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用語解説

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用語解説


地域・国家


ヒロズ国

  • 概要
ノームコプにおける数百年にわたる大分裂時代の後、ヒロ・ロンにより建てられた王国。王都はノームコプの中心で、ヒロの故郷でもあるセキエイ。
ヒロがノームコプを統一し、王位についた年を元年とするヒロズ国暦(略号H)を採用している。

  • 政治
様々な国が争った大分裂時代の反省からか文治主義を取っており、武官の最高位である将軍でさえ、文官がなることは珍しくない。
また、各地の太守はセキエイから派遣された文官であり、いくらかの例外を除けば5~10年ほどで交代することが通例となっている。代表的な例外としては建国に際し大きな働きをした三人の人物を祖とする御三家の治める街々や北方の軍事都市キッサキが挙げられる。

  • 主要地域、都市

  • 人口
H263年の調査によればヒロズ国全域におよそ2億人が存在すると言われているが、調査の対象外となった流民などが5千万人近く存在すると言われている。
また、主要な種族の割合は以下の通りである
ヒューリン(ハーフブラッド込)…61%
エルダナーン…13%
ドラゴネット(アンスロック)…8%
ネヴァーフ…6%
フィルボル…4%
ヴァーナ(アウリル)…2%
ドラゴネット(メディオン)…2%
ヴァーナ(アウリク)…1.5%

  • 暦と加齢法

ノームコプでは、元日に一つ歳を取ることになっている。従って、自分の誕生日の重要性はそこまでなく、自らの誕生日を知らないものも多い。だが、皇族や貴族には自らや子どもの誕生日を覚えておき、盛大に祝う者も多い。また、一部の民族でも誕生日を覚えている風習はあるようだ。

ウノーヴァ

 キッサキの北にある大霊峰を超えた先にある未知領域のこと。妖魔や魔族のいないノームコプとは異なり、妖魔や魔族といったものから見たこともないような巨大生物もいると伝えられている。実際に妖魔やギルマンたちの集落が、ウノーヴァに行った者たちにいよって確認されている。ウノーヴァ全体かは不明だが、判明している地域は全て瘴気に覆われており、人間が長期間滞在すると邪悪化してしまう。時たまウノーヴァの生物が大霊峰を超えノームコプに侵入しようとすることもあり、キッサキには常に警戒網が敷かれている。

組織・役職


御三家

ヒロ・ロンに協力しヒロズ国建国に大きくその役割を果たした三人を開祖とする一族のこと。キッド家、ラーデン家、スター家の三家がそれに該当する。ヒロズ国内において、太守の地位は世襲制ではないが、この三家は一つの街の太守を代々世襲していくのが習わしである。
キッド家(コトブキ)…開祖はヒロズ国初代大将軍のヒロミ・ザ・キッド。前太守ビリー・ザ・キッドがハーテン教の乱の最中に殺されてしまい、直系の子孫が当時9歳のドラ・ザ・キッドだけとなったことから、一時的に王の一族が太守となっている。
ラーデン家(カナズミ)…開祖はスプリング・ラーデン。大将軍フォール・ラーデンはその子孫。
スター家(アサギ)…開祖はスーパー・スター。ブースト・スター、モエ・カトリーヌ・スターはその直系の子孫。ポケル・スミ・スターは傍系の子孫。

将軍

 ヒロズ国における軍部の最高職で、建国時の将軍が三人であったことからそれに倣って同時に三人しか指名されない。また、三人のうちで最も功績のあるものが大将軍と呼ばれる(呼ばない場合もある)。H275年4月の時点での大将軍はバレー・ボール、将軍がフォール・ラーデンとマルティム・リアルンパであったが、H276年末までにこの三人は全員何らかの形で死亡している。

バレー私塾

 現大将軍であるバレーが軍を引退していた時期に、トキワで開いていた私塾。多くの貴族の息子、娘たちがそこに通っていた。特にナビリア・ショックトゥー、ユリア・カトマンズ=クッジラーイ、ヴィータ・レイヴンクローの三人はそれぞれ『天才』、『秀才』、『奇才』と呼ばれ将来を嘱望されていたが、ユリア、ヴィータの二人は途中で塾からいなくなってしまう。
 バレーの教え子ということで現在は他の若手より重用されており、中でもナビリアとメビウス・ビッケンバイン両名が出世頭。

