no more words ◆7pf62HiyTE


【A.M.07:0X G-8 川】


 本当ならば見つけたくはなかった――


「乱馬さん……」
「あぁ……」


 早乙女乱馬、高町ヴィヴィオは川を越えようとしていた――


 だが、そこに『それ』を見つけてしまった――


 川に中学生ぐらいの少女が引っかかっていたのだ――


 保護すべく2人はその少女の元に駆け寄ったが、


「ちくしょう……」


 そう口にする乱馬の表情は――


「もう……死んでやがる……」


 何処までも重々しかった――





【A.M.06:4X G-8 中学校】


「ちょっと待て、何で俺がヴィヴィオを連れて中学校を出なきゃならねぇんだ!?」


 乱馬が声を張り上げる理由、それは園咲霧彦がある提案をした事が切欠だった――


 ――乱馬とヴィヴィオでこの中学校を離脱する――


 なお、この提案には乱馬のみならずヴィヴィオ、そして山吹祈里も疑問を感じている。


「理由ならあるよ、まず……この学校は戦いになる可能性が高い事」


 追求を想定していたのか霧彦は冷静にその問いに応える。
 元々、何処で戦いが起こるかわからない性格上、絶対的な安全地帯など存在せず、この中学校も例外では無い。
 無論、それを抜きにしても離脱すべき理由は存在する。


「乱馬君、さっき僕が炎に包まれた森に向かった時の事は覚えているね」
「確か霧彦やヴィヴィオを襲った白い奴が起こしたかも知れねぇ奴だろ?」
「私もあの森に行ったんだけど……誰もいなかったの」


 先程、森が炎上した際に霧彦が現場に向かい、その後祈里も向かっていた。だが、祈里が向かった時には霧彦以外の人間はいなかった。


「いなかったことが何の関係があるんだよ?」
「いや……僕が行った時には複数の人間が戦っていた筈なんだ。声だけだから誰がいたかはわからないけど確実にあの場には複数の参加者がいたがいた」

 そう説明する霧彦に対し、今度はヴィヴィオが反応する。


「それでどうしてこの場所が戦いになるんですか?」
「必ずしも戦いになるわけじゃないさ。でも、もしあの場所にいた連中が乗っていたならば次に狙うのは――」


 その場所から比較的近くにあり参加者の集う可能性の高い中学校という事になる。
 そして森の炎に白い怪物が関わっているなら、奴が襲撃してくる可能性が高いというわけだ。


「そいつが襲ってくる所までは良い……が、なんで俺がヴィヴィオと一緒に逃げなきゃならねぇんだ!」
「そうですよ! 私も一緒に戦います!」


 だが、離脱しろと言われて素直にOK出来る様な乱馬でもヴィヴィオでもない。


「正直、ヴィヴィオちゃんが反対するとは思わなかったよ……」


 乱馬はともかくヴィヴィオの反応は想定外だった故に霧彦も頭を抱える。


「どういうことですか!?」


 だが、それを聞いて納得出来ないのがヴィヴィオだ。


「ヴィヴィオちゃん……ヴィヴィオちゃんの気持ちは分かるけど、これについては私も霧彦さんと同じ考え、乱馬君もそうでしょ?」
「ああ、腕折った奴を戦わせる趣味なんてねぇよ!」


 無論、乱馬もそれについては同意だ。


「そう、だからこそ真っ先にヴィヴィオちゃんの安全を確保しなきゃならないんだ」
「霧彦さん、私の事なら……」


 そう口にしようとするヴィヴィオだったが、


「いや……確かにそこまでは納得出来なくもねぇけどよぉ……俺を外す理由にはならないだろうが!」


 乱馬の方が納得した。確かにヴィヴィオの現状を考えるなら待避した方が得策なのは理解できる。
 だが、何故自分までも外されるのだろうか? それが乱馬には理解できていないのだ。


「君にとっては悔しい話だろうけど……残念だけど、君の力ではこの戦いは厳しい」
 まず、さっきも話したけど、僕のナスカ――レベル1程度でやっと互角の君の実力ではレベル2、そしてそれ以上を相手にするのは厳しい。
 恐らくあの加頭が持っているメモリはナスカ以上――他にもナスカ以上の相手がいる可能性が高い事を考えれば君の力では戦いにもならないよ」
「そんなのやってみなけりゃわからねぇだろうが、大体格闘と名がつきゃ負けねぇぜ」


 霧彦は乱馬の戦闘力を分析し、彼の実力では厳しいと判断し以上を提案をした。だが、乱馬はその考えに納得いっていない様だ。


「それがルールのある格闘ならばね……だけど、これがそうではなく血で血を洗う殺し合いである以上はそういうわけにはいかない」
「それは……」


 乱馬自身、格闘ならば負けは無いと考えていても、それは格闘と名がつけばの話、格闘というルールを逸脱し全く違うルールで戦い始めた場合はそれは全くアテにはならない。
 とはいえ、乱馬自身厳しいとは考えていてもそれだけで戦力外通告されるのは正直心外だ。


