣人に擬態しているのはなぜなのだろう?」とケモ耳文化を擬態だと勘違いしているウビウも多い。国交断絶状態ではあるものの、ウビウはニーネン=シャプチ領内の観光を制限つきではあるが楽しむこともでき、非公式な留学も認められている。ただしウビウに対する居住権は与えられていない。 **ロフィルナ  1739年に国交樹立するものの、[[マーカス内戦]]の勃発で[[ロフィルナ連邦共同体]]がアイローム派についたため、協商連合との信頼のため国交断絶状態となる。再度国交を樹立するのはマーカス内戦後のXXXX年となる。  封建制と共和制を複合させたようなウビウリの政治体制は、それらを共立させているロフィルナの政治体制と類似点が多く、またお互いに資源国であることから友好関係となった。一部では協商連合内の市場で貿易摩擦が懸念されたこともあったが、両国間の調整があったため表立った問題にはならなかった。  国交樹立当時、民間では鎖国時期の長かったロフィルナでウビウの旅行記がロフィルナ国内で人気を博した。ロフィルナの報道機関がウビウのジャーナリストを次々と雇用し始め、彼らが手がけたドキュメンタリー映画がちょっとしたブームとなった。  その後はマーカス内戦で両国民の評価はお互いに下がったものの、戦後、ロフィルナとニーネン=シャプチが協商連合に接近したため、再び国交を樹立した。  17XX年にウビウリ・ロフィルナ両国で合同軍事演習が行われ、仮想敵国([[ヴァルエルク共和国]])への対抗意識を高めると同時に両国の結束をより一層高めた。  1780年のシャグマ=ラゴン戦争勃発でサーヴァリアがシャグマ=ラゴン植民地政府側についたため、再び断交状態となる。 *領土 **ヘンネベベ恒星系 ***アブブ・ペダ ***アブブ・オラバ **オラベベ恒星系 **ジャジャブブ **ペタコテ *主要都市 *地理 *経済  それぞれの首長国は、首長国ごとに異なる規範を持ち、税の種類も異なる。すなわち首長国ごとに地域の運営が異なるというわけである。代表会議は年一度の「全ワラボ中央大会」で各国の財政状況を確認したり、問題のある税や経済政策についての協議を行う。  また、それぞれの首長国は代表会議に対し一定割合の運営税を納入する。各地の傭兵団は傭兵税を代表会議に納めなければ、傭兵団としての認可を取り消される。代表会議の運営はほとんどこの運営税と傭兵税によって成り立っている。 *資源  ウビウリはそれほど広くない国土に比して資源利用量が多く、協商連合をはじめとしたいくつかの国家に輸出して外貨を獲得している。主な輸出品は以下の通り。 |資源名|利用規模|用途| |惑星ガス|ヘンネベベ恒星系などのガス惑星から大量に採掘|冷却、製造、溶接など| |チタン鉱石|アブブ・オラバの外を周回する小惑星群から大量に精製|宇宙船の船体、構造物などの材料| |マロ・ガス|居住惑星の一部の鉱山から採取|宇宙船やミサイルの推進補助剤、標本保存ガス、漂白、ウビウリネオンの封入ガス| |精製グリセリン|居住惑星の海洋や河川から大量に採取|化学製品や食品添加物など| *国民 **生理学的特徴  ウビウは多くの知的生命体にはない飛翔能力を持つ。そのため、飛翔は交通、流通などの移動のみならず、伝統や習慣などの日常生活にもその特色を反映している。 >&bold(){骨格}  ウビウは飛翔のために軽量な骨を持ち、内部には空気で満たされた大小様々な空洞を持つ。この空洞は呼吸器と繋がっている。また、カルシウムを含んだ特殊な構造をしており、通常のヒューマノイドよりも1.2~1.5倍程度の強度を持つ。頚椎を含めた関節部の可動域が広く、また肩甲骨の付け根などの軟骨を消耗しやすい部位には軟骨再生細胞があり、耐久性を高めている。 >&bold(){翼}  ウビウは腕についた翼を羽ばたかせて飛翔を行う。  手は翼の先端にあり、指は5本あるが、実質的な指としての機能(物体をつまんだり掴んだりするような機能)を持つ指は4本である。4本のそれぞれの爪は自然状態で鋭くなるように出来ているが、引っ掻いて怪我をしないために一般的なウビウはヤスリなどで丸める。また、これらの爪は指の内側に引っ込めることができるが、興奮している時や緊張している時は爪が出てきてしまう。