ライスシャワー - ウマムスタン連合共和国大統領府史料編纂局

概要

ウマシア（ウマエト）の農学博士。マルゼンスキー大臣の先祖に当たる、アストラハンの元農奴が所属していたミール（農村共同体）を差配していたクラーク（富農）の子孫にあたる。(27-150)
黒土再生計画を立案・主導し、第二の緑の革命とでもいうべき、農業革命を引き起こした。黒土再生計画はスイープトウショウ設計局長のグランマ（イルドゥルム設計局の先々代局長）が残した研究成果を再評価したものであり、(19-174)その事からある意味でスイープトウショウとは姉妹弟子といえる。この他にも通常の小麦の品種改良などにも携わっていた模様。(24.5-60)
オリジナルのライスシャワーと比べてかなり図太い性格をしており、(38-104)二次創作における雑穀を想像したスレ民も。

主な身分

• 農学博士
• ノーベル平和賞受賞者

作中の動向

...

初言及。自身が主導した黒土再生計画の成果によって人類全体の農業収量を飛躍的に向上させることに成功し、この年のノーベル平和賞を受賞した。(15スレ）

黒土再生法とその影響

端的に表現するならば、特殊な配合比に基づいて幾つかの土と草本などの遺骸を混ぜ合わせ、一定の温度と湿度を一定期間維持するというごく単純な方法で黒土(チェルノーゼム)を生み出す技術である。1960-70年代の「緑の革命」は化学肥料の大量投入によって、農業の大増産を達成したが、同時に化学肥料や農薬といった化学工業製品の継続的な投入なしにはその収量を維持出来なくなるという弱点も存在した。だが、黒土再生法にはそのような弱点は存在せず、緑の革命の手法で疲弊しきった土壌を黒土再生法で回復し、以前の収量を取り戻すことで、さらに飛躍的な増産も可能にした。(38-100)これによって、世界各国の農業収量は飛躍的に向上し、ウマシア国内だけでも農業収量が55％も増加する(15-95)結果を引き起こした。

だが、それと同時にその代償として各地の農家が豊作貧乏で窮状に喘ぐことにもつながった。(15-97)
当然ながら急な事態に各国ともに業界構造の再編が間に合わず(36-150)体力(資本)がある大企業は政府の支援を受けつつ、更に力尽き始めた零細が持っていた市場を吸収することで何とか連鎖倒産を防いでいる有様だった。(41-182)
農業大国であるウマムスタンも当然ながら例外ではなく、政府は完成直前まで進んでいた小麦品種改良（ハイパーオーツ）計画を急遽停止し、農家救済と農産物価格下落への対応を迫られた。国内の農業事業を司っていたブライアン・フーズ社も社員を関連企業に向けて大規模な人事整理を行う(41-40)など対応に追われることとなった。

だが、世界線変動後も変わらずに起きた(21-156)東アフリカ地域全体の大旱魃やマグリブからオリエントにかけて蝗害が発生した影響(52-130)で結果的に農作物価格の下落に歯止めがかかることになる。

作中人物との関係

イルドゥルム設計局先々代設計局長（グランマ）

ウマムスタンの技術者なら誰でも知っている核開発の第一人者にして天才農学者
旧ウマエトとの技術交換でウマムスタンがウマエトに渡した農業技術はグランマの研究成果であり、その研究成果を再評価して黒土再生計画を主導した。