「君とヴィヴィオちゃんを外す事については他にも理由があるよ。まず、乱馬君は友達や恋人を探す為に呪泉郷に向かうと言っていたね。ならば、危険の大きい市街地に留まるより早々に別の場所へ移動した方が得策だ。
 それに……ヴィヴィオちゃんにしても友達……アインハルトちゃんを探したいんだよね?」
「はい、でもアインハルトさんだったら……」
「だけど、君のママ達に比べればずっと子供だ。だから最前線で戦っているだけだとは思えない――まず友達を探す事を最優先にすると思うけどどうかな?」


 アインハルト・ストラトスの性格を考えるならばまず覇王流の強さを証明する為にも、殺し合いに乗った者達を撃退し他の参加者を守る事を考えるだろう。
 だが、恐らく単身で戦うのは厳しい事に早い段階で気付く筈。
 そうなれば――頼れる人物である(加えてヴィヴィオにとってママである)高町なのは達との合流や、友人である(それ以外の理由もあるかも知れないが)ヴィヴィオの保護を考える可能性が高い。


「はい……」
「だったら、単純に最前線で戦うだけじゃなく、後方で仲間達と合流して安心させるのも大事な仕事だと僕は思うよ」
「いや、ヴィヴィオについてはそれで良いとしてよ……俺は何で外されているんだ?」


 だが、乱馬は未だに納得いっていないようだ。


「乱馬君、君の強さは実際に戦った僕と祈里ちゃんがよく理解しているけど……でも君じゃ正直厳しい」
「だからその理由を説明しろよ!!」
「君は女の子相手に本気で戦う事ができるかい?」


 霧彦から飛び出してきたのは恐ろしい程の予想外の問いである。
 そして、結論を述べよう――無理だ。


 乱馬が特別な理由も何も無しに女の子に危害を加える事なんてまずあり得ない。
 例えば、ある一定のルールが定まった格闘が頭についた勝負や武闘大会ならば女の子相手でも問題は無い。
 また、それ以外にも割と女性相手に戦っている様に見えるが本気で殴り合いを行った事は基本的には無い。
 例えば、闘気を吸い取る技八宝五円殺を使う二ノ宮ひな子を相手にした時は、彼女の闘気吸引体質解消のツボを押す事が乱馬の目的であった。
 また天道あかねが着た伝説の道着を打ち破る為に腹部にある解体ボタンを全力で押す(つまりは殴る)必要があった際、一発でも殴られたら許せないと言われ理不尽と思いながらも躊躇した事もあった。
 飛竜昇天破会得の為の特訓の際にも、完成した所で女に技をかけられるかと問われた際、乱馬自身出来ないと明言していた。

 以上を踏まえて、乱馬が女性相手に本気の殴り合いを行うのはまず不可能。
 先のキュアパインとの戦いの際も、乱馬自身は危険人物とは誤解していたがあくまでも直接的な攻撃は避け、ヴィヴィオと祈里の保護、そしてキュアパインの武器を奪う事による無力化に集中していた事からもおわかりだろう。


「君達の知り合いが殺し合いに乗っていないとしても、ガイアメモリに飲まれて暴走しないとは限らないし、僕の妻……冴子が乗っていた場合、乱馬君ではまず勝てない……説明していなかったけど、冴子は僕よりもずっと強敵だ」


 実際、ドーパントの強大さは乱馬自身その身で理解した為、反論できないでいる。
 もし、シャンプーやあかねがドーパントになって暴走した場合、止める為には全力で殴る必要がある――だが、伝説の道着の一件もありそれ自体容易ではないし、そういう事が出来る様な人間では無い。


「納得出来ないのはわかる。だけど……自分の目的を見失っちゃいけない。君の目的はドーパントや危険人物を倒す事じゃなく、友達を守る事だ。
 こうして戦っている間にあかねちゃん達が誰かに襲われて殺されたくはないだろう?」
「それはそうだけどよ……」


 完全に納得したわけではない、だが霧彦の言い分ももっともではある。
 乱馬が数時間も中学校に留まったのは霧彦や祈里に頼まれた事が原因である。そうでなければ今頃は市街地の探索も終わり呪泉郷へ向けて移動していた頃だろう。
 無論、ヴィヴィオ達が気がかりだった為、その選択自体は後悔していない。だが、もっと迅速に呪泉郷に向かっていれば(信じているわけではないが)シャンプーが殺される事も無く合流できていた可能性もあっただろう。


「霧彦と祈里だけで大丈夫なのかよ?」


 故に、乱馬は霧彦の提案を受けることにした。だが残る2人で応戦できるのかという懸念もある。
 霧彦の状態はマトモに戦えるものとは言いがたいし、幾らプリキュアの力が相当なものとはいえ祈里に全て任せるのは不安である。


「祈里ちゃんもいるわけだから僕も無理をするつもりはないよ。それに、僕達も後から君達を追いかけるから」
「大丈夫、霧彦さんは私に任せて、だからヴィヴィオちゃんの方は……」