親指は退化して手首の根元についたこぶのようになっており、爪は退化している。親指は他の4本の指の動きを補助するようにできており、力を入れやすくしている。  ウビウの飛翔は種族や体格にもよるが、1秒間に0.2~3回ほど羽ばたく。より素早く羽ばたこうとすると大きく体力を消耗する。大型鳥類のように滑空と羽ばたきを繰り返し、上昇気流を利用して高度を稼ぐこともある。1730年代からは上昇をアシストする反重力装置の登場によってより少ない羽ばたきで高度を稼ぐことができるようになった。 >&bold(){消化器系}  ウビウの消化器は独特のシステムを持っている。食物はまず歯のない口から食道へと送り込まれて、ひょうたん型の破砕嚢と呼ばれる食道が発達した胃のような袋に送り込まれる。破砕嚢のくびれの部分には軟骨質のリング状があり、食物は上や下に移動しながらこの軟骨質のリングで細かく噛み砕く。下の袋から続いて、噛み砕かれた食物は素嚢(そのう)と呼ばれる袋に一時的に蓄えられる。食物は胃に送り込まれて胃酸によって直ちにペースト状にされた後、小腸で栄養素が吸収される。残りカスは大腸で水分を濾し取った後、糞と尿が一緒に蓄えられる膀胱に送り込まれ、総排泄腔から排泄される。  ウビウは尿素とアンモニアを尿として排泄する。特に尿素は尿酸から素早く分解され尿素にする。体内の水分がヒューマノイドよりも少ないため、一般的に尿に含まれる尿素及びアンモニアはヒューマノイドのそれと比べて多い。  ウビウは陸上では決められた場所に排泄することが暗黙の了解となっているが、空中の場合ではその限りではない。居住区の約300m半径より外側では自由に排泄できる。社会的にウビウは排泄を隠すという風習がなく、そのためトイレは個室ではない。大宇宙接触後からは国際的な文化への配慮から個室のトイレが増えてきている。その代わり、痰や唾などを公共の場所で吐く行為については非常に厳しい。  このような独特の文化は、ちょうど「排泄と痰を吐く行為の規範がアース連邦人などのヒューマノイドのそれとちょうど真逆になっている」といった説明がされる。 >&bold(){生殖}  多くの亜種のオスには陰茎があり、これは普段総排泄腔下部のくぼみに収納されている。この陰茎をメスの総排泄腔下部の蓄精管(ちくせいかん)に挿入し、メスの精嚢(せいのう)に1週間から半年ほど蓄えて、排卵のタイミングに合わせて受精卵を産む。そのため、ヒューマノイドの精子よりもウビウの精子は長い間生存することができる。メスは一年の春と秋の時期に1~3個の卵を産むため、双子や三つ子になることが多い。  中には陰嚢からたくさんの精子を含んだカプセルを総排泄腔を通じてメスに受け渡すものもいる。このタイプの亜種ではメスの精嚢が発達していないか十分なスペースがないため、他の亜種との生殖で子供を産めないケースもある。  卵は10~20日ほどで孵化する。その間、夫婦は互いに卵を温める。亜種の中には卵を温めるための育卵嚢(いくらんのう)という袋を胸の下部に持っているものがあり、夫婦の代わりに卵を温める家政婦のような職業が存在する。  発情期は春と秋の年二回で、その期間中はそれぞれの首長国ごとに地域で順番に休業できるようシフトが組まれている。また、代表会議に申請することで発情を抑える薬を支給してもらうことができる。 >&bold(){呼吸器}  ウビウは飛翔のために優れた酸素交換能力を発達させた。亜種のほとんどはヒューマノイドよりも小さな四つの肺を持ち、それぞれ二つずつが呼気、吸気の機能に特化している。四つの肺は上に二つ、下に二つあり、左上の肺を左呼気肺、右上の肺を右吸気肺、左下の肺を左吸気、右下の肺を右呼気肺と呼ぶ。  呼吸する時はまず、右吸気肺、左呼気肺、右吸気肺、左呼気肺の順番で呼吸する。外敵に襲われたりパニックになると、呼吸が乱れて順番が入れ替わる。またパニック状態が続いたり風邪などの病気にかかると左呼気肺と右吸気肺の二つだけで呼吸する時もある。この場合、飛翔するとすぐに息切れを起こしてしまうため、長く飛翔し続けることはできない。 **国民性  ウビウは大宇宙一般的には「&bold(){旅好き}」と見なされており、彼らもそれを自負している。  