「空の籠、水の色」(ダブルクロス、ccfolia卓)ログPart4

Part3→https://w.atwiki.jp/onjtrpg/pages/476.html

[メイン] GM : 点呼!

[メイン] 甲府 衛 : はい

[メイン] 向日 葵 : はい

[メイン] 三井 賢太 : はい

[メイン] 幸谷 駿 : はい

[メイン] GM : では再開します!よろしくお願いします

[メイン] 幸谷 駿 : よろしくお願いします

[メイン] 向日 葵 : よろしくお願いします

[メイン] 甲府 衛 : オナシャス!

[メイン] 三井 賢太 : よろしくお願いします

[メイン] GM : さて、キミ達は海岸で開かれる祭りで合流し、事態の真相について色々議論を重ねていたところでしたね

[メイン] GM : 駿くんとちなつも戻ってきていますが、まだ合流はしていません

[メイン] GM : そうは言ってもそう広いわけではない海岸、意図的に姿を隠さない限りはいずれ互いにどこにいるかは把握するでしょうが

[メイン] 向日 葵 : とりあえず簡単に情報共有しちゃおう

[メイン] 向日 葵 : 「今回神社と思わしき場所に向かった時に迎撃に出てきた相手はモルフェウスとおルクスのシンドロームだったわ。黒幕もおそらく同じ、その二つを駆使してこの異界を作り上げてると思う」

[メイン] 甲府 衛 : 「あの地に再び侵入、侵攻するのであれば現状全員の力が必要でしょう。もしくは、力づく以外の手段を見つける必要があります。」

[メイン] 甲府 衛 : 「現状、このタイミングで用意された祭りから何らかの手掛かりを探る他ありませんね。何も見つからねば、力づくで全員であの地に向かう事になるでしょう。」

[メイン] 三井 賢太 : 「他の可能性があるとすれば…『イレギュラー』のいずれか…」

[メイン] 三井 賢太 : 「とはいえ、まともな情報源となりうるのは例の少女か。コロちゃんもこの本も、これ以上何か出せるとは思えん。」

[メイン] 向日 葵 : 「そうねー。他に新たな手掛かりになりそうなのは今のところ無さそうだね。この祭りで別の何かをつかめなかったらちなつちゃんを詳しく調べるしかないよ」

[メイン] 甲府 衛 : 「あまり良くない事とは理解しておりますが、何も無ければ彼女を尾行する等の手段も取らざるを得ないでしょう。」

[メイン] 甲府 衛 : 「少なくとも、神社への行き方もしくは彼女が何らかの尻尾を出す事には繋がりそうです。」

[メイン] 向日 葵 : 「情報共有はこのくらいかな?そろそろ駿くんたちと合流しよっか」

[メイン] 甲府 衛 : 「そうですね。三井さんは『ケルベロス』を、我々は彼女から目を離さないよう注意して行動しましょう。」

[メイン] 甲府 衛 : そう言えばエリカちゃんの様子は大丈夫そう?

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 見た目には普段とそれほど様子に違いは見られませんが、キミ達の会話を聞くばかりで何も言わないのは、普段の彼女を考えるとちょっと消極的な気がしますね

[メイン] 向日 葵 : ちょっと話しかけとこか

[メイン] 向日 葵 : 「恵梨佳ちゃんもそれで大丈夫?今日はいつもより大人しいみたいだけど」

[メイン] 甲府 衛 : 任せた

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……。ええ、ちゃんと聞いていましたわ。確かに、まだ情報が足りていない気もしますしね。その方針でよくてよ」

[メイン] 向日 葵 : 今までの付き合いとかを考えて、何かおかしいと感じるところはありますか?

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 先ほど言ったような消極的な所、それ以外だと、そうですね……

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳は深く考えるより先に行動する、発言するという性質の人間なので、その彼女がずっと黙っているという事は、今行動や発言をしたくない理由があるのかも、という事は友人として察する事は出来るでしょう

[メイン] 向日 葵 : (う~ん、何かあると思うんだけど…後で二人の時でも聞いてみよっと)

[メイン] 向日 葵 : 「わかったわ、じゃあ駿くんのとこに行きましょ」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「そうね……ええ、早く合流しましょう」
恵梨佳は努めて普通にしていますが、その声はやはりどこか覇気の無いようにも感じられることでしょう

[メイン] GM : さて、合流するのであればどちらのグループからでも簡単に見つける事が出来ます

[メイン] 向日 葵 : じゃあこっちから合流します ちなつちゃんに声かけよう

[メイン] 向日 葵 : 「こんばんわ、ちなつちゃん。また会えたね」

[メイン] ちなつ : 「あっ!こんばんわ、葵さん。それと……えっと、他の皆さんも」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うわっ、ビックリした、来たんだね」

[メイン] 向日 葵 : 「そりゃそうだよ。せっかく賑やかにやってるのにわざわざ引き籠ってる意味はないからね」

[メイン] 甲府 衛 : 「はじめまして、甲府と申します。島には地図の作製のために来ました。」

[メイン] ちなつ : 「あっ、はじめまして!私、ちなつって言います。えっと……地図を描くお仕事の人なんですか?すごいなぁ」

[メイン] ちなつ : ちなつはよくわからないなりに感心しています。

[メイン] 幸谷 駿 : 「みんなもやること終わって後は祭りだけ?」

[メイン] 甲府 衛 : 「ええ。ただ森の地形が少々難解だったので、明日も森の調査になりそうです。」

[メイン] ちなつ : 「森……ですか」
ちなつは一瞬だけ、固い表情を浮かべます

[メイン] 三井 賢太 : やったか…?

[メイン] ちなつ : 「昼でも暗いから、あまり深く分け入らない方がいいですよ。人の手が入ってないから、迷いやすいし……」

[メイン] 甲府 衛 : 「ええ、当然承知の上です。そういう場所だからこそ、私の様な人間が調査に充てられるんですよ。」

[メイン] 甲府 衛 : 「それに、前の版の地図ですと神社も記録されていましたが、それもまだ見つかっていないんですよね。明日も忙しくなりそうですよ。ははは。」

[メイン] ちなつ : 「そう……ですか。私じゃお手伝いできる事は無いと思うけど、困った事があったら大人の人に聞いてみてくださいね」

[メイン] 甲府 衛 : 「お気遣いありがとうございます。何せ数十年振りの調査ですので、念入りにと命じられています。全力で取り組みますよ!はははは!」

[メイン] ちなつ : 「ええっと、頑張ってください」

[メイン] 三井 賢太 : 「案ずることはない、甲府よ。明日はこの俺も調査に同行するのだからな…クク、第三の目に目覚めた今、漆黒の森など恐れるに足らん…。」
後ろでポーズとりながらなんか言ってます

[メイン] 甲府 衛 : 「だからちゃんと両目で見てくださいね。かなり足元が危ないとの事ですし。」

[メイン] ちなつ : 「……」
「幸谷くんの友達って、なんか、面白い人ばっかりだね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「みんな個性あるよね……」

[メイン] ちなつ : 「あ、悪く言ったんじゃないよ。みんな優しくて、いい人ばっかりとかより、いろんな人がいる方がいいと私は思う」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まあみんな優しいしね、時々助けられてる」

[メイン] ちなつ : 「ん……そうなんだね」
「みんな、すごいんだなぁ……」
ちなつは少し遠い目をして呟きます

[メイン] GM : さて、キミ達がそうして挨拶をしていると、どこからか元気のいい声が聞こえてきます

[メイン] 元気な男の子 : 「あっ、みつけた!」

[メイン] 活発な女の子 : 「お兄ちゃんたちも来てたんだね!」

[メイン] 元気な男の子 : キミ達を見つけた子供たちが、勢いよくこちらへと駆けてきます

[メイン] 大人しい女の子 : ちょっと遠慮気味に小走りで近寄ってくる女の子も一人

[メイン] 幸谷 駿 : 「お、みんな久しぶり」

[メイン] 活発な女の子 : 「えーっ、おとといあったばかりだから久しぶりじゃないよー」

[メイン] 三井 賢太 : 出番がね…

[メイン] 元気な男の子 : 「うん、そうだよなぁ。変なの!」

[メイン] GM : 去年ぶりです……

[メイン] 幸谷 駿 : 「ごめんごめん、あれからもいろいろあったから久しぶりの気分になってたよ」

[メイン] 活発な女の子 : 「そうなの?ちなつちゃんとあそんでたの?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「あはは、そんな感じ」

[メイン] 活発な女の子 : 「えー!いいな~、わたしともあそぼう!」
そう言って女の子は駿くんの腕を引きます

[メイン] 幸谷 駿 : 「うーん、それもいいけどせっかくだしみんなで遊ばない?」

[メイン] 活発な女の子 : 「うん!いいよ!じゃあ何しようかな……」
女の子は喜色満面の笑みを浮かべてはしゃいでいます

[メイン] 元気な男の子 : 一方、男の子は三井さんが連れているコロちゃんに興味を持ったようです

[メイン] 元気な男の子 : 「わー……犬だ!」

[メイン] 三井 賢太 : 「我が眷属『冥府の番犬ケルベロス』、もといコロちゃんに目をつけるとは…なかなか見る目のある少年だな。」
よかったねー、コロちゃん

[メイン] コロちゃん : 「ワンッ」
コロちゃんはそれに応えるように一つ吠え、おとなしくしています

[メイン] 元気な男の子 : 「じご……?ねえおじさん、さわってもいい?」
男の子はそう言いながらも、もう手を出しかけています

[メイン] 三井 賢太 : 「おじ…まあいい、丁重に扱うなら許してやろう。」
コロちゃんが嫌がらなきゃ止めない!

[メイン] 元気な男の子 : 「やったぁ!んっと、ほら、いいこいいこ……」
男の子は息を弾ませながら、しかしちょっとだけこわいのか慎重に撫でています

[メイン] コロちゃん : コロちゃんは実に大人しく、わしわしと頭を撫でられながら少し気持ちよさそうに目を細めています

[メイン] 三井 賢太 : うーんかしこい、さすがだぁ

[メイン] コロちゃん : 「ああ、自分がこの子くらいの時、まさにこんなふうに撫でたこともあったな」と、三井さんはこの光景を見てそう感じる事でしょう

[メイン] 三井 賢太 : 「…。」
懐かしさでちょっとしんみりしちゃう

[メイン] 三井 賢太 : 「どうも、この島に来てから昔に想いを馳せてばかりだな…。俺は未だに過去の楔を…。」

[メイン] GM : この島自体がそういう場所なのかもしれない……

[メイン] 甲府 衛 : 過去…?

[メイン] 大人しい女の子 : さて、コロちゃんを横目でちらちらと気にしつつも、おとなしそうな女の子が恵梨佳さんの元……葵さんも傍にいるのかな。そこに歩いてきます

[メイン] 大人しい女の子 : 「あの、ここであそんだ時、ぼうしかしてもらって……ありがとう、ございました」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「あら、どういたしまして。わたくしの帽子でよろしければ、いつだって貸してあげるわ」

[メイン] 大人しい女の子 : 「うん……」
女の子はちょっともじもじしながら、葵さんの方を気にしています。

[メイン] 向日 葵 : 「どうしたの?」目線を合わせて聞きます

[メイン] 大人しい女の子 : 「あ……この人が、お花のおねえさん……?」
女の子は恥ずかしいのか不安なのか、助けを求めるように恵梨佳を見上げます。

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……ああ、そういえば。ええとね、葵さん。前にこの子と遊んだ時に、貴方の事を少しお話したのよ」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳は女の子に微笑みかける。
「そうよ、この人がわたくしのお友達ですわ」

[メイン] 向日 葵 : 「そうだったのねー。はーい、お花のお姉さんですよー」と言いつつ手品のように握った掌を開きながら花を生成します

[メイン] 大人しい女の子 : 「わあっ……!」
女の子は驚きつつも、目を輝かせます

[メイン] 向日 葵 : 「はいどーぞ」と女の子の髪に一輪の花を挿します

[メイン] 大人しい女の子 : 「あ……ありがとう。その、お花、好きだから……お話できたらいいなって、思ってて……」

[メイン] 大人しい女の子 : 女の子はすっかり照れてしまい、挿してもらった花をいじりながら縮こまっています

[メイン] 向日 葵 : 「ふふふ、そうね、お花って良いわよね。私は向日葵が好きなの。あなたはどう?」目線を合わせながら

[メイン] 大人しい女の子 : 「う、うん……わたし、『すみれ』が好き……ほかも、えっとね……」
女の子はまだ緊張しながらも、ゆっくりと花の話を始めます

[メイン] 向日 葵 : 相槌をうちながら女の子の話を聞いてます

[メイン] GM : では、そうしてキミ達が子供たちの相手をしていると、今度は甲府さんに誰かが声を掛けてきます

[メイン] 漁師のおじさん : 「いよっ!すいませんねェ、ウチのチビ共がご厄介になっちゃって」

[メイン] 甲府 衛 : 「いえ、見知らぬ人との交流は人を育てます。少しでも宿のお礼になれば幸いですね。」

[メイン] 漁師のおじさん : 「やァ、そう言ってくれるとこっちも助かるってもんです。いや、ホントやんちゃ盛りで毎日大変だってウチのが……今日くらいはのんびりしたいですからねェ」

