押しかけ女房

押しかけ女房


押しかけ女房とは、招かれずに男の家に押しかけて妻となった女性を指します。


作品例

ラム『うる星やつら』

ラムは『うる星やつら』のメインヒロインであり、彼女の「押しかけ女房」としての特徴は、物語における重要な要素となっています。
一途な愛情と誤解から始まる関係
  • ラムは、地球侵略のためにやってきた宇宙人で、あたるとの鬼ごっこを通じて彼にプロポーズされたと勘違いし、彼の「押しかけ女房」となります
強い意志と一貫した愛情
  • ラムは非常に一途で、あたるを夫と決めてからは終始彼を愛し続けます
  • その愛情は一貫しており、彼女の父親が実家に帰るよう勧めても断固として地球に留まります
電撃制裁と嫉妬心
  • ラムはあたるが他の女性に気を取られることを許さず、そのたびに電撃制裁を加えます
  • これは彼女の嫉妬心や独占欲が強く現れたものであり、あたるに対する気持ちの表れです
天真爛漫世話好き
  • ラムは無邪気で人懐っこく、天真爛漫な性格です
  • また、お節介とも言えるほど世話好きであり、あたるに対しても様々な形で尽くします
複雑な関係性
  • ラムとあたるの関係は複雑で、ラムは自分たちを夫婦だと考えていますが、正式なものではありません
  • あたるもラムを特別な存在として認識しているものの、その関係性には常に揺れ動く要素があります

このように、ラムの「押しかけ女房」としての特徴は、『うる星やつら』の物語全体に大きな影響を与え、多くのエピソードでその魅力が描かれています。
ララ・サタリン・デビルーク『To LOVEる -とらぶる-』

ララ・サタリン・デビルークは、『To LOVEる -とらぶる-』において、典型的な「押しかけ女房」的なキャラクターとして描かれています。
突然の同居
  • ララはデビルーク星の王女で、婚約者候補とのお見合い生活に嫌気が差し、地球に家出してきました
  • 偶然出会った主人公・結城リトの家に居候する形で生活を始めます
リトへの一途な愛
  • 当初は見合いから逃れるための口実としてリトとの結婚を考えていましたが、リトの発言を勘違いして本気で恋心を抱くようになり、その後はリトに一途な愛情を示します
天真爛漫な性格と積極性
  • ララは天真爛漫で前向きな性格を持ち、リトへの好意を隠すことなく積極的にアプローチします
  • 大胆な行動や発言が多く、リトの日常に頻繁にトラブルを引き起こします
家庭的努力
  • リトに振り向いてもらうため、理想の嫁になろうと努力する姿勢も見られます
  • この点で、ただ押しかけるだけでなく、自分自身を磨こうとする姿勢が特徴的です
常識外れな行動
  • 宇宙人らしい価値観から、裸で家の中を歩き回るなど地球人には理解しがたい行動も多く、それがリトとの日常生活でユーモラスな騒動を引き起こします
独立した恋愛観
  • 王女としての権力や地位には頼らず、一人の少女としてリトに振り向いてもらいたいと考えています
  • この点で、彼女は純粋かつ自立した恋愛観を持っています

ララはその明るさと積極性、そして独特な行動によって物語全体に活気を与えつつ、「押しかけ女房」の典型例として作品内で重要な役割を果たしています。
ベルダンディー『ああっ女神さまっ』

ベルダンディーは、『ああっ女神さまっ』における押しかけ女房的なキャラクターとして、以下のような特徴を持っています。
突然の同居
  • ベルダンディーは「お助け女神事務所」から派遣された女神で、主人公の森里螢一が「ずっとそばにいてほしい」と願ったことが受理され、彼と共に生活を始めます
家事全般のパーフェクトさ
  • 女神としての能力だけでなく、洗濯、料理、裁縫といった家事全般を完璧にこなすことができるため、家庭的な面でも螢一をサポートします
穏やかで天然な性格
  • 性格は非常に穏やかで、人を疑うことをしないため、時には大胆な行動をとることもあります
  • この天然さが周囲を和ませる一方で、彼女のペースに巻き込まれることも多々あります
異常な状況への適応力
  • 地上界の一般常識には疎いものの、そのおっとりした性格と優しさで、螢一との共同生活に自然と馴染んでいきます
  • 彼女の存在が螢一の日常に様々な変化をもたらします
法術とその制限
  • 高位の女神として強力な法術を使うことができますが、地上ではその力が強すぎるため、左耳のピアスによって力を制限しています

ベルダンディーは、その魅力的な性格と能力で螢一との生活に溶け込み、物語全体に温かみを与えるキャラクターです。彼女の押しかけ女房的な役割は、物語の進行やキャラクター間の関係性において重要な要素となっています。

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最終更新:2025年01月16日 12:51