「ああ・・・、世界が崩れていく・・・。どうしてこんなことに。」
嘆く言葉に、もう一つの言葉が話しかける。
「私と一緒に来て、共にこの元凶を討ちにいきましょう!」
そして差し出された手に、震えながらもう一つの手が添えられた。
それが新たな危機の始まりであった。
天上界、現世にて燃やし尽くした命の行き先であると信じられた、死後の世界である。しかし、そこに行けるのは全てのものというわけではない。良くも悪くも一定以上のエーギルを持っていたものでなければ、もう一つの世界・冥界へと送られてることになる。
冥界に送られた魂は、そのまま冥界の住人となるか、シラズの泉にて浄化されて再び現世にて生まれ変わることになる。ちなみに約40年前のイード戦役にて現れた冥界の覇王・ハデスはこの冥界を実力で治めている身である。余談であるが、ごく稀に前世の記憶を持ったり、発現する者が現れるのはこのシラズの泉での浄化が不完全だった場合に起こるとされている。
そして天上では現世から続く戦いが延焼する形で、この世界に君臨するナーガに対して、セーナとラグナが手を組んで対抗することになる。戦況は戦駆け引きに長けたセーナたちが圧倒している状況で、20年近くの時が既に経過していた。
天上の外れにある風竜の谷。現世同様に世俗に触れることを忌避する風竜たちが静かに暮らすこの地は、天上で起こったナーガとセーナの戦いにも関せずに過ごしていた。そんな谷の上空に強烈な魔力とともに、歪が発生し、そこから一人の女剣士が現れた。その姿はまさにセーナであった。
その瞬間、天上にいるもののほとんどがその方向を見つめることとなる。それはナーガの本拠を睨む、『こちらの』セーナも同じであった。
「これね、アルが言っていたのは。本当に来るとはね。」
すぐにラグナに伝言を頼むと、エリミーヌを呼び出した。
「今回は私が対応するから、あなたにはサポートを頼むわ。」
エリミーヌは無言のまま頷いた。セーナがすぐに魔法陣を作り出すと、前方へと飛ぶ。現世では瞬間転送が可能であるワープであるが、天上ではそれができず高速移動ができるに留まる。しかし、その速度は術者の魔力に比例することから、セーナのそれは天上でも屈指の速さである。すぐにセーナ軍第二陣のネクロス隊に着くことになった。ラグナ四龍神の一人でありながら、天上ではセーナ第一の臣を自称している彼もセーナ程ではないが、ピリピリとした何かを感じ取っていた。そんな時に自身の魔力を解放させて、魔法陣でセーナが飛んでくるものだから、尋常でない事態が発生したことをすぐに察した。彼もまた歴戦の竜であった。
「あまり詳しくは言えないけれども、前のクラウスに気をつけて。私は風竜の谷にエリミーヌと行っているわ。」
そして、光と化してセーナは飛んでいった。その後を少し遅れて、エリミーヌの金色の魔法陣が続く。
直後、セーナ軍第一陣にいたクラウス隊が突如反転し、ネクロス隊を急襲する。
既に風竜の谷は壊滅状態になっていた。天上でも屈指の戦力を有していたはずの風竜たちは突然現れたセーナによって、吹き飛ばされていた。こちらのセーナが着いたときにはすでに雌雄が決した直後であった。
「・・・まぁ、いつかはこういうものに会うとは思ってはいたけどね。」
セーナは星詠みの剣を抜き放ち、もうひとりのセーナに向けた。
「こちらの世界ではあっさりと死んでいたとはね。・・・でも会いたかった。」
黒き剣を向けて、赤い瞳のセーナも笑う。
「その瞳、やはりアウロボロスを宿しているのね・・・。」
「セーナが二人・・・だと。」
吹き飛ばされた風竜たちを避難させようとしていた風竜随一の実力者シレンは上空で睨み合う二人のセーナに驚いていた。彼は風神竜フォルセティの父である。
