ミッドポイント
脚本術におけるミッドポイントは、物語の中心部分で起こる重要な転換点です。
ミッドポイントの定義
ミッドポイントとは、物語のほぼ中間地点(通常、2時間の映画であれば約1時間後)に位置する重要な出来事や状況を指します[1]。これは物語の前半と後半を分ける境界線となります。
ミッドポイントの役割
役割 |
説明 |
ストーリーの転換 |
・物語の進行を加速し、テンションを上げます ・プロットの方向性を大きく変更します |
キャラクターの成長 |
・主人公や重要なキャラクターに大きな変化をもたらします ・キャラクターの価値観や認識を改めさせます |
構造的重要性 |
・第二幕を前半と後半に分けながら、両者のアクションをつなぐ役割を果たします ・脚本全体の構造を強化し、物語の流れをコントロールします |
ミッドポイントの特徴
- 劇的な変化: 必ずしも劇的なエピソードである必要はありませんが、物語の方向性を大きく変える出来事です
- 結果としての事件: 承の前半での主人公の間違った行動の結果として起こる事件です
- 多面的な描写: 主人公をより深く、多面的に描写する機会となります
ミッドポイントの書き方
- 結末、発端、プロットポイントI、プロットポイントIIを先に決定します
- プロットポイントIから行動を前進させ、プロットポイントIIにつなげる事件や出来事を考えます
- 第二幕の前半と後半のアクションをつなぎ、ストーリーを進展させる要素を組み込みます
まとめ
ミッドポイントは、物語の流れを一変させ、主人公の行動や状況に大きな影響を与える重要な要素です。適切に配置されたミッドポイントは、物語全体の構造を強化し、観客の興味を持続させる効果があります。
関連ページ
最終更新:2024年11月03日 11:40