リュナン軍と、セーナが直率するグリューゲル空軍の横入れにより、ジュリアス竜騎士団は見事に粉砕された。これによりガーゼル教国の飛び地の領土となっているノルゼリアを除く、リーヴェ全土がリュナンの手によって解放された。南リーヴェの戦いで活躍したトウヤ率いるレジスタンス・ブルーバーズは未だにリーヴェ貴族に心を開くことなく激戦の傷跡の残る南リーヴェにてリーヴェ王都を睨みつけている。しかしリュナンとはしっかりと和睦し、リュナンは後顧の憂いをなくしてリーベリア最後の戦いの地となり、敬愛する父グラムドを失った地でもあるノルゼリアへと駒を進めることになる。
一方、再びセーナが合流し、威容が倍増したセネト率いる自由カナン軍もまたリュナンとの和睦交渉に入るべくノルゼリアへと向かう。行軍の途中、セーナから叔父ジュリアスの壮絶な覚悟と、その最期を聞いたセネトは誰の目を憚ることなく大粒の涙をこぼした。セネトはもう会うことができなくなった叔父たちの勇姿を思い描いて、このリーヴェ陥落の日を迎えたのであった。この日、リーベリアで初めての弔旗がこの陣にたなびくこととなる。それだけバルカ・ジュリアス両王子はカナン国民に慕われていたのである。
セネトにとって今が最大の試練の時であった。妹ネイファを教皇グエンカオスにさらわれ、そして祖父バハヌークを傀儡としていたゾーアの魔女カルラによって叔父バルカが殺され、今また叔父ジュリアスがこの世を去った。全てを失ってから再起を果たしたリュナンとはまさしく対照的であった。これをじっと見るしかなかったセーナはこの「運命」の悪戯を心の中で恨んだ。
こうして両者の思いを乗せて、ノルゼリアに両軍が集結する。両者を良く知り、その仲立ちを助けようとしたセーナだったが、ノルゼリアに先回りしていたシャルからの報告によりノルゼリアに駐留するガーゼル教国軍の戦力が異常なまでに薄いことを知って、不審に思い、万が一に備えてノルゼリアの東方にある小山に陣を張ることにした。これが後にこの地で起きる、リーベリア最後の大戦に大きすぎる影響を投じることになる。ついでにセネトはリュナンに誠意を示すためにカナン城に全軍の9割を残した。以前の悲劇を繰り返すだけだ、と諌める臣が相次いだが、セネトは自分の主張を曲げずについにこれを押し切った。この姿に亡き父アーレスの面影を見た者も多いようで、それに感銘を受けたシルヴァ、ゼノンが賛同したのも大きかった。よって今のセネト軍の主力はまさしくセーナ率いるグリューゲルとエーデルリッターであったが、その離脱によって残った将兵たちは少なからず不安を覚えたものの、それを口に出すものはいない。幸い、セネト軍のノルゼリアでの戦いはセネトの指示により市街をノルゼリア旧領主館へ向けて一文字に行く戦法で極力戦闘を少なくして、見事に旧領主館へと到達した。ガーゼル軍はこれを深く追おうとはせずに、後で来るであろうリュナン軍に向けての迎撃体勢をとり始めた。
そして遅れること一時間後、リュナン軍がノルゼリアに到着する。リベカを通じてセーナからノルゼリアに関する新鮮な情報を得ていたリュナンは全軍を投入し、この都市にたむろするガーゼル教国軍を一掃。さらに1時間半後、ノルゼリアの平定を終えて旧領主館へと入った。
この時、ノルゼリアの北部でほくそ笑む男がいた。その傍らには無表情の少女がいる・・・。
