いせいしゅ
第二
劫暦・
住劫の後半、
霊長たる人類が宇宙へ進出した際に新天地で遭遇した
108種の知的生命体のこと。
現在は
人類種によってその全てが殲滅された。現代の人類の科学技術には彼らから吸収したものも含まれている(
無人機や
工巧自在天など)。
“殺戮者”シュンバ・ニシュンバ兄弟が異星種との戦いの決着をつけた。
人類種以外の知的生命体を異星種と呼称する。
第一劫暦に人の営みがあった
星は28個とされ、単に違う星産まれの人間は異星種に分類しない。
その総てが人類に勝る超常の存在というわけでは無かったが、108の邂逅の内の3割強は当時の人類より優れた科学を有し、肉体的にも数万度の高温から絶対零度の低温下でも活動できる頑強な種も珍しくなかった。
そして当然、
不死者である。
ただ異星種は高度な知性を有しながらも、精神活動は植物や昆虫的であったという。人類のように嗜好品などの無駄を生み出すのでは無く、ただひたすらに効率を追求していた結果、強力な存在になった。
心技体のうち技術的にも肉体的にも劣る身で異星種を人間が滅ぼし得たその理由も
始まりの地へ行けば解るかもしれない。
テルミヌスはこの理由を、
宇宙のルールが「心の強さが勝敗を分ける」という形に変化したからだと考えている。
異星種のような精神構造だと勝てないように序列が
撹拌されたのだという考察。
歴史
不死者となってしまった人類の中でも反出生の思想を克服した者達は、苦しみを取り除くための科学技術を一斉に花開かせる。
しかし何一つとして報われなかったため、人類はさらなる叡智を求めて宇宙へ進出する。それは未踏の大地、未知の思想、神なる存在を探し求めて行われる宇宙への侵略という名の巡礼。彼らは自分たちより遥かに勝る超常の何者か、神なる存在に触れたかった。
そして問いかけ、
アムリタの真実を賜りたかったのだ。蝗の群れがごとき進撃は、救済への祈りとも表現でき、彼らは異星種と遂に邂逅する。
結果として人類は全ての異星種を壊すことになるのだが不死者の克服はもちろん、謎を解くことさえ人にはできなかった。
これにて宇宙は人の手に落ちると共に、人は宇宙の孤児となる。
『神はいなかった。我々は、いったい何処に向かえばいい』
第三劫暦・壊劫と呼ばれる、絶望と破壊の時代の始まりである。
異星種の例
人間が異星種に勝利した一例として、ある種の蜂と似た異星種に対するものがある。
第二劫暦の中期、その異星種は人類を食料として養殖される地位にまで追い込み、それを120年ほど維持し続ける超常の存在であった。
長い月日により人類の大半が自身の尊厳を忘れかけていた頃、そこに並外れた精神力の持ち主であったと後世に評価される英雄“鬼母”ハリティが現れる。彼女は50人もの実子を犠牲にして人類の管理者となり、奇跡的な反逆を成功させた。
彼女がいなければ今日の人類社会はなかったとまで言われている。
工巧自在天の創造主。鉱物と植物が混合したような生物。
人類は彼らに勝利し、そのテラフォーミング技術を取り込んで生活圏を急速に広げていった。
宇宙唯一の珪素生命体。巨大な蛇に似た姿をしている。
彼らは炭素生物を命として認識しておらず、資源としても活用できないため、何の躊躇もなく消し去ろうとした。そのために炭素生物に有効な兵器『
炭素結合破壊因子』を生み出したが、水の中では効力が落ちる弱点があり、当時人類は最も水に馴染んでいた生物であったため僅かな差で人類が勝利した。
今も人類はその外見からヴァスキを「忌まわしき毒龍」と呼び、恐れている。
備考
- 完全に割を食った人?ら -- 名無しさん (2022-06-28 09:31:05)
- 人類はナラカの意思に選ばれた種族… -- 名無しさん (2022-06-28 09:44:35)
- ……思うんだが、神座宇宙の本来の住人ってコイツらじゃね?終わりの無い不死なんぞ人間みたいな生き物には無理すぎるもの。 -- 名無しさん (2022-06-28 12:13:48)
- しかしだねチミィ、攪拌以前は一応死が存在していたと伝えられているんだよ? -- 名無しさん (2022-06-28 12:24:07)
- 煩悩と同じ数ってのは意味あるのか、消しても苦悩消えてないけど。 -- 名無しさん (2022-06-28 13:10:25)
- 人類大好きな良く分からないルールを押し付ける存在。似たようなものだとゲッター線しか思いつかん。 -- 名無しさん (2022-06-28 19:43:38)
