** ミッドポイント 脚本術におけるミッドポイントは、物語の中心部分で起こる重要な転換点です。 ---- #contents() ---- *** ミッドポイントの定義 ミッドポイントとは、物語のほぼ中間地点(通常、2時間の映画であれば約1時間後)に位置する重要な出来事や状況を指します[1]。これは物語の前半と後半を分ける境界線となります。 *** ミッドポイントの役割 #table_style(head=#E0E0E0:center, hover=#FFF8F8){ } |~役割|~説明| |ストーリーの転換|・物語の進行を加速し、テンションを上げます&br()・プロットの方向性を大きく変更します| |キャラクターの成長|・主人公や重要なキャラクターに大きな変化をもたらします&br()・キャラクターの価値観や認識を改めさせます| |構造的重要性|・第二幕を前半と後半に分けながら、両者のアクションをつなぐ役割を果たします&br()・脚本全体の構造を強化し、物語の流れをコントロールします| *** ミッドポイントの特徴 + 劇的な変化: 必ずしも劇的なエピソードである必要はありませんが、物語の方向性を大きく変える出来事です + 結果としての事件: 承の前半での主人公の間違った行動の結果として起こる事件です + 多面的な描写: 主人公をより深く、多面的に描写する機会となります *** ミッドポイントの書き方 + 結末、発端、[[プロットポイントI>ファースト・ターニングポイント]]、[[プロットポイントII>セカンド・ターニングポイント]]を先に決定します + [[プロットポイントI>ファースト・ターニングポイント]]から行動を前進させ、[[プロットポイントII>セカンド・ターニングポイント]]につなげる事件や出来事を考えます + [[第二幕]]の前半と後半のアクションをつなぎ、ストーリーを進展させる要素を組み込みます *** まとめ ミッドポイントは、物語の流れを一変させ、主人公の行動や状況に大きな影響を与える重要な要素です。適切に配置されたミッドポイントは、物語全体の構造を強化し、観客の興味を持続させる効果があります。 ** 関連ページ #related()