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演者は集う   ◆EAUCq9p8Q.





  外で囀る小鳥の声。
  風が木々の葉を揺らす音。
  かちりかちりと時計が秒針を刻む音まで聞こえた。
  人一人、英霊一体が存在しているにしては、あまりにも静かすぎる空間。
  息を一つ吐けばその音だけがフェイトの頭を埋め尽くすような、息苦しさにも似た静寂。

「ランサー」
「何」
「私は、勝たなきゃいけない」

  壁に背を預けて座るフェイトの正面で、膝と宝具である槍を抱えて座るランサー・綾波レイ。
  フェイトが伏せた顔を上げると、綾波もまた顔を上げてフェイトを見つめていた。
  いつかの問いの外縁をなぞるように、綾波が口にする。

「……それは、誰のために?」
「母さんのために」
「貴方はそれでいいの?」
「うん。それが、私のためでもあるから」

  見つめる瞳は、紅い。紅い瞳と紅い瞳が互いの心を覗き込む。
  綾波の目はまるでガラス玉のように、ただ、そこにある。

「貴方が」

  ぽつりと溢れた、綾波の心。
  口下手で、思いを表に出すことの少ない綾波が、ガラス玉で透かしながら、フェイトに向けて溢す。

「『フェイト・テスタロッサ』が、それを望んでいるのなら、私は貴方に従うわ」

  不意に呼ばれた名前。誰にも奪えない、唯一にして無二たる母との絆。
  だが、綾波がその名を呼ぶ声に篭めた意味は、フェイトがその名に抱く思いとは、ずれているように感じた。
  そのずれが何から来るものでで、何を意味するのかは、フェイトには感じ取れない。
  だが、綾波の瞳に篭められた透徹した意志がフェイトの願望に向けられているのは感じ取れた。
  だから、フェイトは一言言葉を紡ぎ、次いで一言また紡いだ。

「ありがとう。ごめんなさい」
「どうして」

  フェイトの言葉を聞き、綾波が問う。

「どうして、謝るの?」

  それは被造物の問い。

「私の勝手で、迷惑をかけてるから」
「迷惑」

  繰り返される言葉。

「私は、ただのサーヴァント。貴方が願いを貫くための槍。
 貴方の命令に従うのは当然のこと。それが私が此処に居る理由なのだから」
「それでも、私は、貴方に感謝してるし、貴方に謝りたい。
 だって、文句も言わずに従ってくれるのは、本当のことだもの」

  何も言わずに従い、フェイトのために戦場に共に立ってくれる。
  アルフとは違い、ただひたすらに、フェイトの言葉に従い真っ直ぐに進んでくれる。
  綾波は自身を『槍』と例えた。事実彼女は聖杯戦争で渡り合う武器であろうとしているのかもしれない。
  だが、フェイトにとって綾波は、単なる武器を超えた信頼の念を抱いていた。
  だからこそ、彼女への思いを口にし、自身の中の彼女を……単なる道具ではない綾波レイを肯定した。

「駄目かな?」
「それは貴方の言葉? それとも貴方の母の言葉?」
「……これは、私の言葉だよ」

  フェイトの言葉に、綾波はただ黙して見つめ返す。
  だが、不意に、その口元がほころんだように見えた。

「だったら、良かった」

  その変化は、小さいけれど、たしかにそこにあった。
  聖杯戦争の代理人たるランサーではない、英霊となった少女・綾波レイの内側と触れたような、そんな気がした。

  綾波の言葉に背を押されるように立ち上がる。既に今日の行動は計画してある。
  手に持った情報端末に記された文字は『デイリークエスト』。複数人が集まるであろうイベント。
  そこに、討伐令の対象たるフェイトが向かえば、必ずや戦乱が起こる。戦乱が起こらないならば、フェイトが起こす。潜伏し、マスターと思わしき人間が現れれば自身を餌として釣り出す。
  それを皮切りに集まった主従と戦い、戦果を手にし、聖杯へと近づく。
  開幕の時……遊園地の開園時間は迫っていた。

  開園時間ちょうどにたどり着けるように家を出た瞬間、頭の中に声が響いた。
  数時間ぶりに聞く、自信たっぷりな男の声だった。


☆キャスター


「つまりお前は、遊園地で他のマスターを襲撃すると?」
{はい}

  大方の想定内だった。
  主催者たるプレシア・テスタロッサの思考を掬い上げれば、こうなることは手にとるように分かっていた。
  フェイトはアリシア・テスタロッサ復活への礎に過ぎない。ならば使い潰すのみ。
  良いように煽てて、戦地に赴かせたというわけだ。

  だが、この流れはキャスター・木原マサキにとっても都合がいい。
  マサキがプレシアから依頼された『神様の討伐』をやりおおせるには、なにもない白昼では目立つ可能性がある。
  固有結界を破壊した際の影響が現実世界にどの程度出るか、どの程度の主従にそれを把握されるか。
  いかにこの場に顕現したのが贋作にすぎないと言えど、そのモデルになっているのは一線級の英霊共だ。
  天のゼオライマーなきマサキが片手で捻り潰せる者共ばかりではない。
  ならば、隠れ蓑があるのは丁度いい。現実世界の戦乱に目を奪わせておいて、マサキはその内にやることを終わらせるに限る。

(……だとすると、花火は盛大な方が良いな)

  フェイトと念話をしながら、マサキは考える。
  特大級の花火を打ち上げるのは容易なことである。
  焚きつければたちまち空を飛んで遊園地に駆けつけ、駆けつければ即フェイトと一線交える馬鹿を知っている。
  フェイトがそいつと戦う理由を用意するのもまた容易だ。戦火の広がりについて一言添えれば、フェイトは止まらない。
  後の気がかりは、戦闘の結末だ。
  放っておけば、フェイト・テスタロッサは戦いの末消耗して誰かに倒される可能性がある。
  折角得た手駒をこんなところで消耗するのはもったいない。
  かといって、馬鹿から装備を引き剥がせば、勢い余ってフェイトが殺してしまうかもしれない。
  木原マサキの継承準備が整っていない今、それをされると予定が狂う。
  ならば、勝敗を曖昧な場所に着地させる必要がある。
  だからマサキは、フェイトに念話で告げた。細心の注意を払い、馬鹿の名前を出さぬよう気をつけながら。

「忠告しておくぞ」

  それは、これから先に必ず起こる未来。それをマサキの思い通りに操るための布石。
  マサキの頭に描かれるのは戦火の火種の片割れ。彼の矮小にして愚鈍なマスター、高町なのは。


☆高町なのは


  朝。通達を見て再び衝撃を受けた。
  フェイト・テスタロッサの捕獲が恙なく終了し、更に捕獲令ではなく討伐令に切り替わったという通達。
  これが意味するところは、昨日よりも重い。
  聖杯戦争の参加者たちはもうフェイトを見逃す必要がなくなる。
  見つけ次第襲って倒しに来る人達も現れるだろう。
  机の上に置いていたレイジングハートを握りしめると、ドアの傍に立っていた男が小さな声で呟いた。

「状況が動いたか」
「キャスター……」
「だが、逆に言えば、フェイト・テスタロッサの現在を燻り出す好機というわけだ」

  不敵に笑うキャスター。彼が口にした一言になのはの意識が吸い寄せられる。

「フェイトちゃんに、会いやすくなるの?」
「……フェイト・テスタロッサ側も、手を拱いていられる状況ではなくなった。
 捕獲令ならば敵意なく寄ってくる参加者も居ただろうが、ここから先は全て敵だ。こいつもそれを知れば、対応を変えてくるだろう」

  脳裏に浮かぶのは一日目の昼間に見られた光だ。あれは間違いなく、フェイトの魔法の光だった。
  初日からあれだけ目立つ戦闘を行うフェイトが、自身が敵意に晒されている状況に置かれたならば、過剰防衛を行うことも考えられる。
  頭の中にあるのは、いかにしてフェイトを見つけ出すかという点。
  広域かつ魔力反応が無数に存在するこの街全体にサーチャーを展開しても会えるものではない。
  キャスターはなのはの迷いすら承知の上と言うように、言葉を続けた。

「乱戦の中で共通の敵と認識されてしまえばそれだけで不利になる。
 デイリークエスト、だったか……主催者の思惑に従い好戦的な輩が集まる場所では、襲撃の旗印にされかねん。
 俺がフェイト・テスタロッサならば、ここは除外する」

  フェイトが魔法少女として優れているといってもそれは人の枠での話。
  薔薇のアーチャー・森の音楽家クラムベリーや不死身のバーサーカー・ジェノサイドのような英霊の集団に囲んで叩かれればひとたまりもない。
  ならばフェイトの所在は遊園地以外か。
  だが、と続けられる推論。

「これは傍目の俺の推測に過ぎない。仮に……そうだな、仮に報酬に目が眩めば、乗り込む可能性もある。
 また、無視して切って捨てるには、お前にとってもこの報酬は捨てがたいものだ。違うか?」

  報酬。参加者一名の情報。これを使えば、不明なままのフェイトと即座に再会することが出来る。
  もしも、もしもと考え始めれば後ろ髪を引かれる思いは尽きない。

「俺としても、これ以上悠長にお前の人探しが終わるのを待つつもりはない。
 だから、フェイト・テスタロッサについては今日決着をつける」
「それって……」
「喜べ。この俺が、お前のために骨を折ってやる。
 お前は広域探索に徹してフェイト・テスタロッサへと繋がる可能性を一つずつ潰していけ。
 遊園地には俺が赴く。都合のいいことに、俺は自己保存のスキルを持っている。乱戦だろうと生き延びられる。
 もし、遊園地にフェイト・テスタロッサが居れば、即座に念話で伝える。なんとか辿り着け」

  見つめるキャスターの視線は揺るぎない。いつだって、積み上げられた理の上に座りなのはと向き合っている。
  広域探索。なのはとレイジングハートの機動力・探索力を用いたフェイト探索の一手。
  遊園地潜入。キャスターのスキルを使った安全策。かつなのはのフェイト探索を補う一手。
  どうあれ、キャスターの宣言通り、少なくとも今日中にはフェイトの影を(それも確かな影を)掴む事ができる。

「ありがとう、キャスター」
「礼ならフェイト・テスタロッサを捕まえてから言え。俺はもう行くぞ」
「うん! 何かあったら……」

  なのはの言葉を最後まで聞かず、キャスターは霊体化しその場から消えてしまった。
  残されたのはなのはとレイジングハートの二人だけ。
  ようやく追いつけるあの日の続きを、あの子と分かち合いたい願いを描き、レイジングハートを握る力が強くなる。
  フェイトと会い、話すこと。フェイトがここに居る理由。フェイトの本当の願い。なのはの想い。
  それらをぶつけ、そしてようやく、なのははスタートラインに立つ。

