変わり者の物語 ◆gry038wOvE



「……ったく、なんなんだよアイツは。気に入らねえ」

 美希のいなくなった警察署で、杏子は悪態をつく。ストレスでお菓子を食い散らかしながら。
 杏子は、良かれと思ってキュアパインのリンクルンを渡した。キュアパッションの物は差し出す事ができなかったが、せめてパインの物は渡してもいいだろうと思ったのだ。
 少し、出し惜しみをしている気もしたが、それでも、渡してやったのだからもう少し言い方ってものがある。

「折角、心配してやったのに……」

 実は、彼女が内心、最も心配しているのは、翔太郎ではなく、せつなの友達である美希やいつきの方であった。
 彼女ら二人と同じ「プリキュア」が死ぬのを、杏子は目にしている。プリキュアを倒したモロトフがもう死んだからと言って、安心はできない。
 どうしても、プリキュアと名の付く戦士が死んだあの時のことをフラッシュバックしてしまう。
 その場にいたわけではないが、もう一人、街で死んだプリキュアを杏子は知っていた。

「あの……杏子さん?」

 そんな杏子に話しかけてきたのはヴィヴィオだった。
 齢、10歳ほど。……殺し合いに巻き込んだ主催者が許せないと、今の杏子なら思う。
 ただ、杏子が裏切ったフェイト・テスタロッサやユーノ・スクライアをよく知る者であり、アインハルト・ストラトスが死んでいる事に悲しみを抱いている最中だと思うと、少し話すのも抵抗がいる。
 どんな顔して、彼女と話をすれば良いのかわからない気持ちもあったが、それでも杏子はヴィヴィオに、そんな内心を勘付かれないように答えた。

「何だい?」
「さっき言えなかったけど、お薬……ありがとうございます」

 そういえば、ヴィヴィオもお礼を言っていないんだっけ。
 それは、ずっと美希と杏子が張り合っていたせいで、いまいち二人に話しかけるタイミングというのがなかったせいだろう。だから、杏子としては特にヴィヴィオに怒る事もなかった。

「いいよ、別に……。その辺の店から盗んだものだし」

 盗んだ。……まあ、杏子にとってはそうだが。
 後で美希と孤門といつきが律儀にその代金を……まあ、一部だけは払ったようである。払ったのは、実際のところ半額程度。無人となると、やはり杏子がここで回収してきただけの額(その額、×万円である)を払わなくてもいいんじゃないかと思う程度の隙間は生まれる。
 美希が怒っていたのは、そこでちゃんと全額払う事ができなかったストレスでもあり、そんな額になるぶんだけ物を盗んだ原因・杏子に対するものに切り替わったのだろう。
 ただ、「盗んだ物」という言い方はするが、美希と孤門といつきはおそらく、薬や救命関連の道具に関しては、そのお金を少し出したと思う。お菓子の類やジュースは知らない。

「……あの。さっき杏子さんは、生きる為に、元の世界でも盗みを働いていたって、言ってましたよね」
「ああ。でも、良い子は決して真似するんじゃねえぞ……」

 杏子は、ヴィヴィオの瞳を見た。
 目の前の高町ヴィヴィオは、母を亡くした。果たして、彼女に一人で生きていく道があるかというと、杏子にはそれは思いつかない。杏子と同じように、魔法少女の力で物を盗みながら生きていくのが、最も良い事だろう。
 道徳よりも、自分が生きるため──それを優先する杏子としては、ヴィヴィオにそんな事も言えないかもしれないが、まあ、それがいかに最悪な事かも教えてやった方がいいかもしれない。

「で、なんで、そんな事訊くんだ……?」
「いや、もしかして怖い人なのかなって……でも、そんな風にも見えないですし……」

 杏子は、ヴィヴィオがそう言っているので、笑った。

「……あたしはちょっと、事情があってさ。両親も妹も、少し前にちょっとした事件で亡くしたんだ。施設にも行ってない。魔法少女の力でフラフラしながら、金を盗んだり食べ物を盗んだり……まあ、自分で言うのも何だけど、最悪な事して生きてきたよ」

 これも罪という奴だ。もう重ねない。
 ただ、この何もかもが偽りの街でまで、金を払ってやる義理はないと、杏子は思う。
 正しいとか間違ってるとかじゃなく、ただその方が合理的だ。それで良い、はずなのだ。

「でも、あたしはもう元の世界でも盗みはやらないつもりだ。あの兄ちゃんに出会って、そう決めた。……だけどさ、ここで生きるのに、別にそんな法律とか律儀に守る必要ないだろ」
「そうですけど……」

 ヴィヴィオは、何か言いたげでもあったが、その先が出てこない。
 代わりに、杏子は思い当たる事を言った。

「……道徳ってやつかい?」
「ええ……」
「ほんの少しでも、こんな状況でも、人としての道を外れる事が怖いってのか? ……なるほどな。もう、そんな気持ち忘れていたのかもしれない……あたしも」

 平然と盗みをやって生きてきた杏子が、もう忘れていたことだった。
 道徳。……それが金にならなかったから。

「……わかったよ。あたしも、ここではその辺の品物にちゃんと金を払う。あー、でも手持ちねえから、そのうち、帰ったらどっかの教会にでも寄付するか。後で美希にも謝るよ」
「……ありがとうございます」
「仕方ねえさ。変わり者の条件、一つ追加だな」

 杏子は、翔太郎から言われた例の条件を持ち出す。

「変わり者の条件……?」

 ヴィヴィオが不思議そうな顔をした。沖や孤門も、どうやらその言葉に疑問を持っているらしい。

「聞きてえか? あの兄ちゃんが考えた、変わり者の条件ってのはな……」






「……で、蒼乃美希、だっけ? あんたは杏子をどう思ってるんだ?」

 仮面ライダーダブルは、キュアベリー、キュアサンシャインと並走しながら、美希に訊いた。杏子との不仲は、先ほどから見ていて明らかだ。
 しかし、杏子がいる当人の前でそんな事を聞くわけにはいかない。

