ラ・カオス

ら・かおす

ムーが保有する民間旅客機で、空軍の長距離輸送機としても使用される。外見はHandley Page H.P.42に酷似している。
最大収容人数 36名
動力 星形空冷9気筒レシプロエンジン
700馬力
四発
巡航速度 280km/h
最高速度 不明
航続距離 7000km

ムーの航空機の中で最大の航続力を持つ。ただし、最大航続距離7,000kmを実現するには搭乗人数を10人に制限し、巡航速度を220km/hに制限する必要がある*1

比較と考察


実は本機体は本作の中でもトップクラスにチグハグな存在である
機体名 DC-3 DC-4 ラ・カオス Handley Page H.P.42 C-46
出典 史実 史実 日本国召喚 史実 史実
最大収容人数 32名 86名 36名 24名 40名
全長 19.66m 28.06m 不明 28.09m 32,91m
動力 星形空冷9気筒1200馬力エンジン×2 プラット&ホイットニーR-2000 1490馬力エンジン×4 星形空冷9気筒700馬力エンジン×4 ブリストルジュピターXIF星型490馬力エンジン×4 P&W R-2800-51ダブル・ワスプ星形18気筒2000馬力エンジン×2
最高速度 346km 450km 不明 195km 435km
巡行速度 266km 365km 280km 170km 278km
最大航続距離 2,420km 6,839km 7,000km 805km 5,069km
まず初めに元ネタとなったHandley Page H.P.42と比較してみると全ての性能で圧倒しているのが分かる。特に圧倒的なのが航続距離で第二次世界大戦中の旅客機や輸送機を上回っている。最大航続距離を実現するには、上記の制限は必要だが、7,000kmという数値は圧倒的である。最高速度は明かされていないが、巡行速度を考えればDC-3よりも快速だと思われる。ただしDC-4と比較すると航続距離で僅かに上回っている点を除けば、速度、収容人数で大きな差をつけられており、総合的な性能は大戦中の機体には及ばない。

しかし注目すべき点としてエンジンの馬力がある。これを見てみると本機体は700馬力エンジン4発の2800馬力で上記の性能を実現している。これがどれだけ驚異的かというと先ほど比較したDC-4が1490馬力エンジン×4の5960馬力なので、半分ほどの馬力で上記の性能を実現していることになる。さらにDC-3やDC-4はエンジンに過給機が搭載されているがムーは過給機を実用化していないので未搭載である

以上のことからムーはエンジン及び機体に使用されている何らかの技術が戦後レベルの可能性が高く非常にチグハグした機体であると考えられる。

本編での活躍


日本国への観戦武官派遣のためマイラスとラッサンを乗せてムーから飛び立ち福岡空港に着陸した。

日本国は誘導のために空自の戦闘機を向かわせたが、この速度だとF-15J改F-2だと失速する可能性が……上述の通りラ・カオスは最高速度は、巡行速度から考えるとギリギリ失速しない速度になる可能性があるため、一概に描写ミスとは断定できない。*2*3
関連項目
兵器ムー