「行こう、レイジングハート!」
『はい』

  聖杯戦争は、なのはの想像を超えた大規模なものへと変わっている。
  チェーンソーの殺人鬼、諸星きらり、空飛ぶ円盤、裏山の巨人、人魚伝説。上げ始めればきりがない。
  キャスターが聖杯戦争のシステムを解明するまでの間、そういった脅威から誰かを守る必要があるかもしれない。
  そうして、頭の片隅に追いやっていた単語がちらりと顔を覗かせる。
  死神様。
  フェイトの存在を知る前に追っていた無邪気な殺意の収束地。フェイトを追うため目をそらし、頭の隅に隠していた、紐解くべき謎。
  その影もまた、フェイトと再会したその先で、交錯するべきもの。なのはがなんとかしたいもの。

  深呼吸をし、家の戸を開ける。
  今日は昨日と違って、透き通るみたいな快晴だった。


【C-5/路上/2日目 午前】

【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】
[状態] ストレス、魔力消費(小)、覚悟
[令呪]残り四画
[装備] 『バルディッシュ』
[道具]
[所持金]少額と5000円分の電子マネー
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争に勝利する
1.二人の母に恥じない戦いを。
2.遊園地へ向かい、必要に応じて戦乱を巻き起こす。
3.マサキの忠告に……
4.“雷”のバルディッシュ……!
5.司書室の少女に対して、興味……?
[備考]
※ランサー(姫河小雪)、キャスター(木原マサキ)、大道寺知世&アサシン(セリム)、バーサーカー(チェーンソー男)、輿水幸子を確認しました。
※木原マサキがプレシア・テスタロッサやアルフについて知っていることを知りました。
※小学校に通うつもりでいます
※プレシア・テスタロッサの存在を知りました。
※キャスター(木原マサキ)と念話が可能になりました。
 マサキから遊園地での振る舞いについて忠告を受けました。
※キャスター(木原マサキ)からバルディッシュのエンチャントを申し出られました。返答は保留中です。
※プレシア・テスタロッサより討伐令の存在をリークされました。
 また、プレシアとの間で以下の密約が交わされました。
 【条件:フェイト・テスタロッサの他主従の打倒
  報酬:新たな主従の情報と、打倒したマスターが最後に有していた令呪全画の譲渡】

【ランサー(綾波レイ)@新世紀エヴァンゲリオン(漫画)】
[状態] 健康、霊体化中
[装備]
[道具] なし
[所持金] なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターに従う


【C-3/高町家/2日目 午前】

【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]決意、不安
[令呪]残り三画
[装備]“天”のレイジングハート
[道具]
[所持金]不明
[思考・状況]
基本行動方針:元の世界に戻る。
1.フェイトを探す。遊園地方面はキャスター(マサキ)に任せ、ひとまずは広域探索を行う。
2.フェイトを見つけたらアーチャー(森の音楽家クラムベリー)に連絡する……?
3.もし、フェイトが聖杯を望んでいたら……?
4.キャスターの聖杯戦争解明の手助け。あるかもしれない『結界』の調査。『さいはて町』についてはキャスターに任せる?
5.『死神様』事件の解決。

[備考]
※アーチャー(森の音楽家クラムベリー)を確認しました。
※天のレイジングハートの人工知能は大半が抹消されており、自発的になのはに働きかけることはほぼ不可能な状態です。
 ただし、簡素な返答やモードの読み上げのような『最低限必要な会話機能』、不意打ちに対する魔力障壁を用いた自衛機能などは残されています。
※天のレイジングハートに対するなのはの現在の違和感は(無~微)です。これが中~大になれば『冥王計画』以外のエンチャントに気づきます。
 強い違和感を持たずに天のレイジングハートを使った場合、周囲一帯を壊滅させる危険があります。
※木原マサキの思考をこれっぽっちも理解してません。アーチャーに対しては少々不安を覚えている程度です。
※通達を確認しました。フェイトが巻き込まれていることも知りました。フェイト発見を急務と捉えています。
※キャスターから『さいはて町』のざっくりとした説明を受けました。そこから脱出できるかもしれないという説明も受けました。
※『脱出を阻害する魔術』についてキャスターから推論を聞きました。時間があれば調べます。

【キャスター(木原マサキ)@冥王計画ゼオライマー(OVA版)】
[状態]健康、霊体化
[装備]なし
[道具]諸星きらりの電話番号の書かれたメモ
[思考・状況]
基本行動方針:冥王計画の遂行。その過程で聖杯の奪取。
0.フェイトとなのはをぶつけるタイミングを見計らう。
1.可能な限りさいはて町を偵察。及びさいはて町を襲撃し『神様』を打倒。
2.予備の『木原マサキ』を制作。そのためにも特殊な参加者の選別が必要。アリシア・テスタロッサを奪うのも一興。
3.特殊な参加者が居なかった・見つからないまま状況が動いた場合、天のレイジングハートを再エンチャント。『木原マサキ』の触媒とする。
4.ゼオライマー降臨のための準備を整える。
5.フェイトから要請があればバルディッシュをエンチャント。
6.なのはの前では最低限取り繕う。
7.江ノ島盾子の計画に多大な興味。これを確実に発生する未来として行動計画に組み込む。
[備考]
※フェイト・テスタロッサの顔と名前、レイジングハート内の戦闘記録を確認しました。バルディッシュも「レイジングハートと同系統のデバイス」であると確認しています。
※フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ)、江ノ島盾子、輿水幸子を確認しました。
※なのはからアーチャー(森の音楽家クラムベリー)について聞きました。
※天のレイジングハートはまあまあ満足の行く出来です。呼べば次元連結システムのちょっとした応用で空間をワープして駆けつけます。
  あとは削りカスの人工知能を削除し、ゼオライマーとの連結が確認できれば当面は問題なし、という程度まで来ています。
※『魔力結晶体を存在の核とし、そこに対して次元連結システムの応用で介入が可能である存在』を探しています。
  見つけた場合天のレイジングハートを呼び寄せ、次元連結システムのちょっとした応用で木原マサキの全人格を投影。
  『今の』木原マサキの消滅を確認した際に、彼らが木原マサキとしての人格を取り戻し冥王計画を引き継ぐよう仕掛けます。
※上記参加者が見つからなかった場合はレイジングハートに人工知能とは全く別種の『木原マサキ』を植え付け冥王計画の遂行を図ります。
※ゼオライマーを呼び出すには現状以下の条件のクリアが必要と考えています。
裁定者からの干渉を阻害、もしくは裁定者による存在の容認(強制退場を行えない状況を作り出す)
高町なのはの無力化もしくは理解あるマスターとの再契約
次元連結システムのちょっとした応用による天のレイジングハートへのさらなるエンチャント(機体の召喚)
※街の裏に存在する固有結界(さいはて町)の存在を認知しました。
※アサシン(ウォルター)の外見を確認しました。が、『情報抹消』の効果により非常にぼんやりとしか覚えていません。
※プレシア・テスタロッサを確認しました。
※プレシアの願いが『アリシアの蘇生』であり、方法を聖杯に似た力を用いた『魂の復元』であると考察しています。
 同じく、その聖杯に似た力に干渉すれば復活するアリシアを『木原マサキ』に変えることが可能であると仮定しています。
※フェイトとの念話が可能になりました。これにより、好きなタイミングでなのはとフェイトをぶつけることが可能です。
 また、情報交換を約束しました。ただし、キャスターが事実を話すとは一切約束していません。
※プレシアから個人的な依頼を受けました。
  • 内容:さいはて町の破壊およびさいはてのサーヴァント『エンブリオ』の抹殺。
  • 達成条件:エンブリオの魔力が座に戻ったことをルーラーが確認する。
  • 期限:依頼達成は二日目16時まで。報酬受け取りは図書館司書室にて二日目20時まで。
  • 報酬:マサキの望む条件のマスター、あるいはサーヴァントの情報。
    二日目終了時点でエンブリオが生存していた場合、キャスターとプレシアの司書室での一切はなかったこととなる。
    また、どのタイミングにおいても、キャスターがアリシア復活を妨げる可能性があると判断した場合、プレシアは令呪をもって彼を自害させる。
※江ノ島盾子と冥府バトルをすることになりました。江ノ島盾子の計画の一部を知っています。
 マサキ側にも利があるようならば最低限邪魔はしません。












  透き通るみたいな快晴だった。
  待ち合わせには丁度いい、暑すぎず、寒すぎない日和だった。
  だからあいは、木之本桜に電話をかけてこう言った。
  「通達を確認した?」と。

☆

  通達の中、何より目を引いたのは、好きな参加者の情報が得られるというデイリークエストだった。
  大道寺知世を探す桜を戦地に招聘するには丁度いい口実だった。
  また、遊園地という場所も都合が良かった。
  キャスター・アリスがそもそも異界との出入り口として用意していたのが遊園地だった。
  昨日は入り口を設けることで限定的に小学校と異界を繋げていたのだが、遊園地であれこれするのならば異界との接続についてもだいぶ自由が効く。
  アリスの自由が保証されるということは、それだけあいの立ち回りに幅が出るということ。
  転じてそれは、桜の身を包む優しい炎のゆらめきを見つめる機会に恵まれるということ。

  戦乱の真ん中。いろいろな参加者が入り混じり、もしかしたら命を狙われることがあるかもしれない。
  戦う中で、ぶつけられる様々な感情の渦の中で、桜がどんな色を見せてくれるのか。

  鼻歌を歌いながら洋服を選ぶ。

  大道寺知世はどんなふうに使おうか。彼女の存在は桜の色を際立たせる上で不可欠だ。
  知世はあいを……死神様を追っていた。ならばあいの居場所を掴みに遊園地に現れる可能性がある。
  もし、知世が居たら。

  今日の気分に合わせてリボンを選ぶ。

  再会をどう演出しようか。会うのがいいか、会えないのがいいか。会えたけど永遠にお別れがいいか。
  他に誰が遊びに来るだろうか。江ノ島盾子は、白いランサーは、双葉杏は、諸星きらりは、他の参加者は、誰がどんな色をしながら来るんだろうか。
  江ノ島盾子。彼女との約束も外せない。夢を叶えようと濁った目で爽やかに言った江ノ島盾子がどんなことをするのかは想像もできない。

  服の色とリボンの色に合わせて靴を選ぶ。

  時間は燃えるろうそくのように、じりじりと破滅までの猶予を削り捨てていく。
  この猶予が燃え尽きた時、破滅するのは桜か、あるいは―――

  鏡を覗き、全体の立ち姿を確認する。ぴったり決まっていた。

  あいは、どうしたいんだろう。
  鏡の向こうのあいは笑っている。でも、やはりあい自身の色は見えない。
  あいは、桜ともう一度会い、江ノ島盾子が笑うその瞬間までに、何を成したいのだろう。
  答えはまだ出ない。きっと、とても素敵な答えがそこにあるはずなのに。

  ふわりと横に舞い降りる、青いワンピースのサーヴァント。キャスター・アリス。
  左腕は令呪の力と陣地から施された夜通しの魔力供給により復活している。もうすっかり素敵な女の子だ。

「あいちゃん、遊園地に行くの?」
「そう。さくらちゃんと一緒に、遊園地に行くの」
「きゃあ! 大変だわ! オトモダチと一緒にお茶会の準備をしないと!」

  きゃあきゃあ叫びながら、アリスは鏡に飛び込んで消えてしまった。一足先に異界へと赴いたのだろう。
  慌ただしいアリスにくすりと笑い、家の戸を開ける。
  さくらとあいの間を遮るものはなにもない、一日の始まりだった。