- 一応ゲッターは曲がりなりにもいかれてはいるが『人間を強化』という定義ならそれ自体はまだしっかりやっているし何かやらかしたらフォローとケアは行うからな…… -- 名無しさん (2022-06-28 19:46:36)
- ナラカの申し子と化したヴァルナ -- 名無しさん (2022-06-28 20:14:40)
- 人類以外の知性体が全部精神活動が昆虫か植物的なのは作為的なものを感じる -- 名無しさん (2022-06-28 21:01:00)
- この人たちが暮らしてた星が第一天で星霊になって、そこに宿る星の人格が地球人の姿をしてるって事もあり得る訳だよね。すっごい皮肉に見えてしまう。 -- 名無しさん (2022-06-28 21:06:20)
- diesやkkkでも他の惑星に知的生命はいたんだろうか -- 名無しさん (2022-06-28 22:08:27)
- 生物において、昆虫や植物なら永遠の世界も苦に思わなかった。苦しみは勝手に人間が定義した、あるいは人間以外は適者生存により種として途絶えてたとか? -- 名無しさん (2022-06-28 22:20:01)
- 撹拌以前は不死者ではなかったのだろうか -- 名無しさん (2022-06-29 02:10:33)
- ↑3 そういえば最終的に宇宙規模のバトルをしてるけど人類の宇宙進出はコレまでのシリーズに無かったもんな、科学技術の発達でいえば2天でも行けたのかもしれないけどそんな気配はなかったし。5天とか7天あたりの宇宙開発はどの程度まで行ってたんだろうか? -- 名無しさん (2022-06-29 02:27:16)
- 異星種「これではっきりした。君たち人類の精神(こころ)は、あまりにも危険すぎる」 -- 名無しさん (2022-06-29 05:56:59)
- 波旬が発生した神坐シリーズだとせやなとしか言えんな -- 名無しさん (2022-06-29 20:35:44)
- 第二神座の人類は月まで支配下、水銀戦でベイの能力で宇宙の星々から無数の魂吸収、波旬は黄昏から引き継いだ無限の魂や無数の宇宙消滅。知的生命体かは不明 -- 名無しさん (2022-06-29 21:21:29)
- アーディティヤというか神座も、人による人の為の世界って感じだからなぁ。異星種皆殺しだし住めるように作られてないんだよ -- 名無しさん (2022-06-29 22:26:37)
- 異星種って第二神座の変異体(鋼鉄の巨柱を潰す腕力、銃で頭が吹っ飛んでも即再生する不死性、毒の完全消毒に六千度の炎が必要で数百人死傷)より強そう -- 名無しさん (2022-06-29 23:17:20)
- 波旬「心なんぞ煩わしいだけだ」 -- 名無しさん (2022-06-30 00:01:16)
- 一回人類養殖されるレベルまで行ったのか… -- 名無しさん (2022-07-09 09:36:43)
- 蜂の異星種もそうだが、イクシュバーグの親(推定)や生体兵器の土壌が壊劫時代できるくらいには、やべぇ奴等だったんだなって感じ。でも話聞くに侵攻してたのは人類側なんだよなぁ -- 名無しさん (2022-07-09 14:00:14)
- それこそ『撃っていいのは撃たれる覚悟を持つ奴だけだ』だから勝手に侵略し始めた異星存在に対して『じゃあ俺らに負けても文句言うなよ?』するのは当然っちゃ当然。ただ、最終的には勝ったのは人類種の方って訳か -- 名無しさん (2022-07-09 15:01:23)
- そもそも異星種に人間的な侵攻や防衛の正当性や筋どうこうの概念なんてものがあるのかどうなのか -- 名無しさん (2022-07-09 15:45:53)
- まさか「殺したかっただけで死んでほしくはなかった」を大真面目に実践する作品に出会えるとは思わなかった。流石は正田卿だ…… -- 名無しさん (2022-07-09 15:58:15)
- 彼ら視点ではそうでもないのかも知れんがアーディティヤ民心身共に強すぎるだろ 地獄の住民(アムリタ)とルビ振られてたが地獄に住まう民が弱者なわけがなかった -- 名無しさん (2022-07-09 16:51:28)
- /人◕ ‿‿ ◕人\「もうイヤだ、こんな種族とは金輪際かかわりを持たない」 -- 名無しさん (2022-07-09 19:27:16)
