藤井泉助 - ウマムスタン連合共和国大統領府史料編纂局

概要

アキツ人、鷗渡大学政治経済学部政治学科卒業後、中央競走新聞に入社、社会部に配属され、『半導体装置不正輸出未遂事件』、『南西諸島哨戒艇衝突事件』など数多くの事件報道において、華々しい活躍するも、正確な取材のためにはレッドラインを超えることも厭わない人物であり、その行動を問題視されて干され　フリージャーナリストに転向した。(76-157,159)現在はアキツ国内外の様々な事件や問題、謎に首を突っ込み、良くも悪くも名が知られ評価されている。最近では第一次チヨノオー政権での汚職スクープやシュネッケ社への飛行機突入の瞬間の写真を撮影するなどした。(36-80)

主な身分

• 中央競争新聞編集局社会部編集委員→フリージャーナリスト

作中の動向

...

ウマムスタン-パカンダ首脳会談により、ザイール民主共和国へのウマムスタン軍の派遣が決定されたことが報道されたが、あまりにも会談からの派兵決定とその規模の公開が早すぎることに違和感を覚え、本件にパカンダへの派兵決定までの約3ヶ月の間、ミスルに軍事顧問として派遣されていたラスカルスズカ少将が関わっていたと推測。確実な裏付けのため後輩の乙名史記者の元を訪れ、ラスカルスズカ少将の足跡を聞き出そうとする。『この件に関して深掘りするのは不味い』と乙名史記者の忠告を受けるも、記者としての好奇心と乙名史が話した内容から少将には間違いなく隠された裏があると確信。少将の原点を探るべくウマムスタン連合共和国のヤクシャンバシャーリへの渡航を決断する。（なお、情報の対価として高級寿司をたらふく御馳走することになった。）(36スレ)

ヤクシャンバシャーリを訪れて早々に住民から遠巻きにされていることに気づく。そこに観光ガイドを名乗るトーセンジョーダンが現れ、「ヤクシャンバシャーリはスパイの取り締まりが厳しく、観光客がカメラを所有しているだけで軍機保護法または国防保安法違反により拘束の恐れがある。」と教えられ、彼女を日給350ウムでガイドとして雇うこととし、カメラに偽装工作を施してもらう。直後、大ウマムスタン主義者の街頭集会に遭遇。ジョーダンより集会には黒連盟が裏にいること、黒連盟のトップが政府の要職であるという噂を聞き興味を持つ。(37スレ)

初代カガンの巨大な像があるカガン広場にて、謎の車列を発見。車列の中の一台にロベルトグループの元総帥ナリタブライアン最長老が搭乗しているのを目撃し、ロベルト・シルクロード社のヤクシャンバシャーリ支社に向かっていくのを確認して、そこを次の取材対象に定める。支社のビル前まで訪れると、そこに現れたワンダーアキュート大臣に道を尋ねられる。彼女の質問に答えると「またどこかで会えたらその時にお礼をしよう」と言われその場で別れた。(37-38スレ)

近隣の高層ビルより支社ビルにて行われていた最長老主催の秘密会議を覗き見る。読唇を試みるも大した情報は掴めなかった。そのため仕方なく、会議の様子を写真に取って撤収する。この際、窓の反射により最長老に存在がバレかけるも、勘違いとして事なきを得た。(38スレ)

自身が現在マークされていないかを一週間確認、ノーマークだと確信したため再度行動を開始する。ラスカルスズカの過去を調べるべく、彼女の後輩であった喫茶店のマスター、クイーンベレーの元を訪れ、裏の顔は情報屋でもあった彼女から、ラスカルの過去やフェニックス・エアー・サービス、サイレンス・セキュリティといったウマムスタンの暗部の話を聞き、自身が追うべき最終目標をウマムスタン政府の『古くからの手足』と定める。さらにジョーダンからフィッダ・サクル社についての情報を聞き、フィッダ・サクル、フェニックス・エアー・サービス、黒連盟の三者が綿密に繋がっていることを確信。さらに参加者のメンツから先の会合について勘ぐることとなる。また、一連のジョーダンの行動から彼女がただの学生でないことを察する。(40-42スレ)

フィッダ・サクル社の情報を調べる内、同社が各設計局の試作品を預かり、サイレンス社などと協力して、それらを世界各地の紛争地域で用いて、バトルプルーフを証明するような役割を担っていることに気づく。さらに、フィッダ・サクル社と設計局の関係を調べた際に、様々な黒い噂を聞き、その中でもイルドゥルム設計局に焦点を当て、『トランス・アラル鉄道における貨物列車の増発』、『アラル海上空に関する一時的な飛行ルートの変更要請』、『ラズワルド航空宇宙工業の大型エンジン輸送』、『ここ半年のアラル海の衛星画像の変遷』そして『バイコヌール航空宇宙港内で特別便に向かう要人二名』の情報を知り、西カザフ・ハン国のバイコヌールを訪れる。また、これについてきたジョーダンから彼女の過去を聞く。(49-50スレ)

アラル海のヴォズロジデニヤ島に船で接近し、イルドゥルム設計局が建造を進める『秘密兵器』を調べようとするが、突如哨戒艇の動きが変わったことで失敗。逃走の際、重量を減らすために超望遠カメラを含めて装備を投棄する羽目になった。
そのため、方針を転換し、『仕組み』のキーパーソンであると推測したキタサンブラック次席補佐官に調査対象を変更した。(51スレ)