[メイン] 漁師のおじさん : おじさんは遊んでもらっている子供たちを一瞥してそう言うと、ちょっとニヤリとします

[メイン] 漁師のおじさん : 「ところでお兄さん、イケる口かい?」

[メイン] 漁師のおじさん : おじさんは手でジョッキを傾ける仕草をします

[メイン] 甲府 衛 : 「この体格で飲めないと言って済むとは考えていませんよ。」

[メイン] 甲府 衛 : 苦笑い

[メイン] 漁師のおじさん : 「いや、そいつァよかった!どうです、じきに日も落ちる頃合いだし……どうです?一杯付き合っちゃあ貰えませんかねェ。旨い肴もたっぷりありますし、ねェ!」

[メイン] 漁師のおじさん : おじさんは肘でかる~く甲府さんをつつきます

[メイン] 甲府 衛 : 「そんなに強くはありませんが。それでもよろしければお付き合い致しますよ。」

[メイン] 漁師のおじさん : 「そりゃありがたい!いや、飲むのなんてついででもねェ、ほら、今日は色々ご馳走もあるから……さっ、大人はこっちで飲りましょう」

[メイン] 漁師のおじさん : そう言うと、おじさんは上機嫌で飲み食い処と化しているテントに甲府さんを連れていきます

[メイン] 甲府 衛 : 《十徳指》で指先をホースみたいに変化させて飲んでるふりだけできませんかね

[メイン] 甲府 衛 : 判定必要なら〈回避〉とかで

[メイン] 三井 賢太 : 仕事中は飲まないという強い意志

[メイン] 甲府 衛 : 仕事ですから

[メイン] GM : できますね!相手は酔っ払いなので、誤魔化すのに判定はいらないでしょう

[メイン] 甲府 衛 : で、相手しつつも視線だけはちなつちゃん追っときます

[メイン] ちなつ : 特に変わった事はしてませんね。駿くんと一緒に子供たちと遊んでいるようです

[メイン] 甲府 衛 : 特に何もなければそのままの状態維持しとく感じで、視覚以外はちゃんと酔っ払い達に向けときますね

[メイン] GM : さて、各々が島民と交流している訳ですが、特筆してこれをしておきたい、という事が無ければこのまま夜になりますね

[メイン] 甲府 衛 : 酔っ払いの大人が他の仲間に干渉しないようには努めときたいっすね

[メイン] GM : 酔って絡みに行く、であるとか、そういう事は無さそうですね

[メイン] 甲府 衛 : 後は空いたグラスに素早く反応して酒を注ぐくらいですかね

[メイン] 甲府 衛 : 他に能動的な行動はないです

[メイン] GM : 気を休めないな~

[メイン] 甲府 衛 : 連勤に脳を支配された哀れな男

[メイン] 三井 賢太 : 島の生活で浄化しないと…

[メイン] 甲府 衛 : 敵の術中と分かってなきゃなあ

[メイン] GM : 他の方は何かあるかな?

[メイン] 三井 賢太 : 特に無いです
コロちゃんを好きに遊ばせておこう

[メイン] 幸谷 駿 : 楽しく遊びました

[メイン] 向日 葵 : 特にないかなぁ

[メイン] GM : では、思い思いの時間を過ごしながら、やがて太陽が水平線に沈み、日が暮れます

[メイン] GM : 辺りが暗くなると、誰に言われるでも無く島民たちはいそいそと花火の支度を始めます

[メイン] ちなつ : 「あ、花火か……幸谷くんは持ってる?花火」

[メイン] 幸谷 駿 : 「花火は……ないかも?」

[メイン] 幸谷 駿 : 貰ってない気がする

[メイン] GM : 多分事前に貰ってたのは三井さんと恵梨佳だけかな

[メイン] ちなつ : 「そうだよね。貰ってこよっか」

[メイン] 三井 賢太 : 人数分もらったんやっけ…?
あるなら適当に分け…

[メイン] 幸谷 駿 : 「用意してなかったな……そうしよっか」

[メイン] 三井 賢太 : あっこれ2人きりにしたほうがいいのか!
ごゆっくり…

[メイン] GM : 自由だ……二人の間に割って入ろうがな……

[メイン] 三井 賢太 : おじさんには…入る勇気がない!

[メイン] ちなつ : ちなつは小走りで大人たちの元へ向かうと、数本の手持ち花火を貰って戻ってきます

[メイン] 甲府 衛 : 俺も混ぜてよwの精神

[メイン] 甲府 衛 : 誰も得しないやつ

[メイン] 三井 賢太 : じゃあなんすか、持ってる花火をシェアしないケチなおじさんみたいじゃないですか

[メイン] 幸谷 駿 : 「あ、ありがと、よし……」

[メイン] ちなつ : 「はい、半分こ。あと……なんだっけ。あ、バケツバケツ」

[メイン] GM : 三井さんの花火は葵ちゃんとかにもわけたげて……

[メイン] ちなつ : ちなつは波打ち際に寄って、空のバケツに水を汲みます。

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん、バケツだね……あと火種?」

[メイン] 三井 賢太 : そうすっぺ、新樫さんと手分けして皆に花火を分けておこう
甲府さんも酒飲んでるとこから引っ張ってこれっかな…

[メイン] ちなつ : 「よし。火はね、ライター」
胸ポケットから小さなライターを取り出します

[メイン] 甲府 衛 : こっちなら多分酔っ払いが分けてくれるやろね

[メイン] GM : 甲府さんはそうですね、大人たちが分けてくれそうですね

[メイン] 幸谷 駿 : 「準備がいいね、ありがと」

[メイン] 向日 葵 : 葵ちゃんも貰って、大人しい女の子がまだいるなら一緒にやろうかな

[メイン] 大人しい女の子 : 子供たちもいっしょにいますね。ちょっと眠そうだったりもしますが

[メイン] ちなつ : 「じゃあー……最初はこれ!……名前知らないけど、ふつうのやつ!」

[メイン] 幸谷 駿 : 「最初らしくていいね……こういう花火も久しぶりだなあ」

[メイン] ちなつ : 「あはは……なんかその言い方、お年寄りっぽいっていうか……おばあちゃんみたい」

[メイン] 幸谷 駿 : 「おばあちゃんって……そんなこと言われるなんてなんかおもしろいな」

[メイン] ちなつ : 「面白い?ほんと?なんか、そう言われるのが面白いかも……ちょっと、まって、笑わせると手元危ないから……」

[メイン] 幸谷 駿 : 「あはは、ごめんごめん」

[メイン] ちなつ : 「ふふふ……うん、じゃあ火、つけるね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん……」

[メイン] ちなつ : ちなつは花火の先の飾り紙にそっと火をつける

[メイン] ちなつ : 数秒すると、ぱっと火の花がそこに咲いた

[メイン] GM : それを合図に、という訳でも無いのだろうが、周囲でも花火の燃える音が響き始める

[メイン] 幸谷 駿 : 「うーん……綺麗だね」

[メイン] ちなつ : 「……うん、ほんとキレイ」

[メイン] GM : 意外な事にはしゃぎまわっているのは子供くらいで、ちなつや大人は静かに火を見つめている。その場に漂う空気は、一種厳かに感じられるほどだ

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……なんだか、思っていたものとは少し違いますわね」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳は周囲の空気に充てられて、少し声を潜めて呟きます

[メイン] 三井 賢太 : 「静寂に包まれた世界、そして光華の輝き…ふ、これはこれでいいものだ…。」

[メイン] コロちゃん : コロちゃんは危ないのでちょっと遠くから見ています

[メイン] 三井 賢太 : やけどしたら危ないもんね

[メイン] 三井 賢太 : 「派手な『花火』なんて闘争の日々で飽き飽きするほど見てきた。そうだろう?この『世界』にはこれでいい…。」

[メイン] 甲府 衛 : 「(この光景に黒幕が満足…してくれるなんて都合のいい事は起きませんかねえ。)」

[メイン] 漁師のおじさん : ずっと上機嫌だったおじさんも、今は静かに花火の様子を眺めているようですね

[メイン] 元気な男の子 : 子供たちも大人についてもらいながら花火をしていますが、周囲の静かさに今ばかりはちょっとおとなしめです

[メイン] GM : そうして、粛々と花火の火が消えては点き、その様子が水面に照り返されています

[メイン] ちなつ : 「……あのさ」

[メイン] ちなつ : ちなつは黙々と花火に火をつけていましたが、唐突に口を開きます

[メイン] ちなつ : 「幸谷くんは……私と最初にあった時、さ」

[メイン] ちなつ : 「私は、『外の話を聞かせて欲しい』っていうつもりだったんだけど」

[メイン] ちなつ : 「そしたら幸谷くんさ、『友達になる?』って。……あれ、どうして?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うーん……なんか寂しそう?に見えたというか」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……それだと単に俺が寂しかっただけかもしれないや」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まあ、あんまり深く考えてなかったんだけどね、ほら、最初に似てる人と友達だって言ったし」

[メイン] ちなつ : 「あー、そっか。それで、なんか、こいつも友達になっちゃおう!みたいな?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まあそういうのもあるかなって……友達になりたいと思うのに深い理由もないしね」

[メイン] ちなつ : 「……そっか。それはそうかも」
ちなつはうんうんと一人で頷きます。

[メイン] ちなつ : 「……で」

[メイン] 幸谷 駿 : 「ん?」

[メイン] ちなつ : 「なんていうか、うーん……私達って……友達になった、って、思っても……いいのかな」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……俺は前からそのつもりだったよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「会って二日目ぐらいには結構喋ったしさ……?」

[メイン] ちなつ : 「……そう」
ちなつは、ふっ、と息を吐きます

[メイン] ちなつ : 「うん、『私』も、友達だと思ってるよ。この島に来たのが、幸谷くんで良かった」

[メイン] 幸谷 駿 : 「ありがと、前も言ったけど俺もここに来たこと自体は良かったと思ってるから」

[メイン] ちなつ : 「うん……」
ちなつは目を細め、頷きます。

[メイン] ちなつ : 「じゃ、最後はこれ」
そういってちなつは、線香花火を取り出します

[メイン] 幸谷 駿 : 「こういうのも風情があるよね……」

[メイン] ちなつ : 「風情。また、大人っぽい事言ってる」

[メイン] 幸谷 駿 : 「あはは、俺っておばあちゃんみたいだからね」

[メイン] ちなつ : 「あはは、自分で言っちゃった!」

[メイン] ちなつ : ちなつが笑うと手元が揺れ、火を散らす玉が落ちかけます

[メイン] ちなつ : 「あっ……と、あぶない。ゆっくり、だいじにしないとね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「あは、そうだね」

[メイン] ちなつ : そうして、ちなつは静かに、出来るだけゆすらないようにして、じっと閃光を見つめています

[メイン] ちなつ : 「……これ、いつかは消えちゃうけどさ。ずっと、このままだったらなぁ、とか、思ったりする?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……ずっとこのままって?」

[メイン] ちなつ : 「綺麗なものが綺麗なままで、変わらないまま……終わらない方がいいなぁ、って、思う事もある?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うーん……綺麗なままずっと続くか……」

[メイン] 幸谷 駿 : 「終わっちゃった出来事に対しては続いて欲しかったって思うこともあるんだけど」

[メイン] 幸谷 駿 : 「今続いてることに対しては変わらないほうがいいかどうかは分からないな……って」

[メイン] ちなつ : 「……あー、そっか」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……良い方向に変わるかもしれないし」

[メイン] ちなつ : 「……そうだよね。変わらないままって、良くなるかもしれないのと、悪くなるかもしれないの……どっちもわかんないまま、ってことだもんね」

[メイン] ちなつ : ちなつが見つめる閃光は、やがて勢いがなくなり、小さな炎の玉になります

[メイン] ちなつ : 「……うん。これも綺麗、だよね。いつか、落ちて……消えちゃうんだとしても」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……きれいだけど、これがずっと続くなら飽きちゃうかもだからね」

[メイン] ちなつ : 「飽きちゃう、かあ……あっ、その言い方は」

[メイン] ちなつ : 「なんか、若者っぽいかも。若返った」

[メイン] 幸谷 駿 : 「あはは、まだ中学生だし若者だよ」

[メイン] ちなつ : ちなつが声をあげて笑うと、その勢いで光の玉がポトリと落ちます

[メイン] ちなつ : 「あ……」

[メイン] 幸谷 駿 : 「落ちたね……」

[メイン] ちなつ : 「……うん。でも、笑ったから、落ちたんだよね」

[メイン] ちなつ : 「落とすくらいなら、笑わなければよかった、なんて……思わないよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「こういうときはもっと続けばいいのになって思うかなあ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まあこれが人生最後の花火って訳でもないし、気にしすぎることじゃないか」

[メイン] ちなつ : 「……そうだね」

[メイン] ちなつ : ちなつは立ち上がって、スカートの裾に着いた砂をパッと払います

[メイン] ちなつ : 「またできるよ、花火」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うん、またやろう」

[メイン] ちなつ : ちなつは、「そうだね」、とは言わず……代わりに、ちょっと微笑んだのでした

[メイン] GM : よし中断!中断です!引っ張り過ぎた!

