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第一次グロスクロイツ・ベリオン戦争 - (2020/08/19 (水) 08:37:05) のソース

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#divclass(countryNameJa){グロスクロイツ・ベリオン戦争}
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|>|年月日:1684年3月~1689年10月|
|>|場所:ゲルデン宙域、バデラム星系、メヒテオン星系、惑星ゾラック、惑星イェッジガワーディカ|
|>|結果:ベリオン側の勝利&br()ダヴラムイ終戦協定|
|>|CENTER:交戦勢力|
|ベリオン軍|アバローン連盟軍|
|ベリオン共和国&br()タプナパキ義勇軍|グロスクロイツ社会主義共和国&br()[[マーカス連邦]]|
|>|CENTER:指導者・指揮官|
|ベリオン軍|アバローン連盟軍|
|バラチェ・ダムラク&br()ゲスター・ブレシュケール・セルベント&br()メシュトル・マーデンクロッツ&br()モッシュ・ジュラウェント・ツェアー&br()バシャ・プコンギンタンタ・ニコパキ・プトマカプシャ・ヌポラ(ヌポラ三世)&br()ウシャファ・ンクナ・ムバロ|セント・カディーン・イェッジガワード&br()オイヤー・スレドゲール・スクローフェン&br()ベルテル・ハウアーシュベート&br()キュシュテン・フェアデ&br()ゼクルース・ウォーラー・ニッテン&br()カサール・グリーサン・ポーロス&br()ゴンター・ネルゼン・クファールストレクター|
|>|CENTER:戦力|
|ベリオン軍|アバローン連盟軍|
|総戦力 280万人&br()戦艦 38隻&br()中小宇宙艦艇 80隻&br()宇宙戦闘機 1400機&br()地上軍 180万人|総戦力 455万人&br()戦艦 44隻&br()中小宇宙艦艇 200隻&br()宇宙戦闘機 1100機&br()地上軍 259万人|
|>|CENTER:損害|
|ベリオン軍|アバローン連盟軍|
|138万人|191万人|
|>|CENTER:【戦争名】|
|>|【各地の戦場】|
}}

 &bold(){グロスクロイツ・ベリオン戦争}はシンテーア暦1684年から1689年に起こったゲルデン宙域での戦争である。惑星ゾラックの領有権を巡る争いが原因となって引き起こされ、当時グロスクロイツ領だったバデラム星系、メヒテオン星系などが主戦場となった他、[[大宇宙連合会議]]旧ボルガード宙域委任統治領モンタク代理政府[[ダクラーシュ民族評議会]]の監視宙域で大規模艦隊戦が行われた。
 &bold(){ダヴラムイ終戦協定}の中でベリオン共和国はグロスクロイツ領バデラム星系とメヒテオン星系を獲得することに成功し、また当時建設中だったゲルデン航宙公社のゲルデン周辺路線を譲渡した。なお、ダクラーシュ・旧ボルガード宙域の権益については一切の要求を承認されることはなかった。

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目次
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}

*レーウス・バブル
 &bold(){ゴルギアの時代}後、さらに領土問題が複雑怪奇と化したゲルデン宙域であったが、一時は小康状態を保っていた。1670年から続くヴァルエルク好景気はゲルデン諸国にも伝播し、1672年にグロスクロイツ政府主導の元、ゲルデン宙域初の星系間航宙産業として&bold(){ゲルデン航宙公社}が設立された。好景気のため、これに続々とエルミアとドルムントの民間企業が援助、資金提供を行い、さらには共同開発に参加。ゲルデン航宙公社は公社としては異例の国際産業として注目を浴びた。ゲルデン航宙公社は次々に路線の設定、航宙機の開発を進めていた。

*ダーケフオス危機
 しかし、1679年にダーケフオス危機が発生。経済不況の煽りを受けゲルデン諸国の国際情勢は再び悪化し始めた。ゲルデン航宙公社に参入していたエルミア・ドルムント企業の相次ぐ撤退やベリオン・ダクラシェート支部の閉鎖など、窮地に立たされた。危機感を抱いたグロスクロイツ社会主義共和国[[セント・カディーン・イェッジガワード]]書記長はゲルデン航宙公社を純粋国有化するように命じ、公的資金援助で経営破綻を阻止した。
 このことが決定打となりベリオン経済は元々の外交的孤立も相まって失業率が増加するなど深刻な打撃を受け、危機的な状況にあった。これを立て直すべく当時の&bold(){ダムラク首相}は旧ボルガード宙域の領土問題を解決すべく設立された[[ダクラーシュ民族評議会]]の外縁部の中立惑星&bold(){ゾラック}への介入を実行し、経済開発を行った。これには、公共事業によって失業者を減らす目的と自国の景気回復、そしてゾラックを自国領土に組み込み、ベリオン経済に刺激を与える狙いがあった。
 しかし、領土問題の続くこれらの地域で大規模な介入をするのは国際社会の目はこれを快く思わなかった。1680年に[[大宇宙連合会議]]ゲルデン宙域安全保障理事理事会[[エドガー・フィッツジェラルド]]最高理事によって制止通告を受けた。これに続いてゴルギアの時代が終わってからゾラック星代表政府の自治を支援していたグロスクロイツ社会主義共和国政府はベリオン共和国に対し、「不当な支配」と非難した。

