グッバイヘイロー - ウマムスタン連合共和国大統領府史料編纂局

概要

コーカンド・ハン国第四王女。
サンデーサイレンスの姉妹の中で最も信用され、遠征による国内不在時の名代を務める（42-170）。
ウマムスタン連合共和国成立後は初代内務大臣に就任し、国内の監督・粛清の実行役を務めた。
第二次カーブリスターン戦中に発生した南部大反乱を国内軍を率いて鎮圧した（43-89）。

子孫は現在でもヘイロー氏族の分流として存続している（49-39）。スザニ（刺繍）が得意。
登場する際の画像はキングヘイロー

主な身分

• コーカンド・ハン国　第四王女
• ウマムスタン連合共和国　初代内務大臣

作中の動向

...

藤井記者の奇妙な冒険編で、過去の人物として初登場（42-170）。

建国期編でサンデーサイレンスが意図せずグッバイヘイローのプライドを傷つけていたことを詫びる場面で本編初登場（111-4）。謝罪を受け入れたうえで協力を求めるサンデーサイレンスに「勤勉でない人間に生きる価値はあるか」という謎の問いかけを行う（111-20）。
余りに曖昧な質問に戸惑うサンデーサイレンスだったが「勤勉でない人間」を「進歩することを止め、そこにあるだけで全体を阻害する人間」（111-27）と解釈し、その対応として「余裕があれば十分な環境を整え、然るべき指導を行い再起を促し、余裕が無くとも害がなければ放置し、余裕がなく、全体の害になるのなら排除する」（111-30）と答えたことでグッバイヘイローを納得させ、協力を取り付けることに成功する。

「一流以外は不要」という信念により、王宮内での勢力は小さい。その一方、より高みを目指す意思、姿勢を示せば同行を許されるため、時折数十人の取り巻きを連れている姿も目撃されている。

建国史研究が五代目カガンに封印された一因

後に末妹であるセイントバラードとのやり取りで「王侯貴顕は『不正』である」と述べ、強さによる支配はより強い者が現れた際に速やかに交代が行われなければ正統性を証明できず、支配-被支配の関係性、支配者と被支配者の存在は決して正当化できない不正な関係であると述べた（114-54）。（階級の否定）
それに対し、何をもって正当とするのかセイントバラードに問いかけられると「友愛」と答える。グッバイヘイローの考える理想的関係とは個人が何かを所有するということを止め、より大きい共同体が全てを所有し、一人が全体に奉仕し、全体が一人に報いる社会」というものであった（114-57）（ウマムスタン初の社会主義思想指導者）。
一方で、末妹であるセイントバラードにすら欠陥を指摘されるほど自らの思想が問題だらけなのも理解しており、何処までも幼子の願望に過ぎないとも言い切っている（111-32）。しかし、サンデーサイレンスとの会話の中で改善に関するヒント（進歩し続けること、その上で現実的対処を並行すること）も得ており、精神面の成長も含め、彼女の思想は未だ発展途中である。なお、スレ内舞台は1800年初冬の中央アジア、この時グッバイヘイロー11歳、サンデーサイレンス10歳、セイントバラード8歳
天然物のアカであるがこの思想を産み出した一因は王族という「持つ者」として生まれた己の恵まれた環境にあり、そのことに苦悩しつつも自己研鑽を重ね、教えを乞う周囲の「持たざる者」への奉仕を行っていたことにある。しかし、この思想を産み出しサンデーサイレンスとの会話の中で周囲の環境を改善することが必要であると気付くと、孤立をやめサンデーサイレンスとともに国の改革に乗り出す。
しかし、「強さとは正当性の証明にならない」という思想が根底にあるため、後世の暴力革命・武装闘争路線に対して否定的、相容れない立場である。敢えて言うなら社会改良主義者か、アルビオン労働党の根幹をなすフェビアン主義者といえる（116-177）。

取り巻きの一部はスザニの教えを乞うために従っており、彼女がサンデーサイレンスから衣料品製造販売会社を任されるとその会社の御針子となったようで、驚異的な速度のデザイン・量産に寄与している（113-183）。
また、服飾の観点から猟兵たちに採用されてる野戦服（ギリースーツ）の迷彩効果に言及。濃淡を持たせることで視認性を低下させらると提言している（114-18）。

作中人物との関係

サンデーサイレンス

妹にして主君。彼女の即位以前から味方していたが、協力を決める際にはひと悶着あった（110-64）。
最終的には不在時の国内統制を任されるまでになる。

キングヘイロー

おそらくは子孫。使用される画像が同じ。