「……一言で言えば、気に入りません。物を盗んで、人をからかって……もう少し真面目にできないのかしら」

「はは……違いねえな。……だがなぁ、ちょっとでいいから、あのヤンチャガールの事情も、察してくれよ。あいつは、本当は悪い奴じゃねえんだ。なあ、フィリップ」

 “翔太郎”がそう合図すると、“フィリップ”は語り出した。
 翔太郎と違い、フィリップは肉体的運動を伴っていないので、走りながらでも容易に話す事ができる。
 翔太郎とフィリップが聞いた杏子の過去。それを、この美希に伝えなければならないらしい。

『佐倉杏子。彼女は、今日、ここに連れてこられるまでに、少しばかり過酷な人生を辿っている。彼女はもともと教会の家に生まれた姉妹の姉だった。……蒼乃美希、君も“弟”を持つ“姉”で、明堂院いつき、君は“兄”を持つ“妹”だったね。彼女と同じだ』

 物語に入り込ませるため──少しでも杏子に感情移入させるテクニックなのか、二人に語り掛けるようにフィリップは言った。
 フィリップは、姉を二人亡くしている。そして、姉は、「弟」を亡くしている。──フィリップが、園咲来人であった時に。
 家族が亡くなるという事のつらみを知っている人間だから、家族がいる幸せを心に持っている二人に言いたかったのだ。

『その父親は、正直で優しい人だったらしい。新しい時代には新しい新興が必要だと考えて、教義にもない事を次々と人々に教え、……その結果、本部から追放され、彼女の家は酷く困窮したっていう話だ。
 それで、キュゥべえと呼ばれる悪魔に契約したんだ。キュゥべえについては知っているかい?』
「はい」

 と答えたのは、いつきだった。美希は人づてにしか聞いていないが……。
 確か、願いと引き換えに魔法少女の力を付与し、使命を与える使いだったという。
 それだけは知っている。プリキュアに力を付与した妖精とさして違わず、その存在が善か悪かもよく判断できなかったので、「悪魔」という言葉は引っかかったが。

『佐倉杏子の願い──それは、自分の父の話を聞いてほしい、というだけだった。彼女は自分の父の言葉が正しい事だと信じていたし、少しでも貰えれば支持してくれると信じていたようだね』

 ……ここまでの話を、美希は意外そうに聞いていた。
 杏子が、教会の娘──神の御加護、なんていうものは祈里には似合っても、杏子には似つかわしくないものであるように思えた。祈里はミッション系の中学に通っていて、クリスチャンだった。教会の生まれという事は、杏子も、もともとはクリスチャンだったのだろうが、気弱な祈里のイメージとは正反対だ。何となく、クリスチャン全体に、美希は祈里のイメージを重ねてしまう。
 それに、お菓子をおいしそうに頬張る杏子の姿は、困窮していた少女のイメージとは異なったし、父の願いを聞かせようと必死だった娘の姿とも重ならなかった。

『杏子ちゃんも、世界を救うために、魔女と戦い、自分の父の言葉が人々を導いてくれるのを喜ばしく思っていた。それこそ、君たちプリキュアのようにね。
 ……だが、そんな日々は長くは続かなかった。杏子ちゃんの父は、自分が杏子ちゃんの魔法で信者を獲得しているんだって、知ってしまったんだ。
 ……それを彼女の父は受け入れられなかった。人の心を惑わせて信者を増やすなんて事がね。杏子ちゃんは、実の父に魔女として罵られた。父は酒に溺れて、家族に虐待を加えるようになっていった。
 ……そして、佐倉一家は、杏子ちゃんだけを残して父親による一家心中で全員亡くなったそうだ』

 美希はそれを聞いて、何も言えなくなった。
 心中。──たまにニュースで、遠い世界で起こるような、そんな言葉。美希の前にいたのは、そんな過酷な運命に人生を狂わされた被害者だったのだ。
 そんな子が──一人残された中学生の少女が、それからどう生きていくか。
 ……きっと、まともな生き方なんてできない。美希なら耐えられない。自分の両親は離婚した。喧嘩だってしていた。そして、もし父が刃物を持って、母や弟や──あるいは美希に襲い掛かるとしたら。
 勿論、そんな事は、美希も想像できないし、想像したくなかった。だが、杏子だって、自分の一家が心中するなんて想像していなかっただろう。
 そして、美希や杏子の中には、そんな過酷な人生でも、施設に入らずに日々を過ごせる力があるではないか。好きなように自分の人生をゆがめられる手段があるではないか。
 世の中がいやになったなら、幸せな家庭を横目に恨みを持ったなら──この力で、奪う事だってできてしまうではないか。
 美希は、それを想像して鳥肌が立った。

『まともでいられるはずがない。普通の人なら。それから彼女は、自分のために生きる決意をしたんだろう。他人のために生きていく事が、その人の人生さえも壊す結果になるのなら……とね。それで、一人で生きていくと決めて、魔法少女の力を使って物を盗みながら生きてきたんだろう。
 実を言うと、最初は殺し合いにも乗っていたらしいんだ。誰か殺してはいないけど。……それに、今は違う。彼女は自分の答えを見つけた。罪を償うためにね』
「そんな……」

 美希は、心の中で愕然とし始めていた。
 目の前には、森が見え始めている。ここから山へと入っていくのみだ。
 杏子がいた警察署からは離れていく。

「美希。あいつのやってる事はまあ、確かに元の世界なら犯罪さ。……この状況でも自販機ブッ壊すのは流石にどうかと思う。だがな、あいつは生きる為に、そして、誰かに食べ物や飲み物や薬を分けてやりたくて……それで、ここでは金を払う必要はないと、そう自分で判断して、あれを盗んできた……いや、持ってきたと思ってるんだろうな。わかってやってくれよ」

