FTL航法とは多くのスペースオペラ作品で用いられる概念の一つ。FTLとはFaster than Lightの略であり、「超光速」を意味する。すなわち、光速を超えた速度で航行する手段である。
概要
大宇宙連合会議の加盟国で用いられる宇宙船は一般的にFTL航法を利用して星系間を移動する。
大宇宙の星間国家において、超光速で航行することは複数の異なる星系間での惑星支配を可能にし、通信、交易、国防などあらゆる分野の発展を助ける。逆に言えば、FTL航法が利用できなければその国家は星系を跨いで統治することがかなり難しくなる。そのため、FTL航法技術は星間国家にとって必要不可欠なテクノロジーであり、それらの燃費、航続距離、航行速度、安全性等様々な要素が注目されるだろう。国際戦略や国家情勢によって国・勢力ごとにどの要素に注力するかは異なるはずだ。
種類
FTL航法を方式ごとに分類したものとして以下のものがある。
ワープ航法
一般的なFTL航法。特殊な推進力で光速の壁を突破する方式と現実世界以外の空間を移動する方式の二つに分かれる。
超光速航法
宇宙船が光速以上の速度で航行する方式。ただし普通の推進力では光速の壁を越えられないため、特殊な推進方法を使って光速の壁を突破する。
多くの場合、宇宙船に何らかの粒子で覆うなどして超光速での安全性を高めている。
亜空間航法
現実世界ではない亜空間に侵入して実際の所要時間よりも早く目的地に到達する方式。
亜空間ワープ航法は様々なメリットがある反面、凄惨な事故が起きやすい傾向がある。
ワームホール航法
空間のある地点から離れた地点へ直結するトンネルのような抜け道を使って移動する方式。ワームホール自体は亜空間ではなく現実世界の空間だが、人工的なワームホールは電力や資源を消費する。
すぐに反対側の地点に到達でき、性能面では非常に優れたFTL方式である。
しかし、ワームホールを維持するためのワームホールゲートという施設が必要となるため、ワープ航法のように宇宙船それぞれに搭載することはできない。
ジャンプ航法
「瞬間移動」に近い航法。大宇宙の各文明では
シンテーア暦19世紀まで一般的な航法ではなかったが、それ以降は技術レベルの上昇によって低コストで安全なジャンプ航法が開発され、多く利用されるようになる。
ジャンプドライブ
シンテーア暦19世紀以降に利用される低コストかつ安全なジャンプ航法装置。
- 代表例
- スヴァーレ式ジャンプドライブ(リーエス)
- アイモン式ジャンプドライブ(ニーネン)
ウェールフープ航法
ファルトクノア共和国、
リスヒューメ王国などで多く利用されるウェールフープ技術体系を利用した航法。
ジャンプドライブの開発前には唯一のジャンプ航法として知られていた。
別の世界線に転移する事故が起こることがあり、安全性への懸念が問題視されていた。
開発の歴史
関連項目
最終更新:2022年01月06日 15:11