うちゅうせいめいせつ
2年前(第四
劫暦1196年)に
ヴィヴァスが提唱した一つの仮説。
我々が生きる宇宙そのものが生命体であり、我らはその細胞である。それ故に我らは
宇宙の「不死たれ」という命令を受けて
不死者になったのだ。
そして逆説的に細胞であるこちら側から、肉体である宇宙の命令を上書きして、宇宙の
在り方を変えることができるはず。
すなわち揺るぎない祈り、意志の力が天国への扉を開く。
そして宇宙が生命体ならば、それに対する癌のようなものとして不死者が生み出したのが
新世代なのだ。遺伝子の命令を覆すような、強い感情の爆発で新世代は誕生する。
心を育てる宇宙
テルミヌスの考えている仮説。こちらは同時期にテルミヌスが独自に得たヴィヴァスと同じ考えで、彼女と違い公にはしていない。
第一
劫暦での
撹拌時に直面していた最大の戦争の中で人の狂おしいまでの嘆きが弾けて後の時代に続き、第二劫暦で宇宙に進出できた原動力も心。
今まで人類が
撹拌の謎を解き明かせていないのは、この宇宙が撹拌についてあまり考えられないようになっていたからで、現代において撹拌の謎について考えられる者が少数ながらも産まれているのはこの方針転換が進んでいるおかげだと説明する。
新世代が出現したのは、撹拌の謎を解くのに必要な
劫波を育てるためには英雄が必要であると
みんなが望んだ結果。
そして人間がもっとも多感な十代の頃に
新世代へ覚醒するのは、心を爆発させることこそ進化のトリガーだからである。
そしてそんな新世代の心の力(精神を活動させる電気信号)に最も昂揚する
時輪石の正体が元は人間、すなわち
壊者の成れの果てであることもテルミヌスは見当がついていた。
階層
ヴァルナの考える世界の構造。
世界には階層があり、その深層には不死の法を定めた誰か、あるいは何かがあるのではないかという仮説。
備考
宇宙が生命体というのは言わずもがな
神座万象シリーズの世界観そのものであり、ヴィヴァスの思想が後の
神座システムの重要な要素の一つとなったと思われる。
神座では星も、自然も、そこに生きる者たちも、すべては神(宇宙)の一部に過ぎない。個人の細胞がすべて同一の遺伝子を持つように、神となった者の気質や属性にその時代の万象は支配される。
また、アヴァターラの理屈も
渇望によって発現する異能と同じ。
- 後の世の宇宙はスーツの似合うヤクザだったり金髪巨乳女神だったりするが、零の宇宙は…本当になんなんだろう。ナラカってそもそも生き物なんだろうか? -- 名無しさん (2022-06-25 20:05:34)
- 巨視的な知性体と考えるといろいろ話が通る気がするな。ミクロな知性体である人間を見つけたはいいけど、どんな存在なのか確認するために実験してるとか。サンプルがより長く観察できるように環境を整えて(攪拌)、動かなくなったものを保存(時輪石)するとか -- 名無しさん (2022-06-25 22:09:14)
- 実際は生命説は違ったんだけど、その仮説を持つヴィヴァスが始まりの地に辿り着いちゃったので嘘が真になって神座がそういう形になった感はある -- 名無しさん (2022-06-25 23:11:30)
- あらゆる仮説が無意味になった、だからこの辺を取り込んでミトラがそういう世界にしたって感じよね -- 名無しさん (2022-06-26 12:26:01)
- 多分違ったんだろうけどそのままじゃ余りにも酷かったからなんとかするために宇宙を生命体と定義したんだろうな -- 名無しさん (2022-06-26 12:27:22)
- マグサリオンが第一神座のみんなを外装人格として第二神座の理を成立させたように、ミトラは意味不明なナラカに対抗するために零の時代のみんなの想いをできる限り汲み取って神座のシステムを想像したのかね? -- 名無しさん (2022-06-26 22:39:34)
- 虚空のバロックっぽい。融合知性群体とジャハーナーラベーグム。あれならこれくらいの現象は容易く起こせるし戦闘も対話も意味がない…どうあがいても絶望ってなる。バルドシリーズファンが嫌いそうなそういう赴き。頭ナーロッパになってもおかしくない。 -- 名無しさん (2022-08-01 04:21:12)
- 神座はミトラが見聞きした零の世界の面々が唱える宇宙に関するアレコレの自説をチャンポンして作り上げたシステムなのかもな -- 名無しさん (2022-08-01 11:47:01)
- 神座世界は宇宙生命説「だった」んじゃなくて宇宙生命説に「した」んだろうなって思う -- 名無しさん (2023-04-23 15:18:42)
最終更新:2025年02月12日 20:44