 美希は、出かかった言葉を飲み込んだ。
 反論ができない。
 美希は、自分の生き方がいかに恵まれているものなのか、それを考えていた。
 美希は、両親が離婚してはいるものの、モデルとして売り出すパイプを持った親がいたし、家も裕福だ。片親ながら、私立の学校に通わせてもらっている。
 杏子のように、学校にもまともに通えず、その日の食べ物にさえ困る生活をしていた人間の事を、考える事ができなかった。
 そんな人間が自分の身近にいる事を考えなかったのだ。

(杏子……)

 美希は、祈里のリンクルンを握りしめた。
 杏子が取り返してくれたのに、ちゃんとお礼を言えていない。それどころか、自分勝手な言葉を杏子に突き付けてしまった。
 それが……とても……。

「あ、翔太郎さん、美希、あれ!」

 ふと、いつきの一声で、美希は我に返った。
 二人の目の前には、白いコートに身を包んだ、見知らぬ男が駆けていた。
 敵か味方かはわからないが、ともかく三人は彼に声をかける事にした。






 孤門は、杏子の話を聞いた後も、警察署の外を見つめていた。三人は今、どこまで行けただろうか。
 ……つい先ほど、西条凪と溝呂木眞也の死亡も伝えられた。遂に、残る知り合いは石堀光彦だけである。
 信頼していた相手、強かった人たちまで次々と死んでいく今、本来すべきは「全員で行動する事」なのは違いないと思っていた。そうすれば、敵と戦うための兵力として、お互い支え合う事ができる。
 怪我人の防御壁として前に立つ事もできるし、孤門自身は誰かを守りたいという気持ちが根底にある。
 ……それももう、あと二十名も守れないという事だが。

(副隊長……)

 死んだ凪は、厳しい人だが、時に優しい人だった。
 リコの死を乗り越えられたのはあの人のおかげだ。
 憎しみという力が正しいかはわからないが、あの時、孤門が「憎しみ」に手を伸ばさなければ、孤門はもっと深い闇に陥り、ナイトレイダー隊員ではなくなっていた。
 千樹憐と出会う事もなかっただろう。

「あのさ、孤門の兄ちゃん」

 杏子がふと、話しかけてきたので、孤門は振り向く。

「何だい?」
「……さっきの放送で死んじまった、西条凪って人、それから姫矢准って兄ちゃん、いただろ。兄ちゃん、その人たちと知り合いなんだよな……? その人の事について聞きたいんだ……光を継いだ者として」
「ああ……」

 こうして、死んだばかりの人間の事を孤門に対する配慮もなく聞けるのは、杏子の良いところであり、悪いところだ。……いや、少し間を置いてから話したのは、せめてもの拝領というやつだろうか。
 まあ、孤門も大人なので、杏子が根は悪い人間ではないと知っているし、信じている。姫矢によって光を託された彼女が、決して悪い人間ではないと。
 いつか話せばならない話だ。

「さっき亡くなった西条凪さんは、僕が所属していたナイトレイダーの先輩で、部隊の副隊長だよ。僕はまだまだヒヨッ子で……そんな僕を支えてくれたのが、西条凪副隊長なんだ」

 黄昏るように、窓の外に目をやる。見張りも兼ねているようには見えないが、おそらくその辺りはちゃんとしているのだろう。

「僕のいた世界はね、あんまり平和じゃなかったんだ。ちょっと前は……平和な日々を、ごく当たり前の物として生きてきたし、たくさんの人がそうやって生きている。目の前にある現実が、偽りの物だったなんて知らずに……」

 孤門は、全て一から話す事にした。杏子に対しても、まだ話していない。
 彼女がウルトラマンの光を継承した事は聞いたが、その力が一体どうやって伝わっていったのかを、孤門は教えなければならない。
 その光がある世界が、どんな世界なのかも、伝えなければならないだろう。

「……一見普通に見える日常にも、得体の知れない怪物が巣食っている事がある。僕たちの世界にとっては、スペースビーストという怪物だった」

 杏子は魔女を、沖はドグマやジンドグマを思い出しただろう。
 どんな世界にも、見えない脅威というのが潜んでいるのかもしれない。

「スペースビーストは、人間を捕食して生きる巨大な怪物なんだ。小さな物でも、数メートルはある。……僕は、ある時レスキュー隊から、突然TLTという組織に異動になって、その時に、そんな怪物がこの世にいる事と、それがTLTによって人々の記憶から消されている事を知った。……人々がパニックにならないためだって」

 魔女が秘匿されているのと同じ理由であるように思えた。
 人々の記憶を消す技術が存在し、組織的に怪物の存在を隠ぺいしているというのだ。
 その話を聞くと、恐ろしい。自分の記憶というものが当てにならないかもしれない、最悪の世界だ。

「僕が異動になったのは、スペースビーストを倒すための部隊・ナイトレイダーだった。隊長は和倉英輔、副隊長は西条凪、それから、僕の他に石堀光彦隊員と平木詩織隊員がいた。そこで、まあレスキュー隊の時より辛い訓練をさせられてね……あんまり良い思い出はないんだけど、その時の鬼教官が平木隊員で、鬼先輩が西条副隊長」

 どこか自嘲気味に笑った孤門の横顔。そんな日々を懐かしんでいるようにも思える。
 いたたまれない空気が漂う。しかし、当の孤門はそこまで凪の死というものをひきづってはいなかった。

「僕たちはビーストを倒しながら、ある時、ビーストと戦う光の巨人と出会った。……それが、ウルトラマン……君も知っている、姫矢さんだ」
「姫矢……」

 この時、杏子の中で、姫矢という人物と目の前の男が繋がった。全く、不愛想というほかない男と、このごく普通の天然の男の接点というのは、正直言って、今の今まで見えなかったのである。
 この孤門と姫矢が旧知の仲だとは思っていなかったが、そうした経緯で出会ったのか──それを、初めて聞いた。

「姫矢さんは、もともとカメラマンだったらしい。僕も知らないんだけど、昔はかなり熱血漢で、社会の不正を暴くために頑張ってたらしいんだ……。でも、そうして人間の暗部を知っていくのが姫矢さんには耐えられなかった。……やがて、日本の社会を離れて、紛争地で戦場の写真を撮りに行く事になったんだって」
「……そうだったのか」