 2人からもそう言われた以上、乱馬としてもこれ以上反論するわけにはいかない。
 後ろ髪を引かれる想いではあるが自身の目的も考えるとこの提案自体は悪いものではない。


「わかった、もしあかねや良牙を見つけたら頼むぜ。特に良牙は迷子になっている筈だから道案内してくれ、あいつ1人じゃ絶対に目的地に辿り着けねぇからな」
「その代わり乱馬君もラブちゃん達を見つけたらお願いね」
「霧彦さん、アインハルトさん見つけたら助けてあげて下さい」
「ああ、ヴィヴィオちゃんも仮面ライダー君に合流できる事を願っているよ……そうだ」


 と、霧彦がデイパックから何かのボードらしきものを出した。


「さっき確認した時に見つけてね……これ、使えないかな?」
「なんだそのゴツ……」


 そう口にする乱馬の一方、ヴィヴィオが違う反応を示す。

「それ……ウェンディの……」


 ヴィヴィオによると、目の前のボードはウェンディ・ナカジマがかつて使っていた固有武装ライディングボードであった。
 彼女は自身の先天固有技能ISを駆使する事でライディングボードを時には砲撃に、時には盾に、時には移動用に使用していた。
 なお、量産を視野に入れたという説もあり、ウェンディ以外にも使用する事は可能である。


「こんな危なっかしいもん支給するなよな……」


 物騒さは感じるものの有用な移動手段である事に違いはない。乱馬はライディングボードを受け取り移動を始めようとする。


「それじゃ、先に警察に行ってるからな、後から必ず来いよ」
「ちょっと待った、乱馬君……」


 と、霧彦が他の2人には聞こえない様に耳打ちする。それに対し、


「霧彦……」


 乱馬が何か言いたそうにしているがヴィヴィオが乱馬にしがみついた為それ以上口にする事はできない。


「さぁ、早く行くんだ」
「ああ……行くぞヴィヴィオ」
「はい!」
「気をつけてね」


 かくして、乱馬とヴィヴィオを乗せたライディングボードは走り出した。その動きは速くすぐにその姿は小さくなっていった――


「さてと……」


 霧彦がこの提案をした理由。それは説明した通り襲撃者を警戒してのものだった。
 この状況で戦えるのはナスカ・ドーパントに変身した霧彦とキュアパインに変身した祈里だけ、乱馬の実力は知ってはいるがドーパント相手では分が悪い事を霧彦も祈里も理解していたし、負傷に加えまだ子供であるヴィヴィオを戦わせるつもりなどなかった。
 更に2人(祈里視点では霧彦も含まれるので3人)を守りながら戦いきるのも正直厳しいと感じていた。それを踏まえればこのまま4人が固まるのは得策とは言えない。
 だからこそ乱馬とヴィヴィオを待避させる提案をしたのだ。移動に集中するならば乱馬でも十分やれるという判断でだ。

 元々、乱馬は呪泉郷に向かい仲間との合流する事が目的である為、乱馬を行かせる事は悪い選択では無い。
 またヴィヴィオも友人との合流が目的だったので、その為に移動をする事は手段としてはアリだろう。市街地以外に目的の人物がいる可能性もある為、市街地に執着する必要もない。
 その為、乱馬とヴィヴィオを組ませ移動させたという事だ。

 勿論、霧彦としてはヴィヴィオに真実を伝える都合もあったので、このまま別行動を取る事に迷いが無かったわけではない。
 だが、襲撃者への対処を優先する為、敢えてそうしたのである。そして、


「祈里ちゃん……乱馬君は出鱈目だと言っていたけど……誰の名前が呼ばれていたんだい?」
「それは……」


 祈里は霧彦の問いに対し口ごもる――


「僕に言えない……つまり、冴子の名前も呼ばれていたんだね」



【A.M.07:3X F-9 警察署】


 霊安室、そこに川で見つけた少女の死体を安置した。
 あのままにしておくわけにもいかなかったが埋葬する余裕も無かった、故に彼女の死体を抱えたまま警察署に向かい、死体を霊安室に運んだのだ。

 そして、霊安室を離れた後、2人は給湯室にいた。その目的は先程しそびれた乱馬が変身した後元に戻る為のお湯を補充する為である。


 2人の間に重たい空気が流れる――


 殺し合いとはいえこれまでは目の前で死体が転がる事は無かった。故に、実際は誰も死んでないのでは? そんな甘い幻想を持ってしまうのも不思議では無い。
 だが、現実に2人は死体を目の当たりにした。それは厳しい現実に引き戻すのに十分だった。


 見つけなければ良かった? そういうわけにはいかない。
 2人が中学校を離れ警察署に向かったのは仲間を探す為、その状況で周囲を見回さないなど本末転倒だろう。それ以前にいつ襲撃に遭うのかわからないのに周辺に注意を果たさないのはありえない。


