尋常小学校・国民学校 > 修身 > 初等科修身

初等科国史(上下巻)・修身(4巻)全6巻合冊
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初等科修身 一
1 み国のはじめ
3 日本のこども
世界に、國はたくさんあります。神様の御(おん)ちすぢをおうけになった天皇陛下が、お治めになり、かぎりなく栄えて行く國は、日本のほかにはありません。いま日本は、遠い昔、神様が國をおはじめになった時の大きなみ心にしたがって、世界の人々を正しくみちびこうとしてゐます。

 私たちのおとうさん、にいさん、をぢさんなどが、みんな勇ましくたたかってゐられます。戦場に出ない人も、みんな力をあわせ、心を一つにして、國をまもらなければならない時です。

私たちは、神様の、み教えにしたがって、世界の人々がしあわせになるように、しなければなりません。

日本の子どもの大事なつとめは、一生懸命にべんきゃう(勉強)をすることです。勉強は、ただ、ものごとを覚えるだけではありません。

 心を正しくし、美しくし、よく考へ、よく工夫し、からだを強くきたへることが、みんなべんきゃうです。

 私たちは、日本のようにすぐれた国に生まれたことをよくわきまへて、心をりっぱにみがかなければなりません。さうして、からだを丈夫にし、強いたくましい日本国民になって、お国のために働くことがたいせつです。
16 日の丸の旗
 日の丸の旗は、いつ見ても、本当にりっぱな旗です。
祝祭日に、朝早く起きて、日の丸の旗を立てると、私どもは「この旗を立てることのできる国民だ。」 「私たちは、しあわせな日本の子どもだ」とつくつ゜く感じます。

 日本人のゐるところには、かならず日の丸の旗があります。どんな遠いところに行ってゐる日本人でも、日の丸の旗をだいじにして持ってゐます。さうして、日本の國のおめでたい日や、記念の日には、日の丸の旗を立てて、心からおいわひをいたします。

 敵軍を追ひはらって、せんりゃう(占領)したところに、まっ先に高く立てるのは、やはり日の丸の旗です。兵士たちは、この旗の下に集まって、聾をかぎりに、「ばんざい」をさけびます。

 日の丸の旗は、日本人のたましひ(魂)と、はなれることのできない旗です。


初等科修身 二
2 君が代
この歌は「天皇陛下のお治めになる御代は千年も万年もつづいて、おさかえになりますやうに」
という意味で、国民が、心からお祝ひ申しあげる歌であります。
「君が代」の歌は、昔から、私たちの先祖が、皇室のみ栄えをおいのりして、歌ひつづけて来たもので、世々の國民のまごころのとけこんだ歌であります。祝日や、おめでたい儀式には、私たちはこの歌を聾高く歌ひます。

 戦地で兵隊さんたちが、はるか日本に向かって、声をそろえて、「君が代」を歌う時には、思わず涙が日に焼けた頬をぬらすということです。
3 靖国神社
 靖国神社には、君のため国のために尽くしてなくなった、たくさんの忠義な人々がおまつりしてあります。
 君のため国のために尽くしてなくなった人々が、こうして神社にまつられ、そのおまつりが行われるのは、天皇陛下のおぼしめしによるものであります。

 私たちは、天皇陛下の恩恵みのほどを有難く思うとともに、ここにまつられている人々の忠義にならって、君のため国のために尽くさなければなりません。
6 日本は神の國
 親房(北畠ちかふさ)は、この本の中に、
 「大日本は、神の国である。神が、この国をお開きになり、天照大神が、天皇の即位を長く栄えますようにお伝えになった。」
 天照大神の仰せによって、神のお血すじをお受けになった天皇が、日本をお治めになります。臣民は、祖先のこころざしを受けついで、ひたすら、天皇の大み業をお助け申しあげてまいりました。かように、、国の初めから、君と臣との分がさだまっているということが、日本の国の一番尊いところであります。

「忠義を尽くし、命を捨てるのは、臣民の道である」といっていますが、これは、私たちの忘れてはならないことばであります。
20 大陸と私たち
 日本と「支那」とは、昔から行き来して、手をとりあって来ました。

今、日本は、大陸から南方へかけて東亜を新しく立て直すために、勇ましく戦いもし、また温かく導きもしていますが、一日も早く、いっしょに楽しく働くことができる日の来るのを、願わずにはいられません。

 私たちのお父さんや、兄さんは、大陸から南方へかけて出かけ、命がけの働きをしています。この仕事は、大きな仕事で、長い年月がかかります。やがて、私たちが代って大陸に渡り、後を引きついで働く日がまいりましょう。

 そのときのお役に立つように、今から丈夫な身体と、ゆたかな心とを養っておかなければなりません。


初等科修身 四
20 新しい世界
 昭和16年12月8日、大東亜戦争の勃発以来、明るい大きな希望がわき起こって来ました。(中略)米英・ソ連とも戦っています。世界をわがものにしようという野望によってつくられた古い世界が、しだいにくづれ落ちたのであります。

 かうして、私たちの目の前には、喜びにみちみちた希望の朝がおとづれました。(中略)

 日本人は、御稜威(みいつ・天皇の威光や霊力)をかしこみ仰ぎ、世界に本当の平和をもたらそうとして、大東亜建設の先頭に立ち続けるものであります。(中略) この大事業のためには身をささげ、力をつくすことが大事であります。身命を投げうって、皇国のために奮闘努力しようとするこの雄雄しさこそ、いちばん大切なものであります。(中略)

 今、はっきりと私たちの果たさなければならない使命についてわきまへ、それを果たすことのできる日本人となるよう努めましょう。

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最終更新:2020年05月10日 23:11