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  • 技術レベルと大まかなスペックから推測するに、九二式重爆の元になったユンカースG38に近いっぽい。これがもう少し進めばボーイング307になり、DC-4になるのだけどな。 - ハインフェッツ (2018-12-13 23:13:43)
    • 私は、フォッケウルフFW200コンドルに似た機体を想像していたのですけどね。ダグラスDC-3の胴体と主翼を数メートル延長して、4発にすると、それに酷似した外見になるし。 - 名無しさん (2018-12-14 11:15:08)
  • 栓無い事を言うようで申し訳ないが、その世代の旅客機を飛ばせるエンジンを自主開発できるのなら、マリンはムーの独自技術だけでP-36程度にはなって、アンタレス相手にあそこまで一方的にやられる事はないわけで。技術の総合力ってモノを考慮した場合、800馬力四発のG38が比較的に”より近い仕様”を有しているのよね。 - ハインフェッツ (2018-12-14 21:03:02)
    • まぁあくまで見た目はfw200やDC-4みたいになるんじゃないですかね?スペックは92式かTB-3に近くなると思いますよ。 - 名無しさん (2020-01-26 15:30:20)
  • DC-3が超ジュラルミンで画期的な性能を実現したことを考えると、少なくとも超ジュラルミンは使っているはず。それでもエンジン出力足りないな超々ジュラルミンやマグネシウム合金も使っちゃったかも - 名無しさん (2020-10-25 09:20:20)
  • 思ったよりも外見が全く違った - 名無しさん (2022-08-05 13:15:10)
    • ハンドレページ H.P.42かこれ - 木主 (2022-08-05 13:16:42)
  • 国家 - 国家 (2022-08-05 13:47:25)
  • 上間違えた。それはさておき、ラ・カオス、まさかの複葉機 - 国家 (2022-08-05 13:50:11)
    • ほんとまさかだった なんともシュールな複葉機w - 名無しさん (2022-08-05 14:41:09)
  • 固定脚で当然与圧はないんだよね、、、F15相当燃料食うよなぁ遅すぎて エリア88思い出す - 名無しさん (2022-08-05 14:46:08)
  • 漫画版のラカオスはエンジンはww2で機体設計が性能落としてるように見えるな。日本の技術でムー強くなるストリーならエンジンの性能は良い方が都合は良い。ムーの戦闘機が日本の戦闘機を出迎えしなかったのは同じ速度で飛べないからで、マリンより遅いラカオスをF15が先導したら辻褄合わないな - 名無しさん (2022-08-05 23:54:41)
  • 「雲の上飛べてるから小説よりエンジン性能よく見える」とニコニコ漫画のコメントにあったな。 - 名無しさん (2022-08-06 09:54:33)
  • handley page h.p.42/45のウィキメディアの動画で下から見るとまんまトンボですた 複葉機スゲー - 名無しさん (2022-08-06 12:54:28)
  • なんか色々ヤベー感じに見える。相変わらずなにかがぶっ飛んだ世界観で見ていて楽しい。 - 笠三和大 (2022-08-06 13:07:56)
    • そのへんは高野千春の手腕やね。 - 名無しさん (2022-08-06 20:13:39)
      • 高野さん、絵柄でどうの言う人いるけど中世の騎士団みたいなのから近現代兵器書き込める人はそういないと思うのよね。 - 名無しさん (2022-08-06 20:57:15)
        • 俺は高野千春の兵器の絵柄すごいと思うんだわ。 - 名無しさん (2022-08-07 19:19:37)
  • まさか、ラカオスの形が魔女の宅急便で出てきたHP42とは思わなかったよ - 名無しさん (2022-08-08 18:01:07)
  • Jupiter XFAは自然吸気だったのか、派生の寿よりムーの参考に使いやすい。離昇483hpで高度3,350 mで5分制限の550 hpはマリンの予想にも凄く良い - 名無しさん (2022-08-11 12:03:27)
  • Bristol Jupiterを参考に予想するとマリンが離昇600馬力の自然吸気なら高度3350mで戦闘出力5分683馬力も有りそうに見える - 名無しさん (2022-08-11 12:10:51)
  • HP42Eの乗組員は4人で、ラカオスの最大収容人数は36人に乗組員も含まれると考えると客は32人だろうか。7000km飛ぶときは乗組員8人ぐらい欲しいから客は2人。漫画と一致するな - 名無しさん (2022-08-12 15:39:30)
  • 漫画版の見た目で280km/h出せるなら1600馬力の4発ぐらいありそう。航続距離延長の速度低下は可変ピッチプロペタとかフラップとか軽量化で何とかするとする - 名無しさん (2022-08-12 17:43:12)
  • handley page h.p.42の空虚重量8047kg、最大離陸重量12701kgを参考に予想すると積載量4654kg以下、乗員26人*100kgぐらいとすると燃料は1854kg以下。ラカオスは燃料を10倍にすると15~20トンぐらい、最大離陸重量は雑な予想でHP42Eより15トンぐらい重い28トンぐらい。 - 名無しさん (2022-08-24 23:54:36)
  • マリンのエンジンを9気筒自然吸気600馬力で2484rpm以上ぐらいと仮定すると、ラカオスは18気筒3313rpm以上で1600馬力。220km/hの巡行出力は777馬力でたぶん1609rpmぐらい - 名無しさん (2022-08-26 01:02:00)
  • H.P.42Eとラカオスの翼面積を同じと仮定すると28トンまで重くなったら翼面荷重が45.7kgから100.7kgになって失速速度は翼面荷重の平方根に比例するため約1.49倍ぐらい、H.P.42Eの巡航速度150-170km/hならラカオスは223km/h以上で離陸したら飛べそうだとは思う - 名無しさん (2022-08-26 22:53:43)
    • まとめ忘れた、巡航速度220km/hは翼面荷重の増加から予想される速度上昇に近い数字で凄くありそう、最高巡航速度280km/hは高いエンジン技術の伏線に見えてしまう。 - 名無しさん (2022-08-27 11:57:10)
  • 燃料16トンは約2万リットルなので、長さ7m内径半径50cmの燃料タンク4本ぐらいあれば搭載できそう - 名無しさん (2022-09-08 18:07:58)

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最終更新:2025年04月14日 18:23

*1 書籍第2巻用語集より。

*2 実際にあった例として、アメリカには第二次世界大戦期の軍用機を中心に旧世代の航空機を動態保存している“コンフィデレート・エア・フォース”という団体がいるのだが、F-14『トムキャット』退役記念として、同団体の保有するF4F『ワイルドキャット』、F6F『ヘルキャット』、F7F『タイガーキャット』、F8F『ベアキャット』、とともに“グラマンドラ猫記念飛行”を行った(ただし、F4Fはグラマン純正ではなくゼネラルモーターズ製のFM)。この時、F4Fは保存機にあるまじきエンジン全開の全力飛行を行ったが、F-14は可変翼を全開にした上でフラップ全下しにしても失速直前だったという。

*3 現在の日本が保有している固定翼の自衛隊機で、合わせられるのはT-7初等練習機とUS-2飛行艇くらいだと思われる。