ノルゼリアの和睦交渉が始まった頃、東方の山に陣取るセーナはじっとリーヴェの誇る巨大都市を眺めているのみだった。ただ何をするわけでもなく、ただただ見ているその姿は戦時のものとは思えない、のんびりとしたものだった。これには歴戦のカインもミーシャもただ当惑するにみだ。するとセーナは芝生の上にのそべってしまった。バージェの戦いからリーヴェでのジュリアスとの一騎打ちなどでようやく20代に入ったばかりの体は限界だったようである。すでに寝息がスゥースゥーと聞こえる。苦笑いをしながらミーシャが自分のマントをセーナにかぶせようとした時、そのすぐ横にワープでシャルが現れた。思わぬことでビクッとするミーシャ。彼女自身、まだ神出鬼没に現れるシャルに慣れていないのだ。それだけならまだ良かったが、驚きのあまりセーナをユスっていた。もちろんセーナは目を覚ます。彼女は何があったのか、という表情で周りを見渡すが、まだ戦が始まっていないことに気付いて安堵した。そしてシャルの姿を認めた。どうやら、もう頭は回転しているようである。
「どうだった?」
シャルが片膝をついて一礼し、起こしたことを詫びてから言った。
「皇女の予想通り、ゾーア地方に兵はほとんどおらずリチャード殿に防戦一方のようです。」
「兵の数は?」
「ゾーア地方中部の要衝に2万程度です。ひたすら防備を固めているようで、リチャード殿も困っているようです。」
「と、なると・・・やっぱり40万近い兵がこのどこかに潜んでいるということね。」
基本的にリュナンが再起してからというもの、ガーゼル教国は表立った軍事行動は2度しか起こしていない。1度はガルダ聖戦、もう1度はバージェの戦い。どちらもセーナに完敗したものの、ガーゼル教国は50万以上の兵力が動員できる。この二度の敗戦だけで怯むとは思えない。とすると以前、ここで起きた悲劇の再現を狙ってくるであろう、そうセーナは読んでいた。
「リュナン軍は20万、セネト軍は2万・・・。包囲されるとするとかなり厳しい戦いになるわね・・。もしかしたら・・。」
色々な可能性を熟考して、セーナは1つの結論を導いた。
「カイン、ミーシャ、いつでも出撃できるように戦闘陣形を整えておいて。」
「隊形はどうしましょうか?」
「・・・メテオストライクでお願い。」
シューティングスターの【敵中突破】のための陣形である。カインもミーシャも頷いて、それぞれの陣に戻っていった。続けざまにセーナはシャルにノルゼリアを指差しながら言った。
「シャルはカナン城に行って、ゼノン、シルヴァ両将軍に出撃するよう要請してきて。」
彼も頷いてワープしてセーナの前から消えた。入れ替わるように南リーヴェ以降、ガルダで軽く休憩していたミカがワープで戻ってきた。
「皇女、ひどいですよ。事が重大ごとになってきているのに、私だけ蚊帳の外なんて。」
膨れっ面をしながら言うミカを見て、セーナは笑いながら
「あっ、すっかり忘れてたわ。でもよく重大な戦が近付いてくるのがわかったわね。」
するとミカの頬をさらに膨らませながら言う。
「私だって60人の面倒を見る、センチュリオンの1人です。仲間が教えてくれたんですよ。」
セーナ自身、ミカを呼び忘れたわけではない。まだ慣れないワープの使用で魔力の消耗が激しく、それが元で体調を崩しがちになっている彼女をまだ頼りたくなかったのだ。長年の付き合いでミカもその点は承知しているようだが、ただでさえ危地に飛び込むのが好きなセーナなので側にいて諌めるのも自分の仕事だと思っているのである。結局、ミカもメテオストライクの陣に加わるためにその場を辞した。これによって久方ぶりにグリューゲルが全軍揃うことになった。そしてその軍備が整ったその時、二頭の巨大な竜が多少の時間のずれをもって現れた。そしてそれが合図かのようにガーゼル教国が突如、大挙して現れて、四方からノルゼリアを襲った。セーナはカインに総大将を沿えて、全軍突撃を命じて、自身は再びフォースドラゴンに乗って二頭の竜を止めようと単騎飛び出していった。