[メイン] GM : 次回は……本日10日の22時半かな?大丈夫でしょうか?

[メイン] 向日 葵 : オッケーです

[メイン] 幸谷 駿 : はい、了解です

[メイン] 三井 賢太 : 大丈夫です

[メイン] 甲府 衛 : 大丈夫やで

[メイン] GM : ありがとうございます!ではその日時で!遅くまでお付き合いいただき申し訳ありませんでした!お疲れ様でした!!

[メイン] 甲府 衛 : おつやでー

[メイン] 向日 葵 : お疲れ様~

[メイン] 幸谷 駿 : お疲れ様でしたー

[メイン] 三井 賢太 : お疲れさまでした

[メイン] GM : ちょっと遅れました!点呼取ります!

[メイン] 甲府 衛 : はい

[メイン] 幸谷 駿 : はい

[メイン] 三井 賢太 : はい

[メイン] 向日 葵 : はい

[メイン] GM : では再開していきます!よろしくお願いします!

[メイン] 甲府 衛 : オナシャス!

[メイン] 三井 賢太 : よろしくお願いします

[メイン] 向日 葵 : よろしくお願いします

[メイン] 幸谷 駿 : よろしくお願いします

[メイン] GM : さて、キミ達は海岸で行われていた祭りの夜に、静かに花火に興じていたところでしたね

[メイン] GM : 各々の花火が燃え尽きると、誰と示し合わせたという訳でも無く撤収の気配が漂い始め、集まった人々が挨拶を交わしながらぱらぱらと帰ってゆきます

[メイン] ちなつ : 「あー、終わっちゃったね。私もみんなにあいさつして、帰ろっかな」

[メイン] 幸谷 駿 : 「もうそんな時間かあ……」

[メイン] GM : 時刻は21時近くといった所でしょう。いつもなら、キミ達も家に戻っている時間です

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うーん、最後にちょっと聞いてもいいかな?」

[メイン] ちなつ : 「うん?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「千夏って何かアクセサリーみたいなものってつけようと思ったことってある……?まあ、深い意味はないんだけど」

[メイン] ちなつ : 「アクセサリー?……んーと」
ちなつは少し考えます

[メイン] ちなつ : 「……あんまり、詳しくは無いけど。でも、もし……」
ちなつは手を後ろに組んでキミに背を向けます

[メイン] ちなつ : 「つけていいなら、つけてみたいな、って思ったやつはある……かな」

[メイン] ちなつ : 「うん。つけるなら、髪飾りがいいな。かわいいの」
そう言って彼女は振り返ります

[メイン] 幸谷 駿 : 「……髪飾りね、うん、確かに似合いそう」

[メイン] 幸谷 駿 : 「髪、綺麗だと思うし……うん、ごめんね、こんなこと突然聞いて」

[メイン] ちなつ : 「……ううん、いいよ」
ちなつは首を振ります。
「聞いてみたかったんでしょ、それ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「なんとなく思ってね……」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん、じゃあ俺もそろそろ帰らないとかな……暗いけど大丈夫?」

[メイン] ちなつ : 「うん、ぜんぜん大丈夫……でも、急いで帰ろう、かな」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……不安なら家まで一緒に行こうか?」

[メイン] ちなつ : ちなつは言うが早いが、踵を返して歩き出そうとしていたちなつは、その言葉に少し立ち止まります。
「……」

[メイン] ちなつ : 「ううん、平気だよ。島の事だもん、怖い事なんて、無いよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん、じゃあ気を付けてね……」

[メイン] 向日 葵 : 尾行するからちなつちゃんの動向をさりげなく窺ってるぞ

[メイン] 幸谷 駿 : 「……バイバイ」

[メイン] ちなつ : 「うん、それじゃあ……」
「また明日、ね」

[メイン] ちなつ : ちなつはそれだけ言うと、その場を去っていきます

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うん」

[メイン] 向日 葵 : 駿くんに目配せした後、距離を取って気付かれないように尾行するぞ
イージーエフェクト全開で

[メイン] GM : 構いませんよ。他の二人はどうするのかな?

[メイン] 幸谷 駿 : アイコンタクトで任せたってしておきます

[メイン] 甲府 衛 : 更に距離置いて葵ちゃんを視界ギリギリで尾行する形で

[メイン] 三井 賢太 : 女の子を追ったらちょっと世間体が…

[メイン] GM : 尾行してることがバレたら言い訳に困るでしょうねぇ

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳は、注意を払いつつも主体性なく葵さんに着いて行きます

[メイン] 甲府 衛 : 三井くんワイの更に後ろからくる?

[メイン] 三井 賢太 : 幸谷君は行かんのよね?

[メイン] 三井 賢太 : 2:2ならちょうどい…

[メイン] 幸谷 駿 : 行かないかな…

[メイン] 三井 賢太 : ヨシ!帰ろ!

[メイン] GM : では、とりあえず尾行組から……

[メイン] GM : ちなつは少し早い足取りで、海岸から港に向かいます。今のところは尾行に気付く様子はありません

[メイン] GM : そのまま彼女は、街のある方角ではなく北へ向かってゆき、やがて森にさしかかります

[メイン] 向日 葵 : 「森の方か、これで奥の方まで行くようなら…」小声で

[メイン] 甲府 衛 : 「(九割方違いないと。)」

[メイン] ちなつ : ちなつはそのまま森に分け入り、少し歩いたところで一度振り返って辺りの様子を伺います

[メイン] ちなつ : 「……」
とはいえ、巧妙に身を隠しているキミ達には気付かないようです

[メイン] GM : そして、再び森に一歩足を踏み入れたちなつは「その場から消え」ます

[メイン] 向日 葵 : 「消えた…!?」

[メイン] 甲府 衛 : 「消えたと言うより『入った』のかもしれませんね。」追いつく

[メイン] GM : もちろん、単に見失ったという事ではありません。音もなく掻き消えています。足跡もありませんね

[メイン] 向日 葵 : 匂いもその場で途切れてる感じですかね

[メイン] GM : そうですね。常識的な現象では無い事は分かります

[メイン] 向日 葵 : 「あの場所が境界になってる?それとも見られて無かったらどこでも良いのかどっちかな?」

[メイン] 甲府 衛 : 「それは我々が踏み入れるしか確認する術はないでしょうなあ。」

[メイン] 向日 葵 : 場所的にはどの辺りですかね
森の
昼に一度行ったとこより浅いですか?

[メイン] GM : 戦闘を行った場所よりはだいぶ手前ですね

[メイン] 向日 葵 : その場所に境界ある説はあんま無さそうやなぁ

[メイン] 向日 葵 : 「一回消えた場所に行ってみる?」

[メイン] 甲府 衛 : 「交戦は避ける方針で、行きますか。」

[メイン] 甲府 衛 : 前に出ますね

[メイン] GM : では、彼女が消えた場所に行ってたキミたちですが、遠目で確認できたこと以上の痕跡は感じられません

[メイン] 甲府 衛 : 「これは…、ほぼ決まりですかね。」

[メイン] 向日 葵 : 「ちなつちゃん自身に何かしらの力があるみたいね」

[メイン] GM : 痕跡はぷっつりとそこで途絶えています。もしも行く先を追おうとするのであれば、エフェクトによって姿を隠したオーヴァードを追跡するつもりで調査をしたほうが適切だ、と考えられます

[メイン] 甲府 衛 : まあ夜やし数足りんし明日よね?

[メイン] 向日 葵 : そうなるんかな?このまま調査続行出来るの?

[メイン] GM : 不可能ではないです。もちろんリスクはありますが……

[メイン] GM : 差し当たり、この場からちなつの行方を追おうとした場合は<知覚>と<RC>による[対決]が発生します

[メイン] GM : その両方に勝利しない限り、はっきりとした情報は判明しません

[メイン] 甲府 衛 : 行方探るだけやってみる?

[メイン] 向日 葵 : 知覚とRC両方振るってこと?

[メイン] GM : そうです

[メイン] 向日 葵 : 分担はオーケー?それとも同じ人のみ?

[メイン] GM : 分担はアリとします

[メイン] 向日 葵 : それなら駿くん呼んできてから、知覚を葵ちゃん、RCを駿くんかな
それでどう?

[メイン] 甲府 衛 : ワイはどっちもゴミやで

[メイン] 甲府 衛 : そうしよそうしよ

[メイン] 甲府 衛 : 一旦退散かな

[メイン] 向日 葵 : 甲府さんと恵梨佳ちゃんに待ってて貰って、葵ちゃんが二人を呼んでこよう
葵ちゃんが最速だし

[メイン] 甲府 衛 : そうするかな

[メイン] 新樫 恵梨佳 : では、葵さんがそうしようとした所で、今まで黙っていた恵梨佳が口を開きます。

[メイン] 向日 葵 : なんだなんだ

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「待って。踏み込んだ行動をするなら、先に話しておきたい事があるの」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳は一瞬だけ逡巡する様子を見せ、すぐに言葉を継ぎます

[メイン] 甲府 衛 : 黙って聴く姿勢

[メイン] 向日 葵 : こちらも

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「わたくしの身に起きていることについて、ですわ。できれば、全員がいるところで」

[メイン] 甲府 衛 : 「日向さん、三井さんと幸谷さんをお呼びいただけますか?」

[メイン] 向日 葵 : 「うん、わかった。じゃあ呼んでくるから待っててね」

[メイン] 向日 葵 : 呼びに行って、二人を連れて戻ってくるとこまでは進めて大丈夫ですかね

[メイン] 甲府 衛 : 待ってる間は何も話さないけどエリカちゃんの挙動には気を付けときます

[メイン] GM : 呼べば合流自体は問題なく出来るでしょう。立ち話にはなりますが

[メイン] 甲府 衛 : それでいきますか

[メイン] 向日 葵 : じゃあ合流出来たということで

[メイン] 向日 葵 : 「お待たせ。連れてきたよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……どういう話なのかな?」

[メイン] 三井 賢太 : 「この状況でわざわざ全員集めるんだ、下らない話では無かろうが…」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「申し訳も無いけれど、黙っている、という訳にもいかなさそうでしたから。でも……どう言ったものかしらね」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……今から聞くことは、少々おかしな事かもしれないけれど、できれば笑わないで聞いてほしいですわ」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……」
「わたくしたちが負っている任務は、どのようなものだったかしら」

[メイン] 甲府 衛 : 「この島近海で起きている不可解な現象の調査、そして解決ですよね?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「そうだと思う」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……」
恵梨佳は小さく、「そうよね」、と呟く。

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……おそらく、ですが」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……どういうこと?」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「わたくしの記憶に、『欠落』が生じ始めているようなの。何よりも重要な任務の事について、今こうして確認をしてもピンと来ませんもの」

[メイン] 向日 葵 : 「それは…他の島民みたいな侵食が進んでるってことなのかな」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……わからない。少なくとも、わたくしはわたくし自身の存在を、別人だと思い込んでしまうような事は『まだ』起きていないから」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳は一拍をおいて、話を続ける。

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「状態を自覚したのは今日の昼の事。けれども、『思い出せない物』についてどのように確認を取るべきか。そして、自分でもわからない致命的な何かを忘れていて……その結果とった行動が悪手になるかもしれない、という事を恐れて、言い出せなかった」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「島に来てからの記憶は無事よ……多分、だけれども。虫喰いが出来ているのは、それ以前の物だと思う」

[メイン] 向日 葵 : 「任務のことまで忘れてるとなると…元からゆっくりするつもりは無かったけど、解決を急いだ方が良さそうね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……そうだね、それが僕らにも影響し始めたら大変そうだ」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……ここに長く居たことが関係してるのは、確かだと思う。改めて、聞くのだけれど……貴方達はまだ、大丈夫なの?」

[メイン] 甲府 衛 : 「そんな生温いものではないでしょう。影響が一定以上になれば事実上任務の遂行は不可能になる。」

[メイン] 甲府 衛 : 何らかの影響感じるんかな?

