87.6.24丹沢集中 [「オウム真理教という命名の由来]

真理教?でなければならない理由

 今日は、まずオウム真理教というね、まあ非常に古めかしい名前にオウムがなった由来、それから、今後オウムがどういうふうな方向に行くかということについて、皆さんに話してみたいと思います。

 まず、真理教というのはね、これは、考えてみると簡単なことなんだね。それは何かというと、要するに真理の教え。そうすると、皆さんの頭の中にはね、教が付くから古いとか、まあこういうお叱りの手紙を送ってくれた人、あるいは、教というのはもう宗教っぽくて嫌だと、こういう、まあ電話あるいは手紙の人が数名だけどもいました。

 しかしわたしは、これに対してはね、矛盾を感じているんだよ。それはなぜかというと、この真理教の「教」というのは、例えば教科書の教だ。あるいは、『聖書』などの教典め教だよ。つまり、教というのは単なる、これは教えという意味です。つまり、わたしたちは、今真理の教えを実践しているわけだから、真理教でおかしくはない。

 しかもだよ、今からオウムが展開していく動きというものは、例えば運命学にしても非常に科学的だ。科学的ということは、先程言ったとおり、この教、真実の教えというものとつながってくる。あるいは、医学にしても、真実の教えというものとつながってくる。そして、世界でね、ただ一つスピーディーな解脱システムを持ちているオウムにとってはだよ、真理教しかなかったわけだね。

 そして、まあだいたいシヴア大神からサインがくるときというのはね、その後の変化というのは目まぐるしい。非常に激しい。現に、真理教にしてわたしにきたサインというのは、まずケイマを悟らせなさい解脱させなさいということだった。ねえ、ケイマというのは、今オウム真理教の中心でもあるけども、もう一つ、出版とかあるいはオウムを動かしているね、中心でもある。だから、今こもってもらっては困るわけだ。しかし、こもらさなければならなかった。

 そして、三日前に、要するにセルフ・リアライゼーションというね、悟りの究極の状態を得ました。いいですか。そして、今、この三日前からずっとわたしは彼女についているんだけども、おととい意思鞘と理知鞘の霊視をずっとさせて、それから、順番からいつたら、その次は五大エレメントに入るんだね。で、五大エレメントをすべて霊視してしまったら、最終解脱に入ります。

 そして、その中のまず地元素が終わって、水元素が終わって、それから今日、火の元素が終わって、風元素の状態に入ってきている。ということは、あとは――もう何回もセミナーに出たことのある方だったらわかると思うが――風、空、そして最終解脱だ。ということは、言い方を換えるならば、今彼女はラトナサンパヴァの解脱、それからアクショプヤの解脱、そしてアミターパの解脱を行なっていることになっている。そして、アモガシッディ、ヴァイローチャナと。そして最終解脱だ。

◎名前は本質を表わす

 じゃ、なぜいきなりそこまで進んだのかというと、シヴァ大神の意思が、もう世の中の真理というものはないよと、麻原。それを、あなた方が体験しなければいけないんだよということでね、そのためには「オウム神仙の会」では生ぬるいと、名前は少し古いかもしれないが「真理教」でいきなさいということで真理教になった。

 そしてだよ、もう一つの変化は、わたし以外だれも三昧に入れなかったんだけどもね、Sが三昧に入るようになった。これは、一時間、二時間だけどね。まだ短いけども。いいですか。三昧ということは、『生死を超える』を読んだことのある人は、どうでしたか、まず、苦ありて信ありと。信ありてクンダリニーの覚醒ありと。クンダリニーの覚醒ありて悦。悦ありて喜ありと。喜ありて軽安ありと。軽安ありて楽ありと。そして三昧でしょ。で、三昧でいろんな世界を体験して、遠離、離貧、解脱の状態がくるわけだ。つまり、難しい状態の三昧まで入れるようになったということは、あとは、解脱は時間の問題だということになる。

 他に、真理教になっていろいろと変化が出だしている。これは何かというと、名というものはね、名前というものはその団体の本質を表わす。いいですか。そしてオウムは、真理の教えを実践していこうではないかと、真理の教えを体得しようではないかということで、真理教という名前になったんだよ。そして、あなた方もいずれ、解脱に向かっている人はわたしのそばに来て、わたしからイニシニーションを受ける。あるいは、最終解脱をした者からイエシエーションを受けなければならない。

 前回のセミナーでわたしは、三名ぐらいの成就者を今年中に出すと言ったけども、今の状態だと、おそらく、あなた方が協力してくださっているから、五名、七名のね、超能力者、いや最終解脱者を出すことができるだろう。そして、いずれあなた方も、最終解脱の思恵をね、受けることができると思います。だから、わたしと、それからまだオウムのスタッフは若いけども、スタッフを信じてついてきてほしい。

◎わたしがいる限リオウムは崩れない

 それからね、もう一つ、これはある会員の手紙にあったんだけどもね、オウムが組織的に大きくなるということは、他の宗教団体と変わらないわけだ。だから、組織もこのままの大きさで維持して、麻原がわたしたちのための麻原であってほしいという手紙が来た。わたしはそのときね、まだ会員にはこの程度の人間しかいなかったのかと思った。そうでしょう。わたしはセミナーの最中何と言っているか。わたしたちの修行の目的というものは、エゴを減するためにある。そして、より多くの人に真理を知ってもらう。これがわたしたちの修行の目的だ。