「・・・そういうことか。別世界線から来たということか・・・。」
シレンはようやく起きた事態を察し、これから繰り広げられる戦いに身震いした。
一方で、そのセーナ軍を後方から牽制していたマルス軍も、事態の急変への対応を迫られていた。
「事情はわかった。セーナとは休戦しよう。・・・いや、支援しないとマズいかもね。」
さすがにマルスも決断は速い。彼は魔力を感じ取ることはできないが、義兄マリクより異変はすでに理解していた。アルフレッドもセーナからの伝言を伝える。
「宮殿前に展開している将兵はラグナ様も含めて指揮を委任する、とセーナ様は仰っていました。」
セーナの決断に、マルスは事態の深刻さも合わせて悟った。
「相当マズい展開なのは確かということか。」
そのセーナ軍も裏切ったクラウス隊とネクロス隊が激しくぶつかっていた。クラウスはセーナ・ラグナ連合軍発起からしばらくして加わっていたが、その心底はナーガ憎しの心だけであって、セーナもラグナも彼をそもそも信用していなかった。セーナ軍一番槍を自認するネクロス相手に先陣を彼に譲らせたのも、単に彼を使い潰すつもりであっただけである。そしてそのときに生前に復活のために暗躍していた、そのアウロボロスを宿したセーナが来たものだから、彼女のために戦うのは必然であった。
既に二隊の戦いは混戦となっており、後続の本隊からの支援が難しい状態となっていた。そんなとき戦場に響き渡る叫びとともに巨大な火竜が現れた。ネクロスである。
「暑苦しさでは天上でも随一だな。」
冷笑するクラウスは禁忌の闇魔法マフーでネクロスを縛り付けた。ここまでは現世と同じ展開であった。だが、今度はネクロスが笑い返す番であった。更に壮烈な叫びを上げると竜形態から人形態に戻り、そして凄まじい魔力を解き放ちながら、呪縛を無理やり打ち破ったのだ。
「クラウス、俺が現世のままだと思うなよ。」
実はネクロス、天上にきて、セーナ軍に加わってからは彼女との特訓で、一つの境地に辿り着いていたのだ。それこそがセーナが現世に到達していたバースト・アウトであった。そして、驚愕するクラウスをよそに、神速の速さで間合いを詰めると、自慢の剣を彼の胸に突きつけていた。
「元々俺はお前のことが気に入らなかったんだ。さっさと冥界に落ちな・・・。」
それがクラウスが聞いた最期の言葉であった。
そしてセーナ同士の戦いは、やはりというか、闇のセーナの独壇場であった。こちらのセーナとて秘めている魔力は決して負けるわけではないのだが、如何せん持っている星詠みの剣が彼女の魔力についていけていなかった。
「その程度?」
押されてはいるが、辛くも凌ぐばかりであったこちらのセーナはつい悪態をついた。
「文句ならナーガに言いなさいよ。・・・まぁ私が負ければ、次はあちらでしょうけれども。」
ワープで瞬間転送できないのも、本来持てるはずのキー・オブ・フォーチュンが星詠みの剣になったのもナーガが天上に布いた、通称・ナーガの鎖という制約のためである。本来ならばナーガを凌駕する実力を持つセーナもラグナもこの鎖に巻き取られ、両者の戦いの発端となり、泥沼にもなった要因となっていた。
セーナ同士の戦いも闇のセーナ優勢のまま推移している。
(何という闇の力・・・。何が原因かわからないけれども、エレナの宿したものとは桁が違う。)
生前に復活したばかりとはいえアウロボロスと対峙したことのあるこちらのセーナからすると、目の前の自身の魔力が理解できなかった。圧倒的な魔力から攻撃手段が大ぶりになっている闇のセーナの斬撃をかわしたセーナはすぐに間合いを取りながら考える。
(何かが作用している・・・となると、これを使ってみましょうかね。)