 湯が沸き、乱馬は淡々とポットに補充を行った。ついでに残ったお湯でお茶(給湯室内にあった)を入れて飲む。


 沈黙が続く――そして、


「乱馬さん、あのお姉さん……」
「ああ……」
「やっぱり殺し合いが現実に起こっているんですね……」
「ああ……」
「だったらやっぱりあの放送は……」


 その言葉より先を口にする前に、


「バカ言ってんじゃねぇ! 仮に殺し合いが事実で、何人かが死んでいたとしても、だからってヴィヴィオのママ達や霧彦の奥さんがもう死んでいる証拠になんてならねぇだろ!
 大体、ヴィヴィオのママ達にしてもユーノの野郎にしても霧彦の奥さんにしても俺達よりもずーっと強いんだろ? それに仮面ライダー1号とかいう奴だっていたじゃねぇか、
 何でそんな強い奴ばっかり先に死んでなきゃならねぇんだよ! どう考えたっておかしいだろうが!
 あんなもん加頭だかサラマンダー野郎だが俺達を絶望させようと悪趣味でやっているに決まっている!」


 全力で乱馬は反論した。何としてでも放送は嘘だと、なのは達は健在だと訴えるかの様に――


「そ、そうですよね、ママ達がそう簡単に負けるわけないですよね」
「だろ、ヴィヴィオも言っていたじゃねぇか、ママ達子供の頃からずっと戦って色々な事件を解決してきたって。そんな奴等がそんな簡単に死ぬワケねぇって!」


 余談だが――実は乱馬はなのは達の事について1つ誤解している。
 確かにヴィヴィオはなのは達が子供の頃から戦っていると説明した。だが乱馬はそれを自分達と同じ年代、あるいはもう2,3年小さい頃だと解釈していた。
 つまり、なのは達が13~16歳ぐらいの頃から戦っていると誤解をしていたのだ。
 当然、ユーノ・スクライアがフェレット状態となって温泉に入ったり一緒に寝たというのもその年代だと解釈したのだ。だからこそ、乱馬はユーノのキャラクターに良牙(Pちゃんになってあかねの寝床に潜り込む)を重ねたのである。
 まさか、9歳の頃から大きな事件に遭遇していた等とは流石に予想出来るわけもなかろう。同時になのは達がその年齢の頃から参加しているとは予想もつかないだろう。


「ともかく、いつまでもこんな所でくすぶっていてもしょうがねぇ、誰か来るかも知れねぇから入り口の方に行こうぜ」
「はい!」


 そう言いながら2人は移動を始める――



「(乱馬さん……あそこまで必死になっているって事はやっぱり……)」


 だが、ヴィヴィオは乱馬の慌て様から乱馬の言葉が嘘――正確には誤魔化しである事に薄々気付いていた。
 十中八九放送の内容は真実――それは同時になのは達の退場が事実だという事に他ならない。
 放送直後は動揺していた為気付かなかったが冷静に考えればあそこで嘘をつく理由が不明瞭だ。
 放送の内容は良くも悪くも貴重な情報、それが丸々嘘ならば全く役には立たない。
 それ以前に、あの放送が嘘だとするならば、なのは達も自分達の死亡を伝える放送を聞く事になり、すぐに嘘だと露呈する事になる。
 混乱目的で言ったにも関わらず、あっさりとバレてしまうのでは意味は無い。
 故に、放送の内容はほぼ真実と考えて良いだろう。
 つまり、乱馬はヴィヴィオを騙している事になるわけだが――


「(でも、それは悪気があったんじゃなくて……)」


 騙す様な形になってでも乱馬が誤魔化した理由は会いたいと願っていたママ達3人が死んだと伝えられて悲しみに暮れてパニックに陥るであろうヴィヴィオを元気づける為だろう。
 それ以前に、乱馬の言い分も至極もっともだからだ。
 無論、なのは達と二度と会えなくなる事はとても哀しい事だし、今すぐにでも泣き叫びたい所だ。だが――
 なのは達は他の参加者達を守る為に戦って――そして散っていったのだろう。簡単には倒されないとはいえ、例の白い怪人などと遭遇したならばどうなるかは読み切れない。
 だが、多くの参加者を守る為に戦った事だけは間違いない筈なのだ、ヴィヴィオや乱馬を含めた多くの参加者を守る為に――
 であるならばヴィヴィオ達のすべき事は何であろうか? 悲しみから一歩も動けず泣きわめく事なのか?

 否! 断じて否!!

 彼女たちの死に負ける事無く、彼女達の強い意志を受け継ぎその想いに応える事では無かろうか?
 約束した筈だ――1人でも強くなると――こんな所で俯いていた所で何の意味も無い。

 だからこそ乱馬の言葉通りサラマンダー男爵の言葉に振り回される事無く強くならなければならないだろう。泣いてばかりではそれこそなのは達が幻滅する。まさしく乱馬の言葉通りではないか。


「(それに……乱馬さんだって本当は認めたくないんだと思う……)」


 また、ヴィヴィオを励ます以外にも乱馬自身がシャンプーの死を認めないが故の発言では無いのかと考えていた。
 乱馬から彼の知り合いについてはよく聞いていた。

 親同士が勝手に決めた許嫁(ヴィヴィオは単純に恋人と解釈)だけど一番心配していて誰よりも会いたいと願っていたあかね、
 方向音痴でPちゃんに変身してはあかねの寝床に潜り込んだり可愛がられたりしていたが実力的には一番信頼できる良牙、
 変な名前を付けられた事で荒んではいるがそれ以外はそこまで悪い奴では無く結構強いパンスト太郎、
 そして、一方的に求愛された上に乱馬の苦手な猫に変身する体質で色々迷惑だった――が決して嫌いではなく乱馬自身もそれなりに好意を持っていたシャンプー、