和睦交渉は双方が大幅に譲渡したために話が纏まりかけていた。和睦の条件は以下の通り、
1、戦後の領土は「ノルゼリアの悲劇」以前に戻すこと。(リーヴェ・カナン鼎立状態とすること)
2、カナンはガーゼル教国との同盟を破棄すること。
3、カナンはリーヴェにグラナダ、イルの所有を容認、リーヴェはカナンにゾーア地方の所有を容認。
4、戦後、リーヴェ、ウエルト、カナンで三国同盟を設立する。
3の条項はリチャードの意向を無視した結果だが、ゾーア地方を制圧しきれていないことを出してセネトも容認。この戦後、セネトはゾーア遠征軍を組織してリチャードが諦めたゾーア地方の掌握をついに果たすことになるが、これは後で触れることになるだろう。4の事項も戦後のリーベリアのことを考えてのことで、ウエルトが加わったのは、ひとえにこの和睦交渉にロファール・サーシャ親子が出席していたからに他ならない。リュナンとセネトとしてはサリアも加わって欲しかったが、サリアの外交を担うべく人物がここにいないために保留となった。他にも細部に渡った交渉も予定されていたが、何分戦争中のためにこれ以上は後で詰めることにした。こうしてノルゼリア和睦交渉は無事に終わった。・・かのように思われた。
それは突然、起きた。強烈な光が辺りを包んだかと思えば、次には重々しい地響きがノルゼリアに響く。領主館の北側を守る将兵たちはその光景に背筋を凍らせた。巨大な竜が突然に現れたかと思ったら、巨大な翼を広げてこちらへ向けて、飛来してこようとしているのだ。まだ距離があるために時間がかかるが、それを援護するようにガーゼル軍も加勢しているのでその勢いは止めることは誰にもできないと思われた。
つい先程まで和睦交渉をしていた両軍の首脳たちはそれぞれの表情で見ていた。絶望、後悔、そして不運。しかし1人だけ別の心情を持って、その竜を見ていた者がいた。リーヴェ王女メーヴェことエンテである。彼女はリュナンの側に近付いて、言った。
「あの竜は聖竜ラキス。」
それを聞いて、セネトが驚く。
「それじゃ、ネイファが・・。」
それにエンテが応じる。
「おそらく・・・グエンに操られているのでしょう。」
エンテの推察を聞いて、セネトはグエンへの憎しみのあまり顔が紅潮する。
「リュナン様、私は彼女(ネイファ)を止めに行きます。目を覚まさせることは難しいですが、足を止めることはできます。そのうちにこの重囲をかいくぐってリーヴェに戻ってください。」
そこにはつい先日、リーヴェ貴族に操られていたメーヴェではなく、リュナンのためにひたすら尽くすシスターエンテの姿があった。だがリュナンは食い下がる。
「だけど、それでは君が。」
「私は構いません。私はこれ以上多くの方の命を奪いたくありません。」
「・・・」
そこにはノルゼリアの悲劇を背負ったが故の彼女の苦悩が凝縮されている。リュナンには返す言葉が見つからなかった。そうしているうちにエンテはリュナンに一礼してバルコニーへ出ていこうとする。
「待ってくれ、エンテ。」
その言葉にエンテは振り向いた。リュナンが一振りの剣を手に握っている。
「これはエスト(ファーネ)にもらったものだけど、君が持っているんだ。僕にはこの剣が不思議な力を持っているように思えてならないんだ。そしてこれが君を守ってくれると信じている。」
これは感情表現が苦手なリュナンなりの思いやりであった。エンテはこの戦いで1番良い笑みをリュナンに向けて、この宝剣を受け取った。そして去っていた。
しばらくして領主館を蒼き光りが満ちて、巨大な竜、聖竜ミュースが姿を現した。ここに聖竜同士がぶつかる最後にして最大の戦い、真のノルゼリア大決戦が幕を開ける。
