新型ストラコウイルス
精原細胞に結合したストラコウイルス
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 新型ストラコウイルスメロー語:Praude Straquo Hormissio、プローデ・ストラコ・オルミッシオ)はシンテーア暦1836年にレーウスで発生した新型ストラコウイルス感染症を引き起こす、惑星メロー原産の4本鎖逆転写酵素RNAウイルスである。略してPSHと呼ばれることもある。
 惑星メローでは哺乳類を中心に感染しうるが、惑星レーウスではレーウス人類の他にはエルトリアンブロッコリー(ボーロ)以外に感染しないという変わった性質を持つ。


歴史

 1521年、惑星メローでプロドウイルスが大流行し、メロー人男性の大半が生殖能力を失う。メロー・ヒューマノイド種族は社会が崩壊するレベルで生殖能力を奪われたため、フリア細胞技術を発明。同性間での生殖を可能にし、種の存亡の危機から免れた。
 しかし、男女比が大きく女性に偏ったため、それに伴って社会構造も変化した。
 1695年、メルエル国立感染症研究所が根絶されたとしていたプロドウイルスの変異種を発見。研究室内で人工培養・保存された。
 1836年にレーウスで保存培養株の一部が発見され、国際問題になった。メロー合同感染症研究所はこのウイルスをかつてメロー星で猛威を振るったプロドウイルスの変異株であることを確認し、新型ストラコウイルスと命名した。

構造

 RNAウイルスである。PSHは直径122nmで環状の4本鎖RNAとそれを包む二重のエンベロープからなる。外側のエンベロープには4nm、内側のそれには6nmの小孔が多数存在する。RNAはカプシドタンパク質によって細胞のもつ酵素の攻撃から守られている。

感染

 男女双方に感染するが、発症するのは男性のみである。ウビウ、スレフィには感染しないことが知られており、またゲルデン人類には感染するものの男女とも発症しない。
 新型ストラコウイルスは精原細胞に侵入し、正常な精細胞への分化を抑制する。これにより感染性無精子症を引き起こし、男性の生殖能力を奪う。
 プロドウイルスとは異なり、女性は無症状、男性は微熱程度の軽症であり、感染したかどうかが分かりづらいため、感染が拡大しやすいと言われている。メロー合同感染症研究所によれば、「幸いなことに、(新型ストラコウイルスは)プロドウイルスほど強烈な感染力を有していない」とされている。

治療法

 ウイルス性無精子症は発症による症状ではなく、発症後の後遺症であるため、風邪様症状が発生した感染初期であれば薬剤によって無精子症を予防することができる。

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最終更新:2022年11月06日 12:07
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