 乱馬自身、シャンプーが死んだ事に強いショックを受けているのだろう。故に放送の内容が嘘だと否定――それでも乱馬ほどならそれが真実の可能性が高い事にすぐ気付く筈だ。
 だが、仮に真実であっても主催陣をぶちのめす事を覆すつもりは無かった。とはいえ、やはり放送の内容を認めたくないが為の発言だったのだろう。

 もっとも、放送の内容が嘘という可能性も無いわけじゃない、というより何とかそれを信じたい所である。
 目の前になのは達の死体があったわけではない、言葉だけで言われても実感なんて沸きはしない。信じさせたいなら、目の前に死体を持ってくるか、死んだ現場にいた参加者を連れてこいという話だ。

 どちらにしてもヴィヴィオ達のすべきことは変わらない。皆でこの殺し合いから脱する為に友達や仲間との合流を目指さなければならない、細かい事は後から考えれば良い。


「(アインハルトさん……貴方も同じ気持ちですよね……?)」


 だからこそまずは、友人であるアインハルトとの合流を目指すのだ。

 だが、ヴィヴィオは知らない――そのアインハルトの眼前でなのはが惨殺された真実を――
 同時にその事が彼女の心に深い傷を負わせた事を――故に、彼女との合流は決して救いにはなり得ないと――



「(ったく……気に入らねぇ……)」


 一方の乱馬は先程安置させた少女について考えていた。
 ヴィヴィオには知らない少女だと説明したが乱馬自身は1度だけ見かけた覚えがある。
 風都タワーの展望室から見かけた少女の事だ、祈里も彼女と遭遇していたらしい事は確認済みだ。つまり、乱馬が彼女を見かけてから5時間程度の間に惨殺された事になる。
 少女の身体は全身が傷ついていた。火傷に数えるのも難しいぐらいの多数の骨折、一体どうすればあそこまでボロボロに出来るのかが不思議なぐらいだ。
 だが、一番の致命傷となったのは――心臓を貫く程の刺し傷だ、それも刀の様な鋭利な刃物による――


「(くそぉ……)」


 正直、苛立ちを感じている。確かに彼女を見かけたのはほんの一瞬、それ故どうしようとも結果は変わらなかっただろう。
 それでも見知った人間がこうやって惨殺された姿となって再会するのは目覚めが悪い。
 いや、乱馬が苛立っているのはそれだけではない――
 乱馬は薄々気付いていたのだ。彼女をあそこまで惨殺した者の正体に――


「(川に引っかかっていたってことはあいつは上流の方で殺され川に流されたって事だよな……)」

 川の上流、移動時間を踏まえるとF-6かF-7の辺りで殺され流されたのだろう。
 そして、心臓を貫く刀傷から連想される人物が1人いたのだ。
 乱馬が最初に出会った志葉丈瑠――出会った時、彼は刀をその手に持っていた。
 出会った場所はH-7、あの後川方面に移動していてもおかしくはない。
 つまり――丈瑠は殺し合いに乗り少女を――

 彼だけではない。
 彼女の遺体を安置する時、2つ程気になる点を見つけた。
 1つは襟元に墨による染みがあった事、足首に僅かにタコの足らしきものが巻き付いた跡があった事だ。
 それを見て乱馬の脳裏にある人物が――


「(パンスト太郎……!!)」


 牛の頭部に雪男の身体、鶴の羽根に鰻の尻尾を持った怪物に変身し後にタコ足を生やしタコ墨を吐き出せる力も得たパンスト太郎の事だ。
 あの男ならばあそこまでボロボロにする事も出来るだろう。


「(にしてもよ……!!)」


 乱馬は憤る。丈瑠とパンスト太郎が組んであの少女を惨殺したのだろうが明らかにオーバーキルだ。


「(いや……もう1人いる……)」


 それは乱馬が風都タワーから見かけたもう1人――キラキラ輝く鎧を纏ったバカがいた。
 関わり合いになりたくない為スルーしたがあの少女を追いかけていたのではなかろうか?
 もしかしたらあの少女の死にも関わっている可能性がある。丈瑠やパンスト太郎と違い下手人とは限らないだろうが。

 故に乱馬は苛立っているのだ、自分と関わった者達が自分の知らない所で殺し合いをしている。
 自分がもう少し上手く立ち回っていたら――今更な話とはいえ考えずにはいられない。


「(考えても仕方ねぇ……確かな証拠もねぇし、直接聞けば済むよな……)」


 だが、推測は大体的中している。
 実際、丈瑠とパンスト太郎が共闘し問題の少女暁美ほむらに重傷を与えていたし、キラキラ輝くバカこと涼村暁も関わっている。
 ちなみに、パンスト太郎は最初靴の先端部だけにタコ足を巻き付けていたが、タコ足の存在が割れた後は隠す必要も無いとタコ足を足首まで伸ばし拘束を強めていた、乱馬が見つけたのはその痕跡である。
 乱馬としては実際に連中に会って追求したい所だが暁以外に対しては最早意味を成さないだろう。
 パンスト太郎は丈瑠に裏切られ惨殺され、丈瑠は両手を砕かれ剣客の道を断たれムース同様アヒルに変身する体質となったのだから――


