WHLSは
ファルトクノア宙軍が開発した航宙爆雷。
Welfe
Haltxergelen
Lurkustelen
Salojcisnek(ウェールフープ監視式航宙爆雷)の略で護衛支援艦や宙雷工作挺によって設置され、宇宙空間において機雷の役目を成す。
概要
開発経緯
マーカス内戦中、ファルトクノアは「自由な軍事行動機能の実現」を目標として自立したスキのない軍事機能の実現へと軍拡の方向性を決めることになった。この点においては、艦隊の拡大のみならず、戦力の遠距離投射機能の獲得のために必要な宙域防衛にステルシャントを当てるなどの努力がなされた。
WHLSはこの計画の一環として、「占領宙域防衛兵器」としての実現が見込まれて開発が進められた兵器である。
武器の利用過程
WHLSは攻撃対象地域とは別のウェールフープ学的四次元空間に本体が設置され(つまり目視では確認できない)、そこからウェールフープ線を走査することによって敵対宇宙戦闘艦の存在を認知する。何らかの宇宙戦闘艦を認知すると、WHLSは
FELECAFトランスポンダーに対応する敵味方質問信号を送り、その返答の有無によって敵味方を識別する。もし、返答が無かったり、不適当な暗号方式の返答を行った場合、異常事態と見做しモード設定に沿って行動する。
WHLSには受動モードと能動モードが存在している。異常事態を検知した場合、受動モードでは設定された本部への問いかけを行う。本部は手動で攻撃の可否を決めることが出来る。能動モードの場合、即座に高エネルギーレーザーが走査領域を中心に球状に放ち、走査領域から艦船が消滅するまで攻撃を続ける。
事故
宙雷工作挺フェシャト誤爆事故
シンテーア歴1782年3月20日、第二統合艦隊隷下第一宙雷戦隊所属のシーフ級宙雷工作挺二番艦フェシャトは宙雷敷設中にFELECAFトランスポンダーが故障し、敷設した能動モードのWHLSによって誤爆され消滅した。一番艦シーフ、三番艦インフェームもフェシャトの近くで作業を行っており、異変に気づき即座に走査領域から脱出したが艤装に深刻なダメージを受けて航行不能になった。シーフ、インフェームは第二護衛戦隊の曳航によって本国に帰還したが、ある程度修理には時間がかかることになった。この事故を受けて、宙軍司令部はWHLSの安全システムの改善を命令し、その後にはFELECALトランスポンダーが故障した際に発する事ができる緊急信号を識別し、起爆しない機能が追加された。
最終更新:2019年11月07日 18:22