アリス
特徴
キャラクター的特徴
彼女は
好奇心旺盛で、礼儀正しく、冒険心に溢れた性格を持っています。
物語では、白ウサギを追いかけて不思議な世界に迷い込み、奇妙なキャラクターたちと出会いながら冒険を繰り広げます。
アリスの年齢は明確には記されていませんが、『鏡の国のアリス』では7歳6ヶ月とされており、『
不思議の国のアリス』ではその半年前、つまり7歳頃と推測されています。彼女はルイス・キャロルが知人の少女アリス・リデルに即興で語った物語を元に創作されたキャラクターですが、キャロル自身は「アリスは純然たるフィクションであり、特定の子供をモデルにしたわけではない」と述べています。
物語中で描かれるアリスは、教育を受けたヴィクトリア朝時代の子どもらしい一面を持ちながらも、不条理な状況や奇妙なキャラクターたちにも冷静に対応する強さを備えています。また、夢見がちな性格や空想好きな側面もあり、不思議な世界での出来事を通じて成長していく姿が描かれています。
外見的特徴
アリスの外見的特徴は、ルイス・キャロルの原作では具体的に詳述されていませんが、挿絵や後世の描写によってイメージが形成されています。
- 原作初期の挿絵
- キャロル自身が手書き本『地下の国のアリス』で描いたアリスは、ウェーブがかった長い黒髪の少女として表現されています
- ジョン・テニエルの挿絵
- 1865年に出版された『不思議の国のアリス』では、挿絵画家ジョン・テニエルがアリスを金髪で前髪を切りそろえた少女として描きました
- このイメージが後世に広まり、一般的な「アリス像」として定着しました
- 服装
- テニエルの挿絵では、アリスはエプロン付きの膝丈ドレス(ピナフォア)を着用し、短いパフスリーブやタック入りの裾が特徴です
- 靴は紐付きのフラットシューズで、自由に動き回れるデザインです
- 続編での変化
- 『鏡の国のアリス』では、ストッキングに縞模様が入り、エプロンにはフリルや大きなリボン結びが追加されています
- また、「アリスバンド」として知られるカチューシャも登場します
これらの要素により、現在では「金髪」「青いドレス」「白いエプロン」「ストラップシューズ」というイメージが広く認識されています。ただし、キャロル自身はこの外見が実在のモデル(アリス・リデル)とは異なることを意図しており、純粋な創作として描かれたものです。
アリスをモチーフにした作品例
『女神転生シリーズ』
女神転生シリーズに登場するアリスは、以下のような特徴を持つキャラクターです。
- 外見
- アリスは金髪で青いワンピースを着た幼い少女として描かれています
- この外見はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』にインスパイアされていると考えられますが、直接の関係はありません
- 性格
- 天真爛漫でわがままな性格を持ち、無邪気ながらも残酷な一面があります
- 彼女は「永遠の友達」を求めるために他者をゾンビにしようとするなど、独特の倫理観を持っています
- ストーリー背景
- アリスは元々死んだ少女であり、魔王ベリアルと堕天使ネビロスによってゾンビとして蘇らせられました
- 彼らを「赤おじさん」「黒おじさん」と呼び、六本木で暮らしています
- 彼女の願いは、主人公を含む人々を「友達」として迎えるために死んでもらうことであり、この願いが拒否されると泣き出します
- ゲーム内での役割
- アリスは呪殺魔法に特化した強力な悪魔 (種族は魔人) であり、「死んでくれる?」という即死効果を持つスキルが象徴的です
- このスキルは高い即死成功率を誇り、多くの敵に対して有効です
- 『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズなど、多くの作品に登場し、プレイヤーキャラクターとして召喚可能なこともあります
アリスは、その
無邪気さと残酷さが魅力となり、多くのプレイヤーから人気を集めています。彼女のキャラクターは、単なる敵キャラクター以上の深みを持ち、シリーズ全体で重要な存在となっています。
『アリス・イン・ワンダーランド』
『アリス・イン・ワンダーランド』におけるアリスの特徴は、原作の『不思議の国のアリス』とは異なり、大人になったアリスとして描かれています。以下にその特徴をまとめます。
- 年齢
- アリス・キングスレーは19歳であり、原作の幼い少女から成長した姿で登場します
- 背景
- 幼少時代にワンダーランドを訪れた経験を夢だと思い込んでいたが、再びその世界に迷い込みます
- 彼女は父親を亡くし、貴族社会の中で婚約を迫られる状況に置かれています
- :性格**: アリスは奇想天外な想像力を持ち、貴族社会に対する反発心があります
- 仲間の意見には耳を傾ける一方で、自分の信念を貫く強さも持っています
- 成長
- ワンダーランドでの冒険を通じて、アリスは自分自身と向き合い、成長していきます
- 彼女は「救世主」として描かれ、ジャバウォッキーとの戦いを通じて勇敢さを示します
- 救世主としての使命
- アリスは預言書に記された救世主として、赤の女王の支配からワンダーランドを解放する使命を担います
- 決断力
- 最終的にアリスは現実世界に戻り、自立した人生を選び、父親の後を継いで船長になることを決意します
このように、『アリス・イン・ワンダーランド』では、アリスは大人としての視点や責任感が強調されており、彼女の成長と自己発見が物語の中心となっています。
アリス・マーガトロイド『東方Projectシリーズ』
アリス・マーガトロイドは、東方Projectシリーズに登場するキャラクターであり、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』から影響を受けているとされています。
- 種族と能力
- アリス・マーガトロイドは魔法使いであり、人形を操る能力を持っています
- 彼女は複数の人形を同時に操ることができ、これを用いて戦闘や日常生活を行っています
- 性格
- 彼女は基本的にインドア派で、一人でいることを好みますが、実際には友好的で世話好きな一面もあります
- 他人に興味がないように見えますが、森に迷った人を助けたりもします
- 背景
- 魔法の森に住み、魔法の研究に打ち込んでいます
- 彼女は元々人間でしたが、魔法使いとしての道を選びました
- 名前とモチーフ
- アリス・マーガトロイドという名前自体が『不思議の国のアリス』から取られたものであり、彼女のキャラクター設定にはその影響が見られます
- 彼女の二つ名「死の少女」や「魔法の国のアリス」なども、この関連性を示唆しています
- キャラクター像
- アリス・マーガトロイドは、ルイス・キャロルのアリスとは異なり、より大人びた魔法使いとして描かれていますが、その根底には「不思議な世界」と「冒険」というテーマが共通しています
このように、アリス・マーガトロイドは『
不思議の国のアリス』から影響を受けつつも、独自のキャラクターとして東方Project内で発展しています。
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最終更新:2024年12月17日 09:57