タマムシ大学

  • 概要
ヒロズ国において唯一国家が認めた大学、それがタマムシ大学である。タマムシは大分裂時代末期までまばらに農家が広がるだけの土地であったが、このあたり一帯を統治することとなった女王、エリカがこの地を拠点としたことで大きく発展。更に、自身も農学者であったエリカが学術を振興したこともあってか、農学を中心として各地から学者が集まることとなり、ヒロズ国建国当初のタマムシは賢人たちが集まる街となっていた。従って、ノームコプ統一後のヒロズ国は賢人たちを多く擁するタマムシを治めるエリカを警戒していたが、エリカ側から政治とは距離を置いた学術的な研究のみを重視するタマムシ大学設立を提案され、了承。H6年にタマムシ大学が誕生することとなる。
設立時の経緯もあってか、ヒロズ国の認可は受けながらもヒロズ国とは一歩距離を置いた自主自立を重んじている。また、初代学長ともなったエリカの方針もあってか、設立後100年以上に渡ってタマムシ大学の出身者が政治にかかわることはなかったが、法学部の設立と共に変化していき、現在は太守の補佐として直接政治にかかわるものも多い。だが、現在に至るまでタマムシ大学の出身者が太守以上の地位についたことはない。
現在の学長はウチキド。

  • 入学、卒業
タマムシ大学は春と秋に一度ずつ入学試験を行っている。入学試験は10歳以上であれば誰でも受けることができるが、一度の入学試験で合格するものは、20~50人程度と極めて少ない。入学者の年齢は14~18歳が中心だが、入学試験は誰でも受けられるため、幅広い年齢層にわたる。
卒業は毎年12月に行われる学位認定試験に合格し、学位を得た者のみが許される。学位認定試験を受ける資格は学部長推薦と自己推薦の二つに分けられる。学部長推薦を受けたものはほぼ確実に学位認定試験に合格できるが、一回の学位認定試験につき学部ごとに3人までしか許されていない。
そこで設けられたのが、15歳以上かつ3年以上在籍をしたもののみが許される自己推薦である。自己推薦で卒業できる可能性はあまり高くはないが、毎年多くのものが挑戦している。
ただ、タマムシ大学側は卒業試験の挑戦を3回までしか認めておらず、3度目に失敗したものは放校処分となる。
とはいえ、入学の難易度の高さから、多くの場合タマムシ大学に入学した時点で人々の尊敬の対象となる。

  • 学部
タマムシ大学はおおよそ1000人程度学生がいるほか、ほぼ同数の休学者が存在する。また、具体的には以下の六つの学部がある。

  • 農学
農学部は初代学長であるエリカの専門であり、タマムシ大学で最も盛んな学問と言える。農学と言う名ではあるが、実学的な学問全般を広く取り扱っている。
主要な学科は農学、建築学、地理学、医学、天文学など。現在の学長はナタネ・ウッズ。

  • 哲学
哲学は実用を重視する農学とはことなり、この世の真理・謎を探究する学問である。従って、その発見は時として農学以上に人々に役立つこともある。
主要な学科は哲学、史学、文学、数学など。現在の学長はアロエ・ヨーグルト。

  • 神学
神学は神と向き合うことを重視し、神の言葉やそのありようを理解する学問である。神を主眼に置くかという差はあれど、哲学とは似通う部分も多い。
学科は神学のみ。学長はテンプル・シンプソン

  • 魔法学
魔法学は魔法に関する探究、研究を主として扱う。魔法の研究と言えば閉鎖的だと思われがちだが、誰でも手軽に魔法が唱えられるような技術の研究を行っていたりもする。主要な学科は精霊魔術学、召喚魔術学、呪術学など。現在の学長はスーパーマジシャンを自称するミスター・イエミツ(本名ピーター・ワトソン)。

  • 錬金学
錬金学は錬金術を主として扱う学部であったが、ナナカマドによるからくりの実用化以降はからくりについても研究している。
主要な学科は錬金学、からくり学など。現在の学長はマサキ・オダマキ

  • 法学
法学は政治との関わり合いの深さから、タマムシ大学において長く敬遠されてきた学問である。設立当初からある他の5学部とは異なり、H132年設立。
だが、やはり政治への関心は深く、現在は農学と並び最も人気の高い学部と言える。学科は法学、政治学。現在の学長はパル・パティーン