【C-1/蜂屋邸/2日目 午前】

【蜂屋あい@校舎のうらには天使が埋められている】
[状態]健康、ちょっと楽しい
[令呪]残り一画
[装備]なし
[道具]なし
[所持金] 小学生としてはかなり多めの金額
[思考・状況]
基本行動方針: 色を見る
1.江ノ島盾子と競争しながらさくらの色を見る。
2.さくらの色をもっと見たい。
[備考]
※双葉杏、諸星きらり&バーサーカーを確認しました。
 諸星きらりの『色』を見ることで、今後バーサーカーの出て来るタイミングが察知できるかもしれません。
※江ノ島盾子から夢バトルを仕掛けられました。


【キャスター(アリス)@デビルサマナー葛葉ライドウ対コドクノマレビト(及び、アバドン王の一部)】
[状態] 魔力消費(小)、陣地によるMAG回復(中)
[装備] なし
[道具] なし
[思考・状況]
基本行動方針: オトモダチを探す
0.さくら達をもてなす準備をする。
[備考]
※陣地『不思議の国のアリス』が再建されました。まだまだ遊具は整っていない状況です。
※オトモダチのストックがある程度復活しました。
※エノシマジュンコチャンとは魔力パスがつながっていないため念話は使用できません。
※ニンジャに対して強いトラウマを抱えました。精神汚染スキルによって時間経過で軽減されていきますが、時折ニンジャへの本能的恐怖に苛まれます。
 ニンジャを想起させるものと出会った場合、この本能的恐怖の発生率が上がります。
 また、ニューロンにニンジャへの恐怖が染み付いたため、精神汚染のランクがE→E+に変化しました。












  蜂屋あいから電話が来たのは、丁度桜が朝食を食べ終えた頃だった。
  電話の内容は単純で、聖杯戦争の通達についての情報共有だった。
  通達の中で、初回とは違う部分が一つ。デイリークエストという催しだ。

「参加者が集まるということは、それだけ戦いが起こりやすいということです」

  セイバー・沖田総司が桜の隣で口にする。
  全ての参加者があいのように友好的なわけではない。集まった参加者の中には、聖杯を得るために戦闘を仕掛ける者も含まれてくる。
  戦闘に巻き込まれれば、父や兄に心配をかけてしまう。最悪の場合、心配で済まない結末が待っている可能性だってある。
  それでも、そのデイリークエストから目をそらせないのは、報酬として設定されている一文だ。
  参加者の情報とあった。その情報を得ることができれば桜が消息を追う少女……大道寺知世の居場所を知ることが出来るかも知れない。
  無事だと信じている。いや、信じていると言うよりは無事であって欲しいと思っている、どうか無事であってくれと願っていると言うべきだ。
  か細い希望の向こうで微笑む芍薬の花のような少女の面影を追っている。
  会いたい。
  知世に、会いたい。
  身に降りかかるかもしれない危険を知り、それでも可能性に縋ろうとしている。
  昨日感じた兄の暖かさを思い出し、自分を思ってくれる人の暖かさと膝を折ってしまいたくなる聖杯戦争の恐ろしさを思い出し、暖かさから離れ再び戦争の渦中に飛び込もうとしている。

「大丈夫」

  言い聞かせるように呟く。

「絶対、大丈夫」

  いつも口にしていた言葉は、いつもほど心を軽くしてはくれない。
  それでも、その言葉を胸に、立ち上がる。
  その一歩が、知世に続いていると信じて。


☆セイバー


「絶対、大丈夫」

  胸に手を置き呟くマスターの姿を見て、セイバー・沖田総司は自身の不甲斐なさを噛み締めた。
  本来ならば、桜を戦場に連れて行くことなど論外だ。
  庇護されるべき少女を庇護し、暖かな世界で笑えるよう刀を握るのが総司の役割だ。
  だが、総司には彼女を戦場から遠ざけるだけの力がない。
  街のどこかに消えた知世を見つけられる眼を持たず、知世に携わる全てを一刀のもとに解決する特殊な力もない。
  知世の消息を得るために桜を遊園地に行かせず自身だけが赴こうとも、桜の絶対の安全を保証できる安全圏が存在しない。
  悪鬼羅刹の跋扈するこの街で桜を一人にすることもまた、桜を戦場に置き去りにすることと同義だ。
  共に行動を取らねばならぬこの状況をなんとかするだけの力は、総司にはない。

「マスター、私は」

  ならば、総司には何が在る。
  在るものは一つ。今も昔も変わらずに、唯一つ。

「この誠の一字に誓い、この身に修めた技量の限りを尽くします」

  守るべきものを守るために戦う。
  そのための力。そのための戦術。そのための戦略。そのための機転。そのための覚悟。そのための決意。
  そのためにあった、英霊に至るまでの全て。
  その全てが篭められた、『誠』の一字。
  その他にない。

  ひと目を憚り、家族に見つからぬよう窓から飛び立つ影が一つ。それを追う気配が一つ。
  翼を広げた杖の向こうでは、太陽が燦々と輝いていた。


【B-2/木之本家/2日目 午前】

【木之本桜@カードキャプターさくら(漫画)】
[状態] 健康、焦り
[令呪] 残り三画
[装備] 封印の杖、
[道具] クロウカード
[所持金] お小遣いと5000円分の電子マネー
[思考・状況]
基本行動方針:知世ちゃんを探す
1.知世の消息を追い、あいと合流し遊園地へ。
2.白いランサーに助力を求める?
[備考]
※双葉杏、江ノ島盾子&ランサー(姫河小雪)、諸星きらり&バーサーカー(悠久山安慈)を確認しました。
 ランサー(ジバニャン)に関しては現れたのが一瞬であったため「何かが居た」としか把握できていません。


【セイバー(沖田総司)@Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚】
[状態] 霊体化、胸部へのダメージ(微)
[装備] 乞食清光
[道具] なし
[思考・状況]
基本行動方針: さくらのために
1.知世の消息を追い、遊園地へ
2.諸星きらり、双葉杏を警戒。江ノ島盾子、蜂屋あいは……?
[備考]
※江ノ島盾子、双葉杏、諸星きらり&バーサーカーを確認しました。
 ランサー(ジバニャン)の魔力を確認・姿を視認していますが、形態変化した状態であったため正確な情報は掴めていません。
※二重の極みによる胸部への強いダメージによって喀血が起こりやすくなっています。時間経過で回復します。














  目を覚ませば、いつもの光景が広がっていた。
  いつもどおりの部屋。いつもどおりのベッド。いつもどおりの窓の外。
  涙が出るくらいのいつもどおり。でも、昨日までと違うものが、たしかにそこに宿っている。

「起きた?」

  しゃくり。
  一言が放たれるまでまったく気にも止まらなかった咀嚼音。振り返れば、ベッドの横に一人の少女が座り込んでいた。
  少女は無数の綺麗な毒を、掴み取り、噛み砕き、飲み下していく。

「おはようございます」

  知世のいつもどおりに、まるで影みたいに染み込む少女。協力者であるなぎさという女性のサーヴァント・アサシン。
  彼女の姿が鍵となり、変わってしまった知世の世界を思い出す。
  知世のアサシンのこと、死神様のこと、裁定者とのやりとりのこと。
  そして最後に浮かび上がる、今日という日の戦いのこと。
  なぎさに届いた通達によれば、遊園地に一定時間滞在することで参加者の情報が得られるという。
  それを用いれば、不明なままの死神様の正体を導き出すことも出来る。
  正体さえわかれば、なぎさのアサシンに助力を願い、討伐することも可能になる。
  そうすることで、知世はようやく、自分がはじめに掲げた願いを叶えることが出来る。
  願い。アサシンを失い、彼の死を無駄にしないためにと追い続けた願い。知世にとって、この聖杯戦争における最初で最後の願い。

「準備はできた?」
「……申し訳ありません。まだ、起きたばかりで」
「身支度じゃないよ。心の準備、覚悟の方」

  アサシンが立ち上がる。彼女の腰には、彼女の覚悟を示すように日本刀がぶら下がっていた。
  日常からかけ離れた戦場の象徴。少女が英霊であることを示す証。
  知世は今からなぎさの代わりに彼女と共に死地に赴く。都合のいいことに、というべきか、小学校は屋上の爆発や不意に湧き上がった集団失踪(死神様が関係している?)のせいで休校だ。
  通達を見て、アサシンはなぎさと知世にその場所の意味を語った。
  報酬に釣られた参加者が、参加者を探す襲撃者が、一同に介することになる。
  一度戦火が広がれば、見境のない襲撃者達が集まる他にNPC警察の介入などで報酬の獲得は難しくなる。
  チャンスは開園からの二時間、此処一度のみ。そして全ての参加者がそれを理解して動き出し集う。
  いつ火がつくか分からない火薬庫。いつかは火がつき大爆発を起こす爆心地。
  なぎさは、アサシンの偽マスターとして知世にそこに赴くようにと命じた。
  それは死神様の足跡を辿るために渡りきらねばならぬ細い糸。こうなることは必然の、敗者と参加者の同盟。
  知世が断れば、知世はその場で裁定者であるルーラーに譲り渡され、聖杯戦争の舞台から降りる他なくなる。
  胸の前で手を組み、祈る。
  どうか、今日一日だけ、誰かを守る力を、誰かを守ることにひたむきに進める心ください。

  祈りの向こうに笑顔が重なる。
  誰かを守るためにひたむきに前に進める少女。名前と同じ、桜の花のように可憐な少女の笑顔が重なる。
  死神様を討つと決めた知世にはもう過ぎた願いかもしれない、もう一つの願い。
  もしも、叶うならば。その笑顔にもう一度。
  叶わぬと心のどこかが嗤っても祈らずにはいられない、いつもどおりだったあの日への回帰。

「絶対、大丈夫……ですわ」

  彼女を真似て一言口にする。それは、死地へ赴くにはちっぽけだが、それでも知世の『大切なもの』を守ってくれるだけの大きな力。
  着替えを済ませ、死地への道程を進み出す。
  窓の向こうでは、前途を祝するように綺麗な青空が広がっていた。




  前途を祝するように綺麗な青空が広がっていた。
  視界良好。足元も安定する。人を殺すには良い日だ、と、念話でアサシンは語った。
  今日、大道寺知世とあたしのアサシンであるクロメは乱戦必至の遊園地に潜り込む。
  そしてそこで、情報を得られるように立ち回る。

《私だけで行っても、いいんだけどさ》

  確かに、クロメ一人で行けば済む話だ。クロメならば身を隠しながら時間をつぶすくらいお手の物のはずだ。
  でも、それだと手に入る情報の権利は一つきり。その一つを死神様捜索に充てるとなると、クロメを拘束されるわりに実入りが少ない。
  だから知世を同行させ、知世には知世で情報の権利を獲てもらう。という、知世に聞かれた際の建前。
  知世が何も言わずに了承した結果この建前を使うことすらなかったが。

《分かってる?》
(分かってるよ)
《だといいけど》
(どうせやるのはそっちでしょ)
《他人事みたいに言うね》
(そっちがそっちで進める間、あたしもあたしで巡らせてもらうから)

  建前の裏側には知世の知らないいくつもの情報がある。
  クロメが『死神様』……蜂屋あいとそのサーヴァントのキャスターについての情報を得ていることもそう。クロメとの間でだけ共有されている、昨夜の暗殺宣言もそうだ。
  知世には、暗殺の要として遊園地に居てもらう必要がある。
  クロメは情報の権利を獲ることを狙うと同時に、そこに訪れるであろう人物の暗殺のために暗躍する。
  あたしは死地から離れ一人―――

(ねえ、アサシン)
《なに、マスター》
(人魚って、本当に居ると思う?)