 姫矢は職業さえわからない男だったが、杏子にとってもかなり予想外の仕事であった事に驚いた。
 社会の不正を暴くために真っ直ぐに突き進んで、人間の暗部が嫌いで、戦争が起こる世の中を悲しむ……そんな男を、知っている。杏子はかつて、そんな男を父に持っていたのだ。
 杏子は、姫矢に持ったあの……謎の共感の正体が突き止められていくのを感じた。
 そうだ、彼は、世の中に裏切られ、信じる者を失った父と……全く同じ目をしていたのだ。いや、もしかすれば、鏡が自分自身の姿を捉えた時も、その目を見たかもしれない。
 ただ、変身を解いて、杏子と翔太郎を先に行かせた時の姫矢の目は、あのくらい瞳とは違った。──そうだったのだ。
 孤門は続けた。

「……戦場で、ある少女に出会って、姫矢さんは打ち解けていった。姫矢さんはその子を妹のように可愛がっていて、元の明るい性格に戻っていったんだけど、……その子は、姫矢さんが戦地で写真を撮りに行った時、姫矢さんを追いかけて、姫矢さんの、目の前で爆撃を受けて、死んでしまったらしい。でも、その時の写真が、賞を得て、姫矢さんはずっとその罪の意識に苛まれていたんだ。
 妹のように可愛がっていた女の子が自分のせいで死んでしまった事も、その瞬間をとらえた写真で人々に称賛される事も、批判される事も……姫矢さんには、耐えられなかったんだ。……そんな姫矢さんが、夢の中で、その子に導かれて、そして手にしたのが、ウルトラマンの光なんだって。それから、姫矢さんは己の罪を償うために、ウルトラマンとして戦う事にした」

 光の正体──それは、孤門にもわからない。
 わかっているのは、姫矢や憐のように、辛い事情を抱えた人間にばかり、その力が回っている事だけだ。

「そのころ、もう二人のウルトラマンが現れた。ビーストを操る、ダークファウストとダークメフィスト。……ダークメフィストだったのが、元ナイトレイダー副隊長の溝呂木眞也だ。ビーストたちの使者、アンノウンハンドによって送り込まれた手先らしい。ウルトラマンと互角の力を持つファウストとメフィストは、僕たちにとっても厄介な敵だった」

 孤門は、口を噤んだ。
 ダークファウストの正体を言おうとして、それでやはり黙ってしまった。そこから先の言葉が、出すに出せなかった。
 だから、孤門は、懐から言葉ではなく、物を取り出した。
 小さな鳥のストラップである。片翼が折れており、壊れ物であるように見えた。没収から漏れたアイテムの一つらしい。まあ、こんなものを没収してどうするという話だが。

「このストラップ、……ガンバルクイナ君って言うんだけど、これは僕の恋人のリコがくれたんだ」

「恋人!? 兄ちゃん、彼女いたのかよ!」

 杏子が反応する。それは初耳である。
 この冴えない男に、まさか彼女がいたとは。……確かに、顔はかなり良い部類なのだが。
 しかし、孤門は少し笑って、答えた。

「……いや。もういないよ」
「あ、悪い……フラれたのか……。悪いな、厭な事思い出させちまって」

 孤門の哀愁に満ちた言葉に、杏子がそう誤解するのも無理はない。
 だが、孤門は首を振って、杏子の方を見て答えた。その顔には、少し哀愁のような笑みが込められていた。こういう流れになったからこそ、孤門はもう少しくだけたように言えた。

「リコはもう死んでしまった。……リコが、ファウストだったんだ」

 失恋など、まだ容易い現実にさえ感じるほどの、理不尽な現実であった。






「おい、そこのあんた! ちょっと待ってくれ!」

 鋼牙は、背後から聞こえた声に、咄嗟に振り向く。立ち止まり、後ろから現れる謎の怪人に向けて剣を構えた。一部の隙もない動作に、思わず怪人はたじろいだ。

「……なんだ、お前は」
「……っと、これはご挨拶だな。俺は仮面ライダーダブル、左翔太郎だ」
「仮面……ライダー……? お前も仮面ライダーなのか!?」

 鋼牙は、エターナルやゼクロス、クウガなどの仮面ライダーを思い出す。
 なるほど、確かにダブルが巻いているベルトは仮面ライダーエターナルが装着していたものに酷似しており、ガイアメモリがセットされている。間違いなさそうだ。

「お前も? ……じゃあ、あんたも仮面ライダー!?」
「……いや、俺は仮面ライダーじゃない。だが、仮面ライダーは何人も知っている」

 仮面ライダーエターナル、仮面ライダーゼクロス、仮面ライダークウガ。これまで出会った仮面ライダーは三人だ。いずれも、もう少し影があったような気がする。翔太郎のこの絶妙なテンションの人間はいなかった。
 まあいい。一条によると、五代もそういう人間だったようだ。
 鋼牙は、キュアサンシャインの方を見た。彼女の姿は殆ど、キュアブロッサムの色違いだ。

「……それから、君たちはプリキュアだな。プリキュアも知っている」
「プリキュア!? じゃあ、キュアピーチと会ったの?」

 間髪入れずにベリーが訊く。

「ピーチ? いや、俺が会ったのは、キュアブロッサムとダークプリキュアだ。キュアピーチとは会っていない」

 キュアピーチというプリキュアは、そういえばつぼみも言っていたが、「キュア~」ばかりで少し迷った。そのプリキュアの名前とは、まだ会っていない。
 考えるに、キュアピーチは桃園ラブか蒼乃美希だったような覚えがある。
 キュアブロッサムの話をしたところで、キュアサンシャインが声をあげた。

「ブロッサムやダークプリキュアと会ったんですか?」
「彼女と知り合いか。すると、君は……」

 鋼牙といえど、プリキュアの名前を覚えるのには苦戦する。
 その言葉に、思い出しながら話すようなニュアンスを感じ取ったのか、いつきは自己紹介を兼ねて、すぐに答える事にした。