[メイン] GM : そうですね、恵梨佳の問いかけで、キミ達は改めて一連の情報について反芻をすることでしょう

[メイン] GM : 思いを巡らせてみた結果、三井さんと、幸谷さんは「問題ないだろう」と実感しますが……

[メイン] GM : 葵さんと甲府さん。貴方達は、僅かながら忘れるはずの無さそうな事柄について、一部思い出せない事に気づくでしょう

[メイン] GM : 例えば、今回の任務のためにキミ達に招集をかけた人物は、誰であったか……など

[メイン] 向日 葵 : これもしかしてだけど、エルミナちゃんにロイス取ってたらタイタス化してたな

[メイン] GM : ロイスというモノの性質上、そういうかのうせいはあったかもしれませんね

[メイン] 向日 葵 : 「うーん…私はちょっとまずいかも…」

[メイン] GM : さて、この話と自覚症状を確認したキミ達は、もう少し具体的な事について推察する事が可能です

[メイン] GM : <知識:レネゲイド>4に成功すれば、自覚の有無についての理由に察しがつく事でしょう。さらに、達成値が6以上であれば、発生している異常のレネゲイド学的見地からの仮説も導き出せます

[メイン] 向日 葵 : ふむ、誰が振るのが強いかな
というか全員振っても良い感じ?

[メイン] GM : 全員振って構いません

[メイン] 向日 葵 : とりあえず振っちゃおうか
情報収集チームは使える?

[メイン] 甲府 衛 : 侵蝕率込みでワイは素の3dxか

[メイン] GM : 情報収集判定って訳ではないですね

[メイン] 向日 葵 : 知識だったわ
振ります

[メイン] 幸谷 駿 : 5dx (5DX10) > 9[2,5,6,7,9] > 9

[メイン] 甲府 衛 : 3dx>=6 (3DX10>=6) > 10[8,8,10]+7[7] > 17 > 成功

[メイン] 甲府 衛 : その出目他で欲しかったやつ

[メイン] 向日 葵 : 4dx (4DX10) > 10[1,2,9,10]+2[2] > 12

[メイン] 三井 賢太 : 5dx (5DX10) > 9[1,2,2,3,9] > 9

[メイン] GM : みんな詳しいな……

[メイン] 向日 葵 : 情弱はおらへんかった

[メイン] 三井 賢太 : まるでレネゲイド博士だな

[メイン] GM : では、まずは葵さんと甲府さん(と恵梨佳)が先に自覚が出ている理由から。

[メイン] GM : これは単純に、侵蝕値の上昇によるものと考えられます。三井さんと幸谷くんとは、戦闘の有無によって大きく差がついているので

[メイン] 甲府 衛 : なるほど

[メイン] GM : では、侵蝕値が上がる事と症状の相関性についてですが、レネゲイドについて基本的な知識をしっかりもっているキミ達はこう考えます

[メイン] GM : まず、この島にかかっている催眠めいたエフェクトの影響をキミ達が受けていないのは、キミ達の身体にあるレネゲイドウィルスが外部からのエフェクト干渉に抵抗しているからです

[メイン] GM : しかし、島に居る限りその影響は常にキミ達に及び続け、ほとんど常時抵抗を強いられている状態にある、と考えられます

[メイン] GM : そうした、いうなれば細菌と免疫作用が戦う事による発熱のような現象として、活性化したキミ達自身のレネゲイドが記憶の部分に悪い影響を及ぼしているのではないか、といった予測ができます

[メイン] 甲府 衛 : 「つまり、タイムリミットは近い。速やかな事態の解決が必要という訳ですね。」

[メイン] 向日 葵 : 「そういうことね。休んでる暇も無さそう」

[メイン] GM : タイムリミットもさることながら、戦闘を繰り返す事も危険でしょう

[メイン] 幸谷 駿 : 「調査を進めるなら回避しようもないしね」

[メイン] 甲府 衛 : 「いえ、昼にレネゲイドを活性化した我々には少しでも休養が必要ではないでしょうか?今はこの森に起きているエフェクトの正体を調査した後、すぐに休息を取った上で、全員で『森』の攻略をすべきでは?」

[メイン] 向日 葵 : 「確かに休息も必要だね。じゃあさっさと調査をしちゃいましょ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「森は全員で行ってみないと分からないんだったよね、他に手がかりはある?」

[メイン] 三井 賢太 : 「手がかりか…コロちゃんについてはいまだ不明。例の本も決定打には欠ける。どうあがいても森での衝突は避けられないか…。」

[メイン] GM : では、調査をしてみるなら改めて<知覚>と<RC>による[対決]によって行えます。それぞれ代表1名が、能動側として判定を行ってください

[メイン] 向日 葵 : 知覚を葵ちゃん、RCを駿くんでおけ?

[メイン] 幸谷 駿 : 無駄に振り切ったrcが輝く

[メイン] 向日 葵 : 異論無さそうなら振っちゃうよー

[メイン] 甲府 衛 : ええで

[メイン] 三井 賢太 : がんばれー!

[メイン] 向日 葵 : オリジンプラント使います

[メイン] system : [ 向日 葵 ] 浸食率 : 80 → 82

[メイン] 幸谷 駿 : 5dx+10 (RC) (5DX10+10) > 10[1,3,4,6,10]+3[3]+10 > 23

[メイン] GM : リアクションがあるから、順番にね

[メイン] 幸谷 駿 : あっごめんなさい

[メイン] 向日 葵 : まあまあ
じゃあ先にRCリアクションかな
それとも知覚先じゃないとまずい?

[メイン] GM : ではRCのリアクションから行いますね

[メイン] GM : 9dx+1 (9DX10+1) > 10[1,1,2,4,5,7,7,8,10]+7[7]+1 > 18

[メイン] 甲府 衛 : つよい

[メイン] GM : ではRCは成功!次は<知覚>です

[メイン] 向日 葵 : リアクション強いぞこれ
普通に負ける可能性あるな
振ります

[メイン] 幸谷 駿 : つよいですね…

[メイン] 向日 葵 : 8dx+4 (8DX10+4) > 7[3,3,4,4,5,5,6,7]+4 > 11

[メイン] 三井 賢太 : アッ

[メイン] 向日 葵 : 弱い~

[メイン] 甲府 衛 : しゃーない

[メイン] 幸谷 駿 : 相手も同じく下振れるかも

[メイン] GM : では、謎の相手のリアクションです

[メイン] GM : 5dx+8 (5DX10+8) > 6[3,3,6,6,6]+8 > 14

[メイン] 幸谷 駿 : 固定値が高い…

[メイン] 甲府 衛 : +8はあかんて

[メイン] 向日 葵 : 固定値でタブルスコアつけられてる…クリティカルせんと勝てんかったか

[メイン] 三井 賢太 : 葵ちゃんでダメならみんなダメやししゃーない

[メイン] GM : では、やはり何かエフェクトによる隠蔽である事はわかりますが……その発生源や位置までは掴む事が出来ませんでした

[メイン] 甲府 衛 : 寝るか!

[メイン] GM : <RC>の方に成功しているのでひとつ明かしますが、おそらくオルクスのエフェクトである《猫の道》は使われていますね

[メイン] 幸谷 駿 : 「細かいところまでは分からないし……明日強行突破するしかないか」

[メイン] 向日 葵 : この難易度なら必須情報じゃないやろ!寝よ寝よ!

[メイン] 三井 賢太 : イージーエフェクトでこれほどの領域を…やはり天才か

[メイン] 幸谷 駿 : RCならともかく知覚になんて振り切らないしムリ

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……そうね。どちらにしても、一度体制は立て直した方がいいわ。甲府さんと葵さんは、昼にも戦闘を経ているのだしね」

[メイン] 甲府 衛 : 「今のあの家であれば、それなりのレネゲイドの沈静化が見込めますね。」

[メイン] 三井 賢太 : 「終焉の刻は一日延びた…せいぜい震えて待つがいい。『黒幕』よ!」
森に向かって言っておこう

[メイン] GM : では、キミ達はいったん拠点に戻る事にしました

[メイン] 甲府 衛 : 寝たらHPはどんくらい回復するんやろ?

[メイン] GM : この後夜→寝るまでにちょっとマスターシーンもありますが、その前にひとつだけ

[メイン] GM : 就寝による舞台裏処理として、侵蝕率減少に加えて望むならHPを2d10点回復しても構いません。忘れないよう今のうちにやっておいてください

[メイン] 甲府 衛 : 2d10 HP回復 (2D10) > 7[5,2] > 7

[メイン] system : [ 甲府 衛 ] HP : 15 → 22

[メイン] system : [ 甲府 衛 ] 侵蝕率 : 96 → 93

[メイン] system : [ 甲府 衛 ] 侵蝕率 : 93 → 92

[メイン] GM : 確定範囲は変わったかもしれない

[メイン] system : [ 幸谷 駿 ] 侵蝕率 : 57 → 53

[メイン] 甲府 衛 : 明らかに変わったけど欲言えばもうちょいやな

[メイン] 甲府 衛 : 自律神経失調症のせいで睡眠効率が悪い

[メイン] GM : かわいそ

[メイン] 三井 賢太 : 病院に行け

[メイン] system : [ 向日 葵 ] 浸食率 : 82 → 78

[メイン] system : [ 三井 賢太 ] 侵食率 : 56 → 52

[メイン] GM : では!結構引っ張っちゃいましたが一時中断で!
次回は本日11日の22時半からでいいかな?

[メイン] 向日 葵 : 大丈夫です

[メイン] 幸谷 駿 : 大丈夫です

[メイン] 甲府 衛 : 大丈夫やでー

[メイン] 三井 賢太 : 大丈夫です

[メイン] GM : ありがとうございます!ではそのように!お疲れ様でした……!

[メイン] 向日 葵 : お疲れ様~

[メイン] 甲府 衛 : おつやでー

[メイン] 幸谷 駿 : お疲れ様でした!

[メイン] 三井 賢太 : お疲れさまでした

[メイン] GM : 間違えた!点呼!

[メイン] 甲府 衛 : はい

[メイン] 幸谷 駿 : はい

[メイン] 向日 葵 : はい

[メイン] 三井 賢太 : はい

[メイン] GM : では再開していきます!よろしくお願いします

[メイン] 三井 賢太 : よろしくお願いします

[メイン] 向日 葵 : よろしくお願いします

[メイン] 幸谷 駿 : よろしくお願いします

[メイン] 甲府 衛 : オナシャス!

[メイン] GM : ではでは。前回は状況に猶予が無い事が判明し、明日の為にも一旦拠点に戻っていった、というところでしたね

[メイン] GM : 拠点に戻ったキミ達は、特別にやっておきたい事が無ければ休息をとる事でしょう

[メイン] 甲府 衛 : 全力で休息しますかね

[メイン] 幸谷 駿 : まあ休息ですかね、お風呂入って寝るだけかな?

[メイン] 向日 葵 : こっちも特にないかな

[メイン] 三井 賢太 : 休むぞー!