「(それに一番気に入らねぇのは……)」


 ほむらの安らかな――笑顔である


「(何であんなに安らかな顔を……あんな風に殺されたってのに……)」


 とはいえ、何時までも彼女の事ばかり考えてもいられない。


「(ヴィヴィオ……本当にすまねぇ……)」


 放送は嘘だといって彼女を騙した事が後ろめたかったのだ。
 祈里からは感謝されたがそう言われる事すら正直辛い。
 口にした事の殆どは乱馬の本心だ。このままウジウジしている暇があったら強くなれという言葉に嘘偽りは無い。
 実際の所はヴィヴィオを励ますだけではなく、乱馬自身シャンプーの死を認めたくなかったからだったのかも知れない。
 あんなに強い連中がそうそう簡単に殺される筈は無いと――

 それは誤魔化しにして逃避だったのかも知れない――

 無論、あの場は取り繕えた――乱馬はそう納得させていたし、きっと大丈夫だろうと思い込もうとしていた。
 だが、ほむらの死体を見て甘すぎる幻想である事に気付いたのだ。
 何より――乱馬自身が見かけた人物が、乱馬自身が出会った人達に殺された可能性があるという現実はあまりにも重かった。
 主催陣の軽い言葉よりも現実を叩き付けるのには十分過ぎた。

 それでもこの目で死体を見る、あるいは死んだ現場にいた奴に会うまでは完全に信じるつもりは無い。真実であったとしても、死んでいった奴等の分まで加頭やサラマンダー男爵をぶん殴るだけだ。

 だが、ヴィヴィオを騙した事については無視は出来ない。今はまだ良くても何かの切欠で放送が真実じゃ無いのかと考える時が来る、その時が来た時、今回の様に上手く対処できる自信は全く無い。


「(ふっ……こんなその場しのぎのウソ……どうせすぐバレる……かえってヴィヴィオを悲しませるだけか……)」


 何となくついこの間まで母のどかに女に変身する体質となったことがバレ、それにより切腹しなければならない事を恐れて誤魔化し続けていたのを思い出した気がする。


『つまり、ヴィヴィオちゃんに嫌われたくないわけね』


 そして乱馬がこういう発言をする時はこんな風に必ずあかねがツッコんでくる。
 だが、今近くに彼女はいない――それを寂しく感じた――
 乱馬自身はその発言をかわいくねぇと思いながらも拒絶しているわけではない。
 親同士が勝手に決めた許嫁ではあったが、今もそんな言葉で片付けられる関係だったのだろうか?

 無性にあかねの事が心配だった。
 あかねは放送を嘘だと考えるわけもないだろう。そこまで良好では無かっただろうが、シャンプーの死にそれなりにショックを受ける筈。
 泣き喚いたりする姿は想像もつかないがどうなるかなど考えるまでもない――だからこそ早く彼女に会いたいと思っていた――決して言葉にするつもりはないとはいえ。

 それでもヴィヴィオは放置できない。勝手な嘘で騙しておきながらこのままさよならというのはあまりにも無責任過ぎる。

 だが、このまま騙し続けるしか今の乱馬に出来る事は無い――
 真実を伝える言葉――それは今の乱馬が口にするのにはあまりにも無力だった――
 それでも最低限彼女の知り合いと合流するまでは責任を持って彼女を守らなければならないだろう――


 いつしか警察署入口に着いていた。周囲は静かで周囲には参加者の様子は無い。


「(結局、霧彦の方は気付いていたみたいだしな……)」


 発つ時、乱馬は霧彦に密かにこう言われたのだ――


『ヴィヴィオちゃんの事、君だけがそこまで責任を感じる必要はない、僕もその責任を負うよ――だから僕は必ず戻ってくる』


 霧彦は乱馬がついた嘘に気付いていたのだろう。同時にそれは霧彦にとって最愛の妻である冴子の死を認める事でもある。
 それでも霧彦は悲しむそぶりを殆ど見せず、乱馬を責める事すらせず、むしろその責任を負うとまで言ってくれたのだ。

 結局の所、霧彦は大人なのだ。だからこそ乱馬の行動にもフォローを入れられる――
 中学校を離脱させたのも乱馬達を守る為だったのだろう、戦力外通告されているのは気に入らないが霧彦の言い分ももっともなので責める気にはなれない。故に――


