概要
シムケント及びテュルキスタンを中心とする北方都市同盟(以下シムケント公国)を治めるシムケントのホージャ(国主)。独立前はタシュケント知事だった。
ウマムスタン・コンクエスト最初の犠牲者にして、初代カガン、サンデーサイレンスが「我が師」と仰いだ傑物。
ウマムスタン・コンクエスト最初の犠牲者にして、初代カガン、サンデーサイレンスが「我が師」と仰いだ傑物。
コーカンド・ハン国からウマルカンド・ハン国に名乗りを変えた南の隣国からの侵略に決然と立ち向かい、北方の中ジュズのアルグン部族の援軍と共にサンデーサイレンス率いるウマルカンド軍主力をあと一歩まで追い詰める。しかし、追いつめたはずのサンデーサイレンスが自らの軍略から急速に将としての才能を成長させ、神懸かり的な反撃(125-182)を受け、敗死する。
腹部に重傷を受けて落駝し、身動きすら取れぬ死の間際、大将自ら会いに来て勝手に師事してきたサンデーサイレンスと僅かな時間ながら和解、「今後も精進せよ」の一言のみを教授して(諸説あり)(125-189)この世を去った。
腹部に重傷を受けて落駝し、身動きすら取れぬ死の間際、大将自ら会いに来て勝手に師事してきたサンデーサイレンスと僅かな時間ながら和解、「今後も精進せよ」の一言のみを教授して(諸説あり)(125-189)この世を去った。
子孫はウマムスタン連合共和国で繁栄し、モスボロー氏族、ロベルト氏族分流ドドゥルガ支族として現在に至るも彼の血脈を繋いでいる。
主な身分
- タシュケント知事→1784年にシムケント公国として独立
↓
- 北方都市同盟(シムケント公国) 国主
作中の動向
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作中人物との関係
サンデーサイレンス
南の隣国の現王。勝手に師事してきた。
理不尽な要求を突きつけ服属を求めてきたため、周辺勢力と協力して彼女の侵略に立ち向かった。
敗死の間際、僅かな時間だけ師弟となった彼女は夕映えを背負い、その顔は逆光によって見えなかった。
光背にも似た光に暗く塗り潰されたその様は神々しくさえあった。
理不尽な要求を突きつけ服属を求めてきたため、周辺勢力と協力して彼女の侵略に立ち向かった。
敗死の間際、僅かな時間だけ師弟となった彼女は夕映えを背負い、その顔は逆光によって見えなかった。
光背にも似た光に暗く塗り潰されたその様は神々しくさえあった。
死後、彼女の手により丁重に葬られ、偉大な敵として名誉を守られた。
ヘイロー
南の隣国の先王。女狐その1
独立時の交渉で自治都市として両国の緩衝地帯にしていたタシュケントをコーカンド-ブハラ戦争のどさくさに紛れて占領した(124-81)。
独立時の交渉で自治都市として両国の緩衝地帯にしていたタシュケントをコーカンド-ブハラ戦争のどさくさに紛れて占領した(124-81)。
ロベルト
南の隣国の先王の王妹。女狐その2
コーカンド-ブハラ戦争の開戦理由にして、緩衝地帯であったタシュケントの独立が奪われて彼女が西部総督として置かれるという事態を引き起こした(124-78)。
コーカンド-ブハラ戦争の開戦理由にして、緩衝地帯であったタシュケントの独立が奪われて彼女が西部総督として置かれるという事態を引き起こした(124-78)。
シルヴァーホーク
婿入りした息子、または孫の嫁(126-21)。自らの敗死後に婚姻が結ばれたので直接の面識はない。
彼女との婚姻によってロベルト氏族のドドゥルガ支族(シルヴァーホークの長女の系譜)、モスボロー氏族(シルヴァーホークの次女の系譜)の直接の先祖(126-7)となり、またグレイソヴリン氏族本流のボズ支族(ビワハヤヒデ)、ロベルト氏族本流(ナリタブライアン)の先祖ということになった(125-198)。
彼女との婚姻によってロベルト氏族のドドゥルガ支族(シルヴァーホークの長女の系譜)、モスボロー氏族(シルヴァーホークの次女の系譜)の直接の先祖(126-7)となり、またグレイソヴリン氏族本流のボズ支族(ビワハヤヒデ)、ロベルト氏族本流(ナリタブライアン)の先祖ということになった(125-198)。
息子
後継者。自らの敗死後にウマルカンド軍に降伏する(125-194)も、タフな交渉で一族を守り抜いた有能オブ有能。
敗者でありながら勝者であるサンデーサイレンスから譲歩を引き出した手腕を警戒され、1802年に本人または息子がシルヴァーホークに婿入りすることで、タシュケントの領主となったロベルトと和解するとともに、サンデーサイレンスの政権に取り込まれる。
シルヴァーホークとの縁組によって、多くの登場人物の先祖ということになった(126-5)。
敗者でありながら勝者であるサンデーサイレンスから譲歩を引き出した手腕を警戒され、1802年に本人または息子がシルヴァーホークに婿入りすることで、タシュケントの領主となったロベルトと和解するとともに、サンデーサイレンスの政権に取り込まれる。
シルヴァーホークとの縁組によって、多くの登場人物の先祖ということになった(126-5)。
ブハラ・ハン国の現王
南西の隣国の王。無能を超えた無能。
コーカンド・ハン国との経済競争に負けた挙句、デリケートな緩衝地帯である自治都市タシュケントを襲撃して交易上重要な都市を荒らした上、敗戦時に「コーカンド・ハン国によるタシュケント領有を認める」という内容の条約をシムケント公国側との協議なしで結んだことでタシュケント占領の大義名分を与えた全ての元凶。
コーカンド・ハン国との経済競争に負けた挙句、デリケートな緩衝地帯である自治都市タシュケントを襲撃して交易上重要な都市を荒らした上、敗戦時に「コーカンド・ハン国によるタシュケント領有を認める」という内容の条約をシムケント公国側との協議なしで結んだことでタシュケント占領の大義名分を与えた全ての元凶。