ハーテン教

H260年頃から民衆の間で流行し始めた宗教。創始者はヒワダの町医者であったハーテン・ノール。H271~274年にかけてハーテン教の乱を起こしたことで知られる。
『破天創魔』の言葉を掲げ、ヒロズ国の終焉と、その後訪れるであろう魔族の到来による混乱を生き延びるためには、あらかじめハーテン教を信仰し、『龍』と呼ばれる存在(ここでいう龍とはドラゴネットや竜騎士たちの乗る竜ではなく、いわば称号のようなものである)になっておくことが不可欠だとした。
『龍』になるための具体的な手段は不明だが『龍舞』、『龍踊』と言った秘伝の技術が存在し、それを習得することが必要だとされる。
ハーテンは自らを『龍』の中でも最上位だとされる『天空龍』と称してヒワダでの布教活動を60年代前半より行っていた。更に、H270には『鋼龍』、『水龍』、『霊龍』と呼ばれた部下の中でも優秀な三人(通称、三龍将軍)をそれぞれトキワ、カンナギ、ミオの三都市に派遣。布教を広げる一方でヒロズ国への反乱の準備を始めていた。だが、トキワでの準備が露見したことからH271年8月に前倒しの形で反乱を決行。ヒワダに攻めてきたエスタック・エスターク率いる軍に快勝したこともあって反乱は拡大の一途を辿ることになる。反乱軍の主要な参加者はヒロズ国の重税に苦しむか、相次ぐ凶作で食糧難にあえぐ農民や町民であり、ハーテン率いる本隊など一部の例外を除いては暴徒化することも珍しくなかった。また、盗賊団などがハーテン教を自称する例も存在する。
H272年9月には肥大化したハーテン教をまとめるべく新たに三つの将軍籍『炎龍』、『雷龍』、『氷龍』を設け、六龍将軍と呼称。その勢いは王都に迫るものがあったが、H273年9月のキキョウの戦いにてハーテン本隊が大将軍カタスト・レイサイトに大敗し、追い打ちをかけるようにH274年1月にハーテンが病死すると大きく後退。一般的にハーテン教の乱はその年の7月にハーテンの跡を継いだリュ・ウマーイ=ノールがヒワマキで敗死したことで終結したとされる。

以下は各称号とそれを受けた代表的な人物である。

  • 『天空龍』
ハーテン・ノール
ハーテン教教祖。H274年病死。以後は空位。

  • 『鋼龍』
初代:ディア・マンド
トキワでの反乱を先導するも、失敗。カタスト軍との戦いで敗死。
二代目:リュ・ウマーイ=ノール
ハーテンの側近。ハーテン死亡後はその後継者となる。H274年に敗死。

  • 『水龍』
初代:パール・クリスタ
カンナギでの反乱を主導。当初は成功を収めるも、ヨスガ近郊におけるフォール軍との戦闘で敗死。

  • 『霊龍』
初代:プラット・フォーム
ミオでの反乱を主導。一時は御三家の一つ、キッド家が守るコトブキすらも陥落させた。
アキ・ロン率いる軍の攻撃を受け敗死。

  • 『炎龍』
二代目:クロ・ロホルム
キマイラベムスターを用いてポケトピアでの反乱を計画。ヨハン・ルーカスらの奮闘により敗死。

  • 『雷龍』
初代:シロイコ・イビト
部下であるキンバリー・キンブリーの献策を受け、キマイラの量産化を試みる。
更に、兵を率いてコガネを陥落させた。ブースト軍の奇襲を受け、ヨハン・ルーカスにより討ち取られる。

オウルアイ

 30年ほど前に誕生し、20年ほど前までハクタイの森を拠点に活動していた暗殺組織。暗殺を行うのは夜であり、暗殺を行った後に梟の眼を象徴した絵を残すことから、その名がついた。その派手な証拠とは裏腹に長らくその実情をつかめていなかったが、幹部だった男の脱走をきっかけにその正体が判明。事態の深刻さを知った当時の大将軍、バレー・ボールによる攻撃を受け、組織は壊滅した……と思われていたが、H275年の秋以降、再び彼らの姿を目撃したとの情報が寄せられている。また、活動こそしていないが、穏健派の一部も生き残ってはいるようだ。
 現在、オウルアイの首領となっているのは『皇帝の手』アンナ・ターレス。前の首領であった『皇帝』の一人娘であり、現在復活をもくろむ『皇帝』と唯一連絡をとれる存在でもある。また、オウルアイはヒート軍に協力しているようだ。

神話・伝承

ノームコプの神々について

ノームコプは今からおよそ2000年前に大霊峰がそびえ立ったことで、他の大陸世界(ウノーヴァ)と隔絶した地域になったことで誕生した。ノームコプとの名はその時成立した王国名、ノームコプから取られている。
その際に大きな影響を及ぼした聖神フィア、愛の神レイシアはノームコプでは広く親しまれている神であり、この2柱に太陽神アーケンラーヴ、月の神ブリガンディア、天空神ダグデモアを加えた5柱が、ノームコプにおける「五大神」である。これら五大神はノームコプ各地で祭られており、ヒロズ国の祭祀などでもこれらの神の司祭が代表して言葉を述べる。
これ以外にもアエマ、グランアイン、グローヴィス、ゴヴァノン、セフィロス、ダナンあたりが神としては有名。