「キュアサンシャイン! 明堂院いつきです」
「そうか……君がいつきか。二人は、向こうに行った。……ただ、ダークプリキュアには警戒した方がいい。……奴は殺し合いに乗っている」
「……そうですか」

 キュアサンシャインは項垂れた。少し信じてみようと思ったのに、ダークプリキュアは悪事を重ねている。アインハルトも、源太も、彼女に殺されたのだろうか。

 それを思うと、悲しい。彼女はまだ悪事を重ねるのだろうか。
 彼女の心の闇を照らす事はできるのだろうか。
 ……キュアサンシャインはそう思いながら、やはり顔を上げた。
 ダブル、キュアベリー、キュアサンシャインらは、顔を見合わせた。

「……そうだ、まだ聞いてないんだが、あんたの名は?」

 ふと、翔太郎が鋼牙に訊いた。そういえば、名乗っていなかった。鋼牙は己の名前を名乗る。

「俺は冴島鋼牙。……いや、ここではもう一つの名前も名乗るべきか。もう一つの名は、黄金騎士牙狼(ガロ)という」

 ダブルが、男の名前を二つとも、脳内で反芻する。
 冴島鋼牙。黄金騎士ガロ。いずれも、どこかで聞いた名前だ。確か、誰かが出した名前だ。いくつもの名前を知っているので、少し考えてみる事にした。
 翔太郎、いつき、美希……彼らは全員、その名前を知っていたのである。ある者から聞いていたのだ。

『ザルバが言っていた人だよ、翔太郎』

 最初に口に出したのはフィリップだった。

「……そうか! あんたが鋼牙か! 魔戒騎士だな? 警察署でザルバが待ってるぜ!」
「ザルバ!? ザルバを知っているのか!!」

 鋼牙は、かなり驚いたように白衣を震わせる。
 魔導輪ザルバ。魔導具シルヴァもここにいたので、おそらくここにシルヴァもいるだろうと思っていたが、まさかザルバを知る者がいたとは。

「……あー……っと、そうだな、会って来いよ。あいつも会いたがってたみたいだし。向こうには俺たちが行くから大丈夫だ」

 翔太郎は、そう口にした。元の世界の相棒に一刻も早く会いたい気持ちは鋼牙にもザルバにもあるだろう。彼らは、そう、「相棒」だ。
 一緒にいるのが自然である。あの口うるさい指輪を鋼牙は指にはめ、共に行動するべきだろう。

「……あ。そうだ、美希。お前、こいつを警察署まで案内してやれよ」

 ふと、翔太郎が口にした。
 ここでまさか自分の名前が挙がるとは思っていなかったらしく、「え!?」と、美希は驚く。何故ここで自分が指名される事になるのか、美希にはわからなかった。

「でも……なるべく三人以上で行動しろって……孤門さんが」

 ここまでの道筋で、警察署から山までの区間にほとんど参加者がいないらしい事はわかっている。滅多な事では他の参加者には会わないだろう。美希たちは二人で行動しても安全だと思う。
 しかし、美希が心配しているのは翔太郎たちだ。

「……だから、“三人”だろ? 帰り道はだいたい安全だろうし、そっちは二人で大丈夫だろ」

 ダブルの腰のダブルドライバーを指で軽く弾いた。
 このダブルドライバーから聞こえる「フィリップ」の声。それが、三人目か。
 ……いや、それは美希にもわかる。しかし、そういう問題ではないだろうと美希は思う。
 実戦力としての人数は二人である事に違いはない。庇い合うにも、人数が少なすぎるだろう。

「……美希。行きなよ。私たちは大丈夫。杏子にお礼、言いに行きなよ」

 しかし、そう考えていた時にキュアサンシャインが肩をたたき、優しく微笑みかけた。
 鋼牙は事情を知らないようだが、黙って立ち尽くす。

「でも……」

 美希は彼らを心配する気持ちを胸に抱いた。
 ……しかし、ダークプリキュアを止められるとしたら、それはきっとキュアベリーではない。キュアブロッサムかキュアサンシャインなのだ。
 戦いの中で美希が彼らを手助けできる余地はあまり残っていないのではないかと思った。
 美希は、二人を信じる事にした。

「……わかったわ。……あなたも、もしダークプリキュアを見つけたら」
「……うん。わかってる。彼女は、私が止める」

 プリキュア同士は、お互いの目を見て、それぞれ、ある人と「友達」になるために道を分かつ事にした。
 お互いを信頼し、お互いに健闘を祈って。
 再び、ここで美希は警察署に戻る事になった。

(……杏子。私、ちゃんとお礼言ってない。それに、謝らなきゃ……)

 美希は、杏子の境遇を知った。それで、少し彼女の事を異なる視点で見る事になった。
 同情……じゃない。
 彼女の事を全く考える事ができなかった自分の戒め。そして、彼女が生まれつきの悪人ではない事がわかった複雑な想い。
 ──友達に、なれる。
 杏子と、もう一度話そうと美希は決意した。






「……リコは僕と会った日、もう死んでいた。その後僕がずっと会っていたのは、リコの体を使ったダークファウストだったんだ……。それでもリコは、最後にはリコの意思を取り戻して、ウルトラマンを助けてくれた。
 その時……僕は大事なリコが、溝呂木に利用されて、捨てられる人形のように使われていた事を憎んだ。ナイトレイダーもやめようとして、立ち直る事もできないままに毎日生きていた。でも、そんな時に僕を救い出してくれたのは副隊長だった」

 今となっては、もうその時の事さえ懐かしい。
 ほんの数か月前の話だというのに、ナイトレイダーで生きる毎日は長くも感じる。
 レスキュー隊にいた頃よりもずっと過酷で、命知らずな日々だ。そして、厳しいながらも孤門を助けてくれる副隊長の存在は、孤門の心の中でも大きなものだった。