[メイン] 新樫 恵梨佳 : では、男女それぞれが寝室に移り、布団に潜り込んだ後の事。

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「ねえ、葵さん」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳がぽつりとつぶやきます。

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「自分の記憶の不確かさを打ち明けるのって、少し怖いのね。自分で自分が信じられないようで」

[メイン] 向日 葵 : 「そうね、私の方も記憶の欠落が出始めてるようだし、その気持ちはわかるわ。不安だったわよね。よく打ち明けてくれたわ。そのおかげで、私も影響受けてることがわかったんだし」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「黙っていたまま正念場を迎える訳にはいかないもの。……それでも、勇気は必要でしたわ。何かを忘れたまま喋るっていう事は、誰かを傷つけてしまう事かもしれない」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……もし明日、貴方と友人だった事も忘れてしまって、他人行儀な口の利き方をしたら……その時は、ごめんなさいね?」

[メイン] 向日 葵 : 「それは…悲しいわね。でも、大丈夫!」

[メイン] 向日 葵 : 「私、恵梨佳ちゃんのこと大好きだもの。もしそうなったら、その時はまたお友達になるわ。そうしたら、ほら、記憶がない間もずっとお友達よ」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……そう。それなら安心ね。きっと。」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 恵梨佳は布団を深めに被ります

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「ありがとう。また、明日ね」

[メイン] 向日 葵 : 「恵梨佳ちゃん、不安だと思うけど、何があってもずっと一緒だから、ね?」そう言って手を握ります
「おやすみ、また明日」

[メイン] 向日 葵 : こちらからのRPは終わり

[メイン] GM : では、そうしてキミ達が寝静まったのとほぼ同じ時間、別の場所でのマスターシーンです

[メイン] GM : 暗い森の、奥深く。息を切らしながら、一人の少女が道なき道を走る。

[メイン] ちなつ : 「……っ、」

[メイン] ちなつ : 彼女は一心に森の奥へ奥へと進んで行く。行く先には、ただ暗闇が広がるのみ。

[メイン] ちなつ : しかし、彼女がある境を越えた所で、それまでそこに無かったはずの道があらわれる。

[メイン] ちなつ : 真夜中に照るはずの無い日の光が、道の石畳に差し込む。彼女は石灯籠の横を走り抜け、ただ奥へと向かっていく。

[メイン] ちなつ : やがて彼女は、木々に隠されるように――あるいは、飲み込まれるように――ひっそりとたたずむ社の前へ辿り着き、そこで足を止めた。

[メイン] ちなつ : 荒れた息を整え、彼女はその社を見上げ、口を開く。

[メイン] ちなつ : 「ねえ、もうやめようよ。『願い』を叶えるって、きっとこういうことじゃないよ」

[メイン] ちなつ : 「こんな世界を創ったって、それはこの島が元に戻った訳じゃない。都合のいい嘘にみんなを巻き込んでいるだけ」

[メイン] ちなつ : 「……そう、嘘。みんな嘘。」

[メイン] ちなつ : ざあっ、と、木立が風にざわめく。

[メイン] ちなつ : 「嘘だけど……でも、みんなはこの島の事、きっと悪く思ってないよ。だから、もっと別のやり方なら、きっとうまくいくよ」

[メイン] ちなつ : 「……そう感じてくれた人の気持ちまで、嘘にしちゃだめだよ。そしたら、本当の気持ちなんてひとつも無くなっちゃうよ、だから……」

[メイン] ちなつ : 彼女はそう言いながら、一歩踏み出そうとする。
しかし。

[メイン] 微睡みの陽炎A : 景色にノイズが入り、社と彼女を分かつように黒い靄が立ち昇る。それは異形の形をとり、彼女の行く手を遮った。

[メイン] ちなつ : 思わず足を止めた少女は、一瞬ひどく悲しげな表情を浮かべ、一歩、二歩と後ずさる。

[メイン] ちなつ : 「……ねえ、あなたが私を生んだのは、みんなの気持ちを知りたかったからでしょ」

[メイン] ちなつ : 「みんなと一緒にいた私が、どんな気持ちなのか、あなたにはわかるでしょ。それでも、やめないの?」

[メイン] 微睡みの陽炎A : その言葉に、返事は帰ってこない。しかし、その代わりとでもいわんばかりに、異形は2つ、3つと姿を増やし、じりじりと彼女を社から遠ざけようとする。

[メイン] ちなつ : 「うっ……」

[メイン] ちなつ : 彼女は小さく呻く。それに込められた感情は、嫌悪か、当惑か、あるいは悲哀か。

[メイン] ちなつ : 「私は……私はもう嘘なんかつきたくないし、私が感じた気持ちを嘘にしたくないっ!」

[メイン] ちなつ : 彼女はそう叫ぶと、踵を返し元来た道へと駆けだした。

[メイン] GM : 振り返らずに走り去る彼女を、社はただ見送る。

[メイン] GM : 少女の姿が完全にその場から消えると同時に、社の周囲にある木々がミシミシと音を立ててその梢を伸ばし始めた。

[メイン] GM : 伸びた枝と枝は絡み合って網目を描き、やがて半球状になって社を覆ってゆく。

[メイン] GM : それは隙間の無い半円に編み上げられると、ぴたりと静止し、次の一瞬で枯死するかのように真っ白に変色した。

[メイン] GM : かくして、『籠』は静かに佇む。あらゆる現実と、時の流れをも拒絶するかのように。

[メイン] GM : ではマスターシーンは以上です!

[メイン] GM : では……キミ達は4日目の朝を迎えました。侵蝕率を1d10+3ポイント増加させてください

[メイン] 幸谷 駿 : 1d10+3 (1D10+3) > 2[2]+3 > 5

[メイン] 向日 葵 : 1d10+3+78 (1D10+3+78) > 6[6]+3+78 > 87

[メイン] 甲府 衛 : 1d10+3+92 (1D10+3+92) > 5[5]+3+92 > 100

[メイン] system : [ 甲府 衛 ] 侵蝕率 : 92 → 100

[メイン] system : [ 向日 葵 ] 浸食率 : 78 → 87

[メイン] 甲府 衛 : めっちゃいいかんじ

[メイン] 三井 賢太 : 1d10+3 (1D10+3) > 9[9]+3 > 12

[メイン] system : [ 幸谷 駿 ] 侵蝕率 : 53 → 58

[メイン] system : [ 三井 賢太 ] 侵食率 : 52 → 64

[メイン] 幸谷 駿 : 60乗らないか、まあいいけども

[メイン] GM : だいぶ差がついてますねぇ

[メイン] GM : さて、キミ達はすっかり慣れ親しんだ布団で目覚め、いつものように朝の支度を始めます

[メイン] 幸谷 駿 : 「えっと……今日は森の調査だっけ」

[メイン] GM : 差し当たり方針のお話になりますね

[メイン] 甲府 衛 : 「調査だけでは終わらない可能性が高いと考えてください。昨日より更に記憶が不明瞭になってきているため、速やかな解決が望まれます。」

[メイン] 向日 葵 : 「他の有力な手がかりもないし、迅速な解決が必要な以上、もう森に行くべきだと思う」

[メイン] 三井 賢太 : 「同感だな、この檻で記憶が果てるまで過ごす訳にはいかない…。俺が終焉に導いてやろう。」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……そうだね、早く終わらせないと」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「もう少し、情報は欲しかったけれど……そう言ってもいられないものね」

[メイン] 甲府 衛 : 「街の様子に大きな変化が無ければ、森に直行しましょう。出来る事は多くは無いでしょうが、準備は後悔の無いように。黒幕はともかく、彼の眷属との戦闘は避けられそうにもありませんからね。」

[メイン] GM : では、具体的にはどうしましょうか?

[メイン] 甲府 衛 : しかしやる事もないよね

[メイン] 甲府 衛 : 森に行く前に一瞬街見るとか、手早くちなつちゃん探すくらい?

[メイン] 幸谷 駿 : ちょっと見てあとは森かな

[メイン] 向日 葵 : それで良いと思う

[メイン] 三井 賢太 : コロちゃんも連れて最後の散歩や!

[メイン] GM : では、街にちょっと寄って全員森に向かう、という事かな?

[メイン] 甲府 衛 : ワイはそれで

[メイン] 向日 葵 : オッケーです

[メイン] GM : 良さそうかな。ではそれで

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「では、行きましょうか」
戸締りをしっかりとした後、コロちゃんを連れてキミ達は街へと向かいます

[メイン] 幸谷 駿 : いくぞー

[メイン] コロちゃん : 「……」
コロちゃんも、朝のひやりとした空気に鼻を湿らせながら、静かについてきています

[メイン] GM : 町の様子は、キミ達がすっかり見慣れてしまったソレとなんら変わりはありません。いつもの、穏やかな空気が流れています

[メイン] GM : キミ達が連れ立って歩いていると、一人の老人……町長が通りがかり、キミ達に声を掛けてきます

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「おお、これは……おはようございます。皆さんお揃いで、どこかにお出かけですかな?」

[メイン] 甲府 衛 : 「森の中に少々通行が難しい場所があったので、今日は人員をかけて調査を進める予定です。」

[メイン] 甲府 衛 : 「あ、島の方々の手を煩わせることはありませんのでご安心を。」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「ふむ……なるほど、森の方ですか。あそこは人の手があまり入っていませんから、色々と不便もありましょう……どうか、お気をつけて」

[メイン] 甲府 衛 : 「お気遣いありがとうございます。それでは失礼致します。」

[メイン] 甲府 衛 : 深めに一礼

[メイン] 幸谷 駿 : 「ありがとう、気を付けて行くよ」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「いえいえ、年寄りのお節介ですから……ああ、お節介ついでにひとつ、お尋ねしてもよろしいですかな?」

[メイン] 甲府 衛 : 「はい、存じている事であれば何なりと。」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「ああ、そう畏まらずに。いえ、皆さんすっかり馴染まれているようですから……この島での生活というものは、どうでしたかな?」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「小さく、不自由も多いこの島ですが……皆様が島の暮らしにどういった気持ちを抱いたのか、それが気にかかっていましてな」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「どうでしょう。何か……良い思い出には、なりましたかな?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん、ここでの生活は楽しかったよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「本土とは違った自然を良く感じられたしね」

[メイン] 向日 葵 : 「そうね、都会には色々な人がいて飽きないけど、こういう場所での人の営みも興味深いわ」

[メイン] 三井 賢太 : 「思い出…ああ、実にいい『思い出』だ。まるで『夢』のような…。」

[メイン] 三井 賢太 : 「この邂逅は、運命と言うべきか…。感謝しよう、この出会いにな。」
多分翻訳は通してる(適当)

[メイン] 甲府 衛 : 「正直、私にはこの島の暮らしを心から楽しむ事は出来ません。」

[メイン] 甲府 衛 : 「アクシデントがあったとは言え、この島に来た目的は調査の仕事。」

[メイン] 甲府 衛 : 「ですので、バカンスにでも来ないと私にはこの島の本当の良さはわからないでしょうね。」

[メイン] 甲府 衛 : 「バカンスなんてもっと遠い話ではありますが、ははは…。」乾いた笑い

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「ふむ……そうでしたか」
おじいさんは顎をさすりながら、一人合点したように頷きます。

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「皆さん、抱かれた印象は様々のご様子。しかし……悪しからず思って頂いているのでしょう」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「私は、皆さまが島の人々と積極的に関わりを持ってくれている事が、とてもうれしいのです。そうして、それが皆さまにとっても良き思い出となっているのであれば、それに優る喜びはありません」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「いつかは皆さまもお帰りになられるのでしょうが……せめて、それまでの間にこの島で沢山の思い出を作って、持ち帰ってください」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 「いや、爺の長話に付き合わせてしまいましたな!本当にありがとうございます。改めて、どうかお気をつけて……」

[メイン] 甲府 衛 : 「ええ、何から何までありがとうございます。」深く一礼

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うん、ありがとう」

[メイン] 杖をついたおじいさん : 町長も頭を下げると、軽く手を振ってその場を去ってゆきます

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……そうね、この島で起きている事は、もしかしたら幻かもしれないけど……わたくし達が感じた思い出までが、嘘という訳ではないものね?」

[メイン] 甲府 衛 : 「では、それを確かめに行きましょうか。」

[メイン] 甲府 衛 : 「少なくとも森の主は答えを持っているはずですから。」

[メイン] GM : では、キミ達は変わらぬ様子の町を後にし、森へと向かいました

[メイン] GM : 先日と同じように、森は独特の雰囲気を纏っています。心なしか、森の奥から感じられる『拒絶』の気配は、より濃くなったように感じられます

[メイン] GM : キミ達が、この先に脅威が待ち構えている事を確信しつつ、緑の中へと分け入っていこうとしたその時

[メイン] ちなつ : 「……来るだろうなって、思ってたよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「こんなところで珍しいね……って訳でもないか」

[メイン] ちなつ : 木漏れ日の光の柱から、一人の少女があらわれました

[メイン] ちなつ : 「この先に進んでも、きっと目当ての場所にはたどり着けないよ。『そういう』ふうに、なってるから」

[メイン] ちなつ : ちなつは、ふっ、と力の抜けた笑みを浮かべる。

[メイン] ちなつ : 「邪魔しに来たとかじゃ、ないよ……おねがいをしに来たの」

[メイン] ちなつ : 「……あのね、みんな」

[メイン] ちなつ : 「『ここ』を、壊しちゃって欲しい。そして、島の外に……帰って」

[メイン] GM : と、言った所で本日は中断です!尺が無い!