名称 司るもの イメージ 作ったとされる種族 関係が深いクラス 別名
五大神 アーケンラーヴ 太陽、神々の長 銀の剣を持つ若い男性 アマテル
ブリガンディア 月と予言 月の輝きのような髪を持つ若い女性 エルダナーン ツキヨミ
ダグデモア 空と知識 恰幅の良い初老の男性 ヒューリン イザナギ
フィア 光と真実 甲冑を全身に着こんだ若者 フィルボル
レイシア 愛と平和 水鳥を肩に留めた若い女性 ギルマン サモナー
それ以外 アエマ 泉と豊饒 穀物を手にした若い女性 ヴァーナ サモナー
グランアイン 雷と戦い 牙と角を持った、雷の槍をもった若い男性 ドゥアン タケフツ
グローヴィス 剣と道具 獅子の毛皮をまとった若い女性 サロゲート
ゴヴァノン 山と鍛冶 鎚を持ち赤い髪と瞳をした壮年の男性 ネヴァーフ カグヅチ
セフィロス 龍と冒険 四足、四本の羽を持った龍 ドラゴネット プリーチャー
ダナン 大地と芸術 緑色の神と瞳を持つ壮年の女性 イザナミ

更にブリガンディアはアリアンロッドと呼ばれる場合もある。この場合、イメージ・色などは同じだが、司るものが「銀と運命」になっている。

動物の王たちについて

動物の王は動物たちを守護する目的で神々のうち、レイシアとアエマが中心となって生み出した生き物たちのこと。総勢十柱からなる。
この世界に直接姿を現せない神とは異なり、ノームコプやウノーヴァに直接姿を現す者も多い。
また、彼ら自身がサモナーと契約し、その力を貸すこともあるようだ。その際、他者との契約を一切行わなくなる動物の王も存在し、現在この世界においては「オオアマノミズチ」と「ケツァルコアトル」のニ柱が契約不可となっている。

名称 容姿 守護する生き物 備考
アラクネ 蜘蛛 虫、多足動物(エビ、ムカデなど)
オオアマノミズチ 水に住む生き物(エビ、カエルなど) エミリーのファミリア、契約不可
カトブレパス 一角獣 蹄をもつ生き物(ウマ、ウシなど)
ケツァルコアトル 蜥蜴 鱗持つ生き物 何者かと契約しており、契約不可
シームルグ 翼をもつ生き物 ルーファ・ホワイティルの元ファミリア
ファーブニル セフィロスに生み出される
フェンリル 牙をもつ生き物
ホウオウ 知恵を持つ生き物(カラス、サル、ネズミなど)
ヨルムンガルド 地を這う生き物(ヘビ、ヒルなど)
リヴァイアサン

ノームコプ前史

大霊峰誕生後のノームコプは大きく以下のような歴史をたどっている。
B.H 約1700 今のノームコプを治める国として、ノームコプ王国成立。直後に大霊峰誕生。
B.H 約1400 ノームコプ王国滅びる。大戦争時代に。
B.H 約800 ジ・ラーチ帝国がノームコプを統一。大戦争時代終結。
B.H 約500 ジ・ラーチ帝国滅びる。大分裂時代に。
H1年 ヒロ・ロン、ノームコプを統一し大分裂時代終結。ヒロズ国成立。

統一国家300年限界説

ノームコプ王国、ジ・ラーチ帝国とノームコプを統一した国家は約300年前後で滅んでいる。
ここから、ノームコプにおいては統一国家は300年ほどでその寿命を迎え、長きにわたる戦乱の時代がやってくるのではないかとする考え方が誕生した。
この考え方は広く知れ渡っており、ハーテン教徒の反乱が強く支持されたり、大将軍であったカタスト・レイサイトが反旗を翻した背景ともなっている。

その他


からくり

ゴーレムについて研究していたズイの遺跡調査員でありタマムシ大学の名誉教授であったナナカマドによって実験的に作り出された機械の仲間。
その誕生は、H90年前後のことである。以来、数々の研究がおこなわれてきたが、いくらかの難点もあり、量産化はできていない。
タマムシ大学ではこのからくりについて専門的に研究するものも多いようだ。
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