「副隊長は、小さい時にビーストに両親を殺された。その事でビーストを憎んで、殲滅させる事に全てをかけていた。……それから、自分の先輩だった溝呂木の事が、アンノウンハンドによってメフィストにされて、ビーストを操っている事も憎かったんだと思う。
 だから、副隊長はビーストを憎んだ僕に自分の境遇を重ねて、励ましたんだよ。……強くて、厳しくて、それでも優しい人だった。彼女の厳しさが、僕を今まで支えてくれた。彼女の強さが……僕を勇気づけてくれた」
「……そうか」

 杏子にとっては、巴マミのような人だったのだろう。そして、彼らは袂を分かつ事はなかった。かつて、ベストパートナーとして、戦場で戦い抜いていったのだ。弟子だけが生き残った。
 それは、沖にとっては玄海老師だったし、ヴィヴィオにとってはなのはやスバルだったかもしれない。

「その後も僕たちと姫矢さんはビーストと戦い続けた。人々の知らないところで。……そして、やがて姫矢さんとダークメフィストとの決戦の時が来た。結果は相打ち。姫矢さんはいなくなって、溝呂木も人々の前から姿を消した。
 でも、最後には姫矢さんは、罪を償うためではなく、その力でみんなを守るために戦った。僕に一言言い残して」
「一言……?」
「『孤門、光は絆だ。誰かに受け継がれ、再び輝く』」

 その「誰か」というのは、この場合、杏子に違いない。だから、孤門は杏子を見ながらそういった。しかし、孤門にとって、その継承者はもう一人、別にいた。
 この世界で矢が光を繋いだ相手は杏子だったが、元の世界では違ったのだ。

「……ここでは君が光を引き継いだけど、僕たちの世界では、千樹憐という17歳の男が姫矢さんから光を受け継いだ。憐は、姫矢さんよりも人懐っこい性格かな。彼も、自分が光を手に入れた意味を考えて、人を守るために戦ってるよ」

 孤門は薄く笑った。

「……僕の知っている事は殆ど終わりだ。ここにいた姫矢さんは、自分の光を君に託した。それにはきっと、深い意味がある。その光を手に入れた君を、僕は信頼するし、光はまた繋がれていくだろう。杏子ちゃん、君もきっと……」

 光を継いだ意味。
 ウルトラマンとなった者たちが誰も悩み、その答えを見つけていく。
 翔太郎や孤門は、杏子にその手助けをしているに過ぎない。
 本当の意味は、自分自身の力で見つけなければならない。
 この光がまだどこかに継がれていないのなら、それはきっと、彼女にはまだやるべき事があるという事なのだろう。

「……光を継いだ本当の意味? そんなもの、本当にわかんのかな?」

 杏子が難しそうに頭を掻く。そんなに難しい事ではなくても、どうしてもその言葉が難しそうに感じるのである。
 自分が本当に光を引き継ぐにふさわしいのか、その迷いはいまだに杏子の中に在った。

「わかるよ、絶対。君を選んだ姫矢さんの友人として、君が繋ぐ絆を、僕は信じる」

 孤門は、こんなに辛いはずの想いを、杏子に笑顔で打ち明けてくれた。きっと、内心では結構、悲しんでいるだろう。
 しかし、それを悟らせないために、笑って──

「……そうだ、杏子ちゃん。もしくじけそうになったら、一つだけ覚えていて欲しい言葉があるんだ。そうだね、変わり者の条件に、僕も一つ追加していいかな?」
「何だい?」

 杏子は訊いた。ヴィヴィオと沖は、その言葉を知っている。

「──諦めるな!」

 孤門が、唯一険しい顔をする時だった。
 どんな時でも諦めず、苦難を乗り越えた孤門の口から出た言葉。返せるわけもなかった。

「僕が昔、川で溺れた時に、誰かが助けてくれて、そう言ってくれたんだ」
「誰か……?」
「その人が、誰なのかわからない。でも、その人を目指してレスキュー隊に入って、今はナイトレイダーにいる。そして、僕はその人の言葉を今も胸にしまっているんだ。すごく、単純な言葉だけど、だからこそどんな時も僕の胸に残り続けた」

 小さい頃から、一貫して忘れない言葉。
 なるほど、これが、孤門が考える「変わり者の条件」という奴か。

「……はは、実は、美希ちゃんにも全く同じ事を言ったんだ。その時の美希ちゃん、今の君と同じような顔をしていたよ」
「あ!? あいつは関係ねえだろ!!」

 杏子は、思わず乱暴に立ち上がったが、孤門は、そんな彼女をからかうように笑っていた。
 美希と杏子が仲良くなる事を、孤門は望んでいる。誰だってそうだ。魔法少女とプリキュア、随分違いはあるだろうが、きっと仲良くなれると、信じている。
 似ていないからこそ、どこかで二人の息が合ったときに、可笑しいのだ。

(……でも、あいつに言わなきゃならねえよな)

 ヴィヴィオに対して言った変わり者の条件──ちゃんと物を買う時はお金を払い、悪い事をしたら謝る事。
 それを果たすのは恥ずかしいが、しかし、杏子は翔太郎のような変わり者になりたいのだ。






 ──それから、彼らが来るまで、そう時間は経たなかった。

「……美希ちゃんだ! 美希ちゃんが帰ってきた!」

 孤門の合図とともに、他の全員が窓を凝視した。杏子、沖、ヴィヴィオが全員窓に向けて顔を出した。
 美希は、こちらに向けて合図をしている。何かジェスチャーをしているが、よくわからない。かと言って、あまり大きな声を出すわけにもいかない。……彼女は、もう一人、誰かを連れていた。それは白衣の男である。

「何かあったのか……?」
「いや、途中で誰かに出会って、ここまで案内してきたのだろう。彼を知っている人は……?」

 沖がそう訊いても、誰も返事をしなかった。あの男は、沖の知り合いではないし、孤門やヴィヴィオや杏子の知り合いでもないらしい。では、なぜ……。
 そう思ったところで、杏子の指に嵌められた魔導輪が訊く。そうだ、コイツを忘れていた。

