ヒューヴル語(飛:Lhiiverandaa Naasakaran)は
ヒューヴル女王国の主要言語。ヒューヴル女王国はヒューヴル語を法令等で公用語であると定めていないが、事実上の公用語として扱われている。
 
概要
 ヒューヴル語はラフィル超語族に属すると考えられており、
ダン=ラ=ハン語などの
ラフィル超文明に由来すると考えられているいくつかの
大宇宙連合会議加盟国の在来言語と遠縁の関係にある。しかしながら、
アヴァイトラールの古代には既にラフィル人は元来の文化をほとんど失っており、言語に関しても再構は困難を極めている。
 大宇宙の他の言語に比べてヒューヴル語は話者数が少ない部類に含まれ、銀河国際社会的には影響力のある言語とは見なされていないが、
ヒューヴル女王国以外にもエルトリア人の一部が使っている。ジエール占領時代に直接統治に携わっていた一部のシンテーア人が現在でもヒューヴル語を喋ることができるかは不明である。
 文字体系は一般的にはヒューヴル文字が使われる。
ジエール帝国連邦が
ヒューヴル女王国を保護国として置いていたジエール占領時代にはエミュンス文字による教育が行われ、比較的よく定着したものの、
エルトリア王国の保護下に入ってからはヒューヴル文字の文化性が再評価され、定着することとなった。ジエール帝国連邦ではヒューヴル語をエミュンス文字転写する際、占領時代に生み出された表記体系で行っている可能性がある。
 ヒューヴル語は
ヒューヴル人の土着言語であり、いくつかの方言が存在する。
文法
音韻
母音
 ヒューヴル語には母音の長短の区別を持つ。基本的な短母音は、/a/ , /e/ , /i/ , /u/ , /o/の五つである。
		|  | 前舌 | 中舌 | 後舌 | 
		| 狭 | /i/ [i] |  | /o/ [u] | 
		| - |  |  | /u/ [o] | 
		| 中 |  | /e/ [ə] |  | 
		| - |  |  |  | 
		| 広 |  | /a/ [ä] |  | 
 また、母音/e/は純粋語に現れるのはまれで、大抵は外来語に現れる。/e/以外の全ての母音はコーダに来ることができる。
子音
 ヒューヴル語では有声音と無声音の対立が存在する。
 また、/m/ , /n/ , /r/以外はコーダに来ることができない。/r/コーダはしばしば中舌中央母音[ə]を伴う。
		|  | 唇音 | 
		| /p/ | [p] |  | 
		| /f/ | [f] | 現時点では純粋語にない | 
		| /v/ | [v] |  | 
		| /w/ | [w] |  | 
		|  | 
		| 舌頂音 | 
		| /t/ | [t] | /d/と対立 | 
		| /d/ | [d] | /t/と対立 | 
		| /n/ | [n] |  | 
		| /ny/ | [ɲ] |  | 
		| /s/ | [s] |  | 
		| /x/ | [ɕ] |  | 
		| /c/ | [t͡ɕ] |  | 
		| /dy/ | [d͡ʑ] |  | 
		| /r/ |  | [ɾ] | 
		| /lh/ | [ɬ] |  | 
		|  | 
		| 二重子音 | 
		| /lhr/ | [ɬɾ] |  | 
		| /kr/ | [t͡ɬɾ̝] |  | 
		| /tr/ | [t͡ɕɾ] |  | 
		| /sr/ | [ɕɾ] |  | 
		|  | 
		| 舌背音・咽頭音 | 
		| /k/ | [k],[t͡ɕ] | /ki/のみ[t͡ɕi] | 
		| /g/ | [g],[ʑ] | /gi/のみ[ʑi] | 
		| /kh/ | [k] | 古語では[kʰ] | 
		| /q/ | [ŋ] |  | 
		| /h/ | [h] |  | 
		| /y/ | [j] |  | 
語順
格
時制
疑問文
関連項目
最終更新:2020年03月30日 17:23