セーナの片目が光ると、彼女の帯びる魔力が白く輝いた。
『ティアリーライト』
生前終盤にセーナに同居していた大地母神ミラドナが放つことができる光の解呪魔法である。効果は当てなければ未知数なところもあるが、少なくとも闇のセーナには効力があると踏んだ切り札であった。そしてその思いはセーナの期待を別の形で裏切ることになる。
「なるほどね、さすが私ね。・・・でも甘いわ。」
そして闇のセーナの周りに風の壁が吹き上がり、光の波動を弾いたのだ。その風の壁、ウォーミンウィンドを放つことができるのも、またミラドナとその力を継ぐものだけである。
「・・・あなた、アウロボロスだけでなく、ミラドナまで取り込んでいるの?!」
「そういうこと。あなたの息子に壊された世界を嘆き、憎み、付いてくることを選んだのよ。」
その言葉にセーナはつい先日に現世で起きたことを思い出した。
「あなた、アルドに襲いかかったセーナだったのね。あなたが時の理を無視して仕掛けてきておいて、逆恨みもいいところよ。」
実は数ヶ月前に、現世ではセーナの息子である、ヴェスティア帝国皇帝アルドが襲われるという事件が起きていた。しかも襲ってきたのが別世界線の、この闇のセーナであったことから、天上のセーナもそれを関知し、様子を見ていたが、アルドは逆に時空剣の力を使ってその世界線の過去を改変、若い頃のセーナを抹殺することで辛くも凌いでいた。これにより本来存在していた闇のセーナの時空は崩壊することになったのだが、その直前にセーナは崩壊する世界を見て嘆くミラドナを取り込んで、その力を使ってこの世界に飛んできたのであった。凄まじいまでの執念である。なお、この事件で精神をすり減らしたアルドは重い病を得て、今では明日をも知れぬ容態になっている。
この世界の頂点に立つ、四柱神のうち二人の神を取り込んだとあれば、その強さがこちらのセーナにとっても規格外なのは納得できた。
「ふふ、結局のところこちらの世界にも、私に勝てるものはいなかったようね。」
そしてミラドナの力を解放した、闇のセーナはあっという間にセーナの間合いに潜り込んでいた。振り下ろされた剣撃をギリギリのところで受け止めるが、別の角度から赤き閃光の斬撃が襲いかかった。
『紅流星剣』
辛くも振り払うことに成功したが、すぐに次の赤い斬撃が、しかもあらゆる方向から襲いかかってきていた。
(クッ、何という速さ!)
セーナはそれらを交わすのは無理と判断するや、魔法陣を一瞬で解いて、一気に高度を落とすという奇策に出た。
「ほう、さすがね。ならば私も。」
そう言って闇のセーナも魔法陣を解いて、重力に身を任せた斬撃を振り下ろしてきた。セーナも必死に剣を盾にして防ごうとするが、ここで思わぬ事態が発生する。闇のセーナの余りの攻撃力の前に星詠みの剣が耐えきれず、ダーインスレイヴの前に裂けはじめたのだ。
それを遠くでみていたシレンは思わず声を上げる。
「いかんぞ。剣を失えば天上にいられなくなる。」
これはナーガの鎖云々の話ではなく、天上に存在するための絶対条件である。得物を失えば、クラウス同様に冥界に落ちることになり、そして存在が洗い流されてしまうことになる。
すでに七分どころまでダーインスレイヴは星詠みの剣を切り裂いており、いよいよ剣としての機能を失いつつあった。
「これでおしまいよ!」
闇のセーナは更に力を込め、星詠みの剣は悲鳴のごとく魔力を放出されながら裂かれていくが、それによりセーナもこの剣の加護が失われていたことで手の打ちようがなくなっていた。
(これは参ったわね・・・。)
さすがのセーナも真の最期を覚悟した。
刹那、セーナが消えた。
「何っ?!」
だが、すぐに状況を理解した。エリミーヌが超高速のワープでセーナを戦場から引っ張り出したのだ。