[メイン] GM : 次回は本日12日でえーと、21時から大丈夫そうですかね?

[メイン] 甲府 衛 : おっけーでーす

[メイン] 向日 葵 : 大丈夫です

[メイン] 幸谷 駿 : はい

[メイン] GM : では時間もアレなので暫定21時で!毎度毎度遅くまでごめんなさい!

[メイン] GM : それでは大変お疲れ様でした!

[メイン] 向日 葵 : お疲れ様~

[メイン] 甲府 衛 : おつやでー

[メイン] 幸谷 駿 : お疲れ様でした!

[メイン] 三井 賢太 : お疲れ様でした

[メイン] GM : 点呼~

[メイン] 幸谷 駿 : はい

[メイン] 三井 賢太 : はい

[メイン] 向日 葵 : はい

[メイン] GM : じゃあ点呼とるよ~

[メイン] 三井 賢太 : はい

[メイン] 甲府 衛 : はい

[メイン] 向日 葵 : はい

[メイン] 幸谷 駿 : はい

[メイン] GM : ではでは再開していきます!よろしくお願いします

[メイン] 甲府 衛 : オナシャス!

[メイン] 幸谷 駿 : よろしくお願いします

[メイン] 向日 葵 : よろしくお願いします

[メイン] 三井 賢太 : よろしくお願いします

[メイン] GM : さてさて……日が空いたのでちょっとしっかりめに確認しますか

[メイン] 幸谷 駿 : お願いします

[メイン] GM : 前回、キミ達はのどかに思われた島での生活に、自らの記憶が侵されるという思わぬタイムリミットが忍び寄っているという事実を知りました

[メイン] GM : 不明な点はありつつも、強行せざるを得ない状況、そう判断したキミ達は最も怪しいと思われる森に全員で出向きます

[メイン] GM : 一方、時を同じくして「ちなつ」は謎の場所で何かと対話し、説得を試みますが決裂した様子

[メイン] GM : そうして、森に分け入ろうとしたキミ達の前に彼女が現れ……今までとは違う様子で、「『ここ』を壊して」とキミ達に告げた、そう言った場面でしたね

[メイン] ちなつ : 「……あのね、みんな」


「『ここ』を、壊しちゃって欲しい。そして、島の外に……帰って」

[メイン] ちなつ : 彼女はそう述べると、ひどく自嘲的に笑みとも溜息ともつかないひと息を吐きます

[メイン] 甲府 衛 : 「その申し出に即答できる程、我々は情報を持ち合わせてはいません。」

[メイン] 幸谷 駿 : 「ふーん……」

[メイン] 甲府 衛 : 「まずは、ご存知の事を話してもらわないと返事のしようもありませんね。無論全てです。」

[メイン] ちなつ : 「……」
ちなつはその言葉を聞いて小さくうなずきます。

[メイン] ちなつ : 「……先に聞いておきたいんです。みなさんは、その……普通の人とは、違うんですよね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まあ、そういうことになるのかな」

[メイン] 甲府 衛 : 無言で《十徳指》で指先を変化させる

[メイン] ちなつ : ちなつは少しばつの悪そうに眼を逸らす。
「つまり……だから、この島が……『ここ』が異常な状態だって事も、分かってる……んですよね」

[メイン] 甲府 衛 : 「ええ勿論です。続けてください。」

[メイン] ちなつ : 「……この島には、神様がいるんです」
ちなつはゆっくりと喋る。

[メイン] ちなつ : 「宗教とか、神話とか、そういうものに出てくるものと同じなのかどうかはわからないけど……『自分の事を神様だと定義』していて、『願いを叶える力』を持っていて、『人間ではない』。そういうものが、あるんです」

[メイン] ちなつ : 「……」
ちなつは一つ息を入れ、再びゆっくりと喋り出す。それはまるで、罪の告白を命じられた人間が苦痛に耐えながら言葉を絞り出すかのようだった。

[メイン] 幸谷 駿 : 「……なるほど、教えてくれてありがとう、無理させてごめんね」

[メイン] ちなつ : 「い、いいの。私、本当はもっと……もっと早く言わなきゃ、いけなかった事だから」
ちなつは首を振り。胸を抑える。その姿が痛々しい。

[メイン] ちなつ : 「神様は、ずっと昔に……この島で生まれたんです。もともと、この島にいるって言われてた、神様……『生國島之神(いくしまのかみ)』が祀られている社に」

[メイン] ちなつ : 「神様とか、仏様っていうのが本当にこの世界にいるのかどうかはわかりません。でも、そういうものがあるって信じていた人たちの想いが、今この島にいる神様の在り方を決めたんです」

[メイン] ちなつ : 「神様は、人間と関わりを持ちたいって思ってました。それで、神社に来た人が、自分がいる社の前で手を合わせて願いを唱えるから……それを叶えてあげる事が、自分が出来る関わり方なんだ、自分が望まれてる事なんだ、って、そう思ったんです」

[メイン] 三井 賢太 : 「人の想いや、信仰…都市伝説がレネゲイドビーイングとして『覚醒』する事例があるらしいが…その類か。」

[メイン] GM : メタ的に言うとそういう事です。他のみなさんもすぐそれには思い当たるでしょう

[メイン] 幸谷 駿 : 「なるほどね……」

[メイン] 三井 賢太 : 「人の手によって生まれた…生まれてしまった。」
「この『結果』も人が…俺が望んだ故の。」
コロちゃん…

[メイン] 向日 葵 : 「お仲間ってわけね。一概には言えないけど、生まれたばかりなら、元となったお話に忠実であろうとするのは不思議じゃないわね。そしてそれが暴走することも…」

[メイン] 向日 葵 : 「そう言う風に生まれたのなら、私のように俗世というか、人間と関わりになることも無かったんじゃないかしら。もしなにか間違ったことをしていても、正されることは無かったでしょうね」

[メイン] ちなつ : 「……最初は、ささやかなものだったんです。神様の持っている力も、人の想いから受ける影響も」

[メイン] ちなつ : 「神社に来た人が願った、想いの輪郭を神様が感じ取って……それを、ほんの少しだけ創ってあげる。それも、決して正確とは限らない」

[メイン] ちなつ : 「でも、そうだったから人と神様の関係は穏やかなものだった」

[メイン] 幸谷 駿 : 「えっと……この島を作った願いの主は今もこの島にいるのかな?」

[メイン] ちなつ : 「うん。たぶん、ここから動けないんだ。神様はここにある社そのものだし、自分がそういう存在だって、生まれた時から信じてるから」

[メイン] ちなつ : 「そう、この島の神社は、そういう『願いが叶う』神社だった」
「でもそれは、自分の願いが通じたのかもしれないし、そうじゃないかもしれない……そんなふうに考える程度のささやかな幸運が訪れるかもって、それくらいの事」

[メイン] ちなつ : 「今思えば、それぐらいの関わりだったから、神様の事が怪しまれたり、おかしなことを起こしたりせずに済んでいたんだと思う」

[メイン] ちなつ : ちなつは目を伏せる。

[メイン] ちなつ : 「神様も、それでいいと思っていた。自分の所に人間が訪れて、願いだけをただ託す。自分がそれを少しでも叶えてあげれば、また人が訪れる……」

[メイン] ちなつ : 「それが、自分がここにいる意味なんだって。……自分が生まれた意味なんだ、って」

[メイン] ちなつ : 「でも……」
ちなつはまた胸をぐっと抑える。そこでつかえたものを、無理やり吐き出そうとするように。

[メイン] ちなつ : 「島からは、だんだん人が出ていくようになっていった。それで、神様の元を訪れる人も減っていった」

[メイン] ちなつ : 「時代の流れ……ってやつなのかな。しょうがないよね、不便な島だもん」

[メイン] ちなつ : 「……私は、出て行った人が悪いとも思わないし、神様のせいでも無いと思う。でも、神様は違った」

[メイン] ちなつ : 「『自分がちゃんと願いを叶えられていないから、人が来なくなったんだ』『自分に願いを叶える力があれば、また人が戻ってくるはずだ』って」

[メイン] 幸谷 駿 : 「そっか……」

[メイン] ちなつ : 「神様は、自分に出来る限りの事をしようとした。そうして、自分という存在をどんどん、大きくしていった」

[メイン] ちなつ : 「……それでも、神社を訪れる人はどんどん少なくなっていった」

[メイン] ちなつ : 「今から3年くらい前なのかな。その時に、ついに島に住む最後の人たちも、出ていく事になったの」

[メイン] ちなつ : 「その時に、神様が聞き届けた最後の願いが……『もう一度、島の賑わいを見たかった』って、想いだった」

[メイン] ちなつ : 「……それは、神様にそう願ったっていうよりは、島を離れなきゃならなくなった人が、なんとなくそう思ってしまっただけなのかもしれない」

[メイン] ちなつ : 「でも、そういう想いを神様が感じて……そうしてそれから、本当にただの一人も、神様の元には訪れなくなった」

[メイン] ちなつ : 「……そうして、その最後の願いを抱きとめたまま、神様は……おかしくなってしまったんだと思う」

[メイン] ちなつ : ちなつは周囲の木々を見渡し、木漏れ日に目を細める。

[メイン] ちなつ : 「分かってるかもしれないけど、ここは本当は誰もいない。人々に捨てられた、からっぽの島」

[メイン] ちなつ : 「みんなが住んでるお家も、街も、港も……みんな、神様が誰もいない島の上から被せたまぼろし」

[メイン] ちなつ : 「そこに、たまたまこの島に近づいただけの何の関係もない人達を、たくさん巻き込んで……『この島が故郷なんだ、暮らすべき場所なんだ』って演じさせてる」

[メイン] ちなつ : 「……おかしいよね、そんなの。みんなと仲良くしてた人たちも、ウソなんだよ。ありがとう、とか、いい所でしょ、って言葉も……みんな、ウソなの」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まあ、この島が故郷とかっていうのは嘘かもしれないけどさ、この島での生活の全部が嘘ってこともないと思うよ」

[メイン] ちなつ : ちなつはその言葉に、ぐっ、と身を固くする。

[メイン] ちなつ : 「……みんなは、そう思えるかもしれないよね。自分が『ほんもの』だってちゃんとわかってるし、何が起きてるのかも知ってるから」

[メイン] ちなつ : 「でも、私は……」

[メイン] ちなつ : ちなつは下を向き、少し息を整えて、打って変わって普段と同じような声を出す。

[メイン] ちなつ : 「神様は、島にたくさん人を連れ込んだ。そして、島がにぎやかで、おだやかで、幸せだった頃の暮らしをさせようとした」

[メイン] ちなつ : 「でも、みんなが幸せでいるためには、やっぱりその人たちが願う事っていうのも叶えてあげなきゃいけない。それに、『人間の暮らし』っていうものについても、神様はもっと詳しく知らないといけなかった」

[メイン] ちなつ : 「でも、昔みたいに自分と人が直接向き合えば、自分がみんなの心を書き換えてる事に気付く人が出てくるかもしれない。『神様』がいるって知れば、それが自分の気持ちをいじってる事をわかってしまうかもしれない」

[メイン] ちなつ : 「……それも、おかしいよね。人間の願いをかなえるためにやってる事のハズなのに、みんなを騙してる事をバレないよう隠れなきゃいけないなんてさ」

[メイン] ちなつ : 「だから、神様は自分の所に誰も来れないようにした。何の邪魔も入らず、永遠にこの島が平和で幸せなままでいるように」

[メイン] ちなつ : 「……それで、神様が島の皆の気持ちと願いを知るために。人間の望みを、人の暮らしを知るためにつくったのが」

[メイン] ちなつ : ちなつの表情は、いつもキミ達と話していた時のような穏やかなものだ。しかし、その声は少しずつ掠れ、嗚咽のようにひび割れていく。

[メイン] ちなつ : 「……私、ってこと。うん、私は『まぼろし』なんだ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まぼろし……ってどういうこと……?」

[メイン] 甲府 衛 : 「…やっと、信用できる情報が出て来ましたね。」

[メイン] 甲府 衛 : 「すみません、続けてください。」

[メイン] ちなつ : ちなつはすぐに返事をせず、少し微笑む。それは自嘲の笑みの様でもあり、泣き笑いのようにも見える。

[メイン] ちなつ : 「……この島を出て行った最後の人たちの中に、女の子がいたの。その子は神社を管理するお家の子で……神様がよく知ってる人間の中で、いちばん『かたち』を作りやすかった」