 もちろん、今入会している人たちに対しては、満足してもらえるような修行内容と、それから成就者との直接の対話を持たせるようにしなければならない。そのために、わたしもオウムのスタッフもね、毎日毎日、ほとんど寝ない状態で動いている。だからね、成就者が今年中に五名から七名できるんだよ。そうするとね、例えば七名できたら、今八百人に対してわたし一人で十分だ。これが七名になったら、五千六百人に対してね、オウムが耐えられるようになるんだよ。

 ところが、エゴの回まりの人は、あるいは真理の見えない人は、こう考える。そんな最終解脱なんか、簡単に出せるものではないと。しかし、それは無智から出た考え方だ。釈迦牟尼如来が現われられたとき、二千人の成就者を出したよ。ということは、十六万人の、本当の意味での会員に対して耐えられるだけの成就者がいたということになる。いいですか。今からわたしが考えていることは、わたしと同じすべてを知った人間をいかに多く出すかだ。そして、それをあなた方のためにね、いかに提供するかだ。わかりますか。

 今日わたしは声が出ない。これは、ケイマに対してシャクティーパットをこの三日ぐらいでね、八時間から九時間ぐらい、ずーっと入れ続けている。だから、身体のエネルギーがない、ほとんど。だから、今あまり声が出ない。しかしそれは、彼女が成就することによってね、あなた方がよりいっそう身近に成就者をね、一人持つことができるというメリットのためにやっている。

 いいですか、もう一度繰り返すよ。システム改善にしろ、それから、教勢の拡大にしろ、それから成就者と会員の比率にしろ、オウムは決して崩れることはない。これは、わたしがこの世にいる限り、そのバランスというものを崩すつもりはない。だから皆さんも、その点については確信をもって修行してほしい。いいかな。

 そして、いずれは、解脱を目指している方は最終解脱をなさって、法を説いてほしい。シャクティーパットをしてほしい。イニシエーションをしてほしい。これはわたしの願いです。それしかないんだよ。そうだろ。ここにキリスト教の教典がある。ここに仏教の経典がある。しかし、それをだれもね、解明することができないんだよ。真実を知らないから。例えば、わたしがこれが真実だといったとしてもだよ、だれがそれを証明できるんだ。

 しかし、最終的に成就した人たちが、千人かもしれない、一万人かもしれない、三万人かもしれない、十万人かもしれないけどね、その人たちがだよ、すべて同じ点を指してこれが真実だといったならば――しかも、その人たちは人格的に尊敬てきると。そして、スーパー・シッディを持っていると――その人たちが、宇宙の構成というものは、まず粗雑次元においては熱が優位であると、夢の次元、微細な次元、アストラルな死においてはヴァイブレーション、音のヴァイブレーションが優位であると、精神的次元については光が優位であるということを示したら、それは真実となろうよ。そうでしょ。

 この中で、たくさんの本を読んでいる人がいる。しかしだよ、もしその本が間違っていたら、あなた方は間違った教えを真理として受け取り、そして間違った世界へ入っていくだろう。それをくい止めるためにはね、真の成就者をたくさん出すしかないんだよ、これは。そうだね。

◎同じものでも見る目によって

 例えば、ここにいらっしゃる方、これはシヴァ大神だ。チベット密教ではグヤサマジャといわれている。これは何を意味していると思うか。日本の感覚からいったら、とんでもないみだらな絵だ。男と女が愛し合っている。しかし、実際そうではない。例えば、この中央のブルー、これはわたしたちの執着を表わしている。重視するとこの絵のようになる。それから 左側の自、これはわたしたちの暖昧さを表わしている。そして右側の赤、これはわたしたちの怒りを表わしている。そしてこれは、ピンガラ、スシュムナー、イダーと。

 そして、このwith consort、これはパールヴァティーでもいいし、あるいは、ダキニでもよろしいが、この交接というものは、わたしたちがグルヨーガで演じているように、わたしたちのアストラル・ボディーをつくるための神聖なる接合だ。陰と陽の結びつきだ。

 そして、ヴァジラ、それから、曲刀、ベル、経典、これは何を意味しているかわかるね、もう。ヴァジラはアクショブヤ、功徳を表わしている。そして、ラトナサンパヴァの曲刀が意志を表わしている。深い意味合いについてはイニシエーションでやるよ。

 こういうふうにしてだよ、真理を数えるときに、一つ一つの、例えばわたしが絵解きをしたとして、いや違うね、例えば、この絵をあなた方が何も知らないで見たとして、性欲をそそられることはあるかもしれないが、神聖な気持ちにあなた方がなることはない。しかし、このマンダラの意味合いをあなた方が一つ一つ理解したならば、あなた方にとっては、このマンダラというものは、あなた方を救済してくれる最高の仏様に見えるだろう。

 このようにして、たとえ一つのものも、真理の目で見た場合と、凡夫の目で見た場合は違うんだ。それを、表現するためにはね、それをあなた方にアピールするためには、それはわたしだけではどうしようもないんだ。そうだろ。わたしは、あなた方のカリスマになるつもりはありません。あなた方がわたしと同じステージに入り、そしてね、真の仏陀になることをわたしは望んでいるし、そしてそのためにわたしはいるんだよ。

 それから、これから成就してくるケイマもそうだし、今予定されている六人もそうだ。そのために存在しているんだよ。だから、オウム真理教というね、非常に古い名前だが、実際には全く新しい教えについてきてほしい。そして、実践してほしい。そしてね、絶対幸福になってほしいんだ。絶対自由になってほしいんだ。いいですか。
最終更新:2017年12月02日 23:33