ミュースの役目はラキスを食い止めることだけでなく、リュナンとセネトの撤退を促すために北面の敵を全て食い止めることも必要であった。そのためにミュースは翼を広げて飛ぼうとはせず、道にどっかりと居座って敵を待ち受けた。するとラキスもその意図を知ってか知らずか、ミュースの目の前にその大きい体を起こした。すかさず巨大な火焔が繰り出され、ミュースを襲うが、ミュースは水を司る竜である。霧のブレスを用いて火焔を包み込む。すると火焔は消滅して、ラキスの攻撃は無効化される。しかしラキスの攻撃はこれだけではない。ミュースが前の悲劇でグラムドとアーレス相手に尻尾で戦闘不能にさせたように、ミュースより戦闘的なラキスには更なる武器がある。風を司る竜ラキスは翼を激しく羽ばたかせて、真空波を起こさせ、それをミュースにぶつけた。これでは霧のブレスも意味を為さず、ミュースはウロコの守りも貫かれていたるところで血が噴出した。こうなるとミュースは厳しくなる。しかしラキスは容赦せずにミュースを攻め立てる。
その光景をセーナはじっと見ていた。グリューゲルとエーデルリッターはまもなく到着するが、この聖竜が暴れていればどうしても突撃路が阻まれる。そうなれば彼らもガーゼルの重囲に巻き込まれる恐れもあり、負けることはないだろうが、多大な被害が出るのは目に見えている。それ以上にこの非情な戦いを止めたいという思いがセーナにはあった。セーナは聖竜については知らないが、ミュースがエンテで、ラキスがネイファの化身であることを本能的に感じ取っていたのだ。
(とにかくラキスの目を覚まさなければ。それにはショックが必要ね。)
セーナはティルフィングを鞘に収め、ライトニングを繰り出そうとした。この強烈な光で目を覚まそうとしたのだ。だがラキスはミュースへの攻撃中でとにかく動きまわっているために照準が合わない。
(どうにかしなければ・・・)
事に到って冷静なセーナが焦り始めた。見る見るうちにミュースが衰弱してきているのである。時を見てはリカバーをしてあげているが、聖竜の中にある生体防御が働いてあまり効いていないようであった。しかしリカバーのおかげでミュースはセーナの存在に気付いた。再びセーナが体勢を立て直したことを見つけたミュースは思わぬ行動に出る。ミュースがラキスに突っ込んだのだ。もちろんこれに乗じてラキスはミュースの体当たりをかわして、肩に噛み付いた。噛み付いたとは言っても聖竜の牙で来ているのであるから、ダメージは半端ではない。しかしそのおかげでラキスは動きを制限されることに。ミュースはセーナを援護するために己の身を犠牲にしたのだ。この意図を悟ったセーナはライトニングに魔力を凝縮させて、この一撃に賭けた。
しかしこの魔力を解き放とうとした時、セーナの傍らに目の前の聖竜よりはるかに大きく黒い竜が現れた。そして巨大な爪をセーナに向ける。思わぬ事に驚いたセーナだが、次の瞬間さらにもう1頭巨大な黒き竜が現れてその竜を襲ったのだ。結局、次の瞬間には何事もなかったかのように空間が開けていたが、セーナは呆然とする間もなくライトニングを放った。その直後、巨大な閃光がノルゼリアを包む。一瞬、リュナン軍もガーゼル軍も何が起こったのかと北側に目を向ける。一時の勢いがなくなったとはいえ、未だに光は強い。するとミュースが力尽きたかのように消えていく。後に残ったのが重傷を負ってうずくまるエンテであった。セーナはフォースドラゴンから降りて、すかさずエンテにリカバーをかける。聖竜の戒めが解けたエンテはみるみる内に傷が癒えていったが、いかんせん傷が大き過ぎた。そしてエンテはこういうダメージに慣れていなかったこともあって未だに立ちあがれなかった。しかしラキスが目を覚まさなければ全てが気泡に化す。