[メイン] 幸谷 駿 : 「…………」

[メイン] ちなつ : 「そうして、私がつくられた。この島を、ずうっとこのままにして、それにみんなが気付く事が無いようにするための、道具として」

[メイン] ちなつ : 「私は、この島が夢を見たまま、目覚めないようにするために……ずっとずっと、『ここから誰も出ていかない』ようにすることが役目の存在って、事……かな」

[メイン] 幸谷 駿 : 「そっか……うん…………」

[メイン] ちなつ : 「……」

[メイン] ちなつ : 「……ごめんね。黙ってたのも……こんな話、したのも。おかしいよね、普通の女の子のフリして、そう扱ってもらってたのに……ただの『道具』で、『敵』だったなんて」

[メイン] 幸谷 駿 : 「えっと……もし俺たちが島から出たら、君は消えるってこと……?」

[メイン] ちなつ : 「……うーん、難しいな。ちゃんとそれに答えるの」

[メイン] ちなつ : 「えっとね……」
ちなつは少し考える。

[メイン] ちなつ : 「みんなが『島から出た』としても、私は消えたりはしない。神様がここにいて、この幻想を……『昭和46年の邦島』を維持できる力を失わなければ」

[メイン] ちなつ : 「でも、『神様が力を失わない限り、誰も島から出る事は出来ない』と思う」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……外に出るためには結局この島をなんとかしないとってことか」

[メイン] ちなつ : 「うん……この島は、目に見えている形よりもずっと、いろんな場所のつながりが変わってしまっている。ううん、それは『この島』だけじゃない」

[メイン] ちなつ : 「神様は、なんていうのかな……自分の力が及ぶ空間みたいなものを作れて、その大きさっていうのはもうこの島よりずっと大きくなってるの」

[メイン] GM : 常識的なレネゲイド知識と、葵さんらが戦闘したエネミーがオルクスシンドロームを有していたであろう事を知っていれば、これはオルクス固有の力である“領域”を差している発言だろう、と推測が出来るでしょう

[メイン] ちなつ : 「つまり、島の外の海も、この森と同じように、どう進めばいいのかわからないようになってる。それに……」

[メイン] ちなつ : 「神様の空間は、今もどんどん大きく、広くなってる。だから、目印も何もない海を通って外に帰るのは……きっと、すごく難しい」

[メイン] ちなつ : 「……もしかしたら、みんなが持ってる特別な力を使えば、無理じゃないかもしれない。でも、たぶん……『時間』がかかる」

[メイン] ちなつ : ちなつは酷く申し訳なさそうに、下を向く。

[メイン] 幸谷 駿 : 「時間がかかる、か……」

[メイン] ちなつ : 「……」
ちなつは頷く。

[メイン] ちなつ : 「みんなは……今は、他の人たちと違って、外の事を覚えてる。でも、それはずっとそうじゃ、無いと思う」

[メイン] 甲府 衛 : 「ある程度は察していたことです。続けてください。」

[メイン] ちなつ : 「……たぶん、みんなもこの島にずっといれば、他の……みんなが見て来たこの島の人たちと同じように、『自分はこの島で暮らしていたんだ』って思うようになる」

[メイン] ちなつ : 「それは、そんなに遠い事じゃない。だから、神様は……ううん、私は」

[メイン] ちなつ : 「みんなが自分の事を隠さなきゃいけない事もなんとなくわかってて、神様の事を分からないまま、時間だけが過ぎるように接してた」

[メイン] ちなつ : 「……もう、だいぶ時間が経ってる。だから……もしも今からすぐに島を出ようと海に出ても、神様がこのままだったら、きっと……きっと、心の中にある色々なものを『失わずに済むことは無い』と思う」

[メイン] ちなつ : ちなつはか細くそういうと、一拍を置いて伏せていた顔を上げる。

[メイン] ちなつ : 「知ってる事、これくらいかな。話す事は、まだあるけど……うん、その」

[メイン] ちなつ : 「……私にいってやりたい言葉とかある?それとも、そういう気にもならない、かな」

[メイン] 幸谷 駿 : 「正直、ちょっと衝撃が大きくてなんて言えばいいのか分からないんだけど……」

[メイン] 幸谷 駿 : 「君は……俺たちに島から出てほしい、って立場でもいいのかな……?島からは出ようとは考えてたんだけど、どうやって解決するかはこれから考えないといけなくて」

[メイン] ちなつ : 「……うん。じゃあ、ここからは、『お願い』の話、かな」

[メイン] ちなつ : 「そんなの、出来る立場じゃないけどね。私がみんなを騙してたんだから」

[メイン] ちなつ : ちなつは乾いた笑いをあげる。

[メイン] 幸谷 駿 : 「……俺は聞くよ、ここまで話してくれたんだし」

[メイン] ちなつ : 「……ありがと」

[メイン] ちなつ : ちなつは真剣な、何かの覚悟を決めたような表情を浮かべ、話を始める。

[メイン] ちなつ : 「……私、神様はおかしくなってるんだと思う。ううん、正気だったとしても、やってることがめちゃくちゃなのはほんと」

[メイン] ちなつ : 「神様は、自分の元に人間がたどり着けないようにしてる。でも『私』は違う」

[メイン] ちなつ : 「私はこの幻想と神様がいる現実を行き来するための道を知ってる。だから、みんなを神様の所まで連れていける」

[メイン] ちなつ : 「だから……お願い」

[メイン] ちなつ : 「止めてあげて、なんて言えないところまで来てるのは分かってる。神様を壊してほしい」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……この島をなんとかして、ここの人を助けるってことなら、元からそのつもりだよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「最終的にどうなるかはわからないけど……やれるだけのことはやるよ」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……」
恵梨佳は無言で皆さんと顔を見合わせます

[メイン] 甲府 衛 : 「少々お待ち下さい。」

[メイン] 甲府 衛 : 「今の申し出は確かに筋も通っているし、私達と利害も一致しています。」

[メイン] 甲府 衛 : 「しかし、1つだけ腑に落ちないのです。」

[メイン] 甲府 衛 : 「その『神様』に造られたあなたがこの申し出を提案するメリット、と言うと情緒がありませんが、私にはまだ理解できないのです。」

[メイン] 甲府 衛 : 「協力するにしても、納得したいのですよ。私は。」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……そうね。私達の任務は、この島で起きている異変の解決だけれども」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「分からないことがあるまま、事態だけが収拾されればそれでいいとは思わないわ。……今のわたくしのように、自分の記憶と思考に自信を持てない状態なら、それは猶の事」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「自分の為す事が、何をもたらし、誰にどんな影響を与えるのか……それを知る事に努めないのは、悪ではなくとも怠惰よ」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「三井さんも、そうかしら?それとも、深くは知らない方が良いかもしれないと思ってらっしゃるかしら?」

[メイン] 三井 賢太 : 「俺は…。」
「俺は知る必要がある。背負った『贖罪』と『業』を…果たすため。」

[メイン] 三井 賢太 : 「この状況も、あの『コロちゃん』も、望んでしまったばかりに生まれてしまった。このまま目を背けることは奴らに対する冒涜…。」

[メイン] 三井 賢太 : 「…それに世話を焼き、『最期』を見とどけるのは飼い主の…家族の役割だ。」

[メイン] コロちゃん : 「……」
コロちゃんは理解しているのかどうなのか、黙ってそれを聞いています

[メイン] 三井 賢太 : 『神様』に願いを与えて育てたのもそうだし、コロちゃんに対してもそう
一度飼い始めたら責任を取ろうね!

[メイン] ちなつ : 「……その仔は、うん。三井さんの思っている通り、あなたの願いから生まれた存在」

[メイン] ちなつ : 「あなたは、昔この島に来たことがあるんだよね。その時に神様はあなたの願いを叶えてあげられなかった事をずっと覚えてた」

[メイン] ちなつ : 「だから今、島に帰って来たあなたの前にその仔が現れた。あの時の……あなたの想いを、形にして」

[メイン] ちなつ : ちなつはそこで言葉を切る。
「だから、その仔も幻なのだ」とは、とても言えないからかもしれない。

[メイン] 三井 賢太 : 「…最初は、この所業に怒りもした。」
「俺の傷ついた心を癒した『楽園』を、人を堕とし、惑わせる『失楽園』に変えた者を。」

[メイン] 三井 賢太 : 「そして、最愛の家族を永久の眠りから身勝手にも呼び起こしたのだと…。」
「…だが、ここでお前と話して気づいた。」

[メイン] 三井 賢太 : 「俺は一度ならず、2度も『贈り物』を貰っていた。そして本当の『罪人』は俺自身だと。」

[メイン] 三井 賢太 : 「夢でも、幻でも、与えてくれた事には感謝している。そして、その礼は必ず果たさせてもらう。この俺の『力』で。」

[メイン] ちなつ : 「……」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……理由を知るべきだと思うし、その結果に対して自分の力で立ち向かう覚悟はある、って事よね」

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「そうよね。付き合いはそれほど長く無いし、貴方の言葉って少し遠回りだけれども……貴方ってそういう所、すごく真っ直ぐなのは知っているわ」

[メイン] GM : ではちょっと中途半端ですが、ここで一旦中断します!

[メイン] 甲府 衛 : うーす

[メイン] 幸谷 駿 : お疲れ様でした!

[メイン] GM : 次回は暫定ですが、本日17日の22時半からで大丈夫でしょうか

[メイン] 三井 賢太 : 大丈夫です

[メイン] 甲府 衛 : おっけーです

[メイン] 幸谷 駿 : 了解です

[メイン] GM : ではその予定でお願いします!遅くまでお疲れ様でした!

[メイン] 甲府 衛 : おつやでー

[メイン] 三井 賢太 : お疲れさまでしたー

[メイン] 幸谷 駿 : お疲れ様でしたー

[メイン] GM : 点呼~

[メイン] 甲府 衛 : はい

[メイン] 向日 葵 : はい

[メイン] 三井 賢太 : はい

[メイン] 幸谷 駿 : はい

[メイン] GM : では再開していきます!よろしくお願いします

[メイン] 向日 葵 : よろしくお願いします

[メイン] 甲府 衛 : オナシャス!

[メイン] 幸谷 駿 : よろしくお願いします

[メイン] GM : では……ちなつはなぜ、皆さんにこの島を壊すよう頼むのか。その訳を知るべきなのか?

[メイン] GM : 知らずとも任務は達成できるかもしれない。でも、それを知っておきたいかどうかについてみなさんが問われているシーンでした

[メイン] 向日 葵 : 葵ちゃんの番ね

[メイン] 向日 葵 : 「私は、ちなつちゃんのお話もっと聞きたいと思ってる。もっと詳しく事情を知りたいと、思ってる。でも…たとえそれがどんな内容だったとしても、私には神様を倒す意思がある」

[メイン] 向日 葵 : 「神様は、暴走さえしなければ、人々の細やかな願いを叶えるだけの無害な存在だったんでしょう。この島に一人取り残されなければここまで歪んでしまうことも無かったんでしょうね」

[メイン] 向日 葵 : 「これだけの歪み、治すのは難しいはずよ。
救ってあげたい気持ちもあるけれど…無理なようなら…同じレネゲイドビーイングとして、引導を渡す覚悟があるわ」

[メイン] 向日 葵 : 「つまり、どんな内容の話だろうと、ちなつちゃんのお願いを聞くことは変わらないわ」

[メイン] 向日 葵 : 「だから、安心して話してちょうだい」

[メイン] ちなつ : 「……」
ちなつはそれぞれの言葉をじっくりと聞いて、沈黙している。

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「……それで」
恵梨佳はちょっと帽子の角度を直す。

[メイン] 新樫 恵梨佳 : 「幸谷さんはどう?『やる』と決めているからには、敢えて聞かずとも宜しい……そうなのかしら?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「さっきは正直そこまで深く考えずにやるって言っちゃったけど……」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うん、でも前提が覆るようなよっぽどのことがない限り、俺は手伝うと思うよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「ここまでのことを信じてるから」