「おい、誰かいるのか? 見えねえよ」
「あー、悪い」

 杏子がザルバを外に向ける。指に嵌めている指輪が動いて喋る姿には、最初は少し嫌悪感さえ覚えるほどだったが、今は随分と慣れたものである。

「……って、もう誰もいないじゃねえか」

 杏子がザルバを外に向けた頃には、もう美希もその男も建物の中に入ってしまったらしい。誰だかわからないが、ザルバは特に期待していなかった。
 ここまで、ザルバは魔戒騎士の知り合いと一切会っていない。まるで一人だけ別世界にいるような感覚だ。しかし──

「えっと……白い服を着てたな。大人の男だぜ」
「白い服……? もしかして……」

 ザルバは思案めいた表情になった。
 ここの参加者の中でも、黒い服か白い服ならば、一人だけ心当たりがあるのだ。
 そう、それはザルバの相棒だ。

「……ザルバ!」

 聞き慣れた事のある声が、ザルバの名を呼んだ。

「鋼牙!」

 ────冴島鋼牙と魔導輪ザルバがいま、再び巡り合う。




「……よう、あんたも」
「杏子、あなたに……言いたい事がある」




 同時に──蒼乃美希と佐倉杏子もまた、巡り合った。

「「ごめんなさい」」

 そして、美希と杏子。二人が、お互いに頭を下げ合った。






「……これ、はい」

 美希が、杏子にお菓子を差し出す。この警察署にある物ではない。美希がおすすめする、少し高いシュークリームだ。値段は張るが味は確かというところか。

「何だよ、コレ」
「お店に落ちてたから貰ってたのよ」

 店に落ちていた。貰って来た。それはすなわち、美希にもっとも似つかわしくない行動──

「それ窃盗じゃねえか!」
「だから、やってみたのよ、あなた流を。ここで生きるのに、最も冴えたやり方なんでしょ? ……わかってるわ」

 杏子は黙った。
 黙って、袋入りのシュークリームを受け取った。杏子も食べた事がない銘柄だ。そもそも杏子の街にこの店のシュークリームが存在するのか、わからない。

「仕方ねえな、ホラ」

 杏子は500円硬貨を指の上で弾いて、美希に投げるように渡した。これも確かに盗んで稼いだゲーセンで遊ぶための物だが、仕方ない。

「……何これ」
「こんな時でも金を払うのがオマエ流なんだろ。あたしも乗る事にしたよ」

 美希は、杏子の。
 杏子は、美希の。
 その生き方を理解し、お互いを尊重し合った結果である。

「……これ、全然足りないわよ」
「マジかよ!? どんだけ高えもん食ってるんだよ!!」



【1日目 夜】
【F-9 警察署 会議室】

【沖一也@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、強い決意
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(食料と水を少し消費)、ランダム支給品0~2、首輪(祈里)、ガイアメモリに関するポスター、お菓子・薬・飲み物少々、D-BOY FILE@宇宙の騎士テッカマンブレード
[思考]
基本:殺し合いを防ぎ、加頭を倒す
0:D-BOY FILEを解析してみる。
1:本郷猛の遺志を継いで、仮面ライダーとして人類を護る。
2:警察署内では予定通りに行動する。
3:この命に代えてもいつき達を守る。
4:先輩ライダーを捜す。結城と合流したい。
5:仮面ライダーZXか…
6:ダークプリキュアについてはいつきに任せる。
[備考]
※参戦時期は第1部最終話(3巻終了後)終了直後です。
※一文字からBADANや村雨についての説明を簡単に聞きました
※参加者の時間軸が異なる可能性があることに気付きました
※18時に市街地で一文字と合流する話になっています。
※ノーザが死んだ理由は本郷猛と相打ちになったかアクマロが裏切ったか、そのどちらかの可能性を推測しています。
※第二回放送のニードルのなぞなぞを解きました。そのため、警察署が危険であることを理解しています。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※ダークプリキュアは仮面ライダーエターナルと会っていると思っています。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の呪いである可能性を聞きましたが、流石に信じていません。

【蒼乃美希@フレッシュプリキュア!】
[状態]:ダメージ(中)、祈里やせつなの死に怒り 、精神的疲労
[装備]:リンクルン(ベリー)@フレッシュプリキュア!
[道具]:支給品一式((食料と水を少し消費+ペットボトル一本消費)、シンヤのマイクロレコーダー@宇宙の騎士テッカマンブレード、双ディスク@侍戦隊シンケンジャー、リンクルン(パイン)@フレッシュプリキュア!、ガイアメモリに関するポスター、杏子からの500円硬貨
[思考]
基本:こんな馬鹿げた戦いに乗るつもりはない。
1:杏子と話をする。その後は…。
2:警察署内では予定通りに行動する。
3:プリキュアのみんな(特にラブが)が心配。
4:相羽タカヤと出会えたらマイクロレコーダーを渡す。
[備考]
※プリキュアオールスターズDX3冒頭で、ファッションショーを見ているシーンからの参戦です。
※その為、ブラックホールに関する出来事は知りませんが、いつきから聞きました。
※放送を聞いたときに戦闘したため、第二回放送をおぼろげにしか聞いていません。
※聞き逃した第二回放送についてや、乱馬関連の出来事を知りました。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の仕業であるかもしれないと思い込んでいます。

【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[状態]:上半身火傷、左腕骨折(手当て済)、誰かに首を絞められた跡、決意、臨死体験による心情の感覚の変化
[装備]:セイクリッド・ハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ、稲妻電光剣@仮面ライダーSPIRITS
[道具]:支給品一式(アインハルト(食料と水を少し消費))、アスティオン@魔法少女リリカルなのはシリーズ、ほむらの制服の袖
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:生きる。
2:警察署内では予定通りに行動する。
[備考]
※参戦時期はvivid、アインハルトと仲良くなって以降のどこか(少なくてもMemory;21以降)です
※乱馬の嘘に薄々気付いているものの、その事を責めるつもりは全くありません。
※ガドルの呼びかけを聞いていません。
※警察署の屋上で魔法陣、トレーニングルームでパワードスーツ(ソルテッカマン2号機)を発見しました。
※第二回放送のボーナス関連の話は一切聞いておらず、とりあえず孤門から「警察署は危険」と教わっただけです。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の仕業であるかもしれないと思い込んでいます。
※一度心肺停止状態になりましたが、孤門の心肺蘇生法とAEDによって生存。臨死体験をしました。それにより、少し考え方や価値観がプラス思考に変わり、精神面でも落ち着いています。

