バロールの魔眼
バロールは
ケルト神話に登場するフォモール族の王で、彼の最大の武器は「魔眼」と呼ばれる非常に強力な目でした。
この魔眼は、視線を向けた相手を即座に殺すことができる恐ろしい力を持っていました。
概要
特徴と能力
- 魔眼の力
- バロールの魔眼は、一度開くとその視線を受けた者を殺すことができる破壊力を持っています
- このため、通常はその目は閉じられており、戦場では4人の部下が瞼を持ち上げることで開かれました
- 起源
- バロールの魔眼の力は、生まれつきではなく、父親が行った魔術の儀式を目にした際に得たものとされています
- 外見
- 魔眼は片目とも額にある第三の目とも言われており、その開眼には大きな準備が必要でした
神話における役割
バロールは「マグ・トゥレドの戦い」でダーナ神族と戦い、孫であるルーによって魔眼を撃ち抜かれて倒されました。この戦いでは、ルーが遠距離から投石機でバロールの目を狙い撃ち、その結果バロールは予言通り孫によって殺されました。
このように、バロールの魔眼は
ケルト神話において非常に象徴的な存在であり、その力と運命が物語全体に大きな影響を与えています。
作品例
巨神兵『風の谷のナウシカ』
宮崎駿の『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵が、
ケルト神話の「
バロール」の影響を受けているかについては、直接的な証拠や言及は見当たりません。ただし、いくつかの共通点が考察されています。
- 圧倒的な破壊力を持つ巨人の神
- バロールはケルト神話に登場するフォモール族の巨人で、破壊的な力を持つ片目の神として知られています
- 一方で、巨神兵も圧倒的な破壊力を持つ存在であり、その口や額から放たれるプロトンビームは核兵器に匹敵する威力を誇ります
- このような破壊的な能力や「神」としての役割を持つ点では類似性が見られます
- 世界を焼き尽くす存在
- また、巨神兵には「調停者」として作られた背景(人類同士の争いを終わらせるために創造された)があります
- その圧倒的な力が制御不能となり世界を焼き尽くす結果を招いた点も、バロールの破壊的性質と重なる部分があります
ただし、巨神兵は宮崎駿が独自に構築した世界観に基づくキャラクターであり、直接的に
バロールをモデルとしたという明確な証拠はありません。宮崎作品ではしばしば神話や伝説から着想を得ることがありますが、巨神兵の場合もそのような広範なインスピレーションの一環として考えられる可能性があります。
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最終更新:2024年12月15日 19:31