  学校が休みだから、という理由を付け。
  粗品だと送られてきた参加者の情報によるとその付近に潜伏している、という理由を付け。
  あたしは、聖杯戦争の情報が載せられた掲示板の一文に心を奪われ、海沿いに向かっていた

《私が会ったアーチャーがその人魚なら、特に心配はいらないよ。
 願いのために戦うんじゃなくて、戦うのが願いみたいな奴だから》
(その人魚は幸せだろうね)

  クロメが出会ったという薔薇のアーチャー。音を操り他人を攻撃する少女。
  書かれていた情報と一致するところが多い。クロメが集めてきた参加者の情報と照らすならば、まず間違いなくそのサーヴァント絡みの情報だ。
  だが、その情報に添えられた空想の欠片が、あたしの心を海へと駆り立てる。
  人魚の骨は綺麗な桜色。そのフレーズは、忘れることの出来ない曲の一節。
  もしも。もしもそこに眠る人魚が、あたしの探す人魚ならば。
  ありえない空想だ。NPCの頃から少しも変わっていない、自分に都合のいい空想だ。
  それでも、海まで向かってしまうのだから、周った毒はかなり根深い。

《もしも何かあったら、躊躇わず呼んで。
 知世の替えはいつか用意できるかもしれないけど、マスターの替えには今の所心当たりがないからさ》
(遊園地であたしの替えが見つからないよう祈ってるよ)
《冗談、冗談》

  毒と言うにはあまりに軽いやりとりを交わし、そのまま念話を終える。
  電車の窓枠で区切られた世界は、暗殺や空想とはかけ離れた、きらきら光るいつもの朝だった。


【D-5/大道寺邸/2日目 午前】

【大道寺知世@カードキャプターさくら(漫画)】
[状態]健康、心に傷(中)
[令呪]残り一画
[装備]なし
[道具]なし
[所持金] たくさん
[思考・状況]
基本行動方針: 街の人達を守る
1.遊園地に向かい、『死神様』の情報を得る。
2.桜に会いたい
[備考]
※死神様について
小学校の生徒を自由に操れる『青い洋服のキャスター』が裏側に居ると知りました。
※サーヴァントを失ったため、ルーラー雪華綺晶に狙われています。
 山田なぎさ&アサシン(クロメ)の支配下に居る限り脱落は免れます。


【アサシン(クロメ)@アカメが斬る!】
[状態]健康
[装備]『死者行軍八房』
[道具]142'sの写真
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を取る。
0.―――を斬る。
1.知世を使い暗殺を行う。そのために遊園地へ。
2.アサシンらしく暗殺といった搦手で攻める。その為にも、骸人形が欲しい。
3.とりあえずおとなしく索敵。使えそうな主従を探す。白坂小梅を利用して……?
4.アーチャー(クラムベリー)は殺したいけど、なにか方法は……
5.小学校の情報提供者の正体を探り、利用するか、始末するか。
[備考]
※木之本桜&セイバー(沖田総司)、アーチャー(クラムベリー)、江ノ島盾子&ランサー(姫河小雪)、
 双葉杏&ランサー(ジバニャン)、高町なのは、蜂屋あい&キャスター(アリス)、大道寺知世、
 諸星きらり&バーサーカー(悠久山安慈)、輿水幸子、ルーラー(雪華綺晶)を確認しました。
 小学校に居た何者か彼女に姿を見られたことを知りました。142'sの写真で白坂小梅の友人二人の姿を知りました。
※八房の骸人形のストックは弐(我望光明、白坂小梅)です。
 我望光明の『赤い目の男』スキルの応用により精神支配や幻覚を一時的に無効化できます。
※英霊を躯人形にした際、武器系宝具の再現には幸運値判定が入ります。
 幸運値E以下の英霊ならば武器は再現可能、クロメの幸運値を令呪で一時的に上げて相手を殺せばそれ以上でも再現可能です。
 判定はあくまで『宝具クラスの武器が再現できるかどうか』であるため、呪文や体質、逸話昇華系宝具ならば幸運判定なしで再現することが可能です。
※B-3(廃工場地帯)でアーチャー(森の音楽家クラムベリー)の襲撃を受けたという情報を流すと宣言しました。
 どの程度流すかはその時のアサシンのテンションです。もしかしたらその場しのぎのはったりかもしれません。
※アーチャー(クラムベリー)と情報交換しました。どの程度聞いたのかは後続の書き手の方にお任せします。
※アーチャー(クラムベリー)と敵対しました。彼女が『油断や慢心から一撃を受ける可能性』と『一撃必殺の宝具ならば感嘆に殺せる可能性』を推測しました
※キャスター(アリス)の陣地とオトモダチを確認しました。魔力素養のあるもの・サーヴァントならば遠距離からでも視認が可能です。
  また、キャスターの性格にアタリをつけています。
※C-3マンションの一室(幸子の部屋)に特殊な陣地(?)が展開されていることを知りました。
※何者かの暗殺計画を立てました。


【D-5/駅前/2日目 午前】

【山田なぎさ@砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない】
[状態]健康
[令呪]残り四画
[装備]携帯電話、通学カバン
[道具]
[所持金]中学生のお小遣い程度+5000円分の電子マネー
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れて、海野藻屑に会う。
0.人魚を探しに海辺へ。
1.大道寺知世を手駒として使い、―――を斬る
2.お人好しな主従と協調するふりをして、隙あらばクロメに襲わせる。
3.ただし油断せず、慎重に。手に負えないことに首を突っ込まないし、強敵ならば上手く利用して消耗させる。
[備考]
※クロメの暗殺計画を聞きました。
※掲示板を確認しましたが、過度な干渉はしないつもりです。
 人魚の噂を目にし、同じ世界の参加者が居るのではないかと考えています。
※暴力に深層心理レベルで忌避感があることに気づきました。
※令呪三画を報酬に大道寺知世に協力を約束しました。











☆双葉杏


  きらきら光るいつもの朝だった。
  だから杏は、眩しさから逃れるように持ち込んだ毛布に顔を埋めた。
  引きこもり開始から既に六時間以上が経過している。
  持ち込んだお菓子はまだ残っているし、水分もしっかり補給できている。
  ゲームの充電はまだまだ残っているし、杏の体力もしっかり回復してきている。
  後は、最大の障害を乗り越えれば、杏の引きこもりライフは一時安泰と言えるだろう。

「ほんとにこんなことしてていいニャン?」
「まあね」

  一緒に毛布にくるまっているランサー・ジバニャンは、少々不思議そうだ。
  だが、杏には杏の考えがある。考えと呼んでいいのか不安になるゴリ押しの力押しだけど、それでも一応作戦は用意した。
  あとはそれを信じてひたすらに進むのみだ。
  ごとんと物音がする。ジバニャンと二人揃って息を潜める。
  息を殺すのは得意だ。真昼の世界から姿を消すのはニートの必須スキル、アイドルになっても失われていない。
  ジバニャンが霊体化し、外の様子を見に出ていく。
  引きこもり開始から結構な時間休んだことできらりのサーヴァントに殴られた傷も随分マシになったようで、動きに淀みがない。
  しばらく後にするりと部屋に帰ってきて、外の様子を語ってくれた。

「こちらニャネーク、問題なしニャン」
「よくやったニャネーク。再び任務に戻ってくれ」
「了解ニャン、大佐」

  小芝居を挟む余裕も出てきた。あとはこの余裕が油断にならないよう、気を引き締めながら進むのみ。
  敵は強大。壁も分厚い。きらりの元に辿り着く前に超えるべき障害は、これまで見たこともないレベルの巨悪と暴力。
  それを出し抜くために、積み上げたちっぽけな努力は、誰にも気づかれてはならない。
  今はただ、引きこもり、時が満ちるのを待つだけ。

「……」

  ふと、ゲーム機を見つめる。
  きらりを助けたいと語ってくれた魔法少女のランサー・スノーホワイトにも助力は頼んである。
  江ノ島盾子という超A級危険人物のサーヴァントだとしても、彼女に縋らなければならない場面は出てくるだろう。
  どれほど彼女が信頼でき、どれほどのことを彼女に任せるか。
  杏には肝心要のその線引がまだ出来ていなかった。


【???/双葉杏引きこもり現場/2日目 午前】

【双葉杏@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]精神的疲労(小)、覚悟
[令呪]残り三画
[装備]
[道具]携帯ゲーム機×1
[所持金]高校生にしては大金持ち
[思考・状況]
基本行動方針:なるべく聖杯戦争とは関わりたくなかったが
0.きらりを助ける。
1.うおおおおおおおおお!!!杏は引きこもるぞおおおおおおおおお!!!
2.きらりの奪還と江ノ島盾子の打倒……?
3.CDに対する発言によるきらりへの複雑な感情
[備考]
※木之本桜&セイバー(沖田総司)、江ノ島盾子&ランサー(スノーホワイト)、蜂屋あい&キャスター(アリス)、諸星きらり&バーサーカー(悠久山安慈)を確認しました。
※江ノ島盾子はクロ認定、スノーホワイトは半信半疑(シロ寄り)です。
 スノーホワイトとは携帯ゲーム機のメッセージ機能でやり取りが出来ます。
※自身がなんらかの理由からきらりのサーヴァント(悠久山安慈)の標的になっていることを理解しました。


【ランサー(ジバニャン)@妖怪ウォッチ】
[状態]健康
[装備]のろい札
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:なんとなく頑張る
0.杏と一緒に頑張る
1.バーサーカー(悠久山安慈)とはもう会いたくない。
2.ランサー(姫河小雪)は味方……?
[備考]
※『猫に九生あり』のうち、ロボニャンが『二重の極み』で大破しましたが、時間経過により回復しました。
 今後は支障なく変身出来るはずです。