旅好きの程度は時期や金銭事情によって差異はあるものの、概ね半年~1年の間隔で定住場所を移動することが多く、もっと旅好きなウビウはそれよりもさらに高い頻度で移動する。  そのため、伝統的に誰かの家に宿泊することは当たり前のことであり、泊まる側も泊まらせる側もお金を払ったり貰ったりすることはない。その代わり、泊まる側は泊まらせる側の手伝いをしなくてはならず、怠けてばかりの宿泊客は追い出されてしまう。また、多くの共同体には「宿泊法」という法律があり、宿泊客が罰せられるケースがある。 *文化 **ブブナコ占術  ブブナコ占術とはウビウリ古来から伝わる占術の一種である。かつては政治に利用されるほどブブナコ占術は広く浸透したが、科学の進歩によってその主要な立場は失われてしまったが、現在も国民の生活と文化に浸透している。  ブブナコ占術の最も代表的な占術は、金魚鉢のように丸いガラス瓶の中に水を満たしたものの中に占術で用いられる特殊な水溶性の染料(墨汁や紅花色素のようなもの)を溶かして入れ、その形や広がり方によって今後の運勢を占うといったものがある。現代では二人がかりで行われ、一人が染料を垂らし、もう一人がその結果を占う。  かつてはこの作業は一人で行われていた。染料を垂らす技能がとても上手な占術師が占いの結果を自在に操って朝廷を簒奪したという中世の終わり頃に起こった事件があってからは不正を働かないよう、二人で行われるようになった。 **球体信仰  宗教と呼ばれるほど体系化はされていないが、ウビウは球体に対しての信仰が盛んである。彼らは胎生ではなく卵生であるため、球体は子孫繁栄などの縁起物として信仰されてきた。ウビウの家にはほぼ必ずと言って良いほどこぶし大くらいの球体のガラス玉が置かれており、旅や観光をする際にもこれを持ち歩いている。  ウビウリ各地には「&bold(){ブブモカラ}(球体職人)」と呼ばれるガラス玉を作る職人がおり、観光客向けにご当地ガラス玉の販売なども手がけている。  なお、ガラス玉が割れたところを見ることは、不幸が訪れる前兆ともされ、ウビウはこれを恐れる。例えば、家で温めている卵が孵化しないこと(流産)の前触れだったり、飢饉、犯罪、殺人、友人の裏切るなどが起こるとされ、あるいは風切羽が抜け落ちる、男性はトサカが色褪せる、女性は繁殖期に羽の色が変わらないなどの悪い出来事をもたらすとされる。  また、多くの首長国では意図的に他人のガラス玉を割ったり、公共の場で意図的にガラス玉を割って不特定多数の人々に割れたところを見せるようなことをすると、「信仰秩序法」によって罰せられる。 **鳥類食忌避  多くのヒューマノイド文明で一般的に行われている鳥類食だが、ウビウの眼前でウビウの外見に近い鳥類を食すのは良くないこととされ、特に卵を食べることについては社会的に最も恐るべきタブーとしてウビウたちに認識されている。  そのため、鳥類を食べさせるのはもっての他だが、鳥類を食べている様子をウビウに見せるのも憚るべきであるとされる。  一部の鳥類食忌避運動家がウビウリ首長国内でしばしば過激な活動をすることがあり、問題視されている。 **通貨  通貨は「&bold(){ブブ}(Bubu)」と呼ばれる直径5cmほどの透明な球体のものを使用している。これはちょうどアース連邦のビー玉に近い。ブブは転がるなどして紛失したりしやすいため、小さい穴が開いており、そこに紐を通して使う。紐の長さによって何個ブブが入るかが決まっている。紐を通すための道具&bold(){ブブドカチ}(BubuduQaci)は各地のオラバで無料で貸し出したり無料配布していたりしており、公共施設、交通機関、大小様々な店や自宅で見ることができる。  ブブの製造は政府によって行われており、その製法は機密となっている。ブブは表面に偽造防止のための様々な模様や特殊な薬品による加工を施しており、それらは全自動で行われている。一般的にブブモカラ(球体職人)は&bold(){ブブモカラ免許}と呼ばれる国家資格があるためブブの偽造は厳格に禁じられているが、一部のブブモカラやツーンカマフィアや地下傭兵団とコネクションを持つ無免許ブブモカラ(闇モカラ)の偽造ブブが一部で流通しており、政府はこの件を問題視している。

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