「(霧彦、絶対に死ぬんじゃねぇぞ……お前だって待っている奴がいるんだからな……)」


 これ以上の言葉は無かった――



【A.M.07:1X G-8 中学校】


「……ごめんなさい、黙っていて……」


 結果的に乱馬と共に騙してしまう形になった為、霧彦に謝る祈里ではあったが、


「謝る必要なんてないよ、ヴィヴィオちゃんや僕を悲しませない為なのは理解しているから……それでもやっぱり彼女が死んだ事は悲しいけど」


 霧彦は祈里と乱馬を責めるつもりは全く無い。無論、冴子が死んだ事については驚きを隠せないと共に大きなショックを受けているが、


「それ以上に、ヴィヴィオちゃんが悲しむ事が辛い……だから祈里ちゃん、僕に対して気に病む事はないよ。君の方は友達がみんな無事だったんだからそれだけでも……」
「はい……」


 反応する余裕も無かったが祈里自身としては桃園ラブ達が無事だった事に安堵していた。もし彼女達の内の誰かが死んでいたなら強いショックを受けていただろう。
 一方で早々にノーザが退場した事に驚きを隠せない。勿論、それに反応してしまえば放送は真実だと認めてしまう為、表には出せなかったが。
 あれだけの強敵がこうも簡単に退場する、それはそれだけこの殺し合いが過酷だという事なのか、あるいは実はそれ自体全て嘘なんじゃないのか――そう思わずにはいられない。
 だが、現実に受け入れるしかない。例えどんなに過酷だとしても決して負けるわけにはいかないのだ。


 一方の霧彦は、


「(冴子、君がどういうスタンスでこの殺し合いに望んでいたのかはわからない。だけど、僕は今も君の事を愛しているよ……だからこそ出来ればもう一度話をしたかった……)」


 この世にはいない最愛の人へと――


「(でも、僕はもう冴子だけに拘るつもりはない。君が目的の為に僕を切り捨てた様に、僕にも守りたいものがある。例え冴子と違う道を歩むとしても……だから、さよなら……愛しい冴子……)」


 最後のメッセージを送った――故にもう振り返らない。


「霧彦さん、本当に2人を行かせて良かったんですか?」


 そんな中祈里が問いかける。戦闘力のある自分達が戦場になりうる中学校に残り2人を待避させた事については霧彦の説明もあり異論は無い。
 だが、警察署方面が安全という保証は無い。


「確かに僕も絶対に大丈夫だとは思っ――」


 そんな時だった――


『聞け!!
 ダグバ、クウガ、そしてこの場に集いしリントの戦士達よ!!』


 2人にとっては小声ではあったが確かに耳を突く声が――


「霧ひ……」
「しっ……」


 今大声を出したら聞き取れなくなる、故に耳に全神経を集中させる。


『俺はこのゲゲルに乗っている、殺し合いに乗っている!!
 既に、二人のリントを葬った!
 フェイトと、そしてユーノと言う名の勇敢な戦士だ!!』

 その一方、声の主は衝撃の事実を口に為た。フェイト・テスタロッサ、ユーノ・スクライアの両名を仕留めたという宣言だ。


 祈里は唖然とし、霧彦は真剣な表情を崩さない――


『奴等は強かった、だがそれでも俺を倒すには至らなかった!
 俺は、より強く誇り高き戦士との闘いを何よりも望んでいる!!
 もし貴様等がこのゲゲルを止めたいと望むなら、俺という障害をまずは退けてみろ!
 我こそはと思う者がいるならば、遠慮はいらん!
 どんな手を使おうとも、多人数で挑もうとも構わん!!
 この俺……破壊のカリスマ、ゴ・ガドル・バに挑むがいい!!』


 その言葉を最後にゴ・ガドル・バの声は途切れた――


「そんな……」


 突然の声に祈里はショックを隠しきれない。まさかヴィヴィオのママ達を殺した者が近くに来ていたとは思わなかったのだ。


「……どうやら2人を行かせて正解だった様だね」


 一方の霧彦は未だに落ち着いている。
 声の方向と大きさから考えH-7にガドルがいると考えて良い。
 そして中学校にはここまで小さい声でしか聞こえなかった以上、警察署方面に向かった2人には届かなかった可能性が高い。
 何れ真実は露呈するとはいえまだ早すぎる、今というタイミングでこの声を聞かせるべきではない。
 結果的に2人を待避させた事はある意味正解だっただろう。

 だが、問題はこれからだ、ここまで声が届いたという事は最低でも市街地の3分の1には声は届いていると考えて良い。
 十中八九、そこにいる参加者達はガドルに対処すべく挑む筈だ。
 戦いを欲しているガドルにしてみればあまりにも都合が良い話だろう。

 間違いなく、大規模な戦闘になるだろう――血で血を洗う――

 祈里はこの状況に未だ決断を出せないでいた。
 いや、明らかに危険人物であるガドルを止める事に異論は無くすぐにでも動き出したいぐらいだ。ラブ達も声を聞いたなら同じ様に動く、その為すぐに動く事が最善だ。
 しかし霧彦の存在がそれを許さなかった。万全では無い霧彦を1人残すわけにはいかない。向かっている間に霧彦が襲われ死なれたら後悔してもしきれないだろう。
 答えは決まっているのに動けない、それがもどかしかった。