「少し前からチラチラ見ていた小蝿ね。まとめて落としてくれるわ。」
闇のセーナは二人をまとめて落とすべく、闇の魔法弾を放つ。だが、すぐに何者かに弾かれ、二人の影が彼女の前に現れた。ラオウとシレンという、天上最強の二人であった。
「悪いが、今度は我らが相手してもらおうか。」
「ラオウ、私の世界でも確かに面倒ではあったけどね。でも、今の私を止められるかしらね。」
そう言い、黒き波動を解き放つ。その鋭さは先程のセーナと戦ったときよりも増しているように二人は感じた。
「シレン、貴様とこうして戦える機会が来るとは思わなかったが、些か、いや、とんでもなく分の悪い戦いになるとはな。」
シレンとラオウは元々、現世で戦い続けたライバルにあった関係である。天上ではラオウの興味がセーナに向いたことで、シレンは風竜の谷で悠々と過ごせるようになっていたが、さすがに今の状況では大人しくしているわけにはいかなかった。
「知っているか、ラオウ、こういうのを噛ませと、人の世で言うらしい。・・・落ちぶれたものだな、我らも。」
「ならば、せめて歯型は残せるくらいは頑張るか。」
シレンとラオウのやり取りを静かに聞いていた闇のセーナも再び剣を扱くと、二人に向けた。
「ふふ、私も楽しませてもらうわ。あまりがっかりさせないでね。」
そして二人に向かっていった。
一方のセーナはエリミーヌに引かれる形で戦場の離脱に成功した。
「助かったわ、エリミーヌ。ナイス判断だったわ。・・・このまま例の泉まで行ってちょうだい。」
「はい。・・・ですが、これからどうされるのですか。あのセーナ様に勝つ術があるようには見えないのですが。」
「・・・手はまだある、みたいよ。」
「みたい、ですか?」
いつの間に誰かと会話していたかのような答えにエリミーヌは小首を傾げる。
「そう、でもそのためには剣を復活させないといけないし、そもそもその前段が上手くいくかもわからないし、その舞台が出来るまでの時間が稼ぎきれないかもしれない。・・・まぁ私が先に戦ってわかったからこそ出来ることみたいだけどね。」
「・・・なかなか厳しいですね。」
「天上の総力を結集した戦いになるでしょうね。ナーガは動かないでしょうけど・・・」
「あはは、そこは仕方ないですね。・・・まずは泉に向かいます!」
「・・・よろしくおねがいします。」
セーナとテレパシーのようなもので別の場所から会話していた少女は静かに立ち上がった。それに合わせるように蒼髪の剣士アルフレッドが帰ってきた。
「アル、帰ってきたところ申し訳ないけど、すぐに出ましょう。レダたちにも声をお願いできますか。」
アルは一息つくが、事態の切迫さは誰よりも理解しており、すぐに飛び出していった。残った少女も苦笑しつつも、奥に置いた自身の名を持つ聖剣を確認すると腰に差して、決然とした瞳とともに家を出た。
少女の名はリーヴェ、リーベリア大陸の女神ユトナが生んだ四姉妹の長女、つまり大地母神ミラドナの孫でもある。闇のセーナがミラドナの力を利用していることを知り、彼女はミラドナの目を覚まさせるべく立ち上がる。
「セーナ・・・」
ナーガの本拠地であるグラズヘイムでもセーナの敗退は少なからず動揺が走った。一方で、この隙に失地回復するべく背後から手勢を繰り出したりしたものの、セーナ軍の軍師マリアンに読まれて回り込んでいたエイナールの氷竜部隊によって完敗している。
その一報が届かないうちに、グラズヘイムの玉座の間から、一人の剣士が立ち去ろうとしていた。ナーガの腹心・ラクシュミが呼び止める。
「ケフェウス、行くのですか?」
「・・・行かねば、取り返しのつかないことになります。」
