真のラスボスと真EDのネタバレ注意!
祈歌
龍の顎、虎の絶爪 ぶつかり合う少年たち
楽園の最奥に響くのは謡精の歌声
それは果たして、誰がために……
(ミチルの亡骸)
この女の子…
だめだ…もう息をしていない…
GV:
…………くそっ!!
ボクは…どうしてッ…
どうしてボクはまた…!!シアンを……
ボク達の戦いに巻き込まれ…そして、命を――
?(アキュラ):
ミチルから離れろ!バケモノ!!
(アキュラが到着)
GV:
アキュラ…生きていたのか
けれど、彼女はもう…
アキュラ:
なんだと…?
……クッ!
アキュラ(怒):
貴様だ…!貴様ら能力者がいるから…!争いが起きる!!
無関係なミチルまでも…なぜあいつが死ななければならなかったッ!?
GV:
……アキュラ
アキュラ(怒):
オレは許さん…貴様ら、バケモノどもをッ!!
神へ祈る間も無く、ここで死ね! ガンヴォルト!!!
GV(焦):
くッ!
-[ STRIKE ]-
アキュラ(怒):
滅び去れ! バケモノどもよ!!
GV(焦):
やめるんだアキュラ…こんな戦いになんの意味がある
アキュラ(怒):
貴様にはなくとも、オレにあるッ!! 父の願いの成就…そしてッ!
ミチルの…亡き妹への弔いだ!
GV(焦):
妹…だったのか…彼女は…
妹… ……シアン…
GV(焦):
…ボクを倒したところで、彼女への弔いにはならない
そのことを…ボクはよく知っている…
アキュラ(怒):
知ったような口を!!
GV(焦):
それは、キミの自己満足…八つ当たりにすぎない!
アキュラ(怒):
…っ!
ああ、そうだ…そうだとも!これはオレの自己満足だ!
オレのために、その命をささげろ!ガンヴォルト!!
GV(焦):
キミには、なにを言っても無駄なのか…
アキュラ(怒):
そうだとも! 能力者と人間は、どこまでも相容れないッ!!
(アキュラ撃破)
ミチル(?):
『その人に手は出させない!』
GV:
この声…シアン!?
(SONG OF DIVA)
-[ STRIKE ]-
GV(焦):
シアン!?
アキュラ(怒):
これは…なんだ? ミチル…? 生きているのか…?
ABドライヴが共鳴している?これはロロの力…?いや…
ミチルの…電子の謡精の力なのか…?
GV(焦):
これはいったい…?
いや、それよりも…無事だったんだね、シアン!
シアン(?):
……
GV:
シアン…?
シアンの姿をしているけど、意識がない?それに、どうしてアキュラが…?
アキュラ(怒):
感じるぞ…これは、ミチルの力…オレに味方してくれている…
ミチルはオレに貴様を倒せと言っている!
GV(焦):
そんな…バカなことが…
アキュラ(怒):
現に謡精はオレに歌いかけている!
貴様は独り寂しく、ハミングでも口ずさんでいるんだな!
GV(焦):
くッ…!
GV:
アキュラ…
(ミチル(?)、復活)
シアン(?):
その人に近づかないで…!
GV:
シアン!? 君は…どうして…
ミチル(?):
ダメだよGV…
GV:
……!
ミチル(?):
その人は…アキュラくんは…わたしの大切な…
大切…な…?あれ…?わたし…は…
GV:
キミは、シアン…なのか?
アキュラ:
ミチル…!目が覚めたのか…?
ミチル(?):
…シアン?ミチル…?
…わたしは…誰?あなたたちはいったい…?
GV:
…!
アキュラ:
お前…記憶が…?
GV:
……
そうか…彼女は…
GV:
…アキュラ…
彼女を…ミチルを病院へ運んであげてくれ…
アキュラ:
ガン…ヴォルト…?
GV:
早く…するんだ…
シアン――いや、
"ミチル"をアキュラに託し、ボクはその場を後にした――
あの戦いから数週間後――ある街中で…
オウカ:
GV、今日のお昼はなにがいいですか?
GV(私服):
そうだね…
オウカ:
あ…
GV(私服):
どうかしたの? …あ…
(GVとミチル?の再会)
オウカの目線の先には、"彼女"の姿があった
ミチル?:
あなたは…天使?
GV(私服):
え…?
ミチル?:
あの、ごめんなさい。変なこと訊くんですけど もしかして…
あなたたちは、わたしの知り合いじゃありませんか?
あ! …えっと、実はわたし、事故で昔の記憶がなくって…
でも、あなたのことどこかで…
GV(私服):
…キミの名前は?
ミチル:
わたしは…ミチルです。神園ミチル
GV(私服):
…ごめん、覚えが無いな。気のせいだと思うよ
ミチル:
そう…ですか… ごめんなさい。変なこと訊いてしまって…
GV(私服):
行こう…オウカ
オウカ:
GV…あなたは…
GV(私服):
いいんだ。行こう
オウカ:
……はい
(人混みに紛れ行方が見えなくなるミチルとノワさん)
どうか、彼女の人生に幸福が待っていますように――
(スタッフロール)
(CVの『シアン 桜川めぐ』の欄にミチルが追加されている)
最近、あの人の夢を見なくなった
何度も何度も、繰り返し見たあの人の夢――
わたしのために、身を賭して戦った名前も知らないあの人――
夢を見なくなったのはきっと…今のわたしが、過ぎ行く日々に
"幸せ"を感じているからだと思う
だから、わたしは伝えたい。名前も知らないあの人に――
(新たな人生を歩みだしたミチル)
ミチル:
"ありがとう"。わたしは今、幸せだよ
どうか、あの人の行く先に幸せがありますように――
最終更新:2017年07月31日 22:42