ネットニュースで『東部軍閥によるパカンダの集落への襲撃』を知る。ジョーダンは訝しんだが、藤井記者はテロリストの考えていることなんて、分かる訳ないと適当に流した。(60スレ)

テレビ放送によりパカンダ諸王国連合の部隊がザイールの国境を越えたことを知る。さらにシルバーセイル社系列のニュースサイトが公開する衛星映像により南部鉱山国も東部軍閥に対して攻撃を仕掛けていることを知る。(62スレ)

調査が行き詰まり、ウマムスタンの原点を確認することで色んな情報で散らかっている頭の中をシンプルにするため、古都コーカンドを訪れる。行き詰った疑問はウマムスタンという国家の権力における中空構造に対する疑問に対して自身の中で納得できる回答を用意できないためであった。(正確にはアキツにおける『主上』を中心とした権威に思い当たったが、現御神に匹敵する権威を持つ者をやはり想像できなかった)(73スレ)

観光がてら『初代カガン戦記』に記された初代カガンの原点とされるコーカンド神殿を参拝する。藤井記者は『初代カガン戦記』の記述から『祈り』と『三女神』こそが初代が立ち上がった理由であると推測した。(73スレ)

コーカンド神殿の参拝後、突如水を被せられる。これは不穏分子摘発の為に能力を行使するため近付いたコパノリッキーによるものであり、タオルで拭うことを申し出るリッキーを近づけようとするが、警戒していたジョーダンによって阻止される。正体を見抜かれたリッキーは水球を操り攻撃を仕掛けるが、やはりジョーダンの仕掛けたトリックによって阻まれ、二人は逃亡に成功した。(73-74スレ)

追跡を振り切るためにマザーリシャリーフにまで逃亡。リッキーが『あのウマ娘の今』に出演していたことと、内務省国家保安総局の人間であることを思い出す。また、自身が狙われる原因を考えるが、ヘマをした覚えがなく検討がつかなかった。仕方なくスズカガンに伝手のある乙名史記者に連絡し、彼女から自身が【禁忌行動】に触れた可能性を指摘される。(74スレ)

ヤクシャンバシャーリに移動。ほとぼりが冷めるまで国外に逃亡することにしたが、その直後に天変地異が起こりマザーリシャリーフ空港は一時閉鎖され、さらに大規模なシャマールの発生で鉄道は運休となる。ジョーダンの提案により海路でバクー行きの連絡線に乗ることを検討したが、カラクム砂漠に向かう車列を発見し急遽撤回、レンタカーを借りて追跡を開始する。(75スレ)

車列を追って辿り着いた先はプリンスリーギフト氏族が管理する氏族直轄領域『キャンプ・メルブ』であった。外周で穴が空いたフェンスを発見しそこから侵入するも、入った先には重装甲猟兵姿の内務省国家保安総局局長キンイロリョテイが待ち構えていた。
『調整に失敗した駒』の身柄引き渡し、収集した資料の全破棄、尋問への協力といった条件と共に投降を許可するリョテイだが、駒という単語に心覚えがなく困惑。リョテイからジョーダンが任務部隊の一員であることを聞かされ、自身が『隠しコマンド』によってジョーダンの手綱を握っているのではないかと問われた。緊迫した状況の中、ワンダーアキュート大臣が突如現れ、その場を収めたと思うと、さらに突然スズカガンからリョテイの携帯に着信が入り、スズカガンがリョテイを次期カガンに指名したことを知る。
結果、機密保持のためリョテイによってその場の全員が拘束された。(76スレ)

ボールドルーラーの氏族直轄領域にあるクムトール強制収容所に一か月半ほど収容された。面会に来たワンダーアキュート大臣から自身が『氏族間の暗闘に巻き込まれた』と言われ、任務部隊とアキュート大臣がジョーダンの元に辿り着いた経緯を聞かされた。
一連の話にお釈迦様の掌の上の孫悟空の気分を味わう藤井記者だが、アキュート大臣より国家機密に関する資料の全破棄、知り得たことを他者に漏らさないことを誓う契約書へのサイン、位置追跡電子装置の装着義務、国内ではウマムスタン政府が付ける監視役と行動を共にすることを条件とした釈放を告げられ、二週間後に解放された。(77スレ)

アキュート大臣に麓の街まで車で送り届けられる。その最中、カーラジオでプリンスリーギフト氏族長の【病死】の報道を聞き、自身が追っていた『仕組み』というものに思いをはせる。町まで降りた後、ウマムスタントレセン学園コーカンド校にて同校の保健師となっていたジョーダンと再会する。互いの現在の境遇をしばし話し合った後、話の流れでジョーダンのスポーツネイルブランド立ち上げに協力することになる。(77.5スレ)

作中人物との関係

乙名史悦子

中央競争新聞時代の後輩。情報源として非常に頼りにしている。

トーセンジョーダン

ウマムスタンにおける取材の同行者。
ウマムスタンの『仕組み』を調べるために協力関係を結んだ。

ワンダーアキュート

ウマムスタンの運輸大臣。
それと知らずに彼女に親切を行うが、それが巡り巡って身を助けることとなる。