神竜を模した兜を深々と被りながらも、隠しきれない長い蒼髪をたなびかせるのがケフェウスという剣士であった。
「力を頂けたことは感謝致します。・・ですが、私は守らねばならないのです。」
彼が退出する際に、グラズヘイムに残っていた十二神の一部が彼を遮ろうとして、一触即発の事態となる。しかし、ここでナーガは静かに頷いたことで、道が空いた。ケフェウスは静かにナーガを向いて一礼すると、再びその身を翻して去っていった。
天上の秘境・ウルズの泉、ここに窮地を脱したセーナは逃れていた。すぐにセーナはエリミーヌに指示を出すと、冷たい水に熱くなった身体を冷やしていく。だが、すぐに闇のセーナの赤い瞳が去来したのか、その手はわずかに震えていた。
(あれが私・・・。最悪の道を進んでいった果ての・・・。)
その果てに自身の時空を滅ぼし、あまつさえ他の時空まで乗り出してくるあたり、恐ろしい限りである。そしてそんなセーナに、為すすべもなく敗れたのだ。
「ラグナに負けたとき以上に、惨めな気持ちかもね。」
セーナは生前にも幾度か負けは経験しているが、正直なところ精神的なダメージは今回が一番大きかった。だが、今もなお引くわけにはいかない。彼女が折れれば、即ち天上が闇のセーナに落ちることにつながるわけである。
もっとも天上が落ちること自体は現世などにも影響は及ぼさない。肝心なのは時空を跨いだセーナが天上をも滅ぼす力を維持していることである。つまりはそのままの勢いを維持しつつ、他の時空をも滅ぼしかねない存在となるのだ。
しかもこの天上にはアウロボロスを宿したセーナを更に強化する、闇の因子がいるのだ。最初のロプトウスを宿したガレや、ガーゼルのカルバザンが筆頭である。彼らはその力を同じ邪悪なる意志に使われることを恐れ、自ら封印されることを選んでいるが、闇のセーナが彼らの力すら取り込むともう手に負えなくなることになる。彼らの保護についてはヘイムを筆頭とするユグドラル十二聖戦士やカーリュオンが死守する手筈となっているが、セーナですら手に負えない闇のセーナの前では灯籠の斧であることは明白であった。むしろ早々に暗躍しそうなクラウスが消えたのは僥倖と言えた。
しばらくするとエリミーヌが一人の男を連れてきた。
「セーナ様、シュヴァルツさんをお連れしました。」
父セリスに宝剣シュヴァルツヴァルトを作った、ユグドラル屈指の鍛冶師がシュヴァルツであった。非戦闘員ながら、さすがにセリスが頼っただけの人物であって、天上に上がっていて、セーナに乞われてセーナ軍にも加わっていた。
「シュヴァルツさん、この剣を応急修理できますか?」
現世で位人臣を超越したセーナもシュヴァルツには敬意を忘れていない。
シュヴァルツは裂ける寸前の星詠みの剣を受け取った。
「随分と手荒にやられたものだな・・・。神器ゆえ同じやり方が通じるかはわからないが、出来ることはしよう。」
「ありがとうございます。」
セーナは素直に感謝の意を示した。
「だが、直したとて、勝ち目はあるのか。このような手荒な使い方をしては、今度こそこの剣はポッキリといくぞ。」
シュヴァルツはすぐにセーナとこの剣の関係を悟った、自身の魔力を十全に発揮できない状況に苛立っていることを。それにセーナは素直に頭を下げた。
「さすがにあなたには隠し事はできませんね。・・・剣のせいにしてしまったのが、私の未熟さが最大の敗因です。ここに来たのもそんな己を律するためです。」
セーナもシュヴァルツに直言されたことで、吹っ切れていた。改めて泉に浸かり、瞑想に入った。
(キー・オブ・フォーチュンに頼りすぎた己をまずは改めないと・・・。)
シュヴァルツのハンマーで叩く音を聞きながら、セーナは静かに思考に沈んでいった。
最終更新:2021年08月22日 21:32