☆ランサー


  杏から送ってもらった通達を確認する。
  その中には、ランサーを救ってくれた二人のことも書かれていた。
  ゲーム機の無機質な液晶に、覗き込むランサーの顔が反射して映り込む。
  ランサーは、彼女らに救ってもらい、その先で何が出来るのか。
  遠く離れた輿水幸子、彼女が無事かも分からない。
  江ノ島盾子の危険性と天秤にかけ、そっとしておくと決めた。だが、彼女を守る義理もあったはずだ。
  全てを救いたい。でも、世界の全ては絶対に救えない。
  選び、後悔し、それでも戦う。英霊の座に至るとて、その程度しか出来ない。
  その程度しか出来ないとしても、ランサーは止まらずに進む。
  通達に添えられたデイリークエスト。露骨に遊園地に人を誘導しようとしている文面。
  杏からそのデイリークエストについて、協力を要請されている。
  だが、それを差し引いても、ランサーはそこに向かう以外にない。
  参加者が多数集まる場所、超高校級の絶望・江ノ島盾子や『死神様』のマスター・蜂屋あいが何事かを企むにはもってこいのシチュエーションだ。
  心の声を聞く魔法があれば、杏の手助け以外にも何かに手を伸ばせるかもしれない。
  そして、もし、桜セイバーの心の声に浮かんだ『薔薇のアーチャー』がランサーの知る魔法少女ならば、彼女は必ずここに訪れる。

  誰かを助けたい。その心は、正義のはずだ。
  だから、ランサーは、自身の正義に従い、遊園地を目指す。

  立ち上がるのに合わせて懐の四次元袋が揺れる。
  少ないながら、応急的な武器になりそうなものを詰め込んである。
  頭に浮かぶのは、昨夜遅くに交戦したトカゲの怪物のような存在。『ゾーマ』の部下であるもの。
  ランサーと杏たちを襲ったあの怪物も、通達を見れば遊園地に足を運んでくるかもしれない。
  そうなれば、戦いは避けられない。
  ランサー・スノーホワイトは遠くにそびえる遊園地を見つめる。
  決戦の刻は刻一刻と近づいていた。


【C-6/病院周辺/2日目 午前】

【ランサー(姫河小雪)@魔法少女育成計画】
[状態]絶望(小)、ストレス
[装備]
[令呪]
[道具]ルーラ、四次元袋、消火器他便利そうなもの(現地調達)、杏の携帯ゲーム機
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:出来る限り犠牲を出さずに聖杯戦争を終わらせる。
0.江ノ島盾子の思惑を破壊する。
1.杏の携帯ゲーム機を使い杏と連携。きらりを助ける。
2.江ノ島盾子と蜂屋あいを野放しにしていることに罪悪感。
 江ノ島盾子ならば遊園地に来るのではないか。
3.推定アサシン(まおうバラモス)を危険視。ゾーマの正体を特定……?
4.幸子はことはしばらくそっとしておく
[備考]
※木之本桜&セイバー(沖田総司)、フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ)、
 蜂屋あい&キャスター(アリス)、キャスター(木原マサキ)、偽アサシン(まおうバラモス)、バーサーカー(チェーンソー男)、輿水幸子を確認しました。ステータスは確認していません。
 ゾーマという名前を心の声経由で知りました。正体については不明です。
※江ノ島盾子がスキル『困った人の声が聞こえるよ』に対応していることに気づきました。蜂屋あいの心の声が聞こえません。
※諸星きらりの声(『バーサーカーを助けたい』『元いた世界に帰りたい』)を聞きました。
 彼女が善人であることを確信しました。
※消火器をはじめとした戦闘に使えそうなものを四次元袋に詰めました。










☆偽アサシン


  決戦の刻は刻一刻と近づいている。
  偽アサシン・まおうバラモスは身を隠しながら遊園地へと歩を進めていた。
  大魔王より下された命は一つ。遊園地にて積極戦闘を行うこと。
  バラモスは大々的に暴れまわり、その結果何者かに殺され、大魔王出陣の鬨の声を上げる。
  到達点は死。逃れられぬ消滅。だが、不満はない。大魔王のためにこの生命を捧げるのは当然のことだ。
  せめて最期の瞬間まで、暴れてやろう。

「しかし、大道寺知世か」

  取り出した人物画。これは主である大魔王のマスターを名乗る不遜な少女の描いたもの。
  大魔王より下された命のもう一つ。大道寺知世の確保。
  大道寺知世を捕らえてバラモスの仮初のマスターとし、大魔王の陣営をより盤石に出来るかもしれないと言っていた。
  不遜なるマスターとの別れの瞬間を想起する。
  あの人の子は、あろうことか、バラモスにも生きていろなどと言っていた。
  それは蹂躙されるべき人類よりガイアの魔王に向けられた、初めての慈愛。
  こんな場でなければ一笑に付す人の人たる由縁からくる命。大魔王より受ける命にはなきむず痒さ。
  バラモスは不遜なるマスターに特別な思い入れはない。
  だが、あの馬鹿馬鹿しい娘の意志を尊重しろと大魔王は仰った。
  このむず痒さは関係なく、バラモスは命令を遂行する。
  それをどう受け取るかは、マスター次第だ。

  遠く離れていた遊園地が、だんだんとその大きさを増していく。
  到着は目前。だが、到着次第暴れるという真似はしない。
  他の主従が集まりきるまで待ち、そして最大最高の機会を狙い暴れる。
  叶うならばこの手で殺したい者たちが居る。小娘のランサーとその仲間。あやつらが居ればそのまま襲撃する。
  遊園地を目指すであろう主従の中に、敗戦の苦汁を舐めた勇者のセイバーと老兵のランサーは居るだろうか。
  特にこの二人のどちらかを相打ちにできればそれに越したことはないが、圧倒的な戦力差を覆すには地の利が必要だ。
  頭の中で組み立てられるいくつもの戦略は、二人の宿敵を打ち倒すために精錬されていく。


【D-5/遊園地までの道/2日目 午前】

【偽アサシン(宝具『まおうバラモス』)@ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ】
[状態]健康、覚悟
[道具]たまが描いた大道寺知世の絵
[思考・状況]
基本行動方針:我が全ては、大魔王ゾーマのために
0.鬨の声を―――!!
1.D-4遊園地へ向かう。
2.遊園地にて積極戦闘。
3.可能ならば大道寺知世を拉致し大魔王城へ。
4.ゾーマの秘密を守るため、小娘(スノーホワイト)とその仲間(杏&ジバニャン)は殺したい。
[備考]
※中原岬&セイバー(レイ)、シルクちゃん&ランサー(本多・忠勝)、双葉杏&ランサー(ジバニャン)、ランサー(姫河小雪)を確認しました。
 レイが勇者であることも気付いています。
 ランサー(スノーホワイト)がゾーマの名を呼んだことに危機感を覚えています。
※遮蔽物がある場合気配遮断もあって発見しにくいですが、見つかるときは見つかります。
※宝具であるため念話・霊体化は使えません。魔力はアサシン(ゾーマ)のものを使用します。
 また、実際のバラモスとは違って状況によって思考判断を行い、分が悪ければ防御・撤退もします。
※彼の持つ気配遮断:Eは『NPCには見つからない』『参加者には隠れていれば見つからない』程度です。
 参加者に一人で歩いているところを見られれば見つかります。
※『NPCを極力殺さない』というゾーマの命令を守ります。ただし極力なので必要に応じて殺します。
※フェイト・テスタロッサを見つけた場合、彼女の危険性を判断します。
 危険ではないと判断した場合、保護を申し出て教会まで連れ帰るつもりです。(ただし生存優先のため、危険であると判断した場合は交戦・逃走もやむなし)








☆ランサー

  頭の中で組み立てられるいくつもの戦略は、二人の宿敵を打ち倒すために精錬されていく。
  先の戦闘から相手の攻撃を、相手の機動を反芻し、戦力と戦術を染み渡らせていく。

  マスターであるシルクちゃんは、何らかの意図をもってまだ生き残っているのを感じられる。
  ならば、ランサー……本多・忠勝はまだ、彼女を救うために槍を振るえるということだ。
  あの跳ねっ返りが他のマスター(しかもこちらを殺す寸前まで追い込んだサーヴァントたちのマスター)と仲良しこよし出来ているとは考えられない。
  どこかに幽閉されている可能性が高い。そうなると、その場所を割り出す必要がある。
  その過程で、クリエーターとエンブリオの二柱の神のどちらか、あるいはどちらとも交戦することは目に見えている。
  今度はシルクちゃんの助力は望めない。独力で二柱を相手取り勝利をもぎ取らなければならない。

「浮かない顔ですね」
「流石に強えな、神様は」
「勝ち目がないと?」
「そうは言っちゃいねえだろ」
「顔にはそう書いてあったので」

  久方ぶりに顔を出した鹿角はあいも変わらずの語り口。
  鹿角が出たということは、シルクちゃんから命じられた『傷を癒やすのに徹しろ』の令呪の効果が切れたということ。戦術に先立ち戦う準備が整ったということだ。
  ならば胡座をかいている暇はない。
  まずはあの街への入り口を探し、再びさいはて町へ。
  頭の中で無数の戦況を想定しながら立ち上がる。

「どうか、ご無事で」
「おう。無事で帰ってくる」

  鹿角に別れを告げ、しめやかに霊体化をする。
  目指すは一路、神の眠る街。東国無双の大英雄、生涯初の雪辱戦へ堂々出陣。


【D-7/奉野邸/2日目 午前】

【ランサー(本多・忠勝)@境界線上のホライゾン】
[状態]万全、霊体化
[令呪]
[装備]
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:主の命に従い、勝つ。
1.体力を回復し、さいはてに突入。シルクちゃんを救出する。
2.エンブリオ(ある少女)、クリエーター(クリシュナ)を打倒する。
[備考]
※偽アサシン(まおうバラモス)、アサシン(ウォルター)、輿水幸子&クリエーター(クリシュナ)、玲&エンブリオ(ある少女)を確認しました。
※『バネ足ジャック』『ある少女』の真名を知りました。











  襲い来る無数の感情。
  憤怒があった。
  悲嘆があった。
  無念があった。
  懺悔があった。
  嫉妬があった。
  虚無があった。
  渇望があった。
  絶望があった。
  創造主のサーヴァントが作り出したダンジョンが見せる、一人の少女の回顧録。
  握りしめた物語の欠片たちから導き出される、一人の少女の美しき憧憬と灰色の現実。

「そうか、ここは―――」

  血塗れの診療室めいた部屋の真ん中に佇む灰色の男。
  彼の向こうに置かれていた一房の髪。
  とても綺麗な、とても残酷な、少女の物語の最終章。

「だったら、私は」

  残された物語の残滓を掬い上げ。

「それでも、私は」

  失われた物語の輪郭を指でなぞり。

「この街を、破壊する」

  誓う。
  何を?

  シルクちゃんは、羽ペンに誓った。
  誓いの中身は、楽園の主の主、玲と呼ばれた少女に向けられている。


【???/さいはて町 『放課後悪霊クラブ』最深部/2日目 午前】

【シルクちゃん@四月馬鹿達の宴】
[状態]精神消耗(特大)、魔力消費(小)、HP残り7割、魔力・体力回復中
[令呪]残り一画(絆創膏のような二画が消え、瞳型の令呪のみが残りました)
[装備]魔法の羽ペン
[道具]マツリヤの名刺、古ぼけた絵本、ぬいぐるみ、鎖帷子の欠片、ひとすじの髪、メッセージカード
[所持金]一人暮らしに不自由しない程度にはある
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れて、復讐する。
0.そうか、ここは―――
1.クリエーター、エンブリオの打倒。さいはて町の破壊。
2.探索が終われば、一旦帰還する。
4.フェイト・テスタロッサに対しては――
5.ルーラーへの不信感。
6.時間があれば『本』について調べる。
[備考]
※アサシン(ウォルター)を確認しました。真名も特定しています。ただしバネ足ジャックとしての姿しか覚えていません。
※輿水幸子&クリエーター(クリシュナ)、玲&エンブリオ(ある少女)を確認しました。
※偽アサシン(まおうバラモス)を確認しました。本物のアサシンではないことも気づいています。
※フェイト・テスタロッサを助けるつもりはありません。ですが、彼女をルーラーに突き出すつもりもありません。
※令呪は×印の絆創膏のような形。額に浮き上がっているのをシルクハットで隠しています。
※出展時期は不明ですが、少なくも友達については覚えていません。
  例の本がどの程度本編を書いているのかは後の書き手さんにお任せします。
※魔法の羽ペンは『誰かの創った世界』の中でのみそうぞう力を用いた武器として使用できます。それ以外ではただの羽ペンと変わりありません。
※ハートの女王様を倒したので、古ぼけた絵本とぬいぐるみを手に入れました。
 大人になった少女の恋の証である鎖帷子の欠片を手に入れました。
 灰色の男の後ろにあったひとすじの髪を手に入れました。
 クリエーター(クリシュナ)よりさいはてに隠されたメッセージカードを受け取りました。
 クリエーターの悪意により、誰かのトラウマを強く認識しました。
 忘れさられた物語が彼女の元に集まりました。
※固有結界内のため電子機器による通達受け取りが行えません。
 直接会えば通達をもらえますし、固有結界から抜け出せば手に入ります。












  さいはて町には、様々なものがあった。
  逆さまに並んだ街が見渡せる場所があった。二人でお金を出し合って宝の地図を買ったけど、肝心の黄金ヶ原は工事中だった。
  ハロウィーン模様一色な神社があった。今にも降ってきそうな星空の向こう側にある、塗り潰された『なにか』を二人で眺めた。
  UFOが降りてくるかもしれないという坂道を走った。信仰の対象と呼ばれるノイズ(という生物、らしい)を見つけて二人で逃げ出した。
  さいはて町の端っこへ海を見に行った。海の向こうでは雪だるまが空を飛び、端から端から海を凍らせていた。寒かったので二人であったかいものを食べた。
  ハッピーエンドに至るまでを探す研究所。
  どこか憎めない魔王が暮らす選挙事務所。
  いつでもどこまでも夕焼けの続く商店街。
  アイドルとしていろいろな場所でいろいろなものを見てきた幸子が、それでも見たことのない何かが、そこかしこにあった。

「よう、幸子!」
「ああ、アレク輔さん」
「幸子の姉ちゃん、時計塔に行くならやめといたほうが良いよ。
 そもそも中に入れないし、入り口で売ってるまんじゅうが高い小さい不味いの逆三拍子だぜ」
「ぼったくりじゃないですか」

  さいはて町は不思議だ。
  まるで数年来の友人のように、当たり前のように幸子を受け入れる人たちが居る。
  誰もが優しく、誰もが明るく、幸子と笑い、幸子の肩を叩き、幸子に良くしてくれた。
  ぼんやりと。
  幸子はひょっとして、昔から、ここに居たんじゃないかと思ったこともあった。
  そんなはずないのに、そう感じる、不思議な町だった。
  善意に彩られた町。過去を何も聞かず、ただただ前を向いて進む人たち。
  ここに居れば、いつかは、幸子ももう一度前に進めるようになれるかもしれないと思ってしまう。
  輝子との別離を抱きしめて、あの日の情けない自分を愛せるようになってしまうかもしれないと思ってしまう。
  それは、生きていくためには仕方なく。それでも、今の幸子では到底不可能な変化。
  輝く明日への成長と呼ぶのか。輝く昨日への諦念と呼ぶのか。
  幸子にはまだ、選べない。
  幸子が納得する道がどちらなのかは、この場この瞬間ではまだ判断が効かない。
  それでも、分かることが一つだけ。

「玲さん」
「なあに、幸子ちゃん」

  いろいろなものを食べながら、町を歩く玲に語る。

「素敵な所ですね、ここは」

  それだけは、確かな真実だった。
  玲は胸を張って頷き、その勢いでアメリカンドッグが串から吹っ飛んだ。
  その様子を見て、幸子は久しぶりに、笑えた。


【???/さいはて町 広域/2日目 午前】

【玲@ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス】
[状態]健康、『開拓者』
[令呪]残り三画
[装備]『戻す力』
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:街で日常生活を楽しむ。聖杯戦争を終わらせたくない。
1.幸子とさいはてを歩く
[備考]
※聖杯戦争についてはある程度認識していますが、戦うつもりが殆どありません。というか、永遠に聖杯戦争が続いたまま生活が終わらなければいいとすら思っています。
※原作で玲の使えるスキルを使用できますが、開拓者としての『戻す力』を似た形で行使しているだけです。
※『これでいいのか?』という声が聞こえています。


【輿水幸子@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]魔力消費(中)
[令呪]残り一画
[装備]なし
[道具]
[所持金]中学生のお小遣い程度+5000円分の電子マネー
[思考・状況]
基本行動方針:『納得』を得る
1.玲に連れられ、さいはてを歩く
2.輝子に報いるために―――
[備考]
※一気に極大の魔力を消費したことによって一時的に気絶しています。
 魔力がある程度回復すれば自然に目覚めます。
※ランサー(姫河小雪)、フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ)、
 キャスター(木原マサキ)、バーサーカー(チェーンソー男)、玲&エンブリオ(ある少女)を確認しました。ステータスは確認していません。
※商店街での戦闘痕を確認しました。戦闘を見ていたとされるNPCの人となりを聞きました。
※固有結界内のため通達の配達が遅れています。










☆エンブリオ


  自己矛盾。
  さいはての天敵。
  海のないさいはてにあるはずの灯台、空を目指した軌跡を消すためにさいはてに現れた海。
  真相に近づきすぎた者たち、開けてはならぬ扉を隠すために消し去られる真相。
  重ね続ければ永久の楽園が崩壊する、あってはならぬ問い。それ故のセーフティー。
  矛盾自体を『なかったこと』にすることで、さいはてを安定させ、絶対が続く。

「考えれば、簡単なことだったんだ」

  不思議の国のアナタ。当然のように訪れる夜と突如降り出す雪。生え広がるロンドンの景色。勝手に作られるダンジョン。
  その全ては、開拓者による事象の上書き。
  これに対抗するための組織が矛盾を調律する者。『紳士の昼食会』。
  様々なアプローチにより彼らを呼び出そうと試みた。だがそれらの全ては失敗に終わった。
  さいはての防衛機構が働かない理由。それを探り、ぐるりと一周回ってみて気づく。

「だとすれば勤勉がすぎるでしょ。私の世界の住人のくせに」

  聖杯戦争と、エンブリオ(殻)というクラス。いつか打ち破られるものの象徴。
  『打ち破られるべきもの』という真に対し、『打ち破らせないため』の紳士の昼食会は大きな矛盾となる。
  現在のさいはては、打ち破られる未来が確定しており、それに抗うことこそが自己矛盾となる、というわけだ。
  さいはて町の根幹に対する自己矛盾が発生すればどうなるか。
  この町は、揺らぐ。
  矛盾によってなめされた町は、塗りたくられた矛盾で色を変えていく。
  あるいは、外敵に対する強い調律により開拓者が誰も力を発揮できない町になり、開拓者であるエンブリオが自己矛盾に押しつぶされさいはて町を失う。
  あるいは、細かく並べられた調律を町民全てが認識し、さいはて町という異質に気づいて町自体が機能しなくなり、さいはて町という存在が消滅する。
  打ち破られるべきものが打ち破られないという、最大にして最深にして最強の矛盾。
  あるいは、その矛盾の発生を防ぐために、紳士の昼食会自身がさいはての因果律調律に基づき正当な手順により参上を拒んでいるのかも知れない。

「人生ハードモードは主人公の特権なんじゃないの。私はラスボスっぽい方向で行きたいのに」

  仮に今並べた推論が現実通りだとして、「それなら……」とすぐに切り替えられるほど些細な話ではない。
  紳士の昼食会が呼べないということは、いずれは事象の上書きに耐えられない日が来るということと同義だ。
  また、大きな事象の上書きを伴う番人……例えば、悪夢の世界で現れた『ガリバーの左腕』などは呼び出せないということになる。
  仮にガリバーの左腕を呼び出せば、その瞬間さいはては悪夢の世界に陥り、二度と光の差さぬ世界になってしまうだろう。
  限られた手札が更に限られる。
  呼べたものは少ない。
  さいはて町北部、魔王選挙事務所に呼び出したのはメーガス三姉妹。
  彼女たちのマ宵闇は時間はかかるが威力は『塗りつぶす力』にすら届く。小技も多く、タマエがやらかさなければある程度は任せておける。
  さいはて町南部、海の向こうの歯車島に呼び出したのは津軽海峡冬景色。
  足止めという一点において彼の右に出る者はいない。高高度、広広域、骨まで凍るさいはて町最新の観光名所だ。
  さいはて町東部、長月神社に呼び出したのは商店街の番人。
  イリーガルメイジ・サイハテキリコには届かずとも、それぞれが単体で恐るべき戦力を有するもの。
  さいはて町西部……ここは今、特殊な地だ。
  黄金ヶ原の地下には襲撃者であるシルクちゃんと彼女を幽閉しているダンジョンがある。どうやら気配を感じるに、クリエーターもここに潜んでいるようだ。
  触らぬ神に祟りなし。西部から何者かが来たならば、中央と合わせてエンブリオが防ぐ。

「ともあれ、へっぽこ町内会、ここに結成だ」

  ともにさいはてを作り上げたヨウスケとトオルは居ない。いつか殻をぶち砕いた馬鹿の総大将である『    』とハルナも居ない。
  馬鹿の残り半分、キリコとファル彦は『    』と旅をした日々が思い出になり戦力としては期待できない。
  樋口、タグチ、名のある者から名のない者まで昼食会は誰も居ない。蒔田……は、居ないほうが良いか。
  ダンジョンに眠る怪物たちは、呼び出すまでにまだまだ時間がかかる。
  完全なる戦力、フル武装状態を考えればゴム鉄砲にスカーフ巻いたみたいな心もとなさ漂う布陣だ。
  それでも、急場しのぎとは言え、揃えられるものは揃えた。
  後はただ……

「玲。なっちゃえよ。
 さいはてなら、君だって、望む自分になっていいんだから」

  箱の中で見た夢。夢見た少女の夢。何も叶えられずに打ち捨てられた夢の夢。
  エンブリオは知っている。玲が『玲』ではないことなんて、とっくの昔に知っている。
  だが、それがどうした。彼女は今、さいはてで、『玲』であることを望んでいる。
  だったらやってやろうじゃないか。
  玲が『玲』であることを守る。さいはての主、エンブリオは、そのためにすべてを従えいつか割れるべき殻を塞ぎ、襲い来る現実に立ち塞がる。


【???/さいはて町 まんなか区 市街地/2日目 午前】

【エンブリオ(ある少女)@さいはてHOSPITAL】
[状態]魔力消費(中)
[装備]
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:引きこもりながら玲を見守る。
0.クリエーター(クリシュナ)はさっさと追いだしたい。シルクちゃんはどうするか……
1.さいはて町の守護者を作り、さいはて町を破壊から守る。
2.玲が緊急事態に陥った場合はさいはて町から出るのもやぶさかではない。
[備考]
※『金に汚い天使』『津軽海峡冬景色』『メーガス三姉妹(ノゾミ・カナエ・タマエ)』『商店街の番人(イリーガルメイジのコピー群)』を召喚しました。それぞれに北部・南部・西部の守護を任せています。
※紳士の昼食会を召喚することは出来ませんでした。
 これを『「エンブリオ(殻)」のサーヴァントとして呼び出され打ち破られる未来が確定しており、紳士の昼食会の存在はその未来に矛盾するため』と結論づけています。
 召喚出来ないではなく、矛盾を発生させないために紳士の昼食会が召喚を拒んでいる可能性も考えています。
※ヨウスケ・トオル・『    (デフォネーム:たきもと)』『ハルナ』と彼らの縁者(ピーターマン他)は呼び出せません。
 また、キリコとファル彦は『ハルナ』がさいはてを思い出に変えたことにより彼女らとの冒険をが思い出となり、現在はかつての最高状態ではなく最低レベル程度です。
※玲をはじめ、これまで乗り込んできた全員を開拓者であると認識し、これまでさいはてを塗りつぶした力のすべてを開拓者としての所以と判断しました。
※紳士の昼食会不在によりさいはてが『事象の上書き』と『自己矛盾』に対抗する手段が無いことに気づきました。
 さいはてが元の姿からかけ離れればそれだけ力が弱くなると考えています。
 同じ原理から『紳士の昼食会・蒔田』や『ガリバーの左腕』を筆頭に、悪夢の象徴を出した場合さいはての矛盾が最大になり取り返しがつかなくなると考えています。
※一度倒された番人の再生産は出来ません。現在倒された番人は『チェーンソー殺人鬼』です。


【???/さいはて町 広域東部/2日目 午前】

【クリエーター(クリシュナ)@夜明けの口笛吹き】
[状態]霊体化、不快
[令呪]幸子の敵を倒せ(一画)
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:勝つ
1.イライラするよ、ホントに。
2.戦い、勝つことの、理由……ね。
3.『この世界の神様』に会いたいもんだ。

[備考]
※シルクちゃん&ランサー(本多・忠勝)、玲&エンブリオ(ある少女)、ルーラー(雪華綺晶)を確認しました。
※幸子の部屋は現在、クリシュナの幻想世界に作り替えられている途中です。ほぼ完成の状態です。
 完成した際、マスターとサーヴァントに対する精神攻撃として作動します。
※誰かの精神世界を下地に、さいはて町内に『放課後悪霊クラブ』を創造しました。
 さいはて町が『幻想世界』や『認知の浅瀬』に近い概念であったため+幸子の魔力まで利用した+令呪によるささやかなブーストからの速度であり、現実世界では再現不可能です。
※令呪によって、クリエーターが『幸子の敵』と戦う場合、若干の補正が働きます。
※聖杯戦争の開催に何者かが関与していると考察しています。ルーラーは正統な裁定者ではなく彼女の手先であるとも考えています。
 この空間はその人物が作り上げた世界であり、その人物の意向次第で結末が変わると睨んでいます。









☆ララ

  戦火は、ばちりばちりと音を立て、火の手を広げ始めていた。
  ララがその知らせを受けたのは、夜半を跨いだ仕事が終わり、一息をついた頃だった。
  通達と書かれたその手紙は、鏡の向こうで眺めていた彼女が置いていったもの。
  開けば広がる、可能性の海。その可能性のどれもが、ララの望まぬ結末へと続いている。

「遊園地」

  呟いた声を聞き届ける影が一つ。

「行くのか」
「……駄目?」
「見せてみろ」

  影が人としての形を取り戻し、ララの横に並ぶ。
  西洋風の整った顔立ちに優しく靡く金の髪。いつも浮かべている不敵な笑みとはかけ離れた真剣そのものの表情。
  ララのアサシン・ウォルターは、顎に手をやり、通達の中に並べられた可能性を弄ぶように指で頬を叩いた。

「……こりゃあまた、随分な招待状もあったもんだな」

  菫色の便箋に薔薇色の印、可愛い詩を添えた招待状。
  そう言えばとても綺麗なもののようだ。
  だが、その中に隠された火種は、いくら荒事慣れしていないララでも勘付くほどのものだ。

「ここに行くってのか」

  見つめてくるウォルターの顔は、やはり真剣そのものだ。
  見えているものは同じだ。
  複数の参加者が(それも、岬たちよりも危険な参加者たちが)集まってくるという危険も。
  その危険がもたらす人々への影響も。その影響の中に含まれる、ララが守りたいと語った人々への影響も。
  危険に身を晒すことを承知でララが提案していることすらウォルターには見えている。
  だから、無駄な問答は挟まない。
  だが一つ。まるで、聞かん坊な姪御に事を教えるように口にした。

「お前を守る、そう誓う。だが、乱戦になれば誓いもクソもなく敵がなだれ込んでくる。
 俺の両手じゃ一人を抑え込むのが精一杯だ。お前を抱いて飛べれば上出来。だが、俺がサーヴァントと戦ってればそれも敵わない。
 その時は、お前はお前で動くんだ」

  誰かのために動く。それは、ララにとっては当然のこと。
  マテールが確かに存在していたあの日から、グゾルと別れたあの日まで、ララはたしかに誰かのために生きていた。
  だが、ウォルターが語るのは、『誰か』だけではない、『誰か』を思うララに向けた言葉。

「これは他人の受け売りだがさ……
 花を植える時は、一人でやらなきゃならないんだとよ」
「お花を……私が?」
「お前一人になったとしても、ヤケを起こさず、それでいて膝を折らず、最後まで苦境を笑ってみせろ。
 そうすれば、きっとお前の見たいもんが見えてくるってことだ」

  帽子を深くかぶり直したウォルターは、思い出の中の誰かに向けるように、優しく微笑んだ。
  その微笑みを愛おしく思ったのは、きっとララの心臓が、機械じかけの感情が、また一歩先に踏み出したからだろう。

「それでは参りましょうか、御主人様」

  背広を翻し歩き出す青年。

「ええ。よろしくね、叔父様」

  ドレスの裾をはためかせ、前へと進む少女。
  歌う亡霊、笑う怪物。誰かを救うために、街を歩き出す。


【D-3/アパート/2日目 午前】

【ララ@D.Gray-man】
[状態] 健康
[令呪]残り三画(イノセンスの埋め込まれた胸元に、十字架とその中心に飾られた花の形で)
[装備] なし
[道具] なし
[所持金] 劇場での給金(ある程度のまとまった額。ほとんど手つかず)、QUOカード5,000円分
[思考・状況]
基本行動方針:歌を聞いてくれる人たちを守る。
1.遊園地へ。戦乱から人々を守る。
2.フェイト・テスタロッサが気になる。
[備考]
※中原岬&セイバー(レイ)、ルーラー(雪華綺晶)を確認しました。
※「フェイト・テスタロッサ」の名前および顔、捕獲ミッションを確認しました。
※「バーサーカー(チェーンソー男)」及び「バーサーカー(ジェノサイド)」の噂をアサシン経由で聴取しました。
 また、「さいはて町」「実体化していたサーヴァント(木原マサキ)」「シルクちゃん主従」の情報を得ました。


【アサシン(ウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイド)@黒博物館スプリンガルド】
[状態] 健康、魔力消費(中)スキル『阻まれた顔貌』発動中
[装備] バネ足ジャック(バラした状態でトランクに入っていますが、あくまで生前のイメージの具現であって、装着を念ずれば即座にバネ足ジャックに「戻れ」ます)
[道具] なし
[所持金]一般人として動き回るに不自由のない程度の金額
[思考・状況]
基本行動方針:マスター(ララ)のやりたいことに付き合う。
1.遊園地へ。ララの指示に従う。
2.『チェーンソー男』『包帯男』『さいはて町』に興味。
[備考]
※中原岬&セイバー(勇者レイ)、シルクちゃん&ランサー(本多・忠勝)を確認しました。
※「フェイト・テスタロッサ」「バーサーカー(チェーンソー男)」及び「バーサーカー(ジェノサイド)」キャスター(木原マサキ)についてある程度知っています。
※さいはて町の存在を認知しました。町の地理、ダンジョンの位置も把握しました。
※さいはて町の番人、『チェーンソー殺人鬼』を確認しました。『チェーンソー男』との類似を考えていますが、違う点がある事もわかっています。
※さいはて町の入り口(D-3付近、C-4付近)を確認しました。もう一度行くと入り口があるかもしれませんし、ないかもしれません。
※『阻まれた顔貌』はさいはて町内、かつマスターもしくはサーヴァントの視認範囲に入ったときのみ逆効果に働きます。が、ある程度看破能力は必要かもしれません。











  誰かに会いたいという気持ち。
  誰にも会えないという気持ち。
  二つの気持ちがぐるぐると回る。
  どちらも正しくて、どちらにも従えない。
  頭の中を巡る二つの問いと二つの答えが、きらりの頭を埋め尽くす。

  眠れぬ夜をひとり超え、朝日がつま先を照らす。
  朝が来た。一人ぼっちの朝だ。
  一人暮らしには慣れたはずだ。でも、こんなに孤独な朝は生まれてはじめてだった。
  膝を抱くように組んだ手は、きらりだけで完結した世界を象るようだ。
  誰とも繋げない右手、誰とも繋げない左手。
  忘れたい悪夢が色を伴い蘇る。友人に向けられるかもしれない言葉が、友人の声色で再生される。

  世界から目をそらすために、抱いた膝に顔を埋める。
  きらりは、皆とは会えない。
  皆を傷つけてしまうから、会うことができない。
  それでも、願わずには居られない。
  あの夢のような日々に、もう一度。
  そうなれたはずの未来に、もう一度。

「……ごめんなさい」

  謝罪は、自分勝手な気持ちへの言い訳。
  きらりは、誰かに会いたかった。
  傷つけることのない誰かに会うために、安全に誰かと会える情報が欲しかった。

  諸星きらりは動き出す。
  輝く髪を帽子で隠し。
  目立つ上背を卑屈に屈め。
  爛漫な笑顔を失い。
  誰かのためではなく、自分のために。
  その格好は、きらりの望んでいたアイドル像とは、随分かけ離れていた。