たとえセーナがティルフィングを抜いても操られたラキスの前ではそれを振るうことは出来ないだろう。そしてジュリアスに対する負い目もある。これ以上、セネトの肉親を自分の手で奪いたくないのである。ともかくラキスを包む光は徐々に薄れていって、その姿が再び出てきた。この頃になるとノルゼリア全体の戦闘は再会されている。エンテもセーナもラキスの目を見る。その目は怒りで血走っている。2人は賭けに負けたことを悟った。ラキスは巨大な火焔を吐くべく、大きく息を吸い込む。すると2人の背後からもう1頭の竜が近付いてきた。その竜にはなんとセネトが乗っていた。セネトはこの間に割って入り、両手を広げてラキスを見つめた。これにラキスの動きが止まった。明らかに動揺が走っているようだ。なおもセネトはその澄んだ目でラキスを見つめ続ける。あえて何もしゃべらないセネトの姿勢にラキスの口が小刻みに震える。そしてセーナとエンテにはその口が
「おにいさま」
と言っている気がした。もちろんセネトもそれを感じていた。次の瞬間、ラキスはその身を消した。後に残るのは頭を抱えてうずくまるネイファの姿があった。すかさずセネトが駆けつけようとするが、そこに漆黒の魔弾が飛んできた。セネトはこれを後ろに飛んで避けたが、突如目の前に現れた男にさらなる魔法で吹き飛ばされる事に。もうその男が誰か言うまでもないだろう。ガーゼル教国の主にして、この大陸を我が物にせんと大計を施してきたグエンカオスである。もちろんこれで収まるセネトではない。顔を真っ赤にしてグエンに襲い掛かろうとするが、セーナによって止められた。セネトもさっきの攻撃でグエンの実力をはっきりと知ってしまったゆえに手が出せなくなった。するとグエンはニタリと笑って、ネイファのもとに行く。そして振り返り際に
「メーヴェよ、ネイファを返して欲しければ水の神殿に来ることだ。」
と言って姿を消していった。セネトはネイファを救えなかったことを悔やみ、セーナもまた何も出来なかった自分を恥じていた。一方のエンテはセーナのリカバーのおかげでようやく立ち上がって、水の神殿のあるリムネーの方へ向かって歩き始めた。
「待って!」
それに気付いたセーナが引き止める。エンテが水の神殿に行った時点でグエンの計は成就することをセーナはカナンにあった古文書から得た知識で理解していた。それゆえに何としても彼女を止めたかったのだ。しかしエンテもそれを薄々と感じているが、彼女は行くしかなかった。それはエンテがラキスとの戦いから彼女の心の奥底にある悲しみを感じてしまった事にある。感じてしまってはそれを解放するのが自分しかいないという意識がある。エンテはリュナンからもらったホーリーソードをセーナに見せて、言った。
「たとえグエンの計があったとしても何としてもネイファを救い出して見せます。」
そう言われればセーナは止められなかった。しかしエンテが言うほど、グエンの策は愚かではない。今までリーベリア全土を覆い尽くすほどの策を実行してきたグエンがここに及んでカギとなるネイファを手放すような愚を犯すとは思えない。それは詰まるところエンテもグエンの手中に入るということである。だがそのエンテの覚悟を知ってしまっては止める術がない。苦い顔のまま、セーナは離れていくエンテの背中を見るしかなかった。そして決意する。
(私は一刻も早くノルゼリアを解放して、【邪神の祭壇】に向かわなければ。)
セーナはセネトにグリューゲルとエーデルリッターがここに急行している事実を告げて、今はひたすら耐えるように伝えて、フォースドラゴンに乗ってグリューゲルの元に戻っていた。セネトもまたセーナと同じように覚悟を決めて、厳しい包囲戦に望むことになる。
まだまだノルゼリア大決戦は続いている。