[メイン] ちなつ : 「……信じてるっ、て……」

[メイン] ちなつ : ちなつは少しばつの悪そうに頬を掻き、しばし考えこみます。

[メイン] ちなつ : 「……あの、さ。みんなに気を遣わせないように、とか、そういう理由で言わなかったんじゃなくてさ」

[メイン] ちなつ : ちなつは視線を流しながら、足をすこしぶらつかせ、小枝を踏む。

[メイン] ちなつ : 「すごく……自分勝手な理由だなぁって思ったから、話さなくてもいいかなーっ、てさ。そういうのだけど……」

[メイン] ちなつ : 「……でも、うん。話す……ます。話します」

[メイン] ちなつ : ちなつはそう言い捨てると、手を背中に回してぽつりぽつりとつぶやき始める。それは、先ほどまでの罪の告解めいた雰囲気とは少し違うものだった。

[メイン] ちなつ : 「……最初、生まれた……ううん、作られたばっかりの私は、『郁島千夏』って女の子をなぞるだけの人形みたいなものだった」

[メイン] ちなつ : 「でも、島に囚われたみんなを観察したり、話してみたりするうちに……なんていうのかな、自分でもよくわからないけど、自我っていうか、人格っていうか……そういうものが、出来てきたのかな」

[メイン] ちなつ : 「それで、千夏だったらこう考えただろう、こうしただろうっていうのとは別に……『わたし』はどうしたい、って気持ちを持つようになって……」

[メイン] ちなつ : ちなつはゆっくり、自分の口から出ている言葉をひとつひとつ確認しながらしゃべる。それは、自分の気持ちを素直にあらわす事の得意でない思春期の少女が、恥じらいと怯えのないまぜになった気持ちで続ける独白そのものだった。

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うん」

[メイン] ちなつ : 「それでだんだん、神様のやってる事って、おかしいんじゃないか、って考えるようになった」

[メイン] ちなつ : 「だって、そうでしょ。私は『千夏』の形をした人形で、『千夏』の振りをしてる。でも、『わたし』の気持ちも持ってる」

[メイン] ちなつ : 「神様がやってる事って、お前は『千夏』でいろ、『わたし』だったことは忘れろ、って言う事でしょ。それ……嫌だな、って思っちゃった」

[メイン] ちなつ : 「……でも、そういう『わたし』の気持ちが芽生えたからこそ、逆に私は何もせず、神様の言うとおりにするしかなかった」

[メイン] ちなつ : 「私は神様の道具だもの。この島の在り方を否定したら、私はこの島に、神様にとっていらないものになる。そしたら……『わたし』も消える」

[メイン] ちなつ : 「だから、ずっと……神様の言うとおりにしてた。島に来た人たちは、みんな本当の自分の事を忘れちゃってはいたけど……でも、幸せそうではあったから、いいかな……なんて、思ったりも、したかな」

[メイン] ちなつ : 「島の皆は、変わらない毎日を楽しく過ごす。ずっとずーっと、夏の日が続く。『わたし』は『わたし』のままで、それを見守る」

[メイン] ちなつ : 「……『外』の事はわかんない。でも、少なくともここに辛い思いをしてる人や、苦しんでる人はいない。なら、それでもいいじゃん、って」

[メイン] ちなつ : ちなつは少し、投げやりに言い放つ。叱られた子供が、開き直って言い訳をするように。

[メイン] ちなつ : 「……でも」

[メイン] ちなつ : 「みんなが来て、この島の毎日は同じ日々の繰り返しじゃなくなった」

[メイン] ちなつ : ちなつは全員の顔を見渡す。

[メイン] ちなつ : 「最初に恵梨佳さんが。次に幸谷くんたちが。みんなは、『島の外の人』のまま、ここに来た」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……この状況を変えるために来たわけだからね」

[メイン] ちなつ : 「……すごくびっくりしたよ。この島に来る人は、一度島に入ってしまえばみんな『外』の事は忘れちゃってたもの」

[メイン] ちなつ : 「でもみんなはそうじゃなかった。神様が持っているみたいな……不思議な力があるから、そうなんだよね?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん、同じ由来だと思う」

[メイン] ちなつ : ちなつはうなづく。
「うん……そうだろうなぁって。なんかみんな、すごかったもん。いろいろ」

[メイン] GM : キミ達はけっこう能力使ってたからね……

[メイン] 向日 葵 : 見られてたのか

[メイン] 甲府 衛 : 森なんてどっからでも見えそうやしな

[メイン] GM : 直接見てはいない場面であっても、エフェクトが“領域”内で行使されれば分かるものかもしれませんね

[メイン] ちなつ : 「だから……みんなのこと、すごく気になった。『外』の話も聞きたかったし……それに。」

[メイン] ちなつ : ちなつは駿くんの方を見ます。

[メイン] 幸谷 駿 : 「……?」

[メイン] ちなつ : 「島のみんなは、私の事を『近所の子供』だって思うように神様がしてる。だから、みんな最初から知り合い、って感じで私に接してくるし、それが当たり前だった」

[メイン] ちなつ : 「……でも、そういう風に私の事を思うようにはなってない人が」

[メイン] ちなつ : 「『わたし』が聞くよりも先に、『友達になる?』って。あれ、本当に……驚いたなぁ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「向こうの千夏とは友達だったし……初めましてってていうのにも違和感あったからつい」

[メイン] ちなつ : 「あー……もしかしたら、って思ってたけど、やっぱり『郁島千夏』の事、知ってたんだね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「そうだね……君も最初から知ってたってことになるのかな?」

[メイン] ちなつ : 「それは……幸谷くんの事、だよね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん」

[メイン] ちなつ : ちなつは首を振る。
「知らなかったよ。……きっと、『千夏』は島を出てから、あなたに会ったんだろうね」

[メイン] ちなつ : 「『わたし』が知ってる『千夏』の記憶は、この島を出ていく前のものだから。この姿も、ね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「ああ……なるほどね、そうだったんだ……」

[メイン] ちなつ : 「うん、だから本当にびっくりした。この人たちは、どうして『外』の事を覚えているんだろう。この男の子は、どうしてあんな目で私を見てくるんだろう、って」

[メイン] ちなつ : 「……それで、一緒に遊んでみたり、『外』の話を聞かせて貰ったり……いろいろな事、したね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……そうだね、実はこういう話も二度目だったりもしたんだけど」

[メイン] ちなつ : 「……仲、よかったんだね。『千夏』と」

[メイン] 幸谷 駿 : 「まあ、最初からフレンドリーに接しちゃうぐらいには……」

[メイン] ちなつ : 「……なんか、恥ずかしいなぁ。『わたし』バカみたいで」

[メイン] ちなつ : ちなつは小さく笑います。

[メイン] ちなつ : 「幸谷くん、『わたし』が『千夏』とは違うってきっと知ってたのに……私があなたの事を聞いたり自分の事を話したりするのにずっとつきあっててくれてたんだ?」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……千夏とは悔いの残る離れ方してさ、それで記憶はどうあれまた話せる機会が生まれたわけで」

[メイン] 幸谷 駿 : 「今の君とあの千夏がどういう関係かを今知って……それまではやり直しみたいな気分でまあ……俺は楽しかったんだけど」

[メイン] 幸谷 駿 : 「それで今の君にちょっと辛い思いさせたのならごめん……」

[メイン] ちなつ : 「ううん……いいの。むしろ、謝らなきゃいけないのは『わたし』が『千夏』にだもの」

[メイン] ちなつ : 「『千夏』の振りをして、あなたの友達をだましてごめん、って」

[メイン] ちなつ : 「……あのさ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うん」

[メイン] ちなつ : 「『わたし』、結局そういうものなんだ。嘘もついてたし、偽物だし、黙ってた事もいっぱいあったし」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……確かに黙ってたことはあったんだろうけど」

[メイン] ちなつ : ちなつは息を継がず、かけられる言葉も聞かず、続ける。

[メイン] ちなつ : 「幸谷くんはあの時、私の事を友達だって言ってくれた。でも、その時に見てた私と、今の『わたし』はもう、違うでしょ」

[メイン] ちなつ : 「……だからさ、もう一度だけ、聞くよ」

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん」

[メイン] ちなつ : 「……『わたし』、……。」

[メイン] ちなつ : ちなつは口を開くが、続きの言葉が出てこない。

[メイン] ちなつ : 「ううん、やっぱり……いいや。ごめんね」

[メイン] 幸谷 駿 : 「えっと……そんなに背負いすぎなくていいから、君……ちなつも言ってたけど、同じ記憶を持って生まれたとしてもその後で君自身の気持ちが生まれたわけで」

[メイン] 幸谷 駿 : 「最初は神様につくられた?としても、その後俺達とのやり取りを通して考えも変わった……んだから」

[メイン] 幸谷 駿 : 「だから今のちなつはあの千夏とは」

[メイン] 幸谷 駿 : 「違うけど……別に悪い違いじゃないわけで」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……だから、あの千夏じゃなくて、改めて君とも友達になりたいとは思ってるよ、一緒に遊んだ数日間は完全なる嘘なわけじゃないし」

[メイン] ちなつ : 「……!」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……というか、同じちなつ、だと呼びにくいんだけど……なんて呼ぶのがいいのかな」

[メイン] ちなつ : 「……あはは、そうだね、なんて呼んでもらえばいいんだろうね。考えたことも無いや」

[メイン] ちなつ : ちなつは笑う。

[メイン] ちなつ : 「……ありがと。『わたし』が聞けなかった事、言ってくれて。やっぱり幸谷くんは、いうかどうか迷ってる内に先回りされちゃうなぁ」

[メイン] ちなつ : ちなつはまた少しだけ笑って、ふっ、と息を吐いた。

[メイン] 幸谷 駿 : 「うん……笑ってくれるほうが嬉しい、思い詰めてるとまたいなくなりそうで不安になるから」

[メイン] ちなつ : 「……そっか」

[メイン] ちなつ : ちなつは息を整える。

[メイン] ちなつ : 「前置きが……すごく、長くてごめんなさい。ちゃんと理由、話します」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……うん、みんなが納得してくれるといいけど」

[メイン] ちなつ : 「『わたし』、ここで出逢って、色々な事を話して、自分で考えて……」

[メイン] ちなつ : 「それで、幸谷くんの事、好きになっちゃったんです」

[メイン] 幸谷 駿 : 「えっ、そうなんだ…………」

[メイン] ちなつ : 「……あっ、えっと、その……」

[メイン] ちなつ : 「葵さんや、恵梨佳さんの事もね、好きになっちゃって……」

[メイン] ちなつ : 「そういう、そういう感じっていうか、うん」

[メイン] 幸谷 駿 : 「そ、そうなんだ…………」

[メイン] ちなつ : 「あっ違うこと考えてるでしょ!そうじゃなくて、なんかこう……広い意味で!」

[メイン] ちなつ : ちなつは焦って手ぶりを交えます

[メイン] 幸谷 駿 : 「あ、うん、それで……?」

[メイン] ちなつ : 「あー……うん。ごめん、ちゃんとやる」

[メイン] ちなつ : 「……『わたし』、今のあなた達の事を好きになってしまったんです。『わたし』の事を友達だって言ってくれた幸谷くんも。『わたし』に沢山話をしてくれた葵さんも」

[メイン] ちなつ : 「恵梨佳さんだって、そう。三井さんも、甲府さんも……きっと、いい人だって、幸谷くんと一緒にいて、わかった」

[メイン] ちなつ : 「……だから、あなた達が『わたし』が好きになった、そのままでいて欲しいんです」

[メイン] ちなつ : 「このまま島にいれば、ここにいるあなた達も『島のみんな』になる」

[メイン] ちなつ : 「そうすれば、ずっと一緒に居られるかもしれないけど……ずっと、友達かもしれないけど」

[メイン] ちなつ : 「それは、『わたし』が好きになった人たちじゃない。神様が作った役割を演じる、別の人」

[メイン] ちなつ : 「それは嫌。今のあなた達のままでいて欲しい。『わたし』が好きになった人たちまでまぼろしになってほしくなんかない」

[メイン] ちなつ : 「だから……あなた達があなた達であるうちに、この島のまぼろしを壊してほしい。それで、もう会えなくなるんだとしても、構わない」

[メイン] ちなつ : 「それが、あなた達にお願いする理由です。『わたし』の……わがまま、です」

[メイン] 幸谷 駿 : 「……俺は協力するよ、終わったらもう会えなくなるっていうのは寂しいけど、それが願いなら」

[メイン] 甲府 衛 : 意外って感じのちょっとだけ驚いた顔で幸谷君を見とくぞ

[メイン] GM : ではちょっといったんここで中断!次回は暫定で本日18日、22時半から再開とします!

[メイン] 幸谷 駿 : お疲れ様でした

[メイン] 甲府 衛 : おつやでー

[メイン] GM : ではお疲れ様でした!連絡スレの方にも書いておくね!

Part5→https://w.atwiki.jp/onjtrpg/pages/478.html

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最終更新:2022年01月26日 19:14