【孤門一輝@ウルトラマンネクサス】
[状態]:ダメージ(中)、ナイトレイダーの制服を着用 、精神的疲労
[装備]:ディバイトランチャー@ウルトラマンネクサス
[道具]:支給品一式(食料と水を少し消費)、ランダム支給品0~2(戦闘に使えるものがない)、リコちゃん人形@仮面ライダーW、ガイアメモリに関するポスター×3、ガンバルクイナ君@ウルトラマンネクサス
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:みんなを何としてでも保護し、この島から脱出する。
2:警察署内では予定通りに行動する。
3:副隊長、石堀さん、美希ちゃんの友達と一刻も早く合流したい。
4:溝呂木眞也が殺し合いに乗っていたのなら、何としてでも止める。
5:相羽タカヤと出会えたらマイクロレコーダーを渡す。
[備考]
※溝呂木が死亡した後からの参戦です(石堀の正体がダークザギであることは知りません)。
※パラレルワールドの存在を聞いたことで、溝呂木がまだダークメフィストであった頃の世界から来ていると推測しています。
※警察署の屋上で魔法陣、トレーニングルームでパワードスーツ(ソルテッカマン2号機)を発見しました。
※警察署内での大規模な情報交換により、あらゆる参加者の詳細情報や禁止エリア、ボーナスに関する話を知りました。該当話(146話)の表を参照してください。
※霊安室での殺人に関して、幽霊の仕業であるかもしれないと思い込んでいます。

【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(大)、ソウルジェムの濁り(小)、腹部・胸部に赤い斬り痕(出血などはしていません)、ユーノとフェイトを見捨てた事に対して複雑な感情、マミの死への怒り、せつなの死への悲しみ、ネクサスの光継承、ドウコクへの怒り
[装備]:ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ、エボルトラスター@ウルトラマンネクサス、ブラストショット@ウルトラマンネクサス
[道具]:基本支給品一式×3(杏子、せつな、姫矢)、リンクルン(パッション)@フレッシュプリキュア!、乱馬の左腕、ランダム支給品0~1(せつな) 、美希からのシュークリーム
[思考]
基本:姫矢の力を継ぎ、翔太郎とともに人の助けになる。
1:美希と話をする
[備考]
※参戦時期は6話終了後です。
※首輪は首にではなくソウルジェムに巻かれています。
※左翔太郎、フェイト・テスタロッサ、ユーノ・スクライアの姿を、かつての自分自身と被らせています。
※殺し合いの裏にキュゥべえがいる可能性を考えています。
※アカルンに認められました。プリキュアへの変身はできるかわかりませんが、少なくとも瞬間移動は使えるようです。
※瞬間移動は、1人の限界が1キロ以内です。2人だとその半分、3人だと1/3…と減少します(参加者以外は数に入りません)。短距離での連続移動は問題ありませんが、長距離での連続移動はだんだん距離が短くなります。
※彼女のジュネッスは、パッションレッドのジュネッスです。技はほぼ姫矢のジュネッスと変わらず、ジュネッスキックを応用した一人ジョーカーエクストリームなどを自力で学習しています。

【冴島鋼牙@牙狼─GARO─】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)
[装備]:魔戒剣、魔導火のライター、魔導輪ザルバ
[道具]:支給品一式×2(食料一食分消費)、ランダム支給品1~3、村雨のランダム支給品0~1個
[思考]
基本:護りし者としての使命を果たす
1:みんなの所に戻る
2:首輪とホラーに対し、疑問を抱く。
3:加頭を倒し、殺し合いを終わらせ、生還する
4:良牙、一条、つぼみとはまたいずれ会いたい
5:未確認生命体であろうと人間として守る
[備考]
※参戦時期は最終回後(SP、劇場版などを経験しているかは不明)。
※ズ・ゴオマ・グとゴ・ガドル・バの人間態と怪人態の外見を知りました。
※殺し合いの参加者は異世界から集められていると考えています。
※この殺し合いは、何らかの目的がある『儀式』の様なものだと推測しています。
※首輪には、参加者を弱体化させる制限をかける仕組みがあると知りました。
 また、首輪にはモラックスか或いはそれに類似したホラーが憑依しているのではないかと考えています
※零の参戦時期を知りました。
※主催陣営人物の所属組織が財団XとBADAN、砂漠の使徒であることを知りました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを全て知りました。
※つぼみ、一条、良牙と125話までの情報を交換し合いました。


【特記事項】
※美希と鋼牙が今後どう行動するかは不明です。
※警察署屋上の時空魔法陣はデンデンセンサー@仮面ライダーWが見張っています。
※相羽タカヤの遺体は、D-8エリアに埋められています。クリスタルも同じように埋められています。
※タカヤに寄生していたラダム虫は鋼牙に倒されました。




※この話は、投下時は164話と同じ話だったため、次の話にも登場する左翔太郎、明堂院いつき、ダークプリキュアの状態表はこの話にはありません。状態表が見たい方は、次の話をご参照ください。


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Back:ふたりの物語 冴島鋼牙 Next:壊れゆく常識
Back:ふたりの物語 ダークプリキュア Next:冒険者の物語
Back:ふたりの物語 左翔太郎 Next:冒険者の物語
Back:ふたりの物語 明堂院いつき Next:冒険者の物語
Back:ふたりの物語 蒼乃美希 Next:壊れゆく常識
Back:ふたりの物語 佐倉杏子 Next:壊れゆく常識
Back:ふたりの物語 孤門一輝 Next:壊れゆく常識
Back:ふたりの物語 沖一也 Next:壊れゆく常識
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最終更新:2014年05月20日 21:54