 1682年までにベリオン政府は[[ジエール帝国連邦]]に接近し、同盟軍を結成した。ジエール・サーヴァリア戦争が勃発すると、グロスクロイツも同盟関係を模索し始め、ヴァルエルク・サーヴァリア両国と連合軍を結成した。ここでついに、両国の関係悪化は決定的なものになった。

*8月クーデター
 1683年、ベリオン政府はグロスクロイツとゾラック星代表政府との結びつきを断つために、ゾラックの一部の将校に支援しクーデターを起こさせた。8月クーデターの発生である。
 ゾラックの将校たちはベリオン製の高性能な武器を持っていたため、ゾラック星政府はこれを鎮圧できず政治機能を失った。1682年、軍政ゾラックを樹立する。
 この話を聞いたグロスクロイツ社会主義共和国[[セント・カディーン・イェッジガワード]]書記長は大宇宙連合臨時総会を開催しベリオンを公然と非難する演説を行った。その後14月には再三の非難、改善要求等に関わらずベリオンがゾラックの開発を進めたとして有名な「&bold(){14月禁輸}」を発表。グロスクロイツ政府はベリオンに対する食料輸出を全面的に禁止するとの方針を打ち出した。

*宣戦布告
 ベリオン政府にとって、この14月禁輸は戦争を不可避なものにした。
 そしてついにシンテーア暦1684年3月19日、ダムラク首相の発表によりベリオン共和国はグロスクロイツ社会主義共和国に宣戦布告した。間もなくベリオンがバデラム星系に突入し、バデラム宙域会戦が引き起こされた。

*ダヴラムイ星系侵攻
>「艦長、各艦に打電。"さあ、奴らが隣国に生まれたことを後悔させてあげましょう。各員義務を遂行しなさい"」
>      ―メシュトル・マーデンクロッツ提督

 ベリオン軍中央宙軍集団は1684年3月19日、飛び地となっていたグロスクロイツ領ダヴラムイ星系に侵攻を開始した。
 ダヴラムイ星系の惑星ドールヴェーには戦艦2隻からなるグロスクロイツ軍第7艦隊が停泊していた。グロスクロイツ元帥オイヤー・スレドゲール・スクローフェンはベリオン軍の猛攻を前にしてはほぼ無力に等しいと判断していた。
 スクローフェン元帥は増援艦隊をエシュケ・スヴォリキから緊急出撃させたが、増援を先読みしていたベリオン軍の別働艦隊がワープ先のワームホールレーンで待ち伏せしていたため、増援艦隊はダヴラムイの第7艦隊への合流を諦めた。
 ダヴラムイのグロスクロイツ軍第7艦隊は援軍の到着を待ち続けたがついに来ることはなく、ベリオン軍中央宙軍集団戦艦26隻の猛攻を受け戦艦2隻、巡洋艦6隻が撃破され、巡洋艦3隻と駆逐艦等の小型艦艇は自爆ないし放棄された。ダヴラムイは3月19日から4月2日まで行われ、その後も小規模の衝突が続いたものの、ダヴラムイ星系の制宙権はベリオンのものとなった。

*第一次ユラーシュ艦隊戦
>「突撃だけで勝利するのであれば、このような戦いは起こり得ない」
>     ―モッシュ・ジュラウェント・ツェアー提督

 1684年4月10日、グロスクロイツ軍主力の第2艦隊はベリオン領(旧リーエス領)ユラーシュ星系に侵攻。
 ベリオンのゲスター・ブレシュケール・セルベント元帥はグロスクロイツがダヴラムイ奪還に固執するものと考え、ユラーシュ宙軍集団を後方に下げていたため、この侵攻は想定外のものであった。
 ユラーシュを防衛していたのはツェアー提督率いる戦闘機母艦、戦艦各4隻からなるユラーシュ艦隊と呼ばれる中規模艦隊だった。
 ツェアー提督はユラーシュ星系の重力井戸の外側でグロスクロイツ艦隊を迎撃し、ユラーシュ星系の惑星スーディベリネーグからの戦闘機隊の反復出撃を駆使して遅滞戦術を実行し、主力のユラーシュ宙軍集団の到着まで時間を稼ぎ、グロスクロイツ軍のユラーシュ攻略を諦めさせた。

*ドールヴェー=ズリヤート地上戦
 ベリオン勝利

**カミーシャフ陥落(ドールヴェー首都攻防戦)
 ベリオン勝利

*ゾラック周辺宙域の戦い
 引き分け

*D作戦(ダスタニア星系)
 グロクロ勝利

*サロシェク作戦(メヒテオン星系)
 グロクロ勝利

*第二次ユラーシュ艦隊戦
 グロクロ勝利

*ブロンジット攻勢(スーディベリネーグ解放)
 ベリオン勝利

*ゼディアス強襲
 ベリオン勝利

*光の矢作戦(ダスタニア・メヒテオン)
 ベリオン勝利

*エシュケ艦隊戦
 ベリオン勝利

*ニカ=ブリョーデン降下作戦
 ベリオン勝利

*デロン宙域の戦い
 引き分け

*ニカ=ブリョーデン陥落
 ベリオン勝利

*ベルトフェン作戦(バーラム)
 ベリオン勝利

*戦後

*関連項目
・[[大宇宙の歴史]]
・[[大宇宙の歴史/戦争]]
・[[第一次宇宙大戦]]
・[[ジエール・サーヴァリア戦争]]