 一方の霧彦は祈里の心中を察している。自身の存在が彼女の決断を鈍らせているのを理解しているのだ。


「(勿論、僕も今すぐにでもあの男を止めに向かいたい。だけど……)」


 自身の状態を考えれば万全とは言いがたく足手まといにしかなりえない。


「(僕だけならばこのまま散ったって構わない。だけど、僕が無理する事で皆を悲しませるわけにはいかない……)」


 どうするべきか――


「(僕は――!!)」


【1日目/朝】
【G-8/中学校】

【園咲霧彦@仮面ライダーW】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、内臓にダメージ(小)(手当て済)
[装備]:ナスカメモリ@仮面ライダーW、ガイアドライバー(フィルター機能破損)@仮面ライダーW 、 ふうとくんキーホルダー@仮面ライダーW、霧彦のスカーフ@仮面ライダーW、須藤兄妹の絵@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2、T2ヒートメモリ@仮面ライダーW
[思考]
基本:この殺し合いを止める。
1:僕は――!!
2:一文字隼人に興味。
3:ガイアメモリは支給された人次第で回収する。
4:いつかヴィヴィオには母親の死を伝える。
[備考]
※参戦時期は18話終了時、死亡後からです。
※主催者にはミュージアムが関わってると推測しています。
 ゆえにこの殺し合いも何かの実験ではないかと考えています。
 但し、ミュージアム以上の存在がいる可能性も考えています。
※ガイアドライバーのフィルター機能が故障しています。これにより実質直挿しと同じ状態になります。
※気絶していたので、放送の内容を聞いていませんでしたが祈里から聞き把握しました。
※ガドルの呼びかけを聞きました。


【山吹祈里@フレッシュプリキュア!】
[状態]:健康、体操服姿
[装備]:リンクルン
[道具]:支給品一式(食料と水を除く)、ランダム支給品0~1 、制服
[思考]
基本:みんなでゲームを脱出する。人間と殺し合いはしない。
1:ガドルの所へ向かいたい――が霧彦はどうする?
2:桃園ラブ、蒼乃美希、東せつなとの合流。
3:一緒に行動する仲間を集める。
[備考]
※参戦時期は36話(ノーザ出現)後から45話(ラビリンス突入)前。なお、DX1の出来事を体験済です。
※「魔法少女」や「キュゥべえ」の話を聞きましたが、詳しくは理解していません。
※ガドルの呼びかけを聞きました。



【A.M.07:5X F-9 警察署】


「そういやアインハルトにもクリスみたいなのがいるのか?」
「はい、アスティオン、ティオっていってとっても可愛いんですよ、にゃーって言って」
「え゛!? 猫!?」
「あ、猫じゃ無くて豹なんですよ」
「豹がにゃーって鳴くわけねぇだろ!」
「でもとっても可愛いんですよ」
「なぁ、俺出来れば会いたくねぇんだけど……猫怖い……」
「えー、何言っているんですか!?」


【F-9/警察署入口】

【早乙女乱馬@らんま1/2】
[状態]:健康 、悩み、ヴィヴィオと霧彦への後ろめたい感情
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2、水とお湯の入ったポット1つずつ、ショドウフォン@侍戦隊シンケンジャー、丈瑠のメモ、ライディングボード@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[思考]
基本:殺し合いからの脱出。
1:暫く警察署に待機、その後呪泉郷に向かう。
2:何とかヴィヴィオを知り合いと合流させたい……え゛、猫?
3:池波流ノ介、梅盛源太に出会ったらショドウフォンとメモを渡す。
4:パンスト太郎、丈瑠、シャンゼリオン(暁)とあったら少女(ほむら)の死について聞いてみる。
5:サラマンダーの顔をいつかぶん殴る。
[備考]
※参戦時期は原作36巻で一度天道家を出て再びのどかと共に天道家の居候に戻った時以降です。
※風都タワーの展望室からほむらとシャンゼリオン(暁)の外見を確認しています。
※放送で呼ばれた参加者達の死を疑っている一方で、ヴィヴィオと霧彦には後ろめたさを感じています。
※ほむらの死に丈瑠、パンスト太郎、暁が関わっているのではと考えています。
※ガドルの呼びかけを聞いていません。


【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[状態]:上半身火傷、左腕骨折(手当て済) 、決意と若干の不安
[装備]:セイクリッド・ハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~1、山千拳の秘伝書@らんま1/2
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:暫く警察署に待機、その後らんまと同行。
2:強くなりたい。その為にらんまに特訓して欲しい。
3:みんなを探す。
4:ママ達、無事だよね……?
[備考]
※参戦時期はvivid、アインハルトと仲良くなって以降のどこか(少なくてもMemory;21以降)です
※乱馬の嘘に薄々気付いているものの、その事を責めるつもりは全くありません。
※ガドルの呼びかけを聞いていません。



[全体備考]
※ほむらの死体は警察署に安置されました。



【支給品紹介】
ライディングボード@魔法少女リリカルなのはシリーズ
園咲霧彦に支給、
ウェンディの固有武装で移動手段だけではなく盾や砲撃手段としても使用できる。
ウェンディによるとスカリエッティは量産を視野に入れていたらしい。またウェンディ以外の人間も使用が可能。


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最終更新:2013年03月15日 00:14