【D-4/諸星きらりの家/2日目 午前】

【諸星きらり@アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ版)】
[状態]精神的疲労(中)、絶望(中)、寝不足
[令呪]残り二画
[装備]なし
[道具]通達の手紙(第一回)
[所持金]不明
[思考・状況]
基本行動方針:バーサーカーを元に戻し、元の世界へと戻りたい
1.誰かに、会いたい―――
2.誰かと会うために、遊園地のクエスト報酬を得る。
3.双葉杏、江ノ島盾子と合流したい。でも、杏には会えない……?
[備考]
※D-4に諸星きらりの家があります。
※木之本桜&セイバー(沖田総司)、江ノ島盾子&ランサー(姫河小雪)、双葉杏、蜂屋あい&キャスター(アリス)を確認しました。そして、全員を信用しています。
 ランサー(ジバニャン)はしっかりと確認が出来ていません。
※三画以上の令呪による命令によって狂化を解除できる可能性を知りました(真実とは限りません)
※フェイト・テスタロッサの捕獲による聖杯戦争中断の可能性を知りました(真実とは限りません)
※ルーラーの姿を確認しました。
※バーサーカー(安慈)がルーラーと同じような怒りを杏、ランサー(ジバニャン)、ランサー(姫河小雪)、セイバー(沖田総司)、木之本桜に向けていることを知っています。
 令呪二画ではその怒りすべてを鎮めることはできないと理解しています。
※掲示板が自分の話題で賑わっていることをしりました
※寝不足のため遊園地に人が集まる可能性を失念しています。


【悠久山安慈@るろうに剣心(旧漫画版)】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:???
0.■■■■■■■
[備考]
※雪華綺晶の存在を確認しました、再会時には再び襲いに行く可能性があります。
 双葉杏、ランサー(ジバニャン)、ランサー(姫河小雪)、木之本桜、セイバー(沖田総司)、キャスター(アリス)を敵と認識しました。
 標的が増え、標的が多方に散っているため自分から襲いに行くことはありません。ただしある程度接近した場合は襲撃します。
※江ノ島盾子&ランサー(姫河小雪)を確認しました。
 スキル『こころやさしいひと』の効果できらりの精神の安定に江ノ島盾子が役に立っていると察知しイレギュラーが発生。
 狂化中ですが敵意を向けられない限り襲いません。











  世界は思った以上に単純だ。
  引き金一つで、きっかけ一つで簡単に崩れ去る。
  二人の人間が死に、世界を巻き込む大戦が起きたことがある。
  素敵な話だと思った。
  その引き金を引けたなら、どれほど幸せだっただろう。
  きっと、引き金を引いた人物は、笑っていた。
  今の江ノ島盾子と同じように、笑っていた。

  今朝から人脈のすべてを使い用意したのは、モノクマのフルフェイスマスクだ。
  どんどん生産し、あらゆる流通方法を使ってこれが少女聖杯の舞台にばらまかれる。
  最初は人口の5%からでいい。
  そこからはその5%が勝手にこのモノクマのマスクの価値を上げてくれる。
  自作するやつも出てくるだろうし、模造品で一儲けしようとするやつも出てくるだろう。
  それでいい。それがいい。
  感情の昂りに合わせて、飲み込まれればいい。
  自分のために他人を利用しようとし、江ノ島盾子を手伝えばいい。
  根を張るように深く、染み込むように速く、世界に絶望が蔓延する。

「そっちはそっちでよろしくやってよ、あいちゃん」
「貴方様の事も応援してるよ、冥王様」
「私様は私様で、よろしくやらせてもらうから」

  遊園地にはきっと蜂屋あいが居る。
  少女たちの決死の舞台の幕は、遅かれ早かれ切り落とされる。
  街の裏に広がるさいはて町には冥王のキャスターが向かっている。
  遊園地の乱戦に合わせ、恐るべき規模の破壊が行われ、その余波は確実に実在の街を苛む。
  ならば江ノ島盾子が居るべき場所はそれらではない。
  江ノ島盾子は、その先に広がるさらなる荒野を目指して歩く。

  商店街の路地裏に、モノクマのマスクを一枚置く。
  いずれ誰かが見つけ、そして熱狂してくれるよう願いを篭めて、優しく置く。
  マスクの用途は、既に決まっている。
  あとは、少女たちの乱戦に合わせて、江ノ島盾子が引き金を引けばいい。
  この引き金で、どれだけの絶望が生まれるのか。
  夢見る少女の面持ちで、江ノ島盾子は動き出した世界を見つめている。


【C-2/商店街/2日目 午前】

【江ノ島盾子@ダンガンロンパシリーズ】
[状態]健康、絶望的にハイテンション
[令呪]残り三画
[装備]諸星きらりの携帯端末
[道具]モノクマのマスク(たくさん)
[所持金]大金+5000円分の電子マネー(電子マネーは自分の携帯を取り戻すまで使用できません)
[思考・状況]
基本行動方針:絶望を振りまく
0.世界に絶望あれ――――っ!!
1.まずはあいちゃんと夢バトル! 私様が勝ったらお前の夢絶望以下な!
2.更に冥王サマ(木原マサキ)と冥府バトル! 舞台ブチ壊しRTA、はーじまーるよー。
3.きらりちゃんと杏ちゃんも待ってて! 一緒に絶望させてあげるから!

[備考]
※諸星きらりを確認しました。彼女の自宅の位置・電話番号・性格なども事前確認済みです。
※木之本桜&セイバー(沖田総司)、アーチャー(森の音楽家クラムベリー)、フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ)、双葉杏、蜂屋あい&キャスター(アリス)、
 キャスター(木原マサキ)、アサシン(クロメ)、諸星きらり&バーサーカー(悠久山安慈)、輿水幸子を確認しました。
 アーチャーと情報交換を行いました。アサシンについて、宝具の一つが『死体を操る能力を持つ』ということをアーチャーから聞いています。
※自身の最後の書き込み以降のスレは確認できません。
※数十分、もしくは数時間、あるいは数日、ひょっとしたら数年は同じキャラを演じ続けられるかもしれませんし、続けられないかもしれません。
※ランサーのスキル『困った人の声が聞こえるよ』に対して順応しています。順応に気付いているかいないかは不明です。動揺しない限り尻尾を掴まれることはないかもしれません。あるかもしれません。
※バーサーカー(悠久山安慈)の敵対のきっかけが『諸星きらりの精神・身体に一定以上の負荷をかけた相手(≒諸星きらりを絶望させた相手)』と見抜きました。
 そのラインを超高校級の絶望故に正確に把握しています。彼女自身が地雷を踏むことは(踏もうと思わない限り)ありません。
※蜂屋あいに夢バトルを仕掛けました。
※キャスター(木原マサキ)に冥府バトルを仕掛けました。マサキの計画の一部を知っています。
 最低限それは邪魔しないかもしれないし、気が変わるかも知れません。
※モノクマのマスクを製造し街中にばらまいています。









「すごい人数が集まってるぽん」

ファヴにより割り出された主従の数は想定を遥かに超えている。
これだけの人数が集まって、楽しくお話して終わり、とはならない。

無垢なる願いで人を殺す死神様。
討伐令の報酬であり、母のために戦うことを誓った魔法少女。
死神様の打倒を誓った負け犬と、彼女に従う暗殺者。
かつて世界を手中に収めた大魔王の腹心。
少女のために少女の世界をぶち壊す破戒僧。
どう触れあおうと爆発は免れぬ存在達が、遊園地へ集う。
火種は多く、また強い。

一度戦闘が始まれば、伏した主従も舞台の上へと引きずりあげられる。
負け犬を探す少女と、彼女を守ると誓った侍。
母のために戦う魔法少女と会いたいと、彼女を探す魔法少女。
決して絶望に膝を折らぬと誓い、誰かを助けたいと願う魔法少女。
誰かを守りたいと願った人形と、彼女のために飛び上がるバネ足ジャック。
たった一人の少女のために潜伏を続けるニート。
一切合切、戦闘が始まれば、避けられず巻き込まれ、願い叶わず戦火を広げていく。

遊園地だけではない。
さいはてに眠る神と、その神を倒すと誓った老兵、その神を倒せと命じられた冥王。
そして身を潜め、どこかから神の作った世界を見つめているもうひとりの神。
こちらも、数時間の内に幾つかの物語に決着が付けられる。

「さあ」

最後に舞台に上るのは、彼女らの物語にエンドマークを記すもの。

「素敵な舞台の幕開けです」

演者が集う。
これより先に待つのは、願いと願いが喰らいあい潰しあう、少女たちの美しき戦争の一幕。


【???/nのフィールド/2日目 午前】

【ルーラー(雪華綺晶)@ローゼンメイデン】
[状態]健康、少し楽しい、食あたり(微)、魔力不調
[道具]たまの手作りケーキ入りバスケット
[思考・状況]
基本行動方針:少女たちの魂を集める
0.遊園地とさいはて町に注目
1.???
2.桂たまとまたお茶会を。

[備考]
※ファヴにささやかな執着があります。が、ファヴに伝えてないこともかなりあります。
※たまの手作りケーキには微量ながらたまの魔力がこもっています。悪魔以外が食べれば食べるだけ体に不調が起こります。

【人工精霊(ファヴ)@魔法少女育成計画】
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争を恙なく進行して聖杯戦争終了後も消されず生き延びる。
0.テンション上がってきたぽん!
1.他の参加者たちの魂は逃がしちゃ駄目ぽん
2.なんにせよ、さっさと聖杯戦争を終わらせて自由の身になるぽん

[備考]
※ルーラー(雪華綺晶)に与えられた人工精霊です。
※掲示板の管理・クローンヤクザの統制などの電子機器機能方面でのプレシアのバックアップを行っています。
 ただし、反乱などができないようにある種のストッパーは課せられています。
※情報端末を通して人物の位置の特定が可能です。他の機能もあるかもしれません。
※フェイト・テスタロッサについては『プレシアが執着している』程度しか知りません。





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056:Q -Question- 投下順
時系列順

BACK 登場キャラ NEXT
037:思い出が窮屈になりだしたこの頃の僕らは ランサー(本多・忠勝)
エンブリオ(ある少女)
043:帰宅 木之本桜&セイバー(沖田総司)
044:アリス・イン・ザ・アビインフェルノ・ジゴク -不死戯の国のアリス- 高町なのは
046:願い・想い ララ&アサシン(ウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイド)
047:夜の向こうで待つ人へ ランサー(スノーホワイト)
双葉杏&ランサー(ジバニャン)
048―――を斬る 大道寺知世
山田なぎさ
アサシン(クロメ)
049:重なる二つの願いなの フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ)
051:暗いところで待ち合わせ 蜂屋あい&キャスター(アリス)
052:眠るもの シルクちゃん
クリエーター(クリシュナ)
053:ヒトリノ夜 諸星きらり&バーサーカー(悠久山安慈)
054:天国はまだ遠く 偽アサシン(まおうバラモス)
055:新しい朝が来た、絶望の朝だ 江ノ島盾子
キャスター(木原マサキ)
056:Q -Question- 輿水幸子
玲
048―――を斬る ルーラー(雪華綺晶)&人工精霊(ファヴ)

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最終更新:2020年07月26日 21:12