- ↑2殿下の考察が正しいなら、地獄の環境で心身を強くするのがアムリタの目的くさいからなぁ -- 名無しさん (2022-07-09 19:58:04)
- じゃあ何で心身を強くするんだ、って話よな -- 名無しさん (2022-07-09 20:48:53)
- 養殖みたいに成長した心を食らうのが目的、異星種はそのための餌や当て馬ってはストレートすぎるし違うだろうなぁ -- 名無しさん (2022-07-09 21:11:32)
- 異星種自体は別星の原住民で元々いた存在だからな。人の心が強かったから結果勝ったけど、負けた異星種側も不死化してるわけで。文字通り生存競争に敗れた存在で、何かの意思が意図した存在ではないやろ -- 名無しさん (2022-07-10 03:05:40)
- シャマシュの存在が下手したら行き着いていたのがこれなんだろうかね -- 名無しさん (2022-07-10 13:35:12)
- 意志の強さを重要視するか説が正しいなら、明星の治世はナラカからしても不本意だったんだな -- 名無しさん (2022-07-10 13:38:49)
- まぁ、そこらは蓋開けてみんとやなぁ。不死化の法で人類はあまり考えられない生き物に創り変えられたとも語られてるからね。ナラカを止めてる初代流出者みたいなのがいるのか、それとも人の意思を無くすほうが目的なのか分からんしな。あとこのままだと、まんま神座の仕組みと似たような感じになるし何かしらあるんやろ -- 名無しさん (2022-07-11 03:27:21)
- ハリティさんは50人の実子を差し出す形で「自分忠実ですよ!」面して管理者になって反逆したのだろうか -- 名無しさん (2022-07-11 12:27:54)
- 約ネバスーパーハードモード -- 名無しさん (2022-07-11 14:53:52)
- まぁ、流れ見るにハリティーもロマハルシャナも本編で語られるやろ -- 名無しさん (2022-07-11 19:16:35)
- ハリティのビジュアルとか見てみたいが、姉貴みたく出る事はないかなあさすがに? -- 名無しさん (2022-07-13 10:44:21)
- 「殺したかっただけで、死んでほしくはなかった」←死んでないんだよなぁ(無慈悲) -- 名無しさん (2022-07-13 12:18:07)
- まぁ、ハリティーのビジュアル出すなら、ルドラやカイラス、スダルシャナとか出してるやろ。本編でこいつらより重要なら見れそうやけども -- 名無しさん (2022-07-13 23:38:35)
- BETA(の上位存在)やベルサー、フェストゥムみたなのも居たんだろうなあ -- 名無しさん (2022-08-18 01:27:27)
- 元ネタの鬼子母神の話。あれ本当嫌いだわ。恨み・憎しみ・呪い、そして神仏とやらに祈りどうにかしてもらおうとかいう多神教と偶像崇拝の悪そのもの。ヒトのみを特別守護する何者かなんて存在してはいけないという良い例。ナラカの元ネタなんかヒトの悪性の極み。心がとか恥ずかしくないんか。自然界こそが真実の世界であって殺す側が絶対的に正しいというリアルから逃避してる。悪の根源とは甘えですわ。 -- 名無しさん (2022-09-20 19:27:43)
- ↑親でも殺されたんか…… -- 名無しさん (2022-09-20 23:07:01)
- その手の思想の誕生も自然の流れ(生存戦略)でしかないし、これが善だ悪だ真実だ正しいだとかが既に人の幻想というか二元論見てたら善悪は実在しない流転するレッテルに過ぎないと思いつきそうなもんだが。 -- 名無しさん (2022-09-21 11:41:37)
- ハリティさん、間違いなく人類の英雄やけど実子が50人いて犠牲にするって… -- 名無しさん (2022-12-06 16:13:00)
- ハリティさんも何等かの形で出てきたら割とヤバ目な人格なのだろうかと今回の劫波カイラスの思想で思ったり -- 名無しさん (2023-06-10 23:28:01)
- ハリティーと50人の子供。意外と転輪王の花輪に繋がってたりしてね。 -- 名無しさん (2023-06-14 20:55:44)
- ハリティさんでも流石に50人も腹痛めて産むのは無理だろうから試験管ベイビーとかクローン培養したのを子供としていたのだろうか -- 名無しさん (2024-11-18 